JP2007229663A - ストレーナ装置 - Google Patents

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Takuo Ida
卓穂 位田
Keiichi Ueda
恵一 上田
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SHIMONISHI SEISAKUSHO KK
Shimonishi Seisakusho Co Ltd
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Abstract

【課題】 スクリーン及びマグネットをストレーナ本体内から離脱するときに、上流側からの流体の流出を防止する。
【解決手段】 ストレーナ本体2とスクリーン3と棒状のマグネット4とを備え、前記マグネット4の先端が位置するストレーナ本体2内に弁座5を形成するとともに、この弁座5と当接してスクリーン取付部2Cへの流体の流入を堰き止める弁体6を設け、この弁体6とマグネット4との間に、スクリーン3及びマグネット4をスクリーン取付部2C内へ挿入することにより弁体6を弁座5から離隔させる弁体開閉手段Kを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、水の磁化、除鉄粉等を可能にする液体流通用のストレーナ装置に関する。
この種の従来技術においては、流体の流入口と流出口とスクリーン取付部とを有するストレーナ本体と、前記流入口と流出口の間に配置されて流体に含まれた異物を捕獲する筒形のスクリーンと、非磁性体からなり、基端部が前記ストレーナ本体に支持されて前記スクリーンの内方に挿入された外套部材と、この外套部材の内方に挿入されて、外套部材の先端側へ進出した位置と外套部材の基端部側へ後退した位置とに移動可能に設定されたマグネットと、前記外套部材の基端部の近傍に設けられた異物の排出通路と、この排出通路を開閉する洗浄弁とを備えて構成されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平8−117517公報
前記従来技術においては、スクリーン及びマグネットをスクリーン取付部内から取り出して、スクリーンの洗浄、取り換え等を行う場合は、上流側の液体がスクリーン取付部のスクリーン挿入用開口から流れ出すことがある。
本発明は、このような従来技術の問題点を解決できるようにしたストレーナ装置を提供することを目的とする。
本発明は、スクリーン及びマグネットをスクリーン取付部内から取り出すときにスクリーン取付部への流体の流入を堰き止める弁体をストレーナ本体内に設け、スクリーン及びマグネットをスクリーン取付部内へ挿入することにより前記弁体を開放状態にできるようにしたストレーナ装置を提供することを目的とする。
本発明における課題解決のための具体的手段は、次の通りである。
第1に、流入口からスクリーン取付部を通って流出口へ流体を流動可能な流路を形成したストレーナ本体と、前記スクリーン取付部に着脱自在に取り付けられるスクリーンと、このスクリーン内に配置されていて流体に磁力線を通す棒状のマグネットとを備えたストレーナ装置において、
前記マグネットの先端が位置するストレーナ本体内に弁座を形成するとともに、この弁座と当接してスクリーン取付部への流体の流入を堰き止める弁体を設け、この弁体とマグネットとの間に、スクリーン及びマグネットをスクリーン取付部内へ挿入することにより弁体を弁座から離隔させる弁体開閉手段を有していることである。
第2に、前記弁体開閉手段はマグネットの先端とこれに対面する前記弁体の面とを同極に磁化して構成していることである。
第3に、前記弁体はマグネットの先端と対面して弁座と当接可能な半球部と、この半球部から上流側へ次第に細くなる円錐部とを有していることである。
第4に、前記マグネットに非磁性材製の外套部材を嵌装し、この外套部材をマグネットとともにスクリーンに対して挿脱可能に形成していることである。
第5に、前記弁体開閉手段は、マグネットの先端がスクリーン取付部内に挿入したときに前記弁体を押動する形状であることにより構成していることである。
第6に、前記マグネットに非磁性材製の外套部材を嵌装し、この外套部材をマグネットとともにスクリーンに対して挿脱可能に形成しており、前記弁体開閉手段は、外套部材の先端がスクリーン取付部内に挿入したときに前記弁体を押動する形状であることである。
本発明は前述した構成によって、次のような作用を奏する。
スクリーン及びマグネットをスクリーン取付部内へ挿入すると、弁体開閉手段によって弁体が弁座から離隔させられ、ストレーナ本体内の流路は流入口から流出口まで連通され、流体が流動される。
一方、スクリーン及びマグネットをスクリーン取付部内から離脱すると、弁体開閉手段によって弁体が弁座に当接してスクリーン取付部への流体の流入が堰き止められ、スクリーン取付部からの流体の流出を阻止していたスクリーン及びマグネットがなくなっても、弁体によって上流側からの流体の流出を防止する。
前記弁体開閉手段はマグネットの先端とこれに対面する前記弁体の面とを同極に磁化すれば、両者を近づけると反発力を生じ、弁体を弁座から離隔させることができる。
前記弁体はマグネットの先端と対面して弁座と当接可能な半球部と、この半球部から上流側へ次第に細くなる円錐部とからなるので、上流側からの流体の流れを阻害しなく、しかも両端が形成されてN極とS極とを磁化できる。
前記マグネットに非磁性材製の外套部材を嵌装し、この外套部材をマグネットとともにスクリーンに対して挿脱可能に形成すれば、マグネットによって外套部材の表面に吸着された鉄粉を、外套部材からマグネットを離脱することにより容易に除去することができる。
マグネットの先端がスクリーン取付部内に挿入したときに弁体を押動する形状であると、マグネットの挿脱で弁体を簡単に開閉することができ、弁体開閉手段を簡単かつ容易に構成できる。
マグネットに非磁性材製の外套部材を嵌装すると、スクリーン及びマグネットをスクリーン取付部内から離脱してスクリーンを洗浄するとき、吸着した鉄粉の除去が簡便になる。また、外套部材の先端をスクリーン取付部内に挿入したときに弁体を押動する形状にすれば、外套部材の先端で直接弁体を弁座から離隔させることができる。
本発明によれば、スクリーン及びマグネットをスクリーン取付部内から離脱するときに、弁体開閉手段によって弁体が弁座に当接してスクリーン取付部への流体の流入が堰き止められ、スクリーン取付部からの流体の流出を阻止していたスクリーン及びマグネットがなくなっても、弁体によって上流側からの流体の流出を防止できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1、2に示す第1実施形態において、ストレーナ装置1はY型であり、流入口2A、流出口2B及びスクリーン取付部2Cを形成したストレーナ本体2と、前記スクリーン取付部2Cに取り付けられるスクリーン3と、このスクリーン3内に配置されていて磁力線を発生する棒状のマグネット4と、弁座5及び弁体6とを備えている。
前記ストレーナ本体2は、流入口2A及び流出口2Bに配管接続具11及び固定具12を介して配管を接続可能になっており、その内部には流入口2Aからスクリーン取付部2Cを通って流出口2Bへ流体を流動可能な流路2Dが形成されている。
ストレーナ本体2のスクリーン取付部2Cは、流入口2Aと流出口2Bとを結ぶ線から曲がり部2EでY字状に分岐しており、その内部にスクリーン3が挿入されキャップ13によって着脱自在に取り付けられている。また、スクリーン3及びキャップ13によってスクリーン取付部2Cからの流体漏れがないように構成されている。
前記スクリーン3は、格子を円筒にした形状のホルダ3Aと、このホルダ3A内に嵌入されたメッシュ状のエレメント3Bとを有し、スクリーン取付部2C内に挿入した状態で、ホルダ3A及びエレメント3Bの先端が弁座5に当接するようになる。この弁座5は曲がり部2E内に配置されていてエレメント3Bの押さえを兼ねている。
前記弁座5はリング形状で、スクリーン取付部2Cの奥の曲がり部2E内に嵌入されており、ストレーナ本体2に装着又はホルダ3Aによって位置固定されている。この弁座5には上流側にテーパ形状の座面5aが形成されており、弁体6が当接可能になっている。
弁体6は座面5aと当接可能な半球部6aと、この半球部6aから上流側へ次第に細くなる円錐部6bとを有しており、磁化されて前記半球部6aと円錐部6bとに磁極が顕れるように形成されている。この弁体6は表面を合成樹脂で形成し、その内部にマグネットを埋め込んで形成してもよい。
前記弁体6は座面5aと当接することにより、流入口2Aからスクリーン取付部2Cへの流体の流入を堰き止め、離隔することにより流路2Dを連通する。この弁体6の開閉は棒状のマグネット4によって行われる。
マグネット4は棒状の磁力線発生手段Gを構成するものであり、スクリーン3のホルダ3Aに外方から挿入されて螺合されており、弁座5の中央の開口と同心に配置される。
棒状のマグネット4は、複数個の短寸のマグネット4aを鉄板等の磁性材4bを挟んで同極同士対向して固着して形成しており、前記磁性材4bはそれと対面する2個の短寸マグネット4aと同一の極が励磁され、2個のマグネット4aの磁力線が1枚の磁性材4bに集中発生する。磁性材4bが1枚の場合は前後のマグネット4aの端部とで3極が形成され、磁性材4bが2枚の場合は4極が形成されることになり、軸心方向に複数組のN極とS極とが形成されている。
前記磁性材4bによる強力な磁力線は、マグネット4の径方向に発生し、スクリーン3の内外方向に指向することになり、スクリーン取付部2C内に入ってきて、スクリーン3とマグネット4との間及びスクリーン3の外側を流れる流体に対して、その流動方向に交叉する方向となり、棒状のマグネット4が2極しかない場合に比して、流体を横切る磁束密度が密になり、流体に対して磁力線が及ぼす影響、即ち、液体の磁化効率及び鉄粉の吸着効率を向上でき、鉄粉等の不純物を除去した磁化水を得るのに最適となる。
前記棒状のマグネット4の先端は、弁体6の半球部6aと同極に磁化されており、磁力の反発力により弁体6を開放し、洗浄等のためにスクリーン取付部2Cからマグネット4を離脱させることにより弁体6を閉鎖し、洗浄時等に上流側の流体がスクリーン取付部2Cに流出してくるのを堰き止めることができる。
即ち、前記同極に磁化されたマグネット4と弁体6とによって、弁体6の弁体開閉手段Kが構成されている。
前記マグネット4には非磁性材製の外套部材8が嵌装されている。この外套部材8は例えば合成樹脂製で筒状部8Aと基部8Bとが一体成形されており、筒状部8Aは薄肉でマグネット4の外周面に嵌脱自在に嵌合しており、基部8Bにはスクリーン3のホルダ3Aに螺合する外周ネジ部8aと、マグネット4の基端部に螺合する内周ネジ部8bとが形成されている。
前記外套部材8は設けなくともマグネット4による鉄粉の除去には支障はないが、設けることにより、鉄粉は外套部材8の外面に吸着され、外套部材8からマグネット4を抜くとその吸着力がなくなって、外套部材8の外面に吸着されていた鉄粉を簡単に除去できるようになる。
図1に2点鎖線で示すように、クリーン取付部2Cの外周に環状の磁性体14を嵌合することができる。この環状磁性体14に軸心方向に複数組のN極とS極とを形成したマグネットテープを用いて、棒状のマグネット4のN極とS極とに対向して配置すると、両マグネット4、14によって磁力線が倍増されるだけでなく、流体を横切る磁束密度をより確実に高めることができる。
また、記環状磁性体14はマグネットの代わりに鉄板等の磁性材を筒形状に形成したものでもよい。この場合も、マグネット4の磁力線は磁性材との間に通り易くなり、マグネット4の径方向の磁力線がより強力に発生し、磁化効率及び吸着効率をより向上できる。
前記第1実施形態によれば、スクリーン取付部2C内にスクリーン3及びマグネット4を挿入配置すると、マグネット4の先端の磁力によって弁体6は弁座5から離隔し(図1の実線状態)、流入口2Aからストレーナ本体2内に入った流体は、弁座5の開口を通ってスクリーン取付部2C内のスクリーン3とマグネット4(外套部材8)との間に入り込み、スクリーン3を内側から外側へ貫通し、スクリーン3とスクリーン取付部2Cとの間から流出口2Bへ至る。
流体はスクリーン取付部2C内に入って出ていくまでの間、棒状のマグネット4(外套部材8)の表面に沿って流れるとき、マグネット4が発生する磁力線を横切ることになり、磁化されると共に、その内部の鉄粉がマグネット4(外套部材8)の表面に磁着され、その他の不純物がスクリーン3で濾過されてその内周面側に残る。
マグネット4(外套部材8)の表面に磁着された鉄粉の量が多くなると、マグネット4を外套部材8とともにスクリーン取付部2Cから抜き出し、マグネット4が抜かれることによって弁体6を押し開いていた磁着力がなくなり、弁体6は弁座5に当接して流路2Dを塞ぐ(図1の仮想線状態)。取り出した外套部材8に対してマグネット4を抜いて磁着力を解消し、その後に外套部材8の表面の鉄粉を除去する。
スクリーン3に溜まる不純物の量が多くなったときは、スクリーン3をマグネット4とともにスクリーン取付部2Cから抜き出し、弁体6を弁座5に当接して流路2Dを塞ぎ、取り出した外套部材8に対してマグネット4を抜いて磁着力を解消し、外套部材8の表面に鉄粉を除去する。
図3に示す第2実施形態において、棒状のマグネット4に外套部材8が嵌装されていなく、マグネット4をスクリーン3に装着するために、外套部材8の外周ネジ部8aに相当する取付具15が設けられている。
この第2実施形態においてはマグネット4の先端は裸であるので弁体6により近接することができ、弁体6を磁着力で押動する力も出しやすい。
図4に示す第3実施形態において、弁体6は励磁されていない又は非磁性体製の球体が使用されており、外套部材8の先端には尖り帽子部16が形成されており、この尖り帽子部8cで弁体6を押動可能な位置まで突出している。弁座5の座面5aは開口の周囲のエッジで形成されている。
前記外套部材8の尖り帽子部16は弁体6に直接的に当接するものであり、弁体開閉手段Kを構成しており、マグネット4とともにスクリーン取付部2C内に挿入することにより、弁体6を押動して弁座5から隔離して通路2Dを開通し(図4の実線状態)、スクリーン取付部2Cから抜き出すことにより、前記押動を解消して流体圧により弁体6を弁座5に当接可能にする(図4の仮想線状態)。
この第3実施形態においては、弁体6は励磁されていないので、弁体6自体に鉄粉が吸着されることがなく、弁体6の清掃が不要である。
図5、6に示す第4実施形態において、前記第3実施形態の棒状のマグネット4に外套部材8が嵌装されていない状態のものであり、マグネット4の先端に尖り帽子部16(弁体開閉手段K)が形成されており、マグネット4をスクリーン3に装着するために、外套部材8の基部8Bに相当する取付具15が設けられている。
なお、本発明は前記実施形態における各部材の形状及びそれぞれの前後・左右・上下の位置関係は、図1〜6に示すように構成することが最良である。しかし、前記実施形態に限定されるものではなく、部材、構成を種々変形したり、組み合わせを変更したりすることもできる。
例えば、スクリーン3をマグネット4に装着し、そのマグネット4の基端部をスクリーン取付部2Cに装着する形状にしてもよい。また、弁座5はストレーナ本体2の曲がり部2E内に一体成形してもよい。
本発明の第1実施形態を示す断面正面図である。 同第1実施形態を示す分解した断面正面図である。 第2実施形態を示す断面正面図である。 第3実施形態を示す断面正面図である。 第4実施形態を示す断面正面図である。 同第4実施形態を示す分解した断面正面図である。
符号の説明
1 ストレーナ装置
2 ストレーナ本体
2A 流入口
2B 流出口
2C スクリーン取付部
2D 流路
2E 曲がり部
3 スクリーン
3A ホルダ
3B エレメント
4 マグネット
5 弁座
5a 座面
6 弁体
8 外套部材
14 環状磁性体
16 尖り帽子部
K 弁体開閉手段

Claims (6)

  1. 流入口からスクリーン取付部を通って流出口へ流体を流動可能な流路を形成したストレーナ本体と、前記スクリーン取付部に着脱自在に取り付けられるスクリーンと、このスクリーン内に配置されていて流体に磁力線を通す棒状のマグネットとを備えたストレーナ装置において、
    前記マグネットの先端が位置するストレーナ本体内に弁座を形成するとともに、この弁座と当接してスクリーン取付部への流体の流入を堰き止める弁体を設け、この弁体とマグネットとの間に、スクリーン及びマグネットをスクリーン取付部内へ挿入することにより弁体を弁座から離隔させる弁体開閉手段を有していることを特徴とするストレーナ装置。
  2. 前記弁体開閉手段はマグネットの先端とこれに対面する前記弁体の面とを同極に磁化して構成していることを特徴とする請求項1に記載のストレーナ装置。
  3. 前記弁体はマグネットの先端と対面して弁座と当接可能な半球部と、この半球部から上流側へ次第に細くなる円錐部とを有していることを特徴とする請求項1又は2に記載のストレーナ装置。
  4. 前記マグネットに非磁性材製の外套部材を嵌装し、この外套部材をマグネットとともにスクリーンに対して挿脱可能に形成していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のストレーナ装置。
  5. 前記弁体開閉手段は、マグネットの先端がスクリーン取付部内に挿入したときに前記弁体を押動する形状であることにより構成していることを特徴とする請求項1に記載のストレーナ装置。
  6. 前記マグネットに非磁性材製の外套部材を嵌装し、この外套部材をマグネットとともにスクリーンに対して挿脱可能に形成しており、前記弁体開閉手段は、外套部材の先端がスクリーン取付部内に挿入したときに前記弁体を押動する形状であることを特徴とする請求項1に記載のストレーナ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109851141A (zh) * 2018-10-24 2019-06-07 李尚茂 磁铁结合型过滤器
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