JP2005111453A - マグネットフィルタ - Google Patents
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Abstract
【課題】 流速の速い流体を通過させるために、ストレーナの内壁面と永久磁石との間隔を広くしても、磁性不純物を確実に除去できるマグネットフィルタを提供すること。
【解決手段】 ストレーナ2の内部に柱状の永久磁石3を立設すると共に複数個の磁性体5,5,…を充填する。各磁性体5,5,…は、柱状の永久磁石3によって磁気を帯びるから、ストレーナ2の内壁面を流動する流体から磁性不純物を吸着除去する。したがって、柱状の永久磁石3の近傍位置は勿論のこと、柱状の永久磁石3から離れたストレーナ2の内壁面付近であっても流体から磁性不純物を吸着除去できる。
【選択図】図1
【解決手段】 ストレーナ2の内部に柱状の永久磁石3を立設すると共に複数個の磁性体5,5,…を充填する。各磁性体5,5,…は、柱状の永久磁石3によって磁気を帯びるから、ストレーナ2の内壁面を流動する流体から磁性不純物を吸着除去する。したがって、柱状の永久磁石3の近傍位置は勿論のこと、柱状の永久磁石3から離れたストレーナ2の内壁面付近であっても流体から磁性不純物を吸着除去できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、流体中に含まれる磁性不純物を吸着除去するためのマグネットフィルタに関するものである。
従来、水や油などの流体中に含まれる鉄分等の磁性不純物を除去するに際しては、ストレーナの内部に永久磁石を設けたマグネットフィルタが使用されている(例えば、特許文献1参照)。以下、図3を参照しつつ従来のマグネットフィルタ11について説明する。図3のマグネットフィルタ11は、ストレーナ12の内部に複数個の円盤状の永久磁石13,13,…をステンレス棒14に装着した状態で設けてある。ストレーナ12は、円筒状の片端部に流体の導入部12a,12aを有し、外周部に流体の排出部12b,12b,…を複数形成してある。ストレーナ12の排出部12bには、磁性・非磁性を問わず比較的大粒の不純物を除去するための網目材を張設してある。
この種のマグネットフィルタ11は、流体の流速に合せて円盤状の永久磁石13,13,13の径が定められる。流体の流速が速い場合は、円盤状の永久磁石13,13,…を小径にして、ストレーナ12の内壁面と円盤状の永久磁石13,13,…との間隔を広げることにより、マグネットフィルタ11の前後差圧が小さくなって流体の流速が維持される。円盤状の永久磁石13,13,…を小径にすると、円盤状の永久磁石13,13,…の回りには、図3の一点鎖線で囲んだ略瓢箪形状の磁場Mが発生する。しかし、小径の永久磁石13,13,…を使用すると、磁場Mがストレーナ12の内壁面まで及ばないために、ストレーナ12の内壁面付近を通過する流体から磁性不純物を除去できない。また、磁場Mが上下の永久磁石13,13の回りで広範囲に発生し、かつ、中間の永久磁石13,13の回りで狭い範囲にしか発生しないために、流速の速い磁性不純物は、磁場Mに流入しても吸着除去されずに磁場Mから流出し易い。このため、従来のマグネットフィルタ11では、流速の速い流体から磁性不純物を殆ど除去できなかった。
そこで、本発明者らは、流速の速い流体に対する磁性不純物の除去率を向上させるため、円盤状の永久磁石13,13,13を磁束密度の大きなもの、具体的には1,000ガウスから10,000ガウスの永久磁石に取替えてみた。しかし、磁性不純物の除去率は、殆ど向上しなかった。
本発明は、斯かる実情に鑑み創案されたものであって、その目的は、流速の速い流体を通過させるために、ストレーナの内壁面と永久磁石との間隔を広くしても、流体中に含まれる磁性不純物を確実に除去できるマグネットフィルタを提供することにある。
本発明のマグネットフィルタは、流体の導入部と排出部を有し、前記排出部に網目材を張設したストレーナと、前記ストレーナの内部に設けた柱状の永久磁石と、前記ストレーナ及び柱状の永久磁石の隙間に充填した複数個の磁性体とを備えたことを特徴としている。本発明によれば、ストレーナ内に充填した複数個の磁性体が、柱状の永久磁石によって磁気を帯びるから、ストレーナ内に流入した流体に含まれる磁性不純物の吸着作用を奏する。ストレーナの内壁面付近を流動する磁性不純物は、ストレーナの内壁面と柱状の永久磁石との間隔が広くても、複数個の磁性体によって吸着除去される。
また、本発明のマグネットフィルタは、前記柱状の永久磁石の外周部に複数個の磁石片を装着したことを特徴としている。柱状の永久磁石は、その端部に近付くほど磁場が広くなる。柱状の永久磁石の外周部、特にその長手方向中間位置に複数個の磁石片を装着しておくと、ストレーナの内部でN極とS極の分極箇所が増加する。これにより柱状の永久磁石の長手方向中間位置及びその周辺の磁場は、柱状の永久磁石の端部及びその周辺の磁場と同程度の範囲に広がる。したがって、柱状の永久磁石の長手方向で磁性不純物の吸着作用が均一になる。
また、本発明のマグネットフィルタは、前記複数個の磁性体を、球形状に形成したことを特徴としている。複数個の磁性体を球形状に形成すると、磁性体が相互に点接触するから各磁性体の回りにほぼ均一な大きさの間隙が形成される。流体の流速に応じて磁性体の径を適宜設定すれば、本マグネットフィルタの前後における流体の差圧が小さくなり、流体に対する抵抗作用を抑制できる。
本発明のマグネットフィルタによれば、ストレーナの内壁面と柱状の永久磁石との間隔が広くても、ストレーナの内壁面付近を流動する磁性不純物を、ストレーナ内に充填した複数個の磁性体によって確実に除去できる。
以下、添付図面を参照しつつ本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本発明のマグネットフィルタ1を例示する縦断面図で、図2は、図1のA−A線における横断面図である。図1及び図2において、2はストレーナ、3は柱状の永久磁石、4,4,…は磁石片、5,5,…は磁性体としての鉄球である。
ストレーナ2は、直径5〜10cm程度の円筒状の部材で、その片端部に流体の導入部2aを有し、外周部に流体の排出部2b,2b,…を複数形成してある。ストレーナ2の導入部2a及び排出部2bには、網目材を張設してある。ストレーナ2の導入部2a側の網目材は、鉄球5,5,…を流出させずに、流体を流入させるためのもので、排出部2b側の網目材よりも目が粗くなっている。ストレーナ2の排出部2b側の網目材は、流体中の比較的大粒の不純物を除去するためのもので、目が細かくなっている。
柱状の永久磁石3は、直径1〜2cm程度の円柱体状で、ストレーナ2の内側底面の中心部に着脱自在に立設してある。柱状の永久磁石3としては、ストレーナ2の内部全域に十分な磁場を発生させる強磁性(約10000ガウス)のものを使用する。
磁石片4,4,…は、1〜2cm角で厚さ0.5cm程度の永久磁石であって、柱状の永久磁石3の外周方向及び長手方向にそれぞれ所定間隔で3個ずつ磁着してある。
鉄球5,5,…は、パチンコ球大(直径約1.1〜1.3cm程度)の球体で、ストレーナ2の内部に密集状態で充填してある。なお、鉄球5,5,…の直径は、マグネットフィルタ1の前後差圧が大きくならない範囲内、即ちマグネットフィルタ1に通す流体に過大な抵抗作用を及ぼさない範囲内で、適宜変更可能である。この範囲は、マグネットフィルタ1内の間隙率が所望の値になるように、ストレーナ2や柱状の永久磁石3の直径との関係で定められる。
本発明のマグネットフィルタ1は、上記の如く構成され、ストレーナ2の導入部2aから流入した流体が、鉄球5,5,…相互の隙間や、ストレーナ2、柱状の永久磁石3及び磁石片4,4,…と鉄球5,5,…との隙間を通って、ストレーナ2の排出部2b,2b,…から排出される。鉄球5,5,…は、柱状の永久磁石3及び磁石片4,4,…によって磁気を帯びているので、流体中の磁性不純物の吸着作用を奏する。すなわち、流体中の磁性不純物は、柱状の永久磁石3及び磁石片4,4,…のみならず、鉄球5,5,…の表面にも吸着される。したがって、柱状の永久磁石3及び磁石片4,4,…の近傍を流動する流体は勿論のこと、柱状の永久磁石3及び磁石片4,4,…から離れたストレーナ2の内壁面付近を流動する流体からも、磁性不純物を除去できる。
また、柱状の永久磁石3の外周部に磁石片4,4,…を装着してあるので、磁性不純物の吸着作用が、柱状の永久磁石3の端部及びその周辺に偏らない。すなわち、柱状の永久磁石3の端部及びその周辺と、柱状の永久磁石3の長手方向中間部(磁石片4,4,…の装着部位)及びその周辺とで、磁性不純物の吸着作用の差が小さくなる。これにより磁性不純物は、柱状の永久磁石3の上端部及びその周辺で吸着されずに通過しても、柱状の永久磁石3の長手方向中間部及びその周辺の領域、若しくは柱状の永久磁石3の下端部及びその周辺の領域で吸着除去される。
本マグネットフィルタ1は、ストレーナ2から柱状の永久磁石3を取外すと、磁性不純物が鉄球5,5,…から脱着する。したがって、鉄球5,5,…は、錆付いて劣化するまでの間、繰り返し使用することができる。他方、柱状の永久磁石3は、ストレーナ2から取外して磁性不純物を洗い落としたのち、再びストレーナ2に取り付ける。
以上、本発明のマグネットフィルタの一実施形態につき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば、ストレーナ2としては、外周部に排出部2b,2b,…を形成したものに限らず、上端部の導入部2aと対向するように下端部に排出部を形成したものでも構わない。柱状の永久磁石3は、図示した円柱形状のものに限らず、多角柱形状など他の柱形状でも構わない。磁石片4,4,…は、柱状の永久磁石3に磁着することに限らず、接着剤や金具などで固着しても構わない。鉄球5,5,…は、流体の流速に応じて適宜径を変更しても構わない。また、同径の鉄球5,5,…に限らず、径の異なる複数種類のものを使用しても構わない。
1 マグネットフィルタ
2 ストレーナ
2a 導入部
2b 排出部
3 永久磁石
4,4,… 磁石片
5,5,… 鉄球
2 ストレーナ
2a 導入部
2b 排出部
3 永久磁石
4,4,… 磁石片
5,5,… 鉄球
Claims (3)
- 流体の導入部と排出部を有し、前記排出部に網目材を張設したストレーナと、前記ストレーナの内部に設けた柱状の永久磁石と、前記ストレーナ及び柱状の永久磁石の隙間に充填した複数個の磁性体とを備えたことを特徴とするマグネットフィルタ。
- 前記柱状の永久磁石の外周部に複数個の磁石片を装着したことを特徴とする請求項1に記載のマグネットフィルタ。
- 前記複数個の磁性体を、球形状に形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のマグネットフィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003353001A JP2005111453A (ja) | 2003-10-10 | 2003-10-10 | マグネットフィルタ |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=34543704
Family Applications (1)
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JP2003353001A Withdrawn JP2005111453A (ja) | 2003-10-10 | 2003-10-10 | マグネットフィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005111453A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US7504032B2 (en) | 2005-10-17 | 2009-03-17 | Bunri Incorporation | Filter device |
JP2011011205A (ja) * | 2009-06-02 | 2011-01-20 | Nisshin Seisakusho:Kk | 磁気フィルタ装置および工作機械のクーラント浄化装置 |
CN102228760A (zh) * | 2011-06-29 | 2011-11-02 | 无锡光旭新材料科技有限公司 | 一种永磁体过滤棒及其永磁材料体的制备方法 |
KR200479380Y1 (ko) * | 2015-06-12 | 2016-01-21 | 한국발전기술 주식회사 | 유기성 고형연료용 마그네틱 필터 |
KR101719522B1 (ko) * | 2016-10-31 | 2017-03-24 | 율진프라임 (주) | 싱크대용 정수기 |
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