JP2737596B2 - 光ファイバアンプ - Google Patents

光ファイバアンプ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエルビウムドープファイ
バを使用して1.55μm帯の光を増幅する光ファイバ
アンプに係わり、詳細には1.48μmの励起光源を用
いて信号光を増幅する光ファイバアンプに関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバアンプは、信号光と励起光の
進行方向との関係から3つのタイプに分類されている。
これらは、前方励起、後方励起および双方向励起
である(石尾他「光増幅器とその応用」、p110、オーム
社、1992年。または、日本光学会応用物理学会所載「光
学」1990年5月第19巻第5号p276-p282 )。このうち、
後方励起の光ファイバアンプは、高出力を得るのに有利
な構成である。
【0003】図3は、従来の後方励起構成の光ファイバ
アンプの一例を示したものである。光ファイバアンプ1
0は、1.48μm帯励起光源11を備えており、その
励起光は、波長分割多重カプラ(WDM)12に入力さ
れる。波長分割多重カプラ12は、光アイソレータ1
3、14に両端を接続されたエルビウム(Er)イオン
ドープ光ファイバ15内を伝送される1.55μm帯の
信号光と1.48μm帯の励起光とを波長合成するため
のものである。また、信号光の入力側と出力側に設けら
れている2つの光アイソレータ13、14は、反射戻り
光による発振を防ぐためのものである。
【0004】図4は、エルビウムイオンドープ光ファイ
バの自然放出光(ASE)の光スペクトラムを示したも
のである。これは、前記した石尾他「光増幅器とその応
用」、p115に示されている。エルビウムイオンドープ光
ファイバの自然放出光は、1.555μm帯の他に1.
536μm付近にもピークをもっている。そこで、信号
光波長を1.555μm付近に選んだ場合、光ファイバ
アンプ10の光出力の光スペクトラム特性は、図5に示
したように1.536μm付近にASE雑音の山が現わ
れる。
【0005】ASE雑音は、光ファイバアンプの雑音を
増大させる。そこで、光ファイバアンプを使用する光伝
送系では、高いS/N(信号/雑音)比を保つためにも
低雑音の光ファイバアンプが必要である。この要求を満
たすために、光ファイバアンプにはその光出力部にAS
E雑音を除去するための光フィルタを接続することが一
般に行われている。
【0006】図6は、このように光出力部にASE雑音
除去用の光フィルタを接続した光ファイバアンプの構成
を表わしたものである。この図で図3と同一部分には同
一の符号を付しており、これらの説明を適宜省略する。
この光ファイバアンプ20では、波長分割多重カプラ1
2の後方に配置された光アイソレータ14の更に後方
(出力側)に光フィルタ21が配置されている。
【0007】図7は、この図6に示した光ファイバアン
プの光フィルタの損失波長特性を示しており、図8は図
6に示した光ファイバアンプの光出力の光スペクトラム
特性を示している。図8を図5と比べると、1.536
μm付近に存在したASE雑音の山が除去されているこ
とが分かる。なお、光フィルタ21としてはバンドカッ
トフィルタの他に、特開平3−110506号公報に提
案されているように2本の光ファイバを所定長さ範囲で
融着延伸してなる光ファイバカプラを複数個直列に接続
したものも提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
図6に示した従来の光ファイバアンプ20では、雑音を
低減させるためにその出力部に光フィルタを必要とし
た。しかしながら、出力部に光フィルタを配置すると、
損失が増加する原因になり、光ファイバアンプの利得を
低下させてしまうといった問題があった。また、特開平
2−23322号公報では励起光の光源と波長多重合成
手段の間に励起光中に含まれる自然放出光の中から信号
光の波長付近の光を除去する手段を設けることが提案さ
れている。しかしながら、この提案ではこのような新た
な手段が必要となり、光ファイバアンプの構成が複雑化
するという問題があった。
【0009】そこで本発明の目的は、雑音低減のための
光フィルタ等の特別の構成部品を使用する必要なくAS
E雑音を低減することができる光ファイバアンプを提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)波長1.55μm帯の信号光を入力すると共
にこの波長および1.536μm近辺で自然放出光のピ
ークを有するエルビウムドープファイバと、(ロ)その
信号光を増幅するための光源として唯一用意された1.
48μm帯の励起光源と、(ハ)この励起光源から出力
される光と前記信号光とを合成分離すると共に、その信
号経路の損失特性が1.48μmおよび前記エルビウム
ドープファイバの自然放出光の一方のピークとしての
1.536μm近辺で極大となり、1.55μm近辺で
極小となる後方励起構成の分布結合形波長分割多重カプ
ラとを光ファイバアンプに具備させる。
【0011】すなわち請求項1記載の発明では、分布結
合形の波長分割多重カプラの損失波長特性がサイン(si
n )カーブを描いている点に着目している。そして、そ
の周期を50nmにすると、1485nmおよび153
5nmで信号光経路の損失が極大(励起光路損失は極
小)となり、1560nmでは信号光経路の損失が極小
となる。このため、後方励起構成の光ファイバアンプの
波長分割多重カプラにこのような分布結合形の波長分割
多重カプラを使用すると、光出力光のうち1535nm
近辺の光が遮断され、ASE雑音を低減することができ
ることになる。
【0012】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0013】図1は本発明の一実施例における光ファイ
バアンプの構成を表わしたものである。この光ファイバ
アンプ30で図3と同一部分には同一の符号を付してお
り、これらの説明を適宜省略する。この光ファイバアン
プ30は、図3に示したように1.48μm帯励起光源
11が後方励起構成になるように波長分割多重カプラ3
1に接続されている。波長分割多重カプラ31は、ファ
イバ融着形WDMを使用している。
【0014】図2は、本実施例で使用されている波長分
割多重カプラの信号光経路損失波長特性を表わしたもの
である。本実施例の光ファイバアンプ30で使用されて
いる融着形の波長分割多重カプラ31は、それぞれ波長
が1485nmと1535nmで損失が極大となり、1
560nmで極小となっているものを使用している。エ
ルビウムイオンドープ光ファイバ15は、エルビウム
(Er)イオンとアルミニウム(Al)イオンのドープ
量がそれぞれ3000、5000ppmのものを使用し
ている。1.48μm帯励起光源11は、発振中心波長
が1485nmのものを使用した。2つの光アイソレー
タ13、14は、偏光無依存形のもので、損失が1d
B、アイソレーションが40dBのものを使用した。
【0015】このような構成の光ファイバアンプ30
で、入力信号光として波長た1560nm、出力が−5
dBm、また1.48μm帯域励起光源11の光出力が
40mWであるとする。この場合には、光ファイバアン
プ30の光出力として+5dBmが得られた。このとき
の光出力スペクトラムは、先に示した図8と同様のもの
が得られる。すなわち、1535nm近辺のASE雑音
の山が除去される。
【0016】以上説明した実施例では波長分割多重カプ
ラ31としてファイバ融着形のものを使用したが、導波
路形の波長分割多重カプラを使用しても同様の効果を得
ることができることはもちろんである。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、信号経路の損失波長特性が1485および1
535nm近辺で極大となり、1560nm近辺で極小
となる分布結合形波長分割多重カプラを使用し、励起光
源を1つだけ使用して1480nm帯の励起光で、15
36nm近辺で自然放出光のピークを有するエルビウム
ドープファイバを後方励起することにしたので、光フィ
ルタを使用せずに、簡単な構成で1536nm近辺の自
然放出光を遮断することができ、損失の少ない低雑音の
光ファイバアンプを構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における光ファイバアンプの
構成を表わした概略構成図である。
【図2】本実施例で使用されている波長分割多重カプラ
の信号光経路損失波長特性を表わした特性図である。
【図3】従来の後方励起構成の光ファイバアンプの一例
を示した概略構成図である。
【図4】エルビウムイオンドープ光ファイバの自然放出
光の光スペクトラム特性図である。
【図5】光フィルタを使用しない従来の光ファイバアン
プの光出力の光スペクトラム特性図である。
【図6】ASE雑音除去用の光フィルタを接続した従来
の光ファイバアンプの構成を表わした概略構成図であ
る。
【図7】図6に示した光ファイバアンプの光フィルタの
損失波長特性を示した特性図である。
【図8】図6に示した光ファイバアンプの光出力の光ス
ペクトラム特性を示した特性図である。
【符号の説明】
11 1.48μm帯励起光源 13、14 光アイソレータ 15 エルビウムイオンドープ光ファイバ 30 光ファイバアンプ 31 波長分割多重カプラ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】波長1.55μm帯の信号光を入力する
    共にこの波長および1.536μm近辺で自然放出光の
    ピークを有するエルビウムドープファイバと、 その信号光を増幅するための光源として唯一用意された
    1.48μm帯の励起光源と、 この励起光源から出力される光と前記信号光とを合成分
    離すると共に、その信号経路の損失特性が1.48μm
    および前記エルビウムドープファイバの自然放出光の一
    方のピークとしての1.536μm近辺で極大となり、
    1.55μm近辺で極小となる後方励起構成の分布結合
    形波長分割多重カプラとを具備することを特徴とする光
    ファイバアンプ。
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