JP3551399B2 - 棚の仕切り装置 - Google Patents
棚の仕切り装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3551399B2 JP3551399B2 JP25059195A JP25059195A JP3551399B2 JP 3551399 B2 JP3551399 B2 JP 3551399B2 JP 25059195 A JP25059195 A JP 25059195A JP 25059195 A JP25059195 A JP 25059195A JP 3551399 B2 JP3551399 B2 JP 3551399B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shelf
- guide groove
- locking
- piece
- partition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Assembled Shelves (AREA)
- Tables And Desks Characterized By Structural Shape (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、図書館や事務所等で使用される棚において、左右の側面部材の間に掛け渡した棚板の上方の空間を左右に仕切る装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の棚の仕切り装置としては、例えば線材を側面視上向きコ字状または逆台形状に折曲して形成した仕切り枠の上端部を、上段の棚板の下面に着脱自在に嵌合したものや、正面視L字形の板材からなる仕切り板の水平片の後端に垂下片を連設し、この垂下片を棚板の後面と当接させて、仕切り板を棚板の上面に沿って左右方向に移動可能としたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
これらの中、前者は、上段の棚板下面に仕切り枠を取付けるため、書籍の高さと棚の位置関係によっては、仕切りとして使い勝手が悪い場合があり、また書籍類と上段の棚板との間に仕切り枠が露出するため、見栄えが悪い。
【0004】
また、後者は、棚の位置関係には影響されないものの、仕切り板が邪魔になって、棚板に載置した書籍等の後面に当接させて、書籍等の背表紙を整列させるようにする棚の奥行調節装置との併用ができず、書籍等が奥に入って、背表紙が見にくくなり、また、仕切り板が書籍等の重みにより傾斜したり転倒したりすることがある。
【0005】
本発明は、このような問題点を解決するために、上下の棚の位置関係による影響を受けずに、仕切りとしての使い勝手が良く、しかも棚の奥行調節装置との併用が可能で、見栄えのよい棚の仕切り装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、上記課題は次のようにして解決される。
(1) 左右の側面部材の間に掛け渡した棚板の上方の空間を左右方向に仕切る棚の仕切り装置であって、前面に左右方向を向く案内溝を有し、かつ棚板の上方に設けた左右方向を向く背杆の左右端に設けた支持片を、棚の側面部材に係止した棚板支持用の左右のブラケットに、前後方向に適宜の間隔を置いて設けた複数の係止部のいずれかに選択的に係合させることにより、前記背杆を、棚板の上方において、前後位置を調節しうるようにし、か つ背杆の前面における前記案内溝に、前後方向を向く仕切り部材の後端に設けた係止体を係脱自在に、かつ左右方向に摺動自在に嵌合する。
【0007】
(2) 上記(1)項において、案内溝に係止体を嵌合したとき、仕切り部材の下端が棚板の上面と当接するようにする。
【0008】
(3) 上記(1)または(2)項において、係止体を案内溝へ嵌合したとき、係止体の上下片が弾性変形して、案内溝の上下面に圧接するようにする。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施例を、添付図面を参照して説明する。
(1)は、図書館等の書棚(棚装置)の複数の側面部材で、上下の端部同士が左右方向を向く横材、または天井板及び台板等(いずれも図示略)により連結され、互いに左右方向に所定の間隔を保つようにして、床面上に立設されている。
【0010】
各側面部材(1)は、前後の端面中央に上下方向を向く凹溝(2)が形成された木製板よりなる側面パネル(3)と、一部が凹溝(2)内に嵌合するようにして、側面パネル(3)の前後の端部に取付けられ、かつ両側面中央に多数の縦長の係止孔(4)が、上下方向に等間隔をもって穿設された鋼製の角管状の前後1対の補強杆(5)と、2個の補強杆(5)(5)とその間の側面パネル(3)とを前後方向に連続して貫通し、それらを強力に締着する少なくとも上下1対のボルト・ナット(図示略)と、前方の補強杆(5)の前部、及び後方の補強杆(5)の後部を覆う端部カバー(6)とからなっている。
【0011】
側面パネル(3)の前後の端面と、それらに対向する端部カバー(6)の端面との間隙(7)は、補強杆(5)に穿設した係止孔(4)の横幅より若干大とし、その間隙(7)内に係止孔(4)が位置するようにしてある。
【0012】
書棚の最も外側となる側面部材(1)の外側面には、上記のような間隙(7)を閉塞する部材を設けるか、または側面パネル(3)か端部カバー(6)のいずれか一方の縁を延出させて、上記のような間隙(7)が形成されないようにしておくのがよい。
【0013】
(8)は鋼板製の棚板、(9)は、棚板(8)の両端部を側面部材(1)に支持させるためのブラケットである。
【0014】
ブラケット(9)は、前後方向の長さを棚板(8)の奥行きよりわずかに小とした垂直片(10)を有し、垂直片(10)の前部と後部の外面には、下向き鉤形の係止片(11)(12)が連設されている。
【0015】
両係止片(11)(12)の前後方向の間隔は、前後の補強杆(5)の係止孔(4)の間隔と同一としてある。
【0016】
垂直片(10)の下端には、内側端に起立片(13a)を有するほぼ水平の内向きの棚受片(13)が連設されている。
また、垂直片(10)には、上方に開口する複数の切欠きからなる係止部(14)(15)(16)(17)が、前後方向に適宜の間隔を置いて切設されている。
【0017】
(18)は、棚板(8)上に載置した書籍等の後面に当接するようにした左右方向を向く背杆で、垂直片(18a)の上端に前方を向く上片(18b)を連設し、上片(18b)の前端に短寸の垂下片(18c)を連設し、上記垂直片(18a)の下端に前方を向く下片(18d)を連設するとともに、下片(18d)の前端に垂下片(18e)を連設したものよりなっている。
【0018】
垂直片(18a)と上片(18b)と垂下片(18c)と下片(18d)とにより、背杆(18)の全長にわたって前方に開口する案内溝(19)が形成されている。
【0019】
背杆(18)の両端には、側面形が前向L字状をなす垂直の支持片(20)が固着され、各支持片(20)の下端には、下向き突片状の係止片(21)が連設されている。
【0020】
この各係止片(21)を、側面部材(1)に装着したブラケット(9)の垂直片(10)における上記切欠き(14)〜(17)のいずれかに選択的に係合させることにより、背杆(18)は、棚板(8)の上方において、前後位置調節可能としてブラケット(9)に支持されている。
【0021】
棚板(8)の左右方向の長さと、左右のブラケット(9)(9)を各側面部材(1)(1)に取付けたときの両垂直片(10)(10)間の間隔とは一致させておくのがよく、そのようにすることによって、棚板(8)を各棚受片(13)に載置したとき、棚板(8)の各端面がブラケット(9)の垂直片(10)の内面に密接し、垂直片(10)とそのいずれかの係止部(14)〜(17)に嵌合した支持片(20)の係止片(21)とが棚板(8)の端面と側面部材(1)との間に挾み込まれ、係止片(21)が係止部(14)〜(17)から妄りに外れることがなくなるとともに、ブラケット(9)がほとんど外部に露呈することがなくなり、外観をよくすることができる。
【0022】
背杆(18)の案内溝(19)には、線材(23)を方形枠状に折曲して形成した前後方向を向く仕切り部材(22)の後端に設けた係止体(24)が、前方より係脱自在、かつ適宜の抵抗力をもって左右方向に摺動自在に嵌合されている。
【0023】
係止体(24)は、鋼板により側面視ほぼC字状に形成され、背杆(18)の案内溝(19)内に嵌合したとき、円弧状の上下片が若干弾性変形して、背杆(18)の垂直片(18a)、上片(18b)、垂下片(18c)及び下片(18d)の内面に圧接し、案内溝(19)から妄りに外れなくなるとともに、案内溝(19)に沿う方向への移動に適度の抵抗力を付与するようになってる。
【0024】
背杆(18)の上方の垂下片(18c)は、係止体(24)の上端が前方へ外れるのを阻止する作用を有している。
線材(23)の後端部は、係止体(24)のほぼ中央を貫通し、側方に折曲した端末部(23a)を係止体(24)の裏面に溶接することにより、係止体(24)に強固に結合されている。
【0025】
また、案内溝(19)に係止体(24)を嵌合させたとき、線材(23)の少なくとも前下端が棚板(8)の上面と当接するようにしてあり、このようにすることによって、仕切り部材(22)への負荷が棚板(8)に分散させられ、係止体(24)が案内溝(19)から妄りに外れたり、線材(23)の後部が折損したりするのを防止するようになっている。
【0026】
この実施例によると、背杆(18)の取付けに当たっては、棚板(8)を載置した左右のブラケット(9)の上方から、背杆(18)の両端に固着した左右の支持片(20)の下端の係止片(21)をブラケット(9)のいずれかの係止部(14)〜(17)に嵌合させるだけでよい。また、背杆(18)の取外しや位置変更は、背杆(18)を持ち上げて左右の支持片(20)の下端の係止片(21)をブラケット(9)の係止部(14)〜(17)から抜くだけでよく、極めて簡単な作業で背杆(18)の着脱及び位置変更が行える。
【0027】
また、棚板(8)を支持する左右のブラケット(9)に係止部(14)〜(17)を設けたことにより、背杆取付用の係止部材を新たに設ける必要がなく、少ない部材で済み、かつ見栄えを良くすることができる。
【0028】
【発明の効果】
(a) 棚の奥行調節装置をなす前後位置調節可能な背杆に仕切り部材を設けたので、背杆の前後位置調節が仕切り部材により妨げられることがなく、仕切り装置と奥行調節装置との併設が可能となる。
すなわち、棚に載置する書籍類等の奥行きに合わせて、背杆の前後位置を調節することにより、書籍等の背表紙を適切な前後位置に整えて並べることができるとともに、仕切り部材の係止部を背杆に沿って左右方向に移動させて、仕切り部材の左右方向の位置を調節することができる。
【0029】
(b) 仕切り部材は、背杆とともに前後方向に移動するので、書籍等のサイズに合わせて背杆の前後位置を調節するだけで、仕切り部材を適切な前後位置に移動し、書籍等の横倒れを確実に防止することができる。したがって、書籍のサイズに合わせて多数の仕切り部材を用意しておいたり、仕切り部材の前後位置を個別に調節したりする必要がない。
【0030】
(c) 請求項2記載の発明のように、案内溝に係止体を嵌合させたときに、仕切り部材の下端が棚板の上面と当接するようにしておけば、仕切り部材への負荷を棚板に分散させることができ、仕切り枠の変形を防止することができる。
【0031】
(d) 請求項3記載の発明のようにすれば、係止部材の弾性変形により、案内溝に対する係止部材の着脱を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の要部の分解斜視図である。
【図2】同じく組立てた状態の要部の斜視図である。
【符号の説明】
(1)側面部材
(2)凹溝
(3)側面パネル
(4)係止孔
(5)補強杆
(6)端部カバー
(7)間隙
(8)棚板
(9)ブラケット
(10)垂直片
(11)(12)係止片
(13)棚受片
(13a)起立片
(14)(15)(16)(17)係止部
(18)背杆
(18a)垂直片
(18b)上片
(18c)垂下片
(18d)下片
(19)案内溝
(20)支持片
(21)係止片
(22)仕切り部材
(23)線材
(23a)端末部
(24)係止体
【発明の属する技術分野】
本発明は、図書館や事務所等で使用される棚において、左右の側面部材の間に掛け渡した棚板の上方の空間を左右に仕切る装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の棚の仕切り装置としては、例えば線材を側面視上向きコ字状または逆台形状に折曲して形成した仕切り枠の上端部を、上段の棚板の下面に着脱自在に嵌合したものや、正面視L字形の板材からなる仕切り板の水平片の後端に垂下片を連設し、この垂下片を棚板の後面と当接させて、仕切り板を棚板の上面に沿って左右方向に移動可能としたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
これらの中、前者は、上段の棚板下面に仕切り枠を取付けるため、書籍の高さと棚の位置関係によっては、仕切りとして使い勝手が悪い場合があり、また書籍類と上段の棚板との間に仕切り枠が露出するため、見栄えが悪い。
【0004】
また、後者は、棚の位置関係には影響されないものの、仕切り板が邪魔になって、棚板に載置した書籍等の後面に当接させて、書籍等の背表紙を整列させるようにする棚の奥行調節装置との併用ができず、書籍等が奥に入って、背表紙が見にくくなり、また、仕切り板が書籍等の重みにより傾斜したり転倒したりすることがある。
【0005】
本発明は、このような問題点を解決するために、上下の棚の位置関係による影響を受けずに、仕切りとしての使い勝手が良く、しかも棚の奥行調節装置との併用が可能で、見栄えのよい棚の仕切り装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、上記課題は次のようにして解決される。
(1) 左右の側面部材の間に掛け渡した棚板の上方の空間を左右方向に仕切る棚の仕切り装置であって、前面に左右方向を向く案内溝を有し、かつ棚板の上方に設けた左右方向を向く背杆の左右端に設けた支持片を、棚の側面部材に係止した棚板支持用の左右のブラケットに、前後方向に適宜の間隔を置いて設けた複数の係止部のいずれかに選択的に係合させることにより、前記背杆を、棚板の上方において、前後位置を調節しうるようにし、か つ背杆の前面における前記案内溝に、前後方向を向く仕切り部材の後端に設けた係止体を係脱自在に、かつ左右方向に摺動自在に嵌合する。
【0007】
(2) 上記(1)項において、案内溝に係止体を嵌合したとき、仕切り部材の下端が棚板の上面と当接するようにする。
【0008】
(3) 上記(1)または(2)項において、係止体を案内溝へ嵌合したとき、係止体の上下片が弾性変形して、案内溝の上下面に圧接するようにする。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施例を、添付図面を参照して説明する。
(1)は、図書館等の書棚(棚装置)の複数の側面部材で、上下の端部同士が左右方向を向く横材、または天井板及び台板等(いずれも図示略)により連結され、互いに左右方向に所定の間隔を保つようにして、床面上に立設されている。
【0010】
各側面部材(1)は、前後の端面中央に上下方向を向く凹溝(2)が形成された木製板よりなる側面パネル(3)と、一部が凹溝(2)内に嵌合するようにして、側面パネル(3)の前後の端部に取付けられ、かつ両側面中央に多数の縦長の係止孔(4)が、上下方向に等間隔をもって穿設された鋼製の角管状の前後1対の補強杆(5)と、2個の補強杆(5)(5)とその間の側面パネル(3)とを前後方向に連続して貫通し、それらを強力に締着する少なくとも上下1対のボルト・ナット(図示略)と、前方の補強杆(5)の前部、及び後方の補強杆(5)の後部を覆う端部カバー(6)とからなっている。
【0011】
側面パネル(3)の前後の端面と、それらに対向する端部カバー(6)の端面との間隙(7)は、補強杆(5)に穿設した係止孔(4)の横幅より若干大とし、その間隙(7)内に係止孔(4)が位置するようにしてある。
【0012】
書棚の最も外側となる側面部材(1)の外側面には、上記のような間隙(7)を閉塞する部材を設けるか、または側面パネル(3)か端部カバー(6)のいずれか一方の縁を延出させて、上記のような間隙(7)が形成されないようにしておくのがよい。
【0013】
(8)は鋼板製の棚板、(9)は、棚板(8)の両端部を側面部材(1)に支持させるためのブラケットである。
【0014】
ブラケット(9)は、前後方向の長さを棚板(8)の奥行きよりわずかに小とした垂直片(10)を有し、垂直片(10)の前部と後部の外面には、下向き鉤形の係止片(11)(12)が連設されている。
【0015】
両係止片(11)(12)の前後方向の間隔は、前後の補強杆(5)の係止孔(4)の間隔と同一としてある。
【0016】
垂直片(10)の下端には、内側端に起立片(13a)を有するほぼ水平の内向きの棚受片(13)が連設されている。
また、垂直片(10)には、上方に開口する複数の切欠きからなる係止部(14)(15)(16)(17)が、前後方向に適宜の間隔を置いて切設されている。
【0017】
(18)は、棚板(8)上に載置した書籍等の後面に当接するようにした左右方向を向く背杆で、垂直片(18a)の上端に前方を向く上片(18b)を連設し、上片(18b)の前端に短寸の垂下片(18c)を連設し、上記垂直片(18a)の下端に前方を向く下片(18d)を連設するとともに、下片(18d)の前端に垂下片(18e)を連設したものよりなっている。
【0018】
垂直片(18a)と上片(18b)と垂下片(18c)と下片(18d)とにより、背杆(18)の全長にわたって前方に開口する案内溝(19)が形成されている。
【0019】
背杆(18)の両端には、側面形が前向L字状をなす垂直の支持片(20)が固着され、各支持片(20)の下端には、下向き突片状の係止片(21)が連設されている。
【0020】
この各係止片(21)を、側面部材(1)に装着したブラケット(9)の垂直片(10)における上記切欠き(14)〜(17)のいずれかに選択的に係合させることにより、背杆(18)は、棚板(8)の上方において、前後位置調節可能としてブラケット(9)に支持されている。
【0021】
棚板(8)の左右方向の長さと、左右のブラケット(9)(9)を各側面部材(1)(1)に取付けたときの両垂直片(10)(10)間の間隔とは一致させておくのがよく、そのようにすることによって、棚板(8)を各棚受片(13)に載置したとき、棚板(8)の各端面がブラケット(9)の垂直片(10)の内面に密接し、垂直片(10)とそのいずれかの係止部(14)〜(17)に嵌合した支持片(20)の係止片(21)とが棚板(8)の端面と側面部材(1)との間に挾み込まれ、係止片(21)が係止部(14)〜(17)から妄りに外れることがなくなるとともに、ブラケット(9)がほとんど外部に露呈することがなくなり、外観をよくすることができる。
【0022】
背杆(18)の案内溝(19)には、線材(23)を方形枠状に折曲して形成した前後方向を向く仕切り部材(22)の後端に設けた係止体(24)が、前方より係脱自在、かつ適宜の抵抗力をもって左右方向に摺動自在に嵌合されている。
【0023】
係止体(24)は、鋼板により側面視ほぼC字状に形成され、背杆(18)の案内溝(19)内に嵌合したとき、円弧状の上下片が若干弾性変形して、背杆(18)の垂直片(18a)、上片(18b)、垂下片(18c)及び下片(18d)の内面に圧接し、案内溝(19)から妄りに外れなくなるとともに、案内溝(19)に沿う方向への移動に適度の抵抗力を付与するようになってる。
【0024】
背杆(18)の上方の垂下片(18c)は、係止体(24)の上端が前方へ外れるのを阻止する作用を有している。
線材(23)の後端部は、係止体(24)のほぼ中央を貫通し、側方に折曲した端末部(23a)を係止体(24)の裏面に溶接することにより、係止体(24)に強固に結合されている。
【0025】
また、案内溝(19)に係止体(24)を嵌合させたとき、線材(23)の少なくとも前下端が棚板(8)の上面と当接するようにしてあり、このようにすることによって、仕切り部材(22)への負荷が棚板(8)に分散させられ、係止体(24)が案内溝(19)から妄りに外れたり、線材(23)の後部が折損したりするのを防止するようになっている。
【0026】
この実施例によると、背杆(18)の取付けに当たっては、棚板(8)を載置した左右のブラケット(9)の上方から、背杆(18)の両端に固着した左右の支持片(20)の下端の係止片(21)をブラケット(9)のいずれかの係止部(14)〜(17)に嵌合させるだけでよい。また、背杆(18)の取外しや位置変更は、背杆(18)を持ち上げて左右の支持片(20)の下端の係止片(21)をブラケット(9)の係止部(14)〜(17)から抜くだけでよく、極めて簡単な作業で背杆(18)の着脱及び位置変更が行える。
【0027】
また、棚板(8)を支持する左右のブラケット(9)に係止部(14)〜(17)を設けたことにより、背杆取付用の係止部材を新たに設ける必要がなく、少ない部材で済み、かつ見栄えを良くすることができる。
【0028】
【発明の効果】
(a) 棚の奥行調節装置をなす前後位置調節可能な背杆に仕切り部材を設けたので、背杆の前後位置調節が仕切り部材により妨げられることがなく、仕切り装置と奥行調節装置との併設が可能となる。
すなわち、棚に載置する書籍類等の奥行きに合わせて、背杆の前後位置を調節することにより、書籍等の背表紙を適切な前後位置に整えて並べることができるとともに、仕切り部材の係止部を背杆に沿って左右方向に移動させて、仕切り部材の左右方向の位置を調節することができる。
【0029】
(b) 仕切り部材は、背杆とともに前後方向に移動するので、書籍等のサイズに合わせて背杆の前後位置を調節するだけで、仕切り部材を適切な前後位置に移動し、書籍等の横倒れを確実に防止することができる。したがって、書籍のサイズに合わせて多数の仕切り部材を用意しておいたり、仕切り部材の前後位置を個別に調節したりする必要がない。
【0030】
(c) 請求項2記載の発明のように、案内溝に係止体を嵌合させたときに、仕切り部材の下端が棚板の上面と当接するようにしておけば、仕切り部材への負荷を棚板に分散させることができ、仕切り枠の変形を防止することができる。
【0031】
(d) 請求項3記載の発明のようにすれば、係止部材の弾性変形により、案内溝に対する係止部材の着脱を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の要部の分解斜視図である。
【図2】同じく組立てた状態の要部の斜視図である。
【符号の説明】
(1)側面部材
(2)凹溝
(3)側面パネル
(4)係止孔
(5)補強杆
(6)端部カバー
(7)間隙
(8)棚板
(9)ブラケット
(10)垂直片
(11)(12)係止片
(13)棚受片
(13a)起立片
(14)(15)(16)(17)係止部
(18)背杆
(18a)垂直片
(18b)上片
(18c)垂下片
(18d)下片
(19)案内溝
(20)支持片
(21)係止片
(22)仕切り部材
(23)線材
(23a)端末部
(24)係止体
Claims (3)
- 左右の側面部材の間に掛け渡した棚板の上方の空間を左右方向に仕切る棚の仕切り装置であって、前面に左右方向を向く案内溝を有し、かつ棚板の上方に設けた左右方向を向く背杆の左右端に設けた支持片を、棚の側面部材に係止した棚板支持用の左右のブラケットに、前後方向に適宜の間隔を置いて設けた複数の係止部のいずれかに選択的に係合させることにより、前記背杆を、棚板の上方において、前後位置を調節しうるようにし、かつ背杆の前面における前記案内溝に、前後方向を向く仕切り部材の後端に設けた係止体を係脱自在に、かつ左右方向に摺動自在に嵌合したことを特徴とする棚の仕切り装置。
- 案内溝に係止体を嵌合したとき、仕切り部材の下端が棚板の上面と当接するようにしたことを特徴とする請求項1記載の棚の仕切り装置。
- 係止体を案内溝へ嵌合したとき、係止体の上下片が弾性変形して、案内溝の上下面に圧接するようにしたことを特徴とする請求項1または2記載の棚の仕切り装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25059195A JP3551399B2 (ja) | 1995-09-28 | 1995-09-28 | 棚の仕切り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25059195A JP3551399B2 (ja) | 1995-09-28 | 1995-09-28 | 棚の仕切り装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0994120A JPH0994120A (ja) | 1997-04-08 |
JP3551399B2 true JP3551399B2 (ja) | 2004-08-04 |
Family
ID=17210173
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25059195A Expired - Fee Related JP3551399B2 (ja) | 1995-09-28 | 1995-09-28 | 棚の仕切り装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3551399B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112956092B (zh) * | 2018-11-12 | 2023-10-17 | 三菱电机株式会社 | 气体绝缘开关装置 |
-
1995
- 1995-09-28 JP JP25059195A patent/JP3551399B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0994120A (ja) | 1997-04-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2633297C (en) | Storage system with accessory mounting rail | |
US5868263A (en) | Wall mounted storage system | |
US4382640A (en) | Portable storage shelf unit | |
US4515494A (en) | Framework connection means | |
US3121494A (en) | Book stop device | |
CA2318464A1 (en) | Rack with tree attachment | |
US5094350A (en) | Flow rack arrangement | |
US3269547A (en) | Sectional desk organizer | |
US3977527A (en) | Frame for suspension of data binders | |
GB1580430A (en) | Filling drawers | |
JP3551399B2 (ja) | 棚の仕切り装置 | |
US4013022A (en) | Shelving apparatus | |
US5163568A (en) | Mounting bracket for shelving accessory | |
US4033540A (en) | Shelf supports | |
US4119287A (en) | Supports for movable partitions | |
EP1585409A1 (en) | Display system | |
GB2325148A (en) | Display shelving | |
US2959294A (en) | Book stall including rail supporting adapter structure | |
JP3475339B2 (ja) | 棚の奥行調節装置 | |
US3513983A (en) | Shelf assembly | |
JPH1156549A (ja) | 棚装置 | |
JP3238859B2 (ja) | 陳列装置及びその連結構造 | |
JP3728037B2 (ja) | スライド書架装置 | |
JP2674959B2 (ja) | 机 | |
JP2843312B2 (ja) | 棚載置物落下防止装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040413 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040416 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |