JP3554066B2 - ロッド交換装置 - Google Patents

ロッド交換装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3554066B2
JP3554066B2 JP07638595A JP7638595A JP3554066B2 JP 3554066 B2 JP3554066 B2 JP 3554066B2 JP 07638595 A JP07638595 A JP 07638595A JP 7638595 A JP7638595 A JP 7638595A JP 3554066 B2 JP3554066 B2 JP 3554066B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rod
detector
rock drill
drill
screw
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP07638595A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08270367A (ja
Inventor
一也 後藤
昌司 柳沢
敏彦 五味
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Co Ltd filed Critical Furukawa Co Ltd
Priority to JP07638595A priority Critical patent/JP3554066B2/ja
Publication of JPH08270367A publication Critical patent/JPH08270367A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3554066B2 publication Critical patent/JP3554066B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Earth Drilling (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、さく孔装置のロッドの継足し及び回収作業の操作を省力化することのできるロッド交換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
クローラドリル等のさく孔装置では、ガイドシェルに搭載されたさく岩機にシャンクロッドを挿着し、このシャンクロッドに所定長のロッドをスリーブを介して接続し、ロッド先端にはビットを取付け、さく岩機から打撃と回転をビットに伝達し、さく岩機に送りを与えて岩石にさく孔する。さく孔長がロッドの長さより長い場合には、さく孔作業の際にロッドの継足し及び回収を行う。
【0003】
かっては、このロッドの継足し、回収、及びそれに付随するロッドのねじ部への給油は人力で行われていたが、大きな労力を要するため、オペレータが運転席から油圧バルブのレバーや電気スイッチのレバーを操作することによりロッドの継足し、回収、及びロッドのねじ部への給油を行うことのできるロッド交換装置が使用されるようになっている。(特公昭58−6038号、特公平4−2391号参照)。
【0004】
しかし、ロッド交換装置のレバーの操作は面倒で熟練を要し、オペレータの疲労が大きいため、ロッド交換装置の操作を省力化することが望まれており、面倒な操作手順をコンピュータに記憶させることでロッドの継足し、回収、及びロッドのねじ部への給油の操作を省力化することのできるロッド交換装置も開発されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、省力化が進んだロッド交換装置においても、ロッドの継足し、回収に伴うロッドのねじ部の弛み判定はオペレータの視覚、聴覚及び勘に頼って行われている。また、目標とするさく孔長にまで達したことを確認し、さく孔作業を終了させるのもオペレータの視覚によって行っている。このように、オペレータは肉体的な負担から開放されてもその引換えとして精神的な負担を負うことになり、疲労が軽減されたとは言えない。
【0006】
この発明は、ロッド交換装置におけるかかる問題を解決するものであって、ロッドの継足し、回収、及びロッドのねじ部への給油の操作を省力化することのできるロッド交換装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明では、ガイドシェルに前後進可能に搭載されたさく岩機と、該さく岩機の各作動部の作動状態を検出しその検出データに基づいてさく孔制御を行うさく岩機制御装置と、さく岩機がガイドシェルの後端位置にあることを検出する後端位置検出器と、さく岩機がシャンクロッドとセントラライザとの間にロッドを1本挟んだ位置にあることを検出する中間位置検出器と、ロッド又はシャンクロッドのねじの切離し状態を検出するねじ切り検出器と、前記さく岩機制御装置の検出データ、及び後端位置検出器、中間位置検出器、ねじ切り検出器の各検出データに基づいてロッドの継足し及び回収の制御を行うロッド交換制御装置とを備えたロッド交換装置において、目標のさく孔長を入力するさく孔長入力装置と、送り速度を検出する送り速度検出器と、ロッド又はシャンクロッドのねじの弛み状態を検出するねじ弛み検出器と、前記さく岩機制御装置の検出データ、さく孔長入力装置の入力データ、及び後端位置検出器、中間位置検出器、ねじ切り検出器、送り速度検出器、ねじ弛み検出器の各検出データに基づいてロッドの継足し及び回収の制御を行うロッド交換制御装置を設けることにより上記課題を解決している。
【0008】
【作用】
さく孔作業を開始する前にさく孔長入力装置で目標のさく孔長を設定し、さく孔中は送り速度検出器で送り速度とさく孔長の検出を行う。既に接続されているロッドによるさく孔が終わってさく孔長の検出値が設定値に達せずロッドの継足しが必要な場合には、さく岩機制御装置のさく孔終了の検出により、まず、孔の中の繰粉を除去するために、さく岩機は回転とフラッシングを行いながらガイドシェル後端まで後退し再びさく孔停止位置まで前進するホールクリーニングを行う。
【0009】
次に、シャンクロッドのねじを弛めるために、回転のみを停止して所定時間打撃を与える無回転打撃を行う。この、無回転打撃の継続時間等の制御は送り速度検出器で検出した送り速度データに基づいて決定する。無回転打撃が終了し、ねじ弛み検出器がシャンクロッドのねじが弛んだことを検出すると、ガイドシェルの前端部においてロッドとシャンクロッドとを接続しているスリーブをセントラライザでクランプし、さく岩機を逆転後退させてシャンクロッドのねじの切離しを行う。このとき、ロッド交換装置の給油機構のアームが給油ヘッドを給油位置へ移動し、抜出してくるシャンクロッドのねじ部に給油を行う。
【0010】
ねじが切離されると、ねじ切り検出器がねじの切離し状態を検出し、この検出信号に基づいて、給油機構は給油ヘッドの給油を中止してアームを元の位置に戻し、さく岩機は回転を中止してガイドシェルの後端まで後退する。後端位置検出器がさく岩機のガイドシェルの後端位置への後退を検出すると、ロッド交換装置のロッド交換機構が継足し用のロッドをさく孔軸線上に供給し、給油機構のアームが給油ヘッドを給油位置へ移動させ、給油ヘッドは継足し用のロッドのねじ部へ給油を行う。
【0011】
それから、さく岩機を正転前進させてシャンクロッドを継足し用のロッドの後端のスリーブに螺着し、更に、継足し用のロッドの前端のねじ部をセントラライザでクランプされているスリーブに螺着して継足しが終了する。中間位置検出器がさく岩機の中間位置にあることを検出し、ねじ切り検出器がねじの接続されたことを検出すると、ロッド交換機構と給油機構は元の位置に戻り、さく孔が再開される。
【0012】
送り速度検出器で検出したさく孔長の累計が、さく孔長入力装置に入力した目標のさく孔長に達するまで以上のようなロッドの継足しを繰り返す。
送り速度検出器で検出したさく孔長の累計が、さく孔長入力装置に入力した目標のさく孔長に達すると、さく孔は終了してロッドの回収を行う。まず、さく岩機制御装置のさく孔終了の検出データによりホールクリーニングを行い、無回転打撃を行う。無回転打撃が終了し、ねじ弛み検出器がロッド及びシャンクロッドのねじが弛んだことを検出すると、ガイドシェルの前端部においてロッドとこのロッドより先に継足されたロッドとを接続しているスリーブをセントラライザでクランプする。中間位置検出器がさく岩機の中間位置にあることを検出し、ロッド交換機構でロッドを把持し、さく岩機を逆転後退させてロッド後端のスリーブからシャンクロッドのねじを切離す。
【0013】
後端位置検出器がさく岩機のガイドシェルの後端位置への後退を検出すると、ロッド交換機構がロッドを逆回転させてセントラライザでクランプされているスリーブからロッドを切り離す。ねじ切り検出器が切離し状態を検出すると、この検出信号に基づいてロッド交換機構は元の位置に戻り切離したロッドを格納する。そこでさく岩機が前進して正転し、シャンクロッドのねじをセントラライザでクランプされているスリーブに螺着する。ねじ切り検出器が接続状態を検出すると、以後同様の手順で次のロッドの回収が繰返される。
【0014】
【実施例】
図1は本発明の一実施例であるロッド交換装置を備えた油圧クローラドリルの斜視図、図2はさく岩機の構成の説明図、図3はロッド交換装置の平面図、図4はロッド交換装置の側面図、図5は図3のC−C線断面図、図6は図3のA−A線断面図、図7はロッド交換制御装置の構成を示すブロック図、図8は継足し作業の流れ図、図9は回収作業の流れ図、図10はさく孔長入力装置の正面図、図11は送り速度検出器の平面図、図12は送り速度検出器の側面図である。
【0015】
油圧クローラドリル1は、トラックフレーム2を備えた走行台車5上に、旋回起伏可能にブーム8が設けられており、ブーム8の先端部には、さく岩機10を搭載したガイドシェル11がチルト、及びスイング可能に支持されている。
ガイドシェル11に搭載されたさく岩機10にはシャンクロッド3が挿着され、このシャンクロッド3に所定長のロッド4がスリーブ7を介して接続されており、ロッド4の先端にはビット6が取付けられている。ガイドシェル11の先端部には、ロッド4を保持するセントラライザ13が設けられている。さく岩機10は、打撃機構28と回転機構9とを備えており、ガイドシェル11に設けた送り機構12で前後進し、シャンクロッド3、ロッド4を介して打撃と回転をビット6に伝達して岩石にさく孔する。さく孔長がロッド4の長さより長い場合には、さく孔作業の際にロッド4の継足し及び回収が行なわれる。
【0016】
このため、ガイドシェル11には、ロッドラック部16と、スイングアーム部17と、ローテータ部18と、スリーブクランプ部19とからなり、ロッド4の継足し及び回収を行う公知のロッド交換機構14と、ロッド4のねじ部21に給油する給油機構15とを備えたロッド交換装置20が設けられている。給油機構15は、ガイドシェル11の側面に給油アーム26を枢支し、油圧シリンダ27を設けて回動可能とし、この給油アーム26の先端部に給油ヘッド25を取付けたものであり、必要に応じ油圧シリンダ27を伸長して給油ヘッド25をロッド間近の給油位置へ移動させ、シャンクロッド3、ロッド4のねじ部21へ注油することができる。
【0017】
このアーム26には、ロッド4のねじの接続と切離しの状態を検出するねじ切り検出器24が、給油ヘッド15と近接して設けられている。ねじ切り検出器24は、アーム16を回動させ給油ヘッド15を給油位置へ移動させたところでねじの切離し状態を検出する。ガイドシェル11には、さく岩機10がガイドシェル11の後端位置にあることを検出する後端位置検出器22と、さく岩機10がシャンクロッド3とセントラライザ13との間にロッド4を1本挟んだ位置にあることを検出する中間位置検出器23とが設けられている。送り機構12には送り速度検出器88が設けられている。
【0018】
走行台車5上のオペレータキャビン80内には、手動操作レバー43に隣接してさく孔長入力装置66、さく孔長表示部67、自動スタートボタン60、及び緊急停止ボタン68が設けられている。走行台車5上の油圧制御部30には、さく岩機10の打撃機構28と回転機構9と送り機構12の作動状態を検出する打撃検出器31、回転検出器32、送り検出器33、フラッシングを検出するフラッシング検出器34、ロッド交換機構14の作動状態を検出するロッドラック送り検出器35、スイングアーム入検出器36、スイングアーム出検出器37、ローテータアーム出検出器38とが設けられている。
【0019】
また、走行台車5上の電気制御部40には、さく岩機10の各作動部の作動状態を検出する打撃検出器31、回転検出器32、送り検出器33、フラッシングを検出するフラッシング検出器34の検出データに基づいてさく孔制御を行うさく岩機制御装置(図示略)と共に、打撃検出器31、回転検出器32、送り検出器33、フラッシング検出器34の検出データ、ねじ弛み検出器77、送り速度検出器88、後端位置検出器22、中間位置検出器23、ねじ切り検出器24、ロッドラック送り検出器35、スイングアーム入検出器36、スイングアーム出検出器37、ローテータアーム出検出器38の各検出データとさく孔長入力装置66の入力データに基づいてロッドの継足し及び回収の制御を行うロッド交換制御装置41が設置されている。
【0020】
ねじ弛み検出器77は無回転打撃の打撃音を測定するマイクロホン78、フラッシング空気圧を検出する圧力センサー(図示略)及び信号処理を行うコンピュータからなり、マイクロホン78はオペレータキャビン80外の下端に、圧力センサーは空気圧制御部70に設けられている。この実施例では、ねじ弛み検出器77用のコンピュータとして、ロッド交換制御装置41のコンピュータ42が共用されている。
【0021】
ロッド交換制御装置41は、CPUとメモリと入出力ユニットとを備えたコンピュータ42と、手動操作レバー43と自動スタートボタン60で構成されている。コンピュータ42は、メモリにロッドの継足し及び回収の制御を行うためのロッド交換制御プログラム、さく孔長入力装置66の入力データ及びねじ弛み検出のための判断基準値が予め記憶されており、打撃検出器31、回転検出器32、送り検出器33、フラッシング検出器34の検出データ、ねじ弛み検出器77、送り速度検出器88、後端位置検出器22、中間位置検出器23、ねじ切り検出器24、ロッドラック送り検出器35、スイングアーム入検出器36、スイングアーム出検出器37、ローテータアーム出検出器38の各検出データに基づいて、ロッドラック電磁弁51、スイングアーム電磁弁52、ローテータ電磁弁53、スリーブクランプ電磁弁54、給油アーム電磁弁55、給油ポンプ電磁弁56、セントラライザ開閉電磁弁57へ制御信号を出力する。コンピュータ42は、さく岩機制御装置と共用することができ、その場合はさく岩機制御プログラムも予め記憶される。
【0022】
図8に示すように、さく孔作業を開始する前に目標のさく孔長をさく孔長入力装置66に入力する。さく孔中は送り速度検出器88で送り速度を検出し、速度データからさく孔長を算出しその累計をコンピュータ42に逐次記憶する。既に接続されているロッド4によるさく孔が終わってロッド4の継足しを行う場合には、さく岩機制御装置のさく孔終了の検出により、孔の中の繰粉を除去するホールクリーニング、ロッド4のねじを弛める無回転打撃を行う。岩盤が硬くてさく孔速度が上昇しない場合にはさく孔中にねじ部は強固に螺着するため無回転打撃の時間を長くする必要があり、岩盤が柔らかくさく孔速度が上昇する場合にはさく孔中にねじ部は強固に螺着しないため無回転打撃の時間を短くすることができる。この、無回転打撃の継続時間等の制御は送り速度検出器88で検出した送り速度データに基づいて決定する。図8に示すフローでは、パターン1、パターン2、パターン3から何れかを選択する。
【0023】
ねじ弛み検出器77はねじの弛みの前後で無回転打撃の打撃音の周波数特性とフラッシング空気圧の状態が変化することに着目し、打撃音と空気圧の両方又はどちらか一方を選択し、あらかじめコンピュータ42に記憶させた各判断基準値との比較によりねじ弛みの状態を検出する。無回転打撃が終了し、ねじ弛み検出器77がシャンクロッド3のねじが弛んだことを検出すると、さく岩機10を早送後退させ、セントラライザ13を閉じてから早送前進させてロッド4とシャンクロッド3とを接続しているスリーブ7をセントラライザ13に押込んでクランプさせ、さく岩機10を逆転後退させてシャンクロッド3のねじの切離しを行う。このとき、給油機構15の給油アーム26が給油ヘッド25を給油位置へ移動し、抜出してくるシャンクロッド3のねじ部21に給油を行う。ねじが切離されると、ねじ切り検出器24がねじの切離し状態を検出し、この検出信号に基づいて、給油機構15は給油ヘッド25の給油を中止して給油アーム26を元の位置に戻し、さく岩機10は回転を中止してガイドシェル11の後端まで後退する。
【0024】
後端位置検出器22がさく岩機10のガイドシェル11の後端位置への後退を検出すると、ロッド交換装置20のロッド交換機構14では、ロッドラック部16から継足し用のロッドを1本取出し、スイングアーム部17を回動させてさく孔軸線Z上に供給する。そこで、給油アーム26が給油ヘッド25を給油位置へ移動させ、給油ヘッド25は継足し用のロッド4のねじ部21へ給油を行う。それから、さく岩機10を正転前進させてシャンクロッド3を継足し用のロッド4の後端のスリーブ7に螺着し、更に、継足し用のロッド4の前端のねじ部21をセントラライザ13でクランプされているスリーブ7に螺着して継足しが終了する。
【0025】
中間位置検出器23がさく岩機10の中間位置にあることを検出し、ねじ切り検出器24がねじの接続されたことを検出すると、ロッド交換機構14はローテータ部18のローラを開き、スイングアーム部17を回動させて元の位置に退避し、給油機構15も元の位置に戻ってさく孔が再開される。送り速度検出器88で検出したさく孔長の累計が、さく孔長入力装置66に入力した目標のさく孔長に達するまで以上のようなロッドの継足しを繰り返す。
【0026】
送り速度検出器88で検出したさく孔長の累計が、さく孔長入力装置66に入力した目標のさく孔長に達すると、さく孔は終了して図9に示すようにロッドの回収を行う。さく岩機制御装置のさく孔終了の検出データにより孔の中の繰粉を除去するホールクリーニング、ロッド4のねじを弛める無回転打撃を行う。岩盤が硬くてさく孔速度が上昇しない場合にはさく孔中にねじ部は強固に螺着するため無回転打撃の時間を長くする必要があり、岩盤が柔らかくさく孔速度が上昇する場合にはさく孔中にねじ部は強固に螺着しないため無回転打撃の時間を短くすることができる。この、無回転打撃の継続時間等の制御は送り速度検出器88で検出した送り速度データに基づいて決定する。ねじ弛み検出器77はねじの弛みの前後で無回転打撃の打撃音の周波数特性とフラッシング空気圧の状態が変化することに着目し、打撃音と空気圧の両方又はどちらか一方を選択し、あらかじめコンピュータ42に記憶させた各判断基準値との比較によりねじ弛みの状態を検出する。無回転打撃が終了し、ねじ弛み検出器77がロッド4及びシャンクロッド3のねじが弛んだことを検出すると、さく岩機10を早送後退させる。この時繰粉詰まりのために、さく岩機10が後端に達する前に送り速度検出器88によって後退速度ゼロが検出されると、さく岩機10を早送り前進させ、再度早送後退させる。さく岩機10が後端に達し、セントラライザ13を閉じてから早送前進させてロッド前端のスリーブ7をセントラライザ13に押込んでクランプさせる。中間位置検出器23がさく岩機10の中間位置にあることを検出すると、ロッド交換機構14はローテータ部18を開き、スイングアーム部17を回動させてローテータ部18をさく孔軸線Z上に移動させ、ローテータ部18を閉じてロッド4を把持する。そこで、さく岩機10を逆転後退させてロッド4後端のスリーブ7からシャンクロッド3のねじを切離す。後端位置検出器22がさく岩機10のガイドシェル11の後端位置への後退を検出すると、ローテータ部18のローラがロッド4を逆回転後退させてセントラライザ13でクランプされているスリーブ7からロッド4を切り離す。ねじ切り検出器24が切離し状態を検出すると、この検出信号に基づいてスイングアーム部17を回動させて元の位置に退避し、ロッドラック部16に切離したロッド4を格納する。それから、さく岩機10が前進して正転し、シャンクロッド3のねじをセントラライザ13でクランプされているスリーブ7に螺着する。ねじ切り検出器24が接続状態を検出すると、給油機構15は元の位置に戻り、以後同様の手順で継足された本数分のロッドの回収が繰返される。
【0027】
以上の操作は、自動スタートボタン60を投入するとロッド交換制御装置41によりプログラムに従って制御されるが、必要に応じて手動操作レバー43によりマニュアル操作を割り込んで行うこともできる。マニュアル操作による割り込みを行った後、再度自動操作に復帰させる時は手動操作レバー43をニュートラルに戻すことで次のステップから自動操作に切り替わる。また、自動スタートボタン60を解除することにより、完全に手動操作レバー43によるマニュアル操作を行うこともできる。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のロッド交換装置によれば、ロッドの継足し、回収、ロッドのねじ部への給油、及びそれに付随するねじを弛める際の無回転打撃の条件設定とねじ弛み状態の判定をオペレータが行う必要がなくなる。そして、所定のさく孔長に達するまで、オペレータが運転席で面倒な油圧バルブのレバーや電気スイッチのレバーを操作することなくさく孔、ねじ弛め、ロッドの継足し、回収、及びロッドのねじ部への給油が可能となるので、さく孔装置の操作が省力化されオペレータの疲労が軽減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるロッド交換装置を備えた油圧クローラドリルの斜視図である。
【図2】さく岩機の構成の説明図である。
【図3】ロッド交換装置の平面図である。
【図4】ロッド交換装置の側面図である。
【図5】図3のC−C線断面図である。
【図6】図3のA−A線断面図である。
【図7】ロッド交換制御装置の構成を示すブロック図である。
【図8】継足し作業の流れ図である。
【図9】回収作業の流れ図である。
【図10】さく孔長入力装置の正面図である。
【図11】送り速度検出器の平面図である。
【図12】送り速度検出器の側面図である。
【符号の説明】
1 油圧クローラドリル
2 トラックフレーム
3 シャンクロッド
4 ロッド
5 走行台車
7 スリーブ
8 ブーム
9 回転機構
10 さく岩機
11 ガイドシェル
12 送り機構
13 セントトライザ
14 ロッド交換機構
15 給油機構
16 ロッドラック部
17 スイングアーム部
18 ローテータ部
19 スリーブクランプ部
20 ロッド交換装置
21 ねじ部
22 後端位置検出器
23 中間位置検出器
24 ねじ切り検出器
25 給油ヘッド
26 給油アーム
28 打撃機構
30 油圧制御部
31 打撃検出器
32 回転検出器
33 送り検出器
34 フラッシング検出器
35 ロッドラック送り検出器
36 スイングアーム入検出器
37 スイングアーム出検出器
38 ローテータアーム出検出器
40 電気制御部
41 ロッド交換制御装置
42 コンピュータ
43 手動操作レバー
60 自動スタートボタン
66 さく孔長入力装置
70 空気圧制御部
77 ねじ弛み検出器
78 マイクロホン
80 オペレータキャビン
88 送り速度検出器

Claims (1)

  1. ガイドシェルに前後進可能に搭載されたさく岩機と、該さく岩機の各作動部の作動状態を検出しその検出データに基づいてさく孔制御を行うさく岩機制御装置と、さく岩機がガイドシェルの後端位置にあることを検出する後端位置検出器と、さく岩機がシャンクロッドとセントラライザとの間にロッドを1本挟んだ位置にあることを検出する中間位置検出器と、ロッド又はシャンクロッドのねじの切離し状態を検出するねじ切り検出器と、前記さく岩機制御装置の検出データ、及び後端位置検出器、中間位置検出器、ねじ切り検出器の各検出データに基づいてロッドの継足し及び回収の制御を行うロッド交換制御装置とを備えたロッド交換装置において、目標のさく孔長を入力するさく孔長入力装置と、送り速度を検出する送り速度検出器と、ロッド又はシャンクロッドのねじの弛み状態を検出するねじ弛み検出器と、前記さく岩機制御装置の検出データ、さく孔長入力装置の入力データ、及び後端位置検出器、中間位置検出器、ねじ切り検出器、送り速度検出器、ねじ弛み検出器の各検出データに基づいてロッドの継足し及び回収の制御を行うロッド交換制御装置を設けたことを特徴とするロッド交換装置。
JP07638595A 1995-03-31 1995-03-31 ロッド交換装置 Expired - Lifetime JP3554066B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07638595A JP3554066B2 (ja) 1995-03-31 1995-03-31 ロッド交換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07638595A JP3554066B2 (ja) 1995-03-31 1995-03-31 ロッド交換装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08270367A JPH08270367A (ja) 1996-10-15
JP3554066B2 true JP3554066B2 (ja) 2004-08-11

Family

ID=13603875

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07638595A Expired - Lifetime JP3554066B2 (ja) 1995-03-31 1995-03-31 ロッド交換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3554066B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4514896B2 (ja) * 2000-05-12 2010-07-28 古河機械金属株式会社 ロッド交換装置
FI123190B (fi) * 2010-05-04 2012-12-14 Sandvik Mining & Constr Oy Menetelmä ja laitteisto porakaluston kierreliitosten aukaisemiseksi
CN102704869B (zh) * 2012-06-05 2014-04-16 重庆迪马工业有限责任公司 一种适用于钎杆的接、卸杆装置
CN102797424B (zh) * 2012-09-13 2014-11-05 四川宏华石油设备有限公司 一种钻杆旋转装置
CN107023003A (zh) * 2016-02-01 2017-08-08 周兆弟 一种混凝土桩机
CN114658351A (zh) * 2022-03-21 2022-06-24 淮南东华欧科矿山支护设备有限责任公司 一种具备自动化续接组件的液压锚杆钻车
CN115126428B (zh) * 2022-06-10 2024-09-13 中煤科工集团西安研究院有限公司 井下钻机用集成式自动加杆装置及电液控制系统和方法
CN114922566B (zh) * 2022-07-20 2022-10-04 山东济矿鲁能煤电股份有限公司阳城煤矿 一种用于煤矿开采的岩层钻进设备
CN115341612B (zh) * 2022-09-02 2024-07-16 中联重科股份有限公司 钎杆辅助装夹装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08270367A (ja) 1996-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3554066B2 (ja) ロッド交換装置
JP2941717B2 (ja) さく岩機のさく孔制御装置
CA1071183A (en) Drill pipe handling mechanism
US5653297A (en) Blasthole drill with improved automatic breakout wrench
CN102498261A (zh) 控制系统、凿岩钻机及控制方法
US20130327541A1 (en) Device and method for handling drill string components, as well as rock drilling rig
JP2010527419A (ja) 削岩機の送りビーム上を動くドリル鋼セントラライザを使用する装置
JP3464033B2 (ja) ロッド交換装置
JP4514896B2 (ja) ロッド交換装置
JP3904779B2 (ja) 地盤改良型アンカー工法および地盤改良兼用型削孔機
JPH07269264A (ja) ロッド交換装置
CN201079877Y (zh) 一种伸缩刀杆机构
JP5940904B2 (ja) さく孔機
KR20040002377A (ko) 스텝 튜브 로드 및 착공기
JPH11350866A (ja) さく孔機のドリルロッド交換装置
JP4493800B2 (ja) さく孔機の操作装置
JPH0868289A (ja) さく孔装置
JPS6235757Y2 (ja)
JP4069267B2 (ja) ドリルロッド装着装置
CA3203176A1 (en) Horizontal directional drilling system with drill string breakout monitoring
JPH10311193A (ja) さく孔制御装置
JP3654441B2 (ja) エクステンションロッド
JP2001262967A (ja) ロッド交換装置
MX2007012149A (es) Herramienta de instalacion de sujetadores que incluye medio para inhabilitar la herramienta.
EP3001073B1 (en) Self-propelled working machine

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040331

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040413

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040506

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080514

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090514

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100514

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100514

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110514

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110514

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120514

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140514

Year of fee payment: 10

EXPY Cancellation because of completion of term