JP3554606B2 - 軟質塩化ビニルから成る廃農フィルムを用いた版木及びその製造方法 - Google Patents

軟質塩化ビニルから成る廃農フィルムを用いた版木及びその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、軟質塩化ビニルから成る廃農フィルムを用いた版木及びその製造方法に関するものである。
【0002】
詳しくは、本発明の適用分野として、農業などで使用済みのプラスチックフィルム廃棄物、例えば蔬菜(そさい)や花などの園芸用と、水稲用に多く応用されている所謂農業用フィルムの廃棄物、詳しくは、育苗用フレーム栽培、促成フレーム栽培、トンネル栽培、およびハウス栽培などの園芸用、及び水稲育苗用、すなわち、保温折衷苗代、保温畑苗代の保護苗代の保温被覆、及び、ビニル耕地、ビニル水田に利用される水稲関係に使用され、また、たばこ関係の育苗・乾燥用、畜産関係のサイロ用、屋外飼育用、農業用飼料袋、その他の用途に使用され廃棄された使用済のフィルムあるいはシートを形成する主要な材料であるポリ塩化ビニル(農ビ)製のフィルムもしくはシート(本明細書において、「廃農フィルム」と総称する)を処理対象にして、この廃農フィルムを粗砕もしくは広義において破砕して各被処理小片のフィルムやシートに付着した雨水、露、農薬、泥、土、砂、草の根、金属、農産物(葉、茎等)、ガラスの破片、ゴミ等の付着物を分離かつ除去し、素材化された樹脂材料として回収し、この素材化された樹脂材料、又は、この樹脂材料を整粒して所定粒径範囲内の整粒物としての素材化された整粒樹脂材料として回収・造粒し、セルロース系破砕物10〜50wt%と共にゲル化混練し、冷却し、粉砕して粒径10mm以下に整粒形成した後、加熱・練成し板状に成形して成る軟質塩化ビニルから成る廃農フィルムを用いた版木及び該廃農フィルムを用いた版木の製造方法に係るものである。
【0003】
【従来の技術】
従来、小中学校等で教材として、軽軟で、加工が容易なツゲ、カツラ、ホウノキが版木として用いられていたが、近年の木材資源の枯渇と地球資源の保護の観点からゴム製のものが近年採用されるに至っているが、これらの教材は、柔らかすぎたり、あるいは、経年硬化等で硬くなり、切削性が上記天然木材に劣り、そのため、児童、生徒が彫刻刀で怪我をすることが多く、代替品の開発が望まれていた。
【0004】
また、従来廃農フィルムを形成する透明なポリ塩化ビニル(軟質PVC)、ポリエチレン等のフィルム或いはポリカーボネイト(PC)等の樹脂でなるシートは、使用による経年劣化あるいは暴風雨により枠体から脱落するなどして、農薬、泥、土、砂、金属、農産物(葉、茎等)、ガラスの破片、ゴミ等の付着物が付着し透明度を無くすため順次交換されており、これら交換もしくは廃棄するために収集された廃農フィルムは、付着物を水洗浄した後、乾燥し、微粉砕して、ブロー成形などで、木杭の代替品などとして成形され再利用されていた。
【0005】
また、前記廃農フィルムは、それぞれに耐水性、耐候性に優れ、腐敗し難いなどの特長を有する反面、例えば、廃棄処分のための焼却炉による焼却に際しては、多量の有害ガスとか排煙などを発生して社会環境上、好ましくないことがよく知られている。加えて、焼却時に溶融された樹脂材料が炉内に付着して該炉自体を損傷するおそれがあるなどの不利を有している。そこで、この不利を避けるために樹脂成形品を地中に埋設処理したとしても、長期間に亘って腐敗せずに残存することから、環境破壊の一因になるものとされている。
【0006】
一方、この種の樹脂資材に関しては、資源的にも年々枯渇化の傾向にあり、使用後の樹脂材料を廃棄せずに再利用することが要請かつ認識されている。
【0007】
特に近年における地球環境の保全の要請からする森林資源の確保の見地、及び木材コストの高騰そして、木材製品に対する感覚的な根強い潜在需要からして、木材の質感及び切削性を備えた版木の開発が要請されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来のゴム製版木については、すでに述べたとおりであるが、廃農フィルムは、表面の付着物を水洗浄して再生処理されていたが、この再生廃農フィルムを版木として再利用することは、行われていない。
【0009】
さらに、上記再生処理には大量の水を必要とする洗浄工程と乾燥工程が必須であるので、前記水洗浄処理及び乾燥処理に多大な設備を要し、水資源及びエネルギー資源を浪費するという問題点があった。
【0010】
特に、前記廃農フィルムには農薬が付着している場合が通常であるが、このフィルムやシートを水洗いして洗浄しても農薬を含んでいる洗浄液は河川等を汚染するため浄化処理しなければ排水できず、浄化処理の設備及び運転費は高価となり、そのため殆どの廃農フィルムは、再利用されることなく廃棄処分されていた。
【0011】
また、特に近年における地球環境の保全の要請からする森林資源の確保の見地、及び木材コストの高騰そして、木材に対する根強い需要からして、木材の廃材の再利用の開発が要請されている。
【0012】
〔目的〕
本発明は叙上の問題点を解決するために開発されたもので、本願発明の目的は、廃農フィルムを版木として再利用するものであり、また、本願発明のさらなる目的は、上記水洗浄における問題点を克服することのできる廃農フィルムの再利用としての版木を提供するものであり、詳細には、比較的簡単かつ容易な手段により、処理対象の樹脂成形品としての軟質塩化ビニルから成る廃農フィルムから、農薬、泥、土、砂、金属、農産物(葉、茎等)、ガラスの破片、ゴミ等の付着物を分離かつ除去し、かつこれを所定の粒径範囲内に整粒され素材化された樹脂材料として回収し、セルロース系破砕物10〜50wt%と共にゲル化混練し、冷却し、粉砕して粒径10mm以下に整粒形成した後、加熱・練成し板状に成形して成る切削加工性に優れた軟質塩化ビニルから成る廃農フィルムを用いた版木及び該廃農フィルムを用いた版木の製造方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本願第1発明の版木は、粗砕された軟質塩化ビニルから成る廃農フィルムに対して、付着物が分離され、整粒された樹脂材料50〜90wt%に対して平均粒径20メッシュ以下、好ましくは、60〜150メッシュの含有水分量を15 wt %以内、好ましくは3〜5 wt %としたセルロース系破砕物10〜50wt%をゲル化混練し、冷却し、粉砕して粒径10mm以下に整粒形成した後、加熱・練成し板状に成形し、彫刻面の表皮層を除去して成る軟質塩化ビニルから成るものである。
【0014】
また、本願第2発明の版木は、粗砕された軟質塩化ビニルから成る廃農フィルムに対して、衝撃摩砕力を付加して分離され、整粒された樹脂材料50〜90wt%に対して平均粒径20メッシュ以下、好ましくは、60〜150メッシュの含有水分量を15wt%以内、好ましくは3〜5wt%としたセルロース系破砕物10〜50wt%をゲル化混練し、冷却し、粉砕して粒径10mm以下に整粒形成した後、加熱・練成し板状に成形し、彫刻面の表皮層を除去して成るものであり、
上記第1の版木の製造方法は、
軟質塩化ビニルから成る廃農フィルムを複数の破砕片に破砕する工程と、
前記破砕された破砕片を破砕工程中、あるいは、破砕工程後、水洗浄して付着物を分離し、乾燥して得た樹脂材料を粗砕し素材化された回収樹脂材料とすると共に、分離された付着物を随時に除去する工程と、前記回収樹脂材料50〜90wt%に対して、平均粒径20メッシュ以下、好ましくは、60〜150メッシュの含有水分量を15wt%以内、好ましくは3〜5wt%としたセルロース系破砕物10〜50wt%を共に攪拌衝撃翼により混合して、摩擦熱によりゲル化混練し、冷却し、粉砕して粒径10mm以下に整粒形成し、次いで、加熱、練成し、板状に成形し、彫刻面の表皮層を除去することを特徴とする。
【0015】
上記第2の版木の製造方法は、
軟質塩化ビニルから成る廃農フィルムを複数の各被処理小片に粗砕する工程と、
前記粗砕された個々の被処理小片に対して、衝撃摩砕力を付加して樹脂材料を分離し、樹脂材料を整粒し素材化された回収樹脂材料とする工程と、
前記回収樹脂材料50〜90wt%に対して、平均粒径20メッシュ以下、好ましくは、60〜150メッシュの含有水分量を15 wt %以内、好ましくは3〜5 wt %としたセルロース系破砕物10〜50wt%をともに攪拌衝撃翼により混合して、摩擦熱によりゲル化混練し、冷却し、粉砕して粒径10mm以下に整粒形成し、次いで、加熱、練成し、板状に押出し成形し、彫刻面の表皮層を除去することを特徴とする。
【0016】
また、前記第2の版木の製造工程においては、軟質塩化ビニルから成る廃農フィルムを複数の破砕片に破砕する工程と、前記破砕された破砕片を複数の各被処理小片に粗砕する工程と、
前記粗砕された個々の被処理小片に対して、衝撃摩砕力を付加して樹脂材料と付着物を分離し、樹脂材料を整粒し素材化された回収樹脂材料とする工程と、且つ分離された付着物を随時に除去する工程とすることができる。さらに、
第1および第2の版木の製造方法において、前記軟質塩化ビニルから成る回収樹脂材料50〜90wt%に対して、平均粒径20メッシュ以下、好ましくは、60〜150メッシュの含有水分量を15wt%以内又は、好ましくは、3〜5wt%としたセルロース系破砕物10〜50wt%をともに攪拌衝撃翼により混合して、摩擦熱によりゲル化混練し、冷却し、粉砕して粒径10mm以下に整粒形成し、次いで、加熱、練成し、スクリューをもって成形ダイへ押出し、この押出し生地を、好ましくは内壁面にフッ素樹脂のシートを貼設又はフッ素樹脂をコーティングした成形ダイの成形部へ押出して所定の肉厚に成形し且つ前記成形部で徐冷して押出し成形し、さらに好ましくは、上記押出し成型と共に、この押出し生地の押出し力に抗する抑制力を加えて前記成形部内の押出し生地の密度を高く形成することができる。また、
前記軟質塩化ビニルから成る回収樹脂材料に対して、セルロース系破砕物を可塑材を添加せずに、混合し、加熱、練成することが可能である。
【0017】
【作用】
軟質塩化ビニルから成る廃農フィルムを複数の破砕片に破砕し、この破砕工程において、又は、この破砕工程後、破砕片を水洗浄して付着物を分離し、乾燥して得た樹脂材料を粗砕し素材化された回収樹脂材料とすると共に、分離された付着物を随時に除去した前記回収樹脂材料、または、
軟質塩化ビニルから成る廃農フィルムが、複数の各被処理小片に粗砕され、ついで、これら複数の各被処理小片を1回又は複数回にわたり、衝撃摩砕力により樹脂材料を粉砕・造粒して研磨かつ整粒すると共に、所望粒度以下の付着物を分離し、任意に区分けして得た所望粒度以上の回収樹脂材料50〜90wt%に対して、含有水分量を15wt%以内とし平均粒径20メッシュ以下のセルロース系破砕物10〜50wt%はともに攪拌衝撃翼により混合され、前記セルロース系破砕物、例えば木粉は、攪拌衝撃翼により破砕、且つ、攪拌衝撃翼及び原料自体の摩擦熱により乾燥され、含有水分が0.3%程度まで乾燥され、また熱可塑性樹脂成形材は、攪拌衝撃翼により前記セルロース系破砕物と混練され、原料自体の摩擦熱により約180〜200°Cで混合分散に際しても凝集したりせずに混練されゲル化し、且つ含有水分が、例えば、約0.3wt%に乾燥され、ついで、冷却造粒手段によりジャケット内の混練材料は、前記原材料中の熱可塑性樹脂成形材の凝固点すなわち融点近傍(融点+10°C)まで冷却されながら乾燥され、攪拌破砕翼により粒径25mm程度以下に造粒されて固化され、さらに、例えば8mmのスクリーンを有するカッターミル等の粉砕機から成る整粒手段により、粒径(短径)10mm以下、好ましくは、3〜5mmの米粒大となる。そして、押出機等で加熱、混練されスクリューで押出し生地となって成形ダイへ押出され、版木として成形される。
【0018】
廃農フィルムを形成するポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネイトなどの樹脂の内、本発明においては、特にポリ塩化ビニルを対象とするのは、農業用フィルムとしての使用が一般的であることの他に、ポリエチレン、ポリプロピレン等は、本発明者の実験によれば、版木として重要な下絵を書いた紙の接着性に劣り、また、切削工作後のインクあるいは、絵の具などの塗料ののりが悪く、また、表面層に木質成分を表出させるための表皮層のサンディングあるいは、サンドブラスト加工に不適当であり、さらに、切削時に彫刻刀が滑ってしまうためである。
【0019】
【実施例】
実施例について図面を参照して説明する。
【0020】
軟質塩化ビニルから成る使用済の廃農フィルム(本明細書において、単に「廃農フィルム」ともいう。)の表面には農薬、泥、土、砂、金属、農産物(葉や茎等)、ガラスの破片、ゴミ等の付着物が付着している。この使用済の廃農フィルムは、廃棄あるいは、業者により収集される際、ロール状に巻かれたものもあり得るが、殆どはグシャグシャに丸めた大きな塊状となっている。
【0021】
この廃農フィルム塊状物から軟質PVCの樹脂材料を回収する手段は、図1に示すように、〔破砕工程〕、〔粗砕工程〕、〔分離、分級、整粒工程〕から成る。
【0022】
工程1〔破砕工程〕
廃棄された農業用ビニールハウスの軟質PVCフィルムを、図1に示すような破砕手段110を用いて適当な大きさの断片に切断、もしくは広義に破砕し、例えば15×50mm程度の大きさの破砕片81を形成する。
【0023】
〔破砕手段〕
破砕手段は被破砕物を破砕して適当な大きさの破砕片を形成するもので、本実施例において、便宜上「クラッシャ」という。
【0024】
図1に「クラッシャ」の一例を示す。クラッシャ110は、上部に被破砕物の投入口を有するクラッシャ本体内に互いに内向きに回転する2軸を平行に設け、各軸に複数枚の回転刃を所定間隔に設けると共に、各軸の各回転刃外周で互いに噛み合って且つ各回転刃の外周面に等角度を成すよう突設した3個の爪刃で収集した廃農フィルムの塊を適宜大の断片からなる破砕片に切断するように設けられている。
【0025】
上部の投入口から投入された廃棄樹脂成形品である農業用ビニールハウスの軟質PVCフィルムから成る廃農フィルムの塊は、互いに内向きに回転する2軸の回転刃の爪刃により内部に引き込まれ、噛み合った状態で回転する回転刃の外周エッジ間に、連続的に作用する剪断力でスリットしながら引き込みのときに作用する圧縮力によって破砕され切断され、破砕片81が形成される。この破砕片81は前記2軸の回転刃の下方に設けた排出口から排出される。この時点では各破砕片81の表面には、前述した農薬や泥等の付着物が付着し、略黒色を呈している。
【0026】
なお、破砕手段は、上記のクラッシャに限定されず、例えば、(株)ホーライ社製のガイナックスクラッシャ、又は(株)奈良機械製作所製のロールクラッシャ等、種々のモノカッタ、シュレッダー、クラッシャ等の破砕手段を用いることができる。
【0027】
工程2〔粗砕工程〕
前述した工程1〔破砕工程〕における破砕手段で、15×50mm程度の大きさに形成された破砕片81を、図1に示すような粗砕手段を用いて、さらに細かく切断、もしくは広義には破砕して、例えば2×15mm程度の長方形あるいは10×10mm程度の正方形ないしその他不定形であるが、一辺が10mm程度以下の大きさの被処理小片82を形成する。この時点においても前述した工程1〔破砕工程〕と同様、各被処理小片82の表面には前述した農薬や泥等の付着物が付着している。
【0028】
〔粗砕手段〕
粗砕手段は破砕片81を切断、粗砕して適当な大きさの被処理小片82を形成するもので、本実施例において、便宜上「カッタミル」という。
【0029】
図2に粗砕手段の一例であるカッタミル120を示す。
【0030】
121はカッタミル本体で、上面開口を有する円筒形を成すケーシングであり、前記開口を開閉自在な蓋122で被蓋する。前記蓋122はカッタミル本体121内に被粗砕物である破砕片81を投入する投入口123を備えている。
【0031】
また、前記カッタミル本体121内にはカッタミル本体121の底面に軸承されて図示せざる回転駆動手段で水平方向に回転するカッタ支持体124を設け、このカッタ支持体124の外周に上下方向に長い回転刃125を3枚設け、これらの3枚の回転刃125はカッタ支持体124の回転方向で120度の等角度を成すように配設し、3枚の回転刃125の刃先は同一の回転軌跡上に位置している。さらに、前記3枚の回転刃125の刃先の回転軌跡に対して僅かな隙間を介して二の固定刃126を回転刃125の刃先の回転軌跡の略対称位置にカッタミル本体121に固定し、二の固定刃126とカッタ支持体124と回転刃125とでカッタミル本体121内を二分し、投入室127と粗砕室128を形成する。前記蓋122の投入口123は前記投入室127に連通する。なお、二の固定刃126と回転刃125とのクリアランスは被粗砕物を所望の大きさに切断、もしくは広義には破砕できるよう自在に調整できる。本実施例のクリアランスは0.2〜0.3mmmである。また、粗砕室128は前記二の固定刃126間を回転刃125の回転軌跡の周囲を囲むようにメッシュのスクリーン129で仕切っている。なお、スクリーン129は、本実施例では一辺が10mm程度の大きさの被処理小片82が通過できるメッシュで形成している。また、粗砕室128のカッタミル本体121の下端には前記被処理小片82を排出する排出口を設けている。
【0032】
以上のカッタミル120において、蓋122の投入口123から前述した工程1〔破砕工程〕のクラッシャ110で形成した15×50mm程度の大きさの破砕片81を投入し、図示せざる回転駆動手段でカッタ支持体124を回転すると、破砕片81はカッタ支持体124の回転刃125と固定刃126間でスクリーン129を経て形状、面積は、不定であるが、略全量が、2×15mm程度の長方形あるいは10×10mm程度以下の方形ないし不定形で、一辺が10mm程度以下の大きさの被処理小片82に形成され前記排出口から次工程へ排出される。
【0033】
なお、粗砕手段は、上記のカッタミルに限定されず、例えば、(株)ホーライ社製のハードクラッシャのように、回転刃125の回転軸は水平方向に設けられ、二の固定刃126間のスクリーン129は下方に設けられているものもある。この時点では各粗砕片81の表面には、前述した農薬や泥等の付着物がやや脱落するが、略不透明の薄い黒色を呈している。
【0034】
本願発明の第1方法においては、前記破砕工程と粗砕工程の間に付着物の分離分級が行われる。
【0035】
すなわち、破砕工程においては、散水が行われ、30〜30mm程度の大きさの破砕片を得るが、この破砕工程において、もしくは、この破砕工程後上記破砕片に対して、水洗浄が行われた後、乾燥され、前記粗砕手段により、8〜10mm程度の1辺の被処理小片を樹脂材料として回収し、回収樹脂材料とするものである。
【0036】
本願発明の第2方法においては、上記粗砕工程後、次の工程3に移行する。
【0037】
工程3〔分離、分級、整粒工程〕
前述した工程2〔粗砕工程〕における粗砕手段で、一辺が10mm程度以下の長方形ないしは不定形の大きさに形成され、農薬、泥、土、砂、金属、農産物(葉や茎等)、ガラスの破片、ゴミ等が表面に付着している軟質PVCのフィルムの各被処理小片82に衝撃摩砕力を付加して、一辺が1〜2mm以下の長方形ないしは不定形の大きさに粉砕し、前記各被処理小片82から樹脂材料を直径1mmで長さ10mm程度の大きさ、あるいは一辺が2〜5mm程度の長方形ないしは円筒状に丸められた形状その他不定形の大きさに造粒、研磨、整粒する。同時に、各被処理小片82の表面から付着物を前記衝撃摩砕力により微粉砕して分離し、且つ、前記粉砕された付着物と軟質PVCとを分級し、廃農フィルムから軟質PVC等の樹脂を樹脂材料として回収する。
【0038】
上記工程は、必要に応じて任意回数反復して行うことができる。
【0039】
〔分離・分級・整粒手段〕
分離・分級・整粒手段は前述したように、廃棄樹脂成形品の軟質PVCフィルムの被処理小片82を粉砕・研磨・整粒すると共に、前記フィルムの整粒物に対して前記フィルムの表面の付着物をより細かく粉砕して前記付着物をフィルムから分離・分級し、被処理小片82から樹脂材料を造粒ないし整粒する手段で、本実施例において、便宜上「ピンミル」という。
【0040】
図3および図4において、ピンミル130は、固定円盤131の中心部に各被処理小片82を投入する供給投入口132を連通開口させ、前記固定円盤131に固定端板133を研磨・整粒空間155を隔てゝ対向させ、前記固定円盤131に固定端板133のそれぞれの外周端縁を周側板135で固定する。前記研磨・整粒空間155内には回転横軸142によって回転駆動される可動円盤141を設け、回転横軸142は各軸受143,143によって枢支されている。前記回転横軸142は、図示せざるモータ等の回転駆動手段により回転駆動される。
【0041】
そして、前記固定円盤131上には、複数の同心円上の(可動円板141に対する相対的な)回転軌跡a(図4)上で各固定ピン134を順次に植設され、一方、前記可動円盤141上には、前記各固定ピン134とは異なる複数の回転軌跡b上で交互に入り込む可動ピン144を順次に植設して、これらの固定、可動の各ピン134,144の相互間で衝撃摩砕力により粉砕あるいは研磨、整粒作用を得られるように位置する。さらに、可動円盤141の外周側で前記周側板135との間には、排出空間156を隔てゝ所望径の細孔をパンチング形成した所定メッシュのスクリーン151を周設させ、排出空間156の下方に排出口152を設ける。なお、前記排出口152に図1に示すようにピンミル130にブロワー157を連通する。なお、本実施例では前記スクリーン151は直径1mmのメッシュであるが、通常直径1mm以下、好ましくは直径0.7mmのメッシュである。
【0042】
また、研磨・整粒空間155のスクリーン151内の下部に取出口153を設け、取出口153に開閉制御のためのプラグバルブ154を配設する。なお、前記取出口153に図1に示すようにピンミル130内のエアーを吸引するブロワー158を連通し、このブロワー158を介して供給投入口132へ連通している。
【0043】
従って、上記のピンミル130では、図示せざる回転駆動手段により回転横軸142を回転して可動円盤141を回転し、各被処理小片82を供給投入口132に供給すると、各被処理小片82は、研磨・整粒空間155の中心部にあって、固定、可動の各ピン134,144の相互間で衝撃摩砕力により粉砕あるいは研磨、整粒作用と遠心作用とを合わせて受けることになり、衝撃摩砕力を受けて、次第に粉砕あるいは研磨、整粒されながら外周側に接近する。この過程において各被処理小片82の軟質PVCフィルムの表面に付着している農薬、泥、土、砂、金属、農産物(葉や茎等)、ガラスの破片、ゴミ等の付着物は一辺が1mm以下の不定形に細かく粉砕され、一方、樹脂材料たる軟質PVCフィルムは直径1mmで長さ10mm程度の大きさ、あるいは一辺が2〜5mm程度の長方形ないしは円筒形その他の不定形に研磨、整粒されて回収樹脂材料が形成される。この間被処理小片82中樹脂材料の一部は一辺が1mm以下の長方形ないしは不定形の大きさに微粉砕された微粉になるものもある。
【0044】
粉砕された付着物及び被処理小片82中の軟質PVCフィルムの一部は、各可動ピン144の遠心作用によりスクリーン151を通過して、排出空間156内に分級された後、排出口152からブロワー157を経て外部へ吸引、排出される。この廃棄付着物は、後述成形時に回収樹脂材料に混合してもよい。
【0045】
一方、研磨、整粒された軟質PVCフィルムの整粒樹脂材料及びスクリーン151を通過しない大きさの付着物は、スクリーン151内に留まるが、プラグバルブ154を開放した状態で、取出口153と供給投入口132とをブロアー158を介して連通しているので、取出口153から取出される整粒樹脂材料及びスクリーン151を通過しない大きさの付着物は供給投入口132に還流され、前記硝子、金属などの付着物はスクリーン151を通過可能に微粉砕され、前述したように排出口152から外部へ排出される。しかし、軟質PVCフィルムの整粒樹脂材料は還流されるとはいえ、スクリーン151を通過するほどには細かく研磨、整粒されないで大部分がスクリーン151内に残される。
【0046】
この整粒された回収樹脂材料はプラグバルブ154を開けて取出口153から回収樹脂材料として取りだされる。この手段としては、取出口153から回収樹脂材料を掻きだすことができ、あるいは前記ブロワー158と供給投入口132への連通管を分岐して取出口を有する分岐管を設け、この分岐管の取出口を開閉する電磁弁と前記連通管の下流側を開閉する電磁弁を設け、これらの二の電磁弁を交互に開閉するように設け、あるいは、両分岐管に三方電磁弁を設け、前記連通管の下流側を電磁弁で閉塞し且つ前記分岐管の取出口を開放し、さらには前記排出口152も閉塞し、ブロワー158によりスクリーン151内に残された整粒樹脂材料を吸引し分岐管の取出口から回収することもできる。この場合、前記廃棄付着物及び付着物と同程度に微粉砕された一部の軟質PVCフィルム粉を外部へ排出した後に行なう。
【0047】
回収樹脂材料は、略透明若しくは半透明の無色もしくは、薄い白色を呈していた。
なお、上記ブロワー158とは代替的に、もしくはこれと共に、前記ピンミル130の研磨・整粒空間155内に、圧縮空気を送り込み、固定端板133に穿設した孔部よりパイプを介して連通する供給投入口部へ前記スクリーン151を通過できない大きさの付着物を還流させてもよい。
【0048】
一例として、前述した構造のピンミル130の実験機を用いて、このピンミル130に600gの各被処理小片82を投入し、前記可動円盤141を40Hz,1900rpmの回転速度で回転すると、2分間で各被処理小片82の全重量の約90wt%を直径若しくは、幅1.2mm以下、長さ3〜7mm程度の略円筒形に丸められ、又は方形のものがやや捻転した不定形の樹脂材料として回収され、残りの約10wt%は前記付着物の粉砕屑及び樹脂材料たる軟質PVCフィルムの粉砕粉であった。このように廃棄樹脂成形品から多量の整粒された樹脂材料を短時間で回収できた。なお、このピンミル130の処理能力を向上させるにはピンミル130を大型にすれば良い。
【0049】
また、前記可動円盤141の回転速度は低速にした方が、各被処理小片82の廃棄樹脂成形品の主成分樹脂である軟質PVCフィルムは細かく研磨、整粒されず、一方、各被処理小片82の表面に付着している農薬、泥、土、砂、金属、農産物(葉や茎等)、ガラスの破片、ゴミ等の付着物は取出口153からブロワー158を経て供給投入口132へ還流され、再び衝撃摩砕力により粉砕、研磨作用を受けてさらに微粉砕されるので、廃農フィルムの樹脂材料である軟質PVCフィルム等をスクリーン151のメッシュ以上の大きさに研磨、整粒できる範囲内で可能な限り低速にした方がよく、例えば可動円盤141の回転速度を1200rpmにすることができる。
【0050】
なお、上記の樹脂材料の処理方法以外に、収集された廃農フィルムの状態、例えば、ロール状に巻かれているか、汚染の状況がどの程度かに応じて上記の各工程1,2のうち、各工程の順序を逆にし、あるいは、工程1を省略して樹脂材料を回収することができる。
【0051】
成形工程
得られた軟質塩化ビニルから成る回収樹脂材料は、木粉等のセルロース系の破砕物とともに攪拌衝撃翼により混合して、摩擦熱によりゲル化混練し、冷却し、粉砕して粒径10mm以下に整粒形成し、次いで、押出機等の成形機へ投入するか、あるいは、前記木粉等のセルロース系の破砕物とともに直接押出機などへ投入して版木として成形することもでき、あるいはバージンの硬質PVCを混練して成形品に成形することもできる。
【0052】
以下に上記回収樹脂材料を用いて版木を製造する手段について説明する。
【0053】
原料の混入容量は、目的とする耐摩耗特性などの諸特性に合わせて適宜決定されるものであるが、本発明においては、前述の成形時における種々の弊害が除去されることから多量に混入することができる。
【0054】
木粉の混入割合は10〜50wt%、好ましくは20〜30wt%である。
【0055】
回収樹脂材料であるPVCは、可塑剤に代替され、本願発明方法によれば、可塑剤を省略できる。
【0056】
また、以下、軟質塩化ビニルから成る廃農フィルムを用いた版木の製造実施例を示す。
【0057】
(1) ミキサー本体81内には、木粉(含水率0.4wt%)25kgが形成されている。
【0058】
このミキサー本体81内に、熱可塑性樹脂成形材として、廃農フィルムである軟質塩化ビニルから成る回収樹脂材料の軟質PVC25kgを投入し、攪拌衝撃翼の剪断速度900rpmで4分37秒間混練した。
【0059】
また、回収樹脂材料を投入時のミキサー本体80内の温度は147℃であったが、4分37秒後の温度は210℃であった。PVCの融点は65〜80℃であり、この工程で、原材料内の木粉によりPVCは大きな塊とはならず、混合分散に際しても凝集したりせずに粘土状にゲル化する。この工程で、上記の粘土状にゲル化したものは直径約10〜100mmの塊状の「混練材料」となった。この混練材料は、個々の木粉がその木粉単体の表面全体に熱可塑性樹脂を付着した状態に形成され、木粉が回収樹脂材料で閉じ込められた状態になるので、各木粉粒は外的環境に影響されない安定した低含水率を維持する形態になる。
【0060】
なお、尿素、炭酸カルシウム、酸化チタン、黄鉛、チタンエロウ、黄色酸化鉄、カドミウムエロウなど顔料等の添加剤をミキサー80内に投入することができる。
【0061】
前記炭酸カルシウムは、押出機等で押出成形される版木に良好な寸法安定性をもたらし、温度変化に伴う膨張収縮を著しく少なくすることに寄与するもので、押出加工における成形品の変形を防止し、且つそれ自体安価である。
【0062】
また、前記酸化チタンは、流動性、溶液中における分散性が良好であり、押出機等で押出成形される版木に対して温度変化に伴う膨張収縮を著しく少なくすることに寄与するものである。
【0063】
また、前記尿素はアンモニア、フェノール、メラミン等で成り、木酸ガスの中和剤となる。
【0064】
(2) 前記モータを400〜500rpmの低速にし、シリンダ91を作動して蓋89を後退して排出口88を開放する。ミキサー本体81内のゲル化した原材料は排出口88から排出ダクト93を経て、次工程へ排出される。排出時の温度は215℃、回収樹脂材料を投入してから排出するまでは5分29秒で処理された。
【0065】
なお、前記モータを低速にして原材料内の回収樹脂材料の融点より10℃程度高い温度にまで下げれば、ミキサー80内の混練材料は冷却され、直径約25mm以下の大きさの塊に造粒される。本実施例では後述する冷却造粒工程で一定粒径の粉体に形成される。
【0066】
(3) 冷却造粒
図3において、100は「冷却造粒手段」であり、本実施例では「クーリングミキサー」という。
【0067】
ミキサー80で形成された混練材料は排出ダクト93を経てクーリングミキサー100の投入口113から逆円錐形状を成すミキサー本体101内へ投入される。ミキサー本体101の上壁内の略中心に軸承されたアーム103が減速装置112を介してモータ111により3rpm の速度で水平方向に回転している。前記アーム103の先端にはスクリュー型を成す撹拌衝撃翼104が軸承され、該撹拌衝撃翼104の回転軸線方向がミキサー本体101の内周壁面に沿って略平行に下方へミキサー本体101の下端付近まで延長している。撹拌衝撃翼104はアーム103内に設けた歯車等による回転伝達手段を介して前記モータ105の出力軸に連結する回転軸に連結され90rpm の速度で回転駆動される。撹拌衝撃翼104はミキサー本体101の内周壁面に沿って円錐を描くように回転し、アーム103内の混練材料を攪拌する。
【0068】
ミキサー本体101の外周壁内に形成したジャケット102内に給水管108から排水管109へ常時、冷却水を供給され、撹拌衝撃翼104で攪拌される混練材料は、ジャケット102内の冷却水により冷却されたミキサー本体101の内周壁面で回収樹脂材料の融点近傍まで冷却され、直径約25mm以下に造粒された「木質合成粉」が形成され、この木質合成粉はバルブ106を開放して排出口107より排出される。
【0069】
PVCの融点は65〜80℃であり、本製造例では前述したミキサー80内で215℃にゲル化した混練材料をクーリングミキサー100へ投入してから10〜15分程度で、55〜65℃まで冷却され、このクーリングミキサーによって効率よく冷却造粒される。このときのジャケット102内の冷却水については、給水管108から供給する冷却水の温度は30℃で、排水管109より排水される冷却水の温度は41℃。
【0070】
なお、混練材料は、回収樹脂材料の凝固点すなわち融点以下に冷却されることが望ましいが、木粉を混合しているので回収樹脂材料の融点以下にまで下げる必要はなく、実際には木質合成粉が排出口107より排出可能な温度まで冷却されれば良く、混練材料内の回収樹脂材料の融点より約10℃高い温度まで冷却すれば良い。
【0071】
なお、冷却造粒手段は上記のクーリングミキサーのような装置に限定されるものではなく、ミキサー本体内の混練材料を攪拌する攪拌羽根を設け且つミキサー本体の外周壁面に前述したようなジャケットを設け、このジャケット内を流れる冷却水でミキサー本体内の混練材料を冷却するものであれば良い。
【0072】
なお、ミキサー80で形成された混練材料は前記ジャケット102を備えてない一般的なミキサーを用いて攪拌のみを行なって冷却することも可能であるが、効率よく冷却できるという点で、本実施例のようなクーリングミキサーを使用することが望ましい。
【0073】
(4) 整粒
前記冷却造粒手段で形成された木質合成粉は、さらに前述した図4と同様のカッタミルを使用してカッタ支持体124の回転刃125と固定刃126間で約0.1〜5mm程度に切断され「木質合成粉」が形成され、整粒室128のスクリーン129のメッシュを通過して粒径(短径)3〜5mmの米粒大の「木質合成粉」が排出口131より排出される。スクリーン129は、直径8mmの孔を無数に形成したパンチングメタルで成る。
【0074】
図5において、70は単軸押出機であるが、一般に押出機は通常スクリュー形であり、単軸押出機と多軸押出機があり、この変形又はこれらが組み合わせた構造を持つものがあり、本発明にはいずれの押出機をも使用することができる。
【0075】
図5において、71はスクリューで、単軸型であり、このスクリュー71はギヤ減速機72を介して図示せざるモータによって駆動され、バレル74内で回転する。この回転するスクリュー71でホッパ73から投入されたセルロース系破砕物と回収樹脂材料あるいは、これらのゲル化混練し、冷却、整粒された材料が混練されながらスクリュー71の前方へ押出される。バレル74の外面にはバンドヒータ75を設けており、このバンドヒータ75によりバレル74内のセルロース系破砕物と樹脂が加熱されスクリュー71の溝に沿って前方へ移送されながら漸次溶融しセルロース系破砕物と樹脂が練成される。そしてスクリーン76及びアダプタ77を経てアダプタ77の押出ダイ78から成形ダイ10へ押出し生地79として押出される。
【0076】
ホッパ73内に投入する原材料はセルロース系破砕物と回収樹脂材料であり、特に木粉の粒径を回収樹脂材料とのなじみを良好とし、成形押し出し時における木粉の摩擦抵抗を減じ成形機の損耗、毀損の防止を図ることより、20〜300メッシュ、好ましくは、20(篩下)〜150メッシュ(篩上)とする微細な粉末状とし、成形時における木酸ガスを揮散し、水蒸気あるいは気泡発生のおそれをなくし、表面の肌荒れを防止する意図からその含有水分量を15wt%以内、好ましくは11wt%以内、理想的には3〜5wt%以下の範囲内としたものである。
【0077】
図6において、10は成形ダイで、いわゆるTダイ式の成形ダイに類似の形状を成しており、押出機70の断面方形の押出ダイ78から吐出された押出し生地79を加熱保温して押出し生地79の流動性を維持しながら押出す導入部11と、導入部11から押出された押出し生地79を幅広で所定の肉厚の板状に成形する成形室22を有する成形部21から成る。
【0078】
前記導入部11は、導入孔12および導入室13を備え、直径約65mmの断面円形を成す押出ダイ78から幅960mm、高さ3〜10mm実施例では10mmの細長の矩形状の断面を成す成形室22の入口へと急激に断面変形している。そして押出ダイ78から成形室22の入口までの距離(導入部11の押出し方向の距離)は約200mmである。
【0079】
12は導入孔で、成形ダイ10内に成形ダイ10の幅方向に形成され、前記押出ダイ78とほぼ同等もしくは若干大きく形成し、横断面の形状は図7に示すように成形ダイ10の幅方向に湾曲しており、その両端が成形室22の入口の矩形状の断面の長手方向の両端に及んで、いわゆるコート・ハンガー型に形成されており、この導入孔12の長手方向の略中央位置で押出機70の押出ダイ78に連通している。また、前記導入孔12から成形室22の入口までの間は、縦断面が徐々に狭くなる方向に断面三角形を成す導入室13で連通している。
【0080】
14はヒータで、電熱ヒータ等の加熱手段で前記導入孔12と導入室13の周壁外周に設けてもよいが、実施例では、加熱効果に優れているという点で、前記周壁内に設けられ、導入孔12及び導入室13内を流動する押出し生地79を加熱保温し、押出し生地79の流動性を維持する。
【0081】
成形ダイ10の幅方向の縦断面で幅960mm、高さ10mmの細長の矩形状の断面を成し、成形室22の入口からダイ出口23までの距離(成形部21の押出し方向の距離)は500mmである。
【0082】
前記成形室22の上下左右の四方の内壁面は厚さ0.25mmのフッ素樹脂でなるシート24を貼設している。この他に、成形室22の上下左右の四方の内壁面にフッ素樹脂を直接表面コーティングすることもできるが、交換が容易でありフッ素樹脂のコーティング加工が容易で耐久性に富むという点で、フッ素樹脂のシート24を貼設することが特に好ましい。
【0083】
また、25は冷却管で、成形ダイ10の成形部11を冷却する冷却手段の一例を示すもので、成形室22の上下の成形ダイ10内に成形部21の押出し方向に適当な間隔毎に挿通して配管し、この冷却管25に常温の水又は70〜80℃程度までの水あるいは油等の冷却媒体たる冷却液を供給して成形室22内の押出し生地79を冷却する。
【0084】
15は案内板で、図7に示すように、平面で短辺約200mm、長辺約850mm、高さ約100mmの左右対称の台形形状を成す厚さ7mmの板であり、この案内板15の全外表面に0.1〜0.5mm厚のテフロン等のフッ素樹脂でなるシートを貼設したものである。なお、案内板15の外表面にフッ素樹脂を直接コーティングしても良く、フッ素樹脂のシートを貼設又はフッ素樹脂をコーティングする方法は、前述した成形ダイ10の成形室22内に設けたシート24と同様である。この案内板15を高さ10mm、幅900mmを成す前記導入孔12内に、該導入孔12の幅方向で両端に25mmづつの間隔を有するよう略中央に位置させ、さらに案内板15の後端縁を導入孔12の後端壁面に略平行間隔を有するように位置させ、この案内板15を成形ダイ10に4個のボルト27で導入孔12の下面に固定する。したがって案内板15の上面と導入孔12の上面との間に5mmの隙間が形成される。
【0085】
なお、案内板15は、その板厚を導入孔12の高さに応じて導入孔12の高さの70%以下の寸法に形成し、案内板15の幅は導入孔12の幅の約70〜95%の長さを有するよう形成することが好ましい。
【0086】
また、案内板15は、案内板15の上下面に導入孔12の上下面と同程度の隙間を設けるよう導入孔12の高さ方向の略中央に位置させることもできる。本実施例の案内板15を導入孔12の高さ方向の略中央に位置させるとすれば、高さ方向で上下に2.5mmづつの隙間を成すよう導入孔12の高さ方向の略中央に位置させ、この案内板15を成形ダイ10に4個の段付きピンで螺着、固定する。
【0087】
押出し生地79は導入部11で加熱保温されて流動性を維持され良好な混練状態を保ちながら、案内板15により導入部11内で、原料によっては、押出し生地79が押し出し方向で、中央部と端部で異なる線膨張をして分子配向を異にすることを防ぎ、線膨張の均質化を図り、分子配向を制御して、成形部21の成形室22内へ均等に拡散され、均一な密度で押出される。成形室22の内壁面は摩擦係数が小さいフッ素樹脂のシート24を貼設又はフッ素樹脂をコーティングされているので、この内壁面を通過する押出し生地79内のセルロース系破砕物は大きな抵抗を受けることなく円滑に流動するので、比較的低温で、均一で高密度の混練状態を保ちながら押出される。この成形室22内を押出される過程で押出し生地79が常温ないし60℃から90℃の水または油などの冷却媒体により徐冷・冷却され成形板29が成形される。フッ素樹脂は金属に比べ熱伝導係数が低いので、押出し生地79は徐冷され、冷却による歪みが少なくなり、歪みの少ない均一で高密度の製品としての成形板29である廃農フィルムを用いた版木が成形される。
【0088】
図8及び図9において、3本の自在ピンチローラ31bの軸の両端を軸承する軸受34aをそれぞれ、軸受固定フレーム36に固定し、固定ピンチローラ31aを各軸に設けた歯車116と、この歯車116に噛合する歯車117で連動し、3本の固定ピンチローラ31aのうち1本の固定ピンチローラ31aの軸にパウダブレーキ115の入力軸を連結する。パウダブレーキ115は、いわゆる電磁ブレーキであり、摩擦トルクを電気的に微妙に調整できるものである。
【0089】
さらに、軸受固定フレーム36にフレーム114を立設し、このフレーム114の壁面にガイド溝を備えたブロック状のガイド体1192本をそれぞれ、該ガイド体119の軸線方向を上下方向に向けて略平行に設け、各3本の自在ピンチローラ31bの軸の両端を軸承する軸受34bを前記ガイド体119のガイド溝に沿って上下動自在に設け、前記軸受34bをそれぞれ、フレーム114の上面に設けた3本のエアシリンダ118のロッドの先端に連結する。
【0090】
したがって、シリンダ118の作動により、3本の自在ピンチローラ31bをそれぞれ、成形板29を介して固定ピンチローラ31aに加圧し、3本の固定ピンチローラ31aの内1本の固定ピンチローラ31aの軸はパウダブレーキ115により回転を抑制され、この固定ピンチローラ31aの軸に設けた歯車116が他の2本の固定ピンチローラ31a,31aの軸に設けた歯車116,116に歯車117,117を介して噛合しているので、3本の固定ピンチローラ31aにはパウダブレーキ115の摩擦トルクによる同一の回転抑制力が作用する。
【0091】
ちなみに、パウダブレーキ115により固定ピンチローラ31aの回転を抑制する摩擦トルクは、成形する成形板29の板厚により調整する。
【0092】
したがって、パウダブレーキ115の摩擦トルクは成形板29の押出し力に対する抑制力と成り、成形ダイ10の導入部11内の押出し生地79をより一層高密度で均一な状態にし、この均一で高密度の押出し生地79は押出機70による押出し生地79の押出し力により前記ブレーキ手段30aの抑制力に抗して前進し、成形室22内で冷却され成形板29が成形される。この成形板29はパウダブレーキ115の抑制力に抗して前記固定ピンチローラ31a及び自在ピンチローラ31bを回転させながら前進する。
【0093】
前記抑制力は成形板29を介して成形部21及び導入部11内の押出し生地79に、押出機により加えられる成形室22内の押出し生地79の押出し力に対して抗力を与えることにより、前述したような成形板29に抑制力を加えない場合と比べると、成形室22内の押出し生地79の全体がより一層密度が均一で高密度になる。したがって、多量のセルロース系破砕物を含んだより一層均一高密度な廃農フィルムを用いた版木が成形される。
【0094】
この後、前記製品としての成形板29をサンドブラストあるいはサンディングにより両面の表皮層を除去し、木質層を表出させる。ついで、カッター、シャーリング、鋸盤等の切断機で10×15cmの方形の版木に切断する。ベージュ色の版木を得た。薄肉の成形板29であればカッターなどの切断機を使用し、10mmなどの厚肉の成形板29であればシャーリング、鋸盤等の切断機で切断する。
【0095】
次表に製造実施例を示す。
【0096】
【表1】
Figure 0003554606
【0097】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0098】
本発明による版木は、切削性に優れ、また、インク等の染料が版木表面層の木粉に浸透し、染料ののりがよく、同様に、切削時、彫刻刀が滑ることもない。
【0099】
比較的簡単かつ容易な手段により、衝撃摩砕力のみで処理対象の樹脂成形品としての軟質PVCの廃農フィルムから、農薬、泥、土、砂、金属、農産物(葉、茎等)、ガラスの破片、ゴミ等の付着物を分離かつ除去し、かつこれを所定の粒径範囲内に整粒され素材化された樹脂材料として回収し、版木として再利用し得るようにした。
【0100】
さらに、廃農フィルムの水洗浄処理に要する大量の水及び乾燥処理における多大な設備を不要とし、省資源に寄与することができた。
【0101】
特に、水洗浄の廃水による河川の汚染を防止することができ、廃水の浄化処理の設備及び運転費のコストを省くことが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】廃農フィルムの回収手段の基本的な方法の概要を原理的かつ模式的に示す処理工程の系統説明図である。
【図2】実施例に使用するカッタミル(破砕手段)の要部を示す全体斜視図である。
【図3】同上実施例方法に用いられる研磨・整粒装置の概要構成を模式的に示す縦断面図である。
【図4】図3における研磨・整粒作用を説明するための正面図である。
【図5】本発明の実施例に使用する押出機の要部断面を示す全体正面図である。
【図6】本発明の実施例の成形ダイの縦断面を示す正面図である。
【図7】本発明の実施例の成形ダイの要部断面を示す平面図である。
【図8】本発明の実施例のブレーキ手段の要部断面を示す平面図である。
【図9】図8の矢視N−N線の縦断面図である。
【符号の説明】
10 成形ダイ
11 導入部
12 導入孔
13 導入室
14 ヒータ
15 案内板
16 スクリーン部
21 成形部
22 成形室
23 ダイ出口
24 シート(フッ素樹脂の)
25 冷却管
29 成形板
30 ブレーキ手段
31a 固定ピンチローラ
31b 自在ピンチローラ
34,34a,34b 軸受
36 軸受固定フレーム
70 押出機
71 スクリュー
72 ギヤ減速機
73 ホッパ
74 バレル
75 バンドヒータ
76 スクリーン
77 アダプタ
78 押出ダイ
79 押出し生地
81 破砕片
82 被処理小片
110 クラッシャ
114 フレーム
115 パウダブレーキ
116 歯車
117 歯車
118 シリンダ
119 ガイド体
120 カッタミル
121 カッタミル本体
122 蓋
123 投入口
124 カッタ支持体
125 回転刃
126 固定刃
127 投入室
128 粗砕室
129 スクリーン
130 研磨・整粒装置(ピンミル)
131 固定円盤
132 供給投入口
133 固定端板
134 固定ピン
135 周側板
141 可動円盤
142 回転横軸
143 軸受
144 可動ピン
151 篩網
152 排出口
153 取出口
154 プラグバルブ
155 研磨・整粒空間
156 排出空間
158 ブロワー

Claims (8)

  1. 粗砕され付着物が分離された軟質塩化ビニルから成る廃農フィルムを樹脂材料とし、この樹脂材料50〜90wt%に対して平均粒径20メッシュ以下、好ましくは、60〜150メッシュの含有水分量を15wt%以内、好ましくは3〜5wt%としたセルロース系破砕物10〜50wt%を混合し、ゲル化混練し、冷却し、粉砕して粒径10mm以下に整粒形成した後、加熱・練成し板状に成形し、彫刻面の表皮層を除去して成る軟質塩化ビニルから成る廃農フィルムを用いた版木。
  2. 粗砕された軟質塩化ビニルから成る廃農フィルムに対して、衝撃摩砕力を付加して付着物が分離され、整粒された樹脂材料50〜90wt%に対して平均粒径20メッシュ以下、好ましくは、60〜150メッシュの含有水分量を15wt%以内、好ましくは3〜5wt%としたセルロース系破砕物10〜50wt%をゲル化混練し、冷却し、粉砕して粒径10mm以下に整粒形成した後、加熱・練成し板状に成形し、彫刻面の表皮層を除去して成る軟質塩化ビニルから成る廃農フィルムを用いた版木。
  3. 軟質塩化ビニルから成る廃農フィルムを複数の各被処理小片に粗砕する工程と、
    前記粗砕された個々の被処理小片に対して、衝撃摩砕力を付加して樹脂材料を分離し、樹脂材料を整粒し素材化された回収樹脂材料とする工程と、
    前記回収樹脂材料50〜90 wt %に対して、平均粒径20メッシュ以下、好ましくは、60〜150メッシュの含有水分量を15 wt %以内、好ましくは3〜5 wt %としたセルロース系破砕物10〜50 wt %を共に攪拌衝撃翼により混合して、摩擦熱によりゲル化混練し、冷却し、粉砕して粒径10 mm 以下に整粒形成し、次いで、加熱、練成し、板状に成形し、彫刻面の表皮層を除去することを特徴とする軟質塩化ビニルから成る廃農フィルムを用いた版木の製造方法。
  4. 軟質塩化ビニルから成る廃農フィルムを複数の各被処理小片に粗砕する工程と、
    前記粗砕された個々の被処理小片に対して、衝撃摩砕力を付加して樹脂材料を分離し、樹脂材料を整粒し素材化された回収樹脂材料とする工程と、
    前記回収樹脂材料50〜90 wt %に対して、平均粒径20メッシュ以下、好ましくは、60〜150メッシュの含有水分量を15 wt %以内としたセルロース系破砕物10〜50 wt %を共に混合して、加熱、練成し、板状に成形し、彫刻面の表皮層を除去することを特徴とする軟質塩化ビニルから成る廃農フィルムを用いた版木の製造方法。
  5. 軟質塩化ビニルから成る廃農フィルムを複数の破砕片に破砕する工程と、
    前記破砕された破砕片を複数の各被処理小片に粗砕する工程と、
    前記粗砕された個々の被処理小片に対して、衝撃摩砕力を付加して樹脂材料と付着物を分離し、樹脂材料を整粒し素材化された回収樹脂材料とする工程と、且つ分離された付着物を随時に除去する工程とを少なくとも含む請求項3記載の軟質塩化ビニルから成る廃農フィルムを用いた版木の製造方法。
  6. セルロース系の破砕物を前記回収樹脂材料に25〜80 wt %相当混入し、加熱、練成し、スクリューをもって成形ダイへ押出し、この押出し生地を、内壁面にフッ素樹脂のシートを貼設又はフッ素樹脂をコーティングした成形ダイの成形部へ押出して所定の肉厚に成形し且つ前記成形部で徐冷して押出し成形し、彫刻面の表皮層を除去する請求項2又は3記載の軟質塩化ビニルから成る廃農フィルムを用いた版木の製造方法。
  7. 前記押出し生地の押出し力に抗する抑制力を加えて前記成形部内の押出し生地の密度を高くしたことを特徴とする請求項2又は3記載の軟質塩化ビニルから成る廃農フィルムを用いた版木の製造方法。
  8. 前記回収樹脂材料に対して、セルロース系破砕物を可塑材を添加せずに、混合し、加熱、練成する請求項2又は3記載の軟質塩化ビニルから成る廃農フィルムを用いた版木の製造方法。
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