JP3552602B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フィルムや用紙等のシート部材に記録された画像をCCD(ChargeCoupled Device)エリアセンサ等の撮像素子で読み取る画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、互いに異なる色を発光する複数個のフラッシュチューブを備え、各フラッシュチューブで多色原稿を照明して、色成分に分離した光像を形成し、その光像を撮像手段で画像信号に光電変換して読み取る画像読取装置が知られている(特開昭59−80059号)。
【0003】
また、フィルムに撮影された画像をCCDラインセンサで画像信号に光電変換して取り込むフィルムスキャナーにおいて、R,G,Bの照明光源を有し、各色の照明光でフィルムを順次、照明し、その照明により形成される光像をCCDラインセンサで読み取るものが商品化されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、フィルムに撮影された画像(以下、フィルム画像という。)を画像信号に光電変換して取り込み、その画像信号を用いてフィルム画像をモニタテレビに再生したり、プリンタで記録紙に出力したりする場合、フィルムにはカラーネガ、カラーポジ、モノクロームネガの3種類がある一方、出力機器にもCRT(Cathode Ray Tube)等のように加色法の三原色R(赤),G(緑),B(青)の色成分信号を用いて画像処理を行なうものと、プリンタ等のように減色法の三原色C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー)の色成分信号を用いて画像処理を行なうものとがある。
【0005】
このため、画像読取装置と出力機器とを組み合わせてフィルム画像を出力するシステムを構成する場合、画像読取装置では、フィルムの種類に適した色成分に分解してフィルム画像を読み取り、その色成分の画像信号を出力機器で取り扱うことのできる色成分の画像信号に変換して出力することが望ましい。
【0006】
例えばカラーネガフィルムのフィルム画像をプリンタで出力する場合は、R,G,Bの色成分に分解してフィルム画像を読み取り、R,G,Bの色成分のネガ画像信号をC,M,Yの色成分のポジ画像信号に変換してプリンタに出力することが好ましく、カラーポジフィルムのフィルム画像をモニタテレビに出力する場合は、R,G,Bの色成分に分解してフィルム画像を読み取り、R,G,Bの色成分のポジ画像信号をそのままモニタテレビに出力することが好ましい。
【0007】
しかし、上記従来の画像読取装置は、R,G,Bの色を発光する複数個の光源を設け、各色でカラー原稿やカラーネガフィルムを照明することによりR,G,Bの色成分に分解された画像信号を取り込むのみであり、フィルムの種類に応じて光源の色を選択するとともに、出力機器の取扱色に応じて出力される画像信号を調整するものではない。
【0008】
従って、カラーネガ、カラーポジ、モノクロームネガ等の種々のフィルムの撮影画像を読み取ってその画像信号をモニタテレビやプリンタ等の種々の出力機器に出力できる画像読取システムにおいては、撮像対象と出力対象との組み合わせによって画像信号の取り扱いが適切でない場合が生じる。
【0009】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、撮像対象の色成分に応じて最も適した色成分に分解して画像信号を読み取り、出力機器の取扱可能な色成分の画像信号に変換して当該出力機器に出力することにより画質劣化の少ない画像読取装置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、画像が記録されたシート部材に複数の色の照明光を順次、照射して当該画像の光像を作成し、その光像を撮像手段で順次、画像信号に光電変換して取り込み、それらの色の画像信号を、外部接続される出力機器の取扱可能な色の画像信号に変換して出力する画像読取装置であって、第1の三原色とこれと補色関係にある第2の三原色とからなる6種類の色が発光可能な照明手段と、上記シート部材に記録された画像の陰陽の種類を設定する第1の設定手段と、上記外部接続される出力機器の取扱可能な色の種類を設定する第2の設定手段と、上記撮像手段で取り込まれた画像信号の明暗及び色彩を反転する信号反転手段と、上記第1の設定手段で設定された画像の種類と上記第2の設定手段で設定された色の種類とに基づいて上記照明光の発光色と上記信号反転手段の反転処理の有無とを制御する制御手段とを備えたものである(請求項1)。なお、上記第1の三原色は加色法における三原色の赤、青、緑とし、上記第2の三原色は減色法における三原色のシアン、マゼンタ、イエローとするとよい(請求項2)。
【0011】
上記構成によれば、第1の設定手段で設定された画像の種類に基づいて照明光の発光色が設定され、この発光色でシート部材が順次、照明され、その照明により作成された光像が撮像手段で画像信号に光電変換して取り込まれる。また、第1の設定手段で設定された画像の種類と第2の設定手段で設定された色の種類とに基づいて信号反転手段の反転処理の有無が設定され、撮像手段で取り込まれた画像信号の明暗及び色彩の反転処理を行うことで、あるいはその反転処理を行なわないことで、外部接続される出力機器の取扱可能な色の画像信号に変換されて出力される。
【0012】
例えば画像信号が第1の三原色のカラーネガ信号で、出力機器の取扱可能な色が第2の三原色のとき、シート部材に記録された画像を第1の三原色からなる発光色、例えば赤,緑,青の発光色で照明して撮像手段で読み取られ、その画像信号の明暗及び色彩の反転処理を行って第2の三原色からなるカラーポジ信号が出力される。また、画像信号が第2の三原色のカラーポジ信号で、出力機器の取扱可能な色が第2の三原色のとき、シート部材に記録された画像を第2の三原色からなる発光色、例えばシアン、マゼンタ、イエローの発光色で照明して撮像手段で読み取られ、その画像信号の明暗及び色彩の反転処理を行うことなく第2の三原色からなるカラーポジ信号が出力される。
【0013】
また、上記画像読取装置において、上記照明手段は、赤、緑、青の単色光を発光する3種類の光源とこれらの光源の発光を制御する発光制御手段とからなり、上記単色光を単独で発光し、若しくは2色以上を同時に発光して上記6種類の色を発光するとよい(請求項3)。
【0014】
上記構成によれば、R(赤),G(緑),B(青)の単色光を単独で発光させて第1の三原色(R,G,B)の照明光が発光され、R,G,Bのうちの2色を同時に発光させて第2の三原色(C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー))の照明光が発光される。すなわち、GとBを同時に発光させてCの色が発光され、BとRを同時に発光させてMの色が発光され、RとGを同時に発光させてYの色が発光される。
【0015】
また、上記画像読取装置において、上記画像が記録されたシート部材は、新写真システムに適用されるフィルムからなり、上記第1の設定手段は、上記フィルムが収納されるフィルムカートリッジに記録されたフィルムの種類に関する情報を読み取り、その情報内容に基づいて画像の陰陽の種類を自動設定するとよい(請求項4)。
【0016】
上記構成によれば、画像読取装置にフィルムカートリッジが装填されると、当該フィルムカートリッジに記録されたフィルムの種類に関する情報が自動的に読み取られ、その読取内容に基づいてフィルムに記録された画像の陰陽(ネガ/ポジ)の種類が設定される。
【0017】
また、上記画像読取装置において、第1の三原色の色成分で画像処理を行なう第1の画像処理装置が外部接続される第1の接続手段と、第2の三原色の色成分で画像処理を行なう第2の画像処理装置が外部接続される第2の接続手段とを備え、上記第2の設定手段は、上記第1,第2の接続手段の接続状態を検出し、その検出結果に基づいて画像の色の種類を自動設定するようにするとよい(請求項5)。
【0018】
上記構成によれば、第1,第2の接続手段への出力機器の接続状態が自動的に検出され、その検出結果に基づいて出力機器の取扱可能な色の種類が設定される。すなわち、第1の接続手段のみに出力機器が接続されているときは、取扱可能な色が第1の三原色に設定され、第2の接続手段のみに出力機器が接続されているときは、取扱可能な色が第2の三原色に設定される。また、第1,第2の接続手段に出力機器が接続されているとき、予め設定された優先順位に従って取扱可能な色が設定される。例えば第1の接続手段に接続される出力機器が優先されていると、取扱可能な色が第1の三原色に設定される。
【0019】
また、上記画像読取装置において、各色成分の画像信号は、上記撮像手段で取り込まれる毎に、外部接続される出力機器に順次、出力するとよい(請求項6)。
【0020】
上記構成によれば、シート部材に記録された画像は三原色の色成分に分解されて撮像手段で順次、読み取られるが、各色成分の画像が読み取られる毎にその画像信号が出力機器の取扱可能な色成分の画像信号に変換されて当該出力機器に出力される。
【0021】
例えば画像信号が第1の三原色のカラーネガ信号で、出力機器の取扱可能な色が第2の三原色のとき、まず、シート部材に記録された画像をRの発光色で照明して撮像手段で読み取られ、そのRの色成分のネガ信号はシアンの色成分のポジ信号に反転されて第2の出力機器に出力される。次に、シート部材に記録された画像をGの発光色で照明して撮像手段で読み取られ、そのGの色成分のネガ信号はマゼンタの色成分のポジ信号に反転されて第2の出力機器に出力され、最後にシート部材に記録された画像をBの発光色で照明して撮像手段で読み取られ、そのBの色成分のネガ信号はイエローの色成分のポジ信号に反転されて第2の出力機器に出力される。
【0022】
また、本発明は、請求項2記載の画像読取装置において、上記撮像手段で読み取られた画像信号を圧縮する画像圧縮手段と、上記第2の設定手段で上記出力機器の取扱可能な色が第1の三原色に設定されているとき、上記画像圧縮手段を動作させて画像信号の圧縮を行なわせる圧縮制御手段とを更に備えたものである(請求項7)。
【0023】
上記構成によれば、外部接続される出力機器の取扱可能な色が加色法における三原色の赤、青、緑であると、これらの色成分の画像信号は画像圧縮手段で圧縮されて出力機器に出力され、外部接続される出力機器の取扱可能な色が減色法における三原色のシアン、マゼンタ、イエローであると、これらの色成分の画像信号は画像圧縮手段で圧縮されることなくそのまま出力機器に出力される。すなわち、例えば出力機器がR,G,Bの色成分で画像処理を行なうパーソナルコンピュータの場合は、画像信号は圧縮されて出力され、出力機器がC,M,Yの色成分で画像処理を行なうプリンタの場合は、画像信号は圧縮されないで出力される。
【0024】
また、本発明は、上記画像読取装置において、上記制御手段は、上記シート部材の画像がカラーネガ画像で、上記出力機器の取扱可能な色が第1の三原色であるとき、当該カラーネガ画像を第2の三原色の単色光で照明し、上記撮像手段で取り込まれた第2の三原色の色成分からなるネガ画像信号を上記信号反転手段で第1の三原色の色成分からなるポジ画像信号に反転するものである(請求項8)。
【0025】
上記構成によれば、シート部材に記録されたカラーネガ画像を第2の三原色からなる発光色(例えばC,M,Yの発光色)で順次、照明して撮像手段でそれぞれ読み取られ、それらの画像信号の明暗及び色彩の反転処理を行って第1の三原色(R,G,B)の色成分からなるカラーポジ信号が第1の三原色の色成分で画像処理を行なう出力機器に出力される。
【0026】
また、本発明は、上記画像読取装置において、上記制御手段は、上記シート部材の画像がカラーネガ画像で、上記出力機器の取扱可能な色が第2の三原色であるとき、当該カラーネガ画像を第1の三原色の単色光で照明し、上記撮像手段で取り込まれた第1の三原色の色成分からなるネガ画像信号を上記信号反転手段で第2の三原色の色成分からなるポジ画像信号に反転するものである(請求項9)。
【0027】
上記構成によれば、シート部材に記録されたカラーネガ画像を第1の三原色からなる発光色(例えばR,G,Bの発光色)で順次、照明して撮像手段で読み取られ、それらの画像信号の明暗及び色彩の反転処理を行って第2の三原色(C,M,Y)の色成分からなるカラーポジ信号が第2の三原色の色成分で画像処理を行なう出力機器に出力される。
【0028】
また、本発明は、請求項9記載の画像読取装置において、上記照明手段は、更に白色の照明光を発光可能になされ、上記制御手段は、当該カラーネガ画像を第1の三原色の単色光と白色光とで順次、照明し、上記撮像手段で取り込まれた第1の三原色の色成分と輝度成分とからなるネガ画像信号を上記信号反転手段でポジ画像信号に反転して出力するものである(請求項10)。
【0029】
上記構成によれば、シート部材に記録されたカラーネガ画像を第1の三原色からなる発光色(例えばR,G,Bの発光色)と白色光とで順次、照明して撮像手段で読み取られ、それらの画像信号の明暗及び色彩の反転処理を行って第2の三原色(C,M,Y)の色成分と輝度成分とからなるカラーポジ信号が第2の三原色の色成分で画像処理を行なう出力機器に出力される。
【0030】
また、本発明は、上記画像読取装置において、上記制御手段は、上記シート部材の画像がカラーポジ画像で、上記出力機器の取扱可能な色が第2の三原色であるとき、当該カラーポジ画像を第2の三原色の単色光で照明し、上記撮像手段で取り込まれた第2の三原色の色成分からなるポジ画像信号を上記信号反転手段で反転処理することなく出力するものである(請求項11)。
【0031】
上記構成によれば、シート部材に記録されたカラーポジ画像を第2の三原色からなる発光色(例えばC,M,Y)で順次、照明して撮像手段で読み取られ、それらの画像信号がそのまま第2の三原色の色成分で画像処理を行なう出力機器に出力される。
【0032】
また、本発明は、請求項11記載の画像読取装置において、上記照明手段は、更に白色の照明光を発光可能になされ、上記制御手段は、当該カラーポジ画像を第2の三原色の単色光と白色光とで順次、照明し、上記撮像手段で取り込まれた第2の三原色の色成分と輝度成分とからなるポジ画像信号を上記信号反転手段で反転処理することなく出力するものである(請求項12)。
【0033】
上記構成によれば、シート部材に記録されたカラーポジ画像を第2の三原色からなる発光色(例えばC,M,Yの発光色)と白色光とで順次、照明して撮像手段で読み取られ、それらの画像信号がそのまま第2の三原色の色成分で画像処理を行なう出力機器に出力される。
【0034】
また、本発明は、上記画像読取装置において、上記制御手段は、上記シート部材の画像がカラーポジ画像で、上記出力機器の取扱可能な色が第1の三原色であるとき、当該カラーポジ画像を第1の三原色の単色光で照明し、上記撮像手段で取り込まれた第1の三原色の色成分からなるポジ画像信号を上記信号反転手段で反転処理することなく出力するものである(請求項13)。
【0035】
上記構成によれば、シート部材に記録されたカラーポジ画像を第1の三原色からなる発光色(例えばR,G,B)で順次、照明して撮像手段で読み取られ、それらの画像信号がそのまま第1の三原色の色成分で画像処理を行なう出力機器に出力される。
【0036】
また、本発明は、上記画像読取装置において、上記照明手段は、更に白色の照明光を発光可能になされ、上記制御手段は、上記シート部材の画像がモノクロームネガ画像であるとき、当該モノクロームネガ画像を白色光で照明し、上記撮像手段で取り込まれた輝度成分からなるネガ画像信号を上記信号反転手段でポジ画像信号に反転して出力するものである(請求項14)。
【0037】
上記構成によれば、シート部材に記録されたモノクロームネガ画像を白色光で照明して撮像手段で読み取られ、その画像信号の明暗の反転処理を行って輝度ポジ信号が第1若しくは第2の三原色の色成分で画像処理を行なう出力機器に出力される。
【0038】
また、本発明は、上記画像読取装置において、更に出力信号をモノクローム信号に設定する出力色設定手段を備え、上記制御手段は、上記シート部材の画像がカラーネガ画像で、出力信号がモノクローム信号に設定されているとき、当該カラーネガ画像を白色光で照明し、上記撮像手段で取り込まれた輝度成分からなるネガ画像信号を上記信号反転手段でポジ画像信号に反転して出力するものである(請求項15)。
【0039】
上記構成によれば、シート部材に記録されたカラーネガ画像を白色光で照明して撮像手段で読み取られ、その画像信号の明暗の反転処理を行って輝度ポジ信号が第1若しくは第2の三原色の色成分で画像処理を行なう出力機器に出力される。
【0040】
また、本発明は、上記画像読取装置において、更に出力信号をモノクローム信号に設定する出力色設定手段を備え、上記制御手段は、上記シート部材の画像がカラーポジ画像で、出力信号がモノクローム信号に設定されているとき、当該カラーポジ画像を白色光で照明し、上記撮像手段で取り込まれた輝度成分からなるネガ画像信号を上記信号反転手段で反転処理することなく出力するものである(請求項16)。
【0041】
上記構成によれば、シート部材に記録されたカラーポジ画像を白色光で照明して撮像手段で読み取られ、その画像信号(輝度ポジ信号)がそのまま第1若しくは第2の三原色の色成分で画像処理を行なう出力機器に出力される。
【0042】
また、本発明は、上記画像読取装置において、上記撮像手段の撮像面に結像される光像の位置を当該撮像手段の画素ピッチよりも小さい所定量だけ変位させる像変位手段と、上記像変位手段を駆動して当該色の照明光による光像の上記撮像面における結像位置を変位させる像変位制御手段と、上記撮像面の結像位置が変位した光像をそれぞれ上記撮像手段で撮像させる撮像制御手段とを更に設け、少なくとも1の色について、当該色の照明光で形成される光像を像変位させて複数の画像を取り込むものである(請求項17)。
【0043】
上記構成によれば、シート部材に記録された画像を第1若しくは第2の三原色からなる発光色で順次、照明して撮像手段で読み取る際、少なくとも1の1の色については、当該色の照明光で形成される光像を撮像手段の画素ピッチよりも小さい所定量で像変位させて複数の画像が取り込まれる。
【0044】
また、本発明は、請求項17記載の画像読取装置において、上記照明色が加色法の三原色の単色光で照明されるときは、少なくとも緑の照明光で形成される光像について像変位させて複数の画像を取り込むものである(請求項18)。
【0045】
上記構成によれば、シート部材に記録された画像を第1の三原色からなる発光色(例えばR,G,Bの発光色)で順次、照明して撮像手段でそれぞれ読み取る際、例えばGの色については像変位させて2枚の画像が取り込まれる。
【0046】
また、本発明は、請求項17記載の画像読取装置において、上記照明光が減色法の三原色の単色光で照明されるときは、少なくともマゼンタの照明光で形成される光像について像変位させて複数の画像を取り込むものである(請求項19)。
【0047】
上記構成によれば、シート部材に記録された画像を第2の三原色からなる発光色(例えばC,M,Yの発光色)で順次、照明して撮像手段でそれぞれ読み取る際、例えばMの色については像変位させて2枚の画像が取り込まれる。
【0048】
また、本発明は、請求項10又は12記載の画像読取装置において、上記撮像手段の撮像面に結像される光像の位置を当該撮像手段の画素ピッチよりも小さい所定量だけ変位させる像変位手段と、上記像変位手段を駆動して当該色の照明光による光像の上記撮像面における結像位置を変位させる像変位制御手段と、上記撮像面の結像位置が変位した光像をそれぞれ上記撮像手段で撮像させる撮像制御手段とを更に設け、白色の照明光で形成される光像について像変位させて複数の画像を取り込むものである(請求項20)。
【0049】
上記構成によれば、シート部材に記録された画像を第1若しくは第2の三原色からなる発光色と白色光とで順次、照明して撮像手段で読み取る際、白色については、当該白色の照明光で形成される光像を撮像手段の画素ピッチよりも小さい所定量で像変位させて複数の画像が取り込まれる。
【0050】
なお、上記像変位手段は、上記シート部材と上記撮像手段との間に設けられ、当該撮像手段の撮像面への光像の結像位置を変位させる光学手段からなり、撮像手段に対して撮像面に投影される光像を光学的に変位させて当該撮像面への光像の結像位置を変位させるとよい(請求項21)。
【0051】
上記構成によれば、シート部材と撮像手段との間に光学手段を設け、この光学手段により撮像手段に対して撮像面に投影される光像を光学的に変位させて当該光像の撮像手段の撮像面への結像位置が撮像手段の画素ピッチよりも小さい所定量で変位される。
【0052】
なお、上記画像読取装置において、高精細画像読取モードを設定するモード設定手段を更に備え、上記モード設定手段で高精細画像読取モードが設定されているとき、所定の色成分について、撮像面における光像を像変位させて複数の画像を取り込むようにするとよい(請求項22)。
【0053】
上記構成によれば、モード設定手段で高精細読取モードが設定されているときに、所定の色成分について、撮像面における光像を像変位させて複数の画像が取り込まれる。
【0054】
【発明の実施の形態】
本発明に係る画像読取装置について、フィルムの各コマに撮影された画像を読み取るフィルム画像読取装置を例に説明する。
【0055】
図1は、フィルム画像読取装置の第1の実施形態のブロック構成図である。
【0056】
同図に示すフィルム画像読取装置1は、新写真システム(APS:Advanced Photo System)に適用されるフィルム5の各コマに撮影された画像(フィルム画像)を画像信号に光電変換して取り込み、その画像信号を外部接続されたパーソナルコンピュータ30又はプリンタ40に出力可能になっている。
【0057】
同図において、フィルム給送部2は、フィルム5の給送を行うものである。フィルム給送部2には、図略のフィルム給送ローラを駆動する駆動モータとこの駆動モータの駆動を制御するモータドライバとが含まれている。フィルム給送部2の駆動は、フィルム画像読取装置1の画像読取動作を集中制御する制御部18により制御される。フィルム給送部2は、装置本体のフィルム装填室に装填されたフィルムカートリッジ4からフィルム5を押し出して先頭コマを所定の画像読取位置に給送する(このフィルム給送をイニシャルローディングという。)とともに、操作部19により指定されたコマの画像を取り込むべくそのコマを所定の画像読取位置まで給送する。また、操作部19によりフィルムカートリッジ4のイジェクトが指示されると、フィルム5をフィルムカートリッジ4内に完全に収納する。
【0058】
照明部3は、白色(Wh)、加色法における三原色の赤(R),緑(G),青(B)及び減色法における三原色のシアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y)の合計7色の色が発光可能になされ、フィルム5のネガ/ポジの種類に応じた所定の色で所定の画像読取位置に給送されたコマを所定の照度で照明するものである。
【0059】
図2は、第1の実施形態に係る照明部3の構成を示す図である。
【0060】
同図に示す照明部3は、白色光源301とR,G,B,C,M,Yの色フィルタ302b〜302gが円板状のベースにターレット状に配列されたフィルタ部材302とこのフィルタ部材302を回転駆動するステップモータからなる駆動部材303とこのフィルタ部材302の回転位置(色フィルタの設定)を検出するフォトリフレクタ等の位置検出センサ304とから構成されている。
【0061】
白色光源301は、例えば白色蛍光ランプを備え、この白色蛍光ランプからの発光を反射傘でフィルム5側に反射するとともに、拡散板で照度分布を均一にしてフィルム5に照射するように構成されている。また、フィルタ部材302は、上記色フィルタ302b〜302gの他に透明板302aを有し、透明板302a又は色フィルタ302b〜302gのいずれかを白色光源301とフィルム5との間に切換設定することにより、フィルム5をWh,R,G,B,C,M,Yのいずれかの色で照明できるようになっている。フィルタ部材302の切換設定は駆動部材303の駆動を制御することにより行なわれ、制御部18は位置検出センサ304からの検出信号に基づいて駆動部材303の駆動量を制御することによりフィルタ部材302の切換設定を行う。なお、光源としてXe管等の白色放電管を用いてもよい。
【0062】
図3は、第2の実施形態に係る照明部の概略構成を示す図である。
【0063】
同図に示す照明部3′は、R,G,Bの各色を発光する複数個のLED(light emitting diode)301a′を隣接するR,G,Bの各色がデルタ形となるように配列してなる光源301′と拡散板305とで構成したものである。第2の実施形態に係る照明部3′は、全てのLED301a′を略同一の強度で発光することにより白色光が発光され、Gの色のLED301a′とBの色のLED301a′を略同一の強度で発光することによりCの色の光が、Bの色のLED301a′とRの色のLED301a′を略同一の強度で発光することによりMの色の光が、また、Rの色のLED301a′とGの色のLED301a′を略同一の強度で発光することによりYの色の光が発光される。
【0064】
図4は、第3の実施形態に係る照明部の概略構成を示す図である。
【0065】
同図に示す照明部3″は、R,G,Bの各色の複数個のLED301a″がR,G,Bの順にサイクリックに繰り返されて一列に配列された光源301″と光源301″からの各色の光をフィルム5側に導く導光板306と拡散板305とから構成したものである。導光板306は板状の光学部材からなり、一側面306aに光の入射面が形成され、この入射面306aに直交する一方の平板面306bに光の出射面が形成されている。出射面306bに対向する他方の平板面306cは、入射面306aからこれに対向する他方の側面306dに向かって先窄まりとなるように所定の角度で傾斜されており、入射面306aから入射された光は当該平板面306cで反射されて出射面306bから出射されるようになっている。
【0066】
第3の実施形態に係る照明部3″も全てのLED301a″を略同一の強度で発光することにより白色光が発光される。すなわち、光源301″の全てのLED301a″を略同一の強度で発光させると、R,G,Bの各色の光は導光板306で混合されつつ平板面306cから出射され、更に拡散板305で拡散(均一に混合)されてフィルム5には白色光が照射される。また、Gの色のLED301a″とBの色のLED301a″を略同一の強度で発光することによりCの色の光が、Bの色のLED301a′とRの色のLED301a′を略同一の強度で発光することによりMの色の光が、また、Rの色のLED301a′とGの色のLED301a′を略同一の強度で発光することによりYの色の光が発光される。
【0067】
図1に戻り、フィルム情報読取部6は、フィルムカートリッジ4に収納されたフィルム5に関する情報(フィルム撮影枚数、ISO感度、カラー/モノクロ、ネガ/ポジ等の情報。以下、フィルム情報という。)を読み取るものである。フィルムカートリッジ4の一方端部にはフィルム情報がバーコードで記録されたコード板がスプールと一体回転可能に設けられており、フィルム情報読取部6は、フィルムカートリッジ4のスプールを回転させて収納されたフィルム5をカートリッジから引き出し、フィルム給送ローラに巻き付けるイニシャルローディングの際にコード板に記録されたバーコードを読み取る。すなわち、フィルム情報読取部6はフォトリフレクタ等の光センサで構成され、イニシャルローディング時にコード板の回転により光センサをバーコードに対して相対走査させて読み取り、制御部18に出力する。制御部18では、フィルム情報読取部6から入力されるコード信号をデコードしてフィルム情報の内容が解読され、図略のメモリに格納される。
【0068】
また、磁気情報読取部7は、フィルム5の磁気記録部に磁気的に記録された撮影に関する情報(撮影情報、露出条件、撮影倍率等の情報。以下、Ixデータという。)の読み取り又は書き込みを行うものである。なお、磁気記録部は、フィルム5の各コマ毎にそのコマ位置に平行して設けられた帯状の記録部である。磁気情報読取部7は磁気ヘッド及び磁気ヘッドで検出された信号をIxデータに変換し又は書き込むべきIxデータを磁気ヘッドの駆動信号に変換する信号処理回路を備えている。磁気情報読取部7の駆動も制御部18により制御され、磁気情報読取部7はフィルム5を給送することで磁気ヘッドを各コマの磁気記録部に対して相対的に移動させ、これにより各コマのIxデータの読み取り又は書き込みを行う。読み取られたIxデータは制御部18に入力され、それをデコードして磁気情報の内容が解読され、図略のメモリに格納される。
【0069】
撮影レンズ8は、フィルム5の各コマの画像を撮像素子9の撮像面に結像するものである。撮像素子9は、フィルム5の各コマの画像(光像)を画像信号に光電変換して取り込む光電変換素子である。本実施の形態では、カラーフィルムに撮影されたカラー画像を読み取るに当たり、R,G,Bの光源若しくはC,M,Yの光源を用いて三原色の成分色の照明をすることでカラー画像を色成分の光像に分解するようにしているので、撮像素子9は、複数の画素をマトリックス状に配置してなるモノクロームタイプのCCDエリアセンサで構成されている。従って、カラー画像を読み取るときは、少なくとも3種類の色の照明光を切り換えてフィルム5を照明し、撮像素子9で撮像動作が3回行なわれる。
【0070】
アナログプロセス回路10は、CDS回路(Correlative Double Sampling)回路及びアナログアンプを有し、撮像素子9(以下、CCD9という。)から出力される画像信号(アナログ信号)のサンプリングノイズの低減やレベル調整等の所定のアナログ信号処理を行うものである。アナログプロセス回路10は、R,G,Bの各色成分の画像信号毎にアナログ信号処理を行う。
【0071】
A/D変換回路11は、アナログプロセス回路10から出力される画像信号を、例えば10ビット構成のデジタル信号からなる画像信号(以下、画像データという。)に変換するものである。
【0072】
タイミングジェネレータ(T・G)12は、CCD9の撮像動作(電荷蓄積動作)を制御する制御信号を生成するとともに、CCD9、アナログプロセス回路10、A/D変換回路11及び画像処理部13の信号処理に対するタイミング信号を生成するものである。タイミングジェネレータ12は、基準クロック発生回路を有し、この基準クロック発生回路で発生した基準クロックに基づいてCCD9の駆動制御信号とタイミング信号とを生成し、それぞれCCD9、アナログプロセス回路10、A/D変換回路11及び画像処理部13に出力する。
【0073】
CCD9では、タイミングジェネレータ12から入力される駆動制御信号に基づいてコマ画像の撮像が行われる。また、CCD9、アナログプロセス回路10、A/D変換回路11及び画像処理部13ではタイミングジェネレータ12から入力されるタイミング信号に基づいてCCD9からの画像信号の読出し、アナログ信号処理、A/D変換及びデジタル信号処理(後述)の一連の信号処理が行われる。
【0074】
画像処理部13は、A/D変換回路11から入力され画像データに対してホワイトバランス(WB)調整、階調(γ)補正等の所定のデジタル信号処理を行うものである。また、画像処理部13にはネガ/ポジ反転処理部131が設けられ、画像処理部13は必要に応じて画像データの明暗を反転するとともに、カラー画像の場合、色相を補色に反転する。ネガ/ポジ反転処理は、制御部18からの反転指令に従って行なわれ、非反転が指示されていると、画像処理部13ではWB調整後に反転処理を行うことなくγ補正が行われ、制御部18から反転処理が指示されていると、画像処理部13では、下記表1のように、WB調整後の画像データの明暗及び色相が反転される。
【0075】
【表1】
Figure 0003552602
【0076】
また、画像処理部13には、例えばJPEG(Joint Photographic Coding Group)方式等の圧縮方式により画像データの圧縮を行なう画像圧縮部132が設けられ、画像処理部13では必要に応じて画像データの圧縮処理が行なわれる。画像処理部13での画像圧縮は、制御部18からの圧縮指令に従って行なわれ、画像データが外部接続されたパーソナルコンピュータ30(以下、PC30と略称する。)に出力されるとき、当該画像データの圧縮が行なわれ、画像データが外部接続されたプリンタ40(以下、PR40と略称する。)に出力されるとき、当該画像データの圧縮を行なわれない。
【0077】
このように画像データをPC30に出力するとき、画像データの圧縮を行なうのは、画像データのデータ量を低減してPC30への転送時間を図るためである。一方、画像データをPR40に出力するときは画像データの圧縮を行なわないのは、PR40側に圧縮データの伸長回路を設ける必要があり、PR40が高価になることやPR40への画像データの転送時間の短縮は期待できてもプリントアウトまでの全体的な処理時間を考えると、PC30に画像データを転送する場合のような時間短縮は期待できないからである。
【0078】
従って、画像処理部13では、A/D変換回路11から入力された画像データはR,G,B若しくはC,M,Yの色成分毎にWB調整され、反転指示がされているときはネガ/ポジ反転処理が行われ、また、非反転指示がされているときはネガ/ポジ反転処理が行われることなく所定のガンマ特性に従って階調補正が行われ、更に画像データがPC30に出力されるものでは、画像圧縮が行なわれる。
【0079】
なお、画像圧縮部132を省略し、PC30に出力するときにも画像データを圧縮することなく転送するようにしてもよい。このようにすれば、画像処理部13の構成が簡単になり、コスト低減に寄与する効果がある。
【0080】
画像メモリ14は、画像処理部13から出力される画像データを記憶するメモリである。画像メモリ14は、内部に各色成分毎にフレーム画像1枚分の画像データを記憶し得る容量を有している。メモリコントローラ15は、画像メモリ15への画像データの書込/読出を制御するものである。
【0081】
出力I/O16は、画像メモリ14に記憶された画像データの外部接続されたパーソナルコンピュータ30(以下、PC30と略称する。)若しくはプリンタ40(以下、PR40と略称する。)への出力を制御するものである。また、コネクタ17aはPC30を外部接続するためのケーブル接続端子であり、コネクタ17bはPR40を外部接続するためのケーブル接続端子である。PC30又はPR40の接続の有無は出力I/O16により検出され、その検出情報は制御部18に入力される。そして、出力I/O16の駆動は制御部18により出力機器の接続情報に基づいて制御される。すなわち、PC30が接続されているときは、当該PC30と交信しつつPC30からのコマンドに従って画像メモリ14に記憶された画像データが出力I/O16及びコネクタ17aを介してPC30に出力され、PR40が接続されているときは、画像メモリ14に記憶された画像データが所定のタイミングで出力I/O16及びコネクタ17bを介してPR40に出力される。また、PC30とPR40の両方が接続されているときは、予め設定された優先順位に従って画像メモリ14に記憶された画像データが出力I/O16及びコネクタ17a,17bを介してPC30又はPR40に出力される。例えばPC30が優先されていると、画像メモリ14に記憶された画像データは出力I/O16及びコネクタ17aを介してPC30に出力される。
【0082】
また、操作部19からの指示やPC30からの指示に基いて画像データの出力先を決定するようにしてもよい。
【0083】
制御部18は、フィルム画像の読取り及び画像データのPC30若しくはPR40への出力の動作を統括制御するものである。制御部18はマイクロコンピュータからなり、光源3の発光、フィルム5の給送、CCD9の撮像動作、CCD9からの出力信号に対するアナログプロセス回路10〜画像メモリ14の信号処理及び出力I/O16を介しての画像データの出力機器(PC30,PR40)への出力の一連の処理を制御する。制御部18は、内部にフィルム判別部181を備え、フィルム情報読取部6から入力されるフィルム情報に基づいてフィルム5の種類、特にカラーネガ、カラーポジ、モノクロームネガの判別を行う。この情報は、照明部3の発光色の設定及び画像処理部13でのネガ/ポジ反転の有無の制御に利用される。
【0084】
操作部19は、電源のON/OFF、カートリッジ4のイジェクト、画像データを取り込むコマ番号の指定、フィルム画像をモノクローム画像に変換して出力させるためのモノクロ出力の設定等の各種のフィルム画像読取装置1に関する操作を入力するものである。
【0085】
なお、本実施の形態では、フィルム5のカラーネガ/カラーポジ/モノクロームネガの種類をフィルム情報に基づいて自動設定し、外部接続される出力機器の種類を出力I/F16の接続状態判別結果に基づいて自動設定するようにしているが、操作部19からマニュアル設定するようにしてもよい。
【0086】
次に、フィルム画像読取装置1のフィルム画像の読取り及び読取画像の出力制御について説明する。
【0087】
表2は、フィルムの陰陽の種類、照明光の色及びネガ/ポジ反転処理の組み合わせによりフィルム画像読取装置1で取り扱われる画像信号と外部接続される出力機器との関係を示したものである。
【0088】
【表2】
Figure 0003552602
【0089】
同表において、照明色の欄は、R,G,Bの単色光源を用いて所望の色を発光する場合のもので、例えば「白色(R+G+B)」は、R,G,Bの単色光を全て略同一の強度で発光させて白色光を発生することを示し、例えば「シアン(G+R)」は、RとGの単色光を略同一の強度で発光させてシアンの光を発生することを示している。本実施の形態のように白色光源とR,G,B,C,M,Yのカラーフィルタとを組み合わせて所望の色を発光させるようにしてもよい。
【0090】
「出力1」の欄は、CCD9から出力されるフィルム画像の画像信号をネガ/ポジ反転処理を行うことなくそのまま出力した場合の出力信号の種類を示したものであり、「出力2」の欄は、CCD9から出力されるフィルム画像の画像信号をネガ/ポジ反転処理を行って出力した場合の出力信号の種類を示したものである。両欄において、例えば「輝度ネガ」は明暗が被写体と逆になっている輝度信号を示し、例えば「Rネガ」は明暗が被写体と逆になっているR成分の画像信号を、また、「Rポジ」は明暗が被写体と同じになっているR成分の画像信号を示している。
【0091】
「出力機器」の欄は、フィルム画像読取装置1から出力される画像信号と出力機器との適合性を示したもので、○印は「適合」、×印は「不適合」を示している。No.2〜No.4,No.12〜No.14のケースでは、フィルム画像読取装置1からカラー画像の信号がR,G,Bの色成分に分離されたネガ信号で出力される場合、パーソナルコンピュータにもプリンタにも適合せず、出力機器側では使用できない。パーソナルコンピュータのようにカラー画像を加色法の三原色R,G,Bで取り扱う出力機器では色成分は適合するが、明暗が逆になっているからであり、プリンタのようにカラー画像を減色法の三原色C,M,Yで取り扱う出力機器では色成分も適合していないからである。また、No.5〜No.7,No.9〜No.11のケースでは、フィルム画像読取装置1からカラー画像の信号がC,M,Yの色成分に分離されたネガ信号で出力される場合、パーソナルコンピュータにもプリンタにも適合せず、出力機器側では使用できない。この場合もプリンタのようにカラー画像を減色法の三原色で取り扱う出力機器では色成分は適合するが、明暗が逆になっているからであり、パーソナルコンピュータのようにカラー画像を加色法の三原色で取り扱う出力機器では色成分も適合していないからである。
【0092】
また、△印は「条件付きの適合」を示し、具体的には色成分を補色に反転することにより適合することを示している。No.2〜No.4,No.12〜No.14のケースの例では、フィルム画像読取装置1からカラー画像の信号がC,M,Yの色成分に分離されたポジ信号で出力される場合は、パーソナルコンピュータに対して「条件付き適合」となる。この場合は、パーソナルコンピュータ側で色成分をC,M,Yの補色であるR,G,Bに反転することにより使用可能となる。また、No.5〜No.7,No.9〜No.11のケースの例では、フィルム画像読取装置1からカラー画像の信号がR,G,Bの色成分に分離されたポジ信号で出力される場合は、プリンタに対して「条件付き適合」となる。この場合は、プリンタ側で色成分をR,G,Bの補色であるC,M,Yに反転することにより使用可能となる。
【0093】
また、「白黒」はカラー画像の輝度成分のみが出力された場合(すなわち、カラー画像がモノクローム画像に変換されて出力された場合)、モノクローム画像として取扱可能であることを示している。No.1,8,15のケースで、フィルム画像読取装置1から輝度ネガ信号で出力される場合は、出力画像の明暗が原画像の明暗と逆になるから、「×(取扱不可)」となっているが、フィルム画像読取装置1から輝度ポジ信号で出力される場合は、出力画像の明暗が原画像の明暗と同一となり、モノクローム画像として取扱可能であるから、「白黒」となっている。
【0094】
表2から明らかなように、No.1〜No.15のケースにおいて、○印又は「白黒」が付された内容でフィルム画像の読取処理とその読取画像の画像処理とを行って出力機器に出力させるようにすると、最も適した条件でフィルム画像の読取りから画像信号の出力を行うことができる。なお、△印が付された内容で処理することも可能であるが、その場合は、出力機器側にネガ/ポジ反転の処理機能を有することが条件となる。
【0095】
そこで、本発明に係るフィルム画像読取装置1では、No.1〜No.15のケースにおいて、○印又は「白黒」が付された内容でフィルム画像の読取処理とその読取画像の画像処理とを行うようにしている。すなわち、フィルムの種類と外部接続されている出力機器の種類とに応じて、表3に示すNo.1〜No.7の内容でフィルム画像の読取りとその読取画像の信号処理とを行うようにしている。
【0096】
【表3】
Figure 0003552602
【0097】
なお、同表において、No.3とNo.6はPR40がC,M,Yの色成分でカラー画像を形成するタイプに対応したものであるが、好ましくはC,M,Y,BK(黒)の色成分でカラー画像を形成するタイプのPR40にも対応し得るように、カラーネガフィルムに対してはR,G,B,Whの4種類の照明光を用いてR,G,B,Kのネガ信号を取込み、C,M,Y,Kのポジ信号に反転して出力し(No.3′参照)、カラーポジフィルムに対してはC,M,Y,Whの4種類の照明光を用いてC,M,Y,Kのポジ信号を取込み、そのまま反転処理を行なうことなく出力する(No.6′参照)ようにするとよい。また、このようにフィルム画像の読取時に色成分のデータとは別に輝度データを読み取るようにすると、JPEGなどの圧縮処理において輝度信号が既に用意されているので、圧縮まで含めた画像処理時間の短縮を図ることができる利点もある。
【0098】
次に、フィルム画像読取装置1のフィルム画像の読取り及び読取画像の出力制御について、図5〜図12のフローチャートを用いて具体的に説明する。
【0099】
同図に示すフローチャートは、フィルム画像読取装置1にPC30若しくはPR40のいずれかが外部接続された状態で、フィルム5の各コマに撮影されたフィルム画像を全て読み取って外部接続されたPC30若しくはPR40に出力する場合の処理手順で、上記表3のNo.2,3,5,6,7に対応する処理手順である。
【0100】
なお、同フローチャートには表3のNo.1,No.4に相当する処理は含まれていないが、これらのケースはユーザによってカラー画像が意図的にモノクローム画像に変換されてPR30若しくはPR40に出力されるケースで、出力機器の接続状態に関係なく操作部19からの指示に従って選択される処理であるから、処理手順の複雑さ、煩雑さを回避するため省略したものである。
【0101】
No.1に対応する処理は、フィルム5がカラーネガフィルムのとき、操作部19からカラー画像をモノクローム画像に変換して出力する指示がなされているか否かを判別し、その指示がされている場合、後述するNo.7に対応する処理(ステップ#51〜#67)と同一の手順で行われる。また、No.4に対応する処理は、フィルム5がカラーポジフィルムのとき、操作部19からカラー画像をモノクローム画像に変換して出力する指示がなされているか否かを判別し、その指示がされている場合、ステップ#53でネガ/ポジ反転を「無し」とし、ステップ#59の画像データの信号処理でネガ/ポジ反転をしないようにする点を除いて、No.7に対応する処理(ステップ#51〜#67)と同一の手順で行われる。
【0102】
また、このフローチャートでは、全コマのフィルム画像を自動的に読み取って出力機器に出力するようにしているが、操作部19から入力される特定のコマについてのみフィルム画像を読み取るようにしてもよい。
【0103】
電源をオンにしてフィルム画像読取装置1を起動すると(#1)、まず、コネクタ17a,17bの接続状態が検出され(#3)、フィルムカートリッジ4が装填されると、フィルム5のイニシャルローディングが行われ、このとき、フィルム情報読取装置6によりフィルム情報が読み取られる(#5)。続いて、コネクタ17a,17bの接続状態からPC30又はPR40のいずれが接続されているかが判別され(#7)、PC30が接続されていると(#7でYES)、更にフィルム情報からフィルム5の種類が判別される(#9,#49)。
【0104】
フィルム5がカラーネガフィルムであると(#9でYES)、ステップ#11に移行し、表3のNo.2の処理が行われる(#11〜#47)。すなわち、照明部3の発光色が減色法の三原色であるC,M,Yに設定され(#11)、画像処理部13におけるネガ/ポジ反転処理と圧縮処理とが「有り」に設定される(#13)。続いて、先頭コマを所定の撮像位置に設定するべくフィルム5が給送され(#15)、このフィルム給送の間にフィルタ部材302のカラーフィルタをC,M,Yの順に順次、切り換えてフィルム5の引き出し部分(オレンジベースの部分)がCCD9でそれぞれ撮像され、これらの撮像画像を用いて画像処理部13におけるWB調整用のデータ(各色成分の画像データのレベルを調整するためのゲインデータ)が算出される(#17)。
【0105】
なお、本実施の形態では画像処理部13でWB調整するようにしているので、WB調整データとしてゲインデータを算出するようにしているが、各色成分毎に画像信号を取り込む際のCCD9の露光時間を調整することによりWB調整された画像信号を取り込むことも可能で、この方法を採用した場合は、WB調整データとしてホワイトバランスで適正となる各色成分毎の露光時間が算出される。また、露光時間と画像データのレベル補正の両方を組み合わせてWB調整を行うようにしてもよい。
【0106】
先頭コマが所定の撮像位置に設定されると、フィルタ部材302がシアンのカラーフィルタ302eに切換設定され、先頭コマが照明部3からのシアン色の光で照明される。そして、この照明により形成されるシアンの色成分の光像がCCD9で画像信号に光電変換されて取り込まれる(図6,#19)。
【0107】
CCD9で取り込まれた画像信号(シアンの色成分のネガ画像信号)は、アナログプロセス回路10に読み出され、ノイズ低減やレベル調整等の所定のアナログ信号処理が行われた後、A/D変換回路11でデジタルの画像データに変換されて画像処理部13に入力され、更にこの画像処理部13でWB調整等の所定のデジタル信号処理が行われる。このデジタル信号処理ではネガ/ポジ反転処理と画像圧縮処理も行われ、シアンの色成分のネガ画像データは、WB調整後にシアンの補色である赤の色成分に変換されるとともに、ポジ画像データに変換され、更にγ補正後に予め設定された所定の圧縮率で圧縮される(#21)。
【0108】
従って、Cのネガ画像データは、画像処理部13でRのポジ画像データ(以下、Rポジデータという。)に反転されるとともに、圧縮されて画像メモリ14に一旦、記憶され(#23)、出力I/O16により所定のタイミングで画像メモリ14から読み出されてPC30に出力される(#25)。
【0109】
続いて、フィルタ部材302がマゼンタのカラーフィルタ302fに切り換えられ、先頭コマが照明部3からのマゼンタ色の光で照明される。そして、この照明により形成されるマゼンタの色成分の光像がCCD9で画像信号に光電変換されて取り込まれる(#27)。
【0110】
CCD9で取り込まれた画像信号(マゼンタの色成分のネガ画像信号)についても上述したシアンの色成分のネガ画像信号と同様の所定のアナログ信号処理とデジタル信号処理とが行われ、このデジタル信号処理でマゼンタの補色である緑の色成分の画像データ(以下、Gポジデータという。)に反転されるとともに、圧縮されて画像メモリ14に一旦、記憶される(#29,#31)。そして、Gポジデータは出力I/O16により所定のタイミングで画像メモリ14から読み出されてPC30に出力される(#33)。
【0111】
続いて、フィルタ部材302がイエローのカラーフィルタ302gに切り換えられ、先頭コマが照明部3からのイエロー色の光で照明される。そして、この照明により形成されるイエローの色成分の光像がCCD9で画像信号に光電変換されて取り込まれる(#35)。
【0112】
CCD9で取り込まれた画像信号(イエローの色成分のネガ画像信号)についても上述したシアンの色成分のネガ画像信号と同様の所定のアナログ信号処理とデジタル信号処理とが行われ、このデジタル信号処理でイエローの補色である青の色成分の画像データ(以下、Bポジデータという。)に反転されるとともに、圧縮されて画像メモリ14に一旦、記憶される(#37,#39)。そして、Bポジデータは出力I/O16により所定のタイミングで画像メモリ14から読み出されてPC30に出力される(#41)。
【0113】
続いて、最終コマのフィルム画像の読取りが終了したか否かが判別され(#43)、終了していなければ(#43でNO)、次のコマを所定の撮像位置に設定するべくフィルム5が給送され(#45)、次のコマが所定の撮像位置に設定されると、ステップ#19に戻り、上述した手順と同様の手順で次のコマのフィルム画像がC,M,Yの色成分に分離して順次、読み取られ、R,G,Bのポジデータに変換されてPC30に出力される(#19〜#41)。
【0114】
そして、以下同様に各コマのフィルム画像が読み取られ(#19〜#45のループ)、全てのコマのフィルム画像の読取りが終了すると(#43でYES)、フィルム5がフィルムカートリッジ4内に巻き戻され、イジェクト可能にして処理を終了する(#47)。なお、全コマの読取終了は、フィルム画像の読取枚数をカウントし、このカウント値とフィルムカートリッジ4から読み取られたフィルム情報に含まれるフィルム撮影枚数とを比較することにより判別される。
【0115】
本実施の形態では、R,G,Bの各ポジデータを順次、PC30に出力するようにしているが、これは画像メモリ14の記憶容量をできる限り低減し、装置の低廉化を図ることを考慮したもので、全ての色のポジデータを得た後、一括してポジデータをPC30に転送するようにしてもよい。
【0116】
フィルム5がモノクロームネガフィルムであると(図7,#49でYES)、ステップ#51に移行し、表3のNo.7の処理が行われる(#51〜#67)。すなわち、照明部3の発光色が白色に設定され(#51)、画像処理部13におけるネガ/ポジ反転処理と圧縮処理とが「有り」に設定される(#53)。続いて、フィルム5を給送して先頭コマが所定の撮像位置に設定され(#55)、フィルタ部材302が透明板302aに切換設定されて先頭コマが照明部3からの白色光で照明される。
【0117】
そして、この照明により形成される光像がCCD9で画像信号に光電変換されて取り込まれ(#57)、その画像信号は、アナログプロセス回路10に読み出され、ノイズ低減やレベル調整等の所定のアナログ信号処理が行われた後、A/D変換回路11でデジタルの画像データに変換されて画像処理部13に入力され、更にこの画像処理部13でγ補正、ネガ/ポジ反転処理、画像圧縮等の所定のデジタル信号処理が行われる。このデジタル信号処理では、画像データが輝度データのみであるからWB調整は行われないが、ネガ/ポジ反転処理は行われ、輝度成分のポジ画像データに変換される(#59)。従って、輝度成分のネガ画像データは、画像処理部13でポジ画像データ(以下、輝度ポジデータという。)に反転され、更にγ補正後に所定の圧縮率で圧縮されて画像メモリ14に一旦、記憶され(#61)、出力I/O16により所定のタイミングで画像メモリ14から読み出されてPC30に出力される(#63)。
【0118】
続いて、最終コマのフィルム画像の読取りが終了したか否かが判別され(#65)、終了していなければ(#65でNO)、次のコマのフィルム画像を読み取るべくステップ#55に戻り、フィルム5を給送して次のコマが所定の撮像位置に設定される(#55)、次のコマが所定の撮像位置に設定されると、上述した手順と同様の手順で次のコマのフィルム画像が読み取られ、輝度ポジデータに変換されるとともに、圧縮されてPC30に出力される(#57〜#63)。
【0119】
そして、以下同様に各コマのフィルム画像が読み取られ(#55〜#65のループ)、全てのコマのフィルム画像の読取りが終了すると(#65でYES)、フィルム5がフィルムカートリッジ4内に巻き戻され、イジェクト可能にして処理を終了する(#67)。
【0120】
フィルム5がカラーポジフィルムであると(#49でNO)、ステップ#69(図8)に移行し、表3のNo.5の処理が行われる(#69〜#97)。すなわち、照明部3の発光色が加色法の三原色であるR,G,Bに設定され(#69)、画像処理部13におけるネガ/ポジ反転処理が「無し」に、圧縮処理が「有り」にそれぞれ設定される(#71)。続いて、先頭コマを所定の撮像位置に設定するべくフィルム5が給送される(#73)。
【0121】
先頭コマが所定の撮像位置に設定されると、フィルタ部材302が赤のカラーフィルタ302bに切換設定され、先頭コマが照明部3からの赤色の光で照明される。そして、この照明により形成される赤の色成分の光像がCCD9で画像信号に光電変換されて取り込まれる(#75)。
【0122】
CCD9で取り込まれた画像信号(赤の色成分のポジ画像信号)は、アナログプロセス回路10に読み出され、ノイズ低減やレベル調整等の所定のアナログ信号処理が行われた後、A/D変換回路11でデジタルの画像データ(Rポジデータ)に変換されて画像処理部13に入力され、更にこの画像処理部13でWB調整等の所定のデジタル信号処理が行われる。このデジタル信号処理ではネガ/ポジ反転処理は行わず、RポジデータはWB調整後にγ補正され、更に所定の圧縮率で圧縮されて画像メモリ14に一旦、記憶される(#77,#79)。そして、出力I/O16により所定のタイミングで画像メモリ14から読み出されてPC30に出力される(#81)。
【0123】
続いて、フィルタ部材302が緑のカラーフィルタ302cに切り換えられ、先頭コマが照明部3からの緑色の光で照明される。そして、この照明により形成される緑の色成分の光像がCCD9で画像信号に光電変換されて取り込まれる(#83)。
【0124】
CCD9で取り込まれた画像信号(緑の色成分のポジ画像信号)についても上述した赤の色成分のポジ画像信号と同様の所定のアナログ信号処理とデジタル信号処理とが行われ、Gポジデータはネガ/ポジ反転が行われることなく所定の圧縮率で圧縮されて画像メモリ14に一旦、記憶される(#84,#85)。そして、Gポジデータは出力I/O16により所定のタイミングで画像メモリ14から読み出されてPC30に出力される(#87)。
【0125】
続いて、フィルタ部材302が青のカラーフィルタ302dに切り換えられ、先頭コマが照明部3からの青色の光で照明される。そして、この照明により形成される青の色成分の光像がCCD9で画像信号に光電変換されて取り込まれる(#89)。
【0126】
CCD9で取り込まれた画像信号(青の色成分のポジ画像信号)についても上述した赤の色成分のポジ画像信号と同様の所定のアナログ信号処理とデジタル信号処理とが行われ、Bポジデータはネガ/ポジ反転が行われることなく所定の圧縮率で圧縮されて画像メモリ14に一旦、記憶される(#90,#91)。そして、Bポジデータは出力I/O16により所定のタイミングで画像メモリ14から読み出されてPC30に出力される(#93)。
【0127】
続いて、最終コマのフィルム画像の読取りが終了したか否かが判別され(#95)、終了していなければ(#95でNO)、ステップ#73に戻り、次のコマを所定の撮像位置に設定するべくフィルム5が給送され、次のコマが所定の撮像位置に設定されると、上述した手順と同様の手順で次のコマのフィルム画像がR,G,Bの色成分に分離して順次、読み取られ、ネガ/ポジ反転されることなく所定の圧縮率で圧縮されてPC30に出力される(#73〜#93)。
【0128】
そして、以下同様に各コマのフィルム画像が読み取られ(#73〜#95のループ)、全てのコマのフィルム画像の読取りが終了すると(#95でYES)、フィルム5がフィルムカートリッジ4内に巻き戻され、イジェクト可能にして処理を終了する(#97)。
【0129】
ステップ#7でPR40が接続されている判別されると(#7でNO)、ステップ#101(図9)に移行し、上述のPC30が外部接続されている場合のフィルム画像読取及び読取画像の出力の手順と同様の手順でフィルム画像の読取り及び読取画像の出力処理が行われる(#101〜#187)。ステップ103〜#139はフィルム5がカラーネガフィルムの場合の処理で、表3のNo.3の処理であり、ステップ143〜#159はフィルム5がモノクロームネガフィルムの場合の処理で、表3のNo.7の処理であり、ステップ161〜#187はフィルム5がカラーポジフィルムの場合の処理で、表3のNo.6の処理である。
【0130】
ステップ#101に移行すると、フィルム情報からフィルム5の種類が判別され(#101,#141)、フィルム5がカラーネガフィルムであると(#101でYES)、ステップ#103に移行し、表3のNo.3の処理が行われる(#103〜#139)。
【0131】
すなわち、照明部3の発光色がR,G,Bに設定され(#103)、画像処理部13におけるネガ/ポジ反転処理が「有り」に、圧縮処理が「無し」にそれぞれ設定される(#105)。続いて、先頭コマを所定の撮像位置に設定するべくフィルム5が給送され(#107)、このフィルム給送の間にフィルタ部材302のカラーフィルタをR,G,Bの順に順次、切り換えてフィルム5の引き出し部分(オレンジベースの部分)がCCD9でそれぞれ撮像され、これらの撮像画像を用いて画像処理部13におけるWB調整用のデータが算出される(#109)。
【0132】
先頭コマが所定の撮像位置に設定されると、フィルタ部材302が赤のカラーフィルタ302bに切換設定され、先頭コマが照明部3からの赤色の光で照明される。そして、この照明により形成される赤の色成分の光像がCCD9で画像信号に光電変換されて取り込まれる(#111)。
【0133】
CCD9で取り込まれた画像信号(赤の色成分のネガ画像信号)は、アナログプロセス回路10に読み出され、ノイズ低減やレベル調整等の所定のアナログ信号処理が行われた後、A/D変換回路11でデジタルの画像データに変換されて画像処理部13に入力され、更にこの画像処理部13でWB調整等の所定のデジタル信号処理が行われる。このデジタル信号処理ではネガ/ポジ反転処理は行われるが圧縮処理は行われず、赤の色成分のネガ画像データは、WB調整後に赤の補色であるシアンの色成分に変換されるとともに、ポジ画像データに変換され、更にγ補正される(#113)。従って、R成分のネガ画像データは、画像処理部13でCポジデータに反転されて圧縮されることなく画像メモリ14に一旦、記憶され(#115)、出力I/O16により所定のタイミングで画像メモリ14から読み出されてPR40に出力される(#117)。
【0134】
続いて、フィルタ部材302が緑のカラーフィルタ302cに切り換えられ、先頭コマが照明部3からの緑色の光で照明される。そして、この照明により形成される緑の色成分の光像がCCD9で画像信号に光電変換されて取り込まれる(図10,#119)。
【0135】
CCD9で取り込まれた画像信号(緑の色成分のネガ画像信号)についても上述した赤の色成分のネガ画像信号と同様の所定のアナログ信号処理とデジタル信号処理とが行われ、このデジタル信号処理で緑の補色であるマゼンタの色成分の画像データ(Mポジデータ)に反転されて圧縮されることなく画像メモリ14に一旦、記憶される(#121,#123)。そして、Mポジデータは出力I/O16により所定のタイミングで画像メモリ14から読み出されてPR40に出力される(#125)。
【0136】
続いて、フィルタ部材302が青のカラーフィルタ302dに切り換えられ、先頭コマが照明部3からの青色の光で照明される。そして、この照明により形成される青の色成分の光像がCCD9で画像信号に光電変換されて取り込まれる(#127)。
【0137】
CCD9で取り込まれた画像信号(青の色成分のネガ画像信号)についても上述した赤の色成分のネガ画像信号と同様の所定のアナログ信号処理とデジタル信号処理とが行われ、このデジタル信号処理で青の補色であるイエローの色成分の画像データ(Yポジデータ)に反転されて圧縮されることなく画像メモリ14に一旦、記憶される(#129,#131)。そして、Yポジデータは出力I/O16により所定のタイミングで画像メモリ14から読み出されてPR40に出力される(#133)。
【0138】
続いて、最終コマのフィルム画像の読取りが終了したか否かが判別され(#135)、終了していなければ(#135でNO)、次のコマを所定の撮像位置に設定するべくフィルム5が給送され(#137)、次のコマが所定の撮像位置に設定されると、ステップ#111に戻り、上述した手順と同様の手順で次のコマのフィルム画像がR,G,Bの色成分に分離して順次、読み取られ、C,M,Yのポジ画像データに変換されて圧縮されることなくPR40に出力される(#111〜#133)。
【0139】
そして、以下同様に各コマのフィルム画像が読み取られ(#111〜#135のループ)、全てのコマのフィルム画像の読取りが終了すると(#135でYES)、フィルム5がフィルムカートリッジ4内に巻き戻され、イジェクト可能にして処理を終了する(#139)。
【0140】
フィルム5がモノクロームネガフィルムであると(図11,#141でYES)、ステップ#143に移行し、表3のNo.7の処理が行われる(#143〜#159)。すなわち、照明部3の発光色が白色に設定され(#143)、画像処理部13におけるネガ/ポジ反転処理が「有り」に、圧縮処理が「無し」にそれぞれ設定される(#145)。続いて、フィルム5を給送して先頭コマが所定の撮像位置に設定され(#147)、フィルタ部材302が透明板302aに切換設定されて先頭コマが照明部3からの白色光で照明される。
【0141】
そして、この照明により形成される光像がCCD9で画像信号に光電変換されて取り込まれ(#149)、その画像信号は、アナログプロセス回路10に読み出され、ノイズ低減やレベル調整等の所定のアナログ信号処理が行われた後、A/D変換回路11でデジタルの画像データに変換されて画像処理部13に入力され、更にこの画像処理部13でγ補正、ネガ/ポジ反転処理等の所定のデジタル信号処理が行われる。このデジタル信号処理では、圧縮処理は行なわれない。また、画像データが輝度データのみであるからWB調整も行われないが、ネガ/ポジ反転処理は行われ、輝度成分のポジ画像データに変換される(#151)。従って、輝度成分のネガ画像データは、画像処理部13でポジ画像データ(以下、輝度ポジデータという。)に反転され、更にγ補正されて画像メモリ14に一旦、記憶され(#153)、出力I/O16により所定のタイミングで画像メモリ14から読み出されてPC30に出力される(#155)。
【0142】
続いて、最終コマのフィルム画像の読取りが終了したか否かが判別され(#157)、終了していなければ(#157でNO)、次のコマのフィルム画像を読み取るべくステップ#147に戻り、フィルム5を給送して次のコマが所定の撮像位置に設定される(#147)。次のコマが所定の撮像位置に設定されると、上述した手順と同様の手順で次のコマのフィルム画像が読み取られ、輝度ポジデータに変換されてPR40に出力される(#149〜#155)。
【0143】
そして、以下同様に各コマのフィルム画像が読み取られ(#147〜#157のループ)、全てのコマのフィルム画像の読取りが終了すると(#157でYES)、フィルム5がフィルムカートリッジ4内に巻き戻され、イジェクト可能にして処理を終了する(#159)。
【0144】
フィルム5がカラーポジフィルムであると(#141でNO)、ステップ#161(図12)に移行し、表3のNo.6の処理が行われる(#161〜#187)。
【0145】
すなわち、照明部3の発光色が減色法の三原色であるC,M,Yに設定され(#161)、画像処理部13におけるネガ/ポジ反転処理と圧縮処理とが「無し」に設定される(#163)。続いて、先頭コマを所定の撮像位置に設定するべくフィルム5が給送される(#165)。
【0146】
先頭コマが所定の撮像位置に設定されると、フィルタ部材302がシアンのカラーフィルタ302eに切換設定され、先頭コマが照明部3からのシアン色の光で照明される。そして、この照明により形成されるシアンの色成分の光像がCCD9で画像信号に光電変換されて取り込まれる(#167)。
【0147】
CCD9で取り込まれた画像信号(シアンの色成分のポジ画像信号)は、アナログプロセス回路10に読み出され、ノイズ低減やレベル調整等の所定のアナログ信号処理が行われた後、A/D変換回路11でデジタルの画像データ(Cポジデータ)に変換されて画像処理部13に入力され、更にこの画像処理部13でWB調整、γ補正等の所定のデジタル信号処理が行われる。このデジタル信号処理ではネガ/ポジ反転処理も圧縮処理も行われず、CポジデータはWB調整及びγ補正が行なわれて画像メモリ14に一旦、記憶され(#169)、出力I/O16により所定のタイミングで画像メモリ14から読み出されてPR40に出力される(#171)。
【0148】
続いて、フィルタ部材302がマゼンタのカラーフィルタ302fに切り換えられ、先頭コマが照明部3からのマゼンタ色の光で照明される。そして、この照明により形成されるマゼンタの色成分の光像がCCD9で画像信号に光電変換されて取り込まれる(#173)。
【0149】
CCD9で取り込まれた画像信号(マゼンタの色成分のポジ画像信号)についても上述したシアンの色成分のポジ画像信号と同様の所定のアナログ信号処理とデジタル信号処理とが行われ、Mポジデータはネガ/ポジ反転及び画像圧縮が行われることなく画像メモリ14に一旦、記憶される(#175)。そして、Mポジデータは出力I/O16により所定のタイミングで画像メモリ14から読み出されてPR40に出力される(#177)。
【0150】
続いて、フィルタ部材302がイエローのカラーフィルタ302gに切り換えられ、先頭コマが照明部3からのイエロー色の光で照明される。そして、この照明により形成されるイエローの色成分の光像がCCD9で画像信号に光電変換されて取り込まれる(#179)。
【0151】
CCD9で取り込まれた画像信号(イエローの色成分のポジ画像信号)についても上述した赤の色成分のポジ画像信号と同様の所定のアナログ信号処理とデジタル信号処理とが行われ、Yポジデータはネガ/ポジ反転及び画像圧縮が行われることなく画像メモリ14に一旦、記憶される(#181)。そして、Yポジデータは出力I/O16により所定のタイミングで画像メモリ14から読み出されてPR40に出力される(#183)。
【0152】
続いて、最終コマのフィルム画像の読取りが終了したか否かが判別され(#185)、終了していなければ(#185でNO)、ステップ#165に戻り、次のコマを所定の撮像位置に設定するべくフィルム5が給送され、次のコマが所定の撮像位置に設定されると、上述した手順と同様の手順で次のコマのフィルム画像がC,M,Yの色成分に分離して順次、読み取られ、ネガ/ポジ反転及び画像圧縮が行われることなくPR40に出力される(#165〜#183)。
【0153】
そして、以下同様に各コマのフィルム画像が読み取られ(#165〜#185のループ)、全てのコマのフィルム画像の読取りが終了すると(#185でYES)、フィルム5がフィルムカートリッジ4内に巻き戻され、イジェクト可能にして処理を終了する(#187)。
【0154】
なお、上述の処理手順では、照明光の色をR→G→Bの順、C→M→Yの順に切り換えて順次、各色成分の画像データを取り込んでいたが、この照明光の色の切換順は任意であり、本実施形態の順番に限定されるものではない。
【0155】
上記のように、第1の実施形態に係るフィルム画像読取装置1においては、加色法の三原色であるR,G,B及び減色法の三原色であるC,M,Yの合計6色の色を発光することのできる照明部3と輝度及び色彩を反転するネガ/ポジ反転機能とを設け、フィルムの種類(カラーネガ/カラーポジ/モノクローム)に応じた適正な色で照明してフィルム画像を読み取るとともに、その読取画像を出力機器の取扱可能な、若しくは取扱容易な適切な色成分の画像データに変換して出力するようにしているので、高画質の画像を読み取ることができるとともに、出力機器での画像データの取扱いが容易となり、画質劣化の少ない画像を出力することができる。
【0156】
また、画像圧縮機能を設け、画像データがPC30に出力されるときは、画像データの圧縮を行い、PC40に出力されるときは、画像データの圧縮を行なわないようにしたので、PC30への画像データの転送を迅速に行なうことができるとともに、フィルム画像の読取りからPR40でのプリント処理までの処理も効率よく行なうことができる。
【0157】
図13は、フィルム画像読取装置の第2の実施形態のブロック構成図である。
【0158】
第2の実施形態に係るフィルム画像装置1′は、いわゆる画素ずらし法によりフィルム画像の高精細化を可能にしたものである。
【0159】
図13は、CCD9の撮像面に対する被写体光像の結像位置を光学的にずらすようにしたもので、図1において、撮影レンズ8とCCD9との間に撮像面における被写体光像の結像位置をずらせるための光学系20を設けるとともに、この光学系を駆動する駆動部21を設けたものである。
【0160】
画素ずらし光学系20は、図14に示すように一方面20aが他方面20bに対して僅かに傾斜するように構成され、入射光と出射光の光軸の平行性は保持されるが、入射点と出射点とが異なる板状の光学系である。画素ずらし光学系20は光軸を中心に回転可能に設けられ、駆動部21により第1の位置(図14の(a)の状態)と第2の位置(図14の(b)の状態)とに切換設定されるようになっている。
【0161】
図15は、画素ずらし光学系20を第1の位置と第2の位置とに切換設定した場合の被写体光像(「a」の文字で示す。)の撮像面における結像位置の変位の一例を示すものである。なお、同図は、説明の便宜上、画素ずらし光学系20の切換により撮像面Sが被写体光像に対して相対的に変位した内容で描いている。
【0162】
同図において、細線で示す撮像面Sは、例えば画素ずらし光学系20を第1の位置に設定した場合の相対位置を示し、太線で示す撮像面Sは、画素ずらし光学系20を第2の位置に設定した場合の相対位置を示している。すなわち、第1の位置を画素ずらし光学系20の初期位置とすると、初期位置では被写体光像「a」は撮像面Sの略中央に投影され、画素ずらし光学系20を第2の位置に切り換えると、撮像面Sにおける被写体光像「a」の投影位置は、斜め右下に変位される。このときの変位量はCCD9の正方画素gの配列ピッチをpとすると、斜め下方向に0.707pとなっている。
【0163】
従って、画素ずらし光学系20を第1の位置と第2の位置とに切り換えて同一の被写体をそれぞれ撮像すると、被写体に対してCCD9を上下左右にp/2だけずらせて撮影した2枚の撮像画像が得られ、これらの撮像画像の画像データを用いて所定の画素データの補間と合成処理とを行なうことにより通常の撮像によって得られる撮像画像よりも4倍の画素密度の高精細画像を得ることができる。画素ずらし法によって得られた画像データを用いて高精細画像を生成する画素データの補間及び画像合成の方法は、例えば特開平10−257507号公報に示されているように種々提案されており、その公知の方法を適用することができる。
【0164】
本実施の形態に係るフィルム画像読取装置1′では、色成分毎に画像データを読み取ると、直ちにその画像データをPC30若しくはPR40に出力するようにしているので、フィルム画像の高精細化処理はPC30若しくはPR40側で行われる。従って、ここでは高精細画像を生成する画素データの補間及び画像合成の方法の詳細説明は省略する。
【0165】
なお、本実施の形態では、画素ずらし光学系20を用いて光学的に被写体の撮像面における結像位置を変位させているが、CCD9を変位可能に配設し、例えば圧電アクチュエータ等の駆動部材で当該CCD9を所定の方向に微小変位させて被写体の撮像面における結像位置を変位させるようにしてもよい。
【0166】
次に、第2の実施形態に係るフィルム画像読取装置1′のフィルム画像の読取り及び読取画像の出力制御について、説明する。
【0167】
モノクローム画像の場合(表3のNo.7参照)やカラー画像をモノクローム画像として取り込む場合、画素ずらし法により被写体光像に対するCCD9の撮像位置をずらして2回撮像し、各撮像画像から2種類の輝度信号を得ることによりこれらの輝度信号を用いて高精細のモノクローム画像を得ることができる。
【0168】
カラー画像の場合、全ての色成分について画素ずらし法により画素密度を高めるようにしてもよいが、このようにすると、1枚のフィルム画像を読み取るのに6回の撮像動作を繰り返す必要があり(CMYK対応のPR40にに対しては8回の撮像動作が必要)、画像読取動作に長時間を要する。
【0169】
その一方、視覚的には刺激値の大きい色成分について高精細化を図るだけでも効果的な高画質が得られるので、本実施の形態では輝度データに相当する色成分(RGBではGの色、CMYではMの色)についてのみ画素ずらし法を適用し、1枚のフィルム画像の画像読取を4回の撮像動作で行なうようにしている。
【0170】
図16〜図19に示すフローチャートは、カラーフィルムに記録されたフィルム画像を読み込んで、画像信号をPC30に出力する処理において、画素ずらし法を適用した処理手順を示すものである。
【0171】
図16〜図19の各フローチャートに示す処理手順は、図5〜図8のフローチャートのステップ#11〜#47、ステップ#51〜#67、ステップ#69〜#97にそれぞれ対応し、基本的な処理手順は略同じである。従って、以下の説明では各フローチャートについて、図5〜図8のフローチャートの対応するステップの処理との相違点と画素ずらし法に関する部分について説明する。
【0172】
(1)カラーネガのフィルム画像を読取り、画像信号をPC30に出力する場合の処理(図16,図17のフローチャート)。
【0173】
図16,図17に示すフローチャートの処理手順は、ステップ#11〜#47の処理手順に対して、照明色の切換順をC→M→YからC→Y→Mに変更し、最後の照明色Mに対して画素ずらし光学系20の位置を切り換えて2回、フィルム画像を取り込むようにしたものである。従って、ステップ#201〜#223の処理内容は実質的にステップ#11〜#33の処理内容と同一であるから、ここでは、図17のステップ#225以降の処理について説明する。
【0174】
照明色C,Yについてフィルム画像の読取り及び画像信号の出力処理が終了すると、続いて、フィルタ部材302がマゼンタのカラーフィルタ302fに切り換えられ、先頭コマが照明部3からのマゼンタ色の光で照明される。そして、この照明により形成されるマゼンタの色成分の光像がCCD9で画像信号に光電変換されて取り込まれる(#225)。
【0175】
CCD9で取り込まれた画像信号(Mの色成分のネガ画像信号)は上述したCの色成分のネガ画像信号と同様の所定のアナログ信号処理とデジタル信号処理とが行われ、このデジタル信号処理でGの色成分の画像データに反転されるとともに、圧縮されて画像メモリ14に一旦、記憶される(#227,#229)。このGの色成分の画像データ(以下、G1ポジデータという。)は、画素ずらし法により高精細化するための第1の輝度データに相当し、出力I/O16により所定のタイミングで画像メモリ14から読み出されてPC30に出力される(#231)。
【0176】
続いて、画素ずらし光学系20が第1の位置から第2の位置に切り換えられ(#233)、再度、先頭コマがマゼンタ色の光で照明された状態でCCD9により読み取られる(#235)。この画像信号も上述と同様に所定のアナログ信号処理とデジタル信号処理とが行われてGの色成分の画像データ(以下、G2ポジデータという。)に反転されるとともに、圧縮されて画像メモリ14に一旦、記憶される(#237,#239)。このG2ポジデータは、画素ずらし法により高精細化するための第2の輝度データに相当し、出力I/O16により所定のタイミングで画像メモリ14から読み出されてPC30に出力される(#241)。
【0177】
続いて、最終コマのフィルム画像の読取りが終了したか否かが判別され(#243)、終了していなければ(#243でNO)、次のコマを所定の撮像位置に設定するべくフィルム5が給送され(#245)、次のコマが所定の撮像位置に設定されると、ステップ#209に戻り、上述した手順と同様の手順で次のコマのフィルム画像がC,Y,Mの色成分に分離して順次、読み取られるとともに、Mの色成分については画素ずらし光学系20を切り換えて2回読み取られ、それぞれR,B,G1,G2のポジデータに変換されてPC30に出力される(#209〜#241)。
【0178】
そして、以下同様に各コマのフィルム画像が読み取られ(#209〜#245のループ)、全てのコマのフィルム画像の読取りが終了すると(#243でYES)、フィルム5がフィルムカートリッジ4内に巻き戻され、イジェクト可能にして処理を終了する(#247)。
【0179】
(2)モノクロームネガのフィルム画像を読取り、画像信号をPC30に出力する場合の処理(図18のフローチャート)。
【0180】
フィルム5がモノクロームフィルムであると、照明部3の発光色が白色に設定され(#251)、画像処理部13におけるネガ/ポジ反転処理及び圧縮処理が「有り」に設定される(#253)。続いて、フィルム5を給送して先頭コマが所定の撮像位置に設定され(#255)、フィルタ部材302が透明板302aに切換設定されて先頭コマが照明部3からの白色の光で照明される。
【0181】
そして、この照明により形成される光像がCCD9で画像信号に光電変換されて取り込まれ(#257)、その画像信号は、アナログプロセス回路10に読み出され、ノイズ低減やレベル調整等の所定のアナログ信号処理が行われた後、A/D変換回路11でデジタルの画像データに変換されて画像処理部13に入力され、更にこの画像処理部13でγ補正、ネガ/ポジ反転処理、画像圧縮等の所定のデジタル信号処理が行われる。このデジタル信号処理では、WB調整は行われず、ネガ/ポジ反転処理により輝度ポジデータに反転され、更にγ補正後に所定の圧縮率で圧縮されて画像メモリ14に一旦、記憶される(#259,#261)。この輝度ポジデータは、画素ずらし法により高精細化するための第1の輝度データ(以下、第1輝度ポジデータという。)に相当し、出力I/O16により所定のタイミングで画像メモリ14から読み出されてPC30に出力される(#263)。
【0182】
続いて、画素ずらし光学系20が第1の位置から第2の位置に切り換えられ(#265)、再度、先頭コマが白色の光で照明された状態でCCD9により読み取られる(#267)。この画像信号も上述と同様に所定のアナログ信号処理とデジタル信号処理とが行われて輝度ポジデータ(以下、第2輝度ポジデータという。)に反転されるとともに、圧縮されて画像メモリ14に一旦、記憶される(#269,#271)。この第2輝度ポジデータは、画素ずらし法により高精細化するための第2の輝度データに相当し、出力I/O16により所定のタイミングで画像メモリ14から読み出されてPC30に出力される(#273)。
【0183】
続いて、最終コマのフィルム画像の読取りが終了したか否かが判別され(#275)、終了していなければ(#275でNO)、次のコマのフィルム画像を読み取るべくステップ#255に戻り、フィルム5を給送して次のコマが所定の撮像位置に設定される(#255)、次のコマが所定の撮像位置に設定されると、上述と同様の手順で画素ずらし光学系20を切り換えて次のコマのフィルム画像が2回読み取られ、それぞれ第1,第2輝度ポジデータに変換されて順次、PC30に出力される(#257〜#273)。
【0184】
そして、以下同様に各コマのフィルム画像が読み取られ(#255〜#275のループ)、全てのコマのフィルム画像の読取りが終了すると(#275でYES)、フィルム5がフィルムカートリッジ4内に巻き戻され、イジェクト可能にして処理を終了する(#277)。
【0185】
(3)カラーポジのフィルム画像を読取り、画像信号をPC30に出力する場合の処理(図19のフローチャート)。
【0186】
図19に示すフローチャートの処理手順は、ステップ#69〜#97の処理手順に対して、照明色の切換順をR→G→BからR→B→Gに変更し、最後の照明色Gに対して画素ずらし光学系20の位置を切り換えて2回、フィルム画像を取り込むようにしたものである。従って、ステップ#281〜#299の処理の内容は実質的にステップ#69〜#87の処理内容と同一であるから、ここでは、ステップ#301以降の処理について説明する。
【0187】
照明色R,Bについてフィルム画像の読取り及び画像信号の出力処理が終了すると、続いて、フィルタ部材302が緑のカラーフィルタ302cに切り換えられ、先頭コマが照明部3からの緑色の光で照明される。そして、この照明により形成される緑の色成分の光像がCCD9で画像信号に光電変換されて取り込まれる(#301)。
【0188】
CCD9で取り込まれた画像信号(Gの色成分のポジ画像信号)についても上述したRの色成分のポジ画像信号と同様の所定のアナログ信号処理とデジタル信号処理とが行われ、Gの色成分の画像データ(G1ポジデータ)はネガ/ポジ反転が行われることなく所定の圧縮率で圧縮されて画像メモリ14に一旦、記憶される(#302,#303)。このG1ポジデータは、画素ずらし法により高精細化するための第1の輝度データに相当し、出力I/O16により所定のタイミングで画像メモリ14から読み出されてPC30に出力される(#305)。
【0189】
続いて、画素ずらし光学系20が第1の位置から第2の位置に切り換えられ(#307)、再度、先頭コマが緑色の光で照明された状態でCCD9により読み取られる(#309)。この画像信号も上述と同様に所定のアナログ信号処理とデジタル信号処理とが行われ、Gの色成分の画像データ(以下、G2ポジデータという。)が所定の圧縮率で圧縮されて画像メモリ14に一旦、記憶される(#310,#311)。このG2ポジデータは、画素ずらし法により高精細化するための第2の輝度データに相当し、出力I/O16により所定のタイミングで画像メモリ14から読み出されてPC30に出力される(#313)。
【0190】
続いて、最終コマのフィルム画像の読取りが終了したか否かが判別され(#315)、終了していなければ(#315でNO)、ステップ#285に戻り、次のコマを所定の撮像位置に設定するべくフィルム5が給送され、次のコマが所定の撮像位置に設定されると、上述した手順と同様の手順で次のコマのフィルム画像がR,B,Gの色成分に分離して順次、読み取られるとともに、Gの色成分については画素ずらし光学系20を切り換えて2回読み取られ、それぞれR,B,G1,G2のポジデータがネガ/ポジ反転されることなく所定の圧縮率で圧縮されてPC30に出力される(#285〜#313)。
【0191】
そして、以下同様に各コマのフィルム画像が読み取られ(#285〜#315のループ)、全てのコマのフィルム画像の読取りが終了すると(#315でYES)、フィルム5がフィルムカートリッジ4内に巻き戻され、イジェクト可能にして処理を終了する(#317)。
【0192】
カラーフィルムに記録されたフィルム画像を読み込んで、画像信号をPR40に出力する処理についても、図9〜図12のフローチャートのステップ#103〜#139、ステップ#143〜#159、ステップ#161〜#187の各処理手順を図16〜図19の各フローチャートと同様の内容に修正することにより画素ずらし法を適用した処理手順とすることができる。なお、この場合は、ステップ#203,#253,#283では圧縮処理が「無し」に設定され、各色の読み取られた画像データの圧縮処理は行なわれない。
【0193】
従って、カラーネガのフィルム画像を読取り、画像信号をPR40に出力する場合は、ステップ#103〜#139の処理手順に対して、照明色の切換順をR→G→BからR→B→Gに変更し、最後の照明色Gに対して画素ずらし光学系20の位置を切り換えて2回、フィルム画像を取り込むようにすればよく、カラーポジのフィルム画像を読取り、画像信号をPR40に出力する場合は、ステップ#161〜#187の処理手順に対して、照明色の切換順をC→M→YからC→Y→Mに変更し、最後の照明色Mに対して画素ずらし光学系20の位置を切り換えて2回、フィルム画像を取り込むようにすればよい。また、モノクロームネガのフィルム画像を読取り、画像信号をPR40に出力する場合は、画像信号をPR30に出力する場合と同様に画素ずらし光学系20の位置を切り換えて2回、フィルム画像を取り込むようにすればよい。
【0194】
図20〜図22に示すフローチャートは、カラーフィルムに記録されたフィルム画像を読み込んで、画像信号をCMYKの色成分で画像処理を行なうプリンタに出力する場合(表3のNo.3′,No.6′参照)に画素ずらし法を適用した処理手順を示すものである。
【0195】
図20〜図22の各フローチャートに示す処理手順は、図9〜図12のフローチャートのステップ#103〜#139、ステップ#161〜#187にそれぞれ対応し、基本的な処理手順は略同じである。なお、ステップ#203,#253,#283では圧縮処理が「無し」に設定され、各色の読み取られた画像データの圧縮処理は行なわれない。
【0196】
従って、以下の説明では各フローチャートについて、図9〜図12のフローチャートの対応するステップの処理との相違点と画素ずらし法に関する部分について説明する。
【0197】
(4)カラーネガのフィルム画像を読取り、画像信号をPR40に出力する場合の処理(図20,図21のフローチャート)。
【0198】
図20,図21に示すフローチャートの処理手順は、ステップ#103〜#139の処理手順に対して、照明色に白色(Wh)を追加し、R,G,Bの各照明色についてフィルム画像を読み取った後、白色の照明色で画素ずらし光学系20の位置を切り換えて2回、フィルム画像を取り込むようにしたものである。従って、ステップ#321〜#351の処理内容は実質的にステップ#103〜#133の処理内容と同一であるから、ここでは、図21のステップ#353以降の処理について説明する。
【0199】
照明色R,G,Bについてフィルム画像の読取り及び画像信号の出力処理が終了すると、続いて、フィルタ部材302が透明板302aに切換設定されて先頭コマが照明部3からの白色の光で照明される。そして、この照明により形成される光像がCCD9で画像信号に光電変換されて取り込まれ(#353)、その画像信号は、アナログプロセス回路10に読み出され、ノイズ低減やレベル調整等の所定のアナログ信号処理が行われた後、A/D変換回路11でデジタルの画像データに変換されて画像処理部13に入力され、更にこの画像処理部13でγ補正等の所定のデジタル信号処理が行われる。このデジタル信号処理では、WB調整と圧縮処理とは行われず、ネガ/ポジ反転処理により輝度ポジデータに反転された後、γ補正されて画像メモリ14に一旦、記憶される(#357,#359)。この輝度ポジデータは、画素ずらし法により高精細化するための第1の輝度データ(以下、第1輝度ポジデータという。)に相当し、出力I/O16により所定のタイミングで画像メモリ14から読み出されてPR40に出力される(#361)。
【0200】
続いて、画素ずらし光学系20が第1の位置から第2の位置に切り換えられ(#363)、再度、先頭コマが白色の光で照明された状態でCCD9により読み取られる(#365)。この画像信号も上述と同様に所定のアナログ信号処理とデジタル信号処理とが行われて輝度ポジデータ(以下、第2輝度ポジデータという。)に反転された後、γ補正されて画像メモリ14に一旦、記憶される(#367,#369)。この第2輝度ポジデータは、画素ずらし法により高精細化するための第2の輝度データに相当し、出力I/O16により所定のタイミングで画像メモリ14から読み出されてPR40に出力される(#371)。
【0201】
続いて、最終コマのフィルム画像の読取りが終了したか否かが判別され(#373)、終了していなければ(#373でNO)、次のコマを所定の撮像位置に設定するべくフィルム5が給送され(#385)、次のコマが所定の撮像位置に設定されると、ステップ#329に戻り、上述した手順と同様の手順で次のコマのフィルム画像がR,B,Gの色成分に分離して順次、読み取られるとともに、輝度成分については画素ずらし光学系20を切り換えて2回読み取られ、それぞれC,M,Y,第1輝度,第2輝度のポジデータにネガ/ポジ反転されて圧縮されることなくPR40に出力される(#329〜#369)。
【0202】
そして、以下同様に各コマのフィルム画像が読み取られ(#329〜#373のループ)、全てのコマのフィルム画像の読取りが終了すると(#371でYES)、フィルム5がフィルムカートリッジ4内に巻き戻され、イジェクト可能にして処理を終了する(#375)。
【0203】
(5)カラーポジのフィルム画像を読取り、画像信号をPR40に出力する場合の処理(図22のフローチャート)
図22に示すフローチャートの処理手順は、ステップ#161〜#187の処理手順に対して、照明色に白色(Wh)を追加し、C,M,Yの各照明色についてフィルム画像を読み取った後、白色の照明色で画素ずらし光学系20の位置を切り換えて2回、フィルム画像を取り込むようにしたものである。従って、ステップ#381〜#403の処理内容は実質的にステップ#161〜#183の処理内容と同一であるから、ここでは、ステップ#405以降の処理について説明する。
【0204】
照明色C,M,Yについてフィルム画像の読取り及び画像信号の出力処理が終了すると、続いて、フィルタ部材302が透明板302aに切換設定されて先頭コマが照明部3からの白色の光で照明される。そして、この照明により形成される光像がCCD9で画像信号に光電変換されて取り込まれ(#405)、その画像信号は、アナログプロセス回路10に読み出され、ノイズ低減やレベル調整等の所定のアナログ信号処理が行われた後、A/D変換回路11でデジタルの画像データに変換されて画像処理部13に入力され、更にこの画像処理部13でγ補正等の所定のデジタル信号処理が行われる。このデジタル信号処理では、WB調整、ネガ/ポジ反転及び圧縮処理は行われず、輝度ポジデータがγ補正された後、圧縮されることなく画像メモリ14に一旦、記憶される(#407)。この輝度ポジデータは、画素ずらし法により高精細化するための第1輝度ポジデータに相当し、出力I/O16により所定のタイミングで画像メモリ14から読み出されてPR40に出力される(#409)。
【0205】
続いて、画素ずらし光学系20が第1の位置から第2の位置に切り換えられ(#411)、再度、先頭コマが白色の光で照明された状態でCCD9により読み取られる(#413)。この画像信号も上述と同様に所定のアナログ信号処理とデジタル信号処理とが行われて第2輝度ポジデータがγ補正された後、圧縮されることなく画像メモリ14に一旦、記憶される(#415)。この第2輝度ポジデータは、画素ずらし法により高精細化するための第2の輝度データに相当し、出力I/O16により所定のタイミングで画像メモリ14から読み出されてPR40に出力される(#417)。
【0206】
続いて、最終コマのフィルム画像の読取りが終了したか否かが判別され(#419)、終了していなければ(#419でNO)、ステップ#385に戻り、次のコマを所定の撮像位置に設定するべくフィルム5が給送され、次のコマが所定の撮像位置に設定されると、上述した手順と同様の手順で次のコマのフィルム画像がC,M,Yの色成分に分離して順次、読み取られるとともに、輝度成分については画素ずらし光学系20を切り換えて2回読み取られ、それぞれC,M,Y,第1輝度,第2輝度のポジデータが圧縮されることなくPR40に出力される(#385〜#417)。
【0207】
そして、以下同様に各コマのフィルム画像が読み取られ(#385〜#419のループ)、全てのコマのフィルム画像の読取りが終了すると(#419でYES)、フィルム5がフィルムカートリッジ4内に巻き戻され、イジェクト可能にして処理を終了する(#421)。
【0208】
なお、上述のフローチャートでは自動的に画素ずらし法を適用するようにしているが、フィルム画像読取装置1′に高精細画像読取モードを設け、操作部19から高精細画像読取モードが設定されているときにのみ画素ずらし法を適用してフィルム画像を読み取るようにしてもよい。このようにすれば、ユーザのニーズに合った画質を自由に選択でき、使い勝手がより向上する。
【0209】
上記のように、第2の実施形態に係るフィルム画像読取装置1′では、輝度データに相当するデータに対して画素ずらし法により2枚の画像データを読み取り、それぞれPC30若しくはPR40に出力するようにしているので、出力機器側で高精細のフィルム画像を得ることができる。
【0210】
なお、上記実施の形態では、撮像素子としてエリアセンサを用いているが、ラインセンサを用いてフィルム画像を読み取るようにしてもよい。ラインセンサを用いた場合は、エリアセンサに比べてフィルム画像の読取速度は低下するが、画素ずらし法を適用することなく高解像度の画像データを取り込むことができる利点がある。
【0211】
また、上記実施の形態では、フィルムのように画像が形成されたシート部材に照明光を透過させて当該画像の光像が形成されるタイプについて説明したが、本発明はこのタイプに限定されるものではなく、画像が形成されたシート部材に照明光を反射させて当該画像の光像が形成されるタイプ(例えば原稿画像など)についても適用することができる。
【0212】
また、本実施の形態では、カラー画像の色成分の取扱いの異なる出力機器としてパーソナルコンピュータとプリンタとを接続可能にしているが、R,G,Bの色成分でカラー画像を取り扱う機器としてはパーソナルコンピュータに限定されるものではなく、例えばCRTやLCD(Liquid Crystal Display)等の表示装置でもよく、C,M,Yの色成分でカラー画像を取り扱う機器としてはプリンタに限定されるものではなく、例えば印刷機や印画紙を露光することで画像を顕像化するプリント機などでもよい。
【0213】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、画像が記録されたシート部材を照明光で照射し、その画像を撮像手段で撮像してその撮像画像を外部接続された出力機器に出力する画像読取装置において、第1の三原色とこれと補色関係にある第2の三原色とからなる6種類の色が発光可能な照明手段と、撮像手段で取り込まれた画像信号の明暗及び色彩を反転する信号反転手段とを設け、フィルムのネガ/ポジの種類に基づいて照明手段の発光色を設定するとともに、出力される画像信号が出力機器の取扱可能な色成分の画像信号となるように信号反転手段の反転の有無を制御するようにしたので、高画質の画像を読み取ることができるとともに、出力機器での画像データの取扱いが容易となり、画質劣化の少ない画像を出力することができる。
【0214】
特に三原色の色成分の画像に加えて白色照明により輝度成分の画像を取り込むようにしたので、パーソナルコンピュータやプリンタを介して読取画像を再生する際、色再現性に優れた再生画像を得ることができる。また、画像の圧縮や出力機器への送信の際、圧縮処理及び送信処理の高速化も可能となる。
【0215】
また、照明手段を、赤、緑、青の単色光を発光する3種類の光源とこれらの光源の発光を制御する発光制御手段とで構成したので、照明手段の構造が簡単かつ小型になる。
【0216】
また、新写真システムに適用されるフィルムの場合、フィルムカートリッジに記録されたフィルム情報を読み取り、その情報内容に基づいてフィルムの陰陽の種類を自動設定するようにしたので、フィルムの種類のマニュアル設定操作が不要になり、操作性が向上する。また、出力機器の接続状態を判別して出力すべき画像信号の色の種類を自動設定するようにしてので、マニュアルでのその操作が不要になり、操作性が向上する。
【0217】
また、各色成分の画像信号を撮像手段で取り込まれる毎に、外部接続される出力機器に順次、出力するようにしたので、全色成分の画像信号を一括して出力する場合に比して画像信号のメモリ容量を低減することができ、コスト低減に寄与する。
【0218】
また、R,G,Bの三原色で画像処理が行われる出力機器に撮像手段で取り込まれた画像信号が出力されるときは、当該画像信号を圧縮し、C,M,Yの三原色で画像処理が行われる出力機器に画像信号が出力されるときは、当該画像信号を圧縮しないようにしたので、画像データのRGB対応の出力機器への転送を迅速に行なうことができるとともに、CMY対応の出力機器への転送及び信号処理を効率よく行なうことができる。
【0219】
また、撮像手段の撮像面に対する被写体光像の結像位置を当該撮像手段の画素ピッチよりも小さい所定量だけ変位可能にし、少なくとも1の照明色について撮像面に対する被写体光像の結像位置を変位させて複数の画像を取り込むようにしたので、両画像を用いて読取画像の高精細化が可能になる。
【0220】
また、高精細画像読取モードを設定可能にし、高精細画像読取モードが設定されたとき、撮像面に対する被写体光像の結像位置を変位させて高精細化が可能な画像データを読み取るようにしたので、ユーザのニーズに合った画質を自由に選択でき、画像読取装置の使い勝手が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフィルム画像読取装置の第1の実施形態のブロック構成図である。
【図2】第1の実施形態に係る照明部の概略構成を示す斜視図である。
【図3】第2の実施形態に係る照明部の概略構成を示す斜視図である。
【図4】第3の実施形態に係る照明部の概略構成を示す斜視図である。
【図5】本発明に係るフィルム画像読取装置のフィルム画像の読取り及び画像データの出力の処理を示すフローチャートである。
【図6】本発明に係るフィルム画像読取装置のフィルム画像の読取り及び画像データの出力の処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明に係るフィルム画像読取装置のフィルム画像の読取り及び画像データの出力の処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明に係るフィルム画像読取装置のフィルム画像の読取り及び画像データの出力の処理を示すフローチャートである。
【図9】本発明に係るフィルム画像読取装置のフィルム画像の読取り及び画像データの出力の処理を示すフローチャートである。
【図10】本発明に係るフィルム画像読取装置のフィルム画像の読取り及び画像データの出力の処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明に係るフィルム画像読取装置のフィルム画像の読取り及び画像データの出力の処理を示すフローチャートである。
【図12】本発明に係るフィルム画像読取装置のフィルム画像の読取り及び画像データの出力の処理を示すフローチャートである。
【図13】本発明に係るフィルム画像読取装置の第2の実施形態のブロック構成図である。
【図14】画素ずらし光学系の概略構成を示す図である。
【図15】画素ずらし光学系を第1の位置と第2の位置とに切り換えた場合の被写体に対する撮像面の相対的な位置ずれを示す図である。
【図16】第2の実施形態に係るフィルム画像読取装置のカラーネガのフィルム画像を読取り、パーソナルコンピュータに出力する場合の処理手順を示すフローチャートである。
【図17】第2の実施形態に係るフィルム画像読取装置のカラーネガのフィルム画像を読取り、パーソナルコンピュータに出力する場合の処理手順を示すフローチャートである。
【図18】第2の実施形態に係るフィルム画像読取装置のモノクロームネガのフィルム画像を読取り、パーソナルコンピュータに出力する場合の処理手順を示すフローチャートである。
【図19】第2の実施形態に係るフィルム画像読取装置のカラーポジのフィルム画像を読取り、パーソナルコンピュータに出力する場合の処理手順を示すフローチャートである。
【図20】第2の実施形態に係るフィルム画像読取装置のカラーネガのフィルム画像を読取り、CMYKの色成分で画像処理を行なうプリンタに出力する場合の処理手順を示すフローチャートである。
【図21】第2の実施形態に係るフィルム画像読取装置のカラーネガのフィルム画像を読取り、CMYKの色成分で画像処理を行なうプリンタに出力する場合の処理手順を示すフローチャートである。
【図22】第2の実施形態に係るフィルム画像読取装置のカラーポジのフィルム画像を読取り、CMYKの色成分で画像処理を行なうプリンタに出力する場合の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1,1′ フィルム画像読取装置(画像読取装置)
2 フィルム給送部
3,3′,3″ 照明部(照明手段)
301,301′,301″ 光源
302 フィルタ部材
303 駆動部材
304 位置検出部材
305 拡散板
306 導光板
4 フィルムカートリッジ
5 フィルム(シート部材)
6 フィルム情報読取部
7 磁気情報読取部
8 撮影レンズ
9 撮像素子(撮像手段)
10 アナログプロセス回路
11 A/D変換回路
12 タイミングジェネレータ
13 画像処理部(画像合成手段)
131 ネガ/ポジ反転処理部
132 画像圧縮部(画像圧縮手段)
14 画像メモリ
15 メモリコントローラ
16 出力I/O
17a,17b コネクタ(第1,第2の接続手段)
18 制御部(第1,第2の設定手段、制御手段、発光制御手段、圧縮制御手段、撮像制御手段)
181 フィルム情報判別部
19 操作部(出力色設定手段,モード設定手段)
20 画素ずらし光学系(像変位手段,光学手段)
21 駆動部(像変位制御手段)
30 パーソナルコンピュータ(出力機器)
40 プリンタ(出力機器)

Claims (22)

  1. 画像が記録されたシート部材に複数の色の照明光を順次、照射して当該画像の光像を作成し、その光像を撮像手段で順次、画像信号に光電変換して取り込み、それらの色の画像信号を、外部接続される出力機器の取扱可能な色の画像信号に変換して出力する画像読取装置であって、第1の三原色とこれと補色関係にある第2の三原色とからなる6種類の色が発光可能な照明手段と、上記シート部材に記録された画像の陰陽の種類を設定する第1の設定手段と、上記外部接続される出力機器の取扱可能な色の種類を設定する第2の設定手段と、上記撮像手段で取り込まれた画像信号の明暗及び色彩を反転する信号反転手段と、上記第1の設定手段で設定された画像の種類と上記第2の設定手段で設定された色の種類とに基づいて上記照明光の発光色と上記信号反転手段の反転処理の有無とを制御する制御手段とを備えたことを特徴とする画像読取装置。
  2. 上記第1の三原色は加色法における三原色の赤、青、緑であり、上記第2の三原色は減色法における三原色のシアン、マゼンタ、イエローであることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. 上記照明手段は、赤、緑、青の単色光を発光する3種類の光源とこれらの光源の発光を制御する発光制御手段とからなり、上記単色光を単独で発光し、若しくは2色以上を同時に発光して上記6種類の色を発光するものであることを特徴とする請求項2記載の画像読取装置。
  4. 上記画像が記録されたシート部材は、新写真システムに適用されるフィルムからなり、上記第1の設定手段は、上記フィルムが収納されるフィルムカートリッジに記録されたフィルムの種類に関する情報を読み取り、その情報内容に基づいて画像の陰陽の種類を自動設定するものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像読取装置。
  5. 請求項1記載の画像読取装置において、第1の三原色の色成分で画像処理を行なう第1の画像処理装置が外部接続される第1の接続手段と、第2の三原色の色成分で画像処理を行なう第2の画像処理装置が外部接続される第2の接続手段とを備え、上記第2の設定手段は、上記第1,第2の接続手段の接続状態を検出し、その検出結果に基づいて色の種類を自動設定するものであることを特徴とする画像読取装置。
  6. 各色成分の画像信号は、上記撮像手段で取り込まれる毎に、外部接続される出力機器に順次、出力されることを特徴とする請求項1又は2記載の画像読取装置。
  7. 請求項2記載の画像読取装置において、上記撮像手段で読み取られた画像信号を圧縮する画像圧縮手段と、上記第2の設定手段で上記出力機器の取扱可能な色が第1の三原色に設定されているとき、上記画像圧縮手段を動作させて画像信号の圧縮を行なわせる圧縮制御手段とを更に備えたことを特徴とする画像読取装置。
  8. 上記制御手段は、上記シート部材の画像がカラーネガ画像で、上記出力機器の取扱可能な色が第1の三原色であるとき、当該カラーネガ画像を第2の三原色の単色光で照明し、上記撮像手段で取り込まれた第2の三原色の色成分からなるネガ画像信号を上記信号反転手段で第1の三原色の色成分からなるポジ画像信号に反転することを特徴とする請求項1又は2記載の画像読取装置。
  9. 上記制御手段は、上記シート部材の画像がカラーネガ画像で、上記出力機器の取扱可能な色が第2の三原色であるとき、当該カラーネガ画像を第1の三原色の単色光で照明し、上記撮像手段で取り込まれた第1の三原色の色成分からなるネガ画像信号を上記信号反転手段で第2の三原色の色成分からなるポジ画像信号に反転することを特徴とする請求項1又は2記載の画像読取装置。
  10. 請求項9記載の画像読取装置において、上記照明手段は、更に白色の照明光を発光可能になされ、上記制御手段は、当該カラーネガ画像を第1の三原色の単色光と白色光とで順次、照明し、上記撮像手段で取り込まれた第1の三原色の色成分と輝度成分とからなるネガ画像信号を上記信号反転手段でポジ画像信号に反転して出力することを特徴とする画像読取装置。
  11. 上記制御手段は、上記シート部材の画像がカラーポジ画像で、上記出力機器の取扱可能な色が第2の三原色であるとき、当該カラーポジ画像を第2の三原色の単色光で照明し、上記撮像手段で取り込まれた第2の三原色の色成分からなるポジ画像信号を上記信号反転手段で反転処理することなく出力することを特徴とする請求項1又は2記載の画像読取装置。
  12. 請求項11記載の画像読取装置において、上記照明手段は、更に白色の照明光を発光可能になされ、上記制御手段は、当該カラーポジ画像を第2の三原色の単色光と白色光とで順次、照明し、上記撮像手段で取り込まれた第2の三原色の色成分と輝度成分とからなるポジ画像信号を上記信号反転手段で反転処理することなく出力することを特徴とする画像読取装置。
  13. 上記制御手段は、上記シート部材の画像がカラーポジ画像で、上記出力機器の取扱可能な色が第1の三原色であるとき、当該カラーポジ画像を第1の三原色の単色光で照明し、上記撮像手段で取り込まれた第1の三原色の色成分からなるポジ画像信号を上記信号反転手段で反転処理することなく出力することを特徴とする請求項1又は2記載の画像読取装置。
  14. 請求項1又は2記載の画像読取装置において、上記照明手段は、更に白色の照明光を発光可能になされ、上記制御手段は、上記シート部材の画像がモノクロームネガ画像であるとき、当該モノクロームネガ画像を白色光で照明し、上記撮像手段で取り込まれた輝度成分からなるネガ画像信号を上記信号反転手段でポジ画像信号に反転して出力することを特徴とする画像読取装置。
  15. 請求項1又は2記載の画像取込装置において、更に出力信号をモノクローム信号に設定する出力色設定手段を備え、上記制御手段は、上記シート部材の画像がカラーネガ画像で、出力信号がモノクローム信号に設定されているとき、当該カラーネガ画像を白色光で照明し、上記撮像手段で取り込まれた輝度成分からなるネガ画像信号を上記信号反転手段でポジ画像信号に反転して出力することを特徴とする画像読取装置。
  16. 請求項1又は2記載の画像取込装置において、更に出力信号をモノクローム信号に設定する出力色設定手段を備え、上記制御手段は、上記シート部材の画像がカラーポジ画像で、出力信号がモノクローム信号に設定されているとき、当該カラーポジ画像を白色光で照明し、上記撮像手段で取り込まれた輝度成分からなるネガ画像信号を上記信号反転手段で反転処理することなく出力することを特徴とする画像読取装置。
  17. 請求項1又は2記載の画像読取装置において、上記撮像手段の撮像面に結像される光像の位置を当該撮像手段の画素ピッチよりも小さい所定量だけ変位させる像変位手段と、上記像変位手段を駆動して当該色の照明光による光像の上記撮像面における結像位置を変位させる像変位制御手段と、上記撮像面の結像位置が変位した光像をそれぞれ上記撮像手段で撮像させる撮像制御手段とを更に設け、少なくとも1の色について、当該色の照明光で形成される光像を像変位させて複数の画像を取り込むことを特徴とする画像読取装置。
  18. 上記照明色が加色法の三原色の単色光で照明されるときは、少なくとも緑の照明光で形成される光像について像変位させて複数の画像を取り込むことを特徴とする請求項17記載の画像読取装置。
  19. 上記照明光が減色法の三原色の単色光で照明されるときは、少なくともマゼンタの照明光で形成される光像について像変位させて複数の画像を取り込むことを特徴とする請求項17記載の画像読取装置。
  20. 請求項10又は12記載の画像読取装置において、上記撮像手段の撮像面に結像される光像の位置を当該撮像手段の画素ピッチよりも小さい所定量だけ変位させる像変位手段と、上記像変位手段を駆動して当該色の照明光による光像の上記撮像面における結像位置を変位させる像変位制御手段と、上記撮像面の結像位置が変位した光像をそれぞれ上記撮像手段で撮像させる撮像制御手段とを更に設け、白色の照明光で形成される光像について像変位させて複数の画像を取り込むことを特徴とする画像読取装置。
  21. 上記像変位手段は、上記シート部材と上記撮像手段との間に設けられ、当該撮像手段の撮像面への光像の結像位置を変位させる光学手段からなり、撮像手段に対して撮像面に投影される光像を光学的に変位させて当該撮像面への光像の結像位置を変位させることを特徴とする請求項17〜20のいずれかに記載の画像読取装置。
  22. 請求項17〜20のいずれかに記載の画像読取装置において、高精細画像読取モードを設定するモード設定手段を更に備え、上記モード設定手段で高精細画像読取モードが設定されているとき、所定の色成分について、撮像面における光像を像変位させて複数の画像を取り込むことを特徴とする画像読取装置。
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