JP3550764B2 - 光学式車載通信装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、車載通信装置に係わり、特に、道路上に設置された光学式車両感知器と双方向通信を行う光学式車載通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、道路上を走行する車両の個々の動きを正確に把握して、車両を運転する運転者に対してリアルタイムに迂回、誘導等の交通情報を提供するとともに、旅客、物流等の輸送の効率化を進めて、交通の流れを積極的に管理する新交通管制システムが提案されている。この新交通管制システムを構築するために光学式車両感知器が実用化しつつある。例えば、特開平5−312949号公報および特開平6−96387号公報において、走行車両の存在を検出する機能を有するとともに、走行車両のIDが収集でき、かつ走行車両に対して交通情報等を送信できる光学式車両感知器が提案されている。
【0003】
図3は、この種の光学式車両感知器を用いた双方向通信システムの構成例を示す図である。図3において、道路A上に光学式車両感知器制御部210と光学式車両感知器投受光部240とからなる光学式車両感知器が設置されている。光学式車両感知器制御部210は、道路A上に設置された支柱220に取り付けられている。また、光学式車両感知器投受光部240は、支柱220の上部(例えば、地上高5.5mの位置)に支持され支柱220より車線中央部まで張り出したアーム230の中間部に取り付けられている。
【0004】
光学式車両感知器投受光部240は道路A上に光信号を投光する。この投光された光信号は、通行する車両台数を計測するための車両感知エリアXと光学式車載通信装置110と通信するための通信エリア(投光エリア)Yとを形成する。通信エリア(投光エリア)Y内には、このエリアYに進入した車両100に搭載された光学式車載通信装置110が光学式車両感知器投受光部240に向けて送信する送信エリアZが存在する。ここで、図3に示されるように、光学式車載通信装置110を搭載した車両100が通信エリア(投光エリア)Yに進入すると、光学式車載通信装置110は車両100の情報、例えば、車種、車番等の車両IDや目的地等の情報からなる数十〜数百バイトのデータを伝送速度64kbpsでアップリンクデータとして送信する。
【0005】
一方、光学式車両感知器投受光部240は、このアップリンクデータを受信すると、このデータを光学式車両感知器制御部210に伝送する。光学式車両感知器制御部210がアップリンクデータを受信すると、アップリンクデータに対応した、例えば、道路交通情報、規制情報、ルートガイダンス情報等の情報からなる数kバイトのデータを伝送速度1024kbpsでダウンリンクデータとして光学式車両感知器投受光部240を介して光学式車載通信装置110に送信する。
【0006】
光学式車載通信装置110は、この受信したダウンリンクデータが先に送信したアップリンクデータに対応した情報であるか否かの判定を行い、正常の場合は、即ち、アップリンクデータに対応した情報を受信した場合は、車両100に搭載されたナビゲーション装置に受信したダウンリンクデータを伝送して双方向通信は完了したこととなる。異常の場合は、即ち、アップリンクデータに対応した情報を受信できなかった場合は、再度、アップリンクデータを送信し、以上の交信を繰り返すこととなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のように構成した光学式車載通信装置110においては、光学式車両感知器投受光部240からの投光強度が強かった場合(受光信号が図4(a)の点線の場合)に、あるいは、光学式車載通信装置のレベル検出器の設定レベルが低く設定されている場合(キャリア検出レベルが図4(a)の一点鎖線の場合)に、車両100が図3のQ点に達したときに図4(c)に示されるように、異常なキャリア検出信号(CD′)となり、アップリンクデータを通信エリア端Rより手前のQ点で送信することとなる。この場合、光学式車両感知器投受光部240は、この通信エリア端Rより手前のQ点で送信されたアップリンクデータを受信することができない。
【0008】
その結果、光学式車両感知器投受光部240は、ダウンリンクデータを送信することができなく、車両100が、低速で走行したりあるいは停車した場合には、光学式車載通信装置110はアップリンクデータを長時間に亘って繰り返して送信することとなる。そのため、光学式車載通信装置110の発光体であるLED素子の寿命が短くなるという問題を生じる。また、長時間に亘ってアップリンクデータの送信を繰り返すと、このアップリンクデータは隣接車線を走行する車両に対しては妨害信号になるという問題を生じる。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、アップリンクデータの連続送信を防止した光学式車載通信装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、車両に搭載され、道路上に設置された光学式車両感知器から投光された光信号を受光して各種の交通情報を受信する光学式車載通信装置であって、本発明の構成上の第1の特徴は、光学式車両感知器から投光された光信号を受光してこの受光した受信データをデータ処理手段に送出する受信手段と、データ処理手段からの送信指令に基づき光学式車両感知器に送信データを送信する送信手段とを備えており、受信データに基づき送信手段に送信指令を送出して、送信手段が送信データを送信した後、送信データに対応するデータを受信しなかった場合に、車両に搭載され、当該車両の移動距離を検出する距離検出手段からの検出値が第1の所定値に達するまでは送信手段に送信指令を送出しないように前記データ処理手段を構成したことにある。
【0010】
また、本発明の構成上の第2の特徴は、上述のデータ処理手段に、送信手段によりデータを送信した後、送信データに対応するデータを受信すると受信をロックする受信ロック手段と、この受信ロック手段により受信をロックした後、距離検出手段からの検出値が第2の所定値に達すると受信ロック手段による受信ロックを解除する受信ロック解除手段とを付加したことにある。
【0011】
さらに、本発明の構成上の第3の特徴は、上述のデータ処理手段は、車両が光学式車両感知器から投光された光信号を受光できる通信エリアに到達したか否かを判定するとともに、通信エリアに到達した場合に送信手段に送信指令を送出する通信エリア判定手段と、通信エリア判定手段からの送信指令に基づき送信手段が送信した送信データに対応するデータを受信手段が受信したか否かを判定するとともに、受信手段が受信したデータが送信データに対応するデータである場合は受信ロック手段に受信ロック指令を送出する通信完了判定手段と、この通信完了判定手段が受信したデータが送信データに対応しない別のデータであると判定した場合は距離検出手段からの検出値が第1の所定値に達したか否かを判定するとともに、この検出値が第1の所定値に達した場合に送信手段に送信指令を送出する第1の距離判定手段と、受信ロック手段により受信をロックした後、距離検出手段からの検出値が第2の所定値に達したか否かを判定するとともに、この検出値が第2の所定値に達した場合に受信ロック解除手段に受信ロック解除指令を送出する第2の距離判定手段とを備えたことにある。
【0012】
【発明の作用・効果】
上記のように構成した本発明においては、車両に搭載された距離センサからの距離信号に基づいて光学式車載通信装置から送信するアップリンクデータの送信タイミングを制御するので、アップリンクデータに対応したダウンリンクデータを受信できなくても光学式車載通信装置は連続してアップリンクデータを送信することがなくなる。
また、一旦、双方向通信が完結すると、当該車両が一定距離走行しないと光学式車載通信装置は再受信できないように受信をロックさせるため、正規の光学式車両感知器投受光部以外の光学式車両感知器投受光部から投光された光信号や外来光ノイズ等の光信号による光学式車載通信装置の誤動作も防止できるようになるという格別の効果を生じる。
さらに、光学式車載通信装置は連続してアップリンクデータを送信することがなくなるので、光学式車載通信装置の発光体であるLED素子の寿命が長寿命になるとともに隣接車線を走行する車両に対する妨害を低減させることができるようになるという格別の効果を生じる。
【0013】
【実施例】
ついで、本発明の一実施例を図に基づいて説明する。図1は本発明の光学式車両感知器を用いた双方向通信システムの車両に搭載された光学式車載通信装置の一実施例の全体構成を示す図である。
図1において、光学式車載通信装置110は、光学式車両感知器投受光部(図3参照)から投光された光信号を受光して、この受光した光信号を電気信号に変換する受光部111と、この受光部111にて変換された電気信号を増幅する増幅部112と、増幅された電気信号をAM変調して送信時のスプリットフェーズ符号(あるいはマンチェスター符号、バイフェーズ符号ともいう)に復調するデータ復調部113と、この復調されたスプリットフェーズ符号から安定したクロック信号(CK)を再生し、この再生されたクロック信号(CK)を処理部120に出力するクロック再生部115とを備えている。
【0014】
また、光学式車載通信装置110は、データ復調部113により復調されたスプリットフェーズ符号を、クロック再生部115により再生されたクロック信号(CK)にてサンプリングしてNRZ符号に変換して受信データ信号(RD)として処理部120に出力する符号変換部114と、増幅部112により増幅されて投光レベルに対応したレベルにされた受光信号のレベルと、所定のレベルに設定されたキャリア検出レベルとを比較して、受光信号のレベルが設定されたキャリア検出レベル以上となったときキャリア検出信号(CD)(図4参照)を処理部120に送出するレベル検出部116とを備えている。
【0015】
さらに、光学式車載通信装置110は、アップリンクデータである送信データ信号(SD)を処理部120から入力され、この送信データ信号(SD)を投光部118に出力して、送信データ信号(SD)を光信号に変換する投光部118の発光素子であるLEDを駆動する駆動回路117と、この駆動回路117により駆動される発光素子であるLEDを備えた投光部118と、距離センサ130より出力された検出信号の波形を整形して距離信号(SP)を処理部に出力する波形整形部119とを備えている。なお、発光素子であるLEDとしては、850nmまたは950nmの波長の近赤外光を発光する素子を用いる。
【0016】
処理部120は、CPU、ROM、RAM等からなる周知のマイクロコンピュータにより構成されており、符号変換部114より出力された受信データ信号(RD)と、クロック再生部115より出力されたクロック信号(CK)と、レベル検出部116より出力されたキャリヤ検出信号(CD)と、波形整形部119より出力された距離信号(SP)とが入力されて各種のデータ処理を行い、送信データ信号(SD)を駆動回路117に出力する。このデータ処理のプログラムはROMに予め記憶さている。
図2は、処理部120のデータ処理のプログラムを実行するフローチャートである。図2のステップ300において、この処理プログラムの実行を開始する。
【0017】
ついで、ステップ302に進み、このステップ302において、レベル検出部116よりキャリヤ検出信号(CD)(図4(b)参照)が出力されたか否かを判定し、「YES」と判定された場合は、即ち、受光部111で受光した受光信号のレベルが設定されたキャリア検出レベル以上となって光学式車両感知器投受光部240(図3参照)に対して通信可能になったと判定された場合は、次のステップ304に進む。ステップ302において、「NO」と判定された場合は、即ち、受光部111で受光した受光信号のレベルが設定されたキャリア検出レベルより低い場合は、当該車両は送信エリアZ(図3参照)に到達していないので、以上の処理を繰り返す。
【0018】
ステップ304に進むと、このステップ304において、送信データ信号(SD)を駆動回路部117に送出し、この駆動回路部117によって投光部118のLEDが駆動されて、アップリンクデータとして光学式車両感知器投受光部240(図3参照)に向けて光信号を送信する。
【0019】
送信データ信号(SD)を送信すると、ステップ306に進み、ステップ304において送信データ信号(SD)を送信した後、所定時間(例えば数ms)後に、光学式車両感知器投受光部240(図3参照)から送信されて受信した信号のダウンリンクデータであるか否かを判定する。即ち、受光部111が受光して受信データ信号(RD)とされた信号は、送信データ信号(SD)に対応するデータ信号であるか否かを判定する。
【0020】
このステップ306の判定において「NO」と判定されると、即ち、無応答であったりあるいは受信データ信号(RD)のデータが不完全であって、受信データ信号(RD)は送信データ信号(SD)に対応するデータ信号でない場合は、ステップ308に進む。ステップ308においては、上述のステップ302と同様な処理を行う。
【0021】
ステップ308において、レベル検出部116よりキャリヤ検出信号(CD)(図4(b)参照)が出力されたか否かを判定し、「YES」と判定された場合は、即ち、受光部111で受光した受光信号のレベルが設定されたキャリア検出レベル以上となって光学式車両感知器投受光部240(図3参照)に対して通信可能になったと判定された場合は、次のステップ310に進む。ステップ308において、「NO」と判定された場合は、即ち、受光部111で受光した受光信号のレベルが設定されたキャリア検出レベルより低い場合は、当該車両は送信エリアZ(図3参照)に到達していないので、ステップ302に戻り、上述のステップ302〜ステップ308の処理を繰り返す。
【0022】
ステップ310に進むと、このステップ310において、距離センサ130より出力され波形整形部119において波形整形された距離信号(SP)に基づいて、車両100が所定の距離L(例えば0.2〜0.4m)を走行したか否かの判定を行う。ステップ310において「YES」と判定された場合、即ち、車両100が所定の距離L(例えば0.2〜0.4m)を走行した場合は次のステップ304に進み、ステップ310において「NO」と判定された場合は、車両100が所定の距離L(例えば0.2〜0.4m)を走行するまでこの処理を繰り返す。このように、車両100が所定の距離L(例えば0.2〜0.4m)を走行するまでは、次のステップ304に進むことができないこととなるので、投光部118より無駄な送信をすることがなくなる。
【0023】
一方、上述のステップ306の判定において「YES」と判定されると、即ち、受信データ信号(RD)が送信データ信号(SD)に対応するデータ信号である場合は、双方向通信が完了したものとする。
【0024】
双方向通信が完了すると、次のステップ312に進み、これ以後に受信した受信データ信号(RD)が処理部120に入力されても、受信データ信号(RD)の処理操作を無効とする受信ロックを行う。ついで、ステップ314に進み、受信データ信号(RD)をナビゲーション装置140に伝送する。ついで、次のステップ316に進み、距離センサ130より出力され波形整形部119において波形整形された距離信号(SP)に基づいて、ナビゲーション装置140に受信データ信号(RD)を伝送した後、車両100が所定の距離L(例えば20〜30m)を走行したか否かの判定を行う。
【0025】
この理由は、例えば図5に示されるように、B車線、B車線、B車線、B車線およびB車線というように、多くの車線を有する道路Bにおいて、これらの車線の上部に複数の光学式車両感知器が設置されたアームC、C等が道路Bに沿って所定間隔L(例えば20〜30m)毎に設置されている場合、車両200がB車線とB車線とを跨いで走行すると、車両200に搭載された光学式車載通信装置(図示せず)は、通信エリアαと通信エリアβとの2箇所で通信することとなる。このとき、通信エリアαにおいて受信したダウンリンクデータが直進に関するデータであり、通信エリアβにおいて受信したダウンリンクデータが右折に関するデータであった場合に、ナビゲーション装置よりこのデータを入手した運転者が混乱する不具合を回避するためである。
【0026】
ステップ316において「YES」と判定された場合、即ち、車両100が所定の距離L(例えば20〜30m)を走行した場合は次のステップ318に進み、ステップ316において「NO」と判定された場合は、車両100が所定の距離L(例えば20〜30m)を走行するまでこの処理を繰り返す。ついで、ステップ318において、ステップ312にて実行した受信ロックを解除し、上述のステップ302〜ステップ318までの処理を繰り返す。
【0027】
以上のように構成した本実施例においては、車両100に搭載された距離センサ130からの距離信号(SP)に基づいて光学式車載通信装置110から送信するアップリンクデータの送信タイミングを制御するので、換言すると、距離センサ130からの距離信号(SP)に基づいて、車両100が所定の距離L(例えば0.2〜0.4m)を走行するまでは、ダウンリンクデータを受信しなくても光学式車載通信装置110は連続してアップリンクデータを送信することがなくなる。
【0028】
また、一旦、双方向通信が完結すると、当該車両100が一定距離L(例えば20〜30m)を走行しないと光学式車載通信装置110は再受信できないように受信をロックさせるため、正規の光学式車両感知器投受光部240以外の光学式車両感知器投受光部から投光された光信号や外来光ノイズ等の光信号による光学式車載通信装置110の誤動作も防止できるようになるという格別の効果を生じる。
【0029】
さらに、光学式車載通信装置110は連続してアップリンクデータを送信することがなくなるので、光学式車載通信装置110の投光部118の発光体であるLED素子の寿命が長寿命になるとともに隣接車線を走行する車両に対する妨害を低減させることができるようになるという格別の効果を生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学式車載通信装置の一実施例の全体構成を示すブロック図である。
【図2】図1の光学式車載通信装置の動作を示すフローチャートである。
【図3】光学式車両感知器を用いた双方向通信システムの構成例を示す図である。
【図4】光学式車載通信装置の受信位置と光学式車載通信装置の受光レベルとの関係および光学式車載通信装置の受信位置と光学式車載通信装置のキャリア検出レベルとの関係(a)、正常なキャリア検出信号(b)、異常なキャリア検出信号(c)を示す図である。
【図5】図3の光学式車両感知器が多車線の道路上に所定の間隔をおいて設置された例を示す図である。
【符号の説明】
110…光学式車載通信装置、120…処理部(データ処理手段)、130…距離センサ(距離検出手段)、140…ナビゲーション装置

Claims (3)

  1. 車両に搭載され、道路上に設置された光学式車両感知器から投光された光信号を受光して各種の交通情報を受信する光学式車載通信装置であって、
    前記光学式車両感知器から投光された光信号を受光してこの受光した受信データをデータ処理手段に送出する受信手段と、
    前記データ処理手段からの送信指令に基づき前記光学式車両感知器に送信データを送信する送信手段とを備え、
    前記受信データに基づき前記送信手段に送信指令を送出して、前記送信手段が送信データを送信した後、前記送信データに対応するデータを受信しなかった場合に、前記車両に搭載され、当該車両の移動距離を検出する距離検出手段からの検出値が第1の所定値に達するまでは前記送信手段に送信指令を送出しないように前記データ処理手段を構成したことを特徴とする光学式車載通信装置。
  2. 前記データ処理手段に、
    前記送信手段によりデータを送信した後、送信データに対応するデータを受信すると受信をロックする受信ロック手段と、
    前記受信ロック手段により受信をロックした後、前記距離検出手段からの検出値が第2の所定値に達すると前記受信ロック手段による受信ロックを解除する受信ロック解除手段と、
    を付加したことを特徴とする請求項1に記載の光学式車載通信装置。
  3. 前記データ処理手段は、
    前記車両が前記光学式車両感知器から投光された光信号を受光できる通信エリアに到達したか否かを判定するとともに、前記通信エリアに到達した場合に前記送信手段に送信指令を送出する通信エリア判定手段と、
    前記通信エリア判定手段からの送信指令に基づき前記送信手段が送信した送信データに対応するデータを前記受信手段が受信したか否かを判定するとともに、前記受信手段が受信したデータが送信データに対応するデータである場合は前記受信ロック手段に受信ロック指令を送出する通信完了判定手段と、
    前記通信完了判定手段が前記受信手段が受信したデータは送信データに対応しない別のデータであると判定した場合は前記距離検出手段からの検出値が第1の所定値に達したか否かを判定するとともに、前記検出値が第1の所定値に達した場合に前記送信手段に送信指令を送出する第1の距離判定手段と、
    前記受信ロック手段により受信をロックした後、前記距離検出手段からの検出値が第2の所定値に達したか否かを判定するとともに、前記検出値が第2の所定値に達した場合に前記受信ロック解除手段に受信ロック解除指令を送出する第2の距離判定手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の光学式車載通信装置。
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