JP3562268B2 - 片方向双方向兼用光増幅器 - Google Patents

片方向双方向兼用光増幅器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、波長多重伝送用の光ファイバ増幅器に係り、特に、2つの波長帯の光信号の片方向増幅及び双方向増幅のいずれにも使用可能な片方向双方向兼用光増幅器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、光ファイバのコア内にEr,Pr,Nd等の希土類元素を添加した光ファイバを用いた光ファイバ増幅器が実用化されている。特に、Erを添加した光ファイバ増幅器は、1.55μm帯において高利得、高飽和出力を有することから、種々のシステムへの適用が考えられている。その中でも、1.53μm〜1.61μmの波長帯の信号光を10数波以上用いた高密度波長多重伝送による高速、大容量、長距離伝送システムが注目されている。
【0003】
図4に、従来の高密度波長多重伝送用の光ファイバ増幅器を示す。この光ファイバ増幅器は、双方向用光増幅器であり、それぞれ3つのポートを有する2つの光サーキュレータを用いて上り方向伝送路と下り方向伝送路とを分離し、それぞれの伝送路に光ファイバ増幅器を形成したものである。図の左から右へ向かうのが上り方向であり、上り方向へは1.53μm〜1.56μmの短波長帯(Sバンド)の信号光を伝送させ、下り方向へは1.57μm〜1.61μmの長波長帯(Lバンド)の信号光を伝送させ、それぞれの光ファイバ増幅器で増幅を行うようになっている。
【0004】
詳しく説明すると、光サーキュレータ402,414の3つのポートa端,b端,c端は、a端からb端、b端からc端、c端からa端がそれぞれ順方向になっている。下流の光伝送路401が第1の光サーキュレータ402のa端に接続され、その順方向になるb端に上り用のEr添加光ファイバ405が接続されると共にWDMカプラ407を介して励起光源408が結合されている。このEr添加光ファイバ405には第2の光サーキュレータ414のa端が接続され、その順方向になるb端が上流の光伝送路415に接続されている。第2の光サーキュレータ414のb端から順方向になるc端には、下り用のEr添加光ファイバ417が接続されると共にWDMカプラ418を介して励起光源419が結合されている。なお、下り用には、利得等価器420が設けられ、さらに、2段目用のEr添加光ファイバ421、WDMカプラ422、励起光源423が設けられている。2段目のEr添加光ファイバ421には第1の光サーキュレータ402のc端が接続され、その順方向になるa端は、既に説明したように下流の光伝送路401に接続されている。
【0005】
Sバンドの信号光US1は、第1の光サーキュレータ402のa端からb端を通ってWDMカプラ407に入り、このWDMカプラ407で励起光源408からの励起光と合流され、Er添加光ファイバ405で伝送されつつ増幅され、第2の光サーキュレータ414のa端からb端を通って信号光US2として上流の光伝送路415に出力される。
【0006】
Lバンドの信号光DL1は、第2の光サーキュレータ414のb端からc端を通ってWDMカプラ418に入り、このWDMカプラ418で励起光源419からの励起光と合流され、Er添加光ファイバ417で伝送されつつ増幅され、利得等価器420を通って次のWDMカプラ422に入り、このWDMカプラ422で励起光源423からの励起光と合流され、Er添加光ファイバ421で伝送されつつ増幅され、第1の光サーキュレータ402のc端からa端を通って信号光DL2として下流の光伝送路401に出力される。
【0007】
図4の双方向用光増幅器の特性を図5に示す。上り方向の利得は黒丸で示されている。Sバンドの全域で利得が3dBの範囲内にあることがわかる。下り方向の利得は黒角で示されている。Lバンドの全域で利得が3dBの範囲内にあることがわかる。上り方向のノイズは白丸で示され、下り方向のノイズは白角で示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来の光ファイバ増幅器は、双方向用光増幅器にしか使えない。2つの波長帯の光信号を独立に増幅することはできても、方向が決まっているので、同一方向の2つの波長帯の光信号を増幅する用途には使用できない。
【0009】
また、一方の波長帯の信号光の反射戻り光が他方の波長帯の増幅系に漏れ込みやすい構成となっている。このため高い信号対雑音比(高S/N)を得ることが難しい。
【0010】
また、一方の波長帯の光信号が他方の波長帯の増幅系に漏れ込みやすい構成となっている。このため、S/Nがさらに劣化する。
【0011】
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、2つの波長帯の光信号の片方向増幅及び双方向増幅のいずれにも使用可能な片方向双方向兼用光増幅器を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、短波長帯Sバンド及び長波長帯Lバンドの2つの波長帯の信号光を伝送する光伝送路間にEr添加光ファイバを挿入すると共に励起光源を結合させた光増幅器において、下流の光伝送路を3つのポートa端,b端,c端を有する第1の光サーキュレータのa端に接続し、この第1の光サーキュレータのa端から順方向になるb端に波長帯別の2つの分岐を有するWDMフィルタを接続し、前記第1の光サーキュレータのb端から順方向になるc端には反射器を設け、前記WDMフィルタの両分岐にそれぞれEr添加光ファイバを接続し、一方のEr添加光ファイバに励起光源を結合させると共に光アイソレータの入口側を接続し、他方のEr添加光ファイバに励起光源を結合させると共に第2の光サーキュレータのc端を接続し、この第2の光サーキュレータのc端から順方向になるa端を前記光アイソレータの出口側に接続し、この第2の光サーキュレータのb端に上流の光伝送路を接続し、下流の光伝送路から2つの波長帯の信号光が伝送されてきた場合には、一方の波長帯の信号光が一方のEr添加光ファイバで増幅されて上流の光伝送路へ伝送され、かつ他方の波長帯の信号光が他方のEr添加光ファイバで増幅されて上流の光伝送路へ伝送され、下流の光伝送路から一方の波長帯の信号光が伝送され、上流の光伝送路から他方の波長帯の信号光が伝送されてきた場合には、一方の波長帯の信号光が一方のEr添加光ファイバで増幅されて上流の光伝送路へ伝送され、かつ他方の波長帯の信号光が他方のEr添加光ファイバで増幅されて下流の光伝送路へ伝送されるようにしたものである。
【0013】
前記一方のEr添加光ファイバを長手方向に分割し、分割されたそれぞれのEr添加光ファイバに励起光源を結合させてもよい。
【0014】
前記Sバンドを増幅するEr添加光ファイバに、利得を平坦化するための利得等価器を接続してもよい。
【0015】
Sバンドには波長1.53μm〜1.565μm帯、Lバンドには波長1.57μm〜1.62μm帯を用いてもよい。
【0016】
励起光として、波長0.98μm及び波長1.48μmのいずれか又は両方を用いてもよい。
【0017】
前記Lバンドを増幅するEr添加光ファイバに、信号光の前方及び後方から双方向に励起光源を結合させてもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
【0019】
図1に示されるように、本発明の片方向双方向兼用光増幅器は、下流の光伝送路101が第1の光サーキュレータ102のa端に接続され、この第1の光サーキュレータ102のa端から順方向になるb端に波長帯別の2つの分岐を有するWDMフィルタ103が接続されることにより、下流の光伝送路101からの信号光がWDMフィルタ103に入射されるようになっている。また、第1の光サーキュレータ102のb端から順方向になるc端に反射器104が設けられることにより、WDMフィルタ103からの信号光がc端で折り返されて下流の光伝送路101に入射されるようになっている。
【0020】
Sバンドの分岐とLバンドの分岐とを有するWDMフィルタ103の両分岐には、それぞれEr添加光ファイバが接続されている。Sバンドを増幅するEr添加光ファイバを第1のEr添加光ファイバ105、Lバンドを増幅するEr添加光ファイバを第2のEr添加光ファイバ106とする。従って、Sバンド側の分岐に第1のEr添加光ファイバ105が接続され、Lバンド側の分岐に第2のEr添加光ファイバ106が接続される。
【0021】
第1のEr添加光ファイバ105にはWDMフィルタ103側よりWDMカプラ107を介して励起光源108が結合されると共にその反対側に光アイソレータ109の入口側が接続されることにより、WDMフィルタ103からの信号光が第1のEr添加光ファイバ105で増幅されて光アイソレータ109に順方向に入射されるようになっている。
【0022】
一方、第2のEr添加光ファイバ106にはWDMフィルタ103側とその反対側との両方よりそれぞれWDMカプラ110,111を介して励起光源112,113が結合されると共に反対側に第2の光サーキュレータ114のc端が接続されている。第2のEr添加光ファイバ106では、2つの励起光源112,113からの前方及び後方の双方向励起により、WDMフィルタ103からの信号光かその反対方向の第2の光サーキュレータ114のc端からからの信号光かが増幅できることになる。
【0023】
第2の光サーキュレータ114のc端から順方向になるa端が光アイソレータ109の出口側に接続されることにより、第2のEr添加光ファイバ106から第2の光サーキュレータ114を経由した信号光が光アイソレータ109に逆方向に入射されるようになっている。光アイソレータ109は逆方向の信号光を反射するので、第1のEr添加光ファイバ105からの信号光と第2のEr添加光ファイバ106から信号光とがともに第2の光サーキュレータ114のa端に入射されることになる。この第2の光サーキュレータ114のb端に上流の光伝送路115が接続されることにより、光アイソレータ109からの信号光が上流の光伝送路115に入射され、上流の光伝送路115からの信号光が第2の光サーキュレータ114のc端より第2のEr添加光ファイバ106に入射されるようになっている。
【0024】
この片方向双方向兼用光増幅器は、下流の光伝送路101からの2つの波長帯の信号光をそれぞれのEr添加光ファイバ105,106で増幅して上流の光伝送路115に伝送する片方向増幅機能と、下流の光伝送路101からの1つの波長帯の信号光を第1のEr添加光ファイバ105で増幅して上流の光伝送路115に伝送し、上流の光伝送路115からの別の波長帯の信号光を第2のEr添加光ファイバ106で増幅して下流の光伝送路101に伝送する双方向増幅機能とを持つことになる。
【0025】
2つの波長帯のうちSバンドには波長1.53μm〜1.565μm帯、Lバンドには波長1.57μm〜1.62μm帯を用いる。
【0026】
片方向増幅機能を説明する。下流の光伝送路101において、図の左から右へ向かう上り方向に、Sバンドの信号光US1とLバンドの信号光UL1とが伝送されている。これらの信号光US1,UL1が第1の光サーキュレータ102のa端に入射され、b端を通ってWDMフィルタ103に入射される。WDMフィルタ103は、それぞれの波長帯の信号光を分離し、Sバンドの信号光US2を第1のEr添加光ファイバ105側に分岐させ、Lバンドの信号光UL2を第2のEr添加光ファイバ106側に分岐させる。
【0027】
分岐されたSバンドの信号光US2は、WDMカプラ107に入射され、このWDMカプラ107で励起光源108からの励起光と合流され、第1のEr添加光ファイバ105で伝送されつつ増幅され、信号光US3となる。信号光US3は、光アイソレータ109を順方向に通って信号光US4となり、信号光US4は、第2の光サーキュレータ114のa端に入射され、b端を通って上流の光伝送路115に入射され信号光US5となる。
【0028】
分岐されたLバンドの信号光UL2は、WDMカプラ110に入射され、このWDMカプラ110で励起光源112からの励起光と合流され、第2のEr添加光ファイバ106で伝送され、WDMカプラ111に達する。第2のEr添加光ファイバ106には、励起光源113からの励起光もWDMカプラ111を通して合流され、この励起光は反対方向に伝送される。信号光UL2は、前方及び後方の双方向励起により増幅され、信号光UL3となる。信号光UL3は、第2の光サーキュレータ114のc端に入射され、a端を通って信号光UL4となる。信号光UL4は、光アイソレータ109で折り返され、第2の光サーキュレータ114のa端に入射され、b端を通って上流の光伝送路115に入射され信号光UL5となる。
【0029】
このようにして、下流の光伝送路101からの上り方向の信号光US1,UL1がともに増幅され、信号光US5,UL5として上流の光伝送路115に伝送される。
【0030】
次に、双方向増幅機能を説明する。下流の光伝送路101において、上り方向にSバンドの信号光US1が伝送され、上流の光伝送路115において、下り方向にLバンドの信号光DL1が伝送されている。
【0031】
Sバンドの動作は片方向増幅機能の場合と同じなので、説明を省略する。
【0032】
Lバンドの信号光DL1は、第2の光サーキュレータ114のb端に入射され、c端を通って信号光DL2となる。信号光DL2は、WDMカプラ111に入射され、このWDMカプラ111で励起光源113からの励起光と合流され、第2のEr添加光ファイバ106で伝送され、WDMカプラ110に達する。第2のEr添加光ファイバ106には、励起光源112からの励起光もWDMカプラ110を通して合流され、この励起光は反対方向に伝送される。信号光DL2は、前方及び後方の双方向励起により増幅され、信号光DL3となる。信号光DL3は、WDMフィルタ103のLバンド側の分岐に入射し、WDMフィルタ103を通って信号光DL4となる。信号光DL4は、第1の光サーキュレータ102のb端に入射し、c端から出射するが、反射器104により反射されてc端に入射し、a端を通って下流の光伝送路101に入射され信号光DL5となる。
【0033】
このようにして、下流の光伝送路101からの上り方向の信号光US1が増幅され、信号光US5として上流の光伝送路115に伝送され、同時に、上流の光伝送路115からの下り方向の信号光DL1が増幅され、信号光DL5として下流の光伝送路101に伝送される。
【0034】
片方向双方向兼用光増幅器の利点は、増幅された信号光US4が第2のEr添加光ファイバ106に漏れることが少ないこと、及び増幅された信号光UL4が第1のEr添加光ファイバ105に漏れることが少ないことである。従って、互いの波長帯間の干渉が少ないことになる。
【0035】
次に、本発明の他の実施形態を説明する。
【0036】
図2に示した片方向双方向兼用光増幅器は、図1の構成に代えて、WDMフィルタのLバンド側の分岐(この図では上がLバンド側)に接続された第2のEr添加光ファイバ106に光アイソレータ109を接続し、Sバンド側の分岐に接続された第1のEr添加光ファイバ105に第2の光サーキュレータ114のc端を接続したものである。第1のEr添加光ファイバ105にはWDMフィルタ103側よりWDMカプラ107を介して励起光源108が結合され、第2のEr添加光ファイバ106にはWDMフィルタ103側とその反対側との両方よりそれぞれWDMカプラ110,111を介して励起光源112,113が結合されている。
【0037】
この片方向双方向兼用光増幅器も片方向増幅機能と双方向増幅機能とを持つが、Lバンドの増幅系に光アイソレータ109が配置されている。このため、双方向増幅において2つの波長帯の信号光の方向が図1の場合と逆になっている。即ち、Lバンドが上り方向、Sバンドが下り方向に割り当てられる。下流の光伝送路101からの上り方向の信号光UL1は、UL2,UL3,UL4の如く経由し、UL5として上流の光伝送路115に伝送される。上流の光伝送路115からの下り方向の信号光DS1は、DS2,DS3,DS4の如く経由し、DS5として下流の光伝送路101に伝送される。
【0038】
図3に示した片方向双方向兼用光増幅器は、図1の構成に利得等価器を付加したものである。即ち、利得の波長特性を平坦化するために第1のEr添加光ファイバ105と光アイソレータ109との間に利得等価器116を挿入する。波長1.53μm〜1.565μmの信号光US2が第1のEr添加光ファイバ105で増幅されて信号光US3となるとき、この信号光US3の波長1.53μm付近に利得ピークが生じるが、利得等価器116はこの利得ピークを抑圧して利得の波長特性を平坦化する。利得等価器116は、ファイバグレーティング、干渉膜フィルタ、導波路型フィルタなどによって実現することができる。
【0039】
以上のように、図1、図2、図3に示した片方向双方向兼用光増幅器の第1の使い方は、上り方向の2つの波長帯の信号光US1,UL1をそれぞれ独立に増幅した後、合流させて出力する片方向光増幅器である。第2の使い方は、上り方向の1つの波長帯の信号光US1(或いはUL1)を増幅し、下り方向の別の波長帯の信号光DL1(或いはDS1)を増幅する双方向光増幅器である。
【0040】
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、例えば、図2の構成において、第2のEr添加光ファイバ106を長手方向に長さl,lに分割し、その長さlのEr添加光ファイバと長さlのEr添加光ファイバとの間に信号光の順方向に向けた光アイソレータを挿入し、これらEr添加光ファイバによる2段階の増幅を行うようにしてもよい。
【0041】
図1〜図3において、第1のEr添加光ファイバ105は、Er添加量が100ppm〜1500ppmの範囲、Al添加量が5000ppm以上のものを用いるのが好ましく、そのファイバ長は10数mから50mの範囲が好ましい。第2のEr添加光ファイバ106は、Er添加量が400ppm〜2000ppmの範囲、Al添加量が5000ppm以上のものを用いるのが好ましく、そのファイバ長は50mから250mの範囲が好ましい。励起光源108,112,113には、波長が0.98μm帯のものを用いるか、1.48μm帯のものを用いるか、これら2種の波長帯のものを組み合わせて用いてもよい。また、励起光の光パワは、50mW〜150mWを用いる。
【0042】
【発明の効果】
本発明は次の如き優れた効果を発揮する。
【0043】
(1)片方向の2つの波長帯の信号光をそれぞれ独立に増幅した後、合流させて出力する片方向光増幅器の機能と、双方向の異なる波長帯の信号光をそれぞれ独立に増幅する双方向光増幅の機能とを有するので、ひとつの光増幅器を2つの用途に使用することができる。従って、片方向用と双方向用との2種類の光増幅器を作る必要がなく、本発明の片方向双方向兼用光増幅器を用途に合わせて使用すればよくなり、経済的である。
【0044】
(2)一方の波長帯Sバンド(Lバンド)の信号光の反射戻り光が他方の波長帯Lバンド(Sバンド)の増幅系に入射しにくい構成であるため、チャンネル間のクロストーク特性や伝送路の損失特性の劣化がなく、高いS/N特性を得ることができる。
【0045】
(3)一方の波長帯Sバンド(Lバンド)の信号光が他方の波長帯Lバンド(Sバンド)の増幅系に入射しにくい構成であるため、S/Nの劣化が極めて少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す片方向双方向兼用光増幅器の構成図である。
【図2】本発明の他の実施形態を示す片方向双方向兼用光増幅器の構成図である。
【図3】本発明の他の実施形態を示す片方向双方向兼用光増幅器の構成図である。
【図4】従来の双方向用光増幅器の構成図である。
【図5】従来の双方向用光増幅器の利得及びノイズの周波数特性図である。
【符号の説明】
101 下流の光伝送路
102 第1の光サーキュレータ
103 WDMフィルタ
104 反射器
105 第1のEr添加光ファイバ
106 第2のEr添加光ファイバ
108,112,113 励起光源
109 光アイソレータ
114 第2の光サーキュレータ
115 上流の光伝送路
116 利得等価器

Claims (6)

  1. 短波長帯Sバンド及び長波長帯Lバンドの2つの波長帯の信号光を伝送する光伝送路間にEr添加光ファイバを挿入すると共に励起光源を結合させた光増幅器において、下流の光伝送路を3つのポートa端,b端,c端を有する第1の光サーキュレータのa端に接続し、この第1の光サーキュレータのa端から順方向になるb端に波長帯別の2つの分岐を有するWDMフィルタを接続し、前記第1の光サーキュレータのb端から順方向になるc端には反射器を設け、前記WDMフィルタの両分岐にそれぞれEr添加光ファイバを接続し、一方のEr添加光ファイバに励起光源を結合させると共に光アイソレータの入口側を接続し、他方のEr添加光ファイバに励起光源を結合させると共に第2の光サーキュレータのc端を接続し、この第2の光サーキュレータのc端から順方向になるa端を前記光アイソレータの出口側に接続し、この第2の光サーキュレータのb端に上流の光伝送路を接続し、下流の光伝送路から2つの波長帯の信号光が伝送されてきた場合には、一方の波長帯の信号光が一方のEr添加光ファイバで増幅されて上流の光伝送路へ伝送され、かつ他方の波長帯の信号光が他方のEr添加光ファイバで増幅されて上流の光伝送路へ伝送され、下流の光伝送路から一方の波長帯の信号光が伝送され、上流の光伝送路から他方の波長帯の信号光が伝送されてきた場合には、一方の波長帯の信号光が一方のEr添加光ファイバで増幅されて上流の光伝送路へ伝送され、かつ他方の波長帯の信号光が他方のEr添加光ファイバで増幅されて下流の光伝送路へ伝送されるようにしたことを特徴とする片方向双方向兼用光増幅器。
  2. 前記一方のEr添加光ファイバを長手方向に分割し、分割されたそれぞれのEr添加光ファイバに励起光源を結合させたことを特徴とする請求項1記載の片方向双方向兼用光増幅器。
  3. 前記Sバンドを増幅するEr添加光ファイバに、利得を平坦化するための利得等価器を接続したことを特徴とする請求項1又は2記載の片方向双方向兼用光増幅器。
  4. Sバンドには波長1.53μm〜1.565μm帯、Lバンドには波長1.57μm〜1.62μm帯を用いることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の片方向双方向兼用光増幅器。
  5. 励起光として、波長0.98μm及び波長1.48μmのいずれか又は両方を用いることを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の片方向双方向兼用光増幅器。
  6. 前記Lバンドを増幅するEr添加光ファイバに、信号光の前方及び後方から双方向に励起光源を結合させたことを特徴とする請求項1〜5いずれか記載の片方向双方向兼用光増幅器。
JP30875097A 1997-11-11 1997-11-11 片方向双方向兼用光増幅器 Expired - Fee Related JP3562268B2 (ja)

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