JP3556400B2 - 楽音波形形成方法及びその装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、電子楽器やサンプラなどで利用する楽音波形形成方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
メモリに楽音波形を記憶しておき、それを読み出して再生する電子楽器において、自然楽器は、音域によって音の特徴が変化するため、音域に応じて複数の波形を使用することによって、より自然な楽音を発生させるというマルチサンプリング法が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このマルチサンプリング法では、サンプル数が十分に確保できない場合、サンプルが切り替わるポイントでサンプル間のつながりが不自然になってしまうという問題があった。またサンプリングされる楽音は、通常自然楽器が発するものを主としており、創作的な音楽表現をしようとする場合に、それらのサンプリング音だけでは足らないため、新たな音楽的表現が不可能になってしまうこともある。
【0004】
本発明は従来技術の以上のような問題に鑑み創案されたもので、十分なサンプル数が確保できなかった場合でも、自然なつながりを持つ楽音を発生することのできる楽音波形形成方法及びその装置を提供せんとするものである。
また本発明の第2の目的は、新たな特徴をもつ楽音波形を発生させることが可能な楽音波形形成方法及びその装置を提供できるようにするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そのため本発明に係る楽音形成方法は、2つの波形を複数の周波数帯域に分割してそれぞれの振幅エンベロープを抽出し、抽出された振幅エンベロープをそれぞれの周波数帯域毎に任意の割合でミックスしたものを、元の帯域成分の振幅エンベロープを一定にしたものに乗算し、その結果を合成して、新たな波形を作成することを基本的特徴としている。こうして形成された新たな波形は、元の2つの波形の中間の特徴を持つことになり、こうしてできた波形を記憶することにより、楽音に自然なつながりを持つ電子楽器やサンプラを得ることができる。また異なった特徴を持つ2つの波形を入力波形とすることにより、新たな特徴を持つ波形の楽音を得ることもできる。
【0006】
請求項2に記載された楽音形成装置は、上記楽音形成方法の実施装置の構成に係り、入力される任意の波形を複数の周波数帯域に分割する帯域分割器と、該帯域分割器で分割されたそれぞれの帯域成分の振幅エンベロープを抽出する振幅抽出器と、これらの振幅エンベロープをそれぞれの周波数帯域毎に任意の割合でミックスする混合器と、帯域分割器で分割されたそれぞれの周波数帯域での元の帯域成分に対し、前記振幅抽出器で抽出された振幅エンベロープによって、振幅エンベロープが一定な帯域成分を得る振幅修正器と、前記混合器でミックスされた各振幅エンベロープと振幅修正器で得られた振幅エンベロープの一定な帯域成分とを乗算する乗算器と、これらの乗算された帯域成分を合成して出力する帯域成分合成器とを有することを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の具体的な実施形態を説明する。図1はデジタルサンプラに用いられた請求項2の楽音形成装置の一実施形態の構成を示すブロック図、及び図2はその処理フローを示す説明図である。本構成は、デジタルサンプラにおいて、サンプル数が不足する場合でも、その不足分を補いながら且つ自然なつながりを持つ楽音を得ることのできる構成を提供している。図中1a及び1bは帯域分割器、2a〜2fは振幅抽出器、3a〜3cは混合器、4a〜4fは振幅修正器、5a〜5fは乗算器、6a及び6bは帯域成分合成器を各示している。
【0008】
上記帯域分割器1a及び1bは、サンプリングされた2つの元波形を所定の周波数帯域に分割する(図2ではそれぞれ3つの帯域に分割されている)。このとき2つの元波形は同じピッチにリサンプルしておくと良い。
【0009】
上記振幅抽出器2a〜2fは、周波数分割器1a及び1bで分割されたそれぞれの帯域成分の振幅エンベロープを抽出する。この振幅エンベロープの抽出の仕方には、全波整流した後、ピークトゥピークをつなぐ、又はローパスフィルタをかけるなどの方法がある。
【0010】
上記混合器3a〜3cは、乗算器30a及び30b、31a及び31b、32a及び32bと、加算器33〜35とを有しており、上記乗算器において、振幅エンベロープに対し、ミックスの割合を決める1以下の任意の正の数mが用いられて、元波形Aはm倍、元波形Bは(1−m)倍されると共に、加算器において加算され、それぞれの周波数帯域毎に合成振幅成分が出力される。
【0011】
振幅修正器4a〜4fは、前記振幅抽出器2a〜2fの出力を基に、それぞれの帯域成分を振幅エンベロープで除算することにより、振幅エンベロープが一定な帯域成分にする(原音の周波数成分のみを得る)。
【0012】
乗算器5a〜5fは、前記混合器3a〜3cから出力される合成振幅成分と振幅修正器4a〜4fから出力される振幅成分のノーマライズされた(周波数成分のみの)帯域成分とを乗算して各帯域毎に合成を行う。
【0013】
帯域成分合成器6a及び6bは、上記乗算器5a〜5fから出力される各帯域毎の合成成分(振幅成分と周波数成分の合成結果)を足し合わせることにより、元のように1つの波形にする。
【0014】
上記の全構成は、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)で実現されるものであるが、これに限られず、他の構成で実現しても良い(特に、上記構成が通常の電子楽器のように、リアルタイムで楽音波形の合成処理を行う必要がない場合)。また元波形はROM(図示なし)やRAM(図示なし)などの波形メモリに記憶されており(RAMに記憶されている場合は、本サンプラのスイッチON時に外部記憶装置から読み込まれたり、サンプリングによって取り込まれる)、また合成された波形は波形メモリたるRAM(図示なし)に格納され、以後音源データとして用いられる。
【0015】
上記のようにして新たに作成された合成波形は、2つの元波形の中間の特徴を持つ出力波形であり、それを波形メモリに記憶することによって、充分なサンプル数が確保できなかった場合でも、自然なつながりを持つ楽音を発生させることができるようになる。またこのような構成を更に応用すると、弦楽器と管楽器などのように、異なった特徴を持つ2つの波形を元波形とすることで、新たな特徴を持つ波形を得ることも可能である。
【0016】
【発明の効果】
以上詳述した本発明の構成によれば、サンプル数が十分に確保できない場合でも、自然なつながりを持つ楽音を発生することができるようになり、また異なった特徴を持つ2つの波形を入力波形とすることにより、新たな特徴を持つ波形の楽音を得ることも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】デジタルサンプラに用いられた請求項2の楽音形成装置の一実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】上記実施形態構成の処理フローを示す説明図である。
【符号の説明】
1a、1b 帯域分割器
2a〜2f 振幅抽出器
3a〜3c 混合器
4a〜4f 振幅修正器
5a〜5f 乗算器
6a、6b 帯域成分合成器

Claims (2)

  1. 2つの波形を複数の周波数帯域に分割してそれぞれの振幅エンベロープを抽出し、抽出された振幅エンベロープをそれぞれの周波数帯域毎に任意の割合でミックスしたものを、元の帯域成分の振幅エンベロープを一定にしたものに乗算し、その結果を合成して、新たな波形を作成することを特徴とする楽音波形形成方法。
  2. 入力される任意の波形を複数の周波数帯域に分割する帯域分割器と、該帯域分割器で分割されたそれぞれの帯域成分の振幅エンベロープを抽出する振幅抽出器と、これらの振幅エンベロープをそれぞれの周波数帯域毎に任意の割合でミックスする混合器と、帯域分割器で分割されたそれぞれの周波数帯域での元の帯域成分に対し、前記振幅抽出器で抽出された振幅エンベロープによって、振幅エンベロープが一定な帯域成分を得る振幅修正器と、前記混合器でミックスされた各振幅エンベロープと振幅修正器で得られた振幅エンベロープの一定な帯域成分とを乗算する乗算器と、これらの乗算された帯域成分を合成して出力する帯域成分合成器とを有することを特徴とする楽音波形形成装置。
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