JP3556346B2 - 情報表示装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は情報表示装置および情報表示方法に関し、特に参照関係を持った複数のデータを表示する情報表示装置および情報表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、参照関係を持った複数のデータの表示を行うものの一つとしてスプレッドシートがある。スプレッドシートの表示例を図18に示す。一般的なスプレッドシートでは、ワークシートとよばれる縦横の線で区切られたマス目で構成される表上でデータの操作を行う。個々のマス目はセルと呼ばれ、セル上では数値や文字といった実際のデータの記録・操作を行うことができる。セルには他のセルの数値データを元に計算した結果を表示することができる。
【0003】
例えば、図18においては、セルB8はセルB2〜B6の和、セルC8はセルC2〜C6の和、セルD8はセルB8とセルC8の差を表示する。これらのセルは計算の元となるセルの値が変更された場合には自動的に再計算され、その結果を表示する。以降では、B8,C8,D8の様に他のデータを参照するデータを参照元データ、B2〜B6のように他のデータによって参照されるデータを参照先データと呼ぶ。
【0004】
スプレッドシートではこのように参照関係をもった複数のデータを表示することができる。また、これら複数のデータの参照関係を調べる場合には、
1)参照元データの数式を調べる
2)参照元データ上で特定の操作をすることにより、参照先データ集合を反転させる等の強調表示を行う
といった操作が行われる。
【0005】
しかし、あるデータが変化したことに伴って、他のデータが変化した場合、それらの変更はユーザに通知されることなく行われるため、他のデータの変化を認識しづらいという問題点があった。また、スプレッドシートでは、ワークシート中の表示されていない部分に参照元データがある場合、その参照先データが更新されてもユーザには参照元データの変化に起こったことが分からないという問題点があった。
【0006】
また、携帯端末等にて通信回線等から受信した情報をスプレッドシートを使用して表示する場合には、受信したデータ更新情報に従って、指定されたデータおよびそれに関係するデータが更新されて表示される。例えば、通信回線から受けたデータにより、図18のセルC5の値が更新される場合、セルC5を参照先とするセルC8,D8が参照元データとして更新される。この場合、携帯端末を使用するユーザがセルC5のデータ更新を行うのではなく、外部からの通信によりデータが更新されるため、ユーザはそれらの更新を認識するのがさらに困難になるという問題点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来では、参照関係を持った複数のデータを表示する場合、あるデータが更新されたことによる他のデータの更新を認識するのが困難であるという問題点があった。特に、携帯端末など、ユーザ自身の操作ではなく、外部から受けたデータによって自動的に関連データの更新がなされる場合には、どのデータについて、何時、どのようなデータ変更がなされたのかを認識するのは困難であった。
【0008】
この発明はこのような点に鑑みてなされたもので、あるデータが更新されることによって他のデータが更新される場合、そのデータ更新の発生をユーザに明示的に提示できるようにし、ユーザがデータ更新を容易に認識することができる情報表示装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は、表示装置に表示される複数のデータの内容を記憶するデータ記憶手段と、前記複数のデータの参照関係を示す参照関係情報を記憶する参照関係記憶手段と、前記データ記憶手段に記憶され他のデータによって参照されている参照先データに対する更新要求が入力されたとき、前記参照関係情報を参照して前記参照先データを参照している参照元データを検出し、前記参照先データおよび前記参照元データを更新するデータ更新手段と、前記参照先データおよび前記参照元データそれぞれの更新前のデータ内容を記憶する更新ログ記憶手段と、前記参照先データおよび前記参照元データそれぞれについて更新前の内容と更新後の内容を前記表示装置に交互に表示させる表示指示手段とを具備することを特徴とする。
【0010】
この情報表示装置においては、参照先データが更新されたことにより、参照元データが更新される時点で、それら参照先データおよび参照元データそれぞれについてその更新前の内容と更新後の内容が交互に表示される。したがって、例えば携帯端末など、ユーザ自身の操作ではなく、外部から受けたデータによって自動的に参照先データが更新され、その更新に伴って参照元データの更新がなされる場合でも、それらデータについて、何時、どのようなデータ変更がなされたのかをユーザに知らせることが可能となると共に、参照先データおよび参照元データそれぞれについて更新前と更新後の双方のデータ内容をユーザに知らせることが可能になる。
【0014】
また、この発明の情報表示装置は、更新データ集合ログ記憶手段に、データ更新手段によってデータ更新が行われる度に前記参照先データおよび前記参照元データそれぞれについて更新前のデータ内容を記録しておき、利用者からの過去の任意の更新Nに対する表示要求に応じて、前記更新データ集合ログ記憶手段より現在から前記更新Nまでの更新データ集合とそれを構成するデータそれぞれの更新前のデータ内容を読出し、更新N+1までの更新前のデータ内容を表示すると共に、前記更新Nのデータ集合を強調表示する手段とを具備することを特徴とする。これにより、ユーザは過去の任意の更新Nについて、その更新Nが行われた直後の表示状態と、その更新Nで更新されたデータ集合を容易に知ることができる。
【0015】
また、データの全てが画面表示されない場合には、データ記憶手段に記憶されている1以上のデータからデータグループを構成し、そのデータグループを1つの記号または1つの代表データで前記表示装置に表示させる手段と、前記データ記憶手段に記憶されている参照先データが前記更新手段によって更新されたとき、その参照先データを参照している参照元データが属するデータグループに対応する記号または代表データを前記表示装置に強調表示させる表示指示手段とを設けることが好ましい。これにより、表示されてないデータが存在する場合でも、それらデータをデータグループによって表示する事ができ、データ更新が行われた場合もデータグループの記号(例えばアイコンなど)が強調表示されるため、ユーザは参照元データの更新を容易に認識することができる。
【0016】
また、表示指示手段は、強調表示指示を行った後、一定時間経過後か、ユーザからの強調表示解除指示かあるいは新たな更新要求により、通常の表示に戻すように構成することが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照してこの発明の実施形態を説明する。
図1には、この発明の第1の実施形態に係る情報表示装置が示されている。この情報表示装置11は例えば携帯型電子情報機器などの計算機に適用されるものであり、参照関係を持つ複数のデータを表示装置13に画面表示し、他のデータから参照されている参照先データの更新に伴ってそのデータを参照している参照元データを自動更新する機能を持つ。また、参照先データの更新に伴って参照元データが更新されたときは、それら更新された参照先データおよび参照元データを表示装置13に強調表示させる機能も有している。
【0018】
これらデータ更新および強調表示機能は、データ更新部111、参照関係記憶部112、データ記憶部113、および表示指示部114によって実現されている。
【0019】
データ更新部111は、更新情報発生装置12から更新要求が入力されると、それを検出し、データ記憶部113中の該当するデータの値を更新する。この場合、データ更新部111は、更新要求されたデータを参照先データとして参照している参照元データを参照関係記憶部112が保持する参照関係情報より調べ、参照元データがあれば、データ記憶部113中に記憶されている更新対象データおよび参照元データを更新する。そして、データ更新部111は、更新した参照先および参照元データの集合を、表示指示部114に通知する。表示指示部114は、データ更新部111から通知された参照先データおよび参照元データについて強調表示する指示を表示装置13に対して行う。
【0020】
なお、参照関係を持つデータとは、あるデータAをもとに別のデータBの値が決定される時に参照関係があると言い、この場合のデータAは参照先データ、データBは参照元データと呼ぶ。
【0021】
例えば、複数のデータA,B,Cについてそれらの和計算が可能で、データCはデータAとデータBの和である場合、データA,Bは参照先データ、データCは参照元データである。また別の例として、あるデータAが特定の値の集合の中の1つの値をとり、データAを参照先とするデータBはデータAの取り得るすべての値に対応した値が定義されている場合も参照関係がある。これらの情報は参照関係記憶部112に保持されている。
【0022】
図1の情報表示装置11は、計算機上で実行されるソフトウェアであるスプレッドシートプログラム中に組み込まれたプログラム、あるいはそのスプレッドシートが提供するマクロ等のプログラミング機能を使用したプログラムとして実現することができ、これを記憶媒体に記憶しておくことにより、ユーザがスプレッドシート中のあるセルの値を更新した場合に、それを参照する他のセルなどを強調表示することができる。
【0023】
また、参照関係を持つ複数のデータを通信回線などから受信して表示する構成の携帯型の計算機においては、図1の情報表示装置11の機能を記述したプログラムを作成し記憶媒体に記憶しておくことにより、通信回線を通して更新データを受信した場合に、その更新データを参照する他のデータを強調表示することができる。
【0024】
以下、図1の各構成要素の機能について説明する。
更新情報発生装置12は、ユーザからのキー入力や通信回線、FM文字放送等からの更新データ情報によって更新要求を発生するものであり、また表示装置13は実際のデータを表示する装置であり、ディスプレイとそれを制御する表示制御装置などから構成される。
【0025】
情報表示装置11の各部の機能および動作を図18のセルB6のデータが更新された場合を例にとって、図2〜図4を参照して説明する。
図2は参照関係記憶部112で保持している参照関係を示した図である。この参照関係は図18のスプレッドシートのデータに対応するものであり、例えば、B8はB2〜B6を式1:@SUM(B2:B6)で参照している。データ記憶部113は図18のスプレッドシート内の構造と同様であり、各セルの値を記憶している。
【0026】
図3および図4はそれぞれデータ更新部111および表示指示部114の処理手順を示したフローチャートである。
データ更新部111は、更新情報発生装置12から発生した更新情報から、セルB6のデータが更新されることを検出する(ステップS11)。次いで、参照関係記憶部112より更新対象データを参照先とする参照元データを探し、セルB8およびセルD8のデータが参照元データであることを検出し(ステップS12)、更新データ集合(セルB6,B8,D8)に対応したデータ記憶部113中のデータの値を参照関係記憶部112内の参照関係を元に更新する(ステップS13)。その後、データ更新部111は、更新データ集合を表示指示部113に対して通知する(ステップS14)。
【0027】
表示指示部114は、データ更新部111から更新データ集合を獲得して(ステップS21)、更新後の値をデータ記憶部113から読み出し(ステップS22)、それらのデータを表示装置13に対して強調表示するように指示する(ステップS23)。
【0028】
強調表示方法としては、点滅表示、色を変化させた表示、枠を付加した表示、下線を付加した表示、拡大した表示、別ウィンドウ上での表示、更新データの一覧の別ウィンドウでの表示のような指示を行う。このデータ更新に伴う強調表示の例を図5に示す。
【0029】
図5では、上述の更新操作により、参照先データB6および参照元データB8,D8が更新され強調表示されている様子が示されている。
以上の処理により、更新要求された参照先データおよびそれを参照する参照元データを強調表示することができるが、参照元データが存在しない場合は、単に更新要求されたデータのみを強調表示してもよい。
【0030】
なお、データ更新部111から表示指示部114に通知される更新データ集合を((B6),(B8,D8))のように参照先データと参照元データと言う形で通知し、表示指示部114は参照先データと参照元データを異なる強調表示方法で指示することもできる。
【0031】
以上説明したように、実施形態1の情報表示装置11によれば、参照先データが更新されることにより参照元データが更新される時点で、それら更新された参照先データおよび参照元データが共に表示装置13上で強調表示される。したがって、例えば携帯端末など、ユーザ自身の操作ではなく、外部から受けたデータによって自動的に参照先データが更新され、その更新に伴って参照元データの更新がなされる場合でも、それらデータについて、何時、どのようなデータ変更がなされたのかをユーザに知らせることが可能となる。
【0032】
次に、この発明の第2実施形態について説明する。
図6には、この発明の第2実施形態に係る情報表示装置11の機能構成が示されている。この情報表示装置11には、図1の構成に加え、最も最近の更新において更新された更新データ集合の更新前の値を記録するデータ更新ログ記憶部115が設けられている。
【0033】
データ更新部111は、データ更新の際に更新データ集合とそれを構成するそれぞれのデータの更新前の値をデータ更新ログ記憶部115に記録し、表示指示部114は更新データ集合の強調表示を指示する際に、各データについて、データ更新ログ記憶部115に記録された更新前の値とデータ記憶部113に記録された更新後の値を交互に表示するように表示装置13に指示する。これにより、ユーザは更新されたデータの前後の値を容易に知ることができる。
【0034】
以下、図7および図8を参照して情報表示装置11の処理手順を説明する。図7および図8はそれぞれデータ更新部111、表示指示部114のフローチャートを示したものである。
【0035】
ここでは、実施形態1と同様に、図18のセルB6が更新された場合について説明する。
データ更新部111は、更新情報発生装置12から発生した更新情報よりセルB6のデータが更新されることを検出する(ステップS31)。次に、データ更新部111は、参照関係記憶部112より、更新要求されたデータを参照先とする参照元データを探し、セルB8およびセルD8のデータが参照元データであることを検出する(ステップS32)。そして、データ更新部111は、検出した更新データ集合(セルB6,B8,D8)とそれを構成するデータそれぞれの更新前の値をデータ更新ログ記憶部115に記録する(ステップS33)。
【0036】
本例では(B6:2340,B8:15794,D8:12296)のようなデータがデータ更新ログ記憶部115に記録される。
その後、データ更新部111は、データ記憶部113中の更新データ集合それぞれそのデータの値を更新し(ステップS34)、更新データ集合を表示指示部114に対して通知する(ステップS35)。
【0037】
表示指示部114は、データ更新部111から更新データ集合を獲得して(ステップS41)、更新前の値をデータ更新ログ記憶部115から読み出し(ステップS42)、更新後の値をデータ記憶部113から読み出す(ステップS43)。その後、表示指示部114は、表示装置13に対して、更新データ集合の各データについて更新前の値と更新後の値を交互に表示するように指示する(ステップS44)。
【0038】
次に、この発明の第3実施形態について説明する。
図9には、この発明の第3実施形態に係る情報表示装置11の機能構成が示されている。この情報表示装置11には、図1の構成に加え、過去の各更新毎に更新された更新データ集合それぞれのデータの更新前の値を記録する更新データ集合ログ記憶部116が設けられている。
【0039】
図6に示した実施形態2のデータ更新ログ記憶部115では、最も最近の更新に関する更新データ集合についての更新前の値だけを記録するが、更新データ集合ログ記憶部116では過去に行われた複数の更新についての更新データ集合の更新前のデータの値を記録する点で異なる。
【0040】
データ更新部111は、データ更新の度に更新データ集合とそれを構成するそれぞれのデータの更新前の値を更新データ集合ログ記憶部116に蓄積する。表示指示部114は過去の任意の更新Nについて、更新データ集合ログ記憶部116より更新データ集合とそれを構成するデータそれぞれの更新前の内容を読出し、更新N+1までの更新前のデータ内容を表示して更新Nが行われた直後の表示状態に戻すと共に、更新Nで記録したデータ集合を強調表示する。これにより、ユーザは過去の任意の更新Nについて、その更新Nが行われた直後の表示状態と、その更新Nで更新されたデータ集合を容易に知ることができる。
【0041】
以下、図10〜図12を参照して実施形態3の処理手順を説明する。
図10は更新データ集合ログ記憶部116に記録される情報を示したものであり、過去の更新における更新データ集合とその更新データ集合の各データの更新前の値とが更新処理番号1〜Nにそれぞれに対応して記録されている。
【0042】
図11はデータ更新部111のデータ更新時の処理手順を示したフローチャート、図12はユーザから過去の更新を指定された場合の表示指示部114の処理手順を示したフローチャートである。
【0043】
データ更新部111は、データ更新時に実施形態1で示した図3のフローチャートの処理ステップS11,S12,S13,S14に相当するステップS51,S52,S54,S55の処理に加えて、参照先データおよび参照元データからなる更新データ集合とそれを構成するそれぞれのデータの更新前の値を更新データ集合ログ記憶部116に記憶するステップS53を含む。
【0044】
データ更新時の表示指示部114の処理は実施形態1で示した図4の処理と同様であり、表示指示部114は、図4のフローチャートに従って更新データ集合を強調表示するよう指示する。
【0045】
また、ユーザから過去のN番目の更新の表示要求があった場合には、表示指示部114は、図12に示すように、現在からN+1番目までの更新ログを更新データ集合ログ記憶部116から読み出し(ステップS61)、現在からN+1番目の順番に各ログに記録されているデータについて更新前の値を表示するように指示する(ステップS62)。これにより表示はN番目の更新が行われた後の表示になる。その後、表示指示部114は、N番目の更新ログを読み出し、読みだしたデータ集合を強調表示するように指示する(ステップS63,S64)。
【0046】
なお、表示方法は実施形態1で示した更新後の値を強調表示する方法でもよいし、実施形態2で示した更新前後の値を交互に表示する方法でもよい。また、強調表示を解除するにはデータ記憶部113に記録されているデータの表示を指示すればよい。
【0047】
次に、この発明の第4実施形態について説明する。
図13には、この発明の第4実施形態に係る情報表示装置11の機能構成が示されている。この情報表示装置11には、図1に示した実施形態1の構成に加え、ユーザが指定するデータグループおよびその表示方法を記憶するデータグループ情報記憶部117が設けられている。
【0048】
ユーザは、データグループ設定装置14を通して、1つ以上のデータを1つのデータグループとして定義し、その表示を記号やグループ中の代表データ(以下アイコンと表す)で表示するように指定する。データグループ設定装置14は、ユーザの指定したデータグループおよびその表示方法をデータグループ情報記憶部117に記録する。表示指示部114は、指定されたデータグループについてはユーザが指定した表示方法で表示指示し、ユーザによりアイコンが指定された場合はその構成メンバーを表示するように指示する。データ更新時には、更新対象のデータに対する参照元データが属しているデータグループは、そのアイコンを強調表示する。これにより、データのすべてが画面に表示できないような場合でも、それをデータグループによって表示することができ、またデータ更新が行われた場合もデータグループのアイコンが強調表示されるため、ユーザは参照元データの更新を容易に認識することができる。
【0049】
以下、図14〜図16を参照して、実施形態4の処理手順を説明する。図14はデータおよびデータグループの表示例、図15は図14の表示におけるデータグループ情報記憶部117の保持するテーブルの内容、図16は表示指示部114の処理手順を示したフローチャートである。データ更新部は実施形態1と同様の処理を行う。
【0050】
図14において、A1〜A4,C1〜C5,D1〜D3はデータ、B1はデータC1〜C5からなるデータグループ、B2,B3,B4はそれぞれデータD1,D2,D3からなるデータグループである。データの参照関係はA1以外の全てのデータがA1を参照している。A1は“良”か“悪”の値をとり、それ以外のデータはA1が“良”の場合と“悪”の場合に対応したデータを持つ。すなわち、A1が変更されるとそれに伴って他の全てのデータが変化する。ここでは、データA1〜A4およびデータグループB1〜B4を含む画面だけが表示されており、C1〜C5,D1〜D3のデータについては表示されてない。
【0051】
また、図15のデータグループ情報には、データグループB1はデータC1〜C5、B2はデータD1、B3はデータD2、B4はデータD4と言ったメンバー情報とその表示方法(アイコンの形態)が記録されている。
【0052】
データA1が更新された場合、表示指示部114は更新データ集合をデータ更新部111より獲得し(ステップS71)、更新後のデータをデータ記憶部113より読み出し(ステップS72)、個々のデータについて、データグループに属するデータはそのアイコンを、そうでないデータは更新後のデータを強調表示する指示を出す処理を順次行う(ステップS73〜S76)。
【0053】
すなわち、A2〜A4については更新後のデータの強調表示を指示し、C1〜C5,D1〜D3についてはそのデータグループのアイコンであるB1〜B4の強調表示を指示する。
【0054】
また、表示指示部114は、強調表示を行っている間は、データ更新部111より獲得した更新データ集合を保持する。ユーザがアイコンを選択することにより、データグループの表示の指示を出した場合には、データグループの各データについて、更新データ集合に入っているものは強調表示を指示し、そうでないものは通常の表示の指示を行う。
【0055】
なお、強調表示は実施形態1と同様に点滅表示等で表示してもよいし、実施形態2で述べたデータ更新ログ記憶部115を追加して、更新前後の値を交互に表示してもよい。また、実施形態3で述べた更新データ集合ログ記憶部116を追加して、過去の任意の更新の強調表示を可能にしてもよい。
【0056】
次に、上述した各実施形態に使用される表示指示部114の変形例について説明する。
本例においては、強調表示指示を行った後、次のイベントが発生した時点で強調表示の解除が行われる。ここでいうイベントとは、一定時間の経過、ユーザからの強調表示解除要求、新たな更新要求、のいずれかあるいはそれらの任意の組み合わせである。これにより、強調表示を行った後の解除が可能になる。
【0057】
図17は本例における表示指示部114の処理手順を示したフローチャートである。実施形態1と同様に強調表示指示を出し(ステップS81〜S83)、その後、次のイベントを待機する(ステップS84)。イベントが発生した時点で、表示指示部114、強調表示指示を出したデータについての強調表示解除を指示する(ステップS85)。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、あるデータが更新されることによって他のデータが更新される場合、そのデータ更新の発生をユーザに明示的に提示できるようになり、ユーザがデータ更新を容易に認識することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態に係る情報表示装置の構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態1の情報表示装置に設けられた参照関係記憶部が保持する参照関係情報の例を示す図。
【図3】同実施形態1の情報表示装置に設けられたデータ更新部の処理手順を示すフローチャート。
【図4】同実施形態1の情報表示装置に設けられた表示指示部の処理手順を表すフローチャート。
【図5】同実施形態1の情報表示装置によって表示される表示画面例を示す図。
【図6】この発明の第2の実施形態に係る情報表示装置の構成を示すブロック図。
【図7】同実施形態2の情報表示装置に設けられたデータ更新部の処理手順を表すフローチャート。
【図8】同実施形態2の情報表示装置に設けられた表示指示部の処理手順を表すフローチャート。
【図9】この発明の第3の実施形態に係る情報表示装置の構成を示すブロック図。
【図10】同実施形態3の情報表示装置に設けられた更新データ集合ログ記憶部に記録された内容を示す図。
【図11】同実施形態3の情報表示装置に設けられたデータ更新部の処理手順を表すフローチャート。
【図12】同実施形態3の情報表示装置に設けられた表示指示部の処理手順を表すフローチャート。
【図13】この発明の第4の実施形態に係る情報表示装置の構成を示すブロック図。
【図14】同実施形態4の情報表示装置による画面表示例を示す図。
【図15】同実施形態4の情報表示装置におけるデータグループ情報の一例を示す図。
【図16】同実施形態4の情報表示装置に設けられた表示指示部の処理手順を示すフローチャート。
【図17】同実施形態4の情報表示装置に設けられた表示指示部の処理手順を示すフローチャート。
【図18】従来のスプレッドシートの表示例を示す図。
【符号の説明】
11…情報表示装置、12…更新情報発生装置、13…表示装置、111…データ更新部、112…参照関係記憶部、113…データ記憶部、114…表示指示部、115…データ更新ログ記憶部、116…更新データ集合ログ記憶部、117…データグループ情報記憶部。
【発明の属する技術分野】
この発明は情報表示装置および情報表示方法に関し、特に参照関係を持った複数のデータを表示する情報表示装置および情報表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、参照関係を持った複数のデータの表示を行うものの一つとしてスプレッドシートがある。スプレッドシートの表示例を図18に示す。一般的なスプレッドシートでは、ワークシートとよばれる縦横の線で区切られたマス目で構成される表上でデータの操作を行う。個々のマス目はセルと呼ばれ、セル上では数値や文字といった実際のデータの記録・操作を行うことができる。セルには他のセルの数値データを元に計算した結果を表示することができる。
【0003】
例えば、図18においては、セルB8はセルB2〜B6の和、セルC8はセルC2〜C6の和、セルD8はセルB8とセルC8の差を表示する。これらのセルは計算の元となるセルの値が変更された場合には自動的に再計算され、その結果を表示する。以降では、B8,C8,D8の様に他のデータを参照するデータを参照元データ、B2〜B6のように他のデータによって参照されるデータを参照先データと呼ぶ。
【0004】
スプレッドシートではこのように参照関係をもった複数のデータを表示することができる。また、これら複数のデータの参照関係を調べる場合には、
1)参照元データの数式を調べる
2)参照元データ上で特定の操作をすることにより、参照先データ集合を反転させる等の強調表示を行う
といった操作が行われる。
【0005】
しかし、あるデータが変化したことに伴って、他のデータが変化した場合、それらの変更はユーザに通知されることなく行われるため、他のデータの変化を認識しづらいという問題点があった。また、スプレッドシートでは、ワークシート中の表示されていない部分に参照元データがある場合、その参照先データが更新されてもユーザには参照元データの変化に起こったことが分からないという問題点があった。
【0006】
また、携帯端末等にて通信回線等から受信した情報をスプレッドシートを使用して表示する場合には、受信したデータ更新情報に従って、指定されたデータおよびそれに関係するデータが更新されて表示される。例えば、通信回線から受けたデータにより、図18のセルC5の値が更新される場合、セルC5を参照先とするセルC8,D8が参照元データとして更新される。この場合、携帯端末を使用するユーザがセルC5のデータ更新を行うのではなく、外部からの通信によりデータが更新されるため、ユーザはそれらの更新を認識するのがさらに困難になるという問題点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来では、参照関係を持った複数のデータを表示する場合、あるデータが更新されたことによる他のデータの更新を認識するのが困難であるという問題点があった。特に、携帯端末など、ユーザ自身の操作ではなく、外部から受けたデータによって自動的に関連データの更新がなされる場合には、どのデータについて、何時、どのようなデータ変更がなされたのかを認識するのは困難であった。
【0008】
この発明はこのような点に鑑みてなされたもので、あるデータが更新されることによって他のデータが更新される場合、そのデータ更新の発生をユーザに明示的に提示できるようにし、ユーザがデータ更新を容易に認識することができる情報表示装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は、表示装置に表示される複数のデータの内容を記憶するデータ記憶手段と、前記複数のデータの参照関係を示す参照関係情報を記憶する参照関係記憶手段と、前記データ記憶手段に記憶され他のデータによって参照されている参照先データに対する更新要求が入力されたとき、前記参照関係情報を参照して前記参照先データを参照している参照元データを検出し、前記参照先データおよび前記参照元データを更新するデータ更新手段と、前記参照先データおよび前記参照元データそれぞれの更新前のデータ内容を記憶する更新ログ記憶手段と、前記参照先データおよび前記参照元データそれぞれについて更新前の内容と更新後の内容を前記表示装置に交互に表示させる表示指示手段とを具備することを特徴とする。
【0010】
この情報表示装置においては、参照先データが更新されたことにより、参照元データが更新される時点で、それら参照先データおよび参照元データそれぞれについてその更新前の内容と更新後の内容が交互に表示される。したがって、例えば携帯端末など、ユーザ自身の操作ではなく、外部から受けたデータによって自動的に参照先データが更新され、その更新に伴って参照元データの更新がなされる場合でも、それらデータについて、何時、どのようなデータ変更がなされたのかをユーザに知らせることが可能となると共に、参照先データおよび参照元データそれぞれについて更新前と更新後の双方のデータ内容をユーザに知らせることが可能になる。
【0014】
また、この発明の情報表示装置は、更新データ集合ログ記憶手段に、データ更新手段によってデータ更新が行われる度に前記参照先データおよび前記参照元データそれぞれについて更新前のデータ内容を記録しておき、利用者からの過去の任意の更新Nに対する表示要求に応じて、前記更新データ集合ログ記憶手段より現在から前記更新Nまでの更新データ集合とそれを構成するデータそれぞれの更新前のデータ内容を読出し、更新N+1までの更新前のデータ内容を表示すると共に、前記更新Nのデータ集合を強調表示する手段とを具備することを特徴とする。これにより、ユーザは過去の任意の更新Nについて、その更新Nが行われた直後の表示状態と、その更新Nで更新されたデータ集合を容易に知ることができる。
【0015】
また、データの全てが画面表示されない場合には、データ記憶手段に記憶されている1以上のデータからデータグループを構成し、そのデータグループを1つの記号または1つの代表データで前記表示装置に表示させる手段と、前記データ記憶手段に記憶されている参照先データが前記更新手段によって更新されたとき、その参照先データを参照している参照元データが属するデータグループに対応する記号または代表データを前記表示装置に強調表示させる表示指示手段とを設けることが好ましい。これにより、表示されてないデータが存在する場合でも、それらデータをデータグループによって表示する事ができ、データ更新が行われた場合もデータグループの記号(例えばアイコンなど)が強調表示されるため、ユーザは参照元データの更新を容易に認識することができる。
【0016】
また、表示指示手段は、強調表示指示を行った後、一定時間経過後か、ユーザからの強調表示解除指示かあるいは新たな更新要求により、通常の表示に戻すように構成することが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照してこの発明の実施形態を説明する。
図1には、この発明の第1の実施形態に係る情報表示装置が示されている。この情報表示装置11は例えば携帯型電子情報機器などの計算機に適用されるものであり、参照関係を持つ複数のデータを表示装置13に画面表示し、他のデータから参照されている参照先データの更新に伴ってそのデータを参照している参照元データを自動更新する機能を持つ。また、参照先データの更新に伴って参照元データが更新されたときは、それら更新された参照先データおよび参照元データを表示装置13に強調表示させる機能も有している。
【0018】
これらデータ更新および強調表示機能は、データ更新部111、参照関係記憶部112、データ記憶部113、および表示指示部114によって実現されている。
【0019】
データ更新部111は、更新情報発生装置12から更新要求が入力されると、それを検出し、データ記憶部113中の該当するデータの値を更新する。この場合、データ更新部111は、更新要求されたデータを参照先データとして参照している参照元データを参照関係記憶部112が保持する参照関係情報より調べ、参照元データがあれば、データ記憶部113中に記憶されている更新対象データおよび参照元データを更新する。そして、データ更新部111は、更新した参照先および参照元データの集合を、表示指示部114に通知する。表示指示部114は、データ更新部111から通知された参照先データおよび参照元データについて強調表示する指示を表示装置13に対して行う。
【0020】
なお、参照関係を持つデータとは、あるデータAをもとに別のデータBの値が決定される時に参照関係があると言い、この場合のデータAは参照先データ、データBは参照元データと呼ぶ。
【0021】
例えば、複数のデータA,B,Cについてそれらの和計算が可能で、データCはデータAとデータBの和である場合、データA,Bは参照先データ、データCは参照元データである。また別の例として、あるデータAが特定の値の集合の中の1つの値をとり、データAを参照先とするデータBはデータAの取り得るすべての値に対応した値が定義されている場合も参照関係がある。これらの情報は参照関係記憶部112に保持されている。
【0022】
図1の情報表示装置11は、計算機上で実行されるソフトウェアであるスプレッドシートプログラム中に組み込まれたプログラム、あるいはそのスプレッドシートが提供するマクロ等のプログラミング機能を使用したプログラムとして実現することができ、これを記憶媒体に記憶しておくことにより、ユーザがスプレッドシート中のあるセルの値を更新した場合に、それを参照する他のセルなどを強調表示することができる。
【0023】
また、参照関係を持つ複数のデータを通信回線などから受信して表示する構成の携帯型の計算機においては、図1の情報表示装置11の機能を記述したプログラムを作成し記憶媒体に記憶しておくことにより、通信回線を通して更新データを受信した場合に、その更新データを参照する他のデータを強調表示することができる。
【0024】
以下、図1の各構成要素の機能について説明する。
更新情報発生装置12は、ユーザからのキー入力や通信回線、FM文字放送等からの更新データ情報によって更新要求を発生するものであり、また表示装置13は実際のデータを表示する装置であり、ディスプレイとそれを制御する表示制御装置などから構成される。
【0025】
情報表示装置11の各部の機能および動作を図18のセルB6のデータが更新された場合を例にとって、図2〜図4を参照して説明する。
図2は参照関係記憶部112で保持している参照関係を示した図である。この参照関係は図18のスプレッドシートのデータに対応するものであり、例えば、B8はB2〜B6を式1:@SUM(B2:B6)で参照している。データ記憶部113は図18のスプレッドシート内の構造と同様であり、各セルの値を記憶している。
【0026】
図3および図4はそれぞれデータ更新部111および表示指示部114の処理手順を示したフローチャートである。
データ更新部111は、更新情報発生装置12から発生した更新情報から、セルB6のデータが更新されることを検出する(ステップS11)。次いで、参照関係記憶部112より更新対象データを参照先とする参照元データを探し、セルB8およびセルD8のデータが参照元データであることを検出し(ステップS12)、更新データ集合(セルB6,B8,D8)に対応したデータ記憶部113中のデータの値を参照関係記憶部112内の参照関係を元に更新する(ステップS13)。その後、データ更新部111は、更新データ集合を表示指示部113に対して通知する(ステップS14)。
【0027】
表示指示部114は、データ更新部111から更新データ集合を獲得して(ステップS21)、更新後の値をデータ記憶部113から読み出し(ステップS22)、それらのデータを表示装置13に対して強調表示するように指示する(ステップS23)。
【0028】
強調表示方法としては、点滅表示、色を変化させた表示、枠を付加した表示、下線を付加した表示、拡大した表示、別ウィンドウ上での表示、更新データの一覧の別ウィンドウでの表示のような指示を行う。このデータ更新に伴う強調表示の例を図5に示す。
【0029】
図5では、上述の更新操作により、参照先データB6および参照元データB8,D8が更新され強調表示されている様子が示されている。
以上の処理により、更新要求された参照先データおよびそれを参照する参照元データを強調表示することができるが、参照元データが存在しない場合は、単に更新要求されたデータのみを強調表示してもよい。
【0030】
なお、データ更新部111から表示指示部114に通知される更新データ集合を((B6),(B8,D8))のように参照先データと参照元データと言う形で通知し、表示指示部114は参照先データと参照元データを異なる強調表示方法で指示することもできる。
【0031】
以上説明したように、実施形態1の情報表示装置11によれば、参照先データが更新されることにより参照元データが更新される時点で、それら更新された参照先データおよび参照元データが共に表示装置13上で強調表示される。したがって、例えば携帯端末など、ユーザ自身の操作ではなく、外部から受けたデータによって自動的に参照先データが更新され、その更新に伴って参照元データの更新がなされる場合でも、それらデータについて、何時、どのようなデータ変更がなされたのかをユーザに知らせることが可能となる。
【0032】
次に、この発明の第2実施形態について説明する。
図6には、この発明の第2実施形態に係る情報表示装置11の機能構成が示されている。この情報表示装置11には、図1の構成に加え、最も最近の更新において更新された更新データ集合の更新前の値を記録するデータ更新ログ記憶部115が設けられている。
【0033】
データ更新部111は、データ更新の際に更新データ集合とそれを構成するそれぞれのデータの更新前の値をデータ更新ログ記憶部115に記録し、表示指示部114は更新データ集合の強調表示を指示する際に、各データについて、データ更新ログ記憶部115に記録された更新前の値とデータ記憶部113に記録された更新後の値を交互に表示するように表示装置13に指示する。これにより、ユーザは更新されたデータの前後の値を容易に知ることができる。
【0034】
以下、図7および図8を参照して情報表示装置11の処理手順を説明する。図7および図8はそれぞれデータ更新部111、表示指示部114のフローチャートを示したものである。
【0035】
ここでは、実施形態1と同様に、図18のセルB6が更新された場合について説明する。
データ更新部111は、更新情報発生装置12から発生した更新情報よりセルB6のデータが更新されることを検出する(ステップS31)。次に、データ更新部111は、参照関係記憶部112より、更新要求されたデータを参照先とする参照元データを探し、セルB8およびセルD8のデータが参照元データであることを検出する(ステップS32)。そして、データ更新部111は、検出した更新データ集合(セルB6,B8,D8)とそれを構成するデータそれぞれの更新前の値をデータ更新ログ記憶部115に記録する(ステップS33)。
【0036】
本例では(B6:2340,B8:15794,D8:12296)のようなデータがデータ更新ログ記憶部115に記録される。
その後、データ更新部111は、データ記憶部113中の更新データ集合それぞれそのデータの値を更新し(ステップS34)、更新データ集合を表示指示部114に対して通知する(ステップS35)。
【0037】
表示指示部114は、データ更新部111から更新データ集合を獲得して(ステップS41)、更新前の値をデータ更新ログ記憶部115から読み出し(ステップS42)、更新後の値をデータ記憶部113から読み出す(ステップS43)。その後、表示指示部114は、表示装置13に対して、更新データ集合の各データについて更新前の値と更新後の値を交互に表示するように指示する(ステップS44)。
【0038】
次に、この発明の第3実施形態について説明する。
図9には、この発明の第3実施形態に係る情報表示装置11の機能構成が示されている。この情報表示装置11には、図1の構成に加え、過去の各更新毎に更新された更新データ集合それぞれのデータの更新前の値を記録する更新データ集合ログ記憶部116が設けられている。
【0039】
図6に示した実施形態2のデータ更新ログ記憶部115では、最も最近の更新に関する更新データ集合についての更新前の値だけを記録するが、更新データ集合ログ記憶部116では過去に行われた複数の更新についての更新データ集合の更新前のデータの値を記録する点で異なる。
【0040】
データ更新部111は、データ更新の度に更新データ集合とそれを構成するそれぞれのデータの更新前の値を更新データ集合ログ記憶部116に蓄積する。表示指示部114は過去の任意の更新Nについて、更新データ集合ログ記憶部116より更新データ集合とそれを構成するデータそれぞれの更新前の内容を読出し、更新N+1までの更新前のデータ内容を表示して更新Nが行われた直後の表示状態に戻すと共に、更新Nで記録したデータ集合を強調表示する。これにより、ユーザは過去の任意の更新Nについて、その更新Nが行われた直後の表示状態と、その更新Nで更新されたデータ集合を容易に知ることができる。
【0041】
以下、図10〜図12を参照して実施形態3の処理手順を説明する。
図10は更新データ集合ログ記憶部116に記録される情報を示したものであり、過去の更新における更新データ集合とその更新データ集合の各データの更新前の値とが更新処理番号1〜Nにそれぞれに対応して記録されている。
【0042】
図11はデータ更新部111のデータ更新時の処理手順を示したフローチャート、図12はユーザから過去の更新を指定された場合の表示指示部114の処理手順を示したフローチャートである。
【0043】
データ更新部111は、データ更新時に実施形態1で示した図3のフローチャートの処理ステップS11,S12,S13,S14に相当するステップS51,S52,S54,S55の処理に加えて、参照先データおよび参照元データからなる更新データ集合とそれを構成するそれぞれのデータの更新前の値を更新データ集合ログ記憶部116に記憶するステップS53を含む。
【0044】
データ更新時の表示指示部114の処理は実施形態1で示した図4の処理と同様であり、表示指示部114は、図4のフローチャートに従って更新データ集合を強調表示するよう指示する。
【0045】
また、ユーザから過去のN番目の更新の表示要求があった場合には、表示指示部114は、図12に示すように、現在からN+1番目までの更新ログを更新データ集合ログ記憶部116から読み出し(ステップS61)、現在からN+1番目の順番に各ログに記録されているデータについて更新前の値を表示するように指示する(ステップS62)。これにより表示はN番目の更新が行われた後の表示になる。その後、表示指示部114は、N番目の更新ログを読み出し、読みだしたデータ集合を強調表示するように指示する(ステップS63,S64)。
【0046】
なお、表示方法は実施形態1で示した更新後の値を強調表示する方法でもよいし、実施形態2で示した更新前後の値を交互に表示する方法でもよい。また、強調表示を解除するにはデータ記憶部113に記録されているデータの表示を指示すればよい。
【0047】
次に、この発明の第4実施形態について説明する。
図13には、この発明の第4実施形態に係る情報表示装置11の機能構成が示されている。この情報表示装置11には、図1に示した実施形態1の構成に加え、ユーザが指定するデータグループおよびその表示方法を記憶するデータグループ情報記憶部117が設けられている。
【0048】
ユーザは、データグループ設定装置14を通して、1つ以上のデータを1つのデータグループとして定義し、その表示を記号やグループ中の代表データ(以下アイコンと表す)で表示するように指定する。データグループ設定装置14は、ユーザの指定したデータグループおよびその表示方法をデータグループ情報記憶部117に記録する。表示指示部114は、指定されたデータグループについてはユーザが指定した表示方法で表示指示し、ユーザによりアイコンが指定された場合はその構成メンバーを表示するように指示する。データ更新時には、更新対象のデータに対する参照元データが属しているデータグループは、そのアイコンを強調表示する。これにより、データのすべてが画面に表示できないような場合でも、それをデータグループによって表示することができ、またデータ更新が行われた場合もデータグループのアイコンが強調表示されるため、ユーザは参照元データの更新を容易に認識することができる。
【0049】
以下、図14〜図16を参照して、実施形態4の処理手順を説明する。図14はデータおよびデータグループの表示例、図15は図14の表示におけるデータグループ情報記憶部117の保持するテーブルの内容、図16は表示指示部114の処理手順を示したフローチャートである。データ更新部は実施形態1と同様の処理を行う。
【0050】
図14において、A1〜A4,C1〜C5,D1〜D3はデータ、B1はデータC1〜C5からなるデータグループ、B2,B3,B4はそれぞれデータD1,D2,D3からなるデータグループである。データの参照関係はA1以外の全てのデータがA1を参照している。A1は“良”か“悪”の値をとり、それ以外のデータはA1が“良”の場合と“悪”の場合に対応したデータを持つ。すなわち、A1が変更されるとそれに伴って他の全てのデータが変化する。ここでは、データA1〜A4およびデータグループB1〜B4を含む画面だけが表示されており、C1〜C5,D1〜D3のデータについては表示されてない。
【0051】
また、図15のデータグループ情報には、データグループB1はデータC1〜C5、B2はデータD1、B3はデータD2、B4はデータD4と言ったメンバー情報とその表示方法(アイコンの形態)が記録されている。
【0052】
データA1が更新された場合、表示指示部114は更新データ集合をデータ更新部111より獲得し(ステップS71)、更新後のデータをデータ記憶部113より読み出し(ステップS72)、個々のデータについて、データグループに属するデータはそのアイコンを、そうでないデータは更新後のデータを強調表示する指示を出す処理を順次行う(ステップS73〜S76)。
【0053】
すなわち、A2〜A4については更新後のデータの強調表示を指示し、C1〜C5,D1〜D3についてはそのデータグループのアイコンであるB1〜B4の強調表示を指示する。
【0054】
また、表示指示部114は、強調表示を行っている間は、データ更新部111より獲得した更新データ集合を保持する。ユーザがアイコンを選択することにより、データグループの表示の指示を出した場合には、データグループの各データについて、更新データ集合に入っているものは強調表示を指示し、そうでないものは通常の表示の指示を行う。
【0055】
なお、強調表示は実施形態1と同様に点滅表示等で表示してもよいし、実施形態2で述べたデータ更新ログ記憶部115を追加して、更新前後の値を交互に表示してもよい。また、実施形態3で述べた更新データ集合ログ記憶部116を追加して、過去の任意の更新の強調表示を可能にしてもよい。
【0056】
次に、上述した各実施形態に使用される表示指示部114の変形例について説明する。
本例においては、強調表示指示を行った後、次のイベントが発生した時点で強調表示の解除が行われる。ここでいうイベントとは、一定時間の経過、ユーザからの強調表示解除要求、新たな更新要求、のいずれかあるいはそれらの任意の組み合わせである。これにより、強調表示を行った後の解除が可能になる。
【0057】
図17は本例における表示指示部114の処理手順を示したフローチャートである。実施形態1と同様に強調表示指示を出し(ステップS81〜S83)、その後、次のイベントを待機する(ステップS84)。イベントが発生した時点で、表示指示部114、強調表示指示を出したデータについての強調表示解除を指示する(ステップS85)。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、あるデータが更新されることによって他のデータが更新される場合、そのデータ更新の発生をユーザに明示的に提示できるようになり、ユーザがデータ更新を容易に認識することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態に係る情報表示装置の構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態1の情報表示装置に設けられた参照関係記憶部が保持する参照関係情報の例を示す図。
【図3】同実施形態1の情報表示装置に設けられたデータ更新部の処理手順を示すフローチャート。
【図4】同実施形態1の情報表示装置に設けられた表示指示部の処理手順を表すフローチャート。
【図5】同実施形態1の情報表示装置によって表示される表示画面例を示す図。
【図6】この発明の第2の実施形態に係る情報表示装置の構成を示すブロック図。
【図7】同実施形態2の情報表示装置に設けられたデータ更新部の処理手順を表すフローチャート。
【図8】同実施形態2の情報表示装置に設けられた表示指示部の処理手順を表すフローチャート。
【図9】この発明の第3の実施形態に係る情報表示装置の構成を示すブロック図。
【図10】同実施形態3の情報表示装置に設けられた更新データ集合ログ記憶部に記録された内容を示す図。
【図11】同実施形態3の情報表示装置に設けられたデータ更新部の処理手順を表すフローチャート。
【図12】同実施形態3の情報表示装置に設けられた表示指示部の処理手順を表すフローチャート。
【図13】この発明の第4の実施形態に係る情報表示装置の構成を示すブロック図。
【図14】同実施形態4の情報表示装置による画面表示例を示す図。
【図15】同実施形態4の情報表示装置におけるデータグループ情報の一例を示す図。
【図16】同実施形態4の情報表示装置に設けられた表示指示部の処理手順を示すフローチャート。
【図17】同実施形態4の情報表示装置に設けられた表示指示部の処理手順を示すフローチャート。
【図18】従来のスプレッドシートの表示例を示す図。
【符号の説明】
11…情報表示装置、12…更新情報発生装置、13…表示装置、111…データ更新部、112…参照関係記憶部、113…データ記憶部、114…表示指示部、115…データ更新ログ記憶部、116…更新データ集合ログ記憶部、117…データグループ情報記憶部。
Claims (4)
- 表示装置に表示される複数のデータの内容を記憶するデータ記憶手段と、
前記複数のデータの参照関係を示す参照関係情報を記憶する参照関係記憶手段と、
前記データ記憶手段に記憶され他のデータによって参照されている参照先データに対する更新要求が入力されたとき、前記参照関係情報を参照して前記参照先データを参照している参照元データを検出し、前記参照先データおよび前記参照元データを更新するデータ更新手段と、
前記参照先データおよび前記参照元データそれぞれの更新前のデータ内容を記憶する更新ログ記憶手段と、
前記参照先データおよび前記参照元データそれぞれについて更新前の内容と更新後の内容を前記表示装置に交互に表示させる表示指示手段とを具備することを特徴とする情報表示装置。 - 表示装置に表示される複数のデータの内容を記憶するデータ記憶手段と、
前記複数のデータの参照関係を示す参照関係情報を記憶する参照関係記憶手段と、
前記データ記憶手段に記憶され他のデータによって参照されている参照先データに対する更新要求が入力されたとき、前記参照関係情報を参照して前記参照先データを参照している参照元データを検出し、前記参照先データおよび前記参照元データを更新するデータ更新手段と、
前記データ更新手段によってデータ更新が行われる度に前記参照先データおよび前記参照元データそれぞれについての更新前のデータ内容を記録する更新データ集合ログ記憶手段と、
利用者からの過去の任意の更新Nに対する表示要求に応じて、前記更新ログ記憶手段より現在から前記更新Nまでの更新データ集合とそれを構成するデータそれぞれの更新前のデータ内容を読出し、更新N+1までの更新前のデータ内容を表示すると共に、前記更新Nのデータ集合を強調表示する手段とを具備することを特徴とする情報表示装置。 - 表示装置に表示される複数のデータの内容を記憶するデータ記憶手段と、
前記複数のデータの参照関係を示す参照関係情報を記憶する参照関係記憶手段と、
前記データ記憶手段に記憶され他のデータによって参照されている参照先データに対する更新要求が入力されたとき、前記参照関係情報を参照して前記参照先データを参照している参照元データを検出し、前記参照先データおよび前記参照元データを更新するデータ更新手段と、
前記データ記憶手段に記憶されている1つ以上のデータからデータグループを構成し、そのデータグループを1つの記号または1つの代表データで前記表示装置に表示させる手段と、
前記データ記憶手段に記憶されている参照先データが前記更新手段によって更新されたとき、その参照先データを参照している参照元データが属するデータグループに対応する記号または代表データを前記表示装置に強調表示させる表示指示手段とを具備することを特徴とする情報表示装置。 - 前記表示指示手段は、前記記号または代表データが強調表示されているデータグループに属するデータそれぞれを前記表示装置に表示させるメンバ表示手段を含み、
このメンバ表示手段は、前記データグループに属するデータの中で前記参照先データを参照している参照元データとそれ以外のデータとを区別して前記表示装置に表示することを特徴とする請求項3記載の情報表示装置。
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