JP3558050B2 - 尿検査装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、尿に含まれる糖分、血液、タンパク質、ホルモン、ビタミン等の成分を検査するトイレ設置型検査装置に関し、特に尿糖検査装置に関する。
【0002】
本発明は、さらに、前記検査装置と情報処理装置を用いて、個人が在宅のままで(以下、在宅の個人を在宅者と記す)検査をする在宅検査装置、およびその健康を管理することを支援する健康管理サービスを提供する在宅者健康管理サービス提供システムにおけるサービス受給者装置に関する。
【0003】
以下の記述において、「在宅」という用語を個人が自宅にいることに限定しない。例えば、当該個人が日常勤務している会社や官庁のような、健康管理を目的としない施設にいることも、「在宅」の概念に含まれるものとする。
【0004】
【従来の技術】
特開平8−319647には、トイレットを利用して尿のサンプリングと分析を行い、個人の健康チェックを支援することが可能な、尿分析機能を備えたトイレ設置型尿糖検査装置が提案されている。この発明は、尿分析のために、トイレットにおいて個人が排泄した尿をサンプリングするためのサンプリング装置に関し、より詳しくは、採尿容器の洗浄機構に関する発明である。
【0005】
この尿糖検査装置においては、採尿器がスイングアームの先端に取り付けられている。採尿器は、採尿のときには、スイングアームの回転によって便座の下側にある休止位置から便器中の採尿位置に移動する。採尿器に採取された尿は、採尿管と尿吸引チューブを経由して、便器外にある尿検査装置へ汲み上げられて検査される。採尿器は、採尿後には、スイングアームの回転によって便座の下の休止位置に復帰し、そこで、ノズルから噴射される洗浄水によって洗浄される。以下、この尿糖検査装置を第1の従来型検査装置と記す。
【0006】
特開平10−170512には、尿糖チェックを容易に行うことができる尿糖センサ付き便器が記載されている。以下、この尿糖センサ付き便器を第2の従来型検査装置と記す。
【0007】
この便器は、アームと、アームを便器の所定位置まで進退させる尿糖センサ進退機構と、尿糖に反応する感応部とを備えている。感応部は、アームの先端に着脱自在に取り付けられている。尿を排出した後、尿糖センサは下降して尿溜まり部の尿中に浸漬される。そして、便器の尿溜まり部に溜まっている尿中に含まれている尿糖が検査される。感応部は、使用後には水洗して保存液を塗布された後、格納位置に後退させられる。このようにして、尿糖センサを繰り返し使用することができる。
【0008】
次に、従来の在宅健康管理について説明する。従来、在宅で健康を管理する方法は、通常、家庭で容易に入手することができる体温計、体重計、血圧計や体脂肪計の測定値を記録して、異常な数値が発生した場合には医師の診察を受けるのが一般的である。
また、糖尿病、腎疾患、肝疾患のように尿に含まれている化学成分値から病態を判断することができる病気については、病院または保健所において、支給された容器に尿を採取して検査を行っていた。
【0009】
また、これまでのインターネット上の健康管理サービスとしては、定性的な自分の病態や、身長、体重、定期検診データの定量的な数値データ等を入力すると、自動的に可能性のある疾患が表示されたり、医師からコメントを貰うサービスがある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記の第1の従来型検査装置には次のような問題点がある。
【0011】
採尿器の位置と、採取した尿を検査する装置の位置が離れているので、採尿管や尿吸引チューブなどの配管系が必要であり、また、尿を検査装置に汲み上げるためのポンプや、尿の検査装置への注入・排出を制御するための電磁弁なども必要である。
【0012】
このため装置が大型化し、その構造は複雑になり、その結果、故障する可能性が高く、維持費用も高額である。また、尿の検査に時間が掛かり、薬液の使用量や、装置内を清浄に保つための水を大量に使用しなければならないという問題もある。
【0013】
第2の従来型検査装置の問題点は、尿を排出したとき、常時、水で満たされている尿溜まり部の水と尿とが混合する点である。尿と水とが混合するとき、それらの混合比は必ずしも一定ではない。例えば、同一の人間であっても、大量に放尿するときと少量しか放尿しないことがある。また、1回当たりの排泄量は、年齢や気温にも影響を受けるので、再現性のある測定値を得ることはできない。
【0014】
また、正確な測定値を得るためには、はじめに排水により、尿溜まり部を洗い流したり、更に圧縮空気を吹きかける等の操作をして尿溜まり部から水を排除しておくのが望ましいことが明細書に記載されている。
【0015】
したがって、第2の従来型検査装置による尿検査は、おおざっぱな検査しか行うことができず、もし正確な検査を意図する場合には、様々な駆動部や付加的機構が必要になる。
【0016】
また、在宅健康管理について、次の問題点が指摘されている。
第1の問題点は、在宅者が何らかの自覚症状がなければ医師の診断を受けたり、インターネット上に自分の病態を入力したりすることがないことである。したがって、在宅者に自覚症状がなかったり、自覚症状があっても、在宅者に、その自覚症状が医師の診断を仰ぐべき症状であると判断する医学的知識がなければ、医師の診断をうける機会を失してしまうことになる。
【0017】
第2の問題点は、特に、糖尿病のように、尿検査が必用な病態に対する健康管理においては、在宅で尿糖検査をすることができないので、病院や保健所に行って検査を受けなければならないという面倒がある。さらに、周知のように、尿糖は食後の時間や人間の生理状態によって変化するので、病院や保健所で検査を受けるときには、その検査前の所定時間の間、絶食を強いられるのが普通である。このような面倒のために、本来、日常生活において健康管理が必用な病態に対して、勤務先の会社や官庁、または自治体が行う年1回の定期検診による以外には健康管理の方法がないという問題点がある。
【0018】
第3の問題点は、従来の在宅健康管理サービスにおいては、病態に対する健康管理に必用な、継続的なデータが在宅では必ずしも充分に得にくく、従って、在宅者の健康の実態の入力が面倒な割に患者側が得るメリットが少ない。その結果、在宅健康管理サービスがビジネスにはなり難いという問題点がある。
【0019】
本発明の第1の目的は、上記の第1、第2の従来型検査装置の問題点を改善して在宅で容易に、かつ、経時的に尿検査をすることができるトイレット設置型尿検査装置を提供することにある。本発明の第2の目的は、この検査装置を用いて個人が在宅のままで検査をする在宅検査装置、および、インターネットを介して在宅者の健康管理を支援する健康管理サービスを提供する在宅者健康管理サービス提供システムにおいてサービスを享受する在宅者のためのサービス受給者装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の第1の尿検査装置は、
便器内において尿を採取する採尿器と、
前記採尿器内部に交換可能に取り付けられ、尿に含有されている所定の化学成分を感知して該感知された値を電気信号に変換するバイオセンサと、前記採尿器を支持しながら該採尿器をその格納位置から使用者の採尿に好適な使用位置まで、およびその使用位置から格納位置まで自動または手動で移動させるように構成され、かつ、前記電気信号の伝送路を支持する支持部と、前記伝送路を通って前記バイオセンサから入力される電気信号を処理する信号処理部とを有する。
【0021】
本発明の第2の尿検査装置は、
便器内において尿を採取する採尿器と、
採尿器内部に交換可能に取り付けられ、尿に含有されている所定の化学成分を感知して電気信号を発生するバイオセンサと、
採尿器を支持しながら該採尿器をその格納位置から使用者の採尿に好適な使用位置まで、およびその使用位置から格納位置まで自動または手動で移動させるように構成された支持部と、
格納位置において採尿器内部の水を、バイオセンサの性能を保存するための保存液と置換する手段とを有する。
【0022】
第2の尿検査装置は、前記バイオセンサの乾燥を防止するために格納位置において採尿器に取り付けられるキャップを有することができる。また、第2の尿検査装置は、支持部が電気信号の伝送路を支持する。さらに、第2の尿検査装置は、便器外に配置され、バイオセンサから入力される電気信号を処理する信号処理部を有する。
【0023】
第1、第2の尿検査装置の信号処理部は電気信号を演算する演算部と、電気信号及び演算部で演算された結果の少なくとも一方を記憶する記憶部及び電気信号または演算結果のいずれか一方を表示する表示部の少なくとも一つを有することことができる。
また、第1、第2の尿検査装置は、信号処理部にセンサの較正装置を備えることができる。
さらに、第1、第2の尿検査装置の信号処理部は、電気信号及び前記演算部で演算された結果を出力する端子を備えていることができる。
【0024】
第1、第2の尿検査装置の信号処理部は、携帯可能なバイオセンサのデータを入力することが可能な端子を有することができる。
【0025】
この尿検査装置においては、尿を排泄するとき、採尿器を便器内の所定位置に移動させて尿を採取すると、採尿器内に取り付けられているバイオセンサに尿が注がれ、バイオセンサは所定の化学成分を感知したときには電気信号を発生する。バイオセンサが発生した電気信号は支持部を通って信号処理部に供給される。したがって、前掲の第1の従来型検査装置のように、ボウル内に設置した採尿器に尿を溜め、溜まった尿を便器外の別の場所にある検査装置までポンプで送る必用がなくなる。その結果、配管、ポンプ、電磁弁等の部品が不要となり、尿糖検査装置が小型軽量化される。また、構造も簡素化されるので、汚れや泡による故障が減少するうえ、製造コストも低下する。このようにして、第1の従来型検査装置の問題点を解消することができる。
【0026】
また、本発明の尿検査装置は、第2の従来型検査装置のように、尿の採取位置が固定されていないので、水と混合しない採尿位置で、かつ、尿の採取に好都合な位置(尿の採取に好都合な位置は男女によって異なる)で、尿を採取することができる。このようにして、第2の従来型検査装置の問題点をも解消することができる。
【0027】
本発明の尿検査装置は、人体から排泄される尿中に含まれている、病態に関連する化学成分値を、在宅で、自覚症状の有無に拘わらず、排泄のたびに、経時的に取得することができるので、情報処理装置と組み合わせて在宅検査装置を構成することができる。この場合、情報処理装置は、検査装置の出力を加工して所定の形式の計測データを自動生成し、かつ、該計測データを、インターネット上へ送信するための出力制御と、インターネットを介して送信された情報を入力するための入力制御を行う。
【0028】
また、本発明のサービス受給者装置は、前掲の在宅検査装置と情報端末とを有し、情報端末は、在宅検査装置の情報処理装置とインターネットとの間の信号の授受を行う。このサービス受給者装置は、バイオセンサの較正値、センサの使用回数、および累積使用時間から選ばれる少なくとも一つを計測する機能を有することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の検査装置の一実施形態の構成図である。
検査装置101は、採尿器102とバイオセンサ103と支持部104と信号処理部105とを備えている。
【0030】
採尿器102は、計測時には便器内に配置され、尿を採取する。バイオセンサ103は、該採尿器内部に配置され、尿中に含有されている、病態によって変化する化学成分を検出して電気信号に変換する。支持部104は、採尿器102を支持すると共にバイオセンサ103によって生成された電気信号を信号処理部105に伝達する。信号処理部105は、バイオセンサ103からの電気信号を便器外で処理する。
信号処理部105は演算部(図示せず)、記憶部(図示せず)および表示部106を備えている。演算部は、バイオセンサ103によって生成された電気信号を演算して電気的な測定データを生成する。記憶部は、測定データを記憶する。表示部106は電気信号または測定データを表示する。
【0031】
本実施形態のバイオセンサ103は、検査しようとする病態の計測項目に応じて交換可能である。本実施形態においては、それぞれの病態に応じて次の計測を行う機能を有するバイオセンサが準備されている。
病態: 糖尿病
計測項目: 糖、ケトン体、3−ヒドロキシル酪酸、C−ペプチド、その他、糖尿病の状態によって変化する化学物質、
病態: 腎臓病
計測項目:蛋白、アルブミン、クレアチニン、シュウ酸、その他、腎臓病の状態によって変化する化学物質
病態: 肝臓病
計測項目: 胆汁酸、ピルビン酸、ウロビリノーゲン、ビリルビン、その他、肝臓病の状態によって変化する化学物質
さらに、運動量によって変化する乳酸
食事内容によって変化するpH
信号処理部105はセンサの較正装置をも備えている。
【0032】
利用者がこの検査装置を使用する際に、採尿器102は収納箇所からボウル上の所定の位置まで自動または手動で移動する。採尿器102に溜まった尿は、採尿器中にあるバイオセンサ103で分析される。バイオセンサ103からの電気信号は信号処理部105で処理され、その結果が表示部106に表示される。この信号処理部105はバイオセンサおよび採尿器と一体化することもできる。また、信号処理部105で演算された結果は記憶部に保持される。
【0033】
図2は、信号処理部105を側方から見た図である。上部は表示部106であり、その下に保存液タンク107と較正液タンク108が収納されている。保存液は、尿や較正液を測定した後に常に採尿器に充填されてバイオセンサ103に接触し、バイオセンサの性能を長期間保持する役目を担う。なお、保存液には、一定濃度の塩類とpHを一定に保つ緩衝剤、細菌の繁殖を防ぐ防腐剤が含まれている。較正液は、上記保存液にさらに一定濃度の測定対象の物質を添加して生成する。たとえば、糖を測定する場合には、較正液にグルコースが含まれている。
【0034】
図3は、尿測定時および較正時の動作手順を示す図である。尿測定時(図左側)には、採尿器が所定の使用位置まで移動して保存液が尿に置換される(ステップA)、尿を測定する(ステップB)、採尿器が元の格納位置に戻り、採尿器内部が水道水で洗浄される(ステップc)。採尿器内部の水が保存液で置換される(ステップd)、最後に保存液の蒸発によるセンサの乾燥を防ぐためにキャップしてスタンバイ状態になる。較正時(図右側)には、採尿器が所定の位置まで移動して保存液が較正液に置換される(ステップa)、較正液を測定する(ステップb)、採尿器が元の格納位置に戻り、水道水で採尿器内部が洗浄される(ステップc)。採尿器内部の水が保存液で置換される(ステップd)、最後に保存液の蒸発によるセンサの乾燥を防ぐためにキャップしてスタンバイ状態になる。
なお、水道水の代わりに保存液を使用することも可能であり、その場合にはステップ数が少なくなる。保存液や較正液の採尿器への注入は一定量以上が滴下されればよいので、簡易ポンプを適用することができる。また、採尿器は小さいので、置換するための液量は少量でよい。
【0035】
図4は、尿中の糖を測定した時にバイオセンサから出力される電流の時間応答特性を示す。電流は約3秒で飽和値に達し、この時の電流値から測定開始時刻(時刻0)の電流値を差し引いた差分が尿糖濃度に依存する。基準糖濃度を、糖濃度既知の較正液のセンサ出力から計算することによって、正確な尿糖濃度を算出することができる。検査装置使用時に、使用者の名前やID番号を、信号処理部105に入力することによって、個人毎の健康状態を示すデータベースを作成することができる。
【0036】
更に、タイマーを信号処理部105に内蔵することによって採尿の時間を保存しておくことも可能である。
【0037】
信号処理部105は、携帯可能なバイオセンサのデータの入力端子を備えておくと、多種のデータの統合を図ることができる。
【0038】
また、上記データベースを統計処理する統計処理部を信号処理部105に内蔵することも可能である。データベースまたは統計処理されたデータを回線を介して医療機関に送信することによって、在宅のまま利用者の健康状態を診断することができる。
【0039】
またこれらのデータベースに基づいて食生活をコントロールすることも可能である。
【0040】
更に、これらのデータを食事の宅配業者等にデータ回線を介して送信することによって毎日の食事の献立表をデータ回線を介し送付してもらうことも可能である。またこの献立表に基づいた食事の宅配も可能である。
【0041】
これらの献立表は医療機関からの指示に基づいて作成される場合もある。
【0042】
医療機関との双方向通信が可能であるので、診断結果を記憶部に保存することもできる。診断結果に医薬の処方箋を添付することも可能である。
また、記憶部に保存された健康状態の履歴や診断結果は、生命保険料の算定基準等、個人の健康状況に応じた各種サービスに使用することもできる。
【0043】
図5は本発明の在宅検査装置およびサービス受給者装置が実施される在宅者健康管理サービス提供システムの一例のブロック図である。
本例の在宅者健康管理サービス提供システムは、サービス供給者である健康管理センター1とサービス受給者(在宅者)装置2がインターネット3を介して接続されている。
【0044】
健康管理センター1は、データベース(図示せず)と診断用のエキスパートシステム(図示せず)を備えている。データベースには、登録された在宅者の健康管理に必要な個人データが健康管理基礎データとして登録され、かつ、在宅者から経時的に提供される計測データが蓄積される。
【0045】
エキスパートシステムは、在宅者から提供される計測データとデータベースに蓄積されている前記個人データとに基づいて当該在宅者の健康状態を推論し、当該在宅者に疾患の可能性があると推論した場合には、当該疾患に対する最適のアドバイスを探索し、さらに、健康管理に必要なサービス、または推論された健康状態に適合したサービスを探索する。
【0046】
健康管理センター1は、健康管理基礎データを参照して在宅者から提供される計測データに基づいて当該在宅者の健康状態を診断し、健康管理について在宅者に支援を与えることができる専任の専門家、または、該健康管理センターと業務上の提携をしていてインターネット上でリンクしている専門家を所属させている。
【0047】
また、健康管理センター1には、推論された健康状態に適合したサービスとして、食事療法、運動療法、または、投薬について、在宅者に支援を与えることができる専任の専門家、または、該健康管理センターにリンクした専門家が所属している。
【0048】
健康管理センター1には、推論された健康状態に適合した食事療法を実施するために該健康管理センターによって献立された食品、食材を提供する食品提供者がリンクしている。
【0049】
在宅者(サービス受給者装置)2は、在宅検査装置21と情報端末24を備え、在宅検査装置21は、検査装置22と情報処理装置23を備えている。検査装置22は、図1の検査装置101と同一の構成を有し、体内から排出される物質に含まれている、病態に応じて変化する所定の化学成分を在宅で経時的に検出し、検出値を電気的な測定データに自動変換する。情報処理装置23は、検査装置22の出力を加工して所定の形式の計測データを自動生成し、かつ、該計測データを、計測が行われた時間データとともにインターネット3を介して健康管理センター1へ送信するための出力制御と、インターネット3を介して健康管理センター1から送信された情報(サービス)を入力するための入力制御を行う。情報端末24は、情報処理装置23とインターネット3との間の信号の授受を行う。情報端末24は、専用端末、テレビに接続したセットトップボックス、パソコン、 携帯電話、ファクシミリ装置を含むことができる。
【0050】
在宅検査装置21は、経時的に生成された計測データを、健康管理センター1を送信先として情報端末24を経由してインターネット3上に送信し、健康管理センター1は、受信した計測データが、登録された在宅者(サービス受給者装置)2からの送信であるときには、それをデータベースに登録する。健康管理センター1は、必用な場合には、登録されている健康管理基礎データと、受信した計測データをエキスパートシステムに入力し、エキスパートシステムの出力、または所属している専門家(通常は医師)の診断によって、当該在宅者2の健康状態を推論し、当該在宅者に、健康管理に必要な情報、または診断された健康状態に適合したサービスを提供する。
【0051】
本例において、健康管理センター1が在宅者2に提供するサービスには、基本サービスS1と選択サービスS2がある。
基本サービスS1は、健康管理センター1が、登録された総ての在宅者に提供するサービスで、選択サービスS2は在宅者が選択することができるサービスである。
【0052】
以下、検査装置22として尿糖計を用いた例について、健康管理センター1が提供するサービスについて説明する。
本例においては、健康管理センター1は、基本サービスS1として、バイオセンサ22が計測した尿糖に関連する糖尿病の知識を抽出することができるように、尿糖値の集計および視覚化サービスを提供する。そのために、健康管理センター1は、集計された計測データをもとに、過去の測定値、平均値、測定時間別尿糖値変化動向などをグラフ化(視覚化)し、インターネットを通じて在宅者(サービス受給者装置)2へ提供する。このように計測データを視覚化することによって、在宅者が自己の健康状態を知ることが容易になる。更に、この処理によって得られたデータをデータベースに登録する。また、健康管理センター1は、基本サービスS1として、専門家の診断を要しない程度の病態については、在宅者の健康管理に関する判断をコメントとして在宅者に通知する。健康管理センター1は、さらに、在宅者に対して、糖尿病についての教育を提供する。
【0053】
健康管理センター1は、選択サービスとして、特定の病態の専門家によって与えられる支援を在宅者に提供する。
【0054】
本例においては、選択サービスS2には、専門家によるアドバイスサービスS3、検査サービスS4、メンテナンスサービスS5がある。さらに、特殊サービスとして、メーリングリスト提供サービスS6と保険料低減支援サービスS7がある。
【0055】
専門家によるアドバイスサービスS3には、さらに、総合アドバイスサービスS31、食事療法支援サービスS32、運動療法支援サービスS33および投薬支援サービスS34がある。
【0056】
総合アドバイスサービスS31は、健康管理センタ1で収集された測定データをもとに、専門家(主に医師)による、糖尿病に対する総合的なアドバイスを作成し、そのアドバイスを、インターネットを通じて在宅者2に提供するサービスである。
このようにして、最新の計測データをもとに、的確な医師の判断(アドバイス)を在宅で容易に得ることができる。
【0057】
食事療法支援サービスS32は、センターで集計されたデータから抽出された在宅者の食事時間、食事内容、過去測定値、平均値、測定時間別尿糖値変化動向等から、医師、栄養士等の専門家の意見を加え、ユーザに最適な(カロリー、栄養バランス、好み等を考慮した)少なくとも1つの食事メニューをインターネットを通じて提供する。また、宅配サービスを選択すれば、食品供給者(関連業者)から上記の食事メニューをつくるための食材や食事が宅配される。
【0058】
このように、尿糖データおよびその他のデータを集計することによって、リアルタイムに(臨機応変に)最適な食事メニューを編成することができる。例えば、「ここ2、3日は調子がよいので、もう1品増やしましょうか」等。
【0059】
運動療法支援サービスS33は、センターで集計されたデータから抽出された在宅者の運動情報、過去測定値、平均値、測定時間別尿糖値変化動向等から、運動療法士、スポーツインストラクターなどを通じて適切な運動メニューを決定し、インターネットを通じて在宅者に提供する。また、適当な運動器具等を推薦する。
【0060】
このようにして、尿糖データと運動量との相関を正確に把握することによって、運動療法の効果を向上させることができる。
【0061】
投薬支援サービスS34は、センターで集計されたデータから抽出された在宅者の使用薬剤、過去測定値、平均値、測定時間別尿糖値変化動向等から、医師、薬剤師を通じてリアルタイムに投薬の種類および投薬量を決定し、インターネットを通じて在宅者へ情報を提供する。
【0062】
リアルタイムな尿糖データによって容易に適正な投薬の種類および投薬量を決定することができ、在宅健康管理の効果を向上させることができる。
【0063】
検査サービスS4は、糖尿病病態(耐糖能状態)を検査するサービスである。この検査においては、病態についての精密検査をあらかじめ送付した教示情報と材料を用いて在宅で行う。本例においては、在宅者に糖負荷試験(空腹時にブドウ糖液を飲み、一定時間が経過した後の尿糖値を測定する試験)を在宅で行い、また、在宅者の詳しい病態情報、その他の生化学的情報を、インターネットを通じて在宅者から収集して、在宅者のより詳しい病態を把握する。健康管理センター1に蓄積された在宅者個人の過去情報、データベースに登録されている他の在宅者のデータとの比較を行って、信頼性の高い検査をする。
このようにして、自営業、主婦など、平素、検診を受ける機会が少ない人たちが、簡単に糖尿病の検査をすることができる。また、糖負荷試験は、通常の検診(空腹時尿検査)に比較して、早期に耐糖能異状を発見する可能性が高く、日頃、検査を受けている人にも有効である。
【0064】
なお、図5の検査サービスS4と在宅者2との間の往復の矢線のうち、検査サービスS4から在宅者2に向かう矢線は、検査サービスのために、健康管理センター1から在宅者2へ糖負荷試験のための教示情報を直接、電話やFAXなどで伝える場合を表し、在宅者2から検査サービスS4へ向かう矢線は、在宅者からの質問などを電話やFAXなどで直接受ける場合を表している。糖負荷試験に用いられるブドウ糖は、健康管理センター1の指示によって関連業者5から在宅者2に提供される。
【0065】
メンテナンスサービスS5は、尿糖計のメンテナンスを支援するサービスである。センサ使用累積時間とセンサ使用累積回数は尿糖計に内蔵されているタイマとカウンタによって使用毎に計測され、計測データと共に健康管理センター1に送信される。このメンテナンスサービスS5によって、健康管理センター1で総合的に集計されたデータから、バイオセンサの寿命、消耗品の消費量を判断し、インターネットを通じて在宅者2へバイオセンサ22の状態、寿命予告を通知する。さらに、尿糖計メーカー(関連業者)5から宅配便などを通じて交換部品、消耗品の送付を行う。
【0066】
このようにして、在宅者が業者の訪問を受けることなく、健康管理センター1が在宅検査装置のメンテナンス管理を行うことができる。また、適当なタイミングで部品交換を行うことができる。
図5の、関連業者5と在宅者2間の太い矢線は物の移動を示している。多くの場合、物は、関連業者5から在宅者2に流れるが、例えば、在宅検査装置2の部品を関連業者5に検査してもらう場合には物は在宅検査装置2から関連業者5へ流れる。
【0067】
健康管理センター1は、その他の選択サービスS2として病態別メーリングリストサービスS6および保険料低減支援サービスS7を行う。これらのサービスは、医療と直接関係はないけれど、在宅者2の健康管理意識を向上させる。
病態別メーリングリストサービスS6は、インターネット3を通じて収集された尿糖値、年齢、性別などにデータをもとに、メーリングリストを作成するサービスである。健康管理センター1は、インターネットを介して登録されている在宅者相互間通信の希望を有する在宅者を募集し、応募在宅者と同一病態の在宅者の名簿を、当該病態の応募在宅者に公表する。希望者はメーリングリスト内で情報(近況、アドバイス、競争等)の通信を行う。
このようにして、同様の病態、年齢毎の仲間(メーリングリスト)によって糖尿病に対する共通の悩み等を共有することによって治療に役立てることができる。
【0068】
保険料低減支援サービスS7は、インターネット3を通じて収集される或る一定期間(例えば1年)の尿糖値、測定回数から、翌年以降の保険料低減のための資料を提供するサービスである。
このようにして、例えば、定期的な測定を行っている場合において病態の進行が尿糖値からは認められないときには、翌年の保険料を割り引くための証明書を発行するサービスが可能になる。
【0069】
図6は、在宅者健康管理サービス提供システムのデータの流れを示すブロック図、図7は、図6の在宅者健康管理サービス提供システムのサービスの流れを示すブロック図である。
【0070】
図6を参照すると、総てのデータは在宅者2から健康管理センター1に集められ、必用なデータが専門家4および関連業者5に流れる。
在宅者(尿糖計使用者)2は健康管理基礎データ(以下、基礎データと記す)および尿糖データを健康管理センター1を宛先としてインターネット上に送信する。
【0071】
基礎データは、予め(在宅者が健康管理センター1の実質的なサービスを受けるのに先立って)健康管理センター1のデータベースに登録される。基礎データとして在宅者の年齢、性別、身長、体重、体脂肪率、血圧、運動強度、睡眠時間、食事時間、食事量が在宅者2から健康管理センター1に送信される。さらに、基礎データとして、遺伝子検査による在宅者の遺伝子情報を加えることにより、サービスの信頼性を向上させ、サービスの範囲を増加させることができる。これらの基礎データは、通常1回の送信(入力)でよいが、変化、変更、追加等があった場合には、随時、または定期的に再送信することができる。また、検査会社は、在宅に装備していない検査項目を測定するサービスを提供する。たとえば遺伝子検査や、尿、血液などの検体中のホルモン、抗体などの特殊検査を実施して、病態の精密検査を行う。なお、そのサービスを選択したときは、検体を採取、運搬する容器などの部材はあらかじめ関連業者5から送付される。
【0072】
尿糖データとして尿糖値、測定日時、センサ使用累積時間、センサ使用累積回数、較正値が在宅者2から健康管理センター1に送信される。このうち、センサ使用累積時間とセンサ使用累積回数は、尿糖計に内蔵されているタイマとカウンタによって使用毎に計測され、情報処理装置内のメモリに記憶された値である。また、尿糖計は、尿と化学反応をするために、使用時間に依存して劣化する。その理由で、尿糖計は、時々、標準液に浸して較正され、情報処理装置23に自動記録されている。在宅者2から健康管理センター1に送信される較正値は、その最後の較正値である。
【0073】
健康管理センター1に送信されたデータのうち、基礎データは、健康管理基礎データとしてデータベースに登録され、尿糖データのうちの尿糖値は較正値によって較正された後に、測定日時と共に、見易い形(糖尿病の病態を抽出し易い形式)に加工されて、データベースに格納されるとともに、当該在宅者を宛先としてインターネット上に送信される。この加工されたデータは当該在宅者に対する基本サービスである。尿糖データのうち、センサ使用累積時間とセンサ使用累積回数は、健康管理センター1においてセンサ状態調査のために更に集計されてメンテナンスサービスS5に使用される。
【0074】
在宅者2が、選択サービスのうちの、総合アドバイスサービスS31、食事療法サービスS32、運動療法サービスS33、投薬支援サービスS34のいずれかを選択したときには、上記の加工された尿糖データは、医師、薬剤師、栄養士または運動療法士によって閲覧される。
【0075】
図6においては、専門家4が健康管理センター1から独立している例が描かれているけれど、このような例では、専門家は、業務としては健康管理センター1と提携し、インターネット上では、健康管理センター1とリンクしたサイトを構成している。この場合には、上記の加工された尿糖データは、専門家4を宛先として健康管理センター1からインターネット3上に送信される。しかし、健康管理センター1には、専任の専門家と提携した専門家との両方が所属していることもある。このような場合には、健康管理センター1は、専任の専門家が対応することができないサービスについて、インターネットを介して提携した専門家にサービスを要求する。
【0076】
健康管理センター1は、さらに、食事療法支援サービスS32、メンテナンスサービスS5、または保険料低減支援サービスS7を提供するために、食品供給者、尿糖計メーカー、または生命保険業者と業務上提携し、インターネット上ではリンクしている。
【0077】
在宅者の希望がある場合には、健康管理センター1は、生命保険料の低減のために前記の加工された尿糖データを、関連業者(生命保険業者)5を宛先にしてインターネット3上に送信する。また、健康管理センター1は、尿糖計のメンテナンスのために前記のセンサ状態調査の結果を、関連業者(尿糖計メーカー)5を宛先にしてインターネット3上に送信する。
【0078】
図6に示されているデータの流れに応答して、健康管理サービスは図7の矢印のように流れる。図7において太い矢線は物の流れであり、その他の矢線は情報の流れである。
【0079】
在宅者が受けるサービスとして基本サービスと、投薬アドバイス、食事アドバイス、運動アドバイス、病態判断・総合アドバイス、メーリングリストサービス、食事提供サービス、メンテナンス支援サービス(部品交換サービス、消耗品提供サービス)、保険料低減支援サービスが図示されている。これらのサービスのうち、基本サービス以外は選択サービスである。
【0080】
また、これらのサービスのうち、基本サービスと、投薬アドバイス、食事アドバイス、運動アドバイス、病態判断、メーリングリストサービスは情報のサービスで、健康管理センター1から提供される。食事提供サービス、部品交換サービス、消耗品提供サービス、保険料低減支援サービス(保険契約書の発行)は物のサービスで、宅配業者6を介して関連業者5から在宅者に提供される。
【0081】
図7の専門家4から出ている矢線は2種類のサービスの流れを示す。第1のサービスは、専門家の専門知識を健康管理センター1に提供するサービスである。第2のサービスは、専門家4のサービスを直接、在宅者2にダウンロードするサービスである。専門家4は、インターネット上で健康管理センター1にリンクしているので、在宅者2は、在宅で情報処理装置23の表示画面上に健康管理センター1の頁を読み出して、その頁の表示画面上で、リンク先の専門家のリンク文字またはリンク画像をクリックすることによって、当該専門家4の頁にアクセスすることができる。
【0082】
関連業者5から出ている細い矢線も同様なサービスの流れを示している。在宅者2は、在宅で情報処理装置23の表示画面上に健康管理センター1の頁を読み出して、その頁の表示画面上で、リンク先の関連業者5のリンク文字またはリンク画像をクリックすることによって、当該関連業者5の頁にアクセスすることができ、インターネットを介して所望の情報を得ることができる。
【0083】
上記の例は、バイオセンサとして尿糖計を使用し、従って、健康管理対象の病態は糖尿病である場合の例である。
しかし、本発明は、尿糖計以外のバイオセンサを用いた場合にも適用することができる。前掲のように、図1の検査装置101は、バイオセンサ103を取り替えることによって、健康管理対象病態に応じて次の項目を計測することができる。
病態: 糖尿病
計測項目: 糖、ケトン体、3−ヒドロキシル酪酸、C−ペプチド、その他、糖尿病の状態によって変化する化学物質、
病態: 腎臓病
計測項目:蛋白、アルブミン、クレアチニン、シュウ酸、その他、腎臓病の状態によって変化する化学物質
病態: 肝臓病
計測項目: 胆汁酸、ピルビン酸、ウロビリノーゲン、ビリルビン、その他、肝臓病の状態によって変化する化学物質
さらに、運動量によって変化する乳酸
食事内容によって変化するpH
これらのデータを複合し、解析することによって、特に病態として問題がない場合でも、ストレス、疲労などの度合いの目安とすることができる。
【0084】
その他のサービスとして、在宅の測定装置で、病気等の疑いが持たれたとき、または、さらに詳しい病態検査を行いたいとき、尿、血液、遺伝子などの検査を、専門の(臨床)検査会社において受けるサービスをも提供することができる。
【0085】
また、在宅者健康管理に必用な部材のメンテナンスのためのサービスとして、データベースに蓄積されているメンテナンス用データから使用頻度の傾向を分析し、バイオセンサの交換時期、消耗品の必要時期を推論して、必要部材が不足する前に事前に配達されるとともに、その頻度に応じて月極のサービス料金を決定して課金するサービスがある。
【0086】
以上の健康管理サービスは、登録された在宅者に対するサービスで、原則的に有償である。有償のサービスには、サービスの種類に応じて課金される。サービスの代価は、単独で回収する場合、装置に含む場合、または、サービスの代金に、装置の代金を含む場合が考えられる。
健康管理センター1は、その他に、インターネット上にホームページを開設して健康管理センター1の活動に関連する情報を開示し、または無償のサービスを提供することができる。
【0087】
【発明の効果】
本発明の尿糖検査装置によれば、尿をセンサ部にかけるので、尿を検査装置まで送液する必要が無い。その結果、配管、ポンプ、電磁弁等の部品不要となり、尿糖検査装置が小型軽量化される。また、構造も簡素化されるので、汚れや泡による故障が減少するうえ、製造コストも低下する。また、尿の希釈が不要となるので、薬液の使用量が大幅に低減し、ランニングコストも低下する。また、測定時間も短縮されるので、尿糖の検査を頻繁に行うことができる。
【0088】
本発明の尿検査装置は専用の採尿器に採取した尿をバイオセンサで検出するので、尿と水とが混合することはない。したがって、正確かつ再現性のある測定値を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の検査装置の一実施形態の構成図である。
【図2】信号処理部105を側方から見た図である。
【図3】尿測定時および較正時の動作手順を示す図である。
【図4】尿中の糖を測定した時にバイオセンサから出力される電流の時間応答特性を示す図である。
【図5】本発明のサービス受給者装置を実施するための在宅者健康管理サービス提供システムの一例を示すブロック図である。
【図6】図5の在宅者健康管理サービス提供システムのデータの流れを示すブロック図である。
【図7】図6のサービスの流れを示すブロック図である。
【符号の説明】
1 健康管理センター
2 サービス受給者装置(在宅者)
3 インターネット
4 専門家
5 関連業者
6 宅配業者
21 在宅検査装置
22 検査装置
23 情報処理装置
24 情報端末
101 検査装置
102 採尿器
103 バイオセンサ
104 支持部
105 信号処理部
106 表示部
107 保存液タンク
108 較正液タンク
Claims (5)
- 便器内において尿を採取する採尿器と、前記採尿器の底部に交換可能に取り付けられ、尿に含有されている所定の化学成分を感知して電気信号を発生するバイオセンサと、前記採尿器を支持しながら該採尿器をその格納位置から使用者の採尿に好適な使用位置まで、およびその使用位置から格納位置まで自動または手動で移動させるように構成され、かつ、前記電気信号の伝送路を支持する支持部と、前記便器外に配置され、前記伝送路を通って前記バイオセンサから入力される電気信号を処理する信号処理部と、前記格納位置において前記採尿器内部の水を、前記バイオセンサの性能を保存するための保存液と置換する手段と、前記バイオセンサの乾燥を防止するために、前記格納位置において前記採尿器に取り付けられるキャップと、を有する尿検査装置。
- 前記信号処理部は前記電気信号を演算する演算部と、前記電気信号及び前記演算部で演算された結果の少なくとも一方を記憶する記憶部及び前記電気信号または前記演算結果のいずれか一方を表示する表示部の少なくとも一つを有する請求項1記載の尿検査装置。
- 検査装置と情報処理装置とを有し、該検査装置が前記請求項1または2のいずれか1項に記載の尿検査装置であり、情報処理装置は、検査装置の出力を加工して所定の形式の計測データを自動生成し、かつ、該計測データを、インターネット上へ送信するための出力制御と、インターネットを介して送信された情報を入力するための入力制御を行う、在宅検査装置。
- 請求項3に記載の在宅検査装置と情報端末とを有し、情報端末は、在宅検査装置の情報処理装置とインターネットとの間の信号の授受を行うサービス受給者装置。
- バイオセンサの較正値、センサの使用回数、および累積使用時間から選ばれる少なくとも一つを計測する機能を有する請求項4に記載のサービス受給者装置。
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