JP3554676B2 - 情報を表示するためのコンピュータシステムおよびその動作方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ視覚化に関し、特に、階層的クラスタリングされたデータのビューを、コンピュータを用いて生成し表示することに関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータ化されたデータ分析における共通の問題は、項目を記述するいくつかの変数に基づいて、類似の項目のグループ(クラスタ)を形成することである。例えば、ビジネス環境では、精度のよいマーケティングのために顧客グループを形成することがしばしば重要となる。クラスタリングの全般的な目標は、データを記述する変数を用いてデータをいくつかのクラスに分け、各クラスは互いに類似した要素を含むとともに他のクラスの要素とは類似しないようにすることである。クラスタリングを実行するための多くの知られた技術がある。最も一般的な技術の1つは階層的クラスタリングと呼ばれるものである。
【0003】
階層的クラスタリングは、いくつかの従来技術とは異なり、結果として得られるクラスタの数があらかじめ定義されていることを要求しない。代わりに、階層的クラスタリング法は、もとのデータ項目がリーフ(葉)となり、内部ノード(節点)が項目のクラスタを表すような二進ツリー(二分木)を作成する。各内部ノードには、そのノードの子クラスタの2つのセットの間の非類似性の尺度の表現も格納される。二進ツリーが作成された後、データを分析するユーザは、クラスタリングアルゴリズムを再実行することを必要とせずに、与えられた非類似性のレベルでツリーを切断して、さまざまな個数のグループのクラスタリングを作成することができる。このように、クラスタリングアルゴリズムを再実行することを必要とせずにツリーを切断することができることは、大きいデータセットを調べる際に非常に重要である。これにより、ユーザは、非常に遅いかもしれないアルゴリズムを大きいデータセットに対して一度実行した後、アルゴリズムを再実行してツリー構造を再作成することを必要とせずに、作成された構造をさまざまな方法で調べることができるからである。階層的クラスタリングを実行する方法は当業者に周知であるため、ここでは詳細には説明しない。このような方法は、”Cluster Analysis”, Everitt, B. S., 3rd ed., Halsted Press, NY (1993)、に記載されている。階層的クラスタリングを実行するのに用いられる具体的方法は本発明にとって重要ではない。
【0004】
適当な階層的クラスタリング方法を用いてツリー構造が作成された後、そのツリーを視覚化しなければならない。すなわち、ツリーの表現を生成し、ユーザのためにコンピュータスクリーン上に表示しなければならない。階層的クラスタリングアルゴリズムの結果を視覚化する1つの技術は、単に、ツリー構造のビューを生成し表示することである。しかし、この技術は、中程度のサイズのデータセットの場合でも非常に面倒となる。
【0005】
さらによい技術は、ツリーマップ(tree−map)を生成し表示することである。これは、スクリーン空間を最大限に利用するような、ツリーを視覚化する技術である。基本バージョンは、指定された長方形領域をとり、ツリー構造に基づいてそれを再帰的に分割していく。この方法は、ツリーの第1レベルを見て、ビュー領域を横にn個の長方形に分割する。ただし、nは、第1ノードの子の数である。各長方形は、各子ノードの下のサブツリーのサイズに比例する面積が割り当てられる。次に、この方法は、ツリーの次のレベルを見て、各ノードに対して、領域を再帰的に縦に分割することを除いては同じアルゴリズムを実行する。アルゴリズムは、指定された最大深さに到達する場合か、または、リーフノードに到達する場合が生じるまで、交互(横と縦)の方向にこの部分分割を続ける。いずれの場合でも、その後、そのノードに対する長方形領域が、ユーザ指定の特性(例えば、色、シェーディング、ラベル)により描画される。ツリーマップを生成するアルゴリズムは当業者に周知であり、”Tree Visualization with Tree Maps; a 2D Space−Filling Approach”, Schniederman, ACM Transactions on Graphics, January 1992、に記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、階層的クラスタリングされたデータのビューを生成し表示する技術を改善する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
具体的には、ツリーマップの生成は、与えられたレベルで非類似性にかかわらずにツリーを切断する従来技術とは異なり、データクラスタの非類似性の尺度に基づいて表示グループ分けを生成することによって、改善される。
【0008】
本発明の一実施例によれば、コンピュータシステムのメモリに記憶されているツリーのノードをたどり、所定の非類似度を有するノードに到達するまで、表示領域を再帰的に分割する。このような所定の非類似度までの再帰的分割により、データクラスタをよりよく視覚化するツリーマップが得られる。その理由は、結果として得られるグルーピング(グループ分け)は、より密接にクラスタの類似性に関係しているからである。このような視覚化により、もとになるデータを分析するユーザに、より有用な情報が伝えられる。
【0009】
本発明のもう1つの特徴によれば、従来技術のようにデータ項目のまとめられたグループの表現を表示するだけでなく、ツリー内のすべてのデータ項目を記号的に表示すると有効であることが分かる。この技術は、もとになるデータを分析するユーザに、さらに有用な情報を提供する。
【0010】
本発明のもう1つの特徴によれば、従来技術に従ってこれまで行われたように縦横の分割を交互に行うのではなく、ツリーマップを長方形の長いほうの軸に沿って再帰的に分割する。長方形の長いほうの軸に沿って分割することににより、より正方形に近い長方形からなるツリーマップが得られる。これは、細長い長方形が生じがちな従来技術とは異なる。本発明を用いることにより得られる正方形に近い長方形により、ユーザは、もとになるデータを容易に視覚化することができる。
【0011】
本発明のさらにもう1つの特徴によれば、非類似性のレベルが変更され新しいツリーマップが生成された場合、データ項目はツリーマップの同じ相対位置にとどまる。変更されるのは、データ項目の周りのグループ分けの表示のみである。本発明のこの特徴により、異なる非類似性レベルのグループの比較がうまくできるようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明は、任意のタイプの周知のコンピュータシステム上に実現可能である。ここでは、コンピュータという用語は、データを受け取り、所定の処理をそのデータに適用し、その処理の結果を生成することが可能な任意の装置あるいはマシンを含む。本発明の機能は、当業者に周知のタイプの、プログラムされたディジタルコンピュータによって実行される。その例を図1に示す。図1において、コンピュータシステム100は、ディスプレイモニタ(ディスプレイ装置、ディスプレイスクリーン)102、テキスト入力デバイス(例えばキーボード)104、グラフィカル入力デバイス(例えばマウス)106、コンピュータプロセッサすなわちCPU108、メモリユニット110、および不揮発性記憶装置(外部記憶装置。例えばディスクドライブ)120を有する。メモリユニット110は、例えば、コンピュータプログラムコードおよびデータを記憶する。コンピュータプロセッサ108は、ディスプレイモニタ102、メモリユニット110、不揮発性記憶装置120、キーボード104、およびマウス106に接続される。外部記憶装置120は、データおよびコンピュータプログラムコードを記憶するために用いられる。コンピュータプロセッサ108は、メモリユニット110に記憶されているコンピュータプログラムコードを実行する。実行中に、プロセッサは、メモリユニット110および不揮発性記憶装置120に記憶されているデータにアクセスすることが可能である。コンピュータシステム100は、メインフレームコンピュータ、ミニコンピュータ、ワークステーション、あるいはパーソナルコンピュータのような当業者に周知の任意のタイプの適当なものが可能である。もちろん当業者には認識されるように、コンピュータシステムに含まれるその他の多くのコンポーネントがあるが、明確化のために図1には図示しない。さらに、当業者には認識されるように、多くの変更およびコンポーネント置換を図1のコンピュータシステムに対して行うことが可能である。
【0013】
表1に、本発明の説明に用いるサンプルデータを示す。この表は、7種類の動物に関するデータからなり、それらの相対サイズと脚の本数を含む。
【表1】
Figure 0003554676
【0014】
図2に、表1のデータに階層的クラスタリング方法を適用して得られるツリー200を示す。上記のように、周知の階層的クラスタリング方法のうちの任意のものを用いて、図2のツリーのようなツリーを作成することが可能である。異なる階層的クラスタリング方法は多少異なるツリーを生成することがあるが、ツリーの基本構造は同一である。内部ノードA、B、C、D、E、Fは、データ項目のクラスタを表すクラスタノードである。例えば、クラスタノードCは、データ項目「ネコ」および「イヌ」のクラスタを表す。クラスタノードDは、データ項目「ヘビ」およびクラスタノードCのクラスタを表す。内部ノードは、子ノード間の非類似度が付される。例えば、ノードDは非類似度4.5を有し、ノードBは非類似度2.0を有する。これは、「ヒト」が「カンガルー」に類似する程度のほうが、「ヘビ」が「ネコ」−「イヌ」対に類似する程度より類似性が高いことを意味する。図2のツリー構造は、周知のデータ表現技術を用いてコンピュータシステム100のメモリ110に記憶される。
【0015】
図2のツリーが与えられると、本発明は、そのクラスタリングを視覚化する改善された技術を提供する。発明者の認識するところでは、階層的クラスタリングを視覚化する従来のツリーマップ法はいくつかの問題点を有する。従来のツリーマップ法の問題点の1つは、クラスタの非類似度が利用されないことである。ユーザは、異なる深さでツリーを切断することに基づいて表示グループを作成することができるだけである。例えば、図2のツリーを考える。従来技術を用いると、ユーザは、深さ2、すなわちノードEおよびAでツリーを切断すれば、次のようなグループを得ることができる。
D:ネコ−イヌ−ヘビ(Eの左側子ノード)
B:カンガルーーヒト(Eの右側子ノード)
ウマ(Aの左側子ノード)
ウシ(Aの右側子ノード)
このグループ分けから得られるツリーマップを図3に示す。グループ「ウマ」、「ウシ」、D、およびBが示されている。ここで、このグループ分けは、「ウシ」と「ウマ」を分割しているが、これは好ましくない。その理由は、これらは互いに非常に類似している(すなわち、これらの非類似度は1.0である)からである。しかし、従来のツリーマップ法は、非類似度に基づいてグループを作成することができないため、ツリー深さに基づくグループ分けが、できる最善のことになっている。
【0016】
従来のツリーマップのもう1つの問題点は、ツリーマップが、データ項目のまとめられたグループしか示さないことである。例えば、図3では、ツリーマップにグループDおよびBが示されているが、これらのグループDおよびBを構成する個々のデータ項目は示されていない。発明者が認識するところでは、まとめられたグループよりも個々のデータ項目を示すことのほうが有益である。
【0017】
従来のツリーマップのもう1つの問題点は、縦横の分割を交互にすると、ツリー深さはうまく示されるが、もとになるツリーがアンバランスのときに非常に細長い長方形が作成される傾向がある。このことは図3に見られる。本発明の1つの特徴によれば、縦横の分割を交互にする代わりに、表示領域は、長方形の長いほうの軸に沿って分割され、結果として得られる長方形が、他方の軸に沿って切る場合よりも正方形に近くなるようにする。
【0018】
従来のツリーマップに対するこれらの改善を実現するために本発明を実施する1つの方法を図4〜図8を参照して以下で説明する。改善された方法は以下のように記述される。まず、流れ図(ず4)のステップについて、具体例を参照せずに一般的に説明する。この説明の目的は、本発明の方法に一般的なコンテクストを与え、抽象的に実行されるステップを一般的に説明することである。この説明の後に、流れ図のステップについて、図2のツリー例の処理に関してさらに詳細に説明する。この説明は、本発明の方法の詳細な例を与える。
【0019】
プログラムされたコンピュータによって実行されるステップを示す流れ図を図4に示す。周知のように、コンピュータによって実行されるステップは、メモリ110に記憶されプロセッサ108によって実行される適当なコンピュータプログラムコードによって実現することができる。以下の説明が与えられれば、当業者は、プログラムされたディジタルコンピュータを利用して本発明を直ちに実装することができるはずである。
【0020】
図4の説明に戻って、ステップ402で、与えられた表示領域を分割するルーチンが呼び出される。分割ルーチンは、呼び出されるときに、いくつかの変数が渡される。第1に、ノードnが渡される。これは、処理されるノードである。最初に呼び出されるとき、ノードnはツリーの最高レベルのルート(根)ノードである。また、長方形の座標も渡される。この長方形は、最初は、ツリーマップの視覚化が表示されることになるディスプレイ装置102の表示領域を定義する。また、ブール変数CLUSTER_DRAWNも渡される。この変数は、この分割ルーチンの最初の呼出しの前にFalse(偽、F)に初期化される。最後に、変数CRITICAL_VALUEが渡される。この変数は、この方法がグループ分けを表示する際の非類似性のレベルを示す。
【0021】
ステップ404で、CLUSTER_DRAWNが偽でありかつノードnの非類似度がCRITICAL_VALUEより小さいかどうかを判断する。ステップ404のテストがYesである場合、ステップ406で、グループ長方形を現在定義された長方形の周に沿って描画する。ステップ408で、CLUSTER_DRAWNをTrue(真、T)にセットする。
【0022】
ステップ410で、現在のノードがリーフノードであるかどうかを判断する。リーフノードである場合、制御はステップ424に移り、ノード(すなわちデータ項目)のグリフ(すなわち記号)が現在の長方形内に描画され、制御はステップ426に移る。ステップ410で現在のノードがリーフノードでないと判断された場合、ステップ412で、分割比を計算する。このステップは、長方形のどこで分割するかを計算する。この計算は、結果として得られる長方形に、現在のノードの各子の下のサブツリーのサイズに比例する面積を割り当てるように行われる。
【0023】
ステップ414で、現在の長方形の幅が現在の長方形の高さより大きいかどうかを判断する。幅が高さより大きい場合、ステップ418で、縦分割となる分割を計算する。幅が高さより大きくない場合、ステップ416で、横分割となる分割を計算する。これらのステップ414、416、418は、表示領域を長方形の長いほうの軸に沿って分割するという上記の本発明の特徴を実現する。これにより、従来技術のように縦軸と横軸で交互に切る場合よりも長方形が正方形に近くなる。
【0024】
ステップ420で、分割ルーチンは現在のノードの子ノードa(すなわち左側の子)に対して再帰的に呼び出される。ステップ422で、分割ルーチンは現在のノードの子ノードb(すなわち右側の子)に対して再帰的に呼び出される。分割ルーチンはステップ426で終了する。なお、再帰的サブルーチン呼出しは、サブルーチンが自分自身を呼び出すものである。再帰は、計算機科学における周知の技術である。
【0025】
次に、図4の方法ステップを、図5〜図8および図2のツリー例とともにさらに詳細に説明する。図5〜図7は、ツリーの進行中の処理を説明し、表示領域長方形の再帰的分割を例示する。図8は、処理中の再帰のレベルを説明する。
【0026】
図4と、図2のツリーの説明に戻って、ユーザは、図2のツリーを処理しようとしており、非類似レベル5でデータをグループ分けしようとしていると仮定する。分割ルーチンがステップ402で呼び出され、次のパラメータが渡される。
・ノードの識別F
・最初の長方形の座標
・Falseに初期化されたCLUSTER_DRAWN変数
・所望の非類似性グループ分けレベルを示すCRITICAL_VALUE=5
図8に、処理中の再帰のレベルを示す。分割ルーチンがノードFで最初に呼び出されると、処理は、ブロック602で指定される再帰レベルで行われる。
【0027】
図5〜図7は、CLUSTER_DRAWN変数の値(列504)と、分割ルーチンの各再帰呼出しに対する表示領域の分割の変化図(列506)を示す。現在処理されているノードは列502に示す。図4のステップ404で、CLUSTER_DRAWN=Falseかつ非類似度<CRITICAL_VALUEであるかどうかを判断する。CLUSTER_DRAWN=Falseであるが、ノードFの非類似度は8.9でありCRITICAL_VALUE=5より小さくないため、このテストはNoを返す。
【0028】
制御はステップ410に移る。ステップ410で、現在のノードFがリーフノードでないと判定され、ステップ412で、分割比を計算する。分割比は、子ノードaのデータ項目(すなわちリーフ)の数と、子ノードbのデータ項目の数の比として計算される。従って、この例では、ノードFを処理すると、比は5:2となる。ステップ414で、現在の長方形の幅が高さより大きいかどうかを判定する。図5の列506に示すように、最初の長方形508は幅が高さより大きいため、ステップ414のテストはYesとなり、制御はステップ418に移る。ステップ418で、長方形分割は縦分割として計算される。すなわち、最初の長方形を、5:2の比で縦に分割するように計算される。この長方形510を分割線511とともに図5に示す。この行の列506は、ノードFの処理を示す。なお、長方形は、これらの長方形分割が計算のみであることを表すために点線で示されている。グループ分け長方形の実際の描画は、所望の非類似レベルに到達するまで実行されない。グループ長方形の実際の描画はステップ406で実行される。これは、ステップ404のテストが真であるときにのみ実行される。
【0029】
処理ステップの説明に戻って、制御はステップ420に移る。ステップ420で、分割ルーチンは、現在処理されているノードの子ノードaに対して再帰的に呼び出される。現在処理されているノードはノードFであり、従って、分割ルーチンはノードEに対して再帰的に呼び出される。前述のように、分割ルーチンが呼び出されるときに、いくつかのパラメータを渡さなければならない。再帰的に呼び出されるときにもこれらのパラメータは渡される。そこで、今の場合、分割ルーチンは、
・ノードE。これは、これから処理されるノードである。
・ノードFの処理中に分割された長方形の左側512の座標。これは、現在処理されているノードであるノードFの子ノードa(すなわちノードE)に対応する長方形であるからである。
・ブール変数CLUSTER_DRAWN。この値は今回もFalseである。
・CRITICAL_VALUE=5。
を渡すことによって呼び出される。
【0030】
ノードEの処理中の再帰のレベルは、図8にレベル604として示されている。ステップ404のテストは今度も偽である。CLUSTER_DRAWN=Falseであるが、ノードEの非類似度は5.3であり、これはCRITICAL_VALUE=5より小さくないからである。制御はステップ410に移る。ステップ410で、ノードEはリーフノードでないと判定され、ステップ412で上記のように分割比3:2が計算される。処理中の長方形512は幅が高さより大きいため、ステップ418で、分割比3:2での縦分割が計算される。この計算された分割は、ノードEに対して、図5の長方形516の分割線514として表されている。
【0031】
処理ステップの説明に戻って、制御はステップ420に移る。ステップ420で、分割ルーチンは、現在処理されているノードの子ノードaに対して再帰的に呼び出される。現在処理されているノードはノードEであり、従って、分割ルーチンはノードDに対して再帰的に呼び出される。今の場合、分割ルーチンは、以下のパラメータを渡すことによって呼び出される。
・ノードD。これは、これから処理されるノードである。
・ノードEの処理中に分割された長方形の左側518の座標。これは、現在処理されているノードであるノードEの子ノードa(すなわちノードD)に対応する長方形であるからである。
・ブール変数CLUSTER_DRAWN。この値は今回もFalseである。
・CRITICAL_VALUE=5。
【0032】
ノードDの処理中の再帰のレベルは、図8にレベル606として示されている。図4の処理ステップの説明に戻って、ステップ404のテストは今度は真である。CLUSTER_DRAWN=Falseであり、かつ、ノードDの非類似度は4.5であって、これはCRITICAL_VALUE=5より小さいからである(これは、ツリーデータ構造の内部ノードをたどり、第1の(所定の)非類似度を有する内部ノードに到達したことを意味する)。制御はステップ406に移る。ステップ406で、グループ長方形を現在の長方形の周に沿って描画する。今の場合、ノードDの処理に関して図5に示された実線の長方形520によって図示されるように、グループ長方形は長方形518の周に沿って描画される。実線の長方形520は、長方形分割の計算のみを表す点線と区別して、表示領域における長方形の実際の描画を表す。なお、グループ長方形を描画するさまざまな方法が使用可能である。図5〜図7の例では、グループ長方形を示すために境界を描画している。代替法の例として、グループは、そのグループに関する追加情報を伝えることが可能な色/テクスチャパターンで長方形の内部をフィルする(塗りつぶす)ことによって指定することも可能である。
【0033】
処理はステップ408に進み、変数CLUSTER_DRAWNは真にセットされる。この変数値の変化は、図5の列504でノードDの処理に関してF→Tとしても表されている。
【0034】
処理はステップ410に進む。現在のノードはリーフノードではないため、現在の長方形は、ステップ414〜418に関して前述したように再び分割される。現在の長方形のこのさらなる分割は、図5では、長方形518を縦に分割する点線522によって示されている。
【0035】
ステップ420で、分割ルーチンはノードDの子ノードaに対して再帰的に呼び出される。現在処理されているノードはノードDであり、従って、分割ルーチンはリーフノード「ヘビ」に対して再帰的に呼び出される。今の場合、分割ルーチンは、以下のパラメータを渡すことによって呼び出される。
・ノード「ヘビ」。これは、これから処理されるノードである。
・ノードDの処理中に分割された長方形の左側524の座標。これは、現在処理されているノードであるノードDの子ノードa(すなわちノード「ヘビ」)に対応する長方形であるからである。
・ブール変数CLUSTER_DRAWN。この値は今回はTrueである。
・CRITICAL_VALUE=5。
【0036】
ノード「ヘビ」の処理中の再帰のレベルは、図8にレベル608として示されている。図4の処理ステップの説明に戻って、ステップ404のテストは今度は偽である。ノード「ヘビ」の非類似度は0であって、これはCRITICAL_VALUE=5より小さいが、CLUSTER_DRAWN=Trueであるからである。なお、ノード「ヘビ」の非類似度が0であるのは、定義により、項目は自分自身との非類似度が0であるためである。制御はステップ410に移る。現在のノードがリーフノードであるため、制御はステップ424に移る。ステップ424で、ノード「ヘビ」のグリフ(snakeのS)が現在の長方形内に描画される。これは、図5でノード「ヘビ」の処理に関してグリフ526として示されている。なお、グリフを描画する任意の方法が使用可能である。例えば、グリフは、テキスト名、シンボル、あるいはカラーコード化された円などの形状として描画することが可能である。また、グリフを、どのグループに含まれるかに応じて異なるように描画することも可能である。今の例の説明に戻って、制御は次にステップ426に移り、図8に示すように、再帰レベル608は終了し、処理は再帰レベル606に戻る。再帰レベル606に戻ることにより、制御はステップ422に移る。ステップ422で、分割ルーチンがノードDの子ノードbに対して再帰的に呼び出される。
【0037】
分割ルーチンは、以下のパラメータを渡すことによってノードCに対して再帰的に呼び出される。
・ノードC。これは、これから処理されるノードである。
・ノードDの処理中に分割された長方形528の座標。これは、現在処理されているノードであるノードDの子ノードb(すなわちノードC)に対応する長方形であるからである。
・ブール変数CLUSTER_DRAWN。この値は今回もTrueである。これは、再帰レベル606から渡され、このレベルは、ノードDを処理し、この値をF→Tと変えたからである。
・CRITICAL_VALUE=5。
【0038】
ノードCの処理中の再帰のレベルは、図8にレベル610として示されている。図4の処理ステップの説明に戻って、ステップ404のテストは今度は偽である。ノードCの非類似度は3.0であり、これはCRITICAL_VALUE=5より小さいが、CLUSTER_DRAWN=Trueであるからである。
【0039】
処理はステップ410に進む。現在のノードはリーフノードではないため、現在の長方形は、ステップ414〜418に関して前述したように再び分割される。現在の長方形のこのさらなる分割は、図6では、長方形を横に分割する点線530によって示されている。
【0040】
ステップ420で、分割ルーチンはノードCの子ノードaに対して再帰的に呼び出される。今の場合、分割ルーチンはリーフノード「ネコ」に対して再帰的に呼び出される。ここで、分割ルーチンは、以下のパラメータを渡すことによって呼び出される。
・ノード「ネコ」。これは、これから処理されるノードである。
・ノードCの処理中に分割された長方形532の座標。これは、現在処理されているノードであるノードCの子ノードa(すなわちノード「ネコ」)に対応する長方形であるからである。
・ブール変数CLUSTER_DRAWN。この値は今回はTrueである。
・CRITICAL_VALUE=5。
【0041】
ノード「ネコ」の処理中の再帰のレベルは、図8にレベル612として示されている。図4の処理ステップの説明に戻って、ステップ404のテストは今度は偽である。ノード「ネコ」の非類似度は0であって、これはCRITICAL_VALUE=5より小さいが、CLUSTER_DRAWN=Trueであるからである。制御はステップ410に移る。現在のノードがリーフノードであるため、制御はステップ424に移る。ステップ424で、ノード「ネコ」のグリフ(catのC)が現在の長方形532内に描画される。これは、図6でノード「ネコ」の処理に関してグリフ534として示されている。制御は次にステップ426に移り、図8に示すように、再帰レベル612は終了し、処理は再帰レベル610に戻る。再帰レベル610に戻ることにより、制御はステップ422に移る。ステップ422で、分割ルーチンがノードCの子ノードb(すなわちノード「イヌ」)に対して再帰的に呼び出される。従って、処理は次に再帰レベル614に入る。
【0042】
分割ルーチンは、以下のパラメータを渡すことによって呼び出される。
・ノード「イヌ」。これは、これから処理されるノードである。
・ノードCの処理中に分割された長方形536の座標。これは、現在処理されているノードであるノードCの子ノードb(すなわちノード「イヌ」)に対応する長方形であるからである。
・ブール変数CLUSTER_DRAWN。この値はTrueである。
・CRITICAL_VALUE=5。
【0043】
ノード「イヌ」の処理中の再帰のレベルは、図8にレベル614として示されている。図4の処理ステップの説明に戻って、ステップ404のテストは今度は偽である。ノード「イヌ」の非類似度は0であって、これはCRITICAL_VALUE=5より小さいが、CLUSTER_DRAWN=Trueであるからである。制御はステップ410に移る。現在のノードがリーフノードであるため、制御はステップ424に移る。ステップ424で、ノード「イヌ」のグリフ(dogのD)が現在の長方形536内に描画される。これは、図6でノード「イヌ」の処理に関してグリフ538として示されている。制御は次にステップ426に移り、図8に示すように、再帰レベル614は終了し、処理は再帰レベル610に戻る。再帰レベル610に戻ることにより、制御はステップ426に移り、処理は再帰レベル606に戻る。再帰レベル606に戻ることにより、制御はステップ426に移り、処理は再帰レベル604に戻る。再帰レベル604に戻ることにより、制御はステップ422に移り、ノードEの子ノードb(すなわちノードB)の処理が行われる。
【0044】
分割ルーチンは、ノードBに対して再帰的に呼び出される。今の場合、分割ルーチンは、以下のパラメータを渡すことによって呼び出される。
・ノードB。これは、これから処理されるノードである。
・ノードEの処理中に分割された長方形540の座標。これは、現在処理されているノードであるノードEの子ノードb(すなわちノードB)に対応する長方形であるからである。
・ブール変数CLUSTER_DRAWN。この値は今回はFalseである。これは、再帰レベル604から渡され、このレベルは、ノードEを処理し、このレベルではCLUSTER_DRAWNの値はまだFalseであるからである(図5で、ノードEの処理に関して列504を参照)。
・CRITICAL_VALUE=5。
【0045】
ノードBの処理中の再帰のレベルは、図8にレベル616として示されている。図4の処理ステップの説明に戻って、ステップ404のテストは今度は真である。ノードBの非類似度は2.0であり、これはCRITICAL_VALUE=5より小さく(これは、ツリーデータ構造の内部ノードをたどり、第1の(所定の)非類似度を有する内部ノードに到達したことを意味する)、しかも、CLUSTER_DRAWN=Falseであるからである。制御はステップ406に移る。ステップ406で、グループ長方形542を現在の長方形540の周に沿って描画する。この実線の長方形542は、長方形分割の計算のみを表す点線と区別して、表示領域における長方形の実際の描画を表す。
【0046】
処理はステップ408に進み、変数CLUSTER_DRAWNは真にセットされる。この変数値の変化は、図6の列504でノードBの処理に関してF→Tとしても表されている。
【0047】
処理はステップ410に進む。現在のノードはリーフノードではないため、現在の長方形は、ステップ414〜418に関して前述したように再び分割される。現在の長方形のこのさらなる分割は、図6では、長方形を横に分割する点線544によって示されている。
【0048】
ステップ420で、分割ルーチンはノードBの子ノードaに対して再帰的に呼び出される。すなわち、分割ルーチンはリーフノード「ヒト」に対して再帰的に呼び出される。今の場合、分割ルーチンは、以下のパラメータを渡すことによって呼び出される。
・ノード「ヒト」。これは、これから処理されるノードである。
・ノードBの処理中に分割された長方形の左側546の座標。これは、現在処理されているノードであるノードBの子ノードa(すなわちノード「ヒト」)に対応する長方形であるからである。
・ブール変数CLUSTER_DRAWN。この値は今回はTrueである。
・CRITICAL_VALUE=5。
【0049】
ノード「ヒト」の処理中の再帰のレベルは、図8にレベル618として示されている。図4の処理ステップの説明に戻って、ステップ404のテストは今度は偽である。ノード「ヒト」の非類似度は0であって、これはCRITICAL_VALUE=5より小さいが、CLUSTER_DRAWN=Trueであるからである。制御はステップ410に移る。現在のノードがリーフノードであるため、制御はステップ424に移る。ステップ424で、ノード「ヒト」のグリフ(manのM)が現在の長方形546内に描画される。これは、図6でノード「ヒト」の処理に関してグリフ548として示されている。制御は次にステップ426に移り、図8に示すように、再帰レベル618は終了し、処理は再帰レベル616に戻る。再帰レベル616に戻ることにより、制御はステップ422に移る。ステップ422で、分割ルーチンがノードBの子ノードb(すなわちノード「カンガルー」)に対して再帰的に呼び出される。従って、処理は次に再帰レベル620に入る。
【0050】
分割ルーチンは、以下のパラメータを渡すことによって呼び出される。
・ノード「カンガルー」。これは、これから処理されるノードである。
・ノードBの処理中に分割された長方形550の座標。これは、現在処理されているノードであるノードBの子ノードb(すなわちノード「カンガルー」)に対応する長方形であるからである。
・ブール変数CLUSTER_DRAWN。この値はTrueである。
・CRITICAL_VALUE=5。
【0051】
ノード「カンガルー」の処理中の再帰のレベルは、図8にレベル620として示されている。図4の処理ステップの説明に戻って、ステップ404のテストは偽である。ノード「カンガルー」の非類似度は0であって、これはCRITICAL_VALUE=5より小さいが、CLUSTER_DRAWN=Trueであるからである。制御はステップ410に移る。現在のノードがリーフノードであるため、制御はステップ424に移る。ステップ424で、ノード「カンガルー」のグリフ(kangarooのK)が現在の長方形550内に描画される。これは、図6でノード「カンガルー」の処理に関してグリフ552として示されている。制御は次にステップ426に移り、図8に示すように、再帰レベル620は終了し、処理は再帰レベル616に戻る。再帰レベル616に戻ることにより、制御はステップ426に移り、処理は再帰レベル604に戻る。再帰レベル604に戻ることにより、制御はステップ426に移り、処理は再帰レベル602に戻る。再帰レベル602に戻ることにより、制御はステップ422に移り、ノードFの子ノードb(すなわちノードA)の処理が行われる。
【0052】
分割ルーチンは、ノードAに対して再帰的に呼び出される。今の場合、分割ルーチンは、以下のパラメータを渡すことによって呼び出される。
・ノードA。これは、これから処理されるノードである。
・ノードFの処理中に分割された長方形554の座標。これは、現在処理されているノードであるノードFの子ノードb(すなわちノードA)に対応する長方形であるからである。
・ブール変数CLUSTER_DRAWN。この値は今回はFalseである。これは、再帰レベル602から渡され、このレベルは、ノードFを処理し、このレベルではCLUSTER_DRAWNの値はまだFalseであるからである(図5で、ノードFの処理に関して列504を参照)。
・CRITICAL_VALUE=5。
【0053】
ノードAの処理中の再帰のレベルは、図8にレベル622として示されている。図4の処理ステップの説明に戻って、ステップ404のテストは今度は真である。ノードAの非類似度は1.0であり、これはCRITICAL_VALUE=5より小さく、しかも、CLUSTER_DRAWN=Falseであるからである。制御はステップ406に移る。ステップ406で、グループ長方形556を現在の長方形554の周に沿って描画する。この実線の長方形556は、長方形分割の計算のみを表す点線と区別して、表示領域における長方形の実際の描画を表す。
【0054】
処理はステップ408に進み、変数CLUSTER_DRAWNは真にセットされる。この変数値の変化は、図7の列504でノードAの処理に関してF→Tとしても表されている。
【0055】
処理はステップ410に進む。現在のノードはリーフノードではないため、現在の長方形は、ステップ414〜418に関して前述したように再び分割される。現在の長方形のこのさらなる分割は、図7では、長方形を横に分割する点線558によって示されている。
【0056】
ステップ420で、分割ルーチンはノードAの子ノードaに対して再帰的に呼び出される。すなわち、分割ルーチンはリーフノード「ウマ」に対して再帰的に呼び出される。今の場合、分割ルーチンは、以下のパラメータを渡すことによって呼び出される。
・ノード「ウマ」。これは、これから処理されるノードである。
・ノードAの処理中に分割された長方形の左側560の座標。これは、現在処理されているノードであるノードAの子ノードa(すなわちノード「ウマ」)に対応する長方形であるからである。
・ブール変数CLUSTER_DRAWN。この値は今回はTrueである。
・CRITICAL_VALUE=5。
【0057】
ノード「ウマ」の処理中の再帰のレベルは、図8にレベル624として示されている。図4の処理ステップの説明に戻って、ステップ404のテストは今度は偽である。ノード「ウマ」の非類似度は0であって、これはCRITICAL_VALUE=5より小さいが、CLUSTER_DRAWN=Trueであるからである。制御はステップ410に移る。現在のノードがリーフノードであるため、制御はステップ424に移る。ステップ424で、ノード「ウマ」のグリフ(horseのH)が現在の長方形560内に描画される。これは、図7でノード「ウマ」の処理に関してグリフ562として示されている。制御は次にステップ426に移り、図8に示すように、再帰レベル624は終了し、処理は再帰レベル622に戻る。再帰レベル622に戻ることにより、制御はステップ422に移る。ステップ422で、分割ルーチンがノードAの子ノードb(すなわちノード「ウシ」)に対して再帰的に呼び出される。
【0058】
分割ルーチンは、以下のパラメータを渡すことによって呼び出される。
・ノード「ウシ」。これは、これから処理されるノードである。
・ノードAの処理中に分割された長方形564の座標。これは、現在処理されているノードであるノードAの子ノードb(すなわちノード「ウシ」)に対応する長方形であるからである。
・ブール変数CLUSTER_DRAWN。この値はTrueである。
・CRITICAL_VALUE=5。
【0059】
ノード「ウシ」の処理中の再帰のレベルは、図8にレベル626として示されている。図4の処理ステップの説明に戻って、ステップ404のテストは偽である。ノード「ウシ」の非類似度は0であって、これはCRITICAL_VALUE=5より小さいが、CLUSTER_DRAWN=Trueであるからである。制御はステップ410に移る。現在のノードがリーフノードであるため、制御はステップ424に移る。ステップ424で、ノード「ウシ」のグリフ(cowのC)が現在の長方形564内に描画される。これは、図7でノード「ウシ」の処理に関してグリフ566として示されている。制御は次にステップ426に移り、図8に示すように、再帰レベル626は終了し、処理は再帰レベル622に戻る。再帰レベル622に戻ることにより、制御はステップ426に移り、処理は再帰レベル602に戻る。再帰レベル602に戻ることにより、制御はステップ426に移り、この再帰的方法が終了する。
【0060】
処理が終了すると、図2のツリーの視覚化が、選択した非類似度の値5で、図9に示すように、ディスプレイ700として行われる。このディスプレイ700は、コンピュータディスプレイスクリーン102(図1)上に表示される。
【0061】
本発明の1つの特徴によれば、分割ルーチンが別のCRITICAL_VALUEで再実行された場合、表示されるグループ分けは変わるが、個々のデータ項目の相対位置は同じままとなる。例えば、図9は、CRITICAL_VALUEが5にセットされたときに結果として得られるディスプレイ700を示している。図10は、CRITICAL_VALUEが2.5にセットされたときに結果として得られるディスプレイ800を示している。個々のデータ項目はすべて、図9と同じ位置に示されていることに注意すべきである。変わっているのは表示グループ分けのみである。本発明のこの特徴は、異なる非類似レベルをユーザが比較する際に有益である。
【0062】
以上、本発明の実施例について説明したが、当業者であれば、さまざまな変形例を考えることが可能である。例えば、本発明を2進ツリーに関して説明したが、本発明は、他のタイプのツリーを用いても実施することが可能である。このような実施例では、分割比計算は必ずしも一対一分割ではなく、各子ノードにおけるデータ項目(すなわちリーフ)の個数の比になる。例えば、1個、2個、5個および9個のデータ項目を含む4個の子ノードを有する内部ノードは比1:2:5:9に分割される。さらに、各子ノードごとに1回の呼出しが必要なので、追加の再帰呼出しが必要になることもある。
【0063】
【発明の効果】
以上述べたごとく、本発明によれば、階層的クラスタリングされたデータのビューを生成し表示する技術が改善される。具体的には、ツリーマップの生成は、与えられたレベルで非類似性にかかわらずにツリーを切断する従来技術とは異なり、データクラスタの非類似性の尺度に基づいて表示グループ分けを生成することによって、改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実現するように構成することが可能なコンピュータシステムのコンポーネントの概略図である。
【図2】階層的クラスタリング方法の適用により得られるツリーの図である。
【図3】ツリーマップ例の図である。
【図4】本発明に従って実行されるステップを示す流れ図である。
【図5】ツリー例の処理に従って、処理の各段階での進行中の処理と、結果として得られるツリーマップを示す図である。
【図6】ツリー例の処理に従って、処理の各段階での進行中の処理と、結果として得られるツリーマップを示す図である。
【図7】ツリー例の処理に従って、処理の各段階での進行中の処理と、結果として得られるツリーマップを示す図である。
【図8】ツリー例の処理中の再帰のレベルの説明図である。
【図9】本発明により生成されるディスプレイ例の図である。
【図10】本発明により生成されるディスプレイ例の図である。
【符号の説明】
100 コンピュータシステム
102 ディスプレイモニタ
104 キーボード
106 マウス
108 コンピュータプロセッサ
110 メモリユニット
120 不揮発性記憶装置
200 ツリー
700 ディスプレイ
800 ディスプレイ

Claims (17)

  1. ディスプレイスクリーンの表示領域内に情報を表示するためのコンピュータシステムの動作方法において、
    前記コンピュータシステムのメモリに記憶されたツリーデータ構造にアクセスするステップであって、該ツリーデータ構造、データ項目を表すリーフノードと内部ノードとを含み、前記内部ノードが前記データ項目のクラスタを表し、かつ、子クラスタ間の非類似度を有するステップと、
    前記ツリーデータ構造の内部ノードをたどり、第1の非類似度を有する内部ノードに到達するまで前記表示領域を再帰的に分割することによって、前記データ項目のグループ分けを生成するステップと、
    前記ディスプレイスクリーン表示領域に前記グループ分けを表示するステップとを有する、情報を表示するためのコンピュータシステムの動作方法。
  2. 前記ツリーデータ構造の各データ項目ごとに、前記表示領域にグリフを生成するステップをさらに有する請求項1に記載の方法。
  3. 前記ツリーデータ構造の内部ノードをたどり、第2の非類似度を有する内部ノードに到達するまで前記表示領域を再帰的に分割することによって、前記データ項目の改訂グループ分けを生成するステップと、
    前記表示領域に前記改訂グループ分けを表示するステップとをさらに有し、
    前記表示領域内の前記グリフの位置は不変のままである請求項2に記載の方法。
  4. 前記表示領域は長方形に分割され、
    前記再帰的に分割することは、
    現在の長方形の長いほうの軸に沿って前記表示領域を再帰的に分割することを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. ディスプレイスクリーンの表示領域内に情報を表示するためのコンピュータシステムの動作方法において、
    前記コンピュータシステムのメモリに記憶されたツリーデータ構造にアクセスするステップであって、該ツリーデータ構造が、データ項目を表すリーフノードと内部ノードとを含み、前記内部ノードが前記データ項目のクラスタを表し、かつ、子クラスタのセット間の非類似度を有するステップと、
    前記ツリーデータ構造の内部ノードをたどり、前記非類似度に少なくとも部分的に基づいて前記表示領域内に表示グループ分けを生成することによって、表示領域を生成するステップと、
    前記ディスプレイスクリーンに前記表示領域を表示するステップとを有する情報を表示するためのコンピュータシステムの動作方法。
  6. 前記ツリーデータ構造の各データ項目ごとに、前記表示領域にグリフを生成するステップをさらに有する請求項5に記載の方法。
  7. 前記ツリーデータ構造の内部ノードをたどり、改訂された非類似度に少なくとも部分的に基づいて前記表示領域内に改訂表示グループ分けを生成することによって改訂表示領域を生成するステップと、
    前記ディスプレイスクリーンに前記改訂表示領域を表示するステップとを有し、
    前記改訂表示領域において前記グリフの位置は不変のままである請求項6に記載の方法。
  8. ディスプレイスクリーンの表示領域内に情報を表示するコンピュータシステムにおいて、該コンピュータシステムはメモリを有し、該メモリは、
    ツリーデータ構造であって、データ項目を表すリーフノードと内部ノードとを含み、前記内部ノードが前記データ項目のクラスタを表し、かつ、子クラスタのセット間の非類似度を有するツリーデータ構造と、
    前記コンピュータシステム上で実行するためのコンピュータプログラム命令であって、前記ツリーデータ構造の内部ノードをたどるステップと、所定の非類似度を有する内部ノードに到達するまで前記表示領域を再帰的に分割するステップと、前記ディスプレイスクリーンに前記表示領域を表示するステップとを実行するコンピュータプログラム命令とを記憶するコンピュータシステム。
  9. 前記ツリーデータ構造の各データ項目ごとに、前記表示領域にグリフを生成するステップを実行するコンピュータプログラム命令をさらに有する請求項8に記載のコンピュータシステム。
  10. 前記ツリーデータ構造の内部ノードをたどり、第2の非類似度を有する内部ノードに到達するまで前記表示領域を再帰的に分割することによって、前記クラスタの改訂グループ分けを生成するステップと、
    前記表示領域に前記改訂グループ分けを表示するステップとを実行するコンピュータプログラム命令をさらに有し、
    前記表示領域内の前記グリフの位置は不変のままである請求項9に記載のコンピュータシステム。
  11. 前記表示領域は長方形に分割され、
    前記再帰的に分割するステップを実行する前記コンピュータプログラム命令は、現在の長方形の長いほうの軸に沿って前記表示領域を再帰的に分割するステップを実行するコンピュータプログラム命令をさらに含む請求項8に記載のコンピュータシステム。
  12. ディスプレイスクリーンの表示領域内に情報を表示するためのコンピュータシステムの動作方法において、
    前記コンピュータシステムのメモリに記憶されたツリーデータ構造にアクセスするステップであって、該ツリーデータ構造が、データ項目を表すリーフノードと内部ノードとを含み、前記内部ノードが前記データ項目のクラスタを表し、かつ、子クラスタ間の非類似度を有するステップと、
    前記ツリーデータ構造の内部ノードにアクセスする間に、第1の非類似度を有する内部ノードに到達するまで前記表示領域を再帰的に分割することによって、前記データ項目のグループ分けを生成するステップと、
    前記ディスプレイスクリーン表示領域前記グループ分けを表示するステップとを有する、情報を表示するためのコンピュータシステムの動作方法。
  13. 前記ツリーデータ構造の各データ項目ごとに、前記表示領域にグリフを生成するステップをさらに有する請求項12に記載の方法。
  14. 前記ツリーデータ構造の内部ノードにアクセスする間に、第2の非類似度を有する内部ノードに到達するまで前記表示領域を再帰的に分割することによって、前記データ項目の改訂グループ分けを生成するステップと、
    前記表示領域に前記改訂グループ分けを表示するステップとをさらに有し、
    前記表示領域内の前記グリフの位置は不変のままである請求項13に記載の方法。
  15. 前記表示領域は長方形に分割され、
    前記再帰的に分割することは、現在の長方形の長いほうの軸に沿って前記表示領域を再帰的に分割することを含むことを特徴とする請求項12に記載の方法。
  16. ディスプレイスクリーンの表示領域内に情報を表示するためのコンピュータシステムの動作方法において、
    前記コンピュータシステムのメモリに記憶されたツリーデータ構造にアクセスするステップであって、該ツリーデータ構造が、データ項目を表すリーフノードと内部ノードを含み、前記内部ノードが前記データ項目のクラスタを表し、かつ、子クラスタのセット間の非類似度を有するステップと、
    前記非類似度に少なくとも部分的に基づいて前記表示領域内に表示グループ分けを生成するステップと、
    前記ディスプレイスクリーンに前記表示領域を表示するステップとを有する、情報を表示するためのコンピュータシステムの動作方法。
  17. 前記ツリーデータ構造の内部ノードをたどるステップと、
    第1の非類似度を有する内部ノードに到達するまで前記表示領域を再帰的に分割するステップとをさらに有する請求項16に記載の方法。
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