JP3550938B2 - 自動車用遮光パネルの製造方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用遮光パネルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車用サンルーフの屋内側遮光パネルは、これをアルミニウム合金(以下、単にアルミニウムという)で製造する場合、アルミニウム板をプレス成形した後、これに補強材をスポット溶接等の方法で取り付けていた。しかしながら、この方法では補強材の溶接等の付加工程を要することから、近時においては膨管することにより剛性に優れるアルミニウム製のロールボンドパネル材を使用し、これを成形加工して自動車用遮光パネルを得る方法が注目されている。そして、アルミニウムロールボンドパネル材を自動車用遮光パネルとして使用する場合、車外側の膨管面を一般に黒色系の色調にして目立たない外観にするため、膨管面に黒色の不織布を貼っている。
【0003】
従来、自動車用遮光パネルには、主として片面膨管二層ロールボンドパネルが用いられ、その平坦面が車内側に、その膨管面が車外側となるようにして使用され、不織布の貼着は車外側の膨管面に施される。膨管面に貼着される不織布には、作業性を良くするため、裏面に粘着剤および離型紙の付いた不織布が用いられているが、このような不織布は高価であり不織布貼着加工費高の一因となっていた。また、接着剤をスプレーで吹き付けて塗布し、不織布を貼る方法もあるが、高価な接着剤をロスする割合が高く(有効使用量が大幅に減少する)、やはりコスト高になるものであった。しかもこれら従来法では、いずれの場合にも図2に示されているように、片面膨管二層ロールボンド材よりなる基材 1 に対する不織布2の貼着むらが生じ.る。これをなくするためには熟練した加工技術と丁寧な作業を要し、コスト高が避けられなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記貼着についてのコスト高と作業の困難性の問題点を解消した自動車用遮光パネルの製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【問題点を解決するための手段】
本発明による自動車用遮光パネルの製造方法は、多面取り可能な面積を有する膨管前の二層平板状ロールボンドパネル材の片面に水溶性ウレタン系接着剤をロールコーターにより塗布し、その上にポリエステルよりなる不織布を貼着して不織布貼着膨管前平板状ロールボンドパネル材を得る工程と、不織布貼着膨管前平板状ロールボンドパネル材における不織布貼着側の層を片面膨管して多面取り用不織布貼着片面膨管ロールボンドパネル材を得る工程と、多面取り用不織布貼着片面膨管ロールボンドパネル材より自動車用遮光パネ ルとして必要な面積を有する遮光パネル用不織布貼着片面膨管ロールボンドパネル材を多面取りする工程と、各遮光パネル用不織布貼着片面膨管ロールボンドパネル材を曲げ加工した後、さらにこれに縁曲げ加工を施して不織布貼着側を車外側となす自動車用遮光パネルを得る工程とよりなることを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、以下図面を参照して説明する。
まず、6面取り可能な面積を有する膨管前の二層平板状ロールボンドパネル材の片面に水溶性ウレタン系接着剤をロールコーターにより塗布し、その上にポリエステルよりなる不織布を貼着して不織布貼着膨管前平板状ロールボンドパネル材を得る。つぎに、不織布貼着膨管前平板状ロールボンドパネル材における不織布貼着側の層を片面膨管して6面取り用不織布貼着片面膨管ロールボンドパネル材 A を得る(図1参照)。基材1の膨管面は予め設定したパターン形状に膨管され、この膨管面に不織布 2 が隙間なく密に貼着されている。つぎに、6面取り用不織布貼着片面膨管ロールボンドパネル材Aより自動車用遮光パネルとして必要な面積を有する遮光パネル用不織布貼着片面膨管ロールボンドパネル材を 6 枚得る。最後に、各遮光パネル用不織布貼着片面膨管ロールボンドパネル材を曲げ加工した後、さらにこれに断面U字形の縁曲げ加工を施して不織布貼着側を車外側となす自動車用遮光パネルBを得る ( 図3参照 ) 。遮光パネルBを得るまでの工程おいて、その表面に貼られた不織布が剥がれたり、破れたりする等の損傷はなく、実用上何ら問題はなかった。
【0007】
【実施例】
上記膨管前の二層平板状ロールボンドパネル材には板厚 1.05mmのA1050アルミニウム合金材を用い、これに厚さ0.25mmの不織布を貼着した。
【0008】
【発明の効果】
本発明の自動車用遮光パネルの製造方法によれば、膨管前の二層平板状ロールボンドパネル材の片面に水溶性ウレタン系接着剤をロールコーターにより塗布し、その上にポリエステルよりなる不織布を貼着して不織布貼着膨管前平板状ロールボンドパネル材をまず得るものであるから、スプレー方式の場合に比べて接着剤ロスが減少し、作業性の改善と共に経済性が向上する。また、不織布は膨管前の平板状ロールボンド材に貼着されその後膨管されるため、図2に示されているような部分的不貼着部が全く生じない。しかも、膨管前の二層平板状ロールボンドパネル材は、一回の貼着作業で複数枚分の遮光パネルに不織布を貼着することができるので、この点からも加工費の軽減が可能である。従って膨管面に確りと不織布が貼着された自動車用遮光パネルを安価にしかも確実、簡単に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の中間工程で得られた多面取り用不織布貼着片面膨管ロールボンドパネル材の部分断面図である。
【図2】従来法により不織布を貼着した片面膨管ロールボンドパネル材の部分断面図である。
【図3】本発明の方法によって得られた自動車用遮光パネルを示し、(a)は斜視図であり、(b)は(a)のb−b線にそう断面図である。
【符号の説明】
2 不織布
A 6面取り用不織布貼着片面膨管ロールボンドパネル材
B 自動車用遮光パネル
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用遮光パネルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車用サンルーフの屋内側遮光パネルは、これをアルミニウム合金(以下、単にアルミニウムという)で製造する場合、アルミニウム板をプレス成形した後、これに補強材をスポット溶接等の方法で取り付けていた。しかしながら、この方法では補強材の溶接等の付加工程を要することから、近時においては膨管することにより剛性に優れるアルミニウム製のロールボンドパネル材を使用し、これを成形加工して自動車用遮光パネルを得る方法が注目されている。そして、アルミニウムロールボンドパネル材を自動車用遮光パネルとして使用する場合、車外側の膨管面を一般に黒色系の色調にして目立たない外観にするため、膨管面に黒色の不織布を貼っている。
【0003】
従来、自動車用遮光パネルには、主として片面膨管二層ロールボンドパネルが用いられ、その平坦面が車内側に、その膨管面が車外側となるようにして使用され、不織布の貼着は車外側の膨管面に施される。膨管面に貼着される不織布には、作業性を良くするため、裏面に粘着剤および離型紙の付いた不織布が用いられているが、このような不織布は高価であり不織布貼着加工費高の一因となっていた。また、接着剤をスプレーで吹き付けて塗布し、不織布を貼る方法もあるが、高価な接着剤をロスする割合が高く(有効使用量が大幅に減少する)、やはりコスト高になるものであった。しかもこれら従来法では、いずれの場合にも図2に示されているように、片面膨管二層ロールボンド材よりなる基材 1 に対する不織布2の貼着むらが生じ.る。これをなくするためには熟練した加工技術と丁寧な作業を要し、コスト高が避けられなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記貼着についてのコスト高と作業の困難性の問題点を解消した自動車用遮光パネルの製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【問題点を解決するための手段】
本発明による自動車用遮光パネルの製造方法は、多面取り可能な面積を有する膨管前の二層平板状ロールボンドパネル材の片面に水溶性ウレタン系接着剤をロールコーターにより塗布し、その上にポリエステルよりなる不織布を貼着して不織布貼着膨管前平板状ロールボンドパネル材を得る工程と、不織布貼着膨管前平板状ロールボンドパネル材における不織布貼着側の層を片面膨管して多面取り用不織布貼着片面膨管ロールボンドパネル材を得る工程と、多面取り用不織布貼着片面膨管ロールボンドパネル材より自動車用遮光パネ ルとして必要な面積を有する遮光パネル用不織布貼着片面膨管ロールボンドパネル材を多面取りする工程と、各遮光パネル用不織布貼着片面膨管ロールボンドパネル材を曲げ加工した後、さらにこれに縁曲げ加工を施して不織布貼着側を車外側となす自動車用遮光パネルを得る工程とよりなることを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、以下図面を参照して説明する。
まず、6面取り可能な面積を有する膨管前の二層平板状ロールボンドパネル材の片面に水溶性ウレタン系接着剤をロールコーターにより塗布し、その上にポリエステルよりなる不織布を貼着して不織布貼着膨管前平板状ロールボンドパネル材を得る。つぎに、不織布貼着膨管前平板状ロールボンドパネル材における不織布貼着側の層を片面膨管して6面取り用不織布貼着片面膨管ロールボンドパネル材 A を得る(図1参照)。基材1の膨管面は予め設定したパターン形状に膨管され、この膨管面に不織布 2 が隙間なく密に貼着されている。つぎに、6面取り用不織布貼着片面膨管ロールボンドパネル材Aより自動車用遮光パネルとして必要な面積を有する遮光パネル用不織布貼着片面膨管ロールボンドパネル材を 6 枚得る。最後に、各遮光パネル用不織布貼着片面膨管ロールボンドパネル材を曲げ加工した後、さらにこれに断面U字形の縁曲げ加工を施して不織布貼着側を車外側となす自動車用遮光パネルBを得る ( 図3参照 ) 。遮光パネルBを得るまでの工程おいて、その表面に貼られた不織布が剥がれたり、破れたりする等の損傷はなく、実用上何ら問題はなかった。
【0007】
【実施例】
上記膨管前の二層平板状ロールボンドパネル材には板厚 1.05mmのA1050アルミニウム合金材を用い、これに厚さ0.25mmの不織布を貼着した。
【0008】
【発明の効果】
本発明の自動車用遮光パネルの製造方法によれば、膨管前の二層平板状ロールボンドパネル材の片面に水溶性ウレタン系接着剤をロールコーターにより塗布し、その上にポリエステルよりなる不織布を貼着して不織布貼着膨管前平板状ロールボンドパネル材をまず得るものであるから、スプレー方式の場合に比べて接着剤ロスが減少し、作業性の改善と共に経済性が向上する。また、不織布は膨管前の平板状ロールボンド材に貼着されその後膨管されるため、図2に示されているような部分的不貼着部が全く生じない。しかも、膨管前の二層平板状ロールボンドパネル材は、一回の貼着作業で複数枚分の遮光パネルに不織布を貼着することができるので、この点からも加工費の軽減が可能である。従って膨管面に確りと不織布が貼着された自動車用遮光パネルを安価にしかも確実、簡単に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の中間工程で得られた多面取り用不織布貼着片面膨管ロールボンドパネル材の部分断面図である。
【図2】従来法により不織布を貼着した片面膨管ロールボンドパネル材の部分断面図である。
【図3】本発明の方法によって得られた自動車用遮光パネルを示し、(a)は斜視図であり、(b)は(a)のb−b線にそう断面図である。
【符号の説明】
2 不織布
A 6面取り用不織布貼着片面膨管ロールボンドパネル材
B 自動車用遮光パネル
Claims (1)
- 多面取り可能な面積を有する膨管前の二層平板状ロールボンドパネル材の片面に水溶性ウレタン系接着剤をロールコーターにより塗布し、その上にポリエステルよりなる不織布を貼着して不織布貼着膨管前平板状ロールボンドパネル材を得る工程と、不織布貼着膨管前平板状ロールボンドパネル材における不織布貼着側の層を片面膨管して多面取り用不織布貼着片面膨管ロールボンドパネル材を得る工程と、多面取り用不織布貼着片面膨管ロールボンドパネル材より自動車用遮光パネルとして必要な面積を有する遮光パネル用不織布貼着片面膨管ロールボンドパネル材を多面取りする工程と、各遮光パネル用不織布貼着片面膨管ロールボンドパネル材を曲げ加工した後、さらにこれに縁曲げ加工を施して不織布貼着側を車外側となす自動車用遮光パネルを得る工程とよりなることを特徴とする自動車用遮光パネルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09646397A JP3550938B2 (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 自動車用遮光パネルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09646397A JP3550938B2 (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 自動車用遮光パネルの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10278590A JPH10278590A (ja) | 1998-10-20 |
JP3550938B2 true JP3550938B2 (ja) | 2004-08-04 |
Family
ID=14165732
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09646397A Expired - Fee Related JP3550938B2 (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 自動車用遮光パネルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3550938B2 (ja) |
-
1997
- 1997-03-31 JP JP09646397A patent/JP3550938B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH10278590A (ja) | 1998-10-20 |
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