JP3562222B2 - 印字装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種印字装置等の機器において消音カバーが、印字時は紙出口部を覆いロール紙およびスリップ紙の送出時は、摺動または回動動作等により移動する印字装置の消音構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来の消音構造では、音の出口である印字用紙出口開口部を消音カバー等で覆う構造が一般的であった。さらに、印字用紙出口開口部を後部下向きの一箇所に集約し、印字点から用紙出口までを曲がりダクト状に形成して、騒音を低減させた公知資料(特開昭63ー280676号)があった。また印字装置のケース内側および蓋の内側にスポンジの吸音材を貼り付けて音を吸収する構造や、印字機器を印字装置に固定する時にゴムのダンパーをはさんで固定し、印字機器の振動が直接印字装置に伝わらない構造にしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述の従来技術では、ロール状の記録紙を印字用紙出口開口部で所定方向に曲げて引っ張ることにより該記録紙を切断する場合や、帳票等のスリップ紙が印字後紙出口より送出された時すぐに取り出したい等の場合、印字用紙出口開口部をカバー等で覆うことができないという課題があった。
【0004】
図5は、従来の印字装置の消音構造の代表例を示す側面図である。本図に用いたプリンタは図の右中央部から挿入されるスリップ紙と図示していないが左側に配置されたロール紙から繰り出された記録紙に印字してカッタで切断して配布するレシートの2つの用紙を2つの印字手段でいんじするプリンタである。
【0005】
1は印字装置の下ケース、2は印字装置の上蓋、3は印字機器、4はカッターである。5はダンパー、6は吸音材、7はレシート紙、8は帳票である。9は上ケース、θ1はレシート紙の引っ張り角度である。
【0006】
ロール紙用プリンタのから送り出されたレシート紙7を切断するときは、カッター4の先端部のカッター刃に接触したレシート紙7を矢印ア方向に引っ張り切断する。レシート紙7の引っ張り角度θ1は、小さいほど切れ味は向上する。また帳票8は、スリップ用プリンタの内部にて印字され矢印イの方向に送出される。
【0007】
以上のような紙経路にてレシート紙7および帳票8が送出されるので、上蓋2の紙出口をカバーで覆うことができず、カバー以外の方法で対応することとなっていた。
【0008】
そこで、プリンタ等の各種印字機器3を印字装置下ケース1に固定するときゴムのダンパー5をはさんでネジ止めすると、各種印字機器3の振動が直接印字装置下ケース1に伝わることが少なくなるため、騒音を低減する構造としていた。また、上蓋2の裏側にスポンジの吸音材6を貼り付け、できるだけ騒音を吸収する構造としていた。
【0009】
しかし、音の外部への逃げ口である紙出口開口部にカバーを付けられないため、ゴムのダンパー5や、スポンジの吸音材6では根本的な解決とはならなかった。
【0010】
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、紙出口部を消音カバーで覆い消音効果を高めながら、レシート紙7のカット動作および、帳票8の押し上げる動作等消音カバーが移動して紙経路を確保することができる印字装置の消音構造を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の印字装置は、ロール紙とスリップ紙とが排出される開口された出口部が形成された印字装置の筐体と、出口部の後部から排出されるロール紙の為のロール紙経路と、出口部の前部から排出されるスリップ紙の為のスリップ紙経路と、ロール紙経路の出口部の上流側で且つその近傍に刃部を備えて固定されたカッター部と、ロール紙経路に対してカッタ側の筐体にロール紙経路方向へ移動可能に装着されたスライド板と、スライド板をロール紙経路方向へ付勢する付勢ばねと、スライド板に回動可能に支持され、ロール紙経路を除く出口部を開閉する開閉カバーとを有することを特徴とする。
【0012】
本発明によれば、通常は出口部を開閉カバーが覆っているので、印字機器の印字音や振動による騒音を少なくすることができる。
【0013】
スリップ紙を搬送すると、開閉カバーが回動自在に支持されているので、開閉カバーはスリップ紙に上に押し上げられてスリップ経路は開放される。
【0014】
ロール紙を切断する場合、ロール紙をカッタ部に当接させた後、前方に向けて引っ張ると、スライド板が移動可能に支持されているので、開閉カバーを介してスライド板は付勢ばねに抗して移動し、出口部は大きく開口する。この結果、カッター部とのなす角度(引っ張り角度)が小さくなり、切れ味は大きく向上する。
【0015】
また、開閉カバーは、出口部を閉じる方向に付勢部材により付勢されていることを特徴とする。
【0016】
上記構成にすると、よれば、スリップ紙が経路から取り出されると付勢部材により開閉カバーは元の位置に復帰するので、印字機器の騒音を減少することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面を用いて詳細に説明する。
【0018】
図1は、本発明の一実施例である印字装置の消音構造の全体の形状を示す斜視図である。本発明の概略の構造を示す。
【0019】
本図において、1は印字装置の下ケース、2は印字装置の上蓋、10は開閉カバー本体であり、紙出口部を覆う開閉カバー11を回動可能に支持したスライド板12を手前の方向にスライド移動可能に支持するものである。
【0020】
図のように、開閉カバー本体10を一体的に支持する印字装置の上蓋2を閉じているとき、開閉カバーは11は開口部の紙出口部を覆っている。このため、印字音および振動音が外部に漏れることは少ない。
【0021】
図2は、図1の印字装置の消音構造を詳細に説明する断面図であり、レシート紙の場合の動作を示す側面図である。図3はレシート紙の場合の動作を示す平面図である。
【0022】
本図において、4は不図示のロール紙用プリンタに支持されたカッターである。13は底板、15は摺動復帰させるスライドばねである。
【0023】
開閉カバー11は、一体に形成された軸部11aがスライド板12の孔部と係合して回動自在に取り付けられる。またスライド板12は、開閉カバー11とは反対側に配置されたスライドばね15により図面左側へ付勢されて、開閉カバー本体10と底板13によって挟みこまれた構造でスライド自在に装着されている。スライド板12を組み込んだ後、開閉カバー本体10と底板13は熱溶着等で固定され一体化される。
【0024】
つまり開閉カバー11は開閉カバー本体10に摺動および回動自在に取り付けられ、開閉カバー本体10は印字装置の上蓋2に固定される。
【0025】
通常開閉カバー11は対向する側の上蓋2と接し、レシート紙7を除いた帳票8の紙出口部を含む開口部を覆っている。従って印字時の印字音および、印字機器3の振動による騒音等が外部に漏れることを防止している。
【0026】
レシート紙7が印字された場合、レシート紙7はロール紙用プリンタの内部からカッター4の先端部を経て紙出口部より送り出される。レシート紙7をカットするときは、紙出口部より送り出されてきた記録紙を矢印アの方向に引っ張る。この時開閉カバー11はレシート紙7によりスライド板12とともに矢印カの方向に摺動する。
【0027】
これにより、レシート紙7の引っ張り角度θ1はさらに鋭角となり、レシート紙7はより小さな力でカットし易くなる等切れ味が良くなる。レシート紙7がカットされた後、開閉カバー11はスライド板12と共にスライドばね15によって摺動し元の位置に復帰する。本実施の形態ではその移動量は12.6mmに設定している。
【0028】
レシート紙をカットする時の開閉カバー摺動機能は、スライド板が復帰時を含めて斜めに傾いて引っかからないようガイドを設け、さらにスライド板を復帰させるスライドばねが、スライド板のセンターを押すように設定した。また帳票を送りだす時の開閉カバー回動機能は、カバーばねを左右2箇所設けることにより、バランス良く回動できるようになった。
【0029】
図4は、本発明の一実施例である印字装置の消音構造を詳細に説明する断面図であり、帳票の場合の動作を示す側面図である。
【0030】
開閉カバー11は、2箇所のカバーばね14によって反時計方向に付勢されてスライド板12に取り付けられる。帳票8が印字された場合、スリップ紙は印字機器3の内部から矢印イの方向へ搬送され紙出口より送り出される。この時開閉カバー11は帳票8により上側に押され、通常印字装置の紙出口部を覆っている位置ウから矢印方向に回動し、位置エで帳票8は印字装置より取り出される。
【0031】
開閉カバー11は、位置オまで回動可能であり、常に位置ウの方向に力が働いている。帳票8が取り出された後は左右のカバーばね14によって回動し、元の位置である位置ウに復帰する。
【0032】
以上のように、通常開閉カバー11は紙出口部を覆い印字音、振動音等の騒音を防止する。そしてレシート紙7をカットする時はカット方向に摺動し、帳票8を送り出す時は上方向に回動する。そして、レシート紙7のカット終了時および帳票8の取り出し時後は、元の位置に復帰して紙出口部を覆う。この構造により、開閉カバーの移動により記録紙の紙経路に問題のない消音構造を提供することができる。
【0033】
開閉カバー11は材料を透明にすることで、レシート紙7の印字状態やカッター4の位置を確認することができ、カット時の操作性やカット品質を向上する。
【0034】
上述の本実施例は、紙出口を覆いながらレシート紙7および帳票8等の記録紙によって開閉カバー11がスライドもしくは回動する印字装置の消音構造に関するものである。特に前後に摺動するスライド板12はレシート紙7をカットする時、人の手によるさまざまの方向および力があり、ある程度のバラツキがあるので、スライド板12の良好な摺動が必要である。特にスライド板12を復帰させるスライドばね15は、スライド板12が元の位置に戻るよう、またスライド板12が途中で引っかからないよう強さを設定することが大切である。
【0035】
本発明の摺動および回動機能付き開閉カバーを装着すると同時に、スポンジの吸音材をケースや上蓋の内側に貼り付けたり、印字機器を印字装置に固定する時、ゴムのダンパーをはさんで固定すれば、より消音効果が向上することは言うまでもない。
【0036】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、開閉カバーに摺動機能および回動機能等を付けることにより、レシート紙および帳票等の印字後の紙経路を確保し操作性を損なうことなく、開閉カバーで紙出口部を覆う構造にすることができた。この構造ができたことにより、印字時における印字音や、印字機器の振動による騒音を防止することができた。
【0037】
よって、本発明によれば紙経路が確保できて印字紙の操作性能を損なう事なく、騒音防止性能を大幅に改善する消音構造を提供できる大きな効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す消音構造の斜視図。
【図2】本発明の一実施形態を断面図にて示す消音構造の摺動部側面図。
【図3】本発明の一実施形態を断面図にて示す消音構造の摺動部平面図。
【図4】本発明の一実施形態を断面図にて示す消音構造の回動部側面図。
【図5】従来技術の例を示す消音構造の側面図。
【符号の説明】
1 下ケース
2 上蓋
3 印字機器
4 カッター
6 吸音材
7 レシート紙
8 帳票
9 上ケース
10 開閉カバー本体
11 開閉カバー
12 スライド板
13 底板
14 カバーばね
15 スライドばね
θ1 レシート紙の引っ張り角度
矢印ア レシート紙の引っ張り方向
矢印イ 帳票の送りだし方向
ウエオ 開閉カバーの位置
矢印カキ スライド板の摺動方向
Claims (2)
- ロール紙とスリップ紙に印字をする印字装置において、
前記ロール紙と前記スリップ紙とが排出される開口された出口部が形成された前記印字装置の筐体と、
前記出口部の後部から排出されるロール紙の為のロール紙経路と、
前記出口部の前部から排出される前記スリップ紙の為のスリップ紙経路と、
前記ロール紙経路の前記出口部の上流側で且つその近傍に刃部を備えて固定されたカッター部と、
前記ロール紙経路に対して前記カッタ側の前記筐体に前記ロール紙経路方向へ移動可能に装着されたスライド板と、
前記スライド板を前記ロール紙経路方向へ付勢する付勢ばねと、
前記スライド板に回動可能に支持され、前記ロール紙経路を除く前記出口部を開閉する開閉カバーとを有することを特徴とする印字装置。 - 前記開閉カバーは、前記出口部を閉じる方向に付勢部材により付勢されていることを特徴とする請求項1記載の印字装置。
Priority Applications (1)
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JP15192197A JP3562222B2 (ja) | 1997-06-10 | 1997-06-10 | 印字装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP15192197A JP3562222B2 (ja) | 1997-06-10 | 1997-06-10 | 印字装置 |
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JPH10337930A JPH10337930A (ja) | 1998-12-22 |
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ID=15529119
Family Applications (1)
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JP15192197A Expired - Fee Related JP3562222B2 (ja) | 1997-06-10 | 1997-06-10 | 印字装置 |
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1997
- 1997-06-10 JP JP15192197A patent/JP3562222B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH10337930A (ja) | 1998-12-22 |
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