JP3562355B2 - 自動変速機の油圧制御方法及び油圧制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動変速機の油圧制御方法及びその装置に関し、特に、車速及びスロットル開度の情報に基づいて自動変速機の変速時のライン圧力を非変速時と異なる圧力に制御することにより変速ショックを低減する自動変速機の油圧制御方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動変速機の油圧制御装置としては、特公昭61−48021号公報あるいは特公平7−92140号公報等に開示された装置がある。
特公昭61−48021号公報で開示された自動変速機の油圧制御装置は、エンジン出力軸に連結された変速機構の動力伝達経路を切換えるライン圧作動の摩擦要素と、この摩擦要素へ供給するライン圧を制御するライン圧調整弁と、摩擦要素にライン圧を供給,排出するシフトソレノイドと、ライン圧調整弁及びシフトソレノイドをエンジン負荷センサ及び車速センサからの信号と変速マップと比較処理して制御する制御手段とで構成されている。
そして、摩擦要素の切換による変速中の場合と、非変速中の場合に相互に異なるライン圧力に制御すると共に、変速中の場合には、エンジン負荷センサにより読みとったエンジン負荷に合わせてライン圧を下げるように制御し、これによって変速ショックを低減している。
また、特公平7−92140号公報等で開示された自動変速機の油圧制御装置は、セレクタレバーの手動操作によるマニュアル変速時に、自動変速機の摩擦要素のライン圧をエンジン負荷検出手段が検出したエンジン負荷と、車速検出手段が検出した車速とに基づいて制御することにより変速ショックを低減している。
【0003】
さらに、一般的に、ワンウェイクラッチが設けられた自動変速機では、ワンウェイクラッチの作用する変速段へのシフトダウンの場合、ワンウェイクラッチで同期をとることにより変速ショックの少ない変速を可能としている。
しかし、近年、自動変速機の小型化のため、ワンウェイクラッチの数を少なくする傾向にある。例えば、ワンウェイクラッチの使用された変速段が1段のみといった自動変速機もある。
この場合に、ワンウェイクラッチの作用しない変速段へのシフトダウンをする場合、クラッチの係合タイミングを調整してエンジン回転を上昇させ回転数の同期をとることにより変速ショックを低減させている。
そして、このシフトダウン時に係合タイミングを調整する手段として変速中のライン圧を変化させる方法が採られている。変速中のライン圧を低くすれば係合タイミングが遅れエンジン回転数が大きく上昇し、エンジン回転数の大きな上昇を必要とする同期が可能となり、変速中のライン圧を高くすれば係合タイミングが早くなりエンジン回転数の上昇が少なくなり、エンジン回転数の大きな上昇を必要としない変速で同期が可能となるからである。
しかし、変速中のライン圧を変化させる方法によれば、ライン圧が適正値より低かった場合には、エンジン回転数が同期回転数より高くなりいわゆるからぶきが発生することとなる。また、ライン圧が適正値より高かった場合には、エンジン回転数が同期回転数に達する前に係合を開始するため、車両を減速させる方向のショックいわゆる引き込みショックが発生することとなる。
そこで、変速中のライン圧を適切な値に制御するため、車速に基づきライン圧を設定する方法も考えられる。これは、変速により変化するエンジン回転数は車速に対応しているからである。例えば、高い車速でシフトダウンをする場合にはエンジン回転数をさらに上昇させる量が多いため同期に要する時間が長くなるのでクラッチの係合を遅らせている。低い車速でシフトダウンをする場合にはエンジン回転数を上昇させる量が少ないため同期に要する時間か短くてもよいのでクラッチの係合を早めている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、変速中のライン圧を変化させる方法によれば、同じ車速でのキックダウン(運転者が意識的にアクセル開度を大きくすることにより行われるシフトダウン)であってもアクセルを離した状態からのキックダウンとアクセルをある程度踏み込んだ状態からのキックダウンでは変速ショックが少なくなる適正なライン圧が異なり、同じライン圧で制御したのでは、係合タイミングが合わず変速ショックの原因となる。
これは、アクセルを離した状態からアクセルを踏み込んだ時に、エンジンのトルクが上昇するまでタイムラグがあり、同期回転に達するまでの時間が多く必要となるためである。特に、ターボチャーヂャー付のエンジンの場合に顕著な問題となる。
そのため、変速判断をしてからシフトソレノイドに変速指令を出力するまでにディレー時間を設ける方法が考えられ、これは、実際に変速が開始するのを変速判断から遅らせることにより、アクセルを離したキックダウンでも変速時のエンジントルクが上昇してからの変速となり、アクセルをある程度踏み込んだ状態からのキックダウンと適正なライン圧がほぼ同じとなるからである。
しかし、ディレー時間を設ける方法によれば、キックダウンは運転者が速やかな加速を望んでいる状態なので、ディレー時間を設けることは運転者の意志にそぐわなくなり、運転フィーリングの低下の原因となる。
そのため、ディレー時間を短くするとエンジンの上昇が小さな時点からの変速となるため同じライン圧では十分に同期がなされなくなり、変速ショックの原因となる。
【0005】
【発明の目的】
本発明は、上記従来の課題を解決するためになされたものであり、どのようなアクセル開度からでも滑らかなキックダウンを可能とした自動変速機の油圧制御方法及びその装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、少なくともスロットル開度センサと、車速を検出する車速センサと、各々のセンサから信号が入力される油圧制御手段と、この油圧制御手段から信号が入力されるライン圧力ソレノイドとを備えた自動変速機の油圧制御装置であって、油圧制御手段に、予めスロットル開度センサの信号を記憶するスロットル開度記憶手段を設けると共に、変速判断時に、少なくともこの変速判断時より所定時間前の前記スロットル開度記憶手段のスロットル開度により変速時のライン圧力を制御するライン圧力制御手段を設けたという構成を採っている。
【0007】
このような構成にしたことで、スロットル開度記憶手段で予め前記スロットル開度の情報を記憶しておく。そして、変速判断時に、この変速判断時より所定時間前のスロットル開度に基づき変速時のライン圧力を制御することにより、変速判断前のスロットル開度によらず滑らかなクラッチの接続が可能となり、変速時の変速ショックがなくなる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図1ないし図6に基づいて説明する。
本実施形態における自動変速機の油圧制御装置は、図2に示すように、四輪車両等のエンジン1の出力軸に連結した自動変速機2の動力伝達経路を、ライン圧作動の摩擦要素で切換えるものである。
ここで、自動変速機2は、図3に示すように、トルクコンバータ(図示を省略する)から回転力が伝達される遊星歯車機構20を要部として成り、二組の遊星歯車組と6つの摩擦要素を含んで構成されている。
二組の遊星歯車組は、トルクコンバータから回転動力が伝達されるインプットシャフト21と、減速された回転動力をプロペラシャフト側(図示を省略する)に伝達するアウトプットシャフト22との間に介在するように配設されている。そして、二組の遊星歯車組は周知のフロントキャリア23,リアキャリア24、フロントインターナルギア25,リアインターナルギア26、フロントピニオン27,リアピニオン28、フロントサンギア29,リアサンギア30とで構成されている(図3参照)。
前述した摩擦要素は、図3に示すように、リアインターナルギア26とフロントキャリア23を断続する湿式多板式クラッチのロークラッチ31と、フロントキャリア23を固定する湿式多板式ブレーキのローアンドリバースブレーキ32と、インプットシャフト21とフロントキャリア23を断続する湿式多板式クラッチのハイクラッチ33と、インプットシャフト21とフロントサンギア29を断続する湿式多板クラッチのリバースクラッチ34と、フロントサンギア29を固定するバンド式ブレーキのバンドブレーキ35と、フロントキャリア23を固定するスプラグ型ワンウェイクラッチのローワンウェイクラッチ36とで構成されている。
そして、例えば後述する油圧制御手段6より三段の指令が出されている場合には、まず、ハイクラッチ33及びロークラッチ31が接続され、その後に、インプットシャフト21に入力された回転動力がハイクラッチ33を介してリヤインターナルギア26に伝達される。このリヤインターナルギア26の回転動力がリアピニオン30を介してリヤサンギア30に伝達され、これにより、リヤインターナルギア26とリヤサンギア30が同速度で回転する。そして、リアピニオン28に軸支されたリアキャリア24も同速度で回転し、リアキャリア24に接合されたアウトプットシャフト22から同速度の回転動力が出力される。
【0009】
次に、前述した摩擦要素を切換える油圧回路を図4に基づいて説明する。ここで、ライン圧力が等しい場合には同一符号を使用する。
まず、図4の手動バルブ46は、駐車時に使用するパーキングポジションP,バック走行時に使用するリバースポジションR,摩擦要素をフリーの状態にするニュートラルポジションN、或いは、前進走行時に使用するドライブポジションD,セカンドポジション2,ファーストポジション1を運転席から手動で選択可能であり、ドライブポジションDを選択し場合について以後説明する。
ここで、ドライブポジションDを選択した場合には、車両走行状態に応じて後述する油圧制御手段6にり、一段ないし四段が選択制御される。
一段は、図4に示すように、前述した摩擦要素の内のロークラッチ31にライン圧L2が作用することで選択される。さらに、一段の加速時には、ローワンウェイクラッチ36が接続される。
二段は、前述した摩擦要素の内のロークラッチ31とバンドブレーキ35にライン圧L2が作用することで選択される。
三段は、前述した摩擦要素の内のロークラッチ31とハイクラッチ33にライン圧L2が作用することで選択される。
四段は、前述した摩擦要素の内のハイクラッチ33とバンドブレーキ35にライン圧L2が作用することで選択される。
【0010】
摩擦要素を切換える油圧回路は、図4に示すように、ポンプから吐出されたオイルポンプ吐出圧を車両走行状態に応じた最適なライン圧L2に調圧するプレッシャレギュレターバルブ40と、このプレッシャレギュレターバルブ40で最適圧力に制御されたライン圧L2の油路を三方向に切り換えて前述した各摩擦要素31,32,33,34,35を制御する第一ないし第二のシフトバルブ41,42と、この第一ないし第二のシフトバルブ41,42を車速やアクセル開度などの運転状況によりパイロット圧L3で切り換える第一あるいは第二のシフトソレノイド12,13と、各々のバルブを連結する管路50ないし64とで概略構成されている。
前述したプレッシャレギュレターバルブ40は、プレッシャーモディファイヤバルブ43を介してライン圧力ソレノイド14により制御される。これは、プレッシャレギュレターバルブ40が、プレッシャーモディファイヤバルブ43から送られるプレッシャーモディファイヤ圧L5で制御され、プレッシャーモディファイヤバルブ43が、ライン圧力ソレノイド14から送られるスロットル圧L4で制御されることによる。
また、第一ないしは第二のシフトバルブ41,42は、パイロットバルブ44で適圧に制御されたしたパイロット圧L3を第一あるいは第二のシフトソレノイド12,13で切換えることにより制御される。
【0011】
以下、上述した各々のバルブの作動を順を追って説明する。
ライン圧力ソレノイド14によって制御されるプレッシャレギュレターバルブ40(図中左下に開示)には、ポート40aに接続された管路50からオイルポンプ吐出圧が、バルブ本体40bを上方向に押し上げるように作用している。また、バネ体40cによる付勢力と,ポート40dに接続された管路51からプレッシャレギュレタープラグ40eを介してプレッシャーモディファイヤ圧L5がバルブ本体40bを押し下げるように作用している。
これにより、バネ体40cによる付勢力及びプレッシャーモディファイヤ圧L5よりオイルポンプ吐出圧が大きくなると、バルブ本体40bが上方に押し上げられ、ポート40fに接続された管路52からドレンされる。よって、プレッシャーモディファイヤ圧L5に応じてライン圧L2が制御される。
【0012】
次に、上記プレッシャレギュレターバルブ40に併設されたパイロットバルブ44に対しては、ポート44aに接続された管路53からパイロット圧L3がバルブ本体44bを下方向に押し下げるように作用している。
一方、バネ体44cによる付勢力は、パイロットバルブ44を上方向に押し上げるように作用している。そして、ポート44dに接続された管路54より流入するライン圧L2は、バルブ本体44bを押し下げるように作用し、これによりバルブ本体44bは下方向へ押され、符号Xのドレンポートよりドレンされるまで押し下げられる。この結果、ライン圧L2は、バネ体44cとバランスするように調圧されてパイロット圧L3となる。
【0013】
前述したプレッシャーモディファイヤバルブ43を制御するライン圧ソレノイド14には、図4に示すように、ポート14aに管路53からパイロット圧L3が作用しており、ソレノイド14cをアクセル踏み込み量等の車両情報によりデューティ制御することでポート14bに接続された管路55のスロットル圧L4が制御される。
また、管路55には、スロットル圧L4の振動を低減するスロットル圧アキュームレータ45が接続されている。
【0014】
プレッシャーモディファイヤバルブ43には、バネ体43cによる付勢力と、ポート43dに接続された管路55のスロットル圧L4がバルブ本体43bを上方向に押し上げるように作用している。そして、ポート43aに接続された管路53からパイロット圧L3がバルブ本体43bを押し下げるように作用し、ドレンポートXからドレンされるまで押し上げられる。これにより、ポート43aから流入するパイロット圧L3は、バネ体43cによる付勢力及びライン圧力ソレノイド14で出力されたスロットル圧L4に釣り合うプレッシャーモデファイヤ圧L5に調整される。
【0015】
第一のシフトバルブ41には、バネ体41aによる付勢力が下方向に押すように作用する。また、ポート41bにに接続された管路57から第一のシフトソレノイド12によりパイロット圧L3が上方向に押すように作用する。
そして、第一のシフトソレノイド12がオンでは、管路57にパイロット圧L3が発生し、バルブ本体41cに作用して、バルブ本体41cを上方向に押す。また、第一のシフトソレノイド12がオフでは、管路57にパイロット圧L3が発生しないため、バルブはバネ体41aによる付勢力で下方向に押される。
このように、バルブ本体41cが上下方向に移動することで、ライン圧L2の流路が切換られる。
この第一のシフトバルブ41と後述する第二のシフトバルブ42との共働により、ライン圧L2の流路が切換られて摩擦要素31ないし35が選択係合される。
【0016】
第二のシフトバルブ42には、バネ体42aによる付勢力が下方向に押すように作用する。また、ポート42bに接続された管路58から第二のシフトソレノイド13によりパイロット圧L3が上方向に押すように作用する。
そして、第二のシフトソレノイド13がオンでは、管路58にパイロット圧L3が発生し、バルブ本体42cに作用して、バルブ本体42cを上方向に押す。また、第二のシフトソレノイド13がオフでは、管路58にパイロット圧L3が発生ないため、バルブはバネ体42aによる付勢力で下方向に押される。
このように、バルブ本体42cが上下方向に移動することで、ライン圧L2の流路が切換られる。
この第二のシフトバルブ42と前述した第一のシフトバルブ41との共働により、ライン圧L2の流路が切換られて摩擦要素31ないし35が選択係合される。
なお、第一及び第二のシフトバルブ41,42は、第一及び第二のシフトソレノイド12,13によらずライン圧L2の管路54と管路57の間に接続された手動バルブ46により切り換えることも可能とされている。
この手動バルブ46により、リバースモードRが選択された場合には、ライン圧L2が管路62を流れ、リバースクラッチ34が作動すると共にライン圧L2が管路60を流れてローアンドリバースブレーキ32が作動する。
【0017】
第一及び第二のシフトソレノイド12,13は、パイロットバルブ44と第一及び第二のシフトバルブ41,42との間に設けられている。
ポート12a,13aに接続された管路53からパイロット圧L3が作用しており、ソレノイド12b,13bを後述する油圧制御手段からの情報により通電(オン)または非通電(オフ)とすることでポート12c,13cに接続された管路57,58へのパイロット圧L3が制御される。
第一シフトソレノイド12がオン,第二シフトソレノイド13がオンで一段となる。一段は摩擦要素の内のロークラッチ31が作動する。
これは、第一のシフトソレノイド12がオンでは、管路57にパイロット圧L3が発生し、第一のシフトバルブ41のバルブ本体41cに作用して、バルブ本体41cを上方向に押す。
また、第二のシフトソレノイド13がオンでは、管路58にパイロット圧L3が発生し、第二のシフトバルブ42のバルブ本体42cに作用して、バルブ本体42cを上方向に押す。
そして、ポート42hに接続された管路56より流入たライン圧L2は、ポート42iに接続された管路59を流れ、ロークラッチ31を作動する。
ここで、Lレンジの場合には、手動バルブ46が図の右方向に移動し、管路65にライン圧L2が流入し、ポート41e,41fを経由してポート42dに流入し、ポート42eに接続された管路60を流れローアンドリバースブレーキ32を作動する。
【0018】
次に、第一シフトソレノイド12がオフ,第二シフトソレノイド13がオンで二段となる。二段では摩擦要素の内のロークラッチ31及びバンドブレーキ35が作動する。
これは、第一のシフトソレノイド12がオフでは、管路57にパイロット圧L3が発生ないため、第一のシフトバルブ41のバルブ本体41cはバネ体41aによる付勢力で下方向に押される。
また、第二のシフトソレノイド13がオンでは、管路58にパイロット圧L3が発生し、第二のシフトバルブ41のバルブ本体42cに作用して、バルブ本体42cを上方向に押す。
そして、ポート42hに接続された管路56より流入たライン圧L2は、ポート42iに接続された管路59を流れ、ロークラッチ31を作動する。
さらに、ポート41gに接続され管路56よりライン圧L2がポート41hに接続された管路63に流入して、バンドブレーキ35のアプライ側に作用し、バンドブレーキ35が作動する。
【0019】
第一シフトソレノイド12がオフ,第二シフトソレノイド13がオフで三段となる。三段では摩擦要素の内のロークラッチ31及びハイクラッチ33が作動する。これは、第一のシフトソレノイド12がオフでは、管路57にパイロット圧L3が発生ないため、第一のシフトバルブ41のバルブ本体41cはバネ体41aによる付勢力で下方向に押される。
また、第二シフトソレノイド13がオフで管路58にパイロット圧L3が発生しないため、第二のシフトバルブ42のバルブ本体42cはバネ体42aによる付勢力で下方向に押される。
そして、ポート42iに接続された管路56より流入たライン圧L2は、ポート41k、ポート42jを経由し、ポート42iに接続された管路59及び管路64を流れ、ロークラッチ31作動すると共に、バンドブレーキ35のリリース側に作用する。
また、ポート42iに接続された管路56より流入したライン圧L2は、ポート41hに接続された管路63に流入しバンドブレーキ35のアプライ側に作用するが、作用する面積差によりバンドブレーキ35は解放作動する。
さらに、ポート42fに接続された管路56より流入したライン圧L2は、ポート42gに接続された管路61を流れ、ハイクラッチ33を作動する。
【0020】
第一シフトソレノイド12がオン、第二シフトソレノイド13がオフで四段となる。四段では摩擦要素の内のハイクラッチ33とバンドブレーキ35を作動する。これは、第一のシフトソレノイド12がオンでは、管路57にパイロット圧L3が発生し、第一のシフトバルブ41のバルブ本体41cに作用して、バルブ本体41cを上方向に押す。
また、第二シフトソレノイド13がオフで管路58にパイロット圧L3が発生しないため、第二のシフトバルブ42のバルブ本体42cはバネ体42aによる付勢力で下方向に押される。
そして、ポート42fに接続された管路56より流入たライン圧L2は、ポート42gに接続された管路61を流れ、ハイクラッチ33を作動する。
また、ポート41dに接続された管路61より流入したライン圧L2がポート41hに接続された管路63に流入し、バンドブレーキ35のアプライ側に作用しバンドブレーキ35を作動する。
【0021】
次に、自動変速機の油圧制御装置について詳述する。この自動変速機の油圧制御装置は、図2に示すように、スロットルの開度を検出するスロットル開度センサ3と、車速を検出する車速センサ4と、各々のセンサ3,4の信号線が入力側に接続された油圧制御手段6と、この油圧制御手段6の出力側に信号線が接続されてエンジン1の出力軸に連結された自動変速機の摩擦要素(図3の符号31ないし36)の切換を行う前述した第一ないし第二のシフトソレノイド12,13と、摩擦要素のライン圧(図4の符号L2)を決定するライン圧力ソレノイド14とを備えた構成となっている。
【0022】
スロットル開度センサ3は、エンジン1のスロットル部に設けられ、エンジン1のスロットル開度に対応した電圧の信号を出力するポテンショメータ式スロットル開度センサ等が使用される。スロットル開度センサ3から出力された信号は、油圧制御手段6の入力側に入力される。
【0023】
車速センサ4は、自動変速機2の出力軸部に設けられ、出力軸と共に回転する磁石によりオン,オフを繰り返すリードスイッチ等が使用される。車速センサ4から出力された信号S4は、油圧制御手段6の入力側に入力される。
符号5(図2参照)は、シフト位置センサであり、運転者の手元のシフトノブ(図4のマニュアルバルブ46に接続されている)により選択されているシフト位置の信号S5が油圧制御手段6の入力側に入力されている。
【0024】
第一ないし第二のシフトソレノイド12,13は、前述したように、エンジン1の出力軸に連結された自動変速機の摩擦要素を切り換える油圧回路中(図4参照)、詳細には、パイロットバルブ44と第一及び第二のシフトバルブ41,42との間に設けられている。この各シフトソレノイド12,13をオン(ON),オフ(OFF)を制御することで、第一及び第二のシフトバルブ41,42が制御され、変速段数が決定される。
第一ないし第二のシフトソレノイド12,13の操作線は、油圧制御手段6の出力側に接続されており、油圧制御手段6からの信号によりオン,オフされる。ここで、オンは、第一ないし第二のシフトソレノイド12,13の励磁コイルに通電状態を示す。又オフは、第一ないし第二のシフトソレノイド12,13の励磁コイルに非通電状態を示すものである。
【0025】
ライン圧力ソレノイド14は、油圧制御手段6からの信号によりライン圧L2を制御する。
ライン圧力ソレノイド14は、図4に示すように、パイロット圧L3が作用し、油圧制御手段6からの信号によりポート14bに接続された管路55のスロットル圧L4を制御している。このスロットル圧L4に釣り合うようにプレッシャーモディファイヤバルブ43でプレッシャーモデファイヤ圧L5が調圧される。このプレッシャーモディファイヤ圧L5に応じてプレッシャレギュレターバルブ40でライン圧L2が制御される。
また、ライン圧力ソレノイド14の信号線は、油圧制御手段6の出力側に接続されている。
【0026】
油圧制御手段6は、図1に示すように、スロットル開度センサ3の信号S3Aと車速センサ4の信号(情報)S4Aとが入力される変速段判定手段7と、この変速段判定手段7からの信号(情報)S7Aとスロットル開度センサ3の信号S(情報)3Bとが入力されるスロットル開度記憶手段8と、このスロットル開度記憶手段8の信号(情報)S8と変速段判定手段7の信号(情報)S7Bと車速センサ4とからの信号(情報)S4Bが入力されるライン圧制御手段9と、変速段判定手段7からの信号(情報)S7Cが入力される変速制御手段10とにより構成されている。
油圧制御手段6は、通常、情報を判断処理する中央演算処理装置(CPU)、情報を記憶する媒体(いわゆる、ROM,RAM)、車速センサS4等の信号入力部及び、各シフトソレノイド12,13等に信号を出力する出力部(いわゆる、ドライバ)を備えたボードコンピュータ等が使用されている。そして、媒体としてのROM内部には、エンジン負荷及び車速に対応した変速機段数、即ち、変速マップ等が記憶されている。
【0027】
変速段判定手段7には、入力側からスロットル開度センサ3のスロットル開度信号S3Aと、車速センサ4の車速信号S4Aが入力されている。
変速段判定手段7には、変速マップが備えられており、この変速マップとスロットル開度及び車速情報とを比較することにより変速段が決定される。この決定された変速段が現在の段数と異なる場合には、ライン圧制御手段9及び変速制御手段10に変速段判定信号S7B,S7Cを出力する。
【0028】
変速制御手段10には、入力側に変速段判定手段7から変速段判定信号S7Cが入力され、出力側に第一ないし第二のシフトソレノイド12,13が接続されている。
変速制御手段10から第一ないし第二のシフトソレノイド12,13にオン(ON),オフ(OFF)の変速制御信号(情報)S10A,S10Bが出力される。
【0029】
スロットル開度記憶手段8には、入力側に接続されたスロットル開度センサ3からスロットル開度信号S3Bが入力されている。スロットル開度記憶手段8では、スロットル開度センサ3により受取ったスロットル開度情報が適宜記憶されている。そして、ライン圧制御手段9に適宜スロットル開度信号(情報)を出力する。
【0030】
ライン圧制御手段9には、入力側に接続された車速センサ4からの車速信号S4B,スロットル開度記憶手段8からのスロットル開度信号S8及び変速判定手段7からの変速判定信号S7Bが入力されている。
ライン圧制御手段9は、これらの信号によりライン圧力を算出し、算出されたライン圧力に従ってライン圧力ソレノイド14を制御する。
ライン圧制御手段9には、変速段判定手段7からの変速判定信号S7Bにより変速すべき段数と、変速時か否の情報が入力される。そして、変速時と非変速時とで異なるライン圧テーブルによりライン圧力を制御する。
変速時の場合、変速の種類毎に設定してあるライン圧テーブルにしたがってライン圧力を制御する。非変速時の場合、変速段毎に設定してあるライン圧テーブルにしたがってライン圧力を制御する。
そして、変速時の場合で、特に、段数を高い段数から低い段数に変化させるシフトダウン、中でも運転者が意識的にアクセル開度を大きくすることにより行われるキックダウンの場合には、変速判断時に、少なくともこの変速判断時より所定時間前のスロットル開度信号(情報)S8及び車速信号(情報)S4Bに基づき変速時のライン圧力を制御する。スロットル開度が小さい場合には大きい場合よりライン圧力を低く制御する
ライン圧制御手段9には、しきい値を記憶するしきい値記憶手段が設けられている。そして、ライン圧制御手段9は、スロットル開度記憶手段8からのスロットル開度記憶信号S8がしきい値未満であるかどうかにより、スロットル開度の小さい又は大きいの判定をする。この判定によりライン圧力を変化させる。
【0031】
このキックダウン時のライン圧力の算出を図5に基づいて説明する。図5(A)の線図は、キックダウンをする場合のタイムチャートを示すものであり、上段線図は変速段の状態を示し、中段線図はアクセル開度の状態を示し、下段線図は制御されるライン圧力の状態を示す。
ここで、図5(A)の線図において、上,中,下段線図の横軸は同一の時間(S)軸で、上段線図の縦軸は変速段(段)、中段線図の縦軸はスロットル開度、下段線図の縦軸はライン圧力(N/m2)を示す。
まず、中段線図において、線図D2は運転者が3段で走行中に、アクセルをある程度踏み込んだ状態からのキックダウンをした場合のスロットル開度の変化を示し、線図D3はアクセルを離した状態からのキックダウンした場合のスロットル開度の変化を示す。
【0032】
そして、中段線図の線図D2及びD3のスロットル開度が所定開度になると上段線図の線図D1に示すように、変速段判定手段7により3段から2段への判断が行われる。これを変速判断時αとする。
変速判断時αより所定時間β前をスロットル開度の判断点とする。この所定時間βは、キックダウンを行う前のスロットル開度の状態判断が行える時間とされている。
変速判断時αより所定時間β前のスロットル開度は、スロットル開度記憶手段8に記憶されている。
ライン圧制御手段9は、この変速判断時αより所定時間β前のスロットル開度情報S8により、スロットルを所定開度に開いた状態、すなわち、アクセルがある程度踏み込んだ状態であるか、スロットルを全閉にした状態、すなわち、アクセルを離した状態であるかを判断する。
【0033】
このスロットルの状態の判断は、アクセル開度がしきい値γ未満であるかどうかを判定することにより行われる。
線図D2の場合、変速判断時αより所定時間β前のスロットル開度がしきい値γ以上であるため、スロットルが開いた状態であると判断される。
また、線図D3の場合、変速判断時αより所定時間β前のスロットル開度がしきい値γ未満であるため、スロットルが閉じた状態であると判断される。
ここで、しきい値記憶手段に、しきい値を複数記憶させることにより、スロットルが開いているか閉じているかの判断だけでなく、どれ位開いているかの判断が可能となる。この判断されたスロットルの開き量に従ってライン圧力を変化させて制御することができるため、よりショックの少ないキックダウンが可能となる。
【0034】
そして、スロットルが開いた状態であるか、閉じた状態であると判断された後に、この判断に基づき下段線図に示すように、異なるライン圧力で制御される。線図D4は、スロットルが開いた状態であると判断された場合、線図D5はスロットルが閉じた状態であると判断した場合のライン圧の制御履歴を示す。
線図D4及び線図D5のどちらの場合でも変速判断前、すなわち、定常時のライン圧力、変速時のライン圧力、そして変速後のライン圧力と変化させて制御される。
変速中のライン圧力は、スロットルが開いた状態であると判断された場合に、スロットルが閉じた状態であると判断した場合より高い圧力で制御される。これは、スロットルが開いた状態は、スロットルが閉じた状態よりエンジン回転数の同期時間がかからないため、高い圧力で制御する必要があるからである。
これとは反対に、スロットルが閉じた状態であると判断した場合に、スロットルが開いた状態であると判断された場合より低い圧力で制御される。これは、スロットルが閉じた状態は、スロットルが開いた状態よりエンジン回転数の同期時間がかかるため、低い圧力で制御する必要があるからである。
【0035】
変速時のライン圧力は、車速に応じて設定してあるライン圧テーブルに基づいて判断される。これは、車速によりエンジンの回転数変化が異なり、そのため、同期時間が異なるため、係合するときの圧力を変化させる必要があるからである。
図5(B)車速に応じて設定してあるライン圧テーブルを示す。
線図P1は変速判断点αの所定時間β前のスロットル開度が所定値未満の場合のライン圧テーブルを示し、P2はそれ以外の場合を示す。
線図P1は、線図P2より全体的に高い圧力で制御される。また、線図P1,P2共に、車速が高いほどライン圧力を低くする制御が行われる。これは、車速が高くなるとエンジン回転数の同期時間がかかるためである。
図5(B)の図表は、3段から2段の変速の場合についてのライン圧テーブルであるが変速の種類毎にそれぞれ設定してある。
【0036】
図6に、本実施形態に係る自動変速機の制御装置の制御内容の一部のフローチャートを示す。
このフローチャートで示される処理は、一定時間間隔でメインプログラムに割り込むタイマ割込処理等を使用して一定周期毎に起動される。
まず、スロットル開度センサ3の信号S3からエンジン1の負荷を取り込み(ステップS100)、続いて、車速センサ4の信号S4から車速を取り込む。(ステップS101)
【0037】
スロットル開度センサ3及び車速センサ4により取り込まれたスロットル開度情報及び車速情報から変速判断手段で予め設定した変速マップに従い変速段を判定する(ステップ102)。
【0038】
この判定した変速段に基づき、変速段が変化する場合(変速判断時)にはステップ104へ進み、そうでない場合にはステップ105へ進む判断をする(ステップ103)。
変速判断時には、変速段が変化する所定時間β前のスロットル開度すなわち変速判断前スロットル開度をスロットル開度記憶手段で記憶保持し、ステップ105へ進む(ステップ104)。
【0039】
次に、変速中かどうかの判定を行う。判定方法は上記変速段が変化してから変速の種類毎に設定された所定時間経過するまでの間を変速中とみなし、変速中の場合ステップ106へ進み、変速中でない場合ステップ107へ進む(ステップ105)。
変速中の場合、変速判断前スロットル開度がしきい値(図5(A)のγ)未満かどうかの判定を行い、しきい値未満の場合ステップ108へ進み、しきい値以上の場合ステツブ109へ進む(ステップ106)。
【0040】
変速中でない場合(ステップ107)は、定常時ライン圧テーブルを選択する処理を行う。
変速中でしきい値未満の場合(ステップ108)は、スロットルが閉じた状態からの変速に対応した変速時のライン圧制御テーブル(図5(B)のP2)を選択する処理を行う。
変速中でしきい値以上の場合(ステップ109)は、スロットルが開いた状態からの変速に対応したライン圧制御テーブル(図5(B)のP1)を選択する処理を行う。
【0041】
選択したライン圧テーブルから車速に応じたライン圧力を算出する(ステップ110)。
【0042】
そして、算出したライン圧を基にライン圧制御信号をライン圧制御ソレノイドに出力する(ステップ111)。
以上の処理により、アクセルペダルから足を離した状態からのキックダウンの場合でも、アクセルペダルから足を離した状態からのキックダウンの場合でも変速ショックなくシフトダウンが可能となる。
【0043】
【発明の効果】
本発明によれば、車速及びスロットル開度の情報に基づいて自動変速機を制御する油圧制御手段に、予めスロットル開度センサの信号を記憶するスロットル開度記憶手段を設けると共に、変速判断時にこの変速判断時より所定時間前のスロットル開度記憶手段のスロットル開度により変速時のライン圧力を制御するライン圧力制御手段を設けたことにより、スロットル開度記憶手段で予め前記スロットル開度の情報を記憶しておき、変速判断時に、この変速判断時より所定時間前のスロットル開度に基づき変速中のライン圧力を制御することにより、変速判断前のスロットル開度によらず滑らかなクラッチの接続が可能となり、キックダウン時の変速ショックを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】図1に開示した自動変速機の油圧制御装置と、エンジン及び自動変速機との関係を示す系統図である。
【図3】図1に開示した自動変速機の斜視図である。
【図4】図1に開示した自動変速機の油圧回路図である。
【図5】図1に示した自動変速機の油圧制御装置のタイムチャート及びライン圧テーブルで、図5(A)はスロットルを閉じた状態からキックダウンをする場合とスロットルを開いた状態からキックダウンをする場合のタイムチャートを示す線図、図5(B)は図5(A)のタイムチャートで使用されるライン圧テーブルを示す線図である。
【図6】図1に示した自動変速機の油圧制御装置の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン
2 自動変速機
3 スロットル開度センサ
4 車速センサ
5 シフト位置センサ
6 油圧制御装置
7 変速段判定手段
8 スロットル開度記憶手段
9 ライン圧制御手段
10 変速制御手段
14 ライン圧力ソレノイド
α 変速判断時
β 所定時間
γ しきい値
Claims (11)
- 少なくとも車速及びスロットル開度の情報に基づいて自動変速機の変速時のライン圧力を非変速時と異なる圧力に制御する自動変速機の制御方法において、
予め前記スロットル開度の情報を記憶すると共に、変速判断時に、少なくともこの変速判断時より所定時間前のスロットル開度に基づき変速時のライン圧力を制御することを特徴とした自動変速機の油圧制御方法。 - 少なくとも車速及びスロットル開度の情報に基づいて自動変速機の変速時のライン圧力を非変速時と異なる圧力に制御する自動変速機の制御方法において、
予め前記スロットル開度の情報を記憶すると共に、変速判断時に、少なくともこの変速判断時より所定時間前のスロットル開度及び車速情報に基づき変速時のライン圧力を制御することを特徴とした自動変速機の油圧制御方法。 - 少なくとも車速及びスロットル開度の情報に基づいて自動変速機の変速時のライン圧力を非変速時と異なる圧力に制御する自動変速機の制御方法において、
予め前記スロットル開度の情報を記憶すると共に、変速判断時に、この変速判断時より所定時間前のスロットル開度が小さい場合には大きい場合よりライン圧力を低く制御することを特徴とした自動変速機の油圧制御方法。 - 少なくとも車速及びスロットル開度の情報に基づいて自動変速機の変速時のライン圧力を非変速時と異なる圧力に制御する自動変速機の制御方法において、
予め前記スロットル開度の情報を記憶すると共に、変速判断時に、少なくともこの変速判断時より所定時間前のスロットル開度の情報がしきい値未満であるかどうかを判定し、この判定に基づき変速時のライン圧力を制御することを特徴とする自動変速機の油圧制御方法。 - 少なくとも車速及びスロットル開度の情報に基づいて自動変速機の変速時のライン圧力を非変速時と異なる圧力に制御する自動変速機の制御方法において、
予め前記スロットル開度の情報を記憶すると共に、変速判断時に、少なくともこの変速判断時より所定時間前のスロットル開度の情報がしきい値未満であるかどうかを判定し、この判定及び車速情報に基づき変速時のライン圧力を変化させて制御することを特徴とした自動変速機の油圧制御方法。 - 少なくとも車速及びスロットル開度の情報に基づいて自動変速機の変速時のライン圧力を非変速時と異なる圧力に制御する自動変速機の制御方法において、
予め前記スロットル開度の情報を記憶すると共に、変速判断時に、少なくともこの変速判断時より所定時間前のスロットル開度の情報がしきい値未満であるかどうかを判定し、この判定がしきい値未満である場合にしきい値以上の場合よりライン圧力を低く制御することを特徴とした自動変速機の油圧制御方法。 - 前記しきい値を複数記憶することを特徴とする請求項4,5または6の何れかに記載の自動変速機の制御方法。
- 少なくともスロットル開度センサと、車速を検出する車速センサと、各々のセンサから信号が入力される油圧制御手段と、この油圧制御手段から信号が入力されるライン圧力ソレノイドとを備えた自動変速機の油圧制御装置であって、
前記油圧制御手段に、予めスロットル開度センサの信号を記憶するスロットル開度記憶手段を設けると共に、変速判断時に、少なくともこの変速判断時より所定時間前の前記スロットル開度記憶手段のスロットル開度及び車速センサからの信号により変速時のライン圧力を制御するライン圧力制御手段を設けたことを特徴とする自動変速機の油圧制御装置。 - 少なくともスロットル開度センサと、車速を検出する車速センサと、各々のセンサから信号が入力される油圧制御手段と、この油圧制御手段から信号が入力されるライン圧力ソレノイドとを備えた自動変速機の油圧制御装置であって、
前記油圧制御手段に、予めスロットル開度センサの信号を記憶するスロットル開度記憶手段を設けると共に、変速判断時に、少なくともこの変速判断時より所定時間前の前記スロットル開度記憶手段のスロットル開度の信号がしきい値未満であるかどうかを判定し、この判定により変速時のライン圧力を制御するライン圧力制御手段を設けたことを特徴とする自動変速機の油圧制御装置。 - 少なくともスロットル開度センサと、車速を検出する車速センサと、各々のセンサから信号が入力される油圧制御手段と、この油圧制御手段から信号が入力されるライン圧力ソレノイドとを備えた自動変速機の油圧制御装置であって、
前記油圧制御手段に、予めスロットル開度センサの信号を記憶するスロットル開度記憶手段を設けると共に、変速判断時に、少なくともこの変速判断時より所定時間前の前記スロットル開度記憶手段のスロットル開度の信号がしきい値未満であるかどうかを判定し、この判定及び車速センサからの信号により変速時のライン圧力を制御するライン圧力制御手段を設けたことを特徴とする自動変速機の油圧制御装置。 - 前記しきい値を複数記憶するしきい値記憶手段を設けたことを特徴とする請求項9または10記載の自動変速機の油圧制御装置。
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