JP3559539B2 - 模様付け機能を備えたコンクリート型枠装置 - Google Patents

模様付け機能を備えたコンクリート型枠装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、模様付け機能を備えたコンクリート型枠装置に関し、詳しくは、コンクリート型枠側に取付ける模様付けシートを緊張させる構成、緊張状態を固定する構成を簡素化し、結果として、コンクリート型枠装置の構成を簡素化し、施工性を大幅に高め、併せて、模様付けシートを緊張させ固定する際に模様面を損傷するのを回避し、模様付けシートの再利用を容易にする技術に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数の型枠1…を連続させて構成したコンクリート型枠1Aの内面に模様付けシート2を付設し、打設したコンクリート表面に凹凸模様を転写する模様付け機能を備えたコンクリート型枠装置においては、図18に示す特開2000−345698号のように、コンクリート型枠1Aの例えばコーナー型枠25aにスリットSを形成し、コンクリート型枠1Aの内面に模様付けシート2を沿わせて二枚のシート端部をスリットSより導出し、スリットSにコーナー金具Cを圧入して固定することで二枚の模様付けシート2、2を緊張状態に維持するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、スリットSは例えばコーナー部に形成するのであり、コンクリート型枠1Aの構成が複雑になるのであり、長い模様付けシート2の両端をスリットS、Sより引き出し緊張させる作業に労力を要するものであり、施工性も低いものとなっていた。更に、スリットSより二枚の模様付けシート2、2の端部を引き出してスリットSにコーナー金具Cを圧入して固定する際に、模様付けシート2、2の表面を損傷して模様付けシート2を再利用できなくなる場合があるという問題がある。更に、スリットSをコンクリート型枠1Aの途中に形成する構成においてもコンクリート型枠1Aの構成は複雑になり、模様付けシート2、2を引き出す作業に労力を要して施工性が低くなることに変わりはない。
【0004】
因みに、コンクリート型枠装置においては、モジュール寸法以外の任意の長さに調整することができるように、伸縮型枠を備えているものである。
【0005】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、コンクリート型枠装置において伸縮型枠を備えている点に着目し、伸縮型枠を有効に利用することによって、コンクリート型枠側に取付ける模様付けシートを緊張させる構成、緊張状態を固定する構成を簡素化し、結果として、コンクリート型枠装置の構成を簡素化し、施工性を大幅に高め、併せて、模様付けシートを緊張させ固定する際に模様面を損傷するのを回避し、模様付けシートの再利用を容易とする模様付け機能を備えたコンクリート型枠装置を提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1においては、複数の型枠1…を連続させて構成したコンクリート型枠1Aの内面に模様付けシート2を取付け、打設したコンクリート表面に凹凸模様3を模様付けシート2より転写するコンクリート型枠装置であって、コンクリート型枠1Aは伸縮型枠4を備え、コンクリート型枠1Aの内面に模様付けシート2を長さ方向に間隔を隔てて複数箇所において着脱自在に取付ける取付け手段5と、模様付けシート2が取付けられているコンクリート型枠1Aの伸縮型枠4を伸張させてコンクリート型枠1Aの長さを仕上がり寸法に調整するとともに模様付けシート2を緊張させる伸張手段6と、伸縮型枠4の伸張状態を維持する固定手段12を備えていることを特徴とするものである。
【0007】
このような構成によれば、伸縮型枠4を備えたコンクリート型枠1Aに模様付けシート2を複数箇所において取付けた後、伸縮型枠4を伸張させてコンクリート型枠1Aを所定の寸法に調整するのに伴って模様付けシート2を緊張させることができ、模様付けシート2をコンクリート型枠1Aの内面に緊張させて取付けるために、従来のように、コンクリート型枠1AにスリットSを形成するなどの改良を加えなくてもよく、コンクリート型枠1Aの構成を簡素化することができ、更に、固定手段12によって、伸縮型枠4を伸張させてコンクリート型枠1Aを所定の寸法に固定することができ、模様付けシート2を緊張させた状態を維持することができるのであり、したがって、従来のように、スリットSにコーナー金具Cを打込むことで模様付けシート2を緊張させながら緊張状態を維持しなくてもよく、コーナー金具Cを打ち込むことで、模様付けシート2に傷を付けたり損傷するようなことがなく、模様付けシート2を確実に再利用することができる。
【0008】
即ち、請求項1の発明においては、コンクリート型枠装置において伸縮型枠4を備えて伸縮型枠4を伸張させることで所定の寸法に調整する点に着目し、伸縮型枠4を間にして模様付けシート2を型枠1、1に固定することによって、コンクリート型枠1Aに取付ける模様付けシート2を緊張させるための構成を簡素化し、かつ、伸縮型枠4の伸張状態を固定することで模様付けシート2の緊張状態を固定することができ、模様付けシート2を緊張させて固定する構成を簡素化し、結果として、コンクリート型枠装置の構成を簡素化することができ、更に、模様付けシート2を緊張して取付けるための施工性を大幅に高めることができ、併せて、模様付けシート2を緊張させ固定する際に模様面を損傷するのを回避し、模様付けシート2の再利用を容易とすることを特徴とするものである。
【0009】
請求項2においては、伸張手段6及び固定手段12は、伸縮型枠4の左右のスライド型4a、4bに架設するターンバックル13であることを特徴とするものである。このような構成によれば、ターンバックル13の操作によって伸縮型枠4を容易に伸張させることができ、かつ、ターンバックル13であるから、伸縮型枠4を伸張させた位置において確実に固定することができ、模様付けシート2を緊張させて確実に固定することができる。
【0010】
請求項3においては、コンクリート型枠1Aに取付けられた模様付けシート2とは別にコンクリート型枠1Aの端部側に端部模様付けシート2bを緊張させることなく配設し、端部模様付けシート2bの一端部を緊張させる隣接の模様付けシート2の端部に重ね、他端部を端部型枠1cに固定していることを特徴とするものである。このような構成によれば、コンクリート型枠1Aの端部には緊張させないで端部模様付けシート2bを配設し、端部模様付けシート2bの一端部を緊張させる模様付けシート2の端部に重ね、他端部を端部型枠1cに固定することで、端部模様付けシート2bを模様付けシート2に比べて短くしてシートの波打ちを回避して端部模様付けシート2bの固定を容易におこなえ、例えば、コーナー部における端部模様付けシート2bの固定を容易におこなえる。
【0011】
請求項4においては、コンクリート型枠1Aのコーナー側端部の端部模様付けシート2bはコーナー型枠25に緊張させることなく沿わせ、断面略L字状のコーナー金具17にて端部模様付けシート2bの中間部を押さえ、コーナー金具17の上下端部をコーナー型枠25に固定し、端部模様付けシート2bの両端部を、緊張させる隣接の模様付けシート2の端部に重ねて固定していることを特徴とするものである。このような構成によれば、コンクリート型枠1Aのコーナー型枠25に緊張させることなく沿わせた端部模様付けシート2bの両端部は、緊張させている隣接の模様付けシート2の端部に重ね、端部模様付けシート2bの中間部をコーナー金具17によって押さえ、コーナー金具17の上下端部をコーナー型枠25に固定することで、コーナー部における端部模様付けシート2bの固定を容易におこなえる。
【0012】
請求項5においては、模様付けシート2の端部及び中間部の表面には縦目地形成用の突条7を形成し、突条7に沿う押さえ材8の上下端部を型枠1の上下端部に抱持させ、コンクリート基礎10側に埋設される縦目地材11を突条7に着脱自在に取付けていることを特徴とするものである。このような構成によれば、模様付けシート2の端部及び中間部において形成した縦目地形成用の突条7を押さえ材8にて押さえて型枠1に固定することで、模様付けシート2の型枠1への固定を安定的にかつ強固に取付けることができ、それでいて、突条7に縦目地材11を着脱自在に取付けて縦目地材11をコンクリート基礎10側に容易に埋設することができる。
【0013】
請求項6においては、模様付けシート2の上縁部に断面コ字状の硬質直線部材15を付設していることを特徴とするものである。このような構成によれば、長尺となった模様付けシート2の上縁部には硬質直線部材15が被せられて上縁部が波打つことを防止することができ、模様付けシート2の上縁部と型枠1との間にコンクリートが入るのを防止する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1は基礎枠に模様付けシートを緊張させて取付けた詳細斜視図である。図2は模様付けシートを取付ける前の基礎枠の詳細斜視図である。図3は基礎枠に模様付けシートを取付けて模様付けシートが緊張されていない状態を示す詳細斜視図である。
【0015】
地面に施工された例えば捨てコンクリート16にレベルを出して鉄筋ベース19…をコーナー部及び直線部に配置し、鉄筋ベース19に鉄筋20を配置し連結し、又、鉄筋ベース19にコンクリートの打設間隔(コンクリート基礎10の厚さ)を隔てて型枠1を組み付けて立ち上げ、複数の型枠1…を連結具22[図4(a)]にて着脱自在に連結し、基礎の長さ方向に連結された型枠1、1の下部の外側にベース枠23を支持棒24にて支持してコンクリート型枠1Aを構成するのである。
【0016】
コーナー型枠25、25間における複数の型枠1…には伸縮する伸縮型枠4を例えば中間(端部であってもよい)に組み込んでいて、伸縮型枠4は組み立て時には収縮されていて、コーナー型枠25、25間の仕上がり寸法(設計寸法)に比べて約2cm(例えば片側に約1cm毎)短くしている。
【0017】
図4及び図5に示すように、型枠1及び伸縮型枠4の縦フレーム26には上中下の3箇所に貫通孔27を形成している。左右の縦フレーム26、26の一方のものに対向させて支持片28を設け、支持片28に移動孔29を設け、貫通孔27と移動孔29に棒材30をスライド及び回転自在に支持し、棒材30に略U字状の連結ピン31を片持ち状に保持している。
【0018】
しかして、棒材30を縦フレーム26の支持片28側の貫通孔27と支持片28の移動孔29とに挿通した、図4(a)の右方の状態で、型枠1の厚みの範囲内に収まっている略U字状の連結ピン31を棒材30を回転させて起こし、棒材30とともに連結ピン31を移動させて隣接の型枠1の縦フレーム26の貫通孔27、27に挿通し、その後、棒材30とともに連結ピン31を回動させ、略U字状の連結ピン31を隣接の型枠1、1の縦フレーム26、26に嵌合して型枠1、1及び伸縮型枠4を引き寄せながら連結するようにしている[図4(a)の左方の状態]。
【0019】
伸縮型枠4は左右のスライド型4a、4bを備え、例えば、断面コ字状の上下フレーム32、32を挿通させることで、スライド自在になって伸縮できるものである。左右の縦フレーム26、26の上下中間部の内面側の貫通孔27a、27aに左右ねじ33、34を備えたターンバックル13の先端のピン35、35を挿通していて、筒状ナット36を工具で回転させることで、ターンバックル13によって左右のスライド型4a、4bをスライドさせて伸張させることができるようにしている。伸縮型枠4の伸縮によってモジュール寸法外の寸法に調整することができ、コンクリート型枠1Aの汎用性を高めることができるものである。
【0020】
模様付けシート2は合成樹脂製で約1〜2mm(目地部で約6mm)程度の厚さでその表面に模様凹凸2aを形成し、適宜間隔を隔てて突条7を上下にわたって形成していて、型枠1…及び伸縮型枠4の内面に取付けて打設されるコンクリート基礎10の表面に凹凸模様3を転写するものである。このような合成樹脂製の模様付けシート2は長尺物で例えばロール状に巻かれて保管され、必要長さに切断されて使用されるものである。模様付けシート2の切断位置は、突条7を残して突条7の側部としている。突条7の両側面には凹溝39、39を形成してあり、両凹溝39、39に縦目地材11の爪40、40を着脱自在に係入している。
【0021】
ところで、模様付けシート2を型枠1や伸縮型枠4の内面に取付けた場合に、模様付けシート2が波打ち、コンクリートの打設時にしわが入り、模様付けシート2からコンクリート基礎10の表面に良好な凹凸模様3の転写が妨げられるおそれがあるが、本発明においては、コンクリート型枠1Aにおいて伸縮型枠4を備えることで汎用性を高める点を有効に利用することで模様付けシート2を良好に緊張させようとするものである。
【0022】
しかして、設計寸法よりも約2cm縮めた寸法にコンクリート型枠1Aを組み立てた状態で、図3、図9(a)、図10(a)、同図(b)、図13に示すように、断面コ字状の押さえ金具14を伸縮型枠4を挟んだ型枠1、1の上端面に載置し、締付けボルト37をねじ込んで型枠1の外面に押圧して締付けることで、模様付けシート2の上端部を型枠1に取付けるようにしている。この場合、押さえ金具14の押さえ片41の内面に多数の凸部を形成することで、模様付けシート2を強固に取付けるようにしている。
【0023】
図7、図8及び図9に示すように、模様付けシート2に形成した突条7には上下全長にわたって押さえ材8が当てられ、押さえ材8の上下端部から延出した略L字状の抱持片9、9を型枠1及び伸縮型枠4の外面に抱持させることで、模様付けシート2を型枠1及び伸縮型枠4に取付けている。このように模様付けシート2を型枠1又は伸縮型枠4に取付ける構成を取付け手段5と総称し、その構成は変更することができる。
【0024】
図10及び図11に示すように、コンクリート型枠1Aのコーナー側端部の端部模様付けシート2bはコーナー型枠25及び隣接の型枠1に緊張させることなく沿わせてあり、端部模様付けシート2bの両端部を、緊張させる隣接の模様付けシート2の端部裏面に予め重ねて固定している。端部模様付けシート2bのコーナー部においては、断面略L字状のコーナー金具17にて端部模様付けシート2bを押さえ、コーナー金具17の上下端部より延出した番線38、38をコーナー型枠25に巻き付けて固定している。
【0025】
以上のように、コンクリート型枠1Aは伸縮型枠4を備え、コンクリート型枠1Aの内面に模様付けシート2を長さ方向に間隔を隔てて複数箇所において着脱自在に取付ける取付け手段5と、模様付けシート2が取付けられているコンクリート型枠1Aの伸縮型枠4を伸張させてコンクリート型枠1Aの長さを仕上がり寸法に調整するとともに模様付けシート2を緊張させる伸張手段6(ターンバックル13にて構成している)と、伸縮型枠4の伸張状態を維持する固定手段12(ターンバックル13にて構成している)を備えていることから、伸縮型枠4を備えたコンクリート型枠1Aに模様付けシート2を複数箇所において取付けた後、伸縮型枠4をターンバックル13によって伸張させてコンクリート型枠1Aを所定の寸法に調整するのに伴って模様付けシート2を緊張させることができるのであり、模様付けシート2をコンクリート型枠1Aの内面に緊張させて取付けるために、従来のように、コンクリート型枠1AにスリットSを形成するなどの改良を加えなくてもよく、コンクリート型枠1Aの構成を簡素化することができるのである。
【0026】
更に、ターンバックル13にて構成している固定手段12によって、伸縮型枠4を伸張させてコンクリート型枠1Aを所定の寸法に固定することができ、模様付けシート2を緊張させた状態を維持することができるのである。したがって、従来のように、スリット9にコーナー金具Cを打込むことで模様付けシート2を緊張させながら緊張状態を維持しなくてもよく、コーナー金具Cを打ち込むことで、模様付けシート2に傷を付けたり損傷するようなことがなく、模様付けシート2を再利用することができる。
【0027】
このように、伸張手段6及び固定手段12は、伸縮型枠4の左右のスライド型4a、4bに架設するターンバックル13であることから、ターンバックル13の操作によって伸縮型枠4を容易に伸張させることができ、かつ、ターンバックル13であるから、伸縮型枠4を伸張させた位置において確実に固定することができ、模様付けシート2を緊張させて確実に固定することができる。
【0028】
この場合、コンクリート型枠1Aの端部型枠1cを構成するコーナー型枠25に緊張させることなく沿わせた端部模様付けシート2bの両端部は、緊張させる隣接の模様付けシート2の端部裏面に敷込み、端部模様付けシート2bの中央部をコーナー金具17によって押さえ、コーナー金具17の上下端部をコーナー型枠25に固定することで、コーナー部における端部模様付けシート2bの固定を容易におこなえる。
【0029】
更に、模様付けシート2の端部及び中間部の表面には縦目地形成用の突条7を形成し、突条7に沿う押さえ材8の上下端部に略L字状で型枠1の上下端部に抱持させる抱持片9、9を延出し、コンクリート基礎10側に埋設される縦目地材11を突条7に爪40を介して着脱自在に取付けていることから、模様付けシート2の型枠1への固定を安定的にかつ強固に取付けることができ、それでいて、突条7に縦目地材11を着脱自在に取付けて縦目地材11をコンクリート基礎10側に容易に埋設することができる。
【0030】
図13及び図14に示すように、模様付けシート2の上縁部に断面コ字状で金属製の硬質直線部材15を付設しているのであり、長尺となった模様付けシート2の上縁部には硬質直線部材15が被せられて上縁部が波打つことを防止することができ、模様付けシート2の上縁部と型枠1との間にコンクリートが入るのを防止している。
【0031】
ところで、端部模様付けシート2bは、端部型枠1cを構成するコーナー型枠25に沿うL字状のものであっても、例えば、図6に示すように、模様付けシート2からコーナー型枠25至る小片状のものであってもよいものである。
【0032】
【発明の効果】
請求項1に係る発明においては、伸縮型枠を備えたコンクリート型枠に模様付けシートを複数箇所において取付けた後、伸縮型枠を伸張させてコンクリート型枠を所定の寸法に調整するのに伴って模様付けシートを緊張させることができるのであり、従来のように、コンクリート型枠にスリットを形成するなどの改良を加えなくてもよく、コンクリート型枠の構成を簡素化することができ、更に、固定手段によって、伸縮型枠を伸張させてコンクリート型枠を所定の寸法に固定することができるのであり、模様付けシートを緊張させた状態を維持することができるのであり、したがって、従来のように、スリットにコーナー金具を打込むことで模様付けシートを緊張させながら緊張状態を維持しなくてもよく、コーナー金具を打ち込むことで、模様付けシートに傷を付けたり損傷するようなことがなく、模様付けシートを確実に再利用することができるという利点がある。
【0033】
請求項2に係る発明においては、請求項1の効果に加えて、ターンバックルの操作によって伸縮型枠を容易に伸張させることができ、かつ、ターンバックルであるから、伸縮型枠を伸張させた位置において確実に固定することができ、模様付けシートを緊張させて確実に固定することができるという利点がある。
【0034】
請求項3に係る発明においては、請求項1の効果に加えて、コンクリート型枠の端部には緊張させないで端部模様付けシートを配設し、端部模様付けシートの一端部を緊張させる模様付けシートの端部に重ね、他端部を端部型枠に固定することで、端部模様付けシートを模様付けシートに比べて短くしてシートの波打ちを回避して端部模様付けシートの固定を容易におこなえ、例えば、コーナー部における端部模様付けシートの固定を容易におこなえるという利点がある。
【0035】
請求項4に係る発明においては、請求項1の効果に加えて、端部模様付けシートの中央部をコーナー金具によって押さえ、コーナー金具の上下端部をコーナー型枠に固定することで、コーナー部における端部模様付けシートの固定を容易におこなえるという利点がある。
【0036】
請求項5に係る発明においては、請求項1の効果に加えて、模様付けシートの端部及び中間部において形成した縦目地形成用の突条を押さえ材にて押さえて型枠に固定することで、模様付けシートの型枠への固定を安定的にかつ強固に取付けることができ、それでいて、突条に縦目地材を着脱自在に取付けて縦目地材をコンクリート基礎側に容易に埋設することができるという利点がある。
【0037】
請求項6に係る発明においては、請求項1の効果に加えて、長尺となった模様付けシートの上縁部には硬質直線部材が被せられて上縁部が波打つことを防止することができ、模様付けシートの上縁部と型枠との間にコンクリートが入るのを防止することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の基礎枠を施工した詳細斜視図である。
【図2】同上の模様付けシートを取付ける前の基礎枠の詳細斜視図である。
【図3】同上の基礎枠に模様付けシートを取付けて模様付けシートが緊張されていない状態を示す詳細斜視図である。
【図4】同上の伸縮型枠とターンバックルを示し、(a)は正面図、(b)は部分水平断面図である。
【図5】同上の一部破断した斜視図である。
【図6】同上の基礎枠に取付けた模様付けシートを緊張させている状態を示す詳細斜視図である。
【図7】同上の縦目地材の施工を示し(a)は縦目地材を取付ける前の斜視図、(b)は取付け後の水平断面図である。
【図8】同上の縦目地材の施工を示し、(a)は正面図、(b)は側面断面図である。
【図9】(a)は同上の模様付けシートの固定構成を示す斜視図、(b)(c)は縦目地材の取付け作用を示す斜視図である。
【図10】同上の端部模様付けシートの施工を示し、(a)(b)は斜視図である。
【図11】同上の端部模様付けシートの固定作用を示し、(a)は斜視図、(b)はコーナー金具の斜視図、(c)は固定後の斜視図である。
【図12】同上の基礎枠の詳細斜視図である。
【図13】(a)は同上の模様付けシートの上端部に硬質直線部材を取付けた斜視図、(b)は作用を示す斜視図である。
【図14】同上の基礎枠の詳細斜視図である。
【図15】同上の縦目地材がコンクリート基礎に埋設された状態を示す斜視図である。
【図16】同上の仕上がり後のコンクリート基礎の斜視図である。
【図17】同上のコンクリート基礎の全体斜視図である。
【図18】従来例を示し、(a)は分解斜視図、(b)は概略水平断面図である。
【符号の説明】
1 型枠
2 模様付けシート
3 凹凸模様
4 伸縮型枠
4a スライド型
4b スライド型
5 取付け手段
6 伸張手段
7 突条
8 押さえ材
9 抱持片
10 コンクリート基礎
11 縦目地材
12 固定手段
13 ターンバックル
14 押さえ金具
15 硬質直線部材

Claims (6)

  1. 複数の型枠を連続させて構成したコンクリート型枠の内面に模様付けシートを着脱自在に取付け、打設したコンクリート表面に凹凸模様を模様付けシートより転写するコンクリート型枠装置であって、
    コンクリート型枠は伸縮型枠を備え、コンクリート型枠の内面に模様付けシートを長さ方向に間隔を隔てて複数箇所において着脱自在に取付ける取付け手段と、模様付けシートが取付けられているコンクリート型枠の伸縮型枠を伸ばしてコンクリート型枠の長さを仕上がり寸法に調整するとともに模様付けシートを緊張させる伸張手段と、伸縮型枠の伸張状態を維持する固定手段を備えて成ることを特徴とする模様付け機能を備えたコンクリート型枠装置。
  2. 伸張手段及び固定手段は、伸縮型枠の左右のスライド型に架設するターンバックルであることを特徴とする請求項1記載の模様付け機能を備えたコンクリート型枠装置。
  3. コンクリート型枠に取付けられた模様付けシートとは別にコンクリート型枠の端部側に端部模様付けシートを緊張させることなく配設し、端部模様付けシートの一端部を緊張させる隣接の模様付けシートの端部に重ね、他端部を端部型枠に固定して成ることを特徴とする請求項1記載の模様付け機能を備えたコンクリート型枠装置。
  4. コンクリート型枠のコーナー側端部の端部模様付けシートはコーナー型枠に緊張させることなく沿わせ、断面略L字状のコーナー金具にて端部模様付けシートの中間部を押さえ、コーナー金具の上下端部をコーナー型枠に固定し、端部模様付けシートの両端部を、緊張させる隣接の模様付けシートの端部に重ねて固定して成ることを特徴とする請求項1記載の模様付け機能を備えたコンクリート型枠装置。
  5. 模様付けシートの端部及び中間部の表面には縦目地形成用の突条を形成し、突条に沿う押さえ材の上下端部を型枠の上下端部に抱持させ、コンクリート基礎側に埋設される縦目地材を突条に着脱自在に取付けて成ることを特徴とする請求項1記載の模様付け機能を備えたコンクリート型枠装置。
  6. 模様付けシートの上縁部に断面コ字状の硬質直線部材を付設して成ることを特徴とする請求項1記載の模様付け機能を備えたコンクリート型枠装置。
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