JP3550925B2 - 金庫等における非常ロック装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金庫等における非常ロック装置に係わり、更に詳しくは金庫や保管庫、書庫、耐火庫等における扉体の錠前に、当該扉体の表面側から攻撃を受けた場合に、扉体が開かないようにロックする非常ロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常の金庫においては、庫体の開口部に扉体の一側端を回動自在に枢着し、その扉体の裏面側に、庫体の左右側面や上下側面の係合孔に向かって突出動して係合する複数の閂杆を配設し、該各閂杆を、ベルクランクレバーやピン等の作動連結機構を介して作動体に連結し、該作動体を扉体の表面に装着したハンドルの回転軸に固着し、前記ハンドルの回動操作により、前記複数の閂杆を庫体の係合孔に対して一斉に突出係合させ、又は反対に係合解除するように一斉に閂杆を後退させるように構成している。
【0003】
更に、金庫の施錠は、前記複数の閂杆のうちの任意の一つ若しくは複数の閂杆、又は回動する作動体に、ダイヤル錠の係合突起やシリンダ錠の係合突起を係合させて前記全ての閂杆が解除方向に後退しないように構成してあり、ダイヤル錠の符号が合致し、シリンダ錠への鍵による正当な解錠操作にて解錠しない限り、これらの係合突起が解錠方向に移動しないように構成されている。
【0004】
これに対して、前記ダイヤル錠及びシリンダ錠等の錠前と作動体若しくは閂杆との係合を外そうとする扉体表面側からの不当な攻撃として考えられるのは、前記錠前を庫体内方向に打ち込んで閂杆や作動体との係合を外すことである。
【0005】
これに対する非常ロック装置の先行技術としては、本出願人の先願に係る実公平1−13163号公報にて開示されたものがある。この公報規制の非常ロック装置は、金庫等の庫体の開口部を開閉する扉体の裏面に、ダイヤル錠やシリンダ錠等の錠前と前記開口部に対し係脱自在な閂杆を作動させる連動杆とを隣合わせ配設し、扉体裏面には、基端を固着した板ばね製のロック片を、その自由端が前記錠前の側面と連動杆の側面との間に位置するように配設し、ロック片をその広幅方向が扉体裏面と直角に延びるように形成し、ロック片の自由端近傍に穿設した係止孔が前記連動杆の側面係合部に係合するように臨ませる一方、ロック片の自由端を錠前の側面から突出するストッパ部にばね弾性付与した状態にて接当させてなるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前述の公報記載の非常ロック装置は、ストッパ部をダイヤル錠等の錠前の側面に突出するように形成し、ロック片が該ストッパ部にのみ当接するように、逆に言えば錠前の本体部の側面には当接しないようにその長さが設定されているので、錠前を扉体に組み付ける際に、ロック片をストッパ部に当接させる作業を忘れることもあり、その場合には再度分解して組み付け直す必要がある。このような事態は製品が完成した後の動作検査時において発見されるので、非常ロック装置を正常な状態に直すには多大な労力と時間を要する。
【0007】
また、通常は前記ストッパ部をダイヤル錠に設けているが、このダイヤル錠に破壊攻撃が加えられた際に、ダイヤル錠の本体部の背面側に設けた着脱自在な裏蓋のみが外れることも考慮されるので、前記ストッパ部はこの裏蓋に設けている。前記ダイヤル錠の番号を設定する場合又は再設定する場合には、本体部から裏蓋を外して行うが、裏蓋を外すと前記ストッパ部に当接していたロック片が自由な状態となり、ロック片の係合孔が連動杆の係合部に係合した非常ロック状態となる。そこで、ダイヤル錠の番号設定の終了後に、裏蓋を本体に取付けるが、その都度、ロック片をストッパ部に当接させてセットする必要があり、手間がかかるばかりでなく、またそのセットするをことを忘れることがあり、前記同様な問題を有していた。
【0008】
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、ダイヤル錠や電子ロック錠等の錠前を有する金庫等において、該錠前が攻撃を受けて破壊された場合に作動して閂杆をロック状態に確実に維持することが可能であるとともに、錠前の組付時に初期セットすることを忘れることがなく且つダイヤル錠の番号を再設定する際にその都度セットする必要がない構造の金庫等における非常ロック装置を提供する点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述の課題解決のために、金庫等の庫体の開口部を開閉する扉体の裏面に、ダイヤル錠や電子ロック錠等の錠前と前記開口部に対し係脱自在な閂杆を作動させる連動杆とを隣合わせ配設し、扉体裏面には、基端部を固定した板ばね製のロック片を、その自由端が前記錠前の本体部側面を向くように配設し、閂杆が施錠状態においてロック片の自由端近傍に穿設した係止孔が前記連動杆の側面係合突片に係合するように臨ませる一方、ロック片の自由端をばね弾性付与した状態で錠前の本体部側面に当接させるべく、前記ロック片の基端から自由端までの長さは、該ロック片の基端から錠前の本体部側面までの最短距離よりも長く設定し、該ロック片の自由端を本体部の側面に当接した状態では、常にロック片が連動杆の側面から離れる方向に湾曲し、前記係止孔が前記係合突片に係合しないようにしてなる金庫等における非常ロック装置を構成した。

【0010】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施形態を添付図面に基づき更に詳細に説明する。図1は本発明の非常ロック装置を組み込んだ金庫の正面図、図2〜図5は本発明の要部を示し、図中1は金庫の庫体、2は扉体、3はハンドル、4はダイヤル錠、5はシリンダ錠、6は作動体、7〜9は連動杆、10は非常ロック装置をそれぞれ示している。
【0011】
本発明に係る金庫は、庫体1の開口部に扉体2をヒンジ11,11にて開閉可能に設け、該扉体2の表面側には遊端側にハンドル3とその側方の中央部に錠前としてダイヤル錠4を設けるとともに、前記ハンドル3の下方にシリンダ錠5を設け、そして扉体2の裏面側には後述のカバー体との間に前記ハンドル3の回転軸12に固着した作動体6と、該作動体6から上方へ延びた第1連動杆7、下方へ延びた第2連動杆8、遊端側へ延びた第3連動杆9並びにダイヤル錠4の本体部13、シリンダ錠5の本体部14を設けている。更に、前記扉体2の上部には第1閂杆15、下部には第2閂杆16、遊端側には第3閂杆17を出没自在に設け、そして、前記回転軸12から離れた前記作動体6の縁部と第1閂杆15の基端部とをそれぞれ第1連動杆7の両端部に略直線状に枢着し、同様に前記作動体6と第2閂杆16の基端部とをそれぞれ第2連動杆8の両端部に略直線状に枢着し、前記作動体6と第3閂杆17の基端部とをそれぞれ第3連動杆9の両端部に略直線状に枢着している。
【0012】
通常は、前記作動体6が一方向へ回転するように扉体2に一端を固定した引張りコイルばね18にて弾性付勢し、前記各連動杆7〜9を介して各閂杆15〜17が扉体2の周縁部から突出するようになっている。そして、前記ハンドル3を回転させて作動体6を前記引張りコイルばね18の弾性付勢力に抗して他方向に回転させると、各連動杆7〜9を介して各閂杆15〜17は扉体2の内部に引き込まれて、扉体2を開閉できる状態となる。また、前記作動体6には、前記回転軸12を中心とした円弧状の長孔19が形成されており、該長孔19内に扉体2に固定した規制ピン20が位置し、作動体6の回転限界を規定している。
【0013】
前記ダイヤル錠4の本体部13は、前記第1連動杆7の基端部近傍に配設するとともに、該ダイヤル錠4の施錠操作と解錠操作に伴って該本体部13から出没する施錠杆21を、その出没方向が前記第1連動杆7の移動方向と略直交するように設定し、ダイヤル錠4を施錠操作した際に突出した施錠杆21によって第1連動杆7の基端を当止し、該第1連動杆7の解錠方向の移動を規制している。尚、前記ダイヤル錠4の代わりに、番号を再設定可能な電子ロック錠を採用した場合も同様である。
【0014】
また、前記第2連動杆8の近傍には、前記シリンダ錠5の本体部14を配設し、該シリンダ錠5の施錠操作と解錠操作に伴って該本体部14から出没する施錠杆22を、その出没方向が前記第2連動杆8の移動方向と略直交するように設定し、シリンダ錠5を施錠操作した際に突出した施錠杆22が前記第2連動杆8の側部に設けた係合凹部23に係合し、該第2連動杆8の解錠方向の移動を規制している。
【0015】
そして、本発明の非常ロック装置10は、前記扉体2の裏面であって、基端部24Aを前記第1連動杆7と略平行に固定した板ばね製のロック片24を、その自由端24Bが前記ダイヤル錠4の本体部13側面を向くように配設し、ロック片24をその広幅方向が扉体2裏面と直角に延びるように形成し、閂杆15〜17が施錠状態においてロック片24の自由端24B近傍に穿設した係止孔25が前記第1連動杆7の側面係合突片26に係合するように臨ませる一方、ロック片24の自由端24Bをばね弾性付与した状態でダイヤル錠4の本体部13の側面27に当接させた構造である。
【0016】
ここで、前記ロック片24は、通常は直線状のものであり、基端部24Aを第1連動杆7と略平行に固定することによって、常に自由端24Bが第1連動杆7と略平行になる弾性復元力が作用するようにしている。更に、前記ロック片24の基端から自由端24Bまでの長さは、該ロック片24の基端からダイヤル錠4の本体部13の側面27までの最短距離よりも長く設定し、該ロック片24の自由端24Bを本体部13の側面27に当接した状態では、常にロック片24が第1連動杆7の側面から離れる方向に湾曲し、前記係止孔25が係合突片26に係合しないようになっている。
【0017】
そして、前記ダイヤル錠4及びシリンダ錠5が施錠状態で、扉体2の前面側から攻撃を受けてダイヤル錠4が破壊され、所定位置から移動した場合には、前記ロック片24の自由端24Bがもはやダイヤル錠4の本体部13の側面27に当接しなくなって、その自由な弾性復元力によって直線状に戻り、前記係止孔25が第1連動杆7の係合突片26に係合し、第1連動杆7の移動を規制し、もって第1閂杆15が扉体2から突出した施錠状態を維持するのである。他の第2閂杆16及び第3閂杆17は、それぞれ第2連動杆8及び第3連動杆9と、作動体6を介して第1連動杆7に連動しているので、同様に扉体2から突出した施錠状態を維持するのである。それにより、例えダイヤル錠4が破壊されたとしても、扉体2が開放することがないのである。尚、前記第1連動杆7に突設した係合突片26の先端部であって、ダイヤル錠4の本体部13側には、一旦係合突片26にロック片24の係止孔25が係合すると、その係合が容易に解除されないように三角形状の戻り止め部26Aを突設している。
【0018】
また、前記作動体6の周縁の一部には、前記回転軸12を中心とした小径の第1円弧28と大径の第2円弧29とが段部30を介して連続形成してあり、該作動体6が施錠状態にある場合に、その近傍に固定したリミットスイッチ31のアーム32の先端が前記第1円弧28上の段部30の近くに当接し、ハンドル3を各閂杆15〜17を引き込む開扉方向に回転させた場合に、アーム32の先端が段部30を乗り越えて第2円弧29に当接してスイッチが入り、図示しない警報ブザーを鳴らすようになっている。しかし、正当な解錠操作において、前記ダイヤル錠4を解錠すれば、リミットスイッチ31と警報ブザーとの間に設けた接点が開成し、前記ハンドル3を回転させても当該警報ブザーが鳴らないようになっている。
【0019】
また、図5に示すように、施錠状態では第3閂杆17が扉体2の遊端側から突出して庫体1の框部に設けた係合孔33に係合し、同様に扉体2の上下部においても第1閂杆15及び第2閂杆16が突出して図示てない係合孔にそれぞれ係合している。また、前記庫体1の開口部の一側に扉体2の一側をヒンジ11にて回動可能に取付けているが、扉体2の枢着側には常時扉体2から突出した固定杆34を設けてあり、扉体2が閉扉状態で該固定杆34が固定杆34の框部に設けた係合孔35に係入するようになっている。また、図中36は前述のロック機構を覆うカバー体である。
【0020】
ここで、前記ダイヤル錠4の番号の再設定は、図2〜図4に示すように、本体部13の背面側にネジ止めした裏蓋13Aを外して行うことができるようになっている。ここで、前記裏蓋13Aを外しても前記本体部13の位置は固定的でであるので、前記ロック片24の自由端24Bは本体部13の側面27に当接したままであり、従来のように番号を再設定する都度、ロック片24を湾曲させて所定の位置にセットする必要がないのである。また、前記ダイヤル錠4を扉体2に取付ける場合、所定の位置に本体部13を取付けるには、ロック片24を湾曲させて退避させてその自由端24Bを本体部13の側面27に当接させなければならず、それにより従来忘れることがあったロック片24を所定位置にセットする作業を確実に実行することができる。
【0021】
また、前記ハンドル3を回転させて、前記作動体6、各連動杆7〜9を介して各閂杆15〜17を扉体2に引き込んで、前記庫体1の框部に形成した係合孔33,…から抜いて当該扉体2を開放するが、その開扉状態でハンドル3から手を離すと、前記引張りコイルばね18の弾性付勢力が各閂杆15〜17を再度突出する方向に作用するので、扉体2を閉扉するまでは各閂杆15〜17が引き込まれた状態を維持する機構を設けることが好ましい。その機構として、図6〜図8に示したものは、前記第2連動杆8の先端部に沿って板ばね製の規制片37を配設して扉体2の裏面2Aに一端部を固定し、該規制片37に突設した係止片38によって、前記第2閂杆16が扉体2に引き込まれた状態で前記第2連動杆8の先端8Aを当止するようになしたものである。
【0022】
更に詳しくは、前記規制片37は、その基端部37Aを扉体2の裏面内方寄り位置に固定し、該規制片37の中間部37Bは段状に屈曲して扉体2の裏面から所定の間隔を維持し、先端部37Cは扉体2の後方に屈曲して前記カバー体36から突出し且つ外方へ屈曲して扉体2の周縁部の裏面に位置している。前記係止片38は、規制片37の中間部37Bであって前記第2連動杆8と重なる位置に該第2連動杆8に向けて突設している。
【0023】
そして、図7に示すように、扉体2が閉扉状態では、前記規制片37の先端部37Cが庫体1の框部に形成した開口部と略平行な壁面1Aに当接して、規制片37の中間部37Bは扉体2の裏面2Aに接近する方向に湾曲して、前記係止片38が第2連動杆8の前面から離れた位置にあり、該第2連動杆8及び第2閂杆16は自由な施錠・解錠動作が可能となっている。それから、図8に示すように、前記ハンドル3を操作して第2連動杆8を内方へ移動させて第2閂杆16を前記係合孔33から抜いて扉体2に引き込んだ後、扉体2を開扉すると、前記規制片37の先端部37Cが庫体1の壁面1Aから離れて、その中間部37Bが前記第2連動杆8に接近する方向に弾性復元し、前記ハンドル3から手を離して前記引張りコイルばね18によって第2連動杆8が扉体2の外方へ移動しても、前記中間部37Bに突設した係止片38によって第2連動杆8の先端8Aが当止されて第2閂杆16が扉体2に引き込まれた状態を維持するのである。そして、図8の状態から、扉体2を閉扉すると、前記規制片37の先端部37Cが庫体1の壁面1Aに当接して、中間部37Bが湾曲して前記係止片38が第2連動杆8の先端8Aから離れるので、前記引張りコイルばね18の弾性付勢力によって前記第2閂杆16が扉体2から突出し、庫体1の係合孔33に係合するのである。
【0024】
また、図9に示すように、前記第2閂杆16が庫体1の係合孔33からは抜けているが、扉体2には完全に引き込まれてない状態でも、当該扉体2の開扉は可能である。この状態で扉体2を開扉すると、前記同様に先端部37Cが庫体1の壁面1Aから離れ、規制片37の中間部37Bは弾性復元するが、前記係止片38は第2連動杆8の先端8Aを当止せずに、該係止片38が第2連動杆8の前面に圧接するようになる。この係止片38が第2連動杆8を圧接し、その摩擦力が大きければ、ハンドル3から手を離しても前記引張りコイルばね18の弾性付勢力に抗して第2連動杆8を静止させることが可能である。前記第2連動杆8の前面を粗面化処理しておけば、係止片38による充分な摩擦力が得られ、前記扉体2を閉扉するまで、その閉扉動作に第2閂杆16が邪魔にならない位置に静止させておくことができる。
【0025】
また、図10〜図12に示した合成樹脂製の取付部材39は、前記扉体2の表面板40と裏面板41との間に配設し、前記ハンドル3の回転軸12、ダイヤル錠4及びシリンダ錠5の軸部を挿通するために設けるものである。前記扉体2は、表面板40と裏面板41との間の空間にコンクリート等の耐火性の充填材42を流し込んで硬化させるので、前記回転軸12やダイヤル錠4及びシリンダ錠5の軸部を貫通させて挿通する筒部を予め確保する必要がある。そのため、前記取付部材39には、回転軸12を挿通する筒部39A、ダイヤル錠4の軸部を挿通する筒部39B及びシリンダ錠5の軸部を挿通する筒部39Cを所定の位置に設け、それらを連結部39Dで互いに一体化合したものであり、更に前記表面板40と裏面板41とに取付けるネジ止めするための取付筒部39E,…を設けている。また、前記取付部材39の各筒部に対応する表面板40と裏面板41には開口を形成してあり、この開口に各筒部の口縁部を嵌合している。
【0026】
【発明の効果】
以上にしてなる本発明の金庫等における非常ロック装置によれば、ダイヤル錠や電子ロック錠等の錠前が攻撃を受けて破壊された場合に、ロック片の自由端が錠前の本体部側面から離れて弾性復元し、該ロック片に設けた係止孔が連動杆の側面に突設した係合突片に係合して、各閂杆が突出した施錠状態に前記連動杆を確実にロックすることができ、しかも錠前の組付時に初期セットすることを忘れることがなく且つ錠前の番号を再設定する際にその都度セットする必要がないのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る金庫の正面図である。
【図2】扉体のカバー体を外した状態の背面図である。
【図3】本発明の非常ロック装置を一部断面で示した要部の説明図である。
【図4】同じく要部の省略斜視図である。
【図5】閉扉状態の庫体と扉体の関係を示す横断面図である。
【図6】開扉時における閂杆の引き込み維持機構の要部を示す部分背面図である。
【図7】同じく閉扉状態を示す部分断面図である。
【図8】同じく開扉状態を示す部分断面図である。
【図9】同じく閂杆の引き込み途上の状態での開扉状態を示す部分断面図である。
【図10】ダイヤル錠等を装着するための取付部材の平面図である。
【図11】同じく断面図である。
【図12】同じく取付部材を扉体に内装した状態の扉体の部分断面図である。
【符号の説明】
1 庫体 1A 壁面
2 扉体 2A 裏面
3 ハンドル 4 ダイヤル錠
5 シリンダ錠 6 作動体
7 第1連動杆 8 第2連動杆
8A 先端 9 第3連動杆
10 非常ロック装置 11 ヒンジ
12 回転軸 13 本体部
13A 裏蓋 14 本体部
15 第1閂杆 16 第2閂杆
17 第3閂杆 18 引張りコイルばね
19 長孔 20 規制ピン
21 施錠杆 22 施錠杆
23 係合凹部 24 ロック片
24A 基端部 24B 自由端
25 係止孔 26 係合突片
26A 戻り止め部 27 側面
28 第1円弧 29 第2円弧
30 段部 31 リミットスイッチ
32 アーム 33 係合孔
34 固定杆 35 係合孔
36 カバー体 37 規制片
37A 基端部 37B 中間部
37C 先端部 38 係止片
39 取付部材 40 表面板
41 裏面板 42 充填材

Claims (1)

  1. 金庫等の庫体の開口部を開閉する扉体の裏面に、ダイヤル錠や電子ロック錠等の錠前と前記開口部に対し係脱自在な閂杆を作動させる連動杆とを隣合わせ配設し、扉体裏面には、基端部を固定した板ばね製のロック片を、その自由端が前記錠前の本体部側面を向くように配設し、閂杆が施錠状態においてロック片の自由端近傍に穿設した係止孔が前記連動杆の側面係合突片に係合するように臨ませる一方、ロック片の自由端をばね弾性付与した状態で錠前の本体部側面に当接させるべく、前記ロック片の基端から自由端までの長さは、該ロック片の基端から錠前の本体部側面までの最短距離よりも長く設定し、該ロック片の自由端を本体部の側面に当接した状態では、常にロック片が連動杆の側面から離れる方向に湾曲し、前記係止孔が前記係合突片に係合しないようにしてなることを特徴とする金庫等における非常ロック装置。
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