JPH08306991A - 光ファイバ増幅器 - Google Patents

光ファイバ増幅器

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JPH08306991A
JPH08306991A JP10615995A JP10615995A JPH08306991A JP H08306991 A JPH08306991 A JP H08306991A JP 10615995 A JP10615995 A JP 10615995A JP 10615995 A JP10615995 A JP 10615995A JP H08306991 A JPH08306991 A JP H08306991A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光ファイバ増幅器の雑音特性の改善を図る。 【構成】 2台の増幅用光ファイバ15、17とを有
し、入力光コネクタ11からの信号光は、励起光源14
からの励起光と光合波器12により合波されて増幅用光
ファイバ15に入力される。増幅用光ファイバ15から
の出力光のうち励起光は、光分合波器16を通過して増
幅用光ファイバ17に入力され、信号光のみが光アイソ
レータ13を介した後に増幅用光ファイバ17に入力さ
れる。増幅用光ファイバ17からの出射光は、光アイソ
レータ18、出力光コネクタ19を介して出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバ増幅器に係
り、特に、低い雑音特性を有する光ファイバ増幅器に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、エルビウムを添加した光ファイ
バ(EDF)に、1.48μmあるいは0.98μmの
波長を持つ励起光を入射すると、ファイバ内のエルビウ
ムイオンが励起され、1.55μm帯の波長を持つ光を
この励起状態の光ファイバに入射するとエルビウムイオ
ンからの誘導放出により、入射された光が増幅されるこ
とが知られている。この原理を用いたものがエルビウム
添加光ファイバ増幅器(EDFA)である。その他にプ
ラセオジウムを添加した光ファイバを用いる光ファイバ
増幅器が知られており、この増幅器は、1.3μm帯の
波長を持つ光を増幅することができる。
【0003】図2は従来技術によるエルビウム添加光フ
ァイバ増幅器(EDFA)の基本構成を示す図であり、
以下、図2を参照して従来技術によるEDFAについて
説明する。図2において、11は入力光コネクタ、12
は光合波器、14は励起光源、18は出力側光アイソレ
ータ、19は出力光コネクタ、33は入力側光アイソレ
ータ、35は増幅用光ファイバ(EDF)、41は増幅
用光ファイバの前段融着箇所である。
【0004】従来技術によるEDFAは、図2に示すよ
うに、入力側光アイソレータ33、励起光源14、光合
波器12、増幅用光ファイバ35、及び、出力側光アイ
ソレータ18を備えて構成される。
【0005】このように構成される従来技術において、
増幅しようとする波長1.55μmの信号光は、入力光
コネクタ11から入力され、入力側光アイソレータ33
を介して光合波器12に入力される。励起光源14から
出射される励起光と信号光とは、この光合波器12によ
り合波されて、増幅用光ファイバ35に入射され、波長
1.55μmの信号光が増幅される。増幅された波長
1.55μmの信号光は、出射側に設けられる出力側光
アイソレータ18を通って出力コネクタ19から出力さ
れる。
【0006】このような構成は、励起光の波長、増幅さ
れる信号光の波長、増幅用光ファイバの材料が変わる場
合もあるが、一般的な光ファイバ増幅器として適用する
ことが可能である。
【0007】出力側光アイソレータ18は、出力光コネ
クタ19からの反射光が増幅用光ファイバ35に戻るこ
とを防止するものである。一般に、光コネクタは、接続
状態によっては最悪25dB程度の反射を生じる。ま
た、入力側光アイソレータ33は、出力側の光アイソレ
ータ18からのわずかな戻り光の漏れ、光部品からの反
射による光が入力光コネクタ11に戻ることを防止して
いる。これらの光アイソレータは、戻り光を抑えること
により、増幅用光ファイバ35が高い利得を有するとき
の発振を防止し、光コネクタ間、光部品間の多重反射に
よる出力光の強度変動を防止することができる。
【0008】前述した従来技術による光ファイバ増幅器
は、増幅用光ファイバの入射側に少なくとも1台の光ア
イソレータが設置されて構成され、低い雑音指数特性で
25dB以上の高い利得を得ることができるものであ
る。そして、このような光ファイバ増幅器は、低雑音で
光をそのまま増幅することができるため中継器に用いる
ことが可能である。光ファイバ増幅器を中継器として何
段も接続して使用することにより、伝送しようとする信
号を、電気信号に変換することなく数百km伝送するこ
とが可能である。
【0009】前述したような光ファイバ増幅器を、中継
器として何段も接続して用いる場合、これにより構成さ
れる伝送系は、光ファイバ増幅器の雑音が累積されるこ
とになる。光ファイバ増幅器が、その1台当たりで雑音
特性を0.5dB劣化させるとすると、光ファイバ増幅
器を10段接続した系の場合、5dBの雑音特性の劣化
を生じることになる。雑音特性の劣化は、伝送系の伝送
距離を短くし、伝送システムのコストを上昇させる。こ
のため、光ファイバ増幅器の雑音特性の劣化を抑える必
要がある。
【0010】雑音特性を改善し、雑音を抑えることので
きる光ファイバ増幅器として、例えば、励起光に波長
0.98μmの光を用いるものが知られている。励起光
として、波長0.98μmの光を使用した場合、励起が
3準位系の遷移となるため、波長1.48μmの励起光
に比較して1dB〜2dB程度雑音指数を低くすること
ができる。なお、この種の光ファイバ増幅器に関する従
来技術として、例えば、オーム社「光増幅器とその応用
112p」等に記載された技術が知られている。
【0011】次に、前述した構成を有する光ファイバ増
幅器の雑音特性について説明する。図2において、入力
光コネクタ11の損失をa1、光アイソレータ33の挿
入損失をa3、合波器12の挿入損失をa2、増幅用光
ファイバ(EDF)35の入力側の合波器12のファイ
バとの融着箇所41の損失をa4とし、増幅用光ファイ
バ35の利得をg、増幅用光ファイバの自然放出光係数
をnspとすると、光ファイバ増幅器の雑音指数NF1
は、式(1)に示すように与えられる。
【0012】 NF1={1+2×(g−1)×nsp}/{a1×a2×a3×a4×g} ……(1) なお、式(1)において、分子の第1項は信号光(被増
幅光)のショット雑音分、第2項は増幅用ファイバ内で
生じる自然放出光と信号光のビート雑音分である。ま
た、式(1)では、自然放出光のショット雑音、自然放
出光−自然放出光ビート雑音は小さいものとして省略し
ている。
【0013】増幅用光ファイバ35から出射した光は、
出力側の光部品等で信号と雑音とが同一の減衰を受ける
ので、雑音指数に出力側の損失を考慮する必要はない。
励起光として、波長0.98μmの励起光を用いる場
合、自然放出光係数nspは、小さく抑えられ、ほぼ理
想値である1となる。増幅用光ファイバ35の利得g
は、通常20dB(100倍)程度あるため、(g−
1)≒gとおくことができ、この場合、雑音指数NF
は、 NF1=2/{a1×a2×a4×a3} ……(2) として与えられる。
【0014】すなわち、雑音指数NF1は、入射側の光
部品の損失により劣化することになる。光コネクタ11
の損失a1は0dB〜0.5dB、合波器12の損失a
2は0dB〜0.4dB、融着箇所41の損失a4は0
dB〜0.2dBと低いが、これらは、必須な構成部品
の挿入損失であり避けることができない。また、式
(2)の分母の入力側の部品の損失で最も大きなもの
は、光アイソレータによる損失a3であり、0.5dB
(0.9)から1dB(0.8)である。従って、例え
ば、典型的な値としてa1=0.1dB、a2=0.3
dB、a3=0.7dB、a4=0.2dBとすると、
前述した構成の光ファイバ増幅器の雑音指数は、NF1
=4.3dBとなる。
【0015】前述したように、従来技術による光ファイ
バ増幅器は、増幅用の光ファイバ単体の雑音指数が3d
Bであるにもかかわらず、安定して4dBより低いNF
を得ることが難しいものであった。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術によ
る光ファイバ増幅器は、光アイソレータを増幅用光ファ
イバの入射側に入れていたため、この光アイソレータの
挿入損失分の雑音指数の劣化を避けることができず、雑
音指数を低く抑えることが困難であるという問題点を有
している。
【0017】本発明の目的は、前記従来技術の問題点を
解決し、雑音指数を低く抑えることができる構成を有す
る光ファイバ増幅器を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
は、増幅用光ファイバと、そのファイバを励起する励起
光を出射する励起光源と、被増幅光を励起光と共に前記
増幅用光ファイバに入射するための波長多重合波器と、
光アイソレータとを備えて構成される光ファイバ増幅器
において、前記光アイソレータを増幅用光ファイバの出
力側に配置することにより、あるいは、前記増幅用光フ
ァイバを2台直列に接続して備え、2台の増幅用光ファ
イバの中間に光アイソレータ配置することにより達成さ
れる。
【0019】
【作用】増幅用光ファイバの入射側でなく出力側に光ア
イソレータ配置することにより、光アイソレータの損失
による雑音指数の劣化を少なくすることができ、光ファ
イバ増幅器の雑音指数の劣化を低く抑えることができ
る。
【0020】
【実施例】以下、本発明による光ファイバ増幅器の一実
施例を図面により詳細に説明する。
【0021】図1は本発明の一実施例によるエルビウム
添加光ファイバ増幅器(EDFA)の構成を示す図であ
る。図1において、13は入力側光アイソレータ、15
は前段増幅用光ファイバ、16は励起光と信号光との分
合波器、17は後段増幅用光ファイバ、21は前段増幅
用光ファイバの入力側融着箇所、22は前段増幅用光フ
ァイバの出力側融着箇所、23は後段増幅用ファイバの
融着箇所であり、他の符号は図2の場合と同一である。
【0022】本発明の一実施例による光ファイバ増幅器
は、図1に示すように、前段、後段の2つの増幅用光フ
ァイバ15、17と、これら2つの増幅用光ファイバの
間に光アイソレータ13を有し、信号光のみを通す光フ
ァイバのループが設けられて構成されている。
【0023】図1に示す本発明の一実施例において、励
起光源14から出射された波長0.98μmの励起光
は、励起光と入力信号光との光合波器12により、入力
光コネクタ11から入力された波長1.55μmの入力
信号光と合波されて前段の増幅用光ファイバ15に入射
する。増幅用光ファイバ15から出力される光は、分合
波器16により波長0.98μmの励起光と波長1.5
5μmの信号光とに分波され、波長0.98μmの励起
光が分合波器16を通過して後段の増幅用光ファイバ1
7に入射する。また、カプラ型の分合波器16により分
離された波長1.55μmの信号光は、光アイソレータ
13を持つ光ファイバのループを一巡して、分合波器1
6で波長0.98μmの光と合波された後、後段の増幅
用光ファイバ17に入射する。後段の増幅用光ファイバ
17からの出射光は、出力側の光アイソレータ18を通
過して出射光コネクタ19から出射する。
【0024】なお、信号光の入射側への戻りを抑える光
アイソレータ13を光ファイバのループの中に設けるの
は、波長0.98μmの励起光が光アイソレータを通過
することができないため、励起光と信号光とを分離し
て、励起光を後段の増幅用光ファイバに入射させ、信号
光を光アイソレータを通過させてから後段の増幅用光フ
ァイバに入射させるためである。従って、この光アイソ
レータ13を含む光ファイバのループ長は、特に限定さ
れないが、40cm程度である。
【0025】次に、前述した本発明の一実施例による光
ファイバ増幅器における雑音特性について説明する。
【0026】いま、図1において、入力光コネクタ11
の損失をa1、光アイソレータ13の挿入損失をa3、
合波器12の挿入損失をa2、前段の増幅用光ファイバ
の入力側の融着箇所21の損失a4とし、前段の増幅用
光ファイバ15の利得をg1、前段の増幅用光ファイバ
15の自然放出光係数をnsp1、後段の増幅用光ファ
イバEDF17の利得をg2、後段の増幅用光ファイバ
17の自然放出光係数をnsp2とすると、図1に示す
本発明の一実施例による光ファイバ増幅器の雑音指数N
F2は、式(3)に示すように与えられる。
【0027】 NF2={1+2×(g2-1)×nsp2+2×g2×(g1-1)×nsp1×a3}/{a1×a2×a4×a3×g1 ×g2} ……(3) 式(3)において、分子の第1項は信号光(被増幅光)
のショット雑音分、第2項は後段の増幅用光ファイバ1
7内で生じる自然放出光と信号光のビート雑音項、第3
項は前段の増幅用光ファイバ15で発生した自然放出光
雑音が光アイソレータ13の損失を受けた後、後段の増
幅用光ファイバ17で増幅され、信号光とのビートによ
り発生する雑音である。なお、式(3)では、波長0.
98μmの光と1.55μmの光との合分波器16の損
失は光アイソレータ13に比べ小さいので、従来技術と
の比較がし易いように省略している。
【0028】また、式(3)において、自然放出光のシ
ョット雑音、自然放出光−自然放出光ビート雑音は小さ
いとして省略し、nsp1、nsp2が1で、g1、g
2が1よりかなり大きい値を持つとすると、式(3)よ
り式(4)を得ることができる。
【0029】 NF2={2×(g2-1)}/{a1×a2×a4×a3×g1×g2}+{2×(g1-1)}/{a1×a2×a4 ×g1} ……(4) 式(4)は、g1が1のとき、式(1)と同一になり、
損失a3によるNFの劣化が最も大きい。g1が大きく
なるに従って光アイソレータ13の損失a3が影響する
式(4)の第1項は小さくなり、光アイソレータの損失
分による劣化が減少する。また、g2が小さくなると光
アイソレータ13より前の前段の増幅用光ファイバ15
によるNF劣化の項である第2項が支配的になり、最終
的にg2が1になると、光アイソレータ13は、増幅用
光ファイバの後段に位置して雑音指数の劣化には影響し
なくなる。そして、増幅用光ファイバ15のゲインg1
が10(10dB)以上である場合、損失a3が影響す
る第1項は、1/10以下となり、光アイソレータの損
失による雑音特性の影響を1/10に減少させることが
できる。すなわち、光ファイバ増幅器の雑音特性を向上
させるためには、増幅用光ファイバ15のゲインg1
は、10dB以上あることが望ましい。
【0030】出力側光アイソレータ18は、従来技術の
場合と同様に、出力光コネクタ19からの反射光が増幅
用光ファイバ17に戻ることを防止するものである。一
般に、光コネクタは、接続状態によっては最悪25dB
程度の反射を生じる。また、入力側光アイソレータ13
は、出力側の光アイソレータ18からのわずかな戻り光
の漏れ、光部品からの反射による光が入力光コネクタ1
1に戻ることを防止している。これらの光アイソレータ
は、戻り光を抑えることにより、増幅用光ファイバ1
5、17が高い利得を有するときの発振を防止し、光コ
ネクタ間、光部品間の多重反射による信号光の強度変動
を防止することができる。
【0031】通常、光アイソレータ等の光部品からの反
射は、1/100000(−50dB)以下に抑えられ
ている。このため、光アイソレータ13を前段の増幅用
光ファイバ15の後に入れた本発明の実施例による構成
によっても、光アイソレータ13は、光アイソレータと
しての機能を充分に果たすことができる。そして、この
本発明の実施例の構成は、前段の増幅用光ファイバ15
の前の入射側に光アイソレータ13を入れた従来技術の
場合に比較して、入力コネクタ11と光アイソレータ1
3との間に前段の増幅用光ファイバ15の利得が入る点
が相違する。
【0032】そして、この場合、入力光コネクタ11と
光アイソレータ13との間での戻り光に対するループ利
得Grは、増幅用光ファイバ15の利得をg1(dB)
とすると、 Gr=−25−50+2×g1 ……(5) として与えられる。
【0033】ループ利得Grは、−30dB程度以下に
抑えられれば、入力光コネクタ11への戻り光を充分に
抑えられることになり、光ファイバ増幅器を問題のない
ものとすることができる。すなわち、式(5)におい
て、Gr=−30dBとすれば、g1=22.5dBと
求めることができ、増幅用光ファイバ15の利得g1が
22.5dBまでであれば、前述したような本発明の実
施例の構成で特性上問題のないものとすることができ
る。
【0034】前述した本発明の実施例による光ファイバ
増幅器は、波長0.98μmの励起光を用いるとして説
明したが、本発明は、波長1.48μmの励起光を使用
する場合にも、前述と同様に、前段の増幅用光ファイバ
の利得g1に対応して光アイソレータの雑音特性劣化へ
の影響を減少させることができる。また、前述した本発
明の実施例は、様々な光ファイバ増幅器に対して適用す
ることができる。
【0035】次に、前述で説明した本発明の一実施例の
具体的な例について、図1を参照して説明する。
【0036】励起光源14から出射される励起光は、波
長0.98μmの光であり、この励起光と波長1.55
μmの入力光コネクタ11からの信号光とは、光合波器
12により合波され、増幅用光ファイバ15に入射す
る。そして、増幅用光ファイバ15に入力される励起光
のパワーは50mW、波長1.55μmの信号光に対す
る入力光コネクタ11の損失は0.1dB、光合波器1
2の通過損失は0.3dBであるとする。また、光合波
器12と増幅用光ファイバ15との融着箇所21の損失
は0.2dBであり、増幅用光ファイバ15の長さは8
mである。
【0037】増幅用光ファイバ15からの出射光のうち
波長0.98μmの励起光は、波長1.55μmの信号
光との分合波器16を通過して次の増幅用光ファイバ1
7に入射する。一方、分合波器16により分離された波
長1.55μmの信号光は、光アイソレータ13を通っ
て分合波器16で合波後、増幅用光ファイバ17に入射
する。分合波器の波長1.55μmの信号光に対する通
過損失は0.3dBであり、信号光は、分波と合波とに
より0.6dBの損失を受けることになる。また、分合
波器16の光ファイバと増幅用光ファイバ15との融着
箇所22、及び、分合波器16の光ファイバと増幅用光
ファイバ17との融着箇所23の損失がそれぞれ0.2
dBであり、2箇所の融着箇所による損失は0.4dB
になる。
【0038】増幅用光ファイバ17からの出射光は、出
力側の光アイソレータ18を通過して出射光コネクタ1
9から出力される。
【0039】前述した例による光ファイバ増幅器の雑音
特性は、すでに説明した式(4)により求めることがで
きる。そして、前述のように、入力光コネクタ11の損
失a1=0.1dB、光アイソレータ13の挿入損失a
3=0.7dB、合波器12の挿入損失a2=0.3d
Bである。また、前段の増幅用光ファイバ15の利得g
1は、g1=10dBであるとする。増幅用光ファイバ
15の自然放出光係数は、励起光のパワーが十分大きい
のでnsp1=1となる。後段の増幅用光ファイバ17
の利得g2は、g2=15dBであるとする。この増幅
用光ファイバ17の自然放出光係数は、励起光のパワー
が少し落ちるためnsp2=1.02とする。また、光
アイソレータ13を2つの増幅用光ファイバの中間に入
れるための挿入損失は、こための分合波器16に関連し
た損失が加算されるため、全体で式(4)のa3は1.
7dBとなる。
【0040】これらの値を式(4)に入れると、前述し
た例における雑音指数を求めることができ、その雑音指
数NF2は、式(6)に示すように、 NF2={2×(32-1)×1.02}/{0.98×0.93×0.95×0.68×316} +{2×(10-1)×1.0}/{0.98×0.93×0.95×10} =0.34+2.08=2.42=3.84dB ……(6) となる。
【0041】図2により説明した従来技術による構成
で、前述の場合と同様に光部品の損失を設定すると、そ
の雑音指数NF1はNF1=2.89(4.6dB)と
なる。また、従来技術による構成の場合、入力側の光部
品の損失だけでなく、増幅用光ファイバが1つだけであ
るので、その増幅用光ファイバの利得を25dBと高く
しておかなければならない。この場合、逆方向への自然
放出光が増幅されて増幅用光ファイバの入力部の自然放
出光係数が劣化し、nsp=1.07になってしまう。
【0042】前述した本発明の実施例を適用した具体例
の場合、光アイソレータ13により逆方向への自然放出
光の増幅が抑えられるため、自然放出光係数の劣化をな
くすことができる。すなわち、前述した例は、入力側の
光アイソレータを10dBの利得が得られる点に挿入す
ることにより、従来技術の場合に比較して、雑音指数を
0.76dB改善することができる。
【0043】次に、本発明の一実施例の別の具体的な例
について、図1を参照して説明する。この例は、励起光
として波長1.48μmの励起光源を使用した例であ
る。
【0044】この例では、図1における合波器12とし
て、波長1.48μmの光と信号光とを合波するフィル
タ型の合波器を用いる。この合波器の損失は0.5dB
である。波長1.48μmの励起光は、波長1.55μ
mの信号光と同様に光アイソレータ13を通過するた
め、励起光として波長0.98μmを使用する例の場合
のような分合波器16は不要である。この場合、光ファ
イバ増幅器は、図1に示す分合波器16の箇所へ出力側
の光アイソレータ18と同じ向きに光アイソレータ13
を挿入して構成すればよい。そして、波長1.48μm
の励起光でのnspは1.58程度となる。
【0045】そして、2つの増幅用光ファイバの利得g
1、g2をg1=10dB、g2=10dBとし、利得
が10dBの箇所に光アイソレータ13を挿入した場
合、すなわち、2つの増幅用光ファイバの間にアイソレ
ータ13を挿入した場合、図1に示す光ファイバ増幅器
の雑音指数NF2は、NF2=3.83(5.8dB)
となる。
【0046】図2により説明した従来技術の場合、合波
器12に光アイソレータ33を複合化することによりト
ータルの損失を低減する構成とすることが可能である
が、この場合にも、複合化モジュールでの損失が0.9
dBとなる。この結果、従来技術の合波器12と光アイ
ソレータ33と複合化下場合の雑音指数NF1は、NF
1=6.2dBとなる。
【0047】従って、前述した本発明の実施例による具
体例のように、2つの増幅用光ファイバの中間に光アイ
ソレータを入れた場合、雑音指数を0.3dB改善する
ことができる。
【0048】前述した本発明の一実施例は、増幅用光フ
ァイバとしてエルビウム添加光ファイバを使用するとし
て説明したが、本発明は、他の添加物を持つ増幅用光フ
ァイバを使用する場合にも適用することができる。ま
た、本発明は、前述した本発明の一実施例における2台
の増幅用光ファイバの後段の増幅用光ファイバを省略す
る構成とすることもできる。
【0049】また、前述した本発明の一実施例は、光分
合波器16として、カプラ型のものを使用するとして説
明したが、カプラ型の光分合波器は、光アイソレータ1
3を有する光ファイバのループに信号光を分離する場合
に、その分離比が20dB程度であり、信号光が直接後
段の増幅用光ファイバ17の側に漏れ、この結果、出力
信号光にレベル変動を生じさせることがある。
【0050】本発明は、このようなことを防止するため
に、光分合波器16として、分離比を30dB以上にと
ることのできるフィルタ型の光分合波器を使用すること
ができる。この場合、信号光の光分合波器16から直接
後段の増幅用光ファイバ17の側への漏れ量を極めて少
なくすることができ、出力信号光にレベル変動を生じさ
せることをなくすことができる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、光
ファイバ増幅器の雑音特性を改善することができ、光フ
ァイバ増幅器を使用する光通信の伝送距離を長くするこ
とができるので、通信システム全体のコストの低減を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるエルビウム添加光ファ
イバ増幅器(EDFA)の構成を示す図である。
【図2】従来技術によるエルビウム添加光ファイバ増幅
器(EDFA)の基本構成を示す図である。
【符号の説明】
11 入力光コネクタ 12 光合波器 13、18 光アイソレータ 14 励起光源 15、17、35 増幅用光ファイバ 16 光分合波器 19 出力光コネクタ 21、22、23、41 光ファイバの融着箇所 33 入力側光アイソレータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 増幅用光ファイバと、そのファイバを励
    起する励起光を出射する励起光源と、被増幅光を励起光
    と共に前記増幅用光ファイバに入射するための波長多重
    合波器と、光アイソレータとを備えて構成される光ファ
    イバ増幅器において、前記増幅用光ファイバのゲインが
    10dB以上22.5dB以下であり、前記光アイソレ
    ータを増幅用光ファイバの出力側に配置したことを特徴
    とする光ファイバ増幅器。
  2. 【請求項2】 2台の増幅用光ファイバと、そのファイ
    バを励起する励起光を出射する励起光源と、被増幅光を
    励起光と共に前段の増幅用光ファイバに入射するための
    波長多重合波器と、光アイソレータとを備えて構成され
    る光ファイバ増幅器において、前述2台の増幅用光ファ
    イバの前段の増幅用光ファイバのゲインが10dB以上
    22.5dB以下であり、前記光アイソレータを前記2
    台の増幅用光ファイバの間に配置したことを特徴とする
    光ファイバ増幅器。
  3. 【請求項3】 前記増幅用光ファイバは、エルビウムを
    添加した光ファイバであり、そのファイバのエルビウム
    イオンを励起する励起光は、波長1.48μmまたは
    0.98μmの光であり、被増幅光が波長1.55μm
    の光であることを特徴とする請求項1または2記載の光
    ファイバ増幅器。
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