JP3555202B2 - 車両用シートヒータ - Google Patents
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- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60N—SEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60N2/00—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
- B60N2/56—Heating or ventilating devices
- B60N2/5678—Heating or ventilating devices characterised by electrical systems
- B60N2/5685—Resistance
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- B60N—SEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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- B60N2/58—Seat coverings
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- Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
- Control Of Resistance Heating (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、自動車等の座席の表皮面に取り付け固定し、採暖を行うことのできる車両用シートヒータに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
車両用シートヒータは、大きく分類すると、座席を組み立て製造する段階で座席の内部にビルトインするタイプと、座席の表皮面に外部から取り付け固定して使用するタイプに分けられる。ビルトインタイプは図６に示すように、座部の内部に装着されるヒータユニット１１と、背部の内部に装着されるヒータユニット１２からなり、図５に示すようにそれぞれのヒータ線２２の配設パターンは、座部及び背部ともに基布２１の角部もいっぱいに使った正方形、ないしは長方形に近い形にするのが一般的である。一方、座席の表皮面に外部から取り付け固定して使用するタイプは、図４に示すように座部のヒータユニットと、背部のヒータユニットが一体的に繋がったものが一般的であり、そのヒータ線の配設パターンは、前述したビルトインタイプのパターンとほぼ同じものが多く使われている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このように座席の表皮面に外部から取り付け固定して使用する車両用シートヒータは、外部から取り付ける故に、例えば人が座席に座ろうとする時、座部の端角部を引っかけて、図４のＡ部のように折れ曲がったままで使用されたり、また、背部の上部での固定が経時的にゆるんで、背部の下部でだぶつき、Ｂ部のように折れ曲がったままの状態で使用されたりする。このような状態で長期間使用されると、従来のようなヒータ線の配設パターンでは、ヒータ線が折れ曲がってしまい、しかも人の体重及び走行時の振動によるストレスが加わり、やがてヒータ線が断線したり、または断線しかかりの時に発生する火花で周辺が焼けたり、焦げたりするという欠点を有していた。
【０００４】
本発明は、かかる従来の欠点を解決するもので、通常、折れ曲がり易いところが折れ曲がってもヒータ線を損傷しない車両用シートヒータを提供することを目的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するため、基布に配設される発熱体と温度制御部で構成されるヒータユニットと、表面材と、裏面材と、座席の座部と背部の表皮面に外部から取り付け固定する固定手段とを備え、前記ヒータユニットの座部前方左右のめくれ易い角部分は、ヒータ配設を除いて空白部分を構成するとともに、背部の下部は、基布の屈曲軸に対して斜め方向にヒータ線を配設したものである。
【０００６】
【作用】
上記構成により、めくれ易い、あるいは折れ曲がり易い箇所に採暖部を配設しないので、折れ曲がりストレスによるヒータ線の断線、損傷及び、これに付随する座席の焼け、焦げを未然に防ぐことができる。
【０００７】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。図１は本発明の一実施例における車両用シートヒータの本体構成を示す部分断面図であり、布、革等の表皮とウレタン等のクッションよりなる表面材１と、ヒータユニット２と裏面材３を重ね、端部を縁布等の飾り布４と、糸５で縫製固定している。図２はこの車両用シートヒータを、座席に取り付け固定した状態図であり、６はＬ形の金具付きゴムバンドで座席下部の適当な箇所に引っかけている。７はベルトＡで各々の端部に取付取外し自在な接着テープのオスとメスを備え、座席腰部の裏側に回し固定している。８はベルトＢでこれも各々に前記テープのオスとメスを備え、ヘッドレストの裏側で固定している。
【０００８】
図３は前記ヒータユニット２のヒータ線配線パターン図であり、基布２１にヒータ線２２が縫製固定されている。２３はサーモスタットでヒータ線２２への通電を制御している。ここでヒータ線２２の配設範囲は座部前方左右角部の箇所Ａ、及びＡ’で後退した状態、すなわち角部を回避した配設になっている。また、座部と背部の中間付近、すなわち背部の下部付近Ｂは採暖のためのヒータ線は配設されず、接続用としてのみ斜めに配線されている。このようにヒータ線を配設することで、例えば人が座席に座る時にシートヒータの端角部は引っかけてめくれ易いが、折れ曲がったままで長期間使用されたとしても、そこにはヒータ線が無いので断線することはない。また、背部上部のヘッドレストへの固定が何らかの理由でゆるんで、下部でだぶつき折れ曲がったままで、長期間使用されたとしても折れ曲がる箇所のヒータ線は斜めに配線されているので、ヒータ線へのストレスは加わらず断線の恐れはない。なお、本実施例では固定手段として、帯状のベルトでマジックテープによる場合を説明したが、紐状のものを用いてもよく、また、発熱体としてチュービング状のヒータ線を用いたが限定されるものではない。
【０００９】
【発明の効果】
以上の実施例から明らかなように、本発明によれば折れ曲がり易い箇所に採暖部であるヒータ線を配設しないので、折れ曲がりストレスによるヒータ線の断線、損傷及び、これに付随する座席の焼け、焦げを未然に防止でき、安全性の高い車両用シートヒータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例の車両用シートヒータの部分断面図
【図２】同車両用シートヒータの取り付け状態図
【図３】同ヒータユニットのヒータ線配設パターン図
【図４】従来の車両用シートヒータの取り付け状態図
【図５】従来のヒータユニットのヒータ線配設パターン図
【図６】ビルトインタイプの車両用シートヒータの取り付け状態図
【符号の説明】
１ 表面材
２ ヒータユニット
３ 裏面材
２１ 基布
２２ ヒータ線
２３ サーモスタット
【産業上の利用分野】
本発明は、自動車等の座席の表皮面に取り付け固定し、採暖を行うことのできる車両用シートヒータに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
車両用シートヒータは、大きく分類すると、座席を組み立て製造する段階で座席の内部にビルトインするタイプと、座席の表皮面に外部から取り付け固定して使用するタイプに分けられる。ビルトインタイプは図６に示すように、座部の内部に装着されるヒータユニット１１と、背部の内部に装着されるヒータユニット１２からなり、図５に示すようにそれぞれのヒータ線２２の配設パターンは、座部及び背部ともに基布２１の角部もいっぱいに使った正方形、ないしは長方形に近い形にするのが一般的である。一方、座席の表皮面に外部から取り付け固定して使用するタイプは、図４に示すように座部のヒータユニットと、背部のヒータユニットが一体的に繋がったものが一般的であり、そのヒータ線の配設パターンは、前述したビルトインタイプのパターンとほぼ同じものが多く使われている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このように座席の表皮面に外部から取り付け固定して使用する車両用シートヒータは、外部から取り付ける故に、例えば人が座席に座ろうとする時、座部の端角部を引っかけて、図４のＡ部のように折れ曲がったままで使用されたり、また、背部の上部での固定が経時的にゆるんで、背部の下部でだぶつき、Ｂ部のように折れ曲がったままの状態で使用されたりする。このような状態で長期間使用されると、従来のようなヒータ線の配設パターンでは、ヒータ線が折れ曲がってしまい、しかも人の体重及び走行時の振動によるストレスが加わり、やがてヒータ線が断線したり、または断線しかかりの時に発生する火花で周辺が焼けたり、焦げたりするという欠点を有していた。
【０００４】
本発明は、かかる従来の欠点を解決するもので、通常、折れ曲がり易いところが折れ曲がってもヒータ線を損傷しない車両用シートヒータを提供することを目的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するため、基布に配設される発熱体と温度制御部で構成されるヒータユニットと、表面材と、裏面材と、座席の座部と背部の表皮面に外部から取り付け固定する固定手段とを備え、前記ヒータユニットの座部前方左右のめくれ易い角部分は、ヒータ配設を除いて空白部分を構成するとともに、背部の下部は、基布の屈曲軸に対して斜め方向にヒータ線を配設したものである。
【０００６】
【作用】
上記構成により、めくれ易い、あるいは折れ曲がり易い箇所に採暖部を配設しないので、折れ曲がりストレスによるヒータ線の断線、損傷及び、これに付随する座席の焼け、焦げを未然に防ぐことができる。
【０００７】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。図１は本発明の一実施例における車両用シートヒータの本体構成を示す部分断面図であり、布、革等の表皮とウレタン等のクッションよりなる表面材１と、ヒータユニット２と裏面材３を重ね、端部を縁布等の飾り布４と、糸５で縫製固定している。図２はこの車両用シートヒータを、座席に取り付け固定した状態図であり、６はＬ形の金具付きゴムバンドで座席下部の適当な箇所に引っかけている。７はベルトＡで各々の端部に取付取外し自在な接着テープのオスとメスを備え、座席腰部の裏側に回し固定している。８はベルトＢでこれも各々に前記テープのオスとメスを備え、ヘッドレストの裏側で固定している。
【０００８】
図３は前記ヒータユニット２のヒータ線配線パターン図であり、基布２１にヒータ線２２が縫製固定されている。２３はサーモスタットでヒータ線２２への通電を制御している。ここでヒータ線２２の配設範囲は座部前方左右角部の箇所Ａ、及びＡ’で後退した状態、すなわち角部を回避した配設になっている。また、座部と背部の中間付近、すなわち背部の下部付近Ｂは採暖のためのヒータ線は配設されず、接続用としてのみ斜めに配線されている。このようにヒータ線を配設することで、例えば人が座席に座る時にシートヒータの端角部は引っかけてめくれ易いが、折れ曲がったままで長期間使用されたとしても、そこにはヒータ線が無いので断線することはない。また、背部上部のヘッドレストへの固定が何らかの理由でゆるんで、下部でだぶつき折れ曲がったままで、長期間使用されたとしても折れ曲がる箇所のヒータ線は斜めに配線されているので、ヒータ線へのストレスは加わらず断線の恐れはない。なお、本実施例では固定手段として、帯状のベルトでマジックテープによる場合を説明したが、紐状のものを用いてもよく、また、発熱体としてチュービング状のヒータ線を用いたが限定されるものではない。
【０００９】
【発明の効果】
以上の実施例から明らかなように、本発明によれば折れ曲がり易い箇所に採暖部であるヒータ線を配設しないので、折れ曲がりストレスによるヒータ線の断線、損傷及び、これに付随する座席の焼け、焦げを未然に防止でき、安全性の高い車両用シートヒータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例の車両用シートヒータの部分断面図
【図２】同車両用シートヒータの取り付け状態図
【図３】同ヒータユニットのヒータ線配設パターン図
【図４】従来の車両用シートヒータの取り付け状態図
【図５】従来のヒータユニットのヒータ線配設パターン図
【図６】ビルトインタイプの車両用シートヒータの取り付け状態図
【符号の説明】
１ 表面材
２ ヒータユニット
３ 裏面材
２１ 基布
２２ ヒータ線
２３ サーモスタット
Claims (2)
- 基布に配設される発熱体と温度制御部で構成されるヒータユニットと、表面材と、裏面材と、座席の座部と背部の表皮面に外部から取り付け固定する固定手段とを備え、前記ヒータユニットの座部前方左右の角部分はヒータ配設を除いて空白部分を構成した車両用シートヒータ。
- 背部の下部は、基布の屈曲軸に対して斜め方向にヒータ線を配設した請求項１記載の車両用シートヒータ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27914394A JP3555202B2 (ja) | 1994-11-14 | 1994-11-14 | 車両用シートヒータ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27914394A JP3555202B2 (ja) | 1994-11-14 | 1994-11-14 | 車両用シートヒータ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08131294A JPH08131294A (ja) | 1996-05-28 |
| JP3555202B2 true JP3555202B2 (ja) | 2004-08-18 |
Family
ID=17607044
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27914394A Expired - Lifetime JP3555202B2 (ja) | 1994-11-14 | 1994-11-14 | 車両用シートヒータ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3555202B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011189007A (ja) * | 2010-03-15 | 2011-09-29 | Raydent Kogyo Kk | 椅子への後付け式電気採暖具 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9963056B2 (en) * | 2001-09-20 | 2018-05-08 | Kurabe Industrial Co., Ltd. | Seat heater and a manufacturing method of seat heater |
| US7223948B2 (en) | 2002-11-15 | 2007-05-29 | W.E.T. Automotive Systems Ag | Covered conductor and heater formed therewith |
| JP2007022187A (ja) * | 2005-07-13 | 2007-02-01 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 自動二輪車用暖房シート |
-
1994
- 1994-11-14 JP JP27914394A patent/JP3555202B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011189007A (ja) * | 2010-03-15 | 2011-09-29 | Raydent Kogyo Kk | 椅子への後付け式電気採暖具 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08131294A (ja) | 1996-05-28 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
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