JP3550333B2 - バッグフイルタ装置 - Google Patents

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    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バッグフイルタ装置、特にパルスジェットタイプのバッグフイルタ装置において、各バッグフイルタ相互の接触を防止するようにしたバッグフイルタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記バッグフイルタ装置は、図に示す如く筐体2内をシンブルプレート3により上下に区分し、下方を含塵空気室4、上方を浄化空気室5とし、シンブルプレートに多数のバッグフイルタ6を吊り下げ含塵空気室4内に導入された含塵空気をバッグフイルタ6により濾過し浄化空気室5を介して排出するようにしたもので、バッグフイルタ6には蓄積塵埃を除去するため、逆噴射用パイプ7と、各バッグフイルタ6にはノズル8とを備え、かつバッグフイルタ6内には所定の膨らみを保持するため、ケージ11が挿入されている。
【0003】
これにより導入された含塵空気は、バッグフイルタ6により濾過され、浄化空気は消化空気室4を介して排出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記バッグフイルタ6は多数近接して配備されており、調整ビス12により傾き等初期調整しても、導入される空気流により振動を生じ、従って使用中接触し、磨耗して破損する恐れがある。
本発明はかゝる点に鑑み、使用中に空気流等の外圧を受けても、バッグフイルタの振動による接触磨耗の発生を防止することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための第1の発明は、筐体内をシンブルプレートにより上下に区分し、下方を含塵空気室、上方を浄化空気室とし、シンブルプレートに多数の有底筒状のバッグフイルタを吊り下げ、含塵空気室に導入された含塵空気をバッグフイルタにより濾過し浄化空気室を介して排出するパルスジェットタイプのバッグフイルタ装置バッグフイルタ下方適所に永久磁石を挿入し、バッグフイルタ相互間を反発して接触を防止すべく、各バッグフイルタの上記磁石は外周面に同一磁極を有せしめたバッグフイルタ装置であって、バッグフイルタには、これを拡開保持するケージを挿入すると共に、永久磁石は内外面に極性を有する形状とし、ケージに取付けたことを特徴とする。
【0006】
上記の構成からなる本発明は、バッグフイルタ下方適所に永久磁石を挿入するに際し、永久磁石は内外面に極性を有する形状とし、ケージに取付けたことにより、各バッグフイルタの該磁石の取付け位置は正確に所定位置を保持し、該磁石は外周面に同一磁極を有せしめたことにより、該磁石の反発によりバッグフイルタ相互間の接触は防止することができる。
【0007】
また第2の発明は、筐体内をシンブルプレートにより上下に区分し、下方を含塵空気室、上方を浄化空気室とし、シンブルプレートに多数の有底筒状のバッグフイルタを吊り下げ、含塵空気室に導入された含塵空気をバッグフイルタにより濾過し浄化空気室を介して排出するパルスジェットタイプのバッグフイルタ装置のバッグフイルタ下方適所に永久磁石を挿入し、バッグフイルタ相互間を反発して接触を防止すべく、各バッグフイルタの上記磁石は外周面に同一磁極を有せしめたバッグフイルタ装置であって、永久磁石は内外面に極性を有する形状とし、バッグフイルタの底部に嵌挿しケージにより固定保持せしめることを特徴とする。
【0008】
上記の構成からなる本発明は、永久磁石は内外面に極性を有する形状とし、バッグフイルタの底部に嵌挿した後、ケージにより固定保持せしめるようにしたから、磁石のバッグフイルタへの取付けは簡単に行うことができる。
【0009】
また第3の発明は、筐体内をシンブルプレートにより上下に区分し、下方を含塵空気室、上方を浄化空気室とし、シンブルプレートに多数の有底筒状のバッグフイルタを吊り下げ、含塵空気室に導入された含塵空気をバッグフイルタにより濾過し浄化空気室を介して排出するパルスジェットタイプのバッグフイルタ装置のバッグフイルタ下方適所に永久磁石を挿入し、バッグフイルタ相互間を反発して接触を防止すべく、各バッグフイルタの上記磁石は外周面に同一磁極を有せしめたバッグフイルタ装置であって、バッグフイルタ内には内外面に極性を有する複数個の永久磁石をケージに沿って配列し、各バッグフイルタに収納するそれぞれの磁石は隣接するバッグフイルタ内の磁石に対向して同一極性面を対向配置したことを特徴とする。
【0010】
上記の構成からなる本発明は、バッグフイルタ内には内外面に極性を有する複数個の永久磁石を備え、それぞれの永久磁石の反発力でバッグフイルタ相互の接触を防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下本発明を図面に示す実施例に基づいて説明する。図1乃至図6は第1実施例を示す。図において、バッグフイルタ装置1は筐体2内をシンブルプレート3により上下に区分し、下方を含塵空気室4、上方を浄化空気室5とし、シンブルプレートに多数のバッグフイルタ6を吊り下げる。その他7は逆噴射用パイプ7、8はバッグフイルタ6内に取付けられるノズル8を示し、これら逆噴射用パイプ7、ノズル8によりパルスジェット10を構成する。
【0012】
11はバッグフイルタ6の収縮を防止するケージを示し、上部にはシンブルプレート3に調整可能に取付けるため、複数(例えば3個)の調整ボルト12を取付け、該ボルトによりケージの傾きを調整し、バッグフイルタの吊り下げ状態を調整する。
【0013】
上記バッグフイルタ6には、バッグフイルタ相互の接触を防止するための永久磁石20を挿入する。図は該磁石20をケージ11の下方に取付けた例を示す。 この磁石20はリング状とし、内外に極性N、Sを形成したもので、これにより隣接するバッグフイルタ相互は磁石の同一極性による反発を利用して接触を防止するようにしたものである。一例として磁石20をリング状とする例を示したが、隣接するバッグフィルタ6を磁石20の同一極性により反発できるのであれば、磁石の形状を四角形、六角形や八角形等の多角形状に形成してもよい。
【0014】
この際、該磁石20は例えば図5及び図6に示す如く複数の円弧状の単体20a、20b、・・を結合してリング状としてもよい。これによるときは、その製作は容易である。なお、上記ケージ11は非磁性体により製作する。
【0015】
なお、筐体2に近接するバッグフイルタが該筐体に接触するのを防止するため、筐体2にもバッグフイルタに対向する位置に永久磁石21を、バッグフイルタ対向面がバッグフイルタ側の磁石と同一の極性となるように取付ける。
【0016】
次に図7は第2実施例を示す。この実施例は、上記リング状の磁石20を有底筒状のバッグフイルタ6の底部に嵌挿し、ケージ11により浮き上がりを防止し固定保持せしめるようにしたもので、その他の構造は前例と同一であり、説明を省略する。
【0017】
次に図8及び図9は第3実施例を示す。本実施例は磁石を複数、少なくとも隣接するバッグフイルタへの対向位置、例えば4個の単位磁石22a、22b、22c、22d(以下総称するときは、単に22という)より構成し、それぞれを相対するバッグフイルタに対向する位置にケージ11に取付けた例を示す。この場合も内外面に極性を構成し、各バッグフイルタのそれぞれの磁石22の極性を同一として取付ける。単位磁石22はケージ11にフックやベルト等で堅固に固定することが好ましい。またステンレス鋼やアルミニウム等の非磁性体の材料でケージ内に嵌挿、または、ケージ11の外側に挿入する筐体を制作し、該筐体内部に単位磁石22を固定してもよい。この場合も筐体の形状はケージ11に固定できるのであれば、リング状でも多角形状でもよい。
【0018】
これにより各バッグフイルタは前例と同様に磁石の反発力により反発し、接触することが防止される。
【0019】
【発明の効果】
以上の如く本発明によるときは、パルスジェットタイプのバッグフイルタ装置において、該バッグフイルタ下方適所に永久磁石を挿入し、該磁石は周囲方向に同一磁極を有すせしめることにより、該磁石のそれぞれの反発力を利用してバッグフイルタ相互の接触を防止するようにしたから、バッグフイルタは使用中に導入空気流により振動を生じても接触することがなく、従って該接触による破損、磨耗を防止することができる。
この際、該磁石は内外面に極性を有する形状とし、ケージに取付けるときは、磁石の取付け位置を正確に保持をすることができる。
また上記磁石をバッグフイルタの底部に嵌挿しケージにより固定保持せしめるときは、磁石の取付け操作を必要とせず、使用中のバッグフイルタの改造を必要としない等の効果がある。
さらにまた、上記バッグフイルタ内に内外面に極性を有する複数個の永久磁石をケージに沿って配列すると共に、隣接するバッグフイルタそれぞれの磁石を同一極性を対向するよう取付けるときは、永久磁石は短小で済み、その製造が簡単に行うことができる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1乃至図6は本発明の第1実施例を示し、図1は本発明のバッグフイルタ装置の全体縦断面図である。
【図2】図1におけるX−X線に沿う断面図である。
【図3】バッグフイルタの全体正面図である。
【図4】図3におけるY−Y線に沿う断面図である。
【図5】リング状の永久磁石の平面図である。
【図6】図5における横断面図である。
【図7】本発明の第2実施例のバッグフイルタの全体正面図である。
【図8】本発明の第3実施例のバッグフイルタの全体正面図である。
【図9】図8のZ−Z線の沿う断面図である。
【符号の説明】
1 バッグフイルタ装置
2 筐体
3 シンブルプレート
4 含塵空気室
5 浄化空気室
6 バッグフイルタ
20 永久磁石
21 永久磁石
22 永久磁石

Claims (3)

  1. 筐体内をシンブルプレートにより上下に区分し、下方を含塵空気室、上方を浄化空気室とし、シンブルプレートに多数の有底筒状のバッグフイルタを吊り下げ、含塵空気室に導入された含塵空気をバッグフイルタにより濾過し浄化空気室を介して排出するパルスジェットタイプのバッグフイルタ装置バッグフイルタ下方適所に永久磁石を挿入し、バッグフイルタ相互間を反発して接触を防止すべく、各バッグフイルタの上記磁石は外周面に同一磁極を有せしめたバッグフイルタ装置であって、バッグフイルタには、これを拡開保持するケージを挿入すると共に、永久磁石は内外面に極性を有する形状とし、ケージに取付けたことを特徴とするバッグフイルタ装置。
  2. 筐体内をシンブルプレートにより上下に区分し、下方を含塵空気室、上方を浄化空気室とし、シンブルプレートに多数の有底筒状のバッグフイルタを吊り下げ、含塵空気室に導入された含塵空気をバッグフイルタにより濾過し浄化空気室を介して排出するパルスジェットタイプのバッグフイルタ装置のバッグフイルタ下方適所に永久磁石を挿入し、バッグフイルタ相互間を反発して接触を防止すべく、各バッグフイルタの上記磁石は外周面に同一磁極を有せしめたバッグフイルタ装置であって、永久磁石は内外面に極性を有する形状とし、バッグフイルタの底部に嵌挿しケージにより固定保持せしめることを特徴とするバッグフイルタ装置。
  3. 筐体内をシンブルプレートにより上下に区分し、下方を含塵空気室、上方を浄化空気室とし、シンブルプレートに多数の有底筒状のバッグフイルタを吊り下げ、含塵空気室に導入された含塵空気をバッグフイルタにより濾過し浄化空気室を介して排出するパルスジェットタイプのバッグフイルタ装置のバッグフイルタ下方適所に永久磁石を挿入し、バッグフイルタ相互間を反発して接触を防止すべく、各バッグフイルタの上記磁石は外周面に同一磁極を有せしめたバッグフイルタ装置であって、バッグフイルタ内には内外面に極性を有する複数個の永久磁石をケージに沿って配列し、各バッグフイルタに収納するそれぞれの磁石は隣接するバッグフイルタ内の磁石に対向して同一極性面を対向配置したことを特徴とするバッグフイルタ装置。
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