JP2005284660A - 歯周疾患検査システム、歯周疾患検査プログラム及びそれを格納した記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本歯周疾患検査システムは、検査対象の歯周疾患検査受付を行い、検査対象識別情報及び歯周疾患検査受付内容を作成する受付手段と、歯周疾患検査受付内容に応じた歯周疾患検査器具を選択する検査準備手段と、歯周疾患検査器具を用いて検査対象を検査することで得られ、且つ検査対象識別情報と一致する検査データを受け付ける検査データ受付手段と、検査データを解析して検査結果を作成する検査結果作成手段と、検査結果に基づいて生活習慣改善指導内容を作成する生活習慣改善指導内容作成手段と、検査結果及び生活習慣改善指導内容を出力する結果出力手段と、を備えることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
また、本歯周疾患検査システム、歯周疾患検査プログラム及びそれを格納した記憶媒体は、検診対象者が直接利用することができる。また、検診対象者の代理依頼人を介して利用することができる。更に、家畜及びペット等の動物の歯周疾患検査のために利用することができる。
また、歯周疾患は、痛みがないために気づくことなく進行し、誰もがなり得るものである。更に、現在60歳以上の80%が歯周病であるという知見もある。今後、高齢化社会に伴い患者数が増加し、歯周疾患が進行することによる心臓病、肺炎、脳卒中及び動脈硬化等の病気の発症により、医療費の増大が予測される。
しかし、歯周疾患等の検査を目的とした定期的な診察のために来院する患者は少なく、虫歯の治療のために来院したときに歯周疾患を指摘される場合が少なくない。また、来院のための時間が確保できない多忙な人、来院のための移動が困難である高齢者、及び医療費が嵩むために受診をためらう人等は定期的な診察が難しい。このため、歯周疾患が進行して自覚症状が出てから専門機関に来院するため完治が難しい。また、悪化すると、歯の喪失だけでなく身体の様々な部位の疾患の発症に関わる要因になりやすい。
このように、歯周疾患は生活習慣病の一つとされながら、専門機関による生活習慣の改善に関する指導が受けていないために生活改善に対する患者の意識が低く、定期的な検査を行わないために発症の早期発見が難しいのが現状である。このため、診察結果を患者に提供して患者に意識させるシステムが提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。
本発明は、このような従来の様々な問題点を解決するものであり、自覚症状がない人や多忙な人等、専門機関に来院しない場合であっても容易に歯周疾患に関する検査を受けて歯周疾患の早期発見をもたらすことができ、生活習慣の改善に関する指導情報の提供をすることで歯周疾患の予防をもたらすことができる歯周疾患検査システム、歯周疾患検査プログラム及びそれを格納した記憶媒体を提供することを課題とする。
1.検査対象の歯周疾患検査受付を行い、受け付けた内容に基づいて検査対象識別情報及び歯周疾患検査受付内容を作成する受付手段と、該歯周疾患検査受付内容に応じた歯周疾患検査器具を選択する検査準備手段と、該歯周疾患検査器具を用いて該検査対象を検査することで得られ、且つ該検査対象識別情報と一致する検査データを受け付ける検査データ受付手段と、該検査データを解析して検査結果を作成する検査結果作成手段と、該検査結果に基づいて生活習慣改善指導内容を作成する生活習慣改善指導内容作成手段と、該検査結果及び該生活習慣改善指導内容を出力する結果出力手段と、を備えることを特徴とする歯周疾患検査システム。
2.更に、複数のクライアントコンピュータが接続される通信回線に接続する通信回線接続手段を備え、上記受付手段及び上記結果出力手段は、該通信回線接続手段を介して該クライアントコンピュータに接続し、該受付手段は、該クライアントコンピュータから送信され、結果送付先情報を含む歯周疾患検査受付データを受信して歯周疾患検査受付を行い、該結果出力手段は、上記結果送付先情報によって表される結果送付先に上記検査結果及び上記生活習慣改善指導内容を出力する上記1.記載の歯周疾患検査システム。
3.上記受付手段、上記検査準備手段、上記検査データ受付手段、上記検査結果作成手段、上記生活習慣改善指導内容作成手段、上記結果出力手段及び上記通信回線接続手段を備えるサーバコンピュータを具備し、上記クライアントコンピュータは、該クライアントコンピュータ上で実行される端末プログラムを用いて上記通信回線を介して該通信回線接続手段に接続し、該受付手段及び該結果出力手段を用いる上記1.又は上記2.記載の歯周疾患検査システム。
4.上記受付手段は、上記検査対象の生活習慣情報を求めるための生活習慣アンケートの受付を行い、上記歯周疾患検査受付内容は、該生活習慣アンケートの回答情報が含まれ、上記検査結果作成手段は、上記検査データ及び該回答情報から検査結果を作成し、上記生活習慣改善指導内容作成手段は、上記検査結果及び該回答情報から生活習慣改善指導内容検査結果を作成する上記1.乃至上記3.のいずれかに記載の歯周疾患検査システム。
5.上記生活習慣改善指導内容作成手段は、上記生活習慣改善指導内容を上記検査結果によって得られた検査結果値と、上記回答情報を採点して得られた回答採点値とから一意に選択されるデータベースを具備し、該データベースに該検査結果値及び該回答採点値を指定して該生活習慣改善指導内容を選択出力する上記4.に記載の歯周疾患検査システム。
6.上記検査準備手段は、上記選択した歯周疾患検査器具を用いるための歯周疾患検査説明書を、該歯周疾患検査器具と共に検査作業者に送付する上記1.乃至上記5.のいずれかに記載の歯周疾患検査システム。
7.上記歯周疾患検査器具は、歯肉口滲出液、歯垢及び/又は唾液の採取器具である上記1.乃至上記6.のいずれかに記載の歯周疾患検査システム。
8.検査対象の歯周疾患検査受付を行い、受け付けた内容に基づいて上記検査対象識別情報及び上記歯周疾患検査受付内容を作成する受付手順と、該歯周疾患検査受付内容に応じた歯周疾患検査器具を選択する検査準備手順と、該歯周疾患検査器具を用いて該検査対象を検査することで得られた検査データを受け付ける検査データ受付手順と、該検査データを解析して検査結果を作成する検査結果作成手順と、該検査結果に基づいて生活習慣改善指導内容を作成する生活習慣改善指導内容作成手順と、該検査結果及び該生活習慣改善指導内容を出力する結果出力手順と、を備えることを特徴とする歯周疾患検査プログラム。
9.上記受付手順は及び上記結果出力手順は、通信回線を介して複数のクライアントコンピュータ上で実行される端末プログラムに接続され、該受付手順は、該クライアントコンピュータから送信され、結果送付先情報を含む歯周疾患検査受付データを受信して歯周疾患検査受付を行い、該結果出力手順は、上記結果送付先情報によって表される結果送付先に上記検査結果及び上記生活習慣改善指導内容を出力する上記8.記載の歯周疾患検査プログラム。
10.上記受付手順は、上記検査対象の生活習慣情報を求めるための生活習慣アンケートの受付を行い、上記歯周疾患検査受付内容は、該生活習慣アンケートの回答情報が含まれ、上記検査結果作成手順は、上記検査データ及び該回答情報から上記検査結果を作成し、上記生活習慣改善指導内容作成手順は、上記検査結果によって得られる検査結果値及び該回答情報を採点して得られる回答採点値によって選択される生活習慣改善指導内容のデータベースを具備し、該データベースに該検査結果値及び該回答採点値を指定して該生活習慣改善指導内容を選択出力する上記8.又は上記9.記載の歯周疾患検査プログラム。
11.上記8.乃至上記10.のいずれかに記載の歯周疾患検査プログラムを格納したことを特徴とする記憶媒体。
更に、歯周疾患検査と同時に、歯磨きのブラッシングの指導等を含めた生活習慣を改善するための指導内容を提供することで、検診対象者の歯周疾患や他の生活習慣病になりやすい生活習慣を見直して改善することによって、歯周疾患等の予防につなげることができる。
また、検査データに含まれる検査対象識別情報が、受付手段で受け付けた検査対象識別情報と一致する検査データを受け付けるようにすることができるため、検査対象を誤ることがない。
生活習慣改善指導内容作成手段が、検査結果値及び回答採点値によって生活習慣改善指導内容を選択することができるデータベースを備える場合は、歯周疾患の状態を表す検査結果値と、生活習慣を把握することができる回答採点値とを組み合わせて、具体的な生活習慣改善指導を行うことができる。
検査準備手段が、歯周疾患検査説明書を歯周疾患検査器具と共に検査作業者に送付する場合は、歯周疾患検査器具の扱いに不慣れな検査作業者の作業をより容易とさせ、より正確な検査結果を得やすくすることができる。
歯周疾患検査器具が歯肉口滲出液、歯垢及び/又は唾液の採取器具であり、歯垢及び/又は唾液を用いて検査する場合は、歯周疾患の検査に不慣れな検査作業者であっても、歯周ポケットの深さ測定や炎症の目視等の、経験や客観的な判断が必要な検査より簡易で確実性のある検査が行うことができる。また、検査結果を数値化することが容易であり、疾患を明確化することができる。
「歯周疾患検査器具を用いた検査」は、任意の手段を選択することができ、例えば(1)採取した歯垢(プラーク)及び/又は唾液中の歯周疾患に関係のある細菌を調べる方法、(2)採取した歯垢(プラーク)及び/又は唾液中の歯周疾患による炎症によって現れる炎症性酵素を検出する方法、(3)歯の骨密度を測定する方法等を挙げることができる。また、プロービング時の出血の程度や歯の揺動度を調べる方法等も用いることができる。
上記「生活習慣アンケート」の内容は特に問わず、任意に選択することができる。例えば、図4に例示するように、喫煙、飲酒及びダイエット等の日常生活の経験と、食事の回数、食事の時間、野菜の摂取量、間食の程度及び飲み物等の食事内容と、運動習慣と、口腔の状態とを挙げることができる。また、数日分の食事内容(食事した時刻、食品の種類等)と、デジタルカメラ等の撮影手段で撮影した歯及び歯肉の写真画像、並びに該数日分の食事内容の写真画像と、これらに関するコメントとを同時に添付しても良い。
生活習慣改善指導内容の作成は、任意の手段を選択することができる。この例として、測定結果として得られた検査結果値を陰性、陽性レベルI、陽性レベルII及び陽性レベルIIIの4種にランク分けしたもの検査結果値と、生活習慣アンケートの回答毎に点数を設定して(例えば図11〜13を参照)、その合計点である回答採点値と、から生活習慣改善指導内容を選択することができるデータベース(例えば図15を参照)を用いて生活習慣改善指導内容である文章を選択出力することができる。
更に、生活習慣アンケートの回答毎にコメントとその採用条件を用意し(例えば図14を参照)、該回答の点が該採用条件に満たす場合は該当コメントを出力することができる。
上記「通信回線」の形態は特に問わず、インターネット、電話回線(携帯電話、PHS等も含む)及び専用回線等を例示することができる。また、通信回線は常時接続する必要がなく、受付手段及び結果出力手段を用いるとき等、必要に応じて接続することができる。
本歯周疾患検査システムは検査対象者に対する歯周疾患検査を行うためのシステムであり、図1に示すように、サーバコンピュータ1及びクライアントコンピュータ2と、これらを接続する通信回線3を備える。本歯周疾患検査システムは、インターネット等の通信回線3を介して検査対象者側のクライアントコンピュータと接続することができる。また、クライアントコンピュータ2は図1では1台のみ接続されているがこれに限らず、通信回線を介して、又はサーバコンピュータに直結して任意の台数を接続することができる。
サーバコンピュータ1は、市販されるサーバコンピュータ、パーソナルコンピュータ又はワークステーション等によって構成されており、本歯周疾患検査システムを運用するための歯周疾患検査プログラムが格納されたハードディスク等の記憶媒体を、内部に具備している。また、記憶媒体中のプログラム等を読み取って実行するための演算手段を備える(図示せず)。
また、サーバコンピュータは図1に示すように、受付手段11、検査準備手段12、検査データ受付手段13、検査結果作成手段14、生活習慣改善指導内容作成手段15、結果出力手段16、通信回線接続手段17及び課金手段18を備える。
尚、検査対象者及び検査作業者は同一人でも良いし、異なる人でも良い。
検査結果作成手段14は、検査データ受付手段13から歯周疾患検査受付内容及び検査データを受け取り、検査データを解析して図9、10に示すような検査結果を作成する手段である。
通信回線接続手段17は、サーバコンピュータ1及びクライアントコンピュータ2間の通信の接続手段を提供する。
課金手段18は、検査結果作成手段14から得られる情報に基づいて課金データベースから課金情報の検索を行い、課金金額の決定を行う手段である。更に、金額を検査結果出力手段に通知する。尚、課金データベースは、本歯周疾患検査システムの使用料金に基づいた課金を行うための課金情報を蓄積するデータベースである。この課金情報は、検査内容に応じて異なる料金を選択するための情報である。
クライアントコンピュータ2は、タッチパネル、キースイッチ、キーボード及びディスプレイ等を組み合わせた入出力手段、及びサーバコンピュータ1に接続するための通信手段を備える。
尚、クライアントコンピュータ2はWebブラウザ等のソフトウェアを備えるパーソナルコンピュータ、携帯情報端末(PDAともいう)、携帯電話、セットトップ形端末、テレビ受像機等の上記構成と同等の機能を備える機器であっても良い。
(3)通信回線3
通信回線3は、有線、電波又は赤外線等を用いて両者を直結することで構成される回線の他、インターネット等の通信回線網による回線を例示できる。尚、通信回線3を介することがなく、サーバコンピュータ1及びクライアントコンピュータ2を直結した構成や、サーバコンピュータ1内にクライアントコンピュータ2の各構成を備えた構成としてもよい。
以下、本歯周疾患検査システム、歯周疾患検査プログラム及びそれを格納した記憶媒体の使用例を、図2を用いて具体的に説明する。
1.受付処理
検診対象者は、クライアントコンピュータ2を通信回線3を介して本歯周疾患検査システムのサーバコンピュータ1に接続し、受付手段11を用いて歯周疾患検査の申し込みをおこなう。受付は、図3に示すように、依頼者の個人、施設情報(名前および住所、性別、年齢等)、会員登録番号等の項目を入力することによって行う。同時に、例えば図4に示す、生活習慣アンケートの回答を行う。受付手段11は、これらの入力結果から検査対象識別情報及び歯周疾患検査受付内容を作成する。また、図5に示す受付結果をクライアントコンピュータ2に送信する。
検査準備手段12は、検体を格納する容器及び検体を採取する歯周疾患検査器具(ペーパーポイント等)、歯周疾患検査説明書及び見積書等を備えた検査キットを郵送するための手続きを行う。
検査キットを受け取った利用者は、歯肉口滲出液、唾液等の検体を口腔内より採取し、容器に入れて採取日を記載し、歯周疾患検査システムへ返送する。また、クライアントコンピュータ2を通信回線3を介して本歯周疾患検査システムのサーバコンピュータ1に接続し、検査データ受付手段13を介して採取に関するコメント等の検査データを入力する。
利用者から返送された検体を受け取り、検査処理を行う。また、検査によって得られた結果を検査データとして検査データ受付手段13を用いて入力する。更に、検査処理は、生活習慣アンケートの内容を勘案して検査方法を選択することができる。この検査方法は、例えばAST、γ−GTP、ALT及びALP等の歯周疾患マーカの蛋白量定量、酵素活性及び遺伝子発現等の測定によって行うことができ、本実施例ではγ−GTPの酵素活性を測定した。また、例えば、食事内容によって、同定する菌の種類を選択し、より検出精度を上げることができる。
検査データ受付手段13によって受け付けられた検査データを検査結果作成手段14によって解析し、また、検査結果及び生活習慣アンケート回答結果を用いて生活習慣改善指導内容作成手段15により図6〜10に示す生活習慣改善指導内容を作成する。更に、検査結果の作成は、生活習慣アンケートの内容を勘案して作成することができる。
尚、検査結果は、血液検査(例えば血糖値、ヘモグロビンA1c、中性脂肪、抗酸化度等)、尿検査(デオキシピリジノリン等)、血圧及び骨量測定等のデータを組み合わせ、多変量解析によって結果を求めることができる。
更に、生活習慣改善指導内容は、図15に示すように検査結果から得られる検査結果値と、図11〜13に示すような生活習慣アンケートの得点テーブルを元に回答を点数化した回答採点値とを用い、図15に示すデータベースによって選択される「総合コメント」と、図14に示すように回答に関連づけられた「生活習慣アドバイス」から構成される。
また、初回検診の場合、図6〜8に示すような検査結果及び、図8に示すような生活習慣改善指導書を作成する。更に、定期検診の受診者の場合、図9、10に示すように、過去の検査結果を含めてグラフ化した内容を作成する。また、図10に示すように、検査結果及び体重等の推移に関連したコメントを作成する。このコメントは、例えば体重の増減と理想体重に近いかどうかの2つの条件から予め用意したコメントを選択することで用意される。
検査対象者に作成した検査結果及び生活習慣改善指導内容を結果出力手段16によって送信する。
尚、検査後のモニタリングあるいは定期検診を行う場合、予め検査キットをモニタリングの回数分あるいは多めに依頼者に送付しておき、決められた月毎に検体を送付してもらい、1.、3.、4.、5.、6.の順序で検診を行う。これは、生活習慣改善指導が上手く行われているかの確認にもなる。
また、検査結果及び生活習慣アンケートを用いて毎日の生活から歯周疾患にかかりやすい要素の削除、食生活を改善することで歯周疾患になりにくい体づくりをし、歯周疾患予防をするための生活習慣改善内容を提供することができる。このため、歯周疾患の予防、早期発見、早期治療により医療費の大幅な削減が可能となる。
この検査によって、歯周疾患治療後のモニタリングも可能であり、治療経過が患者側にもわかりやすいため、生活習慣の見直しが容易になる。また、多忙で専門機関に行けない人や、症状がないが歯周疾患の検査を簡便に受診したい人にとって、本歯周疾患検査システムを利用した検診あるいは定期検診により疾患の早期発見、早期治療が可能となり、医療費の削減につながることができる。
すなわち、歯肉炎と歯周炎との区別が簡易な方法で明確にでき、歯周疾患の病気進行段階及び治療モニタリングが可能な検査を行い、疾患を明確化することで早期治療及び治療後のモニタリングを可能にする。検体は、自宅での採取、歯科医以外による検体の採取が可能であり、郵送等による歯周病疾患の診断や健康診断等による検査も容易にすることができる。また、判定には歯科医師による客観的な基準ではなく、検査により明確に歯周炎の発症を判定することができるため早期診断、早期治療に役立てることができる。自宅で検査を行う被検者にとっては時間を拘束されないため、容易に歯周病検診を受診でき、早期診断、早期治療に役立てることができる。
尚、治療後のモニタリングを行う場合は、依頼者に予め数回分の検査キットを送付しておき、例えば初期診断の1ヵ月後に再度検体を送付してもらい、診断結果からの生活習慣改善指導により歯周疾患の状態が良好に向かっているかを確認する。定期検診の場合、同様にして例えば3ヵ月毎に定期的に検査を行い歯周疾患の診断を行うことができる。このように、歯科診療所を介さない歯周病疾患の定期検診によって、時間及び医療費の削減が可能とすることができる。
更に、歯周疾患検査方法によれば、受診者の手間を省き、多忙なヒトでも歯科診療所に行く時間の短縮ができるため、歯周疾患検査の受診が可能とすることができる。
また、糖尿病は、歯周疾患のリスクファクターであるが、逆に歯周疾患が糖尿病の血糖コントロールへの影響があるとも考えられている。更に、低体重児出産をした母親は、正常児出産をした母親に比して歯周組織の状態が悪いという報告もあり、歯周疾患が低体重児出産のリスクファクターである可能性がある。このため、歯周疾患の予防及び早期発見を本歯周疾患検査システムによって行うことによって、これらリスクファクターを解消することができる。
Claims (11)
- 検査対象の歯周疾患検査受付を行い、受け付けた内容に基づいて検査対象識別情報及び歯周疾患検査受付内容を作成する受付手段と、
該歯周疾患検査受付内容に応じた歯周疾患検査器具を選択する検査準備手段と、
該歯周疾患検査器具を用いて該検査対象を検査することで得られ、且つ該検査対象識別情報と一致する検査データを受け付ける検査データ受付手段と、
該検査データを解析して検査結果を作成する検査結果手段と、
該検査結果に基づいて生活習慣改善指導内容を作成する生活習慣改善指導内容作成手段と、
該検査結果及び該生活習慣改善指導内容を出力する結果出力手段と、を備えることを特徴とする歯周疾患検査システム。 - 更に、複数のクライアントコンピュータが接続される通信回線に接続する通信回線接続手段を備え、
上記受付手段及び上記結果出力手段は、該通信回線接続手段を介して該クライアントコンピュータに接続し、
該受付手段は、該クライアントコンピュータから送信され、結果送付先情報を含む歯周疾患検査受付データを受信して歯周疾患検査受付を行い、
該結果出力手段は、上記結果送付先情報によって表される結果送付先に上記検査結果及び上記生活習慣改善指導内容を出力する請求項1記載の歯周疾患検査システム。 - 上記受付手段、上記検査準備手段、上記検査データ受付手段、上記検査結果作成手段、上記生活習慣改善指導内容作成手段、上記結果出力手段及び上記通信回線接続手段を備えるサーバコンピュータを具備し、上記クライアントコンピュータは、該クライアントコンピュータ上で実行される端末プログラムを用いて上記通信回線を介して該通信回線接続手段に接続し、該受付手段及び該結果出力手段を用いる請求項1又は2記載の歯周疾患検査システム。
- 上記受付手段は、上記検査対象の生活習慣情報を求めるための生活習慣アンケートの受付を行い、
上記歯周疾患検査受付内容は、該生活習慣アンケートの回答情報が含まれ、
上記検査結果作成手段は、上記検査データ及び該回答情報から検査結果を作成し、
上記生活習慣改善指導内容作成手段は、上記検査結果及び該回答情報から生活習慣改善指導内容検査結果を作成する請求項1乃至3のいずれか一項に記載の歯周疾患検査システム。 - 上記生活習慣改善指導内容作成手段は、上記生活習慣改善指導内容を上記検査結果によって得られた検査結果値と、上記回答情報を採点して得られた回答採点値とから一意に選択されるデータベースを具備し、該データベースに該検査結果値及び該回答採点値を指定して該生活習慣改善指導内容を選択出力する請求項4に記載の歯周疾患検査システム。
- 上記検査準備手段は、上記選択した歯周疾患検査器具を用いるための歯周疾患検査説明書を、該歯周疾患検査器具と共に検査作業者に送付する請求項1乃至5のいずれか一項に記載の歯周疾患検査システム。
- 上記歯周疾患検査器具は、歯肉口滲出液、歯垢及び/又は唾液の採取器具である請求項1乃至6のいずれか一項に記載の歯周疾患検査システム。
- 検査対象の歯周疾患検査受付を行い、受け付けた内容に基づいて上記検査対象識別情報及び上記歯周疾患検査受付内容を作成する受付手順と、
該歯周疾患検査受付内容に応じた歯周疾患検査器具を選択する検査準備手順と、
該歯周疾患検査器具を用いて該検査対象を検査することで得られた検査データを受け付ける検査データ受付手順と、
該検査データを解析して検査結果を作成する検査結果作成手順と、
該検査結果に基づいて生活習慣改善指導内容を作成する生活習慣改善指導内容作成手順と、
該検査結果及び該生活習慣改善指導内容を出力する結果出力手順と、を備えることを特徴とする歯周疾患検査プログラム。 - 上記受付手順は及び上記結果出力手順は、通信回線を介して複数のクライアントコンピュータ上で実行される端末プログラムに接続され、
該受付手順は、該クライアントコンピュータから送信され、結果送付先情報を含む歯周疾患検査受付データを受信して歯周疾患検査受付を行い、
該結果出力手順は、上記結果送付先情報によって表される結果送付先に上記検査結果及び上記生活習慣改善指導内容を出力する請求項8記載の歯周疾患検査プログラム。 - 上記受付手順は、上記検査対象の生活習慣情報を求めるための生活習慣アンケートの受付を行い、
上記歯周疾患検査受付内容は、該生活習慣アンケートの回答情報が含まれ、
上記検査結果作成手順は、上記検査データ及び該回答情報から上記検査結果を作成し、
上記生活習慣改善指導内容作成手順は、上記検査結果によって得られる検査結果値及び該回答情報を採点して得られる回答採点値によって選択される生活習慣改善指導内容のデータベースを具備し、該データベースに該検査結果値及び該回答採点値を指定して該生活習慣改善指導内容を選択出力する請求項8又は9記載の歯周疾患検査プログラム。 - 請求項8乃至10のいずれか一項に記載の歯周疾患検査プログラムを格納したことを特徴とする記憶媒体。
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Tannen et al. | Care problems and nursing interventions related to oral intake in German Nursing homes and hospitals: A descriptive mulitcentre study | |
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