JP2017070638A - 歯周病進行度の数値化装置、及び、数値化プログラム - Google Patents

歯周病進行度の数値化装置、及び、数値化プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2017070638A
JP2017070638A JP2015201382A JP2015201382A JP2017070638A JP 2017070638 A JP2017070638 A JP 2017070638A JP 2015201382 A JP2015201382 A JP 2015201382A JP 2015201382 A JP2015201382 A JP 2015201382A JP 2017070638 A JP2017070638 A JP 2017070638A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
periodontal disease
bacteria
degree
questionnaire
disease progression
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015201382A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6709031B2 (ja
Inventor
達也 江川
Tatsuya Egawa
達也 江川
翔平 野瀬
Shohei Nose
翔平 野瀬
康彦 勝原
Yasuhiko Katsuhara
康彦 勝原
高橋 洋一
Yoichi Takahashi
洋一 高橋
陽介 坂巻
Yosuke Sakamaki
陽介 坂巻
土屋 祐介
Yusuke Tsuchiya
祐介 土屋
育男 森田
Ikuo Morita
育男 森田
雄一 和泉
Yuichi Izumi
雄一 和泉
小林 宏明
Hiroaki Kobayashi
宏明 小林
美沙 御給
Misa Gokyu
美沙 御給
孝典 松浦
Takanori Matsuura
孝典 松浦
池田 裕一
Yuichi Ikeda
裕一 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Tokyo Medical and Dental University NUC
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Tokyo Medical and Dental University NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd, Tokyo Medical and Dental University NUC filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2015201382A priority Critical patent/JP6709031B2/ja
Publication of JP2017070638A publication Critical patent/JP2017070638A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6709031B2 publication Critical patent/JP6709031B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)
  • Medical Treatment And Welfare Office Work (AREA)

Abstract

【課題】歯周病原細菌数と、自覚症状や生活習慣の情報とを利用することにより、より高い精度で歯周病の進行度を数値化する。【解決手段】歯周病進行度の数値化装置は、被検者の唾液中の歯周病原細菌数、及び、歯周病に関連する自覚症状及び/又は生活習慣についてのアンケート項目に対する回答が入力され、これらに基づいて、被検者の歯周病進行度を数値化する。これにより、歯周病進行度を精度よく数値化することができる。【選択図】図10

Description

本発明は、歯周病の進行度を数値化する手法に関する。
各種の情報を用いて歯周病を検出する方法が提案されている。例えば、特許文献1は、唾液中における歯周病原細菌の菌体数を検出する方法、及び、それを用いて歯周病を検出する方法を記載している。
また、特許文献2は、ユーザの年齢、性別、喫煙及び服薬の有無に関する情報を利用して、歯周病の進行度を判定する手法を記載している。
特許第4252812号公報 特許第4048262号公報
歯周病は、細菌感染、咬合、遺伝、喫煙、習癖、生活習慣などの因子が大きく関与する多因子疾患であり、特許文献1のように唾液中の歯周病原細菌数とLDH(乳酸脱水素酵素)だけを用いた予測には限界がある。
また、歯周病の進行度は、特許文献2で利用されているユーザの年齢、性別、喫煙及び服薬の有無に関する情報だけでなく、歯茎の出血や歯の動揺の有無などの自覚症状や生活習慣と相関が高いことが知られている。
本発明は、歯周病原細菌数と、自覚症状や生活習慣の情報とを利用することにより、より高い精度で歯周病の進行度を数値化することを主な目的とする。
本発明の1つの観点では、歯周病進行度の数値化装置は、被検者の唾液中の歯周病原細菌数と、歯周病に関連する自覚症状についてのアンケート項目に対する回答とに基づいて、歯周病進行度を数値化する数値化手段を備える。
上記の歯周病進行度の数値化装置は、被検者の唾液中の歯周病原細菌数、及び、歯周病に関連する自覚症状についてのアンケート項目に対する回答が入力され、これらに基づいて、被検者の歯周病進行度を数値化する。これにより、歯周病進行度を精度よく数値化することができる。
上記の歯周病進行度の数値化装置の一態様では、前記歯周病原細菌は、T.d.菌及びT.f.菌とすることが好ましい。
上記の歯周病進行度の数値化装置の他の一態様では、前記自覚症状についてのアンケート項目は、ブラッシング時の出血の有無に関するアンケート項目、及び、歯が揺れる感覚の有無に関するアンケート項目を含むことが好ましい。
上記の歯周病進行度の数値化装置の他の一態様では、前記歯周病原細菌は、T.d.菌及びT.f.菌であり、前記自覚症状についてのアンケート項目は、ブラッシング時の出血の有無に関するアンケート項目、及び、歯が揺れる感覚の有無に関するアンケート項目を含み、前記数値化手段は、T.d.菌の菌数、T.f.菌の菌数、ブラッシング時の出血の度合いを示す数値、及び、歯が揺れる感覚の度合いを示す数値に対して、それぞれ異なる定数を乗算した結果を合計することにより前記歯周病進行度を数値化することが好ましい。
上記の歯周病進行度の数値化装置の他の一態様では、前記数値化手段は、さらに生活習慣に関するアンケート項目に対する回答に基づいて、前記歯周病進行度を数値化することが好ましい。
上記の歯周病進行度の数値化装置の他の一態様では、前記生活習慣に関するアンケート項目は、歯磨きの時間に関するアンケート項目、及び、喫煙の有無に関するアンケート項目を含むことが好ましい。
上記の歯周病進行度の数値化装置の他の一態様では、前記歯周病原細菌は、P.g.菌及びT.f.菌であることが好ましい。
上記の歯周病進行度の数値化装置の他の一態様は、被検者の唾液中の歯周病原細菌数と、生活習慣に関するアンケート項目に対する回答に対する回答とに基づいて、歯周病進行度を数値化する数値化手段を備えることが好ましい。
上記の歯周病進行度の数値化装置の他の一態様は、前記歯周病進行度を数値化した値を示すレポートを出力するレポート出力手段を備えることが好ましい。このレポートにより、被検者は自分の歯周病進行度を知ることができる。
本発明の他の観点では、コンピュータにより実行される歯周病進行度の数値化プログラムは、被検者の唾液中の歯周病原細菌数と、歯周病に関連する自覚症状についてのアンケート項目に対する回答とに基づいて、歯周病進行度を数値化する数値化手段として前記コンピュータを機能させる。このプログラムをコンピュータで実行することにより、歯周病進行度を精度よく数値化することができる。
本発明の他の観点では、コンピュータにより実行される歯周病進行度の数値化プログラムは、被検者の唾液中の歯周病原細菌数と、生活習慣に関するアンケート項目に対する回答に対する回答とに基づいて、歯周病進行度を数値化する数値化手段として前記コンピュータを機能させる。このプログラムをコンピュータで実行することにより、歯周病進行度を精度よく数値化することができる。
本発明の他の観点では、歯周病進行度のレポート作成装置は、被検者の唾液中の歯周病原細菌数と、歯周病に関連する自覚症状についてのアンケート項目に対する回答とに基づいて、歯周病進行度を数値化する数値化手段と、前記歯周病進行度を数値化した値を示すレポートを出力するレポート出力手段と、を備える。このレポートにより、被検者は自分の歯周病進行度を知ることができる。
自覚症状及び生活習慣に関するアンケートの一例を示す。 事例1におけるアンケートへの回答数と歯周病進行度との関係を示す。 事例1における歯周病原細菌数及びアンケートと歯周病進行度との相関、及び、歯周病原細菌数をカテゴライズする変換表を示す。 事例1における自由度調整済み係数を示す。 事例2における自由度調整済み係数を示す。 検査キットを模式的に示す。 被検者による検査の手順を示す。 数値化装置を示す。 数値化装置の機能構成を示す。 数値化処理のフローチャートである。 検査結果レポートの例を示す。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。
[基本原理]
本発明の好適な実施形態は、被検者の唾液から複数の歯周病原細菌の数を検出するとともに、アンケートなどによって被検者の自覚症状や生活習慣に関する情報を取得し、それらを利用して歯周病進行度を判定する。ここで、本実施形態において歯周病進行度を判定する上で利用される歯周病原細菌、及び、自覚症状や生活習慣に関する情報について、以下の事例に基づいて検討する。
(事例1)
210名の成人以上の男女に対して、口腔内に関する自覚症状、生活習慣について図1のアンケートを行った上で、歯科医師による口腔内の検診を行った。検診結果としては、210人の被検者の歯周病進行度に関し、『歯周病の検査・診断・治療計画の指針2008(日本歯周病学会)』における健全、軽度歯周炎、中等度歯肉炎、重度歯肉炎を等間隔で数値化(0、1、2、3)した。以下、「歯周病進行度」とは、この数値化した値を示すものとする。
同時に、被検者の唾液を採取し、この唾液を検体として、リアルタイムPCR法でP.g.(Porphyromonas gingivalis)菌、T.d.(Treponema denticola)菌、T.f.(Tannerella forsythia)菌、A.a.(Aggregatibacter actinomycetemcomitans)菌、P.i.(Prevotella intermedia)菌、F.n.(Fusobacterium nucleatum)菌の6つの歯周病原細菌についてコピー数をカウントした。
歯周病の検査・診断・治療計画の指針2008によると、歯周病は歯肉炎と歯周炎に分類され、さらに、歯周炎は歯周組織の破壊速度の遅い慢性歯周炎と速い侵襲性歯周炎に分類される。ここで、侵襲性歯周炎による歯周組織破壊の原因は、歯周病原細菌の関与だけでなく生体防御機能の低下、歯周炎感受性遺伝子の変異などが考えられ、唾液に含まれる菌数の分析だけでは予測が難しいため、歯科医師が侵襲性歯周炎と診断した被検者は分析から除外した。
こうして、侵襲性歯周炎の被検者、及び、アンケート無回答の被検者を除く199人の被検者のデータに基づいて、歯科医師による検診で得られた歯周病進行度と6つの歯周病原細菌のそれぞれについて菌数との偏相関係数を求めた結果、特にT.d.菌及びT.f.菌が高い値を示した。これにより、歯周病進行度の判定に使用する歯周病原細菌としては、T.d.菌及びT.f.菌が適切であることがわかった。
次に、図1に示すアンケートの回答に基づいて、歯科医師による検診で得られた歯周病進行度とアンケート回答との相関を検討した。図2(A)〜(C)は、検診で得られた歯周病進行度とアンケート2〜4の回答との関係を示す。図2(A)〜(C)を比較すると理解されるように、アンケート2「ブラッシング時に出血がありますか?」及びアンケート3「歯が揺れる感じはありますか?」について、歯周病進行度との相関が高いことが確認された。よって、歯周病進行度の判定に使用する情報としては、アンケート2及び3の内容が適切であることがわかった。
図3(A)は、歯周病進行度と、T.d.菌、T.f.菌、P.g.菌、アンケート2、アンケート3及びアンケート4の各々との偏相関係数を示す。P.g.菌は、T.d.菌及びT.f.菌に比べて、歯周病進行度との相関はやや低い。よって、歯周病進行度との相関が高いと認められたT.d.菌、T.f.菌、アンケート2及びアンケート3を説明変数として重回帰分析モデルを構築し、以下の判定式を得た。
歯周病進行度 = −0.253+CTG_T.d.菌×0.145
+CTG_T.f.菌×0.165
+(アンケート2回答)×0.374
+(アンケート3回答)×0.386
なお、現時点の重回帰分析モデルの回帰係数は210人の被検者で分析した結果の推定値だが、今後の調査で被検者が追加されることで、より精度の高い推定値を選択できる。
但し、「CTG_T.d.菌」及び「CTG_T.f.菌」は、図3(B)に示す変換表によりカテゴライズされた菌数である。また、(アンケート2回答)及び(アンケート3回答)は、「いいえ」を「0」、「時々」を「1」、「はい」を「2」に変換した値とする。
次に、こうして得られた歯周病進行度を評価するため、「自由度調整済み決定係数」を算出した。ここで、「決定係数」は重回帰分析で得られた回帰モデルにおいて説明変数が目的変数のどの程度を説明できているかの指標であり、高いほど良い。また、「自由度調整済み決定係数」は自由度調整を行った際の決定係数である。
図4は、事例1における自由度調整済み決定係数の算出結果を示す。図示のように、T.d.菌とT.f.菌のみを用いた場合より、T.d.菌とT.f.菌と自覚症状に関するアンケート回答を用いた場合の方が高い値が得られている。
以上より、事例1からは、歯周病原細菌としてT.d.菌、T.f.菌の菌数を用いるとともに、自覚症状に関する情報としてアンケート2、3を用いることにより、歯周病進行度を高い精度で判定することができることがわかった。
(事例2)
事例1と別の被検者50名について同様の分析を行った。その結果、事例1と同様に、歯周病原細菌については、T.d.菌、T.f.菌が歯周病進行度と相関が高いという結果が得られた。また、アンケートについては、生活習慣に関するアンケート12「喫煙をされていますか?」、及び、アンケート20「1回の歯磨きにどれくらい時間をかけますか?」が歯周病進行度との相関が高いという結果が得られた。なお、アンケート12、20への回答は図5(A)に示す方法で数値化している。
図5(B)は、事例2における自由度調整済み決定係数の算出結果を示す。図示のように、T.d.菌とT.f.菌のみを用いた場合より、T.d.菌とT.f.菌と生活習慣に関するアンケート回答を用いた場合の方が高い値が得られている。また、さらに自覚症状に関するアンケート回答を用いると、より高い値が得られた。
以上より、事例2からは、歯周病原細菌として、T.d.菌、T.f.菌の菌数を用いるとともに、生活習慣に関する情報としてアンケート12、20を用いることにより、歯周病進行度を高い精度で判定することができることがわかった。
(まとめ)
以上より、本発明の実施形態では、歯周病原細菌数と、歯周病に関連する自覚症状又は生活習慣に関するアンケート項目への回答とに基づいて歯周病進行度を判定し数値化するものとする。ここで、歯周病原細菌としては、T.d.菌とT.f.菌の組み合わせを用いることが好ましい。但し、図3(A)に示すように、P.g.菌の偏相関係数はT.d.菌に次いで高いので、T.f.菌とP.g.の組み合わせを用いても歯周病進行度を比較的高い精度で判定できると考えられる。
また、自覚症状に関するアンケート項目としては、ブラッシング時の出血の有無に関する項目、及び、歯が揺れる感覚の有無に関する項目を用いることが好ましい。生活習慣に関するアンケート項目としては、喫煙の有無に関する項目、及び、歯磨きの時間に関する項目を用いることが好ましい。
[歯周病進行度判定システム]
次に、本発明の実施形態に係る歯周病進行度判定システム(以下、単に「判定システム」と呼ぶ。)について説明する。
(検査キット)
図6は、歯周病進行度の判定に用いられる検査キット10を模式的に示す。検査キット10は、歯周病進行度の判定を行う被検者に与えられるものであり、唾液採取チューブ12と、唾液採取ストロー13と、アンケート用紙14と、返信用封筒15とがセットになっている。唾液採取チューブ12と唾液採取ストロー13とは、外箱11内に収納されている。なお、実際には、検査キット10はこの他に「申込書」、「利用規約」、「取扱説明書」などを含む。外箱11、唾液採取チューブ12、及び、アンケート用紙14には、それぞれ同一の管理IDを有するバーコード11a、12a、14aが付与されている。
図7は、被検者による手順を示す。被検者は、検査キット10を入手すると、図7(A)に示すように、唾液採取ストロー13を利用して唾液チューブ12に唾液を採取する。図7(B)は、唾液が採取された状態の唾液採取チューブ12を示す。
また、被検者はアンケート用紙14に回答を記入する。なお、アンケート用紙14には、被検者の氏名、住所、年齢等の属性情報(個人情報)、アンケートへの回答、及び、管理IDが含まれていることが好ましい。
そして、被検者は、図7(C)に示すように、返信用封筒15に唾液採取チューブ12と、アンケート用紙14とを封入してポストに投函する。これにより、被検者の唾液採取チューブ12とアンケート用紙14は、申込書などとともに、歯周病進行度を判定するサービスの提供者(以下、「サービス提供者」と呼ぶ。)に送られる。なお、被検者は、アンケート用紙14を送付する代わりに、インターネットなどを通じてアンケートへの回答を送信してもよい。
(数値化装置)
図8は、サービス提供者側に設置される数値化装置20を模式的に示す。数値化装置20には、歯周病原細菌の菌数と、アンケート回答とが入力される。ここで、歯周病原細菌は、前述のT.d.菌とT.f.菌、又は、P.g.菌とT.f.菌とするのが好ましい。また、アンケート回答としては、前述の自覚症状又は生活習慣に関するアンケートの回答とすることが好ましい。
図9は、数値化装置20の機能構成を示す。数値化装置20は、制御部21と、メモリ22と、個人情報データベース(以下、「データベース」を「DB」と記す。)23と、分析結果DB24と、プログラムDB25と、表示部26と、印刷部27とを備える。
制御部21は、CPUなどを含み、プログラムDB25に記憶されている各種のプログラムを実行することにより数値化装置20全体を制御する。メモリ22は、RAMなどにより構成され、制御部21による処理において作業メモリとして機能する。
個人情報DB23は、被検者に関する個人情報、具体的には被検者の氏名、住所、年齢等の属性情報が記憶される。分析結果DB24は、各被検者ごとに、唾液から検出された歯周病原細菌の菌数が記憶される。プログラムDB25は、歯周病進行度の数値化処理を行うためのプログラムを含む各種のプログラムを記憶している。
(サービス提供者の作業)
次に、被検者から返信用封筒15を受け取ったサービス提供者の行う作業について説明する。まず、サービス提供者は、申込書やアンケート用紙14から、被検者の個人情報を抽出し、バーコード14aから読み取った管理IDなどと紐付けて個人情報DB23に登録する。
また、サービス提供者は、アンケート用紙14に記入されているアンケート回答を、そのアンケート用紙14に付与されているバーコード14aから読み取った管理IDと紐付けて、個人情報DB23に登録する。なお、アンケート用紙14をマークシート式などとすることにより、アンケート用紙14からアンケート回答を自動的に読み取ることができる。
さらに、サービス提供者は、被検者から提出された唾液採取チューブ12内の唾液からDNAを抽出し、リアルタイムPCR法により歯周病原細菌数(以下、単に「菌数」とも呼ぶ。)を測定する。そして、測定された菌数を、唾液採取チューブ12に付与されたバーコード12aから読み取った管理IDと紐付けて、分析結果DB24に記憶する。
(数値化処理)
次に、数値化装置20により実行される歯周病進行度の数値化処理について説明する。図10は、数値化処理のフローチャートである。この処理は、数値化装置20の制御部21が予め用意された判定プログラムを実行することにより行われる。
まず、制御部21は、対象となる被検者の個人情報を個人情報DB23から取得する(ステップS1)。次に、制御部21は、その被検者の唾液から検出された歯周病原細菌の菌数を分析結果DB24から取得する(ステップS2)。次に、制御部21は、個人情報DB23から、被検者のアンケート回答のうち、歯周病進行度の算出に使用するアンケート項目に対するアンケート回答を取得する(ステップS3)。
次に、制御部21は、特定の歯周病原細菌の菌数と、自覚症状/生活習慣に関する情報とに基づいて、前述の判定式により歯周病進行度を算出する(ステップS4)。そして、制御部21は、算出された歯周病進行度を示す検査結果レポートを作成し、印刷部27により紙媒体に出力する(ステップS5)。こうして、数値化処理は終了する。
作成された検査結果レポートは、郵送などにより被検者に提供される。検査結果レポートには、算出された歯周病進行度に加えて、例えば歯周病進行度に応じたオーラルケアのアドバイスなどの情報を含めてもよい。
検査結果レポートの例を図11に示す。図11(A)は、歯周病進行度に加え、アドバス情報を示した例である。図11(B)は、歯周病進行度に加え、参考情報として同世代の歯周病進行度の平均値を示した例である。図11(C)は、歯周病進行度に加え、被検者の唾液から検出された特定の歯周病原細菌の菌数を示した例である。
なお、上記の例では、検査結果レポートは印刷部27により紙媒体として出力されているが、その代わりに、検査結果レポートを電子データとして作成し、インターネットなどを通じて被検者に提供することとしてもよい。
10 検査キット
12 唾液採取チューブ
14 アンケート用紙
20 数値化装置
21 制御部
23 個人情報DB
24 分析結果DB
25 プログラムDB
26 表示部
27 印刷部

Claims (10)

  1. 被検者の唾液中の歯周病原細菌数と、歯周病に関連する自覚症状についてのアンケート項目に対する回答とに基づいて、歯周病進行度を数値化する数値化手段を備えることを特徴とする歯周病進行度の数値化装置。
  2. 前記歯周病原細菌は、T.d.菌及びT.f.菌であることを特徴とする請求項1に記載の歯周病進行度の数値化装置。
  3. 前記自覚症状についてのアンケート項目は、ブラッシング時の出血の有無に関するアンケート項目、及び、歯が揺れる感覚の有無に関するアンケート項目を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の歯周病進行度の数値化装置。
  4. 前記歯周病原細菌は、T.d.菌及びT.f.菌であり、
    前記自覚症状についてのアンケート項目は、ブラッシング時の出血の有無に関するアンケート項目、及び、歯が揺れる感覚の有無に関するアンケート項目を含み、
    前記数値化手段は、T.d.菌の菌数、T.f.菌の菌数、ブラッシング時の出血の度合いを示す数値、及び、歯が揺れる感覚の度合いを示す数値に対して、それぞれ異なる定数を乗算した結果を合計することにより前記歯周病進行度を数値化することを特徴とする請求項1に記載の歯周病進行度の数値化装置。
  5. 前記数値化手段は、さらに生活習慣に関するアンケート項目に対する回答に基づいて、前記歯周病進行度を数値化することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の歯周病進行度の数値化装置。
  6. 前記生活習慣に関するアンケート項目は、歯磨きの時間に関するアンケート項目、及び、喫煙の有無に関するアンケート項目を含むことを特徴とする請求項5に記載の歯周病進行度の数値化装置。
  7. 前記歯周病原細菌は、P.g.菌及びT.f.菌であることを特徴とする請求項1に記載の歯周病進行度の数値化装置。
  8. 被検者の唾液中の歯周病原細菌数と、生活習慣に関するアンケート項目に対する回答に対する回答とに基づいて、歯周病進行度を数値化する数値化手段を備えることを特徴とする歯周病進行度の数値化装置。
  9. コンピュータにより実行される歯周病進行度の数値化プログラムであって、
    被検者の唾液中の歯周病原細菌数と、歯周病に関連する自覚症状についてのアンケート項目に対する回答とに基づいて、歯周病進行度を数値化する数値化手段として前記コンピュータを機能させることを特徴とする歯周病進行度の数値化プログラム。
  10. コンピュータにより実行される歯周病進行度の数値化プログラムであって、
    被検者の唾液中の歯周病原細菌数と、生活習慣に関するアンケート項目に対する回答に対する回答とに基づいて、歯周病進行度を数値化する数値化手段として前記コンピュータを機能させることを特徴とする歯周病進行度の数値化プログラム。
JP2015201382A 2015-10-09 2015-10-09 歯周病進行度の数値化装置、及び、数値化プログラム Active JP6709031B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015201382A JP6709031B2 (ja) 2015-10-09 2015-10-09 歯周病進行度の数値化装置、及び、数値化プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015201382A JP6709031B2 (ja) 2015-10-09 2015-10-09 歯周病進行度の数値化装置、及び、数値化プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017070638A true JP2017070638A (ja) 2017-04-13
JP6709031B2 JP6709031B2 (ja) 2020-06-10

Family

ID=58539384

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015201382A Active JP6709031B2 (ja) 2015-10-09 2015-10-09 歯周病進行度の数値化装置、及び、数値化プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6709031B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017111765A (ja) * 2015-12-18 2017-06-22 株式会社DeNAライフサイエンス 歯周病リスク判定装置、プログラムおよび記録媒体
JP2021000270A (ja) * 2019-06-21 2021-01-07 剛志 長谷 カードセット、プログラム、情報表示システム、及び、状態把握方法
JP7473133B2 (ja) 2021-01-20 2024-04-23 株式会社Nttドコモ 情報提供装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003024350A (ja) * 2001-07-19 2003-01-28 Junya Suehiro 口腔内衛生状態検査装置及び口腔内衛生状態検査方法
JP2003159262A (ja) * 2001-11-27 2003-06-03 Sense It Smart Corp 口腔予備検診システム、口腔予備検診方法、記録媒体、プログラム
JP2004229537A (ja) * 2003-01-29 2004-08-19 Bml Inc 歯周疾患の検出方法
JP2004240734A (ja) * 2003-02-06 2004-08-26 Miyata Tadanori 病態推測システム
JP2005284660A (ja) * 2004-03-29 2005-10-13 Kondo Toru 歯周疾患検査システム、歯周疾患検査プログラム及びそれを格納した記憶媒体

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003024350A (ja) * 2001-07-19 2003-01-28 Junya Suehiro 口腔内衛生状態検査装置及び口腔内衛生状態検査方法
JP2003159262A (ja) * 2001-11-27 2003-06-03 Sense It Smart Corp 口腔予備検診システム、口腔予備検診方法、記録媒体、プログラム
JP2004229537A (ja) * 2003-01-29 2004-08-19 Bml Inc 歯周疾患の検出方法
JP2004240734A (ja) * 2003-02-06 2004-08-26 Miyata Tadanori 病態推測システム
JP2005284660A (ja) * 2004-03-29 2005-10-13 Kondo Toru 歯周疾患検査システム、歯周疾患検査プログラム及びそれを格納した記憶媒体

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017111765A (ja) * 2015-12-18 2017-06-22 株式会社DeNAライフサイエンス 歯周病リスク判定装置、プログラムおよび記録媒体
JP2021000270A (ja) * 2019-06-21 2021-01-07 剛志 長谷 カードセット、プログラム、情報表示システム、及び、状態把握方法
JP7362065B2 (ja) 2019-06-21 2023-10-17 剛志 長谷 情報表示システム
JP7473133B2 (ja) 2021-01-20 2024-04-23 株式会社Nttドコモ 情報提供装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6709031B2 (ja) 2020-06-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Batista et al. Impact of tooth loss related to number and position on oral health quality of life among adults
Bernabé et al. Condition-specific impacts on quality of life attributed to malocclusion by adolescents with normal occlusion and Class I, II and III malocclusion
Armfield et al. Predictors of dental avoidance among Australian adults with different levels of dental anxiety.
Yekkalam et al. Prevalence of signs and symptoms indicative of temporomandibular disorders and headaches in 35-, 50-, 65-and 75-year-olds living in Västerbotten, Sweden
Fine et al. Macrophage inflammatory protein-1α shows predictive value as a risk marker for subjects and sites vulnerable to bone loss in a longitudinal model of aggressive periodontitis
Koletsi et al. Does published orthodontic research account for clustering effects during statistical data analysis?
Ohlendorf et al. Prevalence of muscular skeletal disorders among qualified dental assistants
Corson et al. Measuring oral health: does your treatment really make a difference
Paula et al. Oral health, socio-economic and home environmental factors associated with general and oral-health related quality of life and convergent validity of two instruments
Bernabé et al. Dental esthetic self-perception in young adults with and without previous orthodontic treatment
Kim et al. Changes in inflammatory cytokines in saliva after non-surgical periodontal therapy: a systematic review and meta-analysis
Gupta et al. Face validity of the single work ability item: comparison with objectively measured heart rate reserve over several days
Pohjola et al. Dental fear and oral health habits among adults in Finland
JP6709031B2 (ja) 歯周病進行度の数値化装置、及び、数値化プログラム
Gimenez et al. Influence of examiner experience on clinical performance of visual inspection in detecting and assessing the activity status of caries lesions
Cascaes et al. Periodontal disease is associated with poor self‐rated oral health among Brazilian adults
Martin-de-Las-Heras et al. A quantitative method for comparing human dentition with tooth marks using three-dimensional technology and geometric morphometric analysis
KR101710357B1 (ko) 구강 건강 관리 시스템, 구강 건강 관리 엔진 및 구강 건강 관리 방법
Berendsen et al. Parents’ willingness to invest in their children's oral health
Kirarslan Karagoz et al. Possible sleep and awake bruxism, chronotype profile and TMD symptoms among Turkish dental students
Ribeiro et al. Impact of malocclusion treatments on Oral Health-Related Quality of Life: An overview of systematic reviews
WO2017175673A1 (ja) 歯周病ステージの判定方法
Aldosari et al. Surveying the influence of laboratory information system: An end-user perspective
Leal Are standardised caries risk assessment models effective?
JP6324226B2 (ja) 検査結果シート作成装置、検査結果シート作成方法、検査結果シート作成プログラム、検査結果シート、及び、検査装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190423

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190620

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191023

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200512

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200522

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6709031

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250