JP3560831B2 - 真空式ホットプレス装置のシャッタのシール構造 - Google Patents

真空式ホットプレス装置のシャッタのシール構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、真空式ホットプレス装置に関し、特にはその前面開口部におけるフレームとシャッタとのシール構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、真空式ホットプレス装置として例えば実公平3−41915号公報記載のものが知られている。この装置は、可動盤の上昇によって複数の熱板が機台内を順次押し上げられ当該熱板間に挿入したプリント配線板等の被加工材を圧締してプレス加工するようにしたものである。近年においては、高多層・細密パターンのプリント基板等を安定した条件で効率よく成形することを目的として、このプレス加工を脱気装置を備えた真空室内で行う真空式のものが採用されている。
【0003】
この真空式ホットプレス装置の一例を図5に示す。真空式ホットプレス装置10は、図のように、機台11に真空室13が形成されていて、前記機台11内に装置された可動盤14が上昇して、真空室13内に配置された複数の熱板15,15を上昇させ、該熱板15上に載置された被加工材P,Pを上部の固定盤16との間で圧締してプレス加工するものである。符号12は機台フレームである。真空室13の前側には、被加工材P,Pの出し入れのための前面開口部17を規定する前面フレーム19が設けられ、この前面開口部17には開閉自在なシャッタ20が配備される。シャッタ20は、図のように、シャッタ開閉シリンダ装置25によって、機台フレーム12に設けられたレール部22に沿って上下動する。シャッタ20の閉鎖時には、前面フレーム19の前面開口部17を取り囲むように帯状に配置された弾性シール部材30がシャッタ20と密着して、真空室13の密閉性を保つようになっている。
【0004】
弾性シール部材30は、弾性のある単泡構造のシリコンスポンジ等からなり、図6の正面図に示したように、前記前面開口部17に対応する帯状の枠形状に形成されている。そして図7の断面図から理解されるように、弾性シール部材30の前面側30aは外周側の肉厚が大きいテーパ面Tに形成され、背面側30bは前記前面フレーム19への貼着部とされる。
この弾性シール部材30の機能を図8以下の図に従って説明する。
【0005】
図8はシャッタ20の開放時の状態を示し、図5のようなシャッタ20が上昇した状態である。シャッタ20は前面フレーム19に設けられたガイド用カム23に案内されて前面フレーム19の弾性シール部材30と離間した状態にある。なお、符号24はシャッタ20に設けられたカムフォロア、29は弾性シール部材30の内側に設けられたシール吸込防止用の枠材である。
【0006】
図9はシャッタ20の閉鎖時を示し、シャッタ20が下降し、前面開口部17を覆う位置にある。このとき、シャッタ20はガイド用カム23(23a)によって、前面フレーム19側に接近し、弾性シール部材30の前面側30aと当接する。
次いで、図10に図示するように、真空室13の脱気が行われる。シャッタ20の下降閉鎖後、図示しない脱気装置が作動して、真空室13内の真空吸引がなされる。このとき、前面開口部17を覆うシャッタ20は前面フレーム19の弾性シール部材30の前面側30aと当接しており、真空室13内の真空吸引力vによって該シール部材30に密着し引き寄せられて真空室13を完全に密閉する。シャッタ20は、図のように、真空室13内の真空吸引力vによってレール22のカム23(23a)から離隔した状態となる。
【0007】
このように、真空室13の脱気時には、シャッタ20と当接する弾性シール部材30によって、真空室13内の真空吸引力vが働きシャッタ20が密閉されるのであるが、弾性シール部材30がシャッタ20と当接しないときには、この真空吸引力vが働かず、従ってシャッタ20の密閉ができない場合がある。
すなわち、図11に図示したように、弾性シール部材30Hが例えば長期の反復使用によって磨耗したような場合あるいはその弾性が低下して復元力がなくなったような場合には、シャッタ20の閉鎖時に弾性シール部材30Hの前面側が該シャッタ20に当接しないことが起こり得る。この場合には、図のように、シャッタ20と弾性シール部材30Hとの間に隙間Cが生ずるので、真空室13の脱気時に当該部分から外気が入り込んで、真空吸引力vが働かず、シャッタ20の密閉ができなくなり、真空状態を作出することが困難になる。
【0008】
また、前記したような問題は、弾性シール部材30の長期使用による経時劣化のみならず、シャッタ20の開放直後においても圧縮された弾性シール部材30に同様の状態が生じて、短い成形サイクルで行う場合には、弾性シール部材30の形状復元が間に合わずに、隙間が生じて空気が入り込んでしまうことがある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、このような現状に鑑みて提案されたものであって、簡単な構造で、長期使用してもシール効果が持続し、シャッタの密閉、真空状態の作出を可能とするとともに、復元性がよく短い成形サイクルにも適合する新規な真空式ホットプレス装置のシャッタのシール構造を提供しようとするものである。
【0010】
すなわち、請求項1の発明は、前面開口部(17)を規定する前面フレーム(19)に開閉自在なシャッタ(20)が設けられてなる真空室(13)内で熱板(15)上に載置された被加工材(P)をプレス加工するように構成された真空式ホットプレス装置(10)の前記前面フレームのシール吸込防止用枠材(18)の外側にシャッタとのシール面に沿って前面側(40a)が外周側(41)の肉厚が大きいテーパ面(T)に形成され、背面側(40b)が前記前面フレームへの貼着部とされた弾性シール部材(40)を帯状に取り付けたものにおいて、
前記弾性シール部材(40)、外周側(41)にその外周面(40c)がシャッタ外側へ傾斜したひれ状に形成されたリップ部(45)が一体に形成されていて、前記シャッタ閉鎖時には前記リップ部がシャッタによって真空室側に屈曲変形されかつシャッタ開放時には前記リップ部が復元するように構成されていることを特徴とする真空式ホットプレス装置のシャッタのシール構造に係る。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下添付の図面に従ってこの発明を詳細に説明する。
図1はこの発明に係るシール構造の一例を示す要部の断面図、図2はそのシャッタ閉鎖時を示す断面図、図3は同じくその真空吸引状態を示す断面図、図4は同じくそのシャッタ開放直後を示す断面図である。
【0012】
以下の説明において、真空式ホットプレス装置は、前記従来技術の項で説明した装置10であって、前面開口部17を規定する前面フレーム19に開閉自在なシャッタ20が設けられてなる真空室13内で、熱板15上に載置された被加工材Pをプレス加工するように構成されたものである(以下、共通する符号は同一部材を表わす)。そして、ここに開示される発明は、前記前面フレーム19のシール吸込防止用枠材18の外側にシャッタ20とのシール面に沿って弾性シール部材が帯状に取り付けられてなる、以下の構成に係るシール構造である。なお、図において、矢印a,b,cはシャッタ20の動きを表す。
【0013】
この発明に係るシール構造は、図1ないし図4に図示したように、前記弾性シール部材40はその外周側41に押圧時に真空室13側に屈曲変形するリップ部45が一体に形成されていて、前記シャッタ20閉鎖時には前記リップ部45がシャッタ20によって真空室13側に屈曲変形されかつシャッタ20開放時には前記リップ部45が復元するように構成されていることを特徴とするものである。
【0014】
前記弾性シール部材40は、従来同様の弾性のある単泡構造のシリコンスポンジ等からなり、装置10の前面開口部17に対応する帯状の枠形状に形成されている。図1からも理解されるように、弾性シール部材40の前面側40aは外周側41の肉厚が大きいテーパ面Tに形成され、背面側40bは前記前面フレーム19への貼着部とされる。
【0015】
また、前記弾性シール部材40の外周側41には前記リップ部45が形成されており、該リップ部45は前記弾性シール部材40の外周面40cがシャッタ20外側へ傾斜したひれ状にされている。この構造のリップ部45は、前記シャッタ20の閉鎖時において、弾性シール部材40が前面フレーム19側に押しつけられても、シャッタ20の押圧力に対して前面フレーム19側へ屈曲変形して逃げるために、弾性シール部材40の一般部43(リップ部45以外の部分)のように、前面フレーム19とシャッタ20間で圧縮されて潰れることがない。
【0016】
このシール機構にあっては、シャッタ20が下降して前面開口部17を覆った際に、図2のように、前記リップ部45がシャッタ20に当接する。シャッタ20に当接した弾性シール部材40は当該部分の隙間を塞ぎ、図3のように真空吸引力vによってシャッタ20に密着し、真空室13を密閉する。
【0017】
また、図4に示すように、シャッタ20開放直後において、該弾性シール部材40の一般部43がシャッタ20に圧縮されてつぶれていても、リップ部45はシャッタ20によって圧縮されておらず、単に屈曲変形しているだけであるから、もとの形状を復元しやすく、該リップ部45が速やかに復帰する。従って、次の成形サイクル時には速やかにシャッタ20に当接する事ができ、真空状態を作出する事ができる。
【0018】
もちろん、前記弾性シール部材40が長期使用による経時劣化で摩耗したり、弾性力の衰えた場合にも、前記したようなリップ部45の作用で解消することができる。また、該リップ部45は、シャッタ20の閉鎖によって圧縮されないため、一般部43に比して劣化しにくい。
【0019】
【発明の効果】
以上図示し説明したように、この発明のシール構造によれば、簡単な加工を付加することによって、長期使用してもシール効果が持続し、シャッタの密閉、真空状態の作出を可能とする。さらに、シャッタ開放直後においても、リップ部が速やかに立ち上がるため、短い成形サイクルで成形を行うことが可能となり、経済効果も向上する。
またこの発明構造は、従来装置に対しても、少ない設備費で対応することができ、実際的かつ実用的効果に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るシール構造の一例を示す要部の断面図である。
【図2】そのシャッタ閉鎖時を示す断面図である。
【図3】同じくその真空吸引状態を示す断面図である。
【図4】同じくそのシャッタ開放直後を示す断面図である。
【図5】従来の真空式ホットプレス装置の一例を示す正面図である。
【図6】従来のシール材の一例を示す正面図である。
【図7】図6の7−7線で切断した拡大断面図である。
【図8】従来の真空式プレス装置のシャッタ開放状態を示す要部断面図である。
【図9】同じくシャッタ閉鎖状態を示す断面図である。
【図10】同プレス装置のシャッタ密閉状態を示す断面図である。
【図11】同プレス装置のシャッタ閉鎖状態で、シール材が劣化した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
10 真空式プレス装置
11 機台
13 真空室
15 熱板
17 前面開口部
19 前面フレーム
20 シャッタ
40 弾性シール部材
45 リップ部

Claims (1)

  1. 前面開口部(17)を規定する前面フレーム(19)に開閉自在なシャッタ(20)が設けられてなる真空室(13)内で熱板(15)上に載置された被加工材(P)をプレス加工するように構成された真空式ホットプレス装置(10)の前記前面フレームのシール吸込防止用枠材(18)の外側にシャッタとのシール面に沿って前面側(40a)が外周側(41)の肉厚が大きいテーパ面(T)に形成され、背面側(40b)が前記前面フレームへの貼着部とされた弾性シール部材(40)を帯状に取り付けたものにおいて、
    前記弾性シール部材(40)、外周側(41)にその外周面(40c)がシャッタ外側へ傾斜したひれ状に形成されたリップ部(45)が一体に形成されていて、前記シャッタ閉鎖時には前記リップ部がシャッタによって真空室側に屈曲変形されかつシャッタ開放時には前記リップ部が復元するように構成されていることを特徴とする真空式ホットプレス装置のシャッタのシール構造。
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