JP3560550B2 - 医薬組成物 - Google Patents
医薬組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3560550B2 JP3560550B2 JP2000530191A JP2000530191A JP3560550B2 JP 3560550 B2 JP3560550 B2 JP 3560550B2 JP 2000530191 A JP2000530191 A JP 2000530191A JP 2000530191 A JP2000530191 A JP 2000530191A JP 3560550 B2 JP3560550 B2 JP 3560550B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- amino
- cis
- methanol
- purin
- cyclopropylamino
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K9/00—Medicinal preparations characterised by special physical form
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K9/00—Medicinal preparations characterised by special physical form
- A61K9/0087—Galenical forms not covered by A61K9/02 - A61K9/7023
- A61K9/0095—Drinks; Beverages; Syrups; Compositions for reconstitution thereof, e.g. powders or tablets to be dispersed in a glass of water; Veterinary drenches
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K31/00—Medicinal preparations containing organic active ingredients
- A61K31/33—Heterocyclic compounds
- A61K31/395—Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
- A61K31/495—Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with two or more nitrogen atoms as the only ring heteroatoms, e.g. piperazine or tetrazines
- A61K31/505—Pyrimidines; Hydrogenated pyrimidines, e.g. trimethoprim
- A61K31/519—Pyrimidines; Hydrogenated pyrimidines, e.g. trimethoprim ortho- or peri-condensed with heterocyclic rings
- A61K31/52—Purines, e.g. adenine
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K47/00—Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient
- A61K47/06—Organic compounds, e.g. natural or synthetic hydrocarbons, polyolefins, mineral oil, petrolatum or ozokerite
- A61K47/20—Organic compounds, e.g. natural or synthetic hydrocarbons, polyolefins, mineral oil, petrolatum or ozokerite containing sulfur, e.g. dimethyl sulfoxide [DMSO], docusate, sodium lauryl sulfate or aminosulfonic acids
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K47/00—Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient
- A61K47/06—Organic compounds, e.g. natural or synthetic hydrocarbons, polyolefins, mineral oil, petrolatum or ozokerite
- A61K47/26—Carbohydrates, e.g. sugar alcohols, amino sugars, nucleic acids, mono-, di- or oligo-saccharides; Derivatives thereof, e.g. polysorbates, sorbitan fatty acid esters or glycyrrhizin
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P31/00—Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
- A61P31/12—Antivirals
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P31/00—Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
- A61P31/12—Antivirals
- A61P31/14—Antivirals for RNA viruses
- A61P31/18—Antivirals for RNA viruses for HIV
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P37/00—Drugs for immunological or allergic disorders
- A61P37/02—Immunomodulators
- A61P37/06—Immunosuppressants, e.g. drugs for graft rejection
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Pharmacology & Pharmacy (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Public Health (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Virology (AREA)
- Immunology (AREA)
- Communicable Diseases (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- Oncology (AREA)
- AIDS & HIV (AREA)
- Tropical Medicine & Parasitology (AREA)
- Transplantation (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
- Medicinal Preparation (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【発明の背景】
本発明は、(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノールの新規な医薬組成物に関する。
【0002】
(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノールおよびその抗ウイルス剤としての使用、特にHIV感染症に対する使用は、欧州特許第0434450号明細書に記載されている。(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノールのコハク酸塩は、WO96/06844号公報に記載されている。(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノールのヘミサルフェート塩は、WO98/52949号公報に記載されている。
【0003】
(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノール(1592U89としても知られる)は、現在抗HIV医薬化合物として臨床試験が行われている。この化合物を、例えば小児用に溶液形態で調製する必要がある。
【0004】
(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノールの溶液は苦味があるので、甘味料および風味マスキング剤を添加する必要がある。しかしながら、−COOH基を含む材料が(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノールとの適合性に関する問題を引起すため、(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノールの溶液の形成は困難である。例えば、グルコースは、(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノールのシクロペンチル環のメタノール基を置換することによって、この化合物と付加生成物を形成する。(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノールは、スクロース(グルコースとフルクトースとに分解する)並びにグルコースと不適合性であることが分かっている。
【0005】
ソルビトールを含む(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノールの溶液は色が変化し、pH4.5〜6.5において暗色粒状物を形成する。
【0006】
更に、プロピレングリコール濃度は、着色に影響すると思われ、高濃度(10%)のプロピレングリコールは着色を引起す。
【0007】
【発明の概要】
本発明者らは、ソルビトール、サッカリン、またはソルビトールとサッカリンとの組合せが(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノールと適合性であり、その付加生成物を形成しないことを見出した。更に、pHを約4.0まで低下させると、色の変化や粒状物の形成がなくなる。本発明者らは、フルクトース、アセスルファームおよびサッカリンの組合せが(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノールと適合性であることも見出した。更に、本発明者らは、アバカビール(abacavir)が約2.0〜約4.5および約6.6〜7.5のpH範囲で安定であることを見出した。有利には、pHは3.8〜4.5である。本発明者らは、金属キレート化剤、例えばクエン酸塩を添加すると、アバカビールの溶液安定性が向上することも見出した。
【0008】
【発明の具体的説明】
本発明の第一の態様によれば、(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノールとソルビトールとを、約2.0〜約4.5のpH範囲、好ましくはpH4.0で含んでなる医薬組成物が提供される。もう一つの態様では、(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノールとサッカリンとを、約2.0〜約4.5のpH範囲、好ましくはpH4.1で含んでなる医薬組成物が提供される。この医薬組成物は、約2.0〜約4.5のpH範囲、有利にはpH4.1でソルビトールおよびサッカリンを両方とも含んでなることができる。
【0009】
本発明のもう一つの態様は、(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノールとソルビトールおよび/またはサッカリンとを、約6.6〜約7.5のpH範囲、有利にはpH7.0で含んでなる組成物を包含する。pHが約7の組成物は、プロピレングリコールまたは溶解性を向上させるための他の適当な可溶化剤を包含することができる。
【0010】
本発明のもう一つの態様によれば、(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノールと、約2.0〜約4.5のpH範囲でこの(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノールと適合性である甘味料と、を含んでなる医薬組成物が提供される。
本明細書において、(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノールと適合性である甘味料は、好ましくは、ソルビトール、サッカリン、アセスルファーム、フルクトース、スクラロースおよびアスパルテームからなる群より選択されるものである。
【0011】
本発明の更にもう一つの態様では、(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノール、およびフルクトース、アセスルファームおよびサッカリンを、約2.0〜約4.5のpH範囲、有利にはpH4.0で含んでなる医薬組成物が提供される。あるいは、この組成物は、約6.6〜約7.5のpH範囲、有利にはpH7.0で調製することができる。
【0012】
本発明の更にもう一つの態様によれば、(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノール、ソルビトール、サッカリンおよびクエン酸塩を約2.0〜約4.5のpH範囲で含んでなる医薬組成物が提供される。クエン酸塩のイオン濃度は、有利には約0.01M〜約0.13Mの範囲であることができる。有利には、クエン酸ナトリウムおよびクエン酸を用いることができる。
【0013】
本発明の組成物は、一種類以上の、薬学上許容可能な有機溶媒、例えばプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコールなど;薬学上許容可能なアルコール、例えばエタノールまたは2−(2−エトキシエトキシ)エタノールなど;酸化防止剤、例えばエデト酸二ナトリウム、リンゴ酸、フマル酸またはメタ重亜硫酸ナトリウムなど;薬学上許容可能な酸、例えば塩酸、酢酸、クエン酸、硫酸など;および油類または界面活性剤など、を含んでなることもできる。
【0014】
本発明の組成物は、他の薬学上許容可能な甘味料および/または風味料、例えばアスパルテーム、スクラロースなど、および/または、チェリーフレーバー(cherry flavor)、人工バナナフレーバー、カラメル、チョコレートミントフレーバー、グレープフレーバー、西洋ミザクラフレーバー、キイチゴフレーバー、イチゴフレーバー、シトラスフレーバー、オレンジフレーバー、パイナップルフレーバー、シトラスライムフレーバー、シトラスクリームフレーバー、チェリーバニラフレーバー、ハッカ入りリキュール酒フレーバー(creme de menthe flavor)などを含んでなることもできる。
【0015】
本発明によれば、ヒドロキシ安息香酸(パラベン)の任意のエステルまたはそれらのエステルの組合せ、例えばメチルおよびプロピルパラベン、およびブチルおよびプロピルパラベンの組合せを用いることができる。安息香酸ナトリウム(0.02〜0.5%(w/v))またはソルビン酸カリウム(0.05〜0.2%(w/v))を防腐剤として用いることができる。
【0016】
本発明のもう一つの態様では、メチルパラベンおよびプロピルパラベンを含む(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノール組成物が提供される。経口投与溶液および懸濁液については、メチルパラベンの濃度範囲は0.15〜0.2%(1.5mg/ml〜2mg/ml)であり、プロピルパラベンの濃度範囲は0.01%〜0.02%(0.1〜0.2mg/ml)とすることができる。
【0017】
本発明のもう一つの態様によれば、任意の適当な緩衝液を用いて、pH>5.5とすることができる。好ましくは、クエン酸またはリン酸ナトリウムを用いることができる。pH範囲を約2.0〜約4.5とするには、好ましくはクエン酸塩、フマル酸塩、グルタル酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、または酢酸塩を用いることができる。
【0018】
本発明には、(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノールの薬学上許容可能な塩、エステル、またはこのようなエステルの塩、またはヒト患者に化合物の安全かつ治療上有効量を投与したときに、抗ウイルス活性を有するその代謝物または残基を(直接または間接的に)提供することができる任意の他の化合物が包含される。
【0019】
本発明による好ましいエステルは、下記の群から独立して選択される。(1)エステルグループのカルボン酸部分の非カルボニル残基が、直鎖または分岐鎖アルキル(例えば、メチル、n−プロピル、第三ブチル、またはn−ブチル)、シクロアルキル、アルコキシアルキル(例えば、メトキシメチル)、アラールキル(例えば、ベンジル)、アリールオキシアルキル(例えば、フェノキシメチル)、アリール(例えば、場合によってはハロゲン、C1〜4アルキルまたはC1〜4アルコキシなどによって置換されたフェニル)、またはアミノから選択されるカルボン酸エステル、(2)アルキル−またはアラールキルスルホニル(例えば、メタンスルホニル)のようなスルホン酸エステル、(3)アミノ酸エステル(例えば、L−バリルまたはL−イソロイシル)、および(4)ホスホン酸エステル。これらのエステルにおいて、特に断らない限り、含まれている任意のアルキル残基は、有利には1〜18個の炭素原子、特に1〜6個の炭素原子、更に具体的には1〜4個の炭素原子を含む。これらのエステルに含まれる任意のシクロアルキル残基は、3〜6個の炭素原子を含む。このようなエステルに含まれる任意のアリール残基は、フェニル基を含んでなる。上記の化合物のいずれかに対するあらゆる表現は、それらの生理学上許容可能な塩の意味をも包含する。
【0020】
1592U89の好ましい誘導体は、(1R,4S)−9−[4−(ヒドロキシメチル)−2−シクロペンテン−1−イル]グアニン(カルボビール)のモノ−、ジ−およびトリ−ホスフェートエステルである。
【0021】
1592U89の生理学上許容可能な塩およびその生理学上許容可能な誘導体の例としては、アルカリ金属(例えば、ナトリウム)、アルカリ土類(例えば、マグネシウム)、アンモニウムおよびNX4 +(式中、XはC1〜4アルキルである)のような適当な塩基から誘導された塩が挙げられる。水素原子またはアミノ基の生理学上許容可能な塩としては、酢酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、イセチオン酸、ラクトビオン酸およびコハク酸のような有機カルボン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸およびp−トルエンスルホン酸のような有機スルホン酸、および塩酸、硫酸、リン酸およびスルファミン酸のような無機酸の塩が挙げられる。ヒドロキシ基の化合物の生理学上許容可能な塩としては、Na+、NH4 +、およびNX4 +(式中、XはC1〜4アルキルである)のような適当なカチオンと組合わせた上記化合物のアニオンが挙げられる。
【0022】
治療目的には、1592U89の塩が生理学上許容可能であり、すなわちそれらは生理学上許容可能な酸または塩基から誘導される塩である。しかしながら、生理学上許容可能でない酸または塩基の塩を、生理学上許容可能な化合物の調製または精製などに用いることもできる。生理学上許容可能な酸または塩基から誘導されるまたはされないに拘わらず、総ての塩は、本発明の範囲内にある。
【0023】
1592U89の好ましい塩は、コハク酸塩およびヘミサルフェート塩である。
【0024】
本発明による処方物は、液状形態、例えばシロップ、懸濁液または溶液など直接経口投与に適した様々な形態で提供することができる。本発明による処方物は、このような処方物に通常用いられる賦形剤として他の薬学上許容可能なキャリヤーを包含することができる。
【0025】
本発明の組成物は、この組成物の物理的および化学的特徴に適しかつ経口投与形態を調製する当業者によってよく用いられる方法および手法を用いて、調製することができる(Remington, 調剤の化学および実施(The Science and Practice of Pharmacy), 第19版,1995年)。
【0026】
本発明による組成物は、ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤、例えばジドブジン、ザルシタビン、ジダノシン、スタブジン、5−クロロ−2′3′−ジデオキシ−3′−フルオロウリジン、ラミブジンおよび(2R,5S)−5−フルオロ−1−[2−(ヒドロキシメチル)−1,3−オキサチオラン−5−イル]シトシン;非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤、例えばHEPT、TIBO誘導体、アテビルジン、L−オフロキサシン、L−697,639、L−697−661、ネビラピン(BI−RG−587)、ロビリド(α−APA)、デラブリジン(BHAP)、ホスホノギ酸、(−)−6−クロロ−4−シクロプロピルエチニル−4−トリフルオロメチル−1,4−ジヒドロ−2H−3,1−ベンズオキサジン−2−オン(L−743,726またはDMP−266)、および(2S)−7−フルオロ−3,4−ジヒドロ−2−エチル−3−オキソ−1−(2H)−キノキサリンカルボン酸イソプロピル(HBY1293);HIVプロテアーゼ阻害剤、例えばサキナビール、インジナビール、リトナビール、ネルフィナビールおよび141W94;他の抗HIV剤、例えば可溶性CD4;免疫調節剤、例えばインターロイキンII、エリトロポエチン、ツカレゾール;およびインターフェロン、例えばα−インターフェロン、のようなHIV感染症の治療に適する他の治療薬と組合わせて医療に用いることができる。
【0027】
もう一つの態様によれば、本発明は、感染した動物、例えばヒトなどの哺乳類、でのHIV感染症の治療法であって、上記動物を本発明による組成物で治療することを含んでなる、方法を提供する。
【0028】
本発明における治療という表現は、発症した感染症、症状、およびAIDS関連合併症(ARC)、カポジ肉腫およびAIDS痴呆症のような関連した臨床症状の治療と同時に予防へも敷衍される。
【0029】
本発明は、HIV感染症および上記の関連した臨床症状の治療および/または予防を目的とする医薬の製造において、上記の組成物の使用も提供する。
【0030】
一般に、HIVの治療の目的でヒトに投与するための1592U89の適当な注射投与量は、0.1〜120mg/kg患者体重/日の範囲であり、好ましくは3〜90mg/kg体重/日の範囲であり、最も好ましくは5〜60mg/kg体重/日の範囲とすることができる。
【0031】
特に断らない限り、活性成分の全重量は、薬剤自体に関して計算される。1592U89の生理学的機能性誘導体または任意のその溶媒和物の場合には、数字はそれに比例して増加する。所望される投与量は、好ましくは1日を通して適当な間隔で投与される1、2、3、4、5、6以上の小分け投与量(sub−dose)として提供することができる。これらの小分け投与量は、単位投与形態で、例えば1〜15mg、好ましくは5〜1000mg、最も好ましくは10〜700mgの活性成分/単位投与形態で投与することができる。あるいは、患者の状態により、投与量を連続輸液として投与することができる。
【0032】
本発明による医薬組成物は、一種類以上の薬学上許容可能なキャリヤーまたは賦形剤、および場合によっては他の治療薬を含むことができる。(これらの)キャリヤーは、処方の他の成分と適合性であるという意味において許容可能でありかつ患者にとって有害ではないものでなければならない。
【0033】
本発明は、単位投与形態での医薬組成物として好都合に提供することができる。好都合な単位投与組成物は、それぞれ50mg〜3g、例えば100mg〜2g、の量の活性成分を含む。
【0034】
1592U89ヘミサルフェート塩の濃度は、pH範囲が約2.0〜約4.5において1〜90mg/mlであることができる。
【0035】
単位投与形態は、調剤の技術分野で周知の任意の方法によって調製することができる。これらの方法は本発明のもう一つの特徴を表しており、活性成分を一以上の修飾成分から構成されるキャリヤーと関連づける段階を含む。一般に、組成物は、活性成分を液体キャリヤーまたは微粉砕した固体キャリヤーまたは両方と均一かつ緊密に関連づけた後、必要であれば生成物を成形することによって調製される。
【0036】
好ましい単位投与組成物は、上記の活性成分の1日投与量または1日小分け投与量を含むもの、またはその適当な分割量である。
【0037】
医薬組成物は、単一パッケージ、通常はブリスターパックまたはホイルポーチ(foil pouch)中に治療の全過程を含む「患者パック(patient packs)」で患者に処方されることが多い。患者パックは、薬剤師が医薬品のバルク供給から患者の供給を小分けする従来の処方物に比較して、通常は患者が従来の処方物には見られない患者パックに含まれたパッケージインサートを常に利用するという利点を有する。パッケージインサートの包含は、医師の指示に患者が従い易くなり、従って総体的に治療を更に成功させることを示している。
【0038】
本発明の組成物は、具体的に上記した成分の他に、当該技術分野で通常の他の薬剤を包含することができ、例えば経口投与に適するものは、甘味料、増粘剤および風味料のような他の薬剤を包含することができる。
【0039】
1592U89は、欧州特許出願第0434450号明細書またはPCT出願第GB95/00225号明細書に記載の方法によって調製することができ、上記明細書の内容は、その開示の一部として本明細書に引用される。
【0040】
1592U89のコハク酸塩は、PCT出願第GB95/02014号明細書に記載の方法によって調製することができ、上記明細書の内容は、その開示の一部として本明細書に引用される。
【0041】
下記の例は、単に例示のためのものであり、本発明の範囲を制限しようとするものではない。
【0042】
例1
(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノールヘミサルフェート塩の調製
水(25ml)およびイソプロパノール(IPA)(100ml)の攪拌混合物を45〜55℃に加熱し、(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノールコハク酸塩(WO96/06844号明細書)(50g)を加え、IPA(12.5ml)で洗浄した。混合物を約0.5時間還流下にて加熱し、透明な溶液を得た後、65〜75℃まで冷却し、濃硫酸(12.5ml)を水(12.5ml)に溶解したものを加えた。IPA(37.5ml)および水(12.5ml)の混合物を加え、溶液を45〜55℃まで冷却した後、真正の(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノールヘミサルフェート塩の種結晶を加えた。この温度範囲で約1時間攪拌した後、結晶化を生じさせ、混合物の温度を45〜55℃の範囲に保持しながら更にIPA(300ml)を加えた。懸濁液を約2時間かけて0〜5℃まで冷却し、生成物を濾過して、IPA(2×75ml)で洗浄し、40〜45℃で真空乾燥して、淡黄褐色粉末状生成物(34.3g、90%)を得た。融点224〜225℃(分解);1H−NMR(DMSO−d6)δ:10.76(brm,1,プリンNH),8.53(vbrm,1,NH),7.80(s,1,プリンCH),6.67(brm,1,NH2),6.13(m,1,=CH),5.87(m,1,=CH),5.40(m,1,NCH),3.45(d,J=5.8Hz,2,OCH2),2.96(brm,1,シクロプロピルのCH),2.87(m,1,CH),2.67〜2.57(m,1,CH),1.65〜1.55(m,1,CH),0.84〜0.64(m,4,シクロプロピルの2×CH2)。
【0043】
例2
(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノール(1592U89ヘミサルフェート)経口溶液
【0044】
A. 組成物A
【表1】
【0045】
B. 調製
バッチサイズ500L、20 mg / ml の(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノール
1. ソルビトール溶液の使用
プロピレングリコールUSPの40%を、適当な大きさの補助容器に加えた。メチルパラベンNFおよびプロピルパラベンNFをプロピレングリコールUSPに混合しながら加え、溶解するまで混合した。精製水USPを、適当なミキサーを備えたステンレススチール製製造タンクに最終バッチ容積の約40%となるまで加えた。適当容積のソルビトール溶液USPを、製造タンクに加えた。混合しながら、1592U98ヘミサルフェートを加え、溶解するまで混合した。混合を継続しながら、パラベン/グリコール溶液、残りのプロピレングリコールUSP、人工イチゴフレーバー、人工バナナフレーバー、サッカリンナトリウムNF、無水クエン酸USP、およびクエン酸ナトリウム二水和物USPを加え、溶解するまで混合した。ミキサーを停止し、溶液の容積を500Lとし、均一な溶液が得られるまで混合した。溶液を採取して、pHを測定した。pHを、NaOHまたはHCl溶液で3.8〜4.5に調整した。最終溶液を、清浄化フィルターを介して濾過し、適当な大きさの受器に入れた。清浄な圧縮した濾過空気をボトルに吹込み、ボトルに1592U89ヘミサルフェート経口溶液を満たし、キャップをして、きつく締めた。
あるいは、注射用水USPを、製造手順中に精製水USPの代わりに用いることができる。
【0046】
2. ソルビトールNFの使用
あるいは、ソルビトールNFを、ソルビトール溶液USPの代わりに用いることができる。精製水USPを、適当なミキサーを備えたステンレススチール製製造タンクにバッチ量の約70%の容積まで加えた。混合を行いながら、ソルビトールNFを溶解するまで混合した。混合しながら、1592U89ヘミサルフェートを加え、溶解するまで混合した。混合を継続しながら、パラベン/グリコール溶液、残りのプロピレングリコールUSP、人工イチゴフレーバー、人工バナナフレーバー、サッカリンナトリウムNF、無水クエン酸USP、およびクエン酸ナトリウム二水和物USPを加え、溶解するまで混合した。ミキサーを停止し、溶液の容積を500Lとし、均一な溶液が得られるまで混合した。溶液を採取して、pHを測定した。pHを、NaOHまたはHCl溶液4.0に調整した。最終溶液を、清浄化フィルターを介して濾過し、適当な大きさの受器に入れた。清浄な圧縮した濾過空気をボトルに吹込み、ボトルに1592U89ヘミサルフェート経口溶液を満たし、キャップをして、きつく締めた。
【0047】
例3
(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノール(1592U89ヘミサルフェート)
経口溶液
【0048】
A. 組成物B
【表2】
B. 調製
プロピレングリコールUSPの40%を、適当な大きさの補助容器に加えた。メチルパラベンNFおよびプロピルパラベンNFをプロピレングリコールUSPに混合しながら加え、溶解するまで混合した。精製水USPを、適当なミキサーを備えたステンレススチール製製造タンクにバッチ量の約70%の容積となるまで加えた。混合しながら、フルクトースUSPを溶解するまで混合した。混合しながら、1592U98ヘミサルフェートを加え、溶解するまで混合した。混合を継続しながら、パラベン/グリコール溶液、残りのプロピレングリコールUSP、人工イチゴフレーバー、人工バナナフレーバー、サッカリンナトリウムNF、アセスルファーム、無水クエン酸USP、およびクエン酸ナトリウム二水和物USPを加え、溶解するまで混合した。ミキサーを停止し、溶液の容積を500Lとし、均一な溶液が得られるまで混合した。溶液を採取して、pHを測定した。pHを、NaOHまたはHCl溶液で3.8〜4.5に調整した。最終溶液を、清浄化フィルターを介して濾過し、適当な大きさの受器に入れた。清浄な圧縮した濾過空気をボトルに吹込み、ボトルに1592U89ヘミサルフェート経口溶液を満たし、キャップをして、きつく締めた。
あるいは、注射用水USPを、製造手順中に精製水USPの代わりに用いることができる。
【0049】
例4
(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノールの調製
(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−クロロ−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノール塩酸塩(欧州特許第0434450号明細書(80g))を、工業用メチル化エタノール(IMS,800ml)中でシクロプロピルアミン(110ml)と共に約5時間還流下にて加熱した。混合物を70〜75℃まで冷却し、水酸化ナトリウムの水溶液(10M,55ml,2モル当量)を滴加した。生成する懸濁液を20〜25℃まで冷却し、濾過して、集めた固形生成物をIMS(2×60ml)で洗浄した。合わせた濾液および洗浄液を活性炭(8g)および濾過助剤Harborlite J2(4g)で処理した後、40〜50℃まで加熱した。約0.5時間後、混合物を15〜20℃まで冷却し、固形生成物を濾別し、IMS(2×160mlおよび1×80ml)で洗浄し、合わせた濾液および洗浄液を減圧蒸留によって残留容積約240mlまで濃縮した。IMS(560ml)を加え、混合物を減圧下にて約240mlの残留容積まで濃縮した。希釈および再濃縮を繰返し、生成する濃縮物をIMS(240ml)で希釈し、加熱して完全な溶液を得て、これを4等分した。
【0050】
1分量を減圧蒸留によって約60mlの残留容積まで濃縮した。アセトン(140ml)を加えて、混合物を約60mlまで再濃縮した。この希釈および再濃縮を2回繰返し、流体容積を約80mlとした。生成する懸濁液を0〜5℃まで冷却し、生成物を濾過し、冷(0〜5℃)アセトン(2×40ml)で洗浄し、真空乾燥して、標記化合物を橙色固形生成物(16.8g,90%)として得た。1H−NMR(D2O)δ:7.71(s,1,プリンCH),6.22(m,1,=CH),5.93(m,1,=CH),5.37(m,1,NCH),3.61(m,2,OCH2),3.04(brm,1,シクロプロピルのCH),2.82(brm,1,CH),2.80〜2.70(m,1,CH),1.58〜1.50(m,1,CH),0.90〜0.60(m,4,シクロプロピルの2×CH2)。
【0051】
例5
(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノールヘミサルフェート塩の調製
水(25ml)およびIPA(100ml)の攪拌混合物を45〜55℃まで加熱し、(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノールコハク酸塩(WO96/06844号明細書(50g))を加え、IPA(12.5ml)で洗浄した。混合物を約0.5時間還流下にて加熱し、透明な溶液を得た後、65〜75℃まで冷却し、濃硫酸(6.07g)を水(12.5ml)に溶解したものを加えた。IPA(37.5ml)および水(12.5ml)の混合物を加え、溶液を45〜55℃まで冷却した後、真正の(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノールヘミサルフェート塩の種結晶を加えた。この温度範囲で約1時間攪拌した後、結晶化を生じさせ、混合物の温度を45〜55℃の範囲に保持しながら更にIPA(300ml)を加えた。懸濁液を約2時間かけて0〜5℃まで冷却し、生成物を濾過して、IPA(2×75ml)で洗浄し、40〜45℃で真空乾燥して、淡黄褐色粉末状生成物(34.3g、90%)を得た。融点224〜225℃(分解);1H−NMR(DMSO−d6)δ:10.76(brm,1,プリンNH),8.53(vbrm,1,NH),7.80(s,1,プリンCH),6.67(brm,1,NH2),6.13(m,1,=CH),5.87(m,1,=CH),5.40(m,1,NCH),3.45(d,J=5.8Hz,2,OCH2),2.96(brm,1,シクロプロピルのCH),2.87(m,1,CH),2.67〜2.57(m,1,CH),1.65〜1.55(m,1,CH),0.84〜0.64(m,4,シクロプロピルの2×CH2)。
【0052】
例6
(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノールヘミサルフェート塩の調製
(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノールコハク酸塩(WO96/06844号明細書(1000g))を工業用メチル化エタノール(IMS)(7000ml)中で攪拌懸濁したものを約0.5時間還流下にて加熱し、透明な溶液を得た。溶液を約70℃まで冷却し、濃硫酸(121g)をIMS(1000ml)に溶解したものを加えた。真正の(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノールヘミサルフェート塩の種結晶を加えた後、混合物を約70℃で攪拌し、生成物を結晶化させた。約0.5時間後、混合物を約2時間かけて20〜30℃まで冷却した。混合物を濾過し、ケーキをIMS(2×2000ml)で洗浄し、40〜45℃で真空乾燥して、淡黄褐色粉末状生成物(764g、92%)として標記化合物を得た。スペクトルは例5の生成物のスペクトルと同一であった。
【0053】
例7
(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノールヘミサルフェート塩の調製
(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノールコハク酸塩(10g)を工業用メチル化エタノール(IMS)(30ml)および水(5ml)中で懸濁したものを約0.5時間還流下にて加熱し、透明な溶液を得た。溶液を約55〜65℃まで冷却し、濃硫酸(1.21g)を水(2.5ml)に溶解したものを加えた後、IMS(7.5ml)および水(2.5ml)の混合物を加えた。溶液を更に45〜55℃まで冷却し、アセトン(80ml)を約0.25時間かけて混合物にこの温度範囲内で加えた。生成する懸濁液を、0〜5℃まで約1時間かけて冷却した。生成物を濾過し、アセトン(2×10ml)で洗浄し、40〜45℃で真空乾燥し、淡黄褐色粉末状生成物(6.28g,82%)として標記化合物を得て、これは、スペクトル分析的に例5の生成物と同一であった。
【0054】
例8
(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノールヘミサルフェート塩の調製
(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノール(中間体1)(5.98g)をIMS(40ml)に懸濁し、懸濁液を約0.5時間還流下にて加熱した。混合物を70〜75℃まで冷却し、濃硫酸をに溶解したもの(10M,1.03ml,0.5モル当量)およびIMS(10ml)の混合物を滴加した。酸を更にIMS(10ml)で洗浄し、生成する懸濁液を0〜5℃まで冷却した。生成物を濾過によって単離し、IMS(2×12ml)で洗浄し、40〜45℃で真空乾燥して、淡黄色固形生成物(6.15g、88%)として標記化合物を得た。スペクトルは例5の生成物のスペクトルと同一であった。
【0055】
例9
(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノールヘミサルフェー ト塩の調製
中間体1(5.98g)のIMS溶液の他の分量を75〜80℃に加熱し、完全に溶解した。これを70〜75℃まで冷却し、濃硫酸を(3.90g)をIMS(30ml)に溶解したものを滴加し、橙色懸濁液を得た。混合物を0〜5℃まで約2時間かけて冷却し、生成物を濾過し、IMS(2×40ml)で洗浄し、40〜45℃で真空乾燥して、黄色/橙色固形生成物(17.7g、76%)として標記化合物を得た。スペクトルは例5の生成物のスペクトルと同一であった。
【0056】
この生成物の5.0gをイソプロパノール(IPA)(40ml)および水(10ml)の混合物に懸濁し、約0.5時間還流下にて加熱した後、55〜60℃まで冷却した後、真正の(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノールヘミサルフェート塩の種結晶を加えた。懸濁液を更に0〜5℃まで冷却し、この温度を約1時間保持した。固形生成物を濾過し、IPA(2×5ml)で洗浄し、40〜45℃で真空乾燥し、淡黄色粉末生成物(4.4g,88%)として標記化合物を得た。スペクトルは例5の生成物のスペクトルと同一であった。
【0057】
例10
(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノール安息香酸塩
(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−クロロ−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノール塩酸塩(欧州特許第0434450号明細書(70g))を、IMS(700ml)中でシクロプロピルアミン(94.5ml)と共に約4時間還流下にて加熱した。溶液を45〜50℃まで冷却し、濾過助剤Harborlite J2(3.5g)および活性炭(7g)で処理した。約0.5時間後、混合物を20〜25℃まで冷却し、濾過した。固形生成物をIMS(2×140ml)で洗浄し、合わせた濾液および洗浄液を減圧蒸留によって約210mlの容積まで濃縮した。IMS(490ml)で希釈した後、溶液を約210mlまで再濃縮した。希釈および再濃縮を1回繰返し、最終濃縮物を7個に等分した。1分量をIMS(80ml)で希釈し、完全に溶解するまで加温した。安息香酸(4.85g)を1度に加えて、混合物を70〜75℃に加熱して完全に溶解した後、これを徐冷した。40〜45℃で、混合物に、真正の(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノール安息香酸塩の種結晶を加え、混合物を更に0〜5℃まで冷却した。固形生成物を濾過し、IMS(2×20ml)で洗浄し、40〜45℃で真空乾燥し、白色固形生成物(8.7g,64%)として標記化合物を得た。融点156〜157℃;1H−NMR(DMSO−d6)δ:7.95(m,2,安息香酸塩CH),7.63(m,1,安息香酸塩CH),7.61(s,1,プリンCH),7.50(m,2,安息香酸塩CH),7.28(brm,1,NH),6.11(m,1,=CH),5.86(m,1,=CH),5.81(brm,1,OH),5.39(m,1,NCH),3.45(d,J=6.0Hz,2,OCH2),3.04(brm,1,シクロプロピルのCH),2.87(brm,1,CH),2.65〜2.55(m,1,CH),1.63〜1.53(m,1,CH),0.70〜0.54(m,4,シクロプロピルの2×CH2)。
【0058】
例11
(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノールヘミサルフェート塩の調製
(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノール安息香酸塩(5g)をIPA(25ml)に懸濁したものを、60〜65℃まで加熱した。濃硫酸を(0.64g)を水(1.25ml)に溶解したものを加え、生成する不透明な懸濁液を70〜75℃まで加温した。混合物を20〜25℃まで冷却し、濾過した。固形生成物をIPA(2×10ml)で洗浄し、40〜45℃で真空乾燥して、白色固形生成物(3.57g、87%)として標記化合物を得た。スペクトルは例5の生成物のスペクトルと同一であった。
【0059】
例12
(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノールグルタル酸塩の調製
(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−クロロ−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノール塩酸塩(欧州特許第0434450号明細書)(80g)をIMS(800ml)中でシクロプロピルアミン(108ml)と共に約3.5時間還流下にて加熱した。溶液を45〜50℃まで冷却し、活性炭(8g)および濾過助剤Harborlite J2(4g)で処理した。約1時間後、混合物を20〜25℃まで冷却し、濾過した。固形生成物をIMS(2×160ml)で洗浄し、合わせた濾液および洗浄液を減圧蒸留によって約240mlまで濃縮した。混合物をIMS(560ml)で希釈し、約240mlまで再濃縮した。希釈および再濃縮を更に2回繰返した。最終濃縮物を4等分した。1分量を70〜75℃まで加熱し、溶解した。これに、グルタル酸(8.75g)を水(144ml)に溶解し予め70〜75℃に予熱したものを加えた。混合物を60〜65℃まで冷却し、真正の(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノールグルタル酸塩の種結晶を加えた。混合物を0〜5℃まで冷却し、濾過した。生成物を水およびIMSの混合物(4:1,2×36ml)で洗浄し、40〜45℃で真空乾燥し、明褐色固形生成物(19.9g,80%)として標記化合物を得た。融点:184〜188℃;1H−NMR(DMSO−d6)δ:7.60(s,1,プリンCH),7.27(brm,1,NH),6.10(m,1,=CH),5.86(m,1,=CH),5.82(brm,1,OH),5.39(m,1,NCH),3.44(d,J=5.9Hz,2,OCH2),3.04(brm,1,シクロプロピルのCH),2.87(brm,1,CH),2.65〜2.55(m,1,CH),2.24(t,J=7.2Hz,4,グルタル酸塩2×CH2),1.70(m,J=7.2Hz,2,グルタル酸塩CH2),1.62〜1.54(m,1,CH),0.68〜0.54(m,4,シクロプロピルの2×CH2)。
【0060】
例13
(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノールヘミサルフェート塩の調製
(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノールグルタル酸塩(10g)をIPA(50ml)に懸濁したものを、60〜65℃まで加熱し、濃硫酸を(1.18g)を水(2.5ml)に溶解したものを加えた。生成する懸濁液を70〜75℃まで加温した後、20〜25℃まで冷却した。生成物を濾過し、IPA(2×20ml)で洗浄し、40〜45℃で真空乾燥して、明褐色固形生成物(6.78g、85%)として標記化合物を得た。スペクトルは例5の生成物のスペクトルと同一であった。
【0061】
例14
鏡像異性体の存在下におけるコハク酸塩からの(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノールヘミサルフェート塩の調製
(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノール、コハク酸塩およびその鏡像異性体の混合物(134g)であって、キラルHPLC(溶離剤(1.0v/vアセトニトリル/0.05M水性リン酸カリウム緩衝液,pH6.5;カラムChromTech Chiral−AGP, 100×4.0mm;流速1.0ml/分;220nmで検出)によって示されるように、鏡像異性体比が97.5:2.5であるものをイソプロパノール(IPA)(302ml)および水(67ml)に懸濁し、還流下にて加熱し、透明な溶液を得た。溶液を70〜80℃まで冷却し、濃硫酸(16.26g)を(33.5ml)に溶液したものを加え、溶液を熱時濾過の後、IPAおよび水(3:1,134ml)の混合物で濾過することによって、透明にした。濾液および洗浄液を45〜50℃まで冷却し、真正の(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノール、ヘミサルフェート塩の種結晶を加えた。この温度範囲で更にIPA(804ml)を加え、生成する懸濁液を0〜5℃まで冷却した。懸濁液を濾過し、生成物をIPA(2×200ml)で洗浄し、40〜45℃で真空乾燥し、白色結晶性固形生成物(75g,68%)として標記化合物を得た。
【0062】
キラルHPLC(上記と同じ条件)によって生成物を分析したところ、鏡像異性体の比は99.2:0.8となった。
【0063】
一連の同様な実験を、様々な鏡像異性体比の供給コハク酸塩を用い、同一実験プロトコールで8gの規模で行った。結果を、表の形式で下記にまとめる。
【0064】
【表3】
【0065】
例15
鏡像異性体の存在下におけるグルタル酸塩からの(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノールヘミサルフェート塩の調製
(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノール、グルタル酸塩およびその鏡像異性体の混合物(100g)であって、キラルHPLC(上記の例14と同じ条件)によって示されるように、鏡像異性体比が98.6:1.4であるものをイソプロパノール(IPA)(400ml)および水(100ml)に懸濁し、還流下にて加熱して透明な溶液を得た。溶液を70〜75℃まで冷却し、濃硫酸(12.01g)を水(25ml)に溶液したものを加えた後、IPAおよび水の混合物(4:1,100ml)、次いでIPA(100ml)を加えた。溶液を50〜55℃まで冷却し、真正の(1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノール、ヘミサルフェート塩の種結晶を加えた。この温度範囲で更にIPA(800ml)を加え、生成する懸濁液を0〜5℃まで冷却した。懸濁液を濾過し、生成物をIPA(2×200ml)で洗浄し、40〜45℃で真空乾燥し、白色結晶性固形生成物(72g,90%)として標記化合物を得た。
【0066】
キラルHPLC(上記の例14と同じ条件)によって生成物を分析したところ、鏡像異性体の比は99.6:0.4となった。
【0067】
この説明および請求の範囲が一部分を形成する出願は、これ以後のあらゆる出願に関する優先権の基礎として用いることができる。このような以後の出願の請求の範囲は、本明細書に記載のあらゆる特徴または特徴の組合せに関するものであることができる。それらは、生成物、組成物、方法または使用請求項の形式をとることができ、例としてかつ制限なしに請求項の一項以上を包含することができる。
Claims (15)
- (1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノールまたは薬学上許容可能なその誘導体と、金属キレート化剤と、ソルビトール、サッカリン、アセスルファーム、フルクトース、スクラロースおよびアスパルテームからなる群より選択される少なくとも1種類の甘味料とを、2.0〜4.5のpH範囲において含んでなる、医薬組成物。
- ソルビトール、およびサッカリンから選択される少なくとも1種類の甘味料を含んでなる、請求項1に記載の医薬組成物。
- 甘味料がサッカリンであり、該組成物がフルクトースおよびアセスルファームをさらに含んでなる、経口投与用である請求項1に記載の医薬組成物。
- (1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノールの薬学上許容可能な誘導体がヘミスルフェート塩である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の医薬組成物。
- 金属キレート化剤がクエン酸塩である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の医薬組成物。
- pH範囲が3.8〜4.5である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の医薬組成物。
- pHが4.1である、請求項6に記載の医薬組成物。
- 甘味料がソルビトールを含んでなり、かつ、pHが4.0である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の医薬組成物。
- サッカリンをさらに含んでなる、請求項8に記載の医薬組成物。
- 甘味料がフルクトース、サッカリン、および、アセスルファームを含んでなり、かつ、pHが4.0である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の医薬組成物。
- クエン酸イオン濃度が0.01M〜0.13Mの範囲である、請求項5に記載の医薬組成物。
- 経口投与用である、請求項1〜11のいずれか一項に記載の医薬組成物。
- 溶液の形態である、請求項1〜12のいずれか一項に記載の医薬組成物。
- (1S,4R)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノールまたは薬学上許容可能なその誘導体を、ソルビトールおよびサッカリンから選択される少なくとも1種類の甘味料と共に6.6〜7.5のpH範囲で含んでなる、医薬組成物。
- 甘味料がサッカリンであり、該組成物がフルクトースおよびアセスルファームをさらに含んでなる、経口投与用である請求項14に記載の医薬組成物。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
GB9802472.2 | 1998-02-06 | ||
GBGB9802472.2A GB9802472D0 (en) | 1998-02-06 | 1998-02-06 | Pharmaceutical compositions |
PCT/EP1999/000663 WO1999039691A2 (en) | 1998-02-06 | 1999-02-04 | Pharmaceutical compositions |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002502808A JP2002502808A (ja) | 2002-01-29 |
JP3560550B2 true JP3560550B2 (ja) | 2004-09-02 |
Family
ID=10826520
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000530191A Expired - Lifetime JP3560550B2 (ja) | 1998-02-06 | 1999-02-04 | 医薬組成物 |
Country Status (39)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6641843B1 (ja) |
EP (1) | EP1051156B1 (ja) |
JP (1) | JP3560550B2 (ja) |
KR (1) | KR100564854B1 (ja) |
CN (2) | CN1296406A (ja) |
AP (1) | AP1212A (ja) |
AR (1) | AR017455A1 (ja) |
AT (1) | ATE237309T1 (ja) |
AU (1) | AU754255B2 (ja) |
BR (1) | BR9907649A (ja) |
CA (1) | CA2319010C (ja) |
CO (1) | CO5070673A1 (ja) |
CZ (1) | CZ299608B6 (ja) |
DE (1) | DE69906934T2 (ja) |
DK (1) | DK1051156T3 (ja) |
EA (1) | EA002916B1 (ja) |
EE (1) | EE04217B1 (ja) |
ES (1) | ES2196779T3 (ja) |
GB (1) | GB9802472D0 (ja) |
HK (1) | HK1030552A1 (ja) |
HR (1) | HRP20000530B1 (ja) |
HU (1) | HU228315B1 (ja) |
ID (1) | ID26215A (ja) |
IL (2) | IL137403A0 (ja) |
IS (1) | IS2200B (ja) |
MA (1) | MA26604A1 (ja) |
MY (1) | MY121043A (ja) |
NO (1) | NO329041B1 (ja) |
NZ (1) | NZ505811A (ja) |
PE (1) | PE20000271A1 (ja) |
PL (1) | PL194558B1 (ja) |
PT (1) | PT1051156E (ja) |
RS (1) | RS49953B (ja) |
SI (1) | SI1051156T1 (ja) |
SK (1) | SK284397B6 (ja) |
TR (1) | TR200002293T2 (ja) |
TW (1) | TWI222878B (ja) |
WO (1) | WO1999039691A2 (ja) |
ZA (1) | ZA99890B (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2080511A3 (en) * | 2000-08-22 | 2009-09-30 | Shire LLC | Active agent delivery systems and methods for protecting and administering active agents |
US8394813B2 (en) | 2000-11-14 | 2013-03-12 | Shire Llc | Active agent delivery systems and methods for protecting and administering active agents |
US7169752B2 (en) | 2003-09-30 | 2007-01-30 | New River Pharmaceuticals Inc. | Compounds and compositions for prevention of overdose of oxycodone |
EP2085397A1 (en) * | 2008-01-21 | 2009-08-05 | Esteve Quimica, S.A. | Crystalline form of abacavir |
EP2305680A3 (en) * | 2009-09-30 | 2011-05-18 | Aurobindo Pharma Limited | Novel salts of (1S,4R)-cis-4-[2-amino-6-(cyclopropylamino)-9H-purin-9-yl]-2-cyclopentene-1-methanol |
CN104788451A (zh) * | 2014-01-21 | 2015-07-22 | 浙江九洲药业股份有限公司 | 一种阿巴卡韦的制备方法 |
CN105315280A (zh) * | 2014-06-06 | 2016-02-10 | 上海迪赛诺化学制药有限公司 | 一种阿巴卡韦结晶体及其制备方法 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5631370A (en) | 1988-01-20 | 1997-05-20 | Regents Of The University Of Minnesota | Optically-active isomers of dideoxycarbocyclic nucleosides |
US5567703A (en) | 1988-01-20 | 1996-10-22 | Regents Of The University Of Minnesota | Method for treating HIV infections with dideoxycarbocyclic nucleosides |
GB8815265D0 (en) | 1988-06-27 | 1988-08-03 | Wellcome Found | Therapeutic nucleosides |
MY104575A (en) * | 1989-12-22 | 1994-04-30 | The Wellcome Foundation Ltd | Therapeutic nucleosides. |
GB9417249D0 (en) * | 1994-08-26 | 1994-10-19 | Wellcome Found | A novel salt |
PL330791A1 (en) * | 1996-06-25 | 1999-06-07 | Glaxo Group Ltd | Vx478, zidovudin, ftc and/or 3tc containing combinations for use in treating hiv infections |
US6124319A (en) * | 1997-01-21 | 2000-09-26 | Merck & Co., Inc. | 3,3-disubstituted piperidines as modulators of chemokine receptor activity |
US6177464B1 (en) * | 1997-03-14 | 2001-01-23 | Sepracor, Inc. | Ring opening metathesis of alkenes |
GB9709945D0 (en) * | 1997-05-17 | 1997-07-09 | Glaxo Group Ltd | A novel salt |
-
1998
- 1998-02-06 GB GBGB9802472.2A patent/GB9802472D0/en not_active Ceased
-
1999
- 1999-02-02 TW TW088101534A patent/TWI222878B/zh not_active IP Right Cessation
- 1999-02-03 PE PE1999000088A patent/PE20000271A1/es not_active IP Right Cessation
- 1999-02-03 AR ARP990100439A patent/AR017455A1/es active IP Right Grant
- 1999-02-04 AT AT99907477T patent/ATE237309T1/de active
- 1999-02-04 PT PT99907477T patent/PT1051156E/pt unknown
- 1999-02-04 EP EP99907477A patent/EP1051156B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1999-02-04 SK SK1168-2000A patent/SK284397B6/sk not_active IP Right Cessation
- 1999-02-04 PL PL99342628A patent/PL194558B1/pl unknown
- 1999-02-04 CN CN99804843A patent/CN1296406A/zh active Pending
- 1999-02-04 EE EEP200000459A patent/EE04217B1/xx unknown
- 1999-02-04 BR BR9907649-7A patent/BR9907649A/pt not_active Application Discontinuation
- 1999-02-04 AP APAP/P/2000/001878A patent/AP1212A/en active
- 1999-02-04 AU AU27221/99A patent/AU754255B2/en not_active Expired
- 1999-02-04 TR TR2000/02293T patent/TR200002293T2/xx unknown
- 1999-02-04 MY MYPI99000389A patent/MY121043A/en unknown
- 1999-02-04 CZ CZ20002867A patent/CZ299608B6/cs not_active IP Right Cessation
- 1999-02-04 JP JP2000530191A patent/JP3560550B2/ja not_active Expired - Lifetime
- 1999-02-04 RS YUP-482/00A patent/RS49953B/sr unknown
- 1999-02-04 HU HU0100802A patent/HU228315B1/hu unknown
- 1999-02-04 ES ES99907477T patent/ES2196779T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1999-02-04 CO CO99006407A patent/CO5070673A1/es unknown
- 1999-02-04 ID IDW20001507A patent/ID26215A/id unknown
- 1999-02-04 CN CNA2008100838827A patent/CN101239063A/zh active Pending
- 1999-02-04 MA MA25452A patent/MA26604A1/fr unknown
- 1999-02-04 KR KR1020007008595A patent/KR100564854B1/ko not_active IP Right Cessation
- 1999-02-04 ZA ZA9900890A patent/ZA99890B/xx unknown
- 1999-02-04 NZ NZ505811A patent/NZ505811A/xx not_active IP Right Cessation
- 1999-02-04 WO PCT/EP1999/000663 patent/WO1999039691A2/en active IP Right Grant
- 1999-02-04 DE DE69906934T patent/DE69906934T2/de not_active Expired - Lifetime
- 1999-02-04 US US09/601,671 patent/US6641843B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1999-02-04 EA EA200000736A patent/EA002916B1/ru not_active IP Right Cessation
- 1999-02-04 IL IL13740399A patent/IL137403A0/xx active IP Right Grant
- 1999-02-04 DK DK99907477T patent/DK1051156T3/da active
- 1999-02-04 CA CA002319010A patent/CA2319010C/en not_active Expired - Lifetime
- 1999-02-04 SI SI9930271T patent/SI1051156T1/xx unknown
-
2000
- 2000-07-19 IL IL137403A patent/IL137403A/en not_active IP Right Cessation
- 2000-07-20 IS IS5569A patent/IS2200B/is unknown
- 2000-08-04 HR HR20000530A patent/HRP20000530B1/xx not_active IP Right Cessation
- 2000-08-04 NO NO20003962A patent/NO329041B1/no not_active IP Right Cessation
-
2001
- 2001-03-06 HK HK01101617A patent/HK1030552A1/xx not_active IP Right Cessation
Also Published As
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0610595B1 (en) | Composition of l-dopa esters | |
IE44166B1 (en) | Nortropine benzilate derivatives | |
JP3560550B2 (ja) | 医薬組成物 | |
IL298673A (en) | Methods for treating the corona virus infection | |
JP3150711B2 (ja) | 炭素環式ヌクレオシドヘミスルフェートおよびウイルス感染症の治療におけるその使用 | |
HU187626B (en) | Process for preparing vincamine saccharinate | |
US9751840B2 (en) | R-7-(3-aminomethyl-4-methoxyimino-3-methyl-pyrrolidin-1-yl)-1-cyclopropyl-6-fluoro-4-oxo-acid and L-aspartic acid salt, process for the preparation thereof and pharmaceutical composition comprising the same for antimicrobial | |
ES2279100T3 (es) | Derivados de quinolina. | |
JPS6334865B2 (ja) | ||
MXPA00007620A (en) | Pharmaceutical compositions | |
HU210876A9 (en) | Arginine derivatives | |
JP2024511376A (ja) | N-(トランス-4-ヒドロキシシクロヘキシル)-6-フェニルヘキサンアミドのシクロプロパン類似体および関連化合物 | |
WO1996030366A1 (es) | Polimorfos a y b de 1-(difenilmetil)-4-[3-(2-fenil-1,3-dioxolan-2-il)propil]piperazina | |
HU187454B (en) | Process for production of pharmaceutical composition with specifical peripherial vasodilitant activity |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040427 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040525 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090604 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090604 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100604 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100604 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110604 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120604 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120604 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130604 Year of fee payment: 9 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |