JP3550191B2 - 溶接ロボット - Google Patents

溶接ロボット Download PDF

Info

Publication number
JP3550191B2
JP3550191B2 JP23997994A JP23997994A JP3550191B2 JP 3550191 B2 JP3550191 B2 JP 3550191B2 JP 23997994 A JP23997994 A JP 23997994A JP 23997994 A JP23997994 A JP 23997994A JP 3550191 B2 JP3550191 B2 JP 3550191B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
welding
sensing
robot
error
sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP23997994A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08103870A (ja
Inventor
高太郎 永井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP23997994A priority Critical patent/JP3550191B2/ja
Publication of JPH08103870A publication Critical patent/JPH08103870A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3550191B2 publication Critical patent/JP3550191B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Numerical Control (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、動腕部の先端手首に溶接トーチと共にセンサを配設し、このセンサで溶接予定部位の形状(位置も含む)をセンシングして、そのセンシングデータにより予め教示したデータを補正しながら溶接を行うティーチングプレイバック方式のアーク溶接ロボット(以下、単に溶接ロボットという)に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の溶接ロボットとしては、例えば、特開平5−212540号公報や特願平6−16293号公報に記載のものが存在する。このような溶接ロボット1では、図9に示すように、台座2上に配設された可動アーム3の先端手首に、レーザセンサ4及び溶接トーチ5が配設されている。上記レーザセンサ4は、溶接部位の近傍において、溶接予定線の方向に直交する方向の検出線に沿ってレーザビームで走査可能に配備され、走査中に被溶接物の表面で乱反射するレーザ拡散光の一部を受光して溶接予定部位の位置等の形状を検出する。
【0003】
この溶接ロボット1では、同図に示すように、まず、教示(ティーチング)モードにして、可動アーム3を被溶接物7と同形同大の教示物7’に向け、ロボット本体(マニピュレータ)を制御するコントローラ6に、溶接を行う溶接基準位置と、レーザセンサ4で走査して計測を行うセンサ計測位置とを予め学習記憶させる。この後、再生(プレイバック)モードにして可動アーム3を送りラインL上の被溶接物7に向け、記憶された溶接基準位置とセンサ計測位置とに基づいて、被溶接物7の溶接予定位置からのずれを検出して位置補正データを作成し、この位置補正データに基づいて、上記記憶された溶接基準位置と検出した溶接予定位置との位置差をコントローラ6で補正して、被溶接物7の溶接予定部位8に対して溶接トーチ5が溶接を行う。
このような構成の溶接ロボットによれば、繰り返し正確な位置に位置決めすることの難しい被溶接物に対して、常に正確な溶接位置で、教示内容に忠実な溶接を行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、レーザセンサで被溶接物の溶接予定部位をセンシングした場合、何らかの原因で誤ったデータがコントローラに送られてしまうことがある。
この場合そのままレーザセンサからのデータに基づいて教示データを補正して溶接を実行してしまうと、溶接不良を起こしたり、被溶接物に溶接トーチをぶつけてしまう可能性がある。
しかし、レーザセンサのデータが使用できない場合(これをエラーという)のうち、時間的な経過によって自然にエラー原因が解消されるような場合、例えば被溶接物を固定治具等にセットした時点で発生した振動がエラー原因であるような場合は、何度かセンシングを繰り返すことによりエラーが解消され、正しい検知データを得ることができる。そこで、エラーが発生したと分かった場合は、操作者が再度センシングを実行するようにプログラムを戻す操作を行う必要があるが、そうした場合、人手による操作であるため作業が面倒であった。
【0005】
この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、センシングエラーが発生した場合、自動的に再度のセンシングを実行させることのできる溶接ロボットを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、動腕部の先端に溶接トーチと溶接予定部位の表面位置を測定するセンサとを備えたロボット本体と、このロボット本体の動腕部の動作及び溶接動作を制御するロボット制御手段と、センシング命令が入力されたとき前記動腕部をセンシング位置に位置決めすべく前記ロボット制御手段に移動指令を発し、動腕部がセンシング位置に位置決めされた状態で前記センサを溶接予定部位の溶接予定線と直交する方向に走査させるセンシング制御手段と、前記センサのデータより溶接予定部位の基準位置を解析する解析手段と、教示データを記憶する記憶手段と、前記教示データに含まれる基準位置と前記解析手段が解析した被溶接物の溶接予定部位の基準位置とのずれ量を算出するずれ量算出手段と、このずれ量算出手段の出力に基づいて前記教示データを補正する補正手段とを備え、前記ロボット制御手段がこの補正手段の出力に応じて前記ロボット本体を制御する溶接ロボットにおいて、前記ずれ量が所定量以上となった場合、前記センシング制御手段に再度センシング命令を送出するセンシングリトライ指令手段とを備えたことを特徴としている。
【0007】
【作用】
請求項1記載の発明では、センシング命令(初回)が入力されたときセンシング制御手段が移動命令をロボット制御手段に送り、ロボット制御手段がこの移動命令に応答して動腕部を動かし、センサをセンシング位置に位置決めする。位置決めすると、センシング制御手段がセンサを溶接予定線と直交する方向に走査させ、それに応じてセンサが溶接予定部の形状を検出する。そして、この形状データにより補正手段が予め教示されたデータを補正する。補正した教示データはロボット制御手段に送られ、ロボット制御手段がこの補正した教示データに基づいてロボット本体を制御し、溶接を実行する。この場合、ずれ量が所定量以上となると、センシングリトライ指令手段からセンシング命令が再度自動的に出され、それに応じてセンシング制御手段が再度のセンシングを行うよう処理する。
0008
【実施例】
以下、図面を参照してこの発明の実施例について説明する。
図1は、この発明の一実施例である溶接ロボットのシステム全体の構成を示す概略図、また、図2は、同システムに適用されるセンサコントローラの電気的構成を示すブロック図である。
この例の溶接ロボットは、鉄骨系の建物ユニットの組立工場に配備され、送りライン上で仮組立された構造体の鋼製の梁と柱とをジョイントピースを介してアーク溶接する作業を行うもので、図1に示すように、ロボット本体11と、ロボットコントローラ(ロボット制御装置)12と、センサコントローラ13と、表示装置(モニタ)14と、教示ボックス15とからなり、必要に応じて、パソコンやホストコンピュータが接続されるようになっている。
0009
ロボット本体11は、モータと減速機が直接各関節に取り付けられた多関節構造のもので、台座2の上に3次元的に駆動すると共に所望の姿勢をとり得る動腕部16が設けられている。
動腕部16は、2つのアーム(第1アーム17aと第2アーム17bと)で構成され、所定方向に駆動可能な可動アーム17と、この可動アーム17の先端に設けられた手首部18と、可動アーム17の基端部を台座2上で回動自在に軸支して、可動アーム17を被溶接物と教示物との間で往復駆動する基動部19とからなっている。上記手首部18には、溶接トーチ20及び溶接予定部位の形状や溶接予定線の位置を検出するためのレーザセンサ21が配設されている。
0010
図3は、構造体である被溶接物50の一例を示す部分斜視図である。
この例において、被溶接物50は、建物ユニットの鉄骨躯体の一部分であって、角にR部がついた角形鋼管からなる柱51と、柱51の上端部又は下端部に接近して配置されたジョイントピース52とからなり、ジョイントピース52のエッジ部52aが、柱51の角部に数mm程度のギャップを持って予め仮付けされている。そして、このジョイントピース52のエッジ部52aと柱51の角部とを接合すべく、エッジ部52aに沿ってアーク溶接のための溶接予定線Pが設定されている。
0011
ジョイントピース52は、梁を柱51に接合して架設するための断面コ字型の接合用部材であり、ジョイントピース52と柱51とをアーク溶接する際には、既に、ジョイントピースのコ字型の凹部に梁が挿入され、2重構造部分となった所がスポット溶接されて両者は互いに固定されている。つまり、建物ユニットの鉄骨躯体が送りライン上で仮組立された後、当該鉄骨躯体の隅部(柱51の上下端部とジョイントピース51との接合部位)がこの例の溶接ロボットによって本溶接されることとなる。
0012
上記レーザセンサ21は、半導体レーザや投光レンズ等からなる発光部と、結像レンズや位置検出素子(PSD)等からなる受光部とを備え、半導体レーザからの射出光が、投光レンズで絞られ、被測定物上にビームスポットを作ると、このビームスポットが、被測定物の表面で乱反射(拡散反射)し、その一部が戻ってきて結像レンズによって位置検出素子上に像となって結ばれることで、スポット光の位置やレーザセンサ21の前面から被測定物の表面までの距離が計測されるようになっている。このレーザセンサ21は、溶接予定線Pの近傍において、検出線Sの方向に走査可能に備えられ、検出線Sに沿う被溶接物50の表面位置を検出する。
なお、レーザセンサ21の走査機構としては、レーザセンサ21自体を全体的に駆動するものであっても良いし、レーザセンサ21の内部においてミラー等を用いて発光部からの光の照射方向を変更するものであっても良い。
0013
このレーザセンサ21には、センサコントローラ13が接続されている。このセンサコントローラ13は、図2に示すように、センシング駆動回路13aと、形状解析部13bと、記憶部13cと、ずれ量算出部13dと、補正部13eと、エラー判定部13fと、センシングリトライ指令部13gと、エラー信号発生部13hと、さらには、教示データ作成部、最適条件選択部、送信回路及び制御部(いずれも図示略)とから電気的に構成されている。
0014
センサコントローラ13において、センシング駆動回路13aは、スタート操作に応じて入力されるセンシング命令によりセンシング位置にレーザセンサ21前面を移動する命令がロボットコントローラ12に発せられ、レーザセンサ21前面がセンシング位置に位置決めされた状態で、レーザ光(スポット光)を溶接予定部位の溶接予定線と直交する方向に走査させるための回路である。
形状解析部13bは、レーザセンサ21から送出されてくる検出信号に基づいて、かつ、所定のアルゴリズムに従って、被溶接物50の溶接部位のギャップ、段差等の寸法やエッジ部52aの位置(この例では、このエッジ部の位置が溶接予定位置となる)等の形状データを算出する。教示データ作成部(図示略)は、教示モードのとき、レーザセンサ21を走査させて、模擬溶接部位の形状データを含む教示データを作成して、RAMやEEPROM等からなる記憶部13bに格納する。
0015
記憶部13cは、上記教示データを格納する他、レーザセンサ21を走査して、各計測点毎に測定された受光量を記憶する。また、ずれ量算出部13dは、教示データに含まれる基準位置(教示物50’で教示したエッジ部52a’の位置)と形状解析部13bが解析した被溶接物50の溶接予定位置(エッジ部52aの位置)とのずれ量を算出する。補正部13eは、ずれ量算出部13dの出力に基づいて、教示データを補正する。最適条件選択部(図示略)は、ロボットコントローラ12が予め保管している最適溶接条件データベースからこの補正した教示データに応じた最適な溶接条件を選択する。
0016
また、エラー判定部13fは、レーザセンサ21又はずれ量算出部13dからの信号が予め定められたエラー条件に該当するか否かを判定する。また、センシングリトライ指令部13gは、このエラー判定部13fがエラーと判定した場合、上記センシング駆動回路に再度センシング命令を送出する。エラー信号発生部13hは、センシングリトライ指令部が所定回数センシング命令を発してもエラー判定部がエラーと判定する場合に、エラー信号を発生する。また、送信回路(図示略)は、ロボットコントローラ12へ溶接予定部位の座標値(補正された教示データ)、最適溶接条件信号、及びエラー信号を送信する。
また、制御部は、CPU(中央処理装置)及びROMやRAM等の内部メモリを備え、ROMに記憶された処理プログラムを、RAMを用いて実行することによりセンサコントローラ13の構成各部を制御する。
0017
なお、この例のエラー判定部13fは、予め与えられた複数のエラー条件のいずれのエラー条件に該当するかを判定できるようになっている。そして、エラー信号発生部13hは、該当するエラー条件に対応するエラー番号(エラー条件毎に異なる)を発生する。特に、エラー判定部13fが複数のエラー条件に該当すると判定した場合、エラー信号発生部13hは、予め定めた優先順位の上位のエラー条件に応じたエラー番号のみを発生するようになっている。具体的なエラー条件とエラー番号の関係については、作用の説明のところで述べる。
0018
このセンサコントローラ13は、ロボットコントローラ12に接続されている。ロボットコントローラ12は、センサコントローラ13からセンシング位置への移動命令を受けたときは、動腕部16を動かしてレーザセンサ21をセンシング位置へ位置決めする。また、ロボットコントローラ12は、センサコントローラ13から送られてきた補正された教示データ(溶接予定部位の補正された座標値)、最適溶接条件信号等に基づいてロボット本体11の動作制御を行い、溶接を実行する。また、エラー信号が送られてきたときには、そのエラー信号を表示装置14に表示させ、必要に応じてロボット本体11の動作を停止する。なお、このロボットコントローラ12内の最適溶接条件データベースには、熟練工の知識や経験に基づいて、溶接条件決定のための電流、電圧、速度、トーチ角度、狙い角度等の情報が記憶されている。
0019
次に、この例の作用について説明する。
建物ユニットの組立工場において、この溶接ロボットにより、構造体である被溶接物50の溶接予定部位(柱51とジョイントピース52との間)に対して溶接を実行するには、まず、ロボット本体11に対する相対位置が送りライン上の被溶接物と同じ関係になるように送りライン外に教示物を配置する。教示物は被溶接物と同じもの、あるいはモデル化したものである。そして、この教示物にロボット本体11を向けて教示を行う。すなわち、まず、教示物の基準座標を、可動アーム17の先端を動かすことで溶接ロボット10に教示する。ついで、教示物の模擬溶接予定線に沿って溶接トーチ20の先端を手動で動かすことにより、動腕部16の座標値を検出して溶接基準線を算出させる。
0020
次に、センシング位置(レーザセンサ21の測定位置)を定め、その位置でレーザセンサ21を走査させて、その計測データにより模擬溶接部位の形状を解析させる。この解析データの中には教示物のエッジ部(溶接基準位置)の座標値や溶接基準線の座標値が含まれている。センシング位置は、この例の場合、上下に間隔をおいた2点である(3点以上でも勿論良い)。
次に、ロボット本体11の可動アーム17を送りライン上の被溶接物50に戻して再生モードとし、自動溶接処理をスタートさせる。スタート操作すると、まず、スタート信号と共にセンシング命令がセンサコントローラ13に入力され、センサコントローラ13側が、図5に示すような自身の処理を開始する。同時にロボットコントローラ12側も、図4に示すような自身の処理を開始する。
0021
以下、図4乃至図7に示すフローチャートに従って動作を説明する。
図4はロボットコントローラ12側の処理の流れ、図5はセンサコントローラ13側の処理の流れを示す。
センサコントローラ13は、適当に移動指令をロボットコントローラ12側に送りながら、図3に示すように、上下2つのセンシング位置SP1、SP2にレーザセンサ21を位置決めさせ、それぞれのセンシング位置SP1、SP2でレーザセンサ21を走査させて(図中hが走査範囲を示す)、被溶接物50のエッジ部(溶接予定位置)52aの位置S1、S2を解析する。
0022
すなわち、センサコントローラ13側は、図5に示すように、ステップS201でセンシング位置SP1への移動命令を送信する。
このとき、教示物に向けて教示を行った際の座標値のうち、可動アーム18及び手首部19の座標値のみを用いて、ワーク空間上の座標値を算出するようにしているので、教示物と被溶接物50との間の往復動に用いられる基動部20の座標値は除かれて、レーザセンサ21は、送りライン上の被溶接物50のセンシング位置SP1に移動させられる。
ついで、ステップS202でセンシング位置SP1にレーザセンサ21が到着したか否かを確認し、到着したことを確認したら、ステップS203においてレーザセンサ21を検査線Sに沿って走査させて、センシングを実行する。ついで、ステップS204においてセンシング位置SP2への移動命令を送信し、同様にステップS205においてセンシング位置SP2へレーザセンサ21が到着ことを確認したら、ステップS206においてセンシングを実行する。
そして、2箇所でのセンシングが終了したら、ステップS207において、採取したレーザセンサ21のデータに基づき、被溶接物50の溶接データ(溶接予定部位の座標値、溶接条件等を含む)を計算する。
0023
溶接データを算出するステップS207では、図8に示すように、教示物50’で解析したエッジ部52a’の位置と、被溶接物50で解析したエッジ部52aの位置とのずれ量δを算出し、上下のセンシング位置SP1、SP2でのずれ量δの大きい方を選択して、そのずれ量δに応じて教示データの内容を補正し、補正したデータを正式な溶接予定部位の座標データとする。また、形状データ等により最適溶接条件を決定する。一方、ロボットコントローラ12側は図4に示すように、センシング位置SP1への移動命令が来たら、動腕部16を動かしてレーザセンサ21をセンシング位置SP1に位置決めし、位置決めしたら到着信号をセンサコントローラ13へ送信する。
0024
同様にセンシング位置SP2への移動命令が来たら、動腕部16を動かしてレーザセンサ21をセンシング位置SP2に位置決めし、位置決めしたら到着信号をセンサコントローラ13へ送信する。センサコントローラ13側では、ステップS207での溶接データの計算が終了したら、ステップS208に進んで、算出した溶接データにエラーがあるか否かを判断する。ここでは、レーザセンサ21による計測が不可能な場合もエラーと判断する。
0025
このセンシングエラーは、センサコントローラ13に備わったエラー診断機能により、下記のエラー条件(診断条件)に合致するか否かで判断する。
(1)センシング位置SP1でのエッジ部の位置S1が計測不可能である。
(2)センシング位置SP2でのエッジ部の位置S2が計測不可能である。
(3)教示データのエッジ部の位置と被溶接物のエッジ部の位置S1との差(ずれ量δ)が所定値L1以上である。
(4)教示データのエッジ部の位置と被溶接物のエッジ部の位置S2との差(ずれ量δ)が所定値L1以上である。
(5)S1とS2の差が所定値L2を超えている。
0026
以上のエラー条件に該当しない場合は、エラー無しと判断してステップS209で溶接判定信号を送信し、ステップS210で溶接データを送信し、ステップS211で溶接開始命令を送信する。そして、ステップS212において溶接終了信号を受信したことを確認するまで待って処理を終える。
0027
一方、上述したエラー条件に該当する場合は、ステップS208においてエラー有りと判断して、ステップS213に進み、ここでセンシングリトライ判定信号をロボットコントローラ12に送信する。センシングリトライ回数が3回以内ならばステップS241の判断がNOとなって最初のステップS201に戻り、センシング動作を再実行する。また、センシングリトライ回数が3回を超えた場合は、ステップS241の判断がYESとなって、ステップS215で溶接不可判定信号を送信し、ステップS216でエラー番号を送信し、処理を終える。
0028
この場合のエラー番号は、各エラー条件に対応して設定され、各エラー条件毎に下記のように対応付けされている。
エラー番号 … エラー内容
31 … (1)
32 … (2)
33(※) … (3)
34(※) … (4)
35(※) … (5)
0029
したがって、上記の(2)の条件に該当するエラーが発生した場合は、エラー番号「32」がロボットコントローラ12に送信される。また、複数のエラーが同時に起こった場合は、同時にエラー番号が送信される。但し、優先順位のあるものの場合は、優先順位の上位のエラー番号のみが送信される。ここでは、※印の番号のエラーに対して、※印のない番号のエラーが優先順位の上位にある。したがって、※印のエラーが検出されても、エラー番号「31」又は「32」が発生した場合には、※印の番号は送信されない。
0030
ロボットコントローラ12側では、センシングリトライ判定信号が送信されてくると、ステップS107の判断がYESとなってステップS101に戻り、センシング動作受け入れ状態となる。センシングリトライ判定信号が送信されて来ない場合は、ステップS107からステップS108に進み、溶接判定信号が送信されて来たか否かを判断する。溶接判定信号が送信されて来た場合はステップS109にて溶接データが送信されて来るのを待つ。溶接データが送信されて来た場合は、ステップS110でそれを受信する。ついで、ステップS111で溶接開始命令が送信されてくるのを待ち、溶接開始信号が送信されてきたら、ステップS112で溶接を実行し、溶接が終了したら、ステップS113で溶接終了信号をセンサコントローラ13に送信する。
0031
ステップS108で溶接判定信号が送信されていないと判断した場合は、ステップS114に進み、ここで溶接不可判定信号が送信されたか否かを判断する。NOの場合はステップS107に戻る。溶接不可判定信号が送信されて来た場合は、ステップS114の判断がYESとなり、ステップS115でエラー番号を受信する。ロボットコントローラ12は、エラー番号が送信されてきた場合は、その番号を表示装置に表示させ、ロボット本体の運転を停止させる。
0032
このように、センシングエラーが発生した場合、再度センシング動作が実行されるので、人手によって再度のセンシングを実行させる必要がなくなる。したがって、被溶接物のセット時の振動のように、時間の経過とともに解消される振動などが原因でセンシングエラーが発生した場合は、振動が収まった後での再度のセンシングにより自動的にエラーが解消され、レーザセンサ21によって正しく検出されたデータに基づき教示データが補正されて、正確な溶接予定位置での溶接が行われる。
0033
また、何回かセンシングを再実行し、それでもエラーが解消されない場合に初めてエラー信号をロボットコントローラ12側に送信するので、時間の経過に応じてエラー原因が解消するような場合は、正式のエラーとならずに処理が進行する。また、エラー信号がロボットコントローラ12に送られてくるので、ロボットコントローラ12側ですぐそれに対処することができる。したがって、誤ったセンシングデータにより溶接を実行してしまう心配がなく、溶接不良を生じたり、被溶接物50に溶接トーチ18をぶつけたりするおそれがない。また、表示画面を見ることで、何のエラーが発生したかが分かるので、即座にそのエラーに対処することができる。特に、優先順位の上位のエラーのみが表示されるので、表示内容に沿って対処すれば、効率良くエラーを解消できる。
0034
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
例えば、図5のフローチャートにおいては、エラー番号の発生をステップS216で送信に先立って同時に行うようにしているが、エラー番号の発生自体は、ステップS207の溶接データの計算時に行い、この時点で溶接データの代わりにエラー番号をセットしておき、ステップS208でエラー番号の有無をチェックし、ステップS216ではセンシングリトライを3回行ってもエラー番号が消えない場合、ロボットコントローラ12に送信するように構成しても良い。
0035
また、エラー条件は上記の例に限らず、種々設定することができる。エラー番号も任意の文番号に設定し得る。センシングリトライ回数も3回に限らず、任意に設定し得る。
また、センサコントローラは、ソフトウェア構成であるとハードウェア構成であるとを問わない。また、上述の実施例では、センサコントローラとロボットコントローラとが互いに別体である場合について述べたが、例えば、ロボットコントローラがセンサコントローラの機能を兼ね備えるようにしても良い。
0036
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、ずれ量が所定値以上となった場合、再度センシング動作が実行されるので、人手によって再度のセンシングを実行させる必要がなくなる。したがって、特に被溶接物のセット時の振動のように、時間の経過とともに解消される振動などが原因でセンシングエラーが発生した場合は、振動が収まった後での再度のセンシングにより自動的にエラーが解消され、センサによって正しく検出されたデータに基づき教示データが補正されて、正確な溶接予定位置で溶接が行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である溶接ロボットのシステム全体の構成を示す概略図である。
【図2】同システムに適用されるセンサコントローラの電気的構成を示すブロック図である。
【図3】同溶接ロボットに搭載されるセンサで被溶接物の溶接予定部位をセンシングする様子を説明するための図である。
【図4】同実施例のロボットコントローラ側の制御処理手順を示すためのフローチャートである。
【図5】同実施例のロボットコントローラ側の制御処理手順を示すためのフローチャートである。
【図6】同実施例のセンサコントローラ側の制御処理手順を示すためのフローチャートである。
【図7】同実施例のセンサコントローラ側の制御処理手順を示すためのフローチャートである。
【図8】同実施例による教示物と被溶接物とのエッジ部の位置のずれを説明するための平面図である。
【図9】従来の溶接ロボットの概略構成を示す平面図である。
【符号の説明】
10 溶接ロボット
11 ロボット本体
12 ロボットコントローラ(ロボット制御手段)
13 センサコントローラ
13a センシング駆動回路
13b 形状解析部
13c 記憶部
13d ずれ量算出部
13e 補正部
13f エラー判定部
13g センシングリトライ指令部
13h エラー信号発生部
14 表示装置
15 教示ボックス
16 動腕部
20 溶接トーチ
21 レーザセンサ
50 被溶接物

Claims (1)

  1. 動腕部の先端に溶接トーチと溶接予定部位の表面位置を測定するセンサとを備えたロボット本体と、このロボット本体の動腕部の動作及び溶接動作を制御するロボット制御手段と、センシング命令が入力されたとき前記動腕部をセンシング位置に位置決めすべく前記ロボット制御手段に移動指令を発し、動腕部がセンシング位置に位置決めされた状態で前記センサを溶接予定部位の溶接予定線と直交する方向に走査させるセンシング制御手段と、前記センサのデータより溶接予定部位の基準位置を解析する解析手段と、教示データを記憶する記憶手段と、前記教示データに含まれる基準位置と前記解析手段が解析した被溶接物の溶接予定部位の基準位置とのずれ量を算出するずれ量算出手段と、このずれ量算出手段の出力に基づいて前記教示データを補正する補正手段とを備え、前記ロボット制御手段がこの補正手段の出力に応じて前記ロボット本体を制御する溶接ロボットにおいて、
    前記ずれ量が所定量以上となった場合、前記センシング制御手段に再度センシング命令を送出するセンシングリトライ指令手段とを備えたことを特徴とする溶接ロボット。
JP23997994A 1994-10-04 1994-10-04 溶接ロボット Expired - Lifetime JP3550191B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23997994A JP3550191B2 (ja) 1994-10-04 1994-10-04 溶接ロボット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23997994A JP3550191B2 (ja) 1994-10-04 1994-10-04 溶接ロボット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08103870A JPH08103870A (ja) 1996-04-23
JP3550191B2 true JP3550191B2 (ja) 2004-08-04

Family

ID=17052678

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23997994A Expired - Lifetime JP3550191B2 (ja) 1994-10-04 1994-10-04 溶接ロボット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3550191B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3392779B2 (ja) * 1999-05-25 2003-03-31 ファナック株式会社 作業の異常監視機能を備えたロボット制御装置
JP2001129776A (ja) 1999-11-05 2001-05-15 Fanuc Ltd センサを使った検出線に対する追従装置
JP5312667B1 (ja) * 2012-12-12 2013-10-09 広機工株式会社 補正プログラム及びその記憶媒体
CN106270917B (zh) * 2016-09-26 2018-11-09 扬州大学 多棱管内焊缝跟踪装置
WO2023170764A1 (ja) * 2022-03-07 2023-09-14 ファナック株式会社 ロボットの探索プログラムの生成装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2872865B2 (ja) * 1992-07-31 1999-03-24 富士通株式会社 エラー表示方式
JP2935152B2 (ja) * 1992-12-02 1999-08-16 新明和工業株式会社 産業用ロボットのセンシング制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08103870A (ja) 1996-04-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3904605B2 (ja) 複合センサーロボットシステム
KR100621100B1 (ko) 용접로봇 교시위치 보정방법 및 용접로봇시스템
US4907169A (en) Adaptive tracking vision and guidance system
US7605347B2 (en) Control system using working robot, and work processing method using this system
US6597971B2 (en) Device for avoiding interference
EP0842725B1 (en) Control method and system for multi-layer sequence welding
JP4837425B2 (ja) スポット溶接部の検査方法及び装置
JPWO2009025271A1 (ja) ロボットの制御装置および制御方法
US6321139B1 (en) Operation line searching method and robot/sensor system having operation line searching function
JP3550191B2 (ja) 溶接ロボット
US11247288B2 (en) Welding position detection device, welding position detection method, and welding robot system
JPH09183087A (ja) 作業ロボット装置
JP5636148B2 (ja) 自動溶接機の位置検出システム
JP3550192B2 (ja) 溶接ロボット
JP2007307612A (ja) 自動溶接方法及び自動溶接装置並びに自動溶接に用いる基準治具
JP3259617B2 (ja) 溶接経路の自動決定システム
JP3089228B2 (ja) 溶接ロボット用溶接手順ティーチング装置
US5668628A (en) Detection angle control method for laser sensor
JPH10156775A (ja) ピッキングシステム及び溶接ロボット制御システム
JP3483713B2 (ja) 隅肉多層盛り溶接ロボットシステムにおける制御方法
JP3447121B2 (ja) 溶接ロボットに適用される被溶接物のエッジ部検出方法
JP6705173B2 (ja) 溶接方法および溶接装置
JP3596095B2 (ja) ロボット制御装置
US20240123606A1 (en) Teaching point generation device that generates teaching points on basis of output of sensor, and teaching point generation method
JP2004074224A (ja) 溶接ロボット装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040331

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040423

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080430

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090430

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090430

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100430

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110430

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120430

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130430

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140430

Year of fee payment: 10

EXPY Cancellation because of completion of term