JP3552724B2 - プレスブレーキ - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明はプレスブレーキに係り、さらに詳細には、固定テーブルに対する可動テーブルの並行度等を調整し得るプレスブレーキに関する。
【0002】
【従来の技術】
プレスブレーキは、両側をサイドフレームに固定した固定テーブルと、この固定テーブルに対して上下動自在の可動テーブルとを備えているのが一般的である。プレスブレーキにおいては、固定テーブル,可動テーブルの左右方向の中央部に板状のワークの中央部を位置せしめ、左右対称形にワークを配置してワークの折曲げ加工を行なうことが望ましいものである。
【0003】
ところで、プレスブレーキにおいては、ワークの折曲げ加工を行なうとき、ワークの左右両側の折曲げ角度より中央部付近の折曲げ角度が大きくなり、いわゆるワークが舟形になることが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述のごとき従来の問題を解決するために、例えば可動テーブルの中央部に油圧シリンダを配置して、固定テーブルの弯曲に対して可動テーブルを同方向へ弯曲せしめて、前述の舟形の現象を解消すべく種々の構成が採用されている。
【0005】
ところで、プレスブレーキにおいては、折曲げ加工の作業態様によっては左右方向の適宜一方へ片寄った位置で折曲げ加工を行なうことがあり、また場合によっては片側へ片寄らざるを得ない場合もある。
【0006】
上記の場合、プレスブレーキには偏荷重が作用することになり、左右方向の中央部で折曲げ加工を行なう場合に比較して、ワークの折曲げ精度が低下するという解決すべき問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前述のごとき従来の問題に鑑みて、本発明は、上型を支持した上部テーブルと、上記上型と協働してワークの折曲げ加工を行なう下型を支持した下部テーブルとを備え、上記上部テーブル或は下部テーブルの適宜一方のテーブルを左右のサイドフレームに固定した固定テーブルとして他方のテーブルを上下動自在な可動テーブルとなし、かつ上記可動テーブルを固定テーブル側へ押圧駆動するテーブル駆動装置を、上記可動テーブルの左右方向の中央部付近及び左右両側に備えてなるプレスブレーキにして、前記固定テーブルの中央部の撓み量を検出する第1の撓み量検出装置を設けると共に前記可動テーブルの中央部の撓み量を検出する第2の撓み量検出装置を設け、上記第1,第2の撓み量検出装置の検出値の差の絶対値と許容値とを比較すると共に前記差が零より小又は大であるかを判別して前記各テーブル駆動装置を個別に制御するための制御装置を備えていることを特徴とするものである。
【0008】
また、本発明は、上型を支持した上部テーブルと、上記上型と協働してワークの折曲げ加工を行なう下型を支持した下部テーブルとを備え、上記上部テーブル或は下部テーブルの適宜一方のテーブルを左右のサイドフレームに固定した固定テーブルとして他方のテーブルを上下動自在な可動テーブルとなし、かつ上記可動テーブルを固定テーブル側へ押圧駆動するテーブル駆動装置を、上記可動テーブルの左右方向の中央部付近及び左右両側に備えてなるプレスブレーキにして、前記サイドフレーム又は前記固定テーブルに取付けた左右のサブプレートに、左右方向に長い水平プレートを設け、この水平プレートの左右両側に、前記固定テーブルに対する前記可動テーブルの相対的な位置を検出する検出装置をそれぞれ設け、この各検出装置の検出値の差の絶対値と許容値とを比較して前記各テーブル駆動装置を個別に制御するための制御装置を備えていることを特徴とするものである。
【0009】
また、本発明は、上型を支持した上部テーブルと、上記上型と協働してワークの折曲げ加工を行なう下型を支持した下部テーブルとを備え、上記上部テーブル或は下部テーブルの適宜一方のテーブルを左右のサイドフレームに固定した固定テーブルとして他方のテーブルを上下動自在な可動テーブルとなし、かつ上記可動テーブルを固定テーブル側へ押圧駆動するテーブル駆動装置を、上記可動テーブルの左右方向の中央部付近及び左右両側に備えてなるプレスブレーキにして、前記固定テーブルの中央部の撓み量を検出する第1の撓み量検出装置を設けると共に前記可動テーブルの中央部の撓み量を検出する第2の撓み量検出装置を設け、かつ前記固定テーブルに対する可動テーブルの相対的な傾斜を検出するテーブル傾斜検出装置を設け、前記第1,第2の撓み量検出装置の検出値の差の絶対値と許容値とを比較すると共に前記差が零より小又は大であるかを判別し、かつ前記テーブル傾斜検出装置の検出値に基いて右下り或は左下りに傾斜しているか否かを判別して前記各テーブル駆動装置を個別に制御するための制御装置を設けてなることを特徴とするものである。
【0010】
【作用】
前記構成より本発明においては、固定テーブルに対する可動テーブルの彎曲や傾斜を制御できることとなり、プレスブレーキの片寄った位置でワークの折曲げ加工を行なう場合であっても、精度の良い折曲げ加工を行なうことができるものである。
【0011】
【実施例】
図1,図2を参照するに、本実施例に係るプレスブレーキ1は、上型3を支持した上部テーブル5と、上記上型3と協働してワークWの折曲げ加工を行なう下型7を支持した下部テーブル9とを備えている。
【0012】
本実施例においては、上部テーブル5の両側部を左右のサイドフレーム11L,11Rの上部に固定して固定テーブルとなし、下部テーブル9を上下動自在な可動テーブルとしている。しかし、下部テーブル9を固定して固定テーブルとなして、上部テーブル5を上下動自在な可動テーブルとすることも可能なものである。
【0013】
前記下部テーブル9を上下動するために、下部テーブル9の左右方向の両側および中央部付近にそれぞれテーブル駆動装置13A,13B,13Cが配置してある。上記テーブル駆動装置13A,13B,13Cとして、本実施例においては油圧シリンダを例示するけれども、油圧シリンダに限ることなく、例えばサーボモータ等を用いることも可能なものである。
【0014】
前記油圧シリンダ13A,13B,13Cを作動するために、油圧ポンプ15と各油圧シリンダ13A,13B,13Cとを接続した各接続路にはそれぞれ圧力制御弁17A,17B,17Cが配設してある。そして、上記各圧力制御弁17A,17B,17Cを個別に制御するための制御装置19が設けられている。
【0015】
上記構成において、油圧ポンプ15を駆動すると共に、各圧力制御弁17A,17B,17Cを適宜に制御して各油圧シリンダ13A,13B,13Cに圧油を供給すると、下部テーブル9が上昇され、上型3と下型7とによってワークWの折曲げ加工が行なわれることとなる。
【0016】
上述のごとくワークWの折曲げ加工を行なうと、上部テーブル5は、中央部が上方へ反るように弯曲し、下部テーブル9は中央部が下方へ反るように弯曲する傾向があることが知られている。しかし、本実施例においては、下部テーブル9の中央部を油圧シリンダ13Bでもって上方向へ押圧しているので、下部テーブル9は、上部テーブル5の弯曲に追従して上方向へ弯曲することとなる。
【0017】
ここで、上下のテーブル5,9に撓み量の差があると、上下のテーブル5,9の並行度が悪化するので、本実施例においては、上部テーブル5および下部テーブル9の撓み量を検出する構成が採用されている。すなわち、上下の各テーブル5,9にはそれぞれ撓み量検出装置21U,21Lが設けられている。
【0018】
より詳細には、上下のテーブル5,9の中立軸付近には左右方向へ水平に延伸した水平バー23U,23Lが設けられており、この水平バー23U,23Lの一端部には水平な長孔が設けてある。そして、各水平バー23U,23Lの両端部は、それぞれ左右対称位置に設けたヒンジピン25を介して上下のテーブル5,9に支持されている。そして、各水平バー23U,23Lの左右方向の中央部には、上下のテーブル5,9の中央部に設けたドグ27U,27Lと対応したセンサ29U,29Lが設けてある。
【0019】
上記センサ29U,29Lは、ドグ27U,27Lとセンサ29U,29Lとの間の間隔を検出することにより上下のテーブル5,9の撓み量を検出するもので、例えば静電容量の変化を利用したり、或はインダクタンスの変化を利用した非接触形のセンサや差動トランスのごときセンサ等の適宜のセンサを使用可能である。
【0020】
上記構成により、上部テーブル5が上方向へ弯曲すると、上部テーブル5の弯曲に拘りなく水平バー23Uは水平に維持されるので、ドグ27Uとセンサ29Uとの間隔が変化し、上部テーブル5の撓み量を検出することができるものである。下部テーブル9の撓み量も上部テーブル5と同様に検出できるものである。
【0021】
上記上下の撓み量検出装置21U,21Lの検出値は、前記各油圧シリンダ13A,13B,13Cの圧力を制御するために、前記制御装置19に入力されるものである。
【0022】
さらに本実施例においては、前記上部テーブル5に対する下部テーブル9の相対的な位置および上部テーブル5に対する下部テーブル9の傾斜を検出するために、テーブル傾斜検出装置31(図2参照)が設けられている。
【0023】
より詳細には、本実施例においては、左右のサイドフレーム11L,11Rの内側には、上部をサイドフレーム11L,11Rの上部或は上部テーブル5に取付けたサブプレート33L,33Rが設けてある。そして、上記サブプレート33L,33Rの下部には、前記下部テーブル9と平行に左右方向へ延伸した水平プレート35の左右両端部が固定してある。
【0024】
上記水平プレート35の左右両側部および中央部には、例えばマグネスケール等のごとき適宜のリニアスケール37A,37B,37Cが垂直に設けてあり、上記リニアスケール37A,37B,37Cに対応して、下部テーブル9には検出ヘッド39A,39B,39Cが設けられている。
【0025】
したがって、各油圧シリンダ13A,13B,13Cへ圧油を供給して下部テーブル9を上昇せしめると、上部テーブル5に対する下部テーブル9の左右両側および中央部の相対的な位置を検出できるものである。また左右の検出ヘッド39A,39Cの検出値の差を演算することにより、上部テーブル5に対する下部テーブル9の傾斜を検出することができるものである。
【0026】
以上のごとき構成において、ワークWの折曲げ加工時における下部テーブル9の撓みを補正する場合と傾斜を補正する場合について、図3〜図5のフローチャートを参照しつつ説明する。
【0027】
ステップS1で初期設定を行ない、油圧ポンプ15を駆動すると共に各圧力制御弁17A,17B,17Cを適宜に制御しつつ各油圧シリンダ13A,13B,13Cに圧油を供給し、前述したように下部テーブル9を上昇せしめる。
【0028】
下部テーブル9の上昇を開始した後、ステップS2においてミュートポイントに達したか否かを判別する。このミュートポイントとは、上型3と下型7によってワークWを狭持してワークWの折曲げ加工を開始しようとする下部テーブル9の上昇位置である。この位置では負荷が急激に変化(増加)して油圧シリンダ13A〜13C内の圧力が急激に上昇するので、適宜の油圧シリンダ13A〜13C内の油圧の圧力変化を圧力スイッチ,圧力計等の適宜の圧力センサ(図示省略)によって検出することができる。
【0029】
次に、ステップS3において加工終了か否かを判別し、加工終了の場合には、ステップS4において下部テーブル9を下降せしめて、ステップS1に戻る。
【0030】
ステップS3において加工終了か否かは、下型7に対する上型3の押込み量を検出して、予め設定した設定値と比較することにより判別することができる。すなわち、上下の金型3,7によってワークWを狭持した位置(前述のミュートポイント)を原点位置とし、この原点位置からの下部テーブル9の上昇量を検出することにより前記押込み量を検出できるものである。この場合、ミュートポイントからの下部テーブル9の上昇量は、中央部のリニアスケール37B,検出ヘッド39Bにより検出することができるものである。
【0031】
ステップS3において加工終了でない場合には、各油圧シリンダ13A〜13Cへさらに圧油が供給され、下部テーブル9がさらに上昇されてワークWの折曲げ加工が続行される。
【0032】
そして、ステップS5において、左右のリニアスケール37A,37C;検出ヘッド39A,39Cにより上部テーブル5に対する下部テーブル9の相対的な上昇位置の検出値D,Dの読込みが行なわれると共に、中央部のリニアスケール37B,検出ヘッド39Bによる検出値Dの読込みが行なわれる。さらにステップS5においては、上下の撓み量検出装置21U,21Lによる上下のテーブル5,9の撓み量の検出値Y,Yの読込みが行なわれる。
【0033】
上述のごとく各種の検出値の読込みが行なわれた後に、ステップS6において、上下のテーブル5,9の撓み量の差(ΔY=Y−Y)の演算が行なわれる。
【0034】
そして、ステップS7において、上記差ΔYの絶対値|ΔY|と許容値Yとの比較(|ΔY|<Y)が行なわれ、|ΔY|<Yのときには許容値内であるので、何等の補正等を行なうことなしに、後述のステップS15へ移行する。
【0035】
前記ステップS7において、|ΔY|>YのときにはステップS8へ移行し、ステップS8においてはΔY<0の判別が行なわれる。
【0036】
ステップS8においてΔY<0の場合には、上部テーブル5の撓み量Yに比較して下部テーブル9の撓み量Yが大であるから、下部テーブル9の撓み量Yが小さくなるように、各油圧シリンダ13A〜13Cの圧が調整される。
【0037】
すなわち、ステップS9において、油圧ポンプ15からの圧油の全圧が左右の油圧シリンダ13A,13Cに作用しているか否か、すなわち圧力制御弁17A,17Cによる減圧比(2次圧/1次圧の百分率)が100%であるか否かを判別する。この減圧比の判別は、圧力制御弁17A,17Cの制御量を知ることにより判別可能である。
【0038】
そして、減圧比が100%の場合には、下部テーブル9の両側は油圧シリンダ13A,13Cに油圧ポンプ15の全圧が作用していることとなるので、ステップS10に移行して、中央の油圧シリンダ13Bの圧を減圧すべく、中央の圧力制御弁17Bの減圧比を下げる。
【0039】
前記ステップS9の判別が100%でない場合には、下部テーブル9の両側の油圧シリンダ13A,13Cの圧力が低いこととなるので、ステップS11に移行して圧力制御弁17A,17Cの減圧比を上げる。
【0040】
前記ステップS8において、ΔY>0の場合には、下部テーブル9の撓み量Yに比して上部テーブル5の撓み量Yが大であるから、上部テーブル5の撓みに追従して下部テーブル9の撓みが大きくなるように各油圧シリンダ13A〜13Cを制御する。
【0041】
すなわち、前記ステップS9に準じて、ステップS12において中央の圧力制御弁17Bの減圧比が100%であるか否かを判別し、この減圧比が100%の場合には中央の油圧シリンダ13Bに全圧が作用していることとなるので、両側の油圧シリンダ13A,13Cの圧力を減圧すべく、ステップS13に移行して左右両側の圧力制御弁17A,17Bの減圧比を下げる。上記減圧比が100%でない場合には、中央の油圧シリンダ13Bの圧力を上げるべく、ステップS14に移行して圧力制御弁17Bの減圧比を上げる。
【0042】
以上のごとく、上部テーブル5の撓み量Yと下部テーブル9の撓み量Yとの差が許容値Y内になるように各圧力制御弁17A〜17Cを適宜に制御して各油圧シリンダ13A〜13Bの圧力を制御した後、ステップS15に移行する。
【0043】
前記ステップS14までの補正は、上部テーブル5の撓み量Yと下部テーブル9の撓み量Yとがほぼ等しくなるように各油圧シリンダ13A〜13Cの圧力を制御するものである。ここで、ワークWが左右の一方に片寄ることなく中央部に位置してあって、上下のテーブル5,9に偏荷重が作用しない場合には、上下のテーブル5,9はほぼ並行に保持されることとなる。
【0044】
次に、ステップS15においては、上部テーブル5に対する下部テーブル9の傾斜を検出すべく、前記ステップS5で読込んだ左右のリニアスケール37A,37C,ヘッド39A,39Cの検出値D,DによりΔD=D−Dの演算が行なわれる。
【0045】
そして、ステップS16において、左右の位置の差ΔDの絶対値と許容値Dとの比較が行なわれ、|ΔD|<Dの判別が行なわれる。
【0046】
前述のごとく、上下のテーブル5,9がほぼ並行に維持されるときには、|ΔD|<Dであるので、ステップS3へ移行して、ワークWの折曲げ加工終了か否かの判別が行なわれる。
【0047】
ステップS16において、|ΔD|>Dの場合には、偏荷重によって下部テーブル9が上部テーブル5に対して右下り或は左下りに傾斜していることとなる。
【0048】
そこで、ステップS17に移行して、ΔD<0の判別が行なわれ、ΔD>0の場合には、上部テーブル5に対して下部テーブル9が相対的に右下りに傾斜していることとなるので、下部テーブル9が上部テーブル5と並行になるように各油圧シリンダ13A〜13Cの圧力を適宜に制御する。この場合、上下のテーブル5,9の中央に対して右側に偏荷重が位置し、左側の負荷が小さく、左側のシリンダ13Aに作用する圧力により下部テーブル9は右下りに傾斜するものである。
【0049】
よってステップS18においては、左側の油圧シリンダ13Aに作用している圧力が「0」であるか否かを判別すべく、左側の圧力制御弁17Aの減圧比が0%であるか否かを判別する。すなわち、例えば大きく右側へ片寄った位置に偏荷重が作用している場合において、左側の油圧シリンダ13Aに全圧が作用している場合には、下部テーブル9を上部テーブル5に並行に補正することが不可能であるから、上記減圧比が0%であるか否かの判別を行なっているのである。
【0050】
そして、減圧比が0%でない場合には、ステップS19において左側の圧力制御弁17Aの減圧比を下げるものである。なお、上記圧力制御弁17Aの減圧比を下げる方法としては、減圧比が0%となるように急激に下げるものではなく、連続的にあるいは段階的に減圧比を下げるものであって、減圧比を0%にすると言うものではない。
【0051】
前記ステップS18において、減圧比が0%のときにはステップS20に移行して、前記ステップS8と同様にΔY<0の判別を再度行なう。
【0052】
そして、ΔY<0のときには、上部テーブル5の撓み量Yより下部テーブル9の撓み量Yが大であるから、下部テーブル9の撓み量Yを小さくすべく、ステップS21において中央の圧力制御弁17Bの減圧比を下げる。
【0053】
ステップS20においてΔY>0のときには、下部テーブル9の撓み量Yより上部テーブルYが大であるので、本来的には前述のステップS12,S13,S14に準じた制御を行なう必要がある。しかし、下部テーブル9が上部テーブル5に対して相対的に右下りに傾斜した状態にあるときに、中央部の油圧シリンダ13Bの圧力を増大し、左右の油圧シリンダ13A,13Cの圧力を減圧するような制御を行なうと、下部テーブル9の相対的な右下り傾斜が助長されることとなる。
【0054】
したがって、ステップS20においてΔY>0と判別されときには、ステップS22へ移行して、許容値Yを増加し、そして中央の圧力制御弁17Bの減圧比を下げる。この場合、上下のテーブル5,9の並行補正よりも、上部テーブル5に対する下部テーブル9の相対的な傾斜の補正が優先されるものであり、前記許容値Yは、例えば初期設定時の許容値Yに適宜係数を乗算するなど、適宜方法により得ることができるものである。
【0055】
前記ステップS17においてΔD<0の場合には、下部テーブル9が左下りに傾斜していることとなるので、ステップS23において、前記ステップS18に準じて右側の圧力制御弁17Cの減圧比が0%か否か判別され、上記減圧比が0%でない場合には、ステップS24へ移行して圧力制御弁17Cの減圧比が下げられる。
【0056】
前記ステップS23において減圧比が0%の場合には前記ステップS20と同様に、ステップS25においてΔY<0の判別が行なわれ、ΔY<0のときにはステップS26へ移行して、ステップS21同様に中央の圧力制御弁17Bの減圧比が下げられる。またΔY>0のときには、ステップS27へ移行して、前記ステップS22同様に許容値Yを増加し、かつ圧力制御弁17Bの減圧比を下げるものである。
【0057】
上述のごとく、上部テーブル5に対する下部テーブル9の相対的な傾斜を補正すべく各ステップS19,S21,S24,S26の適宜処理を行なった後に前記ステップS16へ移行し、その後に前記ステップS3へ移行してワークWの折曲げ加工が終了する。
【0058】
上記の各圧力制御弁17A,17B,17C制御の説明は、図6に示すように、各圧力制御弁17A,17B,17Cの初期の減圧比が100%であって、各圧力制御弁17A〜17Cの減圧比を次第に減少して所望の減圧比に設定する場合について説明した。
【0059】
しかし、各圧力制御弁17A〜17Cの減圧比を所望の減圧比に設定するには、図7に示すように、初期においては各圧力制御弁17A〜17Cの減圧比を小さく設定しておいて、次第に減圧比を上げて各圧力制御弁17A〜17Cの減圧比を所望の減圧比に設定することもできるものである。
【0060】
なお、この発明は前述の実施例に限ることなく種々の変更を行なうことにより、その他の態様でも実施可能なものである。
【0061】
例えば、下部テーブル9(可動テーブル)の上下動を行なう油圧シリンダ13A〜13Cに代えてサーボモータにより駆動されるネジ機構を採用し、各サーボモータを制御する構成とすることも可能なものである。
【0062】
また、左右のサブプレート33L,33Rをサイドフレーム11L,11Rおよび上部テーブル5から隔離した状態(ベースプレートから立設する)に設け、このサブプレート33L,33Rの下部には下部テーブル9と平行な水平プレート35を設け、かつ上部には上部テーブル5と平行な上部水平プレートを設けた構成とする。そして、下側の水平プレート35には前記リニアスケール37A,37B,37C等と同様の検出装置を設けて、下部テーブル9の上下位置を検出する構成とすると共に、上側の水平プレートにも同様のリニアスケール等の検出装置を設けて上部テーブル5の上下方向への変位を検出するようにする。そして、上下の上記各検出装置の検出値に基いて、上部テーブル5に対する下部テーブル9の相対的な位置や相対的な傾斜を検出することも可能なものである。
【0063】
【発明の効果】
以上のごとき実施例の説明より理解されるように、本発明によればプレスブレーキにおける上下のテーブルの並行を保持しすることができ、また左右の適宜一方へ大きく片寄った位置に偏荷重が作用したようなときには、上下のテーブルの相対的な傾斜を補正することができるので、偏荷重が作用するような場合であっても比較的精度のよい折曲げ加工を行なうことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例に係るプレスブレーキの正面説明図である。
【図2】図1の側断面説明図である。
【図3】作用を説明するフローチャートである。
【図4】作用を説明する続きのフローチャートである。
【図5】作用を説明する続きのフローチャートである。
【図6】圧力制御弁の減圧比の設定方法の説明図である。
【図7】圧力制御弁の減圧比の設定方法の別な方法を示した説明図である。
【符号の説明】
5 上部テーブル(固定テーブル)
9 下部テーブル(可動テーブル)
13A,13B,13C 油圧シリンダ(テーブル駆動装置)
17A,17B,17C 圧力制御弁
19 制御装置
21U,21L 撓み量検出装置
31 テーブル傾斜検出装置

Claims (3)

  1. 上型(3)を支持した上部テーブル(5)と、上記上型(3)と協働してワーク(W)の折曲げ加工を行なう下型(7)を支持した下部テーブル(9)とを備え、上記上部テーブル(5)或は下部テーブル(9)の適宜一方のテーブルを左右のサイドフレーム(11L,11R)に固定した固定テーブルとして他方のテーブルを上下動自在な可動テーブルとなし、かつ上記可動テーブルを固定テーブル側へ押圧駆動するテーブル駆動装置を、上記可動テーブルの左右方向の中央部付近及び左右両側に備えてなるプレスブレーキにして、前記固定テーブルの中央部の撓み量を検出する第1の撓み量検出装置(21U)を設けると共に前記可動テーブルの中央部の撓み量を検出する第2の撓み量検出装置(21L)を設け、上記第1,第2の撓み量検出装置(21U,21L)の検出値の差の絶対値と許容値とを比較すると共に前記差が零より小又は大であるかを判別して前記各テーブル駆動装置を個別に制御するための制御装置(19)を備えていることを特徴とするプレスブレーキ。
  2. 上型(3)を支持した上部テーブル(5)と、上記上型(3)と協働してワーク(W)の折曲げ加工を行なう下型(7)を支持した下部テーブル(9)とを備え、上記上部テーブル(5)或は下部テーブル(9)の適宜一方のテーブルを左右のサイドフレーム(11L,11R)に固定した固定テーブルとして他方のテーブルを上下動自在な可動テーブルとなし、かつ上記可動テーブルを固定テーブル側へ押圧駆動するテーブル駆動装置を、上記可動テーブルの左右方向の中央部付近及び左右両側に備えてなるプレスブレーキにして、前記サイドフレーム(11L,11R)又は前記固定テーブルに取付けた左右のサブプレート(33L,33R)に、左右方向に長い水平プレート(35)を設け、この水平プレート(35)の左右両側に、前記固定テーブルに対する前記可動テーブルの相対的な位置を検出する検出装置をそれぞれ設け、この各検出装置の検出値の差の絶対値と許容値とを比較して前記各テーブル駆動装置を個別に制御するための制御装置(19)を備えていることを特徴とするプレスブレーキ。
  3. 上型(3)を支持した上部テーブル(5)と、上記上型(3)と協働してワーク(W)の折曲げ加工を行なう下型(7)を支持した下部テーブル(9)とを備え、上記上部テーブル(5)或は下部テーブル(9)の適宜一方のテーブルを左右のサイドフレーム(11L,11R)に固定した固定テーブルとして他方のテーブルを上下動自在な可動テーブルとなし、かつ上記可動テーブルを固定テーブル側へ押圧駆動するテーブル駆動装置を、上記可動テーブルの左右方向の中央部付近及び左右両側に備えてなるプレスブレーキにして、前記固定テーブルの中央部の撓み量を検出する第1の撓み量検出装置(21U)を設けると共に前記可動テーブルの中央部の撓み量を検出する第2の撓み量検出装置(21L)を設け、かつ前記固定テーブルに対する可動テーブルの相対的な傾斜を検出するテーブル傾斜検出装置(31)を設け、前記第1,第2の撓み量検出装置(21U,21L)の検出値の差の絶対値と許容値とを比較すると共に前記差が零より小又は大であるかを判別し、かつ前記テーブル傾斜検出装置の検出値に基いて右下り或は左下りに傾斜しているか否かを判別して前記各テーブル駆動装置を個別に制御するための制御装置を設けてなることを特徴とするプレスブレーキ。
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