JP3558388B2 - 片ロッドシリンダの制御装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、高精度の油圧駆動を行う片ロッドシリンダの制御装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から高精度の制御を行う油圧サーボ系においては、図7に示すように、伸長方向、収縮方向共にピストン60Aの受圧面積の等しい両ロッドシリンダを採用し、伸長、収縮方向共に等しい制御特性によって、高精度の駆動制御を行っていた。
【0003】
この両ロッドシリンダでは、図7において、シリンダ60の両端面からロッド70、71がそれぞれ突出するため、例えば、ロッド70の端部を負荷に連結する一方、ロッド71を負荷に連結しない場合にはこの端部は突出するだけとなり、負荷に連結されないロッド71の突出量にストローク量を加味した配設空間が必要となり、装置が大型化するという問題がある。
【0004】
これに対して、シリンダの一端のみからロッドが突出する片ロッドシリンダでは、必要なストロークを確保しながら装置の小型化を推進することができるが、図6に示すように、ピストン6Aの受圧面積はロッド7が貫通する油室61に面した側を面積A1とし、ピストン6Aのみが変位する油室62側、すなわち、ピストン6Aのヘッド側の受圧面積をA2とすると、A2>A1の関係となりロッド7の伸縮方向に応じて受圧面積が異なるため制御特性も異なり、高精度の油圧サーボ系を構築しにくいという問題があったが、本願出願人は、このような問題を解決して片ロッドシリンダで高精度の油圧サーボ系を構築するために、特開平1−176805号公報として、片ロッドシリンダを伸縮方向に応じて異なる受圧面積を備えた両ロッドシリンダと仮定して制御を行うものを提案した。
【0005】
これは、図6において、片ロッドシリンダ6を受圧面積A1の両ロッドシリンダと、受圧面積A2の両ロッドシリンダの線形近似モデルをそれぞれ用意し、ロッド7の伸縮方向に応じて線形近似モデルを切り換えるもので、すなわち、両ロッドシリンダ用に導き出されているフィードバックベクトル(制御則)を伸縮方向に応じて切り換えて、片ロッドシリンダ6の駆動制御を行うものである。
【0006】
この他、より簡便な方法としては、片ロッドシリンダ6を受圧面積A1、A2の平均値で構成された両ロッドシリンダと仮定して、この平均面積の両ロッドシリンダ用のフィードバックベクトルに基づいて片ロッドシリンダ6を駆動するものも知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記前者の従来例においては、片ロッドシリンダ6を両ロッドシリンダとみなし、かつ伸縮方向に応じて受圧面積を切り換えるが、片ロッドシリンダ6の伸縮方向によって制御特性が相異する非線形特性は充分に補償されず、この制御による片ロッドシリンダ6を構造物の振動を抑制する制振装置に適用した場合、図8に示すように、中立位置(ストロークの中心)から付加マスを伸縮駆動する片ロッドシリンダ6は、時間の経過と共に伸長時と収縮時の特性差が大きいために、両ロッドシリンダ用の制御では徐々に中立位置が伸長方向(図中付加マスの変位は負となる)へ移動するため、片ロッドシリンダのストロークを有効に利用できず、さらに円滑な制御特性(この場合、構造物への加振入力に対する応答特性)が得られないという問題点があり、同様に、上記後者の従来例を制振装置に適用した場合も、図9に示すように、両ロッドシリンダの制御では徐々に中立位置が伸長方向へ移動して、片ロッドシリンダのストロークを有効に利用できないという問題点があった。
【0008】
そこで本発明は、このような問題を解決すべくなされたもので、片ロッドシリンダのストロークを有効に利用するとともに高精度の駆動制御が可能な片ロッドシリンダの制御装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、図1で示すように、ピストンヘッド側でロッドの伸長方向の油圧を受ける一方、ロッド側の面でロッドの収縮方向の油圧を受けるピストンを備えてロッドに連結された負荷を駆動する片ロッドシリンダ50と、この片ロッドシリンダ50への供給油圧を制御する制御弁51と、前記負荷及び片ロッドシリンダ50の状態量を検出する手段52と、前記ロッドの伸長方向、収縮方向についてそれぞれ片ロッドシリンダに基づく線形近似モデルから得られる状態フィードバックベクトルを演算するフィードバックベクトル演算手段53と、これら状態フィードバックベクトルをそれぞれ記憶する手段54と、前記ロッドの伸縮方向を判定する手段55と、この判定結果に基づいて前記記憶手段54から伸縮方向に応じた状態フィードバックベクトルを選択する手段56と、前記選択したフィードバックベクトルと検出した状態量に基づいて制御入力を演算する御入力演算手段57と、この制御入力に応じて前記制御弁51を駆動する手段58とを備える。
【0010】
【作用】
したがって、片ロッドシリンダの伸縮方向に応じて記憶手段に格納された状態フィードバックベクトルを選択し、負荷及び片ロッドシリンダの状態量と選択した状態フィードバックベクトルとから制御弁の制御入力を演算することで片ロッドシリンダは駆動され、伸長、収縮方向で受圧面積の異なる片ロッドシリンダの制御特性に応じた状態フィードバックベクトルによって駆動するため、例えば、中立点を保持しながら高い応答性で伸縮駆動を行うことができる。
【0011】
【実施例】
図2〜図4に本発明を制振装置に適用した場合の一実施例を示す。
【0012】
図2、図3において、構造物1の上部(例えば、最上階)には制振装置が設置され、底部に車輪10を有するほぼ直方体の付加マス2が構造物1の最上部の床上に移動可能に配設される。
【0013】
付加マス2の周面には図中上下左右へ向けて図6と同様に構成された片ロッドシリンダ6の基端側が連結され、この片ロッドシリンダ6から突出するロッド7が付加マス2を囲むように構造物1に立設された壁8に連結されるとともに、図示しない油圧ユニットから供給された圧油に応じて片ロッドシリンダ6が付加マス2を駆動する。
【0014】
図4は図2、3で示した制御装置を制御対象とする制御モデルである。ただし、簡略化のために付加マス2は1本の片ロッドシリンダ6で移動するようになっている。実際の装置では、構造物1、付加マス2が図2において例えば水平方向に揺れれば、図4のモデルでは上下方向に振動することになる。
【0015】
構造物1と付加マス2には状態量を検出する手段としての変位センサ11、12及び速度センサ21、22がそれぞれ設けられ、状態量として構造物1の絶対変位x1、絶対速度v1及び付加マス2の絶対変位x2、絶対速度v2がそれぞれ検出される。
【0016】
絶対変位x1、x2は構造物1、付加マス2がそれぞれ中心位置にある場合を0として正負の値をとるようにし、また、絶対速度v1、v2も同様に正負の値をとる。
【0017】
これら変位センサ11、12及び速度センサ21、22からの信号は、状態変数としてコントローラ30に入力され、コントローラ30の内部では上記検出値に基づいて構造物1と付加マス2の相対変位x2′(=x2−x1)及び相対速度v2′(=V2−V1)がそれぞれ演算される。
【0018】
コントローラ30には図示しない記憶手段が設けられ、図6において、片ロッドシリンダ6の線形モデルに基づいて演算された収縮側の状態フィードバックベクトルfA1と、伸長側の状態フィードバックベクトルfA2が、それぞれ記憶手段に格納される。
【0019】
これら状態フィードバックベクトルfA1、fA2は、受圧面積A1、A2の片ロッドシリンダ6のレギュレータシステムとして伸縮方向それぞれに対して状態フィードバックベクトルfA1、fA2を求めて記憶手段に格納しておき、片ロッドシリンダ6の伸縮方向に応じてこれら状態フィードバックベクトルを選択する。
【0020】
なお、状態フィードバックベクトルは、例えば、最適レギュレータ理論に基づいて、その評価関数が最小となるように演算されたものであり、この最適レギュレータ理論に基づく状態フィードバックベクトル及び評価関数の算出方法については次のような書籍において周知のものである。この他、極配置レギュレータなどのフィードバック制御システムとしてもよい。
【0021】
1.「システム制御理論入門」 第157頁〜160頁(1979年12月15日実教出版株式会社刊、小郷 寛、美多 勉著)
ここで、上記演算された状態変数(絶対変位x1、絶対速度v1、相対変位x2’、相対速度v2’)はコントローラ30内部の図示しない演算部へ入力されて、選択された状態フィードバックベクトルf=[f1 f2 f3 f4]を乗じ、これら乗算値をそれぞれ加算した制御入力uを次式により算出する。ただし、状態フィードバックベクトルfは選択されたfA1、fA2のどちらか一方である。
【0022】
u = f1x1+f2x2 ’+f3v1+f4v2’ …(1)
この制御入力uは、所定時間のサンプリング間隔ごとに検出した状態量に基づいて演算され、この制御入力uの符号に基づいて次回のサンプリング時における状態フィードバックベクトルfA1、fA2が選択される。
【0023】
こうして演算された状態フィードバックベクトルに基づいてコントローラ30から出力される制御入力uは、サーボ弁13のスプール14を駆動するソレノイド15に通電される。
【0024】
サーボ弁13の図中上方に位置する3つのポートのうち、中央のポート16がポンプP(図示せず)に、左右のポート17、18がタンクT(図示せず)にそれぞれ連通する。また、図中下方に位置する2つのポート19、20がそれぞれ片ロッドシリンダ6の上下の油室61、62と連通する。
【0025】
図4において、構造物1が地震や風などの外力を受けて図中上方向(図2における右方向)へ揺れ始めると、変位センサ11、12及び速度センサ21、22で検知した信号をコントローラ30に入力して制御入力uを演算する。
【0026】
制御入力uはソレノイド15に通電され、サーボ弁13のスプール14が制御入力uの値に対応した位置まで駆動される(図4では右方向の位置)。この状態では片ロッドシリンダ6の下方の油室にポート13、20を介して作動油が供給される一方、油室61の作動油がポート19、18を介してタンクTに戻されるので、片ロッドシリンダ6内のピストンが押し上げられる。
【0027】
つまり、この片ロッドシリンダ6のロッド7が付加マス2を構造物1の動きに遅れて同じ側である上方へと移動させる。一方、これとは逆に構造物1が下方に揺れると、制御入力uの符号が反対になるので、スプール14が図中左側へ摺動して、上記とは逆方向に片ロッドシリンダ6が駆動されて付加マス2は下方へと駆動される。
【0028】
ここに、付加マス2を動かすことによって発生する反力が、構造物1に加えられた外力に対抗して反対方向となるので構造物1の振動が抑制され、振動の制御を行うものである。
【0029】
ここで、片ロッドシリンダ6への圧油の供給方向に応じて、コントローラ30が選択する状態フィードバックベクトルが切り換えられ、同一の状態量であっても片ロッドシリンダ6の伸縮方向によって制御入力uは異なり、片ロッドシリンダ6の伸縮方向によって異なる受圧面積に応じて適切な駆動制御を行うことができるのである。
【0030】
ここで、状態フィードバックベクトルfA1、fA2は、片ロッドシリンダ6の伸長方向、収縮方向それぞれの低次線形近似モデルによる状態方程式を導いて、この状態方程式からそれぞれの状態フィードバックベクトルを導く。
【0031】
いま、構造物1に加わる外力をF、構造物1と付加マス2に作用する力をU、構造物1の質量をM1、構造物1の減衰定数をC1、構造物1のバネ定数をK1とすると、運動方程式は
M1a1+C1v1+k1x1 = F−U …(2)
となる。ただし、a1は速度v1を微分して得られる加速度である。
【0032】
付加マス2の質量をM2とすると、付加マス2の運動方程式は、
M2a2 = U …(2)
となる。
【0033】
一方、片ロッドシリンダ6の油室61に加わる油圧をP1、油室62に加わる油圧をP2、付加マス2の減衰定数をC2、付加マス2のバネ定数をK2とし、片ロッドシリンダ6の摩擦力を0と仮定した場合に、付加マス2が構造物1に作用する制御力は、
U = A1P1−A2P2−C2(v2−v1)−k2(x2−x1) …(3)
ここで、片ロッドシリンダ6における連続の式より、
Q1−A1(v2−v1)−Q3−Q5=0 …(4)
Q2−A2(v2−v1)−Q4−Q5=0 …(5)
ただし、Q1は図4において、サーボ弁13から片ロッドシリンダ6の油室62への流量、同様に、Q2は油室61からサーボ弁13への流量、Q3、Q4は油室61、62から外部への漏れ流量、Q5は油室61、62間の漏れ流量をそれぞれ示し、片ロッドシリンダ6から漏れる作動油の絞り係数をR1、R2とすると、
Q3=R1P1
Q4=R1P2
Q5=R2(P1−P2)
となる。
【0034】
次に、サーボ弁13への電流をi、サーボ弁13への供給圧をPS,定格流量をQR、定格電流をIRとすると、サーボ弁13の特性より、電流i≧0の場合では、
【0035】
【数1】
【0036】
一方、電流i<0の場合では、
【0037】
【数2】
【0038】
となる。ただし、KVは次式より算出される。
【0039】
【数3】
【0040】
ここで、上記式(6)〜(9)を微小変動法により線形化し、システム全体の線形近似モデルを作成する。
【0041】
平衡点として、P1A1=P2A2、P1+P2=PSを満たすように、
P10=A2PS/(A1+A2)
P20=A1PS/(A1+A2)
i=i0(ただし、i≧0)
i=−i0(ただし、i<0)
とすると、上記(6)、(7)式は、次のように表現される。
【0042】
Q1=α1i−β1P1 …(10)
Q2=α1i+β1P2 …(11)
同様に上記(8)、(9)式も、次のように表現される。
【0043】
Q1=α2i−β2P1 …(12)
Q2=α2i+β2P2 …(13)
ここで、i≧0の場合の係数α1、β1は次式による。
【0044】
【数4】
【0045】
同じくi<0の場合の係数α2、β2は次式による。
【0046】
【数5】
【0047】
すなわち、サーボ弁13の電流iの符号に応じてシステムの方程式が切り換えられることになる。
【0048】
そこで、係数α1、β1に対して、電流i≧0のときには上記α1、β1を、電流i<0のときにはα2、β2を用い、片ロッドシリンダ6の内部漏れ、外部漏れをそれぞれ無視できるもとし(R1=R2=0)、このシステムを状態変数ベクトルx、出力変数ベクトルy(=片ロッドシリンダ6のストローク)、制御入力uを用いて、状態方程式及び出力方程式を次式のように表現する。
【0049】
【数6】
【0050】
ここで、状態変数ベクトルx、出力変数ベクトルy、制御入力u並びに行列式A、b、Cは次のように表される。
【0051】
【数7】
【0052】
ただし、m=(M1+M2)/(M1M2)とする。
【0053】
そして、q1、q2、q3、rをそれぞれ、構造物1の変位x1、片ロッドシリンダ6のストロークy、構造物1の変位速度v1、制御入力の重み係数として評価関数Jを次式で定義し、この評価関数Jを最小にする最適制御系を構成する。
【0054】
【数8】
【0055】
このシステムの制御入力であるサーボ弁13への電流iは状態フィードバックベクトルf=(f1 f2 f3 f4)を用いて次式で与えられる。
【0056】
【数9】
【0057】
こうして、片ロッドシリンダ6の伸縮方向に応じてそれぞれ得られた状態フィードバックベクトルfA1、fA2を予めコントローラ30の図示しない記憶手段に格納し、上記したように所定のサンプリング間隔毎に状態量を演算するとともに、算出された制御入力uの符号に応じて、すなわち、サーボ弁13への電流iの正負に応じて次のサンプリング時での状態フィードバックベクトルを選択することにより、片ロッドシリンダ6を用いて高精度の制御を行うことが可能となり、上記制振装置において構造物1へ所定の加振入力を加えると、図5に示すように、片ロッドシリンダ6は中立点からずれることなく負荷マス2を伸縮して、ロッド7のストロークを有効に利用しながら構造物1の振動を減衰することができ、前記従来例のように中立点が移動して有効ストロークを減少させることを防止するとともに、伸長方向、収縮方向のそれぞれについて片ロッドシリンダの制御モデルに基づく状態フィードバックベクトルで制御を行うため、伸縮方向で異なる制御特性を補償しながら高い応答性で片ロッドシリンダ6の駆動が可能となるのである。
【0058】
なお、状態フィードバックベクトルfA1、fA2は、制振効果の異なる複数の状態フィードバックベクトルと、すべての要素が0である場合の状態フィードバックベクトルを記憶手段にマップとして格納し、片ロッドシリンダ6の伸縮方向および付加マス2の相対変位、相対速度に応じてこれらマップとして格納された状態フィードバックベクトルを選択してもよい。
【0059】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、ピストンヘッド側でロッドの伸長方向の油圧を受ける一方、ロッド側の面でロッドの収縮方向の油圧を受けるピストンを備えてロッドに連結された負荷を駆動する片ロッドシリンダと、この片ロッドシリンダへの供給油圧を制御する制御弁と、前記負荷及び片ロッドシリンダの状態量を検出する手段と、前記ロッドの伸長方向、収縮方向についてそれぞれ状態フィードバックベクトルを演算するフィードバックベクトル演算手段と、これら状態フィードバックベクトルをそれぞれ記憶する手段と、前記ロッドの伸縮方向を判定する手段と、この判定結果に基づいて前記記憶手段から伸縮方向に応じた状態フィードバックベクトルを選択する手段と、前記選択したフィードバックベクトルと検出した状態量に基づいて制御入力を演算する制御入力演算手段と、この制御入力に応じて前記制御弁を駆動する手段とを備え、伸長、収縮方向で受圧面積の異なる片ロッドシリンダの制御特性に応じた状態フィードバックベクトルによって駆動するため、例えば、中立点を保持しながら高い応答性かつ高精度の伸縮駆動を行うことが可能となり、従来両ロッドシリンダを採用していた高精度の油圧サーボ系に片ロッドシリンダを採用することが可能となって、生産コストの低減及び装置の小型化を推進することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の対応するクレーム対応図である。
【図2】本発明の実施例を示す制振装置の側面図である。
【図3】同じく制振装置の平面図である。
【図4】同じく制御モデルのブロック図である。
【図5】構造物の減衰特性を示すグラフであり、構造物の絶対変位、片ロッドシリンダのストローク量及びサーボ弁への電流値と時間の関係をそれぞれ示す。
【図6】片ロッドシリンダを示す概略断面図である。
【図7】両ロッドシリンダを示す概略断面図である。
【図8】従来例を示し、片ロッドシリンダを伸縮方向に応じて受圧面積が切り替わる両ロッドシリンダとして駆動した場合の構造物の減衰特性を示すグラフで、構造物の絶対変位、片ロッドシリンダのストローク量及びサーボ弁への電流値と時間の関係をそれぞれ示す。
【図9】他の従来例を示し、片ロッドシリンダを伸縮方向で異なる受圧面積で構成された両ロッドシリンダとして駆動した場合の構造物の減衰特性を示すグラフで、構造物の絶対変位、片ロッドシリンダのストローク量及びサーボ弁への電流値と時間の関係をそれぞれ示す。
【符号の説明】
1 構造物
2 付加マス
6 シリンダ
11、12 変位センサ
21、22 速度センサ
30 コントローラ
51 指令値演算手段
52 制御弁
53 片ロッドシリンダ
54 シリンダ動作方向判定手段
55 フィードバックベクトル演算手段
56 記憶手段
57 フィードバックベクトル選択手段
58 駆動手段
Claims (1)
- ピストンヘッド側でロッドの伸長方向の油圧を受ける一方、
ロッド側の面でロッドの収縮方向の油圧を受けるピストンを備えてロッドに連結された負荷を駆動する片ロッドシリンダと、
この片ロッドシリンダへの供給油圧を制御する制御弁と、
前記負荷及び片ロッドシリンダの状態量を検出する手段と、
前記ロッドの伸長方向、収縮方向についてそれぞれ片ロッドシリンダに基づく線形近似モデルから得られる状態フィードバックベクトルを演算するフィードバックベクトル演算手段と、
これら状態フィードバックベクトルをそれぞれ記憶する手段と、
前記ロッドの伸縮方向を判定する手段と、
この判定結果に基づいて前記記憶手段から伸縮方向に応じた状態フィードバックベクトルを選択する手段と、
前記選択したフィードバックベクトルと検出した状態量に基づいて制御入力を演算する制御入力演算手段と、
この制御入力に応じて前記制御弁を駆動する手段とを備えた片ロッドシリンダの制御装置。
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