JP3561261B2 - データ通信装置及び通信制御方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般的には音声データの通信装置に関し、特に、無音領域の音声データの通信制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、Bluetooth(登録商標)等の短距離の無線通信規格による無線通信技術を利用して、無線による音声通信を行なう携帯型または簡易型システムが実現されている。具体的には、例えば、携帯電話やモバイル型オーディオ機器(以下、オーディオ・ゲートウェイの略語としてAGと表記することがある)と、ヘッドセット(HSと表記することがある)との間で、ワイヤレスの音声通信を実現したシステムである。
【0003】
Bluetoothの通信接続方式としては、ACL(Asynchronous Connection−Less)リンクと、SCO(Synchronous Connection−Oriented)リンクと呼ぶ同期接続方法の2種類の規格が提供されている。ACLリンク方法は、無線帯域を予約しない非同期型の接続方法であり、データの誤りがあったときには再送信を実行して、データの完全性を保証する方法である。SCOリンク方法は、一定の無線帯域を予約して一定間隔で通信を実行する同期型の接続方法である。SCOリンク方法は、特に音声通信などのリアルタイム性を要求される通信に使用される。このSCOリンク方法を利用して、前記のワイヤレスの音声通信等を実現することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
SCOリンク方法を利用した無線通信方式により音声通信を行なう場合に、例えばAGからHSに対して、一定間隔で音声データが転送される。SCOリンクが確立されている状態では、連続的に音声データの転送が実行される。しかしながら、音声通信では、一定レベル以上の音声が発生していない状態(無音状態)が頻繁に起こる。通常の無線通信方式では、無音領域の音声データの場合でも、データ転送動作はそのまま継続されている。このような無駄なデータ転送が多くなると、この転送動作に要する消費電力も無視できないほどになる。
【0005】
このような問題点を解消するために、無音期間を検出し、無音期間の送信時には、無線送信電力のレベルを有音期間でのレベルより低下させる先行技術が提案されている(特開平7−22994公報を参照)。しかしながら、単に無音期間の検出に応じて無線送信電力レベルを低下させるだけでは、消費電力節約の有効性が必ずしも十分とはいえない。特に、短時間の無音期間が頻繁に発生すると、電力レベルの切換え制御の頻度も高くなり、通信効率の低下を招く可能性が高くなる。
【0006】
そこで、本発明の目的は、音声データ通信において、無音期間での無駄なデータ転送を回避し、通信効率の低下を招くことなく、通信動作に要する消費電力を有効に抑制することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の観点は、音声データの通信中に、所定の時間だけ無音状態が発生したときに、通信接続を解放して音声データの送信を停止する構成にある。
【0008】
本発明の観点に従ったデータ通信装置は、通信接続が確立されている受信装置に対して、音声データを送信するデータ通信手段と、音声データから無音領域を検出する無音検出手段と、無音領域の送信時間に相当する時間だけ受信装置との通信接続を解放するように制御する通信制御手段とを備えたものである。
【0009】
このような構成により、所定の無音期間が継続するときに、通信接続を解放して、音声データの通信動作を停止する。従って、当該無音期間の通信動作に要する消費電力を抑制できる。このとき、短時間の無音期間が高頻度で発生する場合には、通信接続は維持されているため、通信効率の低下を回避できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
【0011】
(無線通信システムの構成)
図1は、本実施形態に関する無線データ通信システムの要部を示すブロック図である。同システムは、オーディオ装置(AG)1と、ヘッドセット(HS)2との間で音声通信を行なう近距離の無線通信システム(例えばBluetooth規格)である。
【0012】
オーディオ装置1は、無線通信部10と、音声入力部11と、通信制御部12と、無音検出部13とを有する。無線通信部10及び通信制御部12は、無線データ通信機能を実現する構成要素である。音声入力部11は、例えば記録メディア(ICメモリやディスク記録媒体など)3から音声信号(PCM信号からなる音楽データも含む)を入力し、所定のディジタル形式の音声データに変換する機能を有する。音声入力部11は、図5に示すように、入力・変換した音声データを一時的に保持するバッファメモリ50を有する。
【0013】
無線通信部10は、通信制御部12の制御により、音声入力部11のバッファメモリ50に保持されている音声データ(後述する無音領域の無音データも含む)を通信先のヘッドセット2に送信する。無音検出部13は、音声入力部11により変換された音声データから無音領域を検出し、その検出結果を通信制御部12に通知する。換言すれば、無音検出部13は、音声データから音声信号レベルに基づいて、有音領域と無音領域とを識別する機能を有する。
【0014】
なお、音声入力部11は、記録メディア3だけでなく、携帯電話などを利用して受信された音声信号や音楽信号を入力する構成でもよい。
【0015】
一方、ヘッドセット2は、オーディオ装置1の無線通信部10との間で無線通信を行なう無線通信部20と、音声出力部21と、通信制御部22とを有する。音声出力部21は、無線通信部20で受信された音声データをアナログの音声信号に変換し、通常ではスピーカに出力する。無線通信部20及び通信制御部22は、オーディオ装置1と同一の無線通信規格(例えばBluetooth規格)による無線データ通信機能を実現する構成要素である。
【0016】
(通信接続手順)
以下図2及び図3を参照して、Bluetoothの通信接続方式を採用した場合を想定したシステムの通信接続手順を説明する。
【0017】
まず、図2に示すように、オーディオ装置1であるAGから、ヘッドセット(HS)2に対してACLリンクの確立要求に応じて、AG1とHS2間でACLリンクが確立される。さらに、AG1は、当該ACLリンクを使用して、HS2に対して呼び出しコマンドを送信する。AG1は、当該コマンドに応じてHS2から応答(ACK)を受け取ると、SCOリンクの確立要求を行なう。これにより、SCOリンクが確立されて、AG1からHS2に対して音声データの転送が開始される。
【0018】
一方、図3に示すように、AG1は、HS2から接続解放要求を受け取ると、SCOリンクの解放要求を行なう。これにより、SCOリンクが解放されて、AG1とHS2間の音声データの通信は中断される。
【0019】
(音声データの通信制御動作)
次に、図4から図6を参照して、同システムでの通信制御動作を説明する。
【0020】
まず、前述の図2に示す手順により、AG1とHS2の間では、ACLリンク及びSCOリンクが確立される通信接続処理が実行される(ステップS1)。AG1は、記録メディア3から入力された音声信号を音声データに変換して、HS2に対して当該音声データを転送する通信を開始する(ステップS2)。
【0021】
AG1では、音声入力部11は、図5に示すように、入力・変換した音声データをFIFO方式のバッファメモリ50に格納すると共に、当該バッファメモリ50から無線通信部10に順次転送する。無音検出部13は、バッファメモリ50に入力される音声データから無音領域(無音データ500)を検出する(ステップS3)。即ち、無音検出部13は、バッファメモリ50に格納される音声データの有音領域と無音領域とを識別している。
【0022】
通信制御部12は、無線通信部10を制御して、音声入力部11から転送される有音の音声データを、HS2に対して転送させる(ステップS3のNO,S9)。通信制御部12は、音声データの全てを転送終了すると、通信動作を終了する(ステップS10)。
【0023】
一方、無音検出部13は、所定のタイミング(NT)で音声データから無音領域を検出し、当該無音領域が所定の時間だけ連続すると、通信制御部12に通知する(ステップS4のYES)。ここでは、所定の時間とは、図5に示すように、バッファメモリ50の記憶容量(BT)に対する所定の割合での無音データ500のデータ量に相当するものである。なお、図5では、無音データ500に連続して有音データ501を示している。
【0024】
通信制御部12は、無音検出部13からの通知に応じて、無線通信部10を介して、図3に示すような手順でSCOリンクを解放する(ステップS5)。従って、AG1からHS2に対する音声データの転送は中断される。当然ながら、SCOリンクの解放期間では、HS2では音声再生は停止状態となる。
【0025】
次に、無音検出部13は、無音領域(無音データ500)に連続して、有音データ(501)を検出すると、通信制御部12に対して無音解除の通知を行なう(ステップS6,S7のYES)。これにより、図4に示すように、通信制御部12は、AG1とHS2間のSCOリンクを再度確立させる(ステップS8)。従って、AG1からHS2に対する音声データの転送が再開される。これにより、HS2では、音声再生が再開されることになる。
【0026】
以上のようにして、同システムでは、オーディオ装置1からヘッドセット2に対して、音声データを無線通信により転送しているときに、音声データ中に無音領域が発生すると、例えばSCOリンク確立に相当する通信接続を解放する。従って、音声通信での無音期間では無音データ転送を停止するため、無駄なデータ転送動作を回避できる。これにより、無駄なデータ転送動作に要する消費電力を抑制することができる。
【0027】
同システムでは、無音領域が所定の時間だけ継続するときに、通信接続の解放が実行される。このため、相対的に短時間の無音領域が頻繁に起きるような状態では、通信接続はそのまま維持されている。従って、通信接続の解放と確立とが頻繁に発生して、通信効率が低下するような事態は回避することができる。
【0028】
これにより、特に電源容量が制限されている電池などを使用するオーディオ装置や携帯電話などで音声通信を行なう場合に有効である。また、通信効率の低下を最小限にできるため、特にリアルタイム性を要求される音声通信に有効である。
【0029】
オーディオ装置1の通信制御部12は、無音検出部13からの検出結果に応じてSCOリンクの解放と確立とを切替える制御を実行している。通信制御部12は、SCOリンクの解放状態から確立状態に変化させるときに、再開された音声出力で音声(有音)の先頭部が切れたり、音声の再生が遅延するような事態を回避するように制御する。
【0030】
同実施形態では、オーディオ装置1とヘッドセット2との音声通信を想定したが、これに限ることなく、パーソナルコンピュータや携帯電話などの音声通信にも適用できる。また、通信接続方法については、例えばBluetooth規格による無線通信規格を想定したが、これに限ることなく、別の通信規格でもよい。
【0031】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、音声データ通信において、無音期間での無駄なデータ転送を回避し、通信効率の低下を招くことなく、通信動作に要する消費電力を有効に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に関する無線データ通信システムの要部を示すブロック図。
【図2】同実施形態に関するシステムの通信接続手順を説明するためのタイミングチャート。
【図3】同実施形態に関するシステムの通信接続手順を説明するためのタイミングチャート。
【図4】同実施形態の無音検出処理に関係する通信接続手順を説明するためのタイミングチャート。
【図5】同実施形態の無音検出処理に関係するバッファメモリの状態を説明するための図。
【図6】同実施形態に関する通信動作を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
1…オーディオ装置(AG)
2…ヘッドセット(HS)
3…記録メディア
10…無線通信部
11…音声入力部
12…通信制御部
13…無音検出部
20…無線通信部
21…音声出力部
22…通信制御部
50…バッファメモリ
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般的には音声データの通信装置に関し、特に、無音領域の音声データの通信制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、Bluetooth(登録商標)等の短距離の無線通信規格による無線通信技術を利用して、無線による音声通信を行なう携帯型または簡易型システムが実現されている。具体的には、例えば、携帯電話やモバイル型オーディオ機器(以下、オーディオ・ゲートウェイの略語としてAGと表記することがある)と、ヘッドセット(HSと表記することがある)との間で、ワイヤレスの音声通信を実現したシステムである。
【0003】
Bluetoothの通信接続方式としては、ACL(Asynchronous Connection−Less)リンクと、SCO(Synchronous Connection−Oriented)リンクと呼ぶ同期接続方法の2種類の規格が提供されている。ACLリンク方法は、無線帯域を予約しない非同期型の接続方法であり、データの誤りがあったときには再送信を実行して、データの完全性を保証する方法である。SCOリンク方法は、一定の無線帯域を予約して一定間隔で通信を実行する同期型の接続方法である。SCOリンク方法は、特に音声通信などのリアルタイム性を要求される通信に使用される。このSCOリンク方法を利用して、前記のワイヤレスの音声通信等を実現することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
SCOリンク方法を利用した無線通信方式により音声通信を行なう場合に、例えばAGからHSに対して、一定間隔で音声データが転送される。SCOリンクが確立されている状態では、連続的に音声データの転送が実行される。しかしながら、音声通信では、一定レベル以上の音声が発生していない状態(無音状態)が頻繁に起こる。通常の無線通信方式では、無音領域の音声データの場合でも、データ転送動作はそのまま継続されている。このような無駄なデータ転送が多くなると、この転送動作に要する消費電力も無視できないほどになる。
【0005】
このような問題点を解消するために、無音期間を検出し、無音期間の送信時には、無線送信電力のレベルを有音期間でのレベルより低下させる先行技術が提案されている(特開平7−22994公報を参照)。しかしながら、単に無音期間の検出に応じて無線送信電力レベルを低下させるだけでは、消費電力節約の有効性が必ずしも十分とはいえない。特に、短時間の無音期間が頻繁に発生すると、電力レベルの切換え制御の頻度も高くなり、通信効率の低下を招く可能性が高くなる。
【0006】
そこで、本発明の目的は、音声データ通信において、無音期間での無駄なデータ転送を回避し、通信効率の低下を招くことなく、通信動作に要する消費電力を有効に抑制することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の観点は、音声データの通信中に、所定の時間だけ無音状態が発生したときに、通信接続を解放して音声データの送信を停止する構成にある。
【0008】
本発明の観点に従ったデータ通信装置は、通信接続が確立されている受信装置に対して、音声データを送信するデータ通信手段と、音声データから無音領域を検出する無音検出手段と、無音領域の送信時間に相当する時間だけ受信装置との通信接続を解放するように制御する通信制御手段とを備えたものである。
【0009】
このような構成により、所定の無音期間が継続するときに、通信接続を解放して、音声データの通信動作を停止する。従って、当該無音期間の通信動作に要する消費電力を抑制できる。このとき、短時間の無音期間が高頻度で発生する場合には、通信接続は維持されているため、通信効率の低下を回避できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
【0011】
(無線通信システムの構成)
図1は、本実施形態に関する無線データ通信システムの要部を示すブロック図である。同システムは、オーディオ装置(AG)1と、ヘッドセット(HS)2との間で音声通信を行なう近距離の無線通信システム(例えばBluetooth規格)である。
【0012】
オーディオ装置1は、無線通信部10と、音声入力部11と、通信制御部12と、無音検出部13とを有する。無線通信部10及び通信制御部12は、無線データ通信機能を実現する構成要素である。音声入力部11は、例えば記録メディア(ICメモリやディスク記録媒体など)3から音声信号(PCM信号からなる音楽データも含む)を入力し、所定のディジタル形式の音声データに変換する機能を有する。音声入力部11は、図5に示すように、入力・変換した音声データを一時的に保持するバッファメモリ50を有する。
【0013】
無線通信部10は、通信制御部12の制御により、音声入力部11のバッファメモリ50に保持されている音声データ(後述する無音領域の無音データも含む)を通信先のヘッドセット2に送信する。無音検出部13は、音声入力部11により変換された音声データから無音領域を検出し、その検出結果を通信制御部12に通知する。換言すれば、無音検出部13は、音声データから音声信号レベルに基づいて、有音領域と無音領域とを識別する機能を有する。
【0014】
なお、音声入力部11は、記録メディア3だけでなく、携帯電話などを利用して受信された音声信号や音楽信号を入力する構成でもよい。
【0015】
一方、ヘッドセット2は、オーディオ装置1の無線通信部10との間で無線通信を行なう無線通信部20と、音声出力部21と、通信制御部22とを有する。音声出力部21は、無線通信部20で受信された音声データをアナログの音声信号に変換し、通常ではスピーカに出力する。無線通信部20及び通信制御部22は、オーディオ装置1と同一の無線通信規格(例えばBluetooth規格)による無線データ通信機能を実現する構成要素である。
【0016】
(通信接続手順)
以下図2及び図3を参照して、Bluetoothの通信接続方式を採用した場合を想定したシステムの通信接続手順を説明する。
【0017】
まず、図2に示すように、オーディオ装置1であるAGから、ヘッドセット(HS)2に対してACLリンクの確立要求に応じて、AG1とHS2間でACLリンクが確立される。さらに、AG1は、当該ACLリンクを使用して、HS2に対して呼び出しコマンドを送信する。AG1は、当該コマンドに応じてHS2から応答(ACK)を受け取ると、SCOリンクの確立要求を行なう。これにより、SCOリンクが確立されて、AG1からHS2に対して音声データの転送が開始される。
【0018】
一方、図3に示すように、AG1は、HS2から接続解放要求を受け取ると、SCOリンクの解放要求を行なう。これにより、SCOリンクが解放されて、AG1とHS2間の音声データの通信は中断される。
【0019】
(音声データの通信制御動作)
次に、図4から図6を参照して、同システムでの通信制御動作を説明する。
【0020】
まず、前述の図2に示す手順により、AG1とHS2の間では、ACLリンク及びSCOリンクが確立される通信接続処理が実行される(ステップS1)。AG1は、記録メディア3から入力された音声信号を音声データに変換して、HS2に対して当該音声データを転送する通信を開始する(ステップS2)。
【0021】
AG1では、音声入力部11は、図5に示すように、入力・変換した音声データをFIFO方式のバッファメモリ50に格納すると共に、当該バッファメモリ50から無線通信部10に順次転送する。無音検出部13は、バッファメモリ50に入力される音声データから無音領域(無音データ500)を検出する(ステップS3)。即ち、無音検出部13は、バッファメモリ50に格納される音声データの有音領域と無音領域とを識別している。
【0022】
通信制御部12は、無線通信部10を制御して、音声入力部11から転送される有音の音声データを、HS2に対して転送させる(ステップS3のNO,S9)。通信制御部12は、音声データの全てを転送終了すると、通信動作を終了する(ステップS10)。
【0023】
一方、無音検出部13は、所定のタイミング(NT)で音声データから無音領域を検出し、当該無音領域が所定の時間だけ連続すると、通信制御部12に通知する(ステップS4のYES)。ここでは、所定の時間とは、図5に示すように、バッファメモリ50の記憶容量(BT)に対する所定の割合での無音データ500のデータ量に相当するものである。なお、図5では、無音データ500に連続して有音データ501を示している。
【0024】
通信制御部12は、無音検出部13からの通知に応じて、無線通信部10を介して、図3に示すような手順でSCOリンクを解放する(ステップS5)。従って、AG1からHS2に対する音声データの転送は中断される。当然ながら、SCOリンクの解放期間では、HS2では音声再生は停止状態となる。
【0025】
次に、無音検出部13は、無音領域(無音データ500)に連続して、有音データ(501)を検出すると、通信制御部12に対して無音解除の通知を行なう(ステップS6,S7のYES)。これにより、図4に示すように、通信制御部12は、AG1とHS2間のSCOリンクを再度確立させる(ステップS8)。従って、AG1からHS2に対する音声データの転送が再開される。これにより、HS2では、音声再生が再開されることになる。
【0026】
以上のようにして、同システムでは、オーディオ装置1からヘッドセット2に対して、音声データを無線通信により転送しているときに、音声データ中に無音領域が発生すると、例えばSCOリンク確立に相当する通信接続を解放する。従って、音声通信での無音期間では無音データ転送を停止するため、無駄なデータ転送動作を回避できる。これにより、無駄なデータ転送動作に要する消費電力を抑制することができる。
【0027】
同システムでは、無音領域が所定の時間だけ継続するときに、通信接続の解放が実行される。このため、相対的に短時間の無音領域が頻繁に起きるような状態では、通信接続はそのまま維持されている。従って、通信接続の解放と確立とが頻繁に発生して、通信効率が低下するような事態は回避することができる。
【0028】
これにより、特に電源容量が制限されている電池などを使用するオーディオ装置や携帯電話などで音声通信を行なう場合に有効である。また、通信効率の低下を最小限にできるため、特にリアルタイム性を要求される音声通信に有効である。
【0029】
オーディオ装置1の通信制御部12は、無音検出部13からの検出結果に応じてSCOリンクの解放と確立とを切替える制御を実行している。通信制御部12は、SCOリンクの解放状態から確立状態に変化させるときに、再開された音声出力で音声(有音)の先頭部が切れたり、音声の再生が遅延するような事態を回避するように制御する。
【0030】
同実施形態では、オーディオ装置1とヘッドセット2との音声通信を想定したが、これに限ることなく、パーソナルコンピュータや携帯電話などの音声通信にも適用できる。また、通信接続方法については、例えばBluetooth規格による無線通信規格を想定したが、これに限ることなく、別の通信規格でもよい。
【0031】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、音声データ通信において、無音期間での無駄なデータ転送を回避し、通信効率の低下を招くことなく、通信動作に要する消費電力を有効に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に関する無線データ通信システムの要部を示すブロック図。
【図2】同実施形態に関するシステムの通信接続手順を説明するためのタイミングチャート。
【図3】同実施形態に関するシステムの通信接続手順を説明するためのタイミングチャート。
【図4】同実施形態の無音検出処理に関係する通信接続手順を説明するためのタイミングチャート。
【図5】同実施形態の無音検出処理に関係するバッファメモリの状態を説明するための図。
【図6】同実施形態に関する通信動作を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
1…オーディオ装置(AG)
2…ヘッドセット(HS)
3…記録メディア
10…無線通信部
11…音声入力部
12…通信制御部
13…無音検出部
20…無線通信部
21…音声出力部
22…通信制御部
50…バッファメモリ
Claims (10)
- 通信接続が確立されている受信装置に対して、音声データを送信するデータ通信手段と、
前記音声データから無音領域を検出する無音検出手段と、
前記無音検出手段により前記無音領域が検出された際、前記無音領域の送信時間に相当する時間だけ前記受信装置との通信接続を解放するように制御する通信制御手段と
を具備したことを特徴とするデータ通信装置。 - 前記通信制御手段は、送信すべき音声データが無音領域から有音領域に変化するときに前記通信接続の確立を再開するように制御することを特徴とする請求項1に記載のデータ通信装置。
- 前記通信制御手段は、所定の通信プロトコルに基づいて、前記受信装置との間で無線通信接続の確立又は解放を行なう通信接続手段を含むことを特徴とする請求項1に記載のデータ通信装置。
- 前記データ通信手段は、外部から入力される音声信号を所定のディジタルデータ形式の音声データに変換し、所定の無線通信方式により通信接続が確立されている受信装置に対して当該音声データを送信することを特徴とする請求項1に記載のデータ通信装置。
- 前記送信すべき音声データを一時的に格納するバッファメモリを有し、
前記無音検出手段は、前記バッファメモリに入力された音声データの中で、無音領域に対応するデータ量が所定の基準値を超えるときに、前記通信制御手段に無音領域の検出を通知し、前記バッファメモリに入力された音声データが無音領域から有音領域に変化したときに無音領域の解除を前記通信制御手段に通知することを特徴とする請求項1に記載のデータ通信装置。 - 送信装置と受信装置との間で音声データの無線通信を行なうデータ通信システムに適用する通信制御方法であって、
前記送信装置と前記受信装置との間で所定の通信プロトコルに基づいて、無線通信接続の確立を実行するステップと、
前記送信装置から前記音声データを送信するときに、当該音声データから無音領域を検出するステップと、
前記検出ステップにより検出された無音領域の送信時間に相当する時間だけ前記受信装置との通信接続を解放するステップと
を具備したことを特徴とする通信制御方法。 - 前記検出ステップにより送信すべき音声データが無音領域から有音領域に変化するときに前記通信接続の確立を再開するステップをさらに有することを特徴とする請求項6に記載の通信制御方法。
- 外部から入力される音声信号を所定のディジタルデータ形式の音声データに変換し、前記無線通信接続が確立されている受信装置に対して当該音声データを送信するステップを更に有することを特徴とする請求項6に記載の通信制御方法。
- 前記送信すべき音声データを一時的に格納するバッファメモリを有し、
前記検出ステップは、前記バッファメモリに入力された音声データの中で、無音領域に対応するデータ量が所定の基準値を超えるときに無音領域を検出することを特徴とする請求項6に記載の通信制御方法。 - 前記送信すべき音声データを一時的に格納するバッファメモリを有し、
前記検出ステップは、前記バッファメモリに入力された音声データが無音領域から有音領域に変化したときに無音領域の解除を通知し、前記再開ステップの処理を促すことを特徴とする請求項7に記載の通信制御方法。
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