JP3549678B2 - バルク供給装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バルク供給装置に関し、詳しくは、LPガスをコンパクトな設備で供給できるバルク供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般家庭用LPガスは、シリコン形のLPガスボンベを宅配して交換するシリンダ供給方式が一般的である(例えば、実開平4−136399号公報、実開平5−27500号公報参照)が、人手不足による配送員の高齢化、配送コストの高騰等により配送の合理化を図るべく従来工業用等に限定使用されているバルク供給システムの導入が検討されている。
【0003】
図6及び図7は、この導入が見込まれる地上式及び地下式バルク供給装置100及び200をそれぞれ示す。
【0004】
地上式バルク供給装置100は、図6(a),(b)に示すように横型円筒状胴部101の左右開口部を鏡板102で閉塞して形成された容器本体103と、一側の鏡板102に設けられたプロテクタ104内で該鏡板102に設けられたガス取出弁105とこのガス取出弁105とガス配管系106で連結されプロテクタ104の外側に設けた支柱107に支持されたガスメータ108等とからなるガス供給ユニット109とを備え、胴部101に溶接した脚部120を地上GLに載置したコンクリート製基礎121に固着して据付けられている。このとき支柱107もコンクリート基礎121に据付けられている。
【0005】
なお、図6(a),(b)において符号110はカップリング用液流出防止装置、符号111は液面計、符号112は液取出弁、符号113は安全弁、符号114は液入弁、符号125は過充填防止弁をそれぞれ示す。
【0006】
また、地下式バルク供給装置200は、図7に示すように容器本体103の胴部101の上部に、ガス取出弁105,カップリング用液流出防止装置110,液面計111,液取出弁112,安全弁113,液入弁114、および過充填防止弁125が取付けられると共にこれら各種弁を覆うようにプロテクタ104が取付けられている点が相違し、他の構成は前述した地上式バルク供給装置100と同様に構成されている。そしてこの地下式バルク供給装置200は、容器本体103が脚部120を介して基礎121に固着した状態で孔130内に載置され、プロテクタ104の蓋部104aを地上GLに突出させた状態で埋設されている。
【0007】
この地下式バルク供給装置200においては、ガスメータ108等は地上に設置された支柱107に支持されると共に、プロテクタ104内のガス取出弁105とガス配管系106で連結されてガス供給ユニット109を構成している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このように地上式及び地下式バルク供給装置100及び200は共に基礎121を有しているが、一方の地上式バルク供給装置100における基礎121は、容器本体103及び支柱107の土台として設計されるものであるのに対して他方の地下式バルク供給装置200における基礎121は容器本体103の浮上り防止用として設計されるものである。
【0009】
このため両基礎121は自ずと大きさが異なり両装置100,200間で相互に共通使用することが不可能であり、多品種化によりコスト高を招く、という課題を有している。
【0010】
本発明は前記した課題を解決すべくなされたものであり、その目的は地上式と地下式との間で基礎を共通使用可能とし、以って量産化によるコスト低減化を図ることのできるバルク供給装置を提供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記した目的を達成するため、請求項1記載の発明は、液化プロパンを貯留する容器本体と、この容器本体に設けられたガス取出弁とガスメータとを配管系で連結してなるガス供給ユニットとを備えたバルク供給装置において、
前記ガス供給ユニットが前記容器本体の上部に設けたプロテクタ内に設けられており、
前記容器本体が前記胴部の下部に設けた脚部を介して基礎に固着されており、
前記脚部の位置決め用凹部が前記基礎に形成されており、かつ
前記位置決め用凹部に位置決めされる前記脚部の下端部と、前記位置決め用凹部及び前記脚部の下端部を前記凹部に固定する押え板との少なくとも一方に、絶縁処理が施されていることを特徴としている。
【0012】
このため請求項1記載の発明では、容器本体の上部に設けたプロテクタ内にガス供給ユニットを設けたので、従来必要としたガスメータ支持用の支柱を不要として特に地上式の基礎をその分縮小して地下式のものと同一の大きさに設計することができる。
【0016】
また、請求項1記載の発明では、脚部の下端部を位置決め用凹部に嵌め込むことにより基礎に対する脚部の位置決めを容易に行うことができる。
【0018】
さらに、請求項1記載の発明では、脚部が基礎へ直接接触することを防止することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
【0022】
図1及び図2は、本発明の一実施形態としてのバルク供給装置1を示す。このバルク供給装置1は、内部に液化プロパンが充填される容器本体2と、この容器本体2に設けられたガス取出弁4とガスメータ5とを配管系6で連結してなるガス供給ユニット3とを備えている。
【0023】
このとき容器本体2が縦型円筒状胴部21の上下の開口部をそれぞれ上部及び下部鏡板22及び23で閉塞して形成されると共に、上部鏡板22にはプロテクタ7が形成されており、かつガス取出弁4を含む各種弁(安全弁11,液取出弁12を含む)がプロテクタ7内の上部鏡板22に設けられている。
【0024】
この容器本体2は、胴部21の下部外周に脚部18が下方に突出するように溶接固着されており、この脚部18の下端部をコンクリート製基礎20に固着させて設置されている。
【0025】
また、プロテクタ7は、下端開口部を上部鏡板22の外側面に固着した円筒状側壁71と、この側壁71の上端開口部に開閉可能に取付けられた蓋部72とから構成されている。
【0026】
さらに、ガス供給ユニット3は、図2に示すようにガス取出弁4とガスメータ5とを第1配管系6で連続して構成されている。このときの第1配管系6はガス取出弁4に近接させて一次側圧力計8が配置されており、以下順次二段減圧一体型調整器9及び検査孔付ねじガス栓10が配置されて構成されると共に、ガス栓10とガスメータ5との間の配管をプロテクタ7の側壁71の内側面に沿わせて取付けられている。そしてこのガス供給ユニット3の供給側には、プロテクタ7の側壁71の外方へ導出する第2配管系13がガスメータ5に連結されると共に側壁71の内側面に沿わせて取付けられている。
【0027】
なお、図1及び図2中、符号14はガス警報器の検知部であり、符号15は一端がガスメータ5及び検知部14に連結し、他端が側壁71の外方へ導出する信号線を収納した樹脂管である。
【0028】
このバルク供給装置1は、容器本体2の上部に設けたプロテクタ7内にガス供給ユニット3を設けたので、従来必要としたガスメータ等の支持用の支柱を不要として、特に地上式の基礎20をその分縮小して地下式のものと同一の大きさに設計することができ、これにより地上式と地下式との間で基礎20を共通使用することができるようになっている。
【0029】
さらにバルク供給装置1は、プロテクタ7内にガス供給ユニット3を設けた容器本体2をも地上式と地下式との間で共通使用可能となっている。
【0030】
すなわち、バルク供給装置1を地上式として使用する場合は、図3(a)に示すように地上に設置した基礎20上に設置することができる。この地上式とした場合は容器本体2の胴部21に液入弁16及び液面計17を設ける(図1参照)。
【0031】
また、バルク供給装置1を地下式として使用する場合は、図3(b)に示すように容器本体2の上部を地上に突出させて孔30の底部に載置した基礎20上に設置する(半地下式)か、あるいは図3(c)に示すように掘削した孔の底部に基礎20を載置しプロテクタ7の上部が地上に突出するように埋設して設置する(地下式)。埋設する地下式の場合(図3(c))は、電気防蝕用配線のターミナル部を収容する収納ボックス31が地上に突設される。この地下式とした場合はプロテクタ7内の上部鏡板22に液入弁16及び液面計17(図2の2点鎖線で示す)を設ける。
【0032】
なお、図1及び図2の符号40は胴部21に突設されて液入弁16及び液面計17を覆うカバーである。
【0033】
以上のように構成されたバルク供給装置1は、地上式と地下式との間で基礎20を共通使用可能とし、以って基礎20の量産化によるコスト低減化を図ることができる。
【0034】
さらにバルク供給装置1は、地上式と地下式との間で容器本体2をも共通使用可能となっており、前述した基礎20のコスト低減と併せて大幅なコスト低減化を図ることができる。
【0035】
また、バルク供給装置1は、容器本体2の胴部を縦型円筒状に形成したので、装置全体の投影面積を極力小さくなるように設計することができ、これに伴って、基礎20を前記投影面積と略同等の面積を有する板体形状に形成して基礎20の縮小化を図ることができる。
【0036】
例えば、容器仕様500kgとしたときに高さL2 及び胴部21の直径L1 をそれぞれ1200mmとして設計することができ、このときの基礎20は上面積を1.44m2 として設計することができる。
【0037】
このように設計したバルク供給装置1は、基礎20の縮小化により設置面積の省スペース化を図ることができると共に、特に容器本体2を高さL2 と胴部21の直径L1 とが略同等(L1 ≒L2 )になるように設計することにより地下式として用いるときの掘削面積と掘削深さを共に小さくすることができ、これにより省スペース化と共に設置の際の良好な作業性を奏することができる。
【0038】
図4は、他の実施形態としての基礎20を示す。この基礎20は正方形上面20aを有するコンクリート製板体として形成されている。
【0039】
この基礎20には、容器本体2に固着した脚部18の位置決め用凹部19が上面20aに開口して設けられると共に、この凹部19の近傍に埋込みナット25が上面20aに開口して埋設されている。このとき凹部19は表面を絶縁塗料27、例えばエポキシ樹脂でコーティングして絶縁処理されている(図4(b)参照)。
【0040】
そしてこの基礎20に容器本体2を据付けるには図5の様にする。
【0041】
まず、図5(b)に示すように容器本体2に固着した脚部18の下端部18a(図1及び図2参照)を凹部19に嵌入させて位置決めし、その後押え板28を下端部18a上に載置し、この押え板28を埋込みナット25に螺合するボルト32で固着することにより脚部18を基礎20に固定する(図5(a)参照)。
【0042】
このとき好ましくは本実施形態のように、脚部18の下端部18aの全体及び押え板28の裏面(下端部18a及び基礎20の上面20aとの接触面)に絶縁処理を施す。例えば下端部18aは全体をエポキシ樹脂でコーティング27し、かつ押え板28の裏面に硬質ブタジエンアクリロニトリル系合成ゴム(NBR)のコーティング層29を形成する。
【0043】
このようにすることにより、容器本体2に防食電流を流す際に防食エリアの拡大を抑制することができると共に、脚部18の基礎20への接触によるマクロセル腐食を防止することができる。
【0044】
なお、絶縁処理は、脚部18の下端部18aと、押え板28及び凹部19とのいずれか一方に施せば良いが、容器本体2の運搬や移動時に下端部18aのコーティング層が剥れたり、あるいは設置において容器本体2自体の荷重や固定時の圧力によりコーティング層にひび割れを生じる等を考慮するとき本実施形態のように両者に施すことが好ましい。
【0045】
この基礎20によれば、脚部18の下端部18aを位置決め用凹部19に嵌め込むことにより基礎20に対する脚部18の位置決めを容易に行なうことができ、これにより地上式及び地下式において共に設置作業の容易化を図ることができる。
【0046】
さらに、基礎20は、好ましくは本実施形態のように四隅にフェンス基礎用孔26を穿設して構成することができる(図4(a)参照)。
【0047】
このように構成した基礎20は、地上式として用いて防護フェンスの必要が生じたときに、他にフェンス用基礎を用意することなく、基礎20のフェンス基礎孔26を利用して容易に防護フェンス(図示せず)を設置することができる。
【0048】
【発明の効果】
以上、詳細に述べたように、本発明によれば次の様な効果を奏することができる。
【0049】
すなわち、請求項1記載の発明によれば、容器本体の上部に設けたプロテクタ内にガス供給ユニットを設けたので、従来必要としたガスメータ支持用の支柱を不要として特に地上式の基礎をその分縮小して地下式のものと同一の大きさに設計することができ、これによって地上式と地下式との間で基礎を共通使用可能とし、以って基礎の量産化によるコスト低減化を図ることができる。
【0051】
また、請求項1記載の発明によれば、脚部の下端部を位置決め用凹部に嵌め込むことにより基礎に対する脚部の位置決めを容易に行うことができ、これにより地上式及び地下式において、共に設置作業の容易化を図ることができる。
【0052】
さらに、請求項1記載の発明によれば、脚部が基礎へ直接接触することを防止することができるので、容器本体に防食電流を流す際に防食エリアの拡大を抑制することができると共に、脚部の基礎への接触によるマクロセル腐食を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのバルク供給装置の側面図である。
【図2】図1のバルク供給装置のプロテクタの蓋部を取外した状態の平面図である。
【図3】図1のバルク供給装置の設置状態の説明図で、(a)は地上式を、(b)は半地下式を、(c)は地下式をそれぞれ示す。
【図4】図1のバルク供給装置に用いられる他の実施形態としての基礎を示し、(a)は斜視図、(b)は(a)のIVb−IVb線に沿う断面図である。
【図5】図4の基礎を用いた脚部の固定構造を示し、(a)は固定状態の要部斜視図、(b)は(a)の分解断面図である。
【図6】従来の地上式バルク供給装置を示し、(a)は一部破断した側面図、(b)は(a)のプロテクタの蓋部を取外した状態のZ矢視側面図である。
【図7】従来の地下式バルク供給装置の一部破断した側面図である。
【符号の説明】
1 バルク供給装置
2 容器本体
3 ガス供給ユニット
4 ガス取出弁
5 ガスメータ
6 第1配管系
7 プロテクタ
18 脚部
18a 下端部(脚部の)
19 凹部(位置決め用凹部)
20 基礎
20a 上面(基礎の)
21 胴部(容器本体の)
22 上部鏡板
23 下部鏡板
26 フェンス基礎用孔
28 押え板
【発明の属する技術分野】
本発明は、バルク供給装置に関し、詳しくは、LPガスをコンパクトな設備で供給できるバルク供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般家庭用LPガスは、シリコン形のLPガスボンベを宅配して交換するシリンダ供給方式が一般的である(例えば、実開平4−136399号公報、実開平5−27500号公報参照)が、人手不足による配送員の高齢化、配送コストの高騰等により配送の合理化を図るべく従来工業用等に限定使用されているバルク供給システムの導入が検討されている。
【0003】
図6及び図7は、この導入が見込まれる地上式及び地下式バルク供給装置100及び200をそれぞれ示す。
【0004】
地上式バルク供給装置100は、図6(a),(b)に示すように横型円筒状胴部101の左右開口部を鏡板102で閉塞して形成された容器本体103と、一側の鏡板102に設けられたプロテクタ104内で該鏡板102に設けられたガス取出弁105とこのガス取出弁105とガス配管系106で連結されプロテクタ104の外側に設けた支柱107に支持されたガスメータ108等とからなるガス供給ユニット109とを備え、胴部101に溶接した脚部120を地上GLに載置したコンクリート製基礎121に固着して据付けられている。このとき支柱107もコンクリート基礎121に据付けられている。
【0005】
なお、図6(a),(b)において符号110はカップリング用液流出防止装置、符号111は液面計、符号112は液取出弁、符号113は安全弁、符号114は液入弁、符号125は過充填防止弁をそれぞれ示す。
【0006】
また、地下式バルク供給装置200は、図7に示すように容器本体103の胴部101の上部に、ガス取出弁105,カップリング用液流出防止装置110,液面計111,液取出弁112,安全弁113,液入弁114、および過充填防止弁125が取付けられると共にこれら各種弁を覆うようにプロテクタ104が取付けられている点が相違し、他の構成は前述した地上式バルク供給装置100と同様に構成されている。そしてこの地下式バルク供給装置200は、容器本体103が脚部120を介して基礎121に固着した状態で孔130内に載置され、プロテクタ104の蓋部104aを地上GLに突出させた状態で埋設されている。
【0007】
この地下式バルク供給装置200においては、ガスメータ108等は地上に設置された支柱107に支持されると共に、プロテクタ104内のガス取出弁105とガス配管系106で連結されてガス供給ユニット109を構成している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このように地上式及び地下式バルク供給装置100及び200は共に基礎121を有しているが、一方の地上式バルク供給装置100における基礎121は、容器本体103及び支柱107の土台として設計されるものであるのに対して他方の地下式バルク供給装置200における基礎121は容器本体103の浮上り防止用として設計されるものである。
【0009】
このため両基礎121は自ずと大きさが異なり両装置100,200間で相互に共通使用することが不可能であり、多品種化によりコスト高を招く、という課題を有している。
【0010】
本発明は前記した課題を解決すべくなされたものであり、その目的は地上式と地下式との間で基礎を共通使用可能とし、以って量産化によるコスト低減化を図ることのできるバルク供給装置を提供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記した目的を達成するため、請求項1記載の発明は、液化プロパンを貯留する容器本体と、この容器本体に設けられたガス取出弁とガスメータとを配管系で連結してなるガス供給ユニットとを備えたバルク供給装置において、
前記ガス供給ユニットが前記容器本体の上部に設けたプロテクタ内に設けられており、
前記容器本体が前記胴部の下部に設けた脚部を介して基礎に固着されており、
前記脚部の位置決め用凹部が前記基礎に形成されており、かつ
前記位置決め用凹部に位置決めされる前記脚部の下端部と、前記位置決め用凹部及び前記脚部の下端部を前記凹部に固定する押え板との少なくとも一方に、絶縁処理が施されていることを特徴としている。
【0012】
このため請求項1記載の発明では、容器本体の上部に設けたプロテクタ内にガス供給ユニットを設けたので、従来必要としたガスメータ支持用の支柱を不要として特に地上式の基礎をその分縮小して地下式のものと同一の大きさに設計することができる。
【0016】
また、請求項1記載の発明では、脚部の下端部を位置決め用凹部に嵌め込むことにより基礎に対する脚部の位置決めを容易に行うことができる。
【0018】
さらに、請求項1記載の発明では、脚部が基礎へ直接接触することを防止することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
【0022】
図1及び図2は、本発明の一実施形態としてのバルク供給装置1を示す。このバルク供給装置1は、内部に液化プロパンが充填される容器本体2と、この容器本体2に設けられたガス取出弁4とガスメータ5とを配管系6で連結してなるガス供給ユニット3とを備えている。
【0023】
このとき容器本体2が縦型円筒状胴部21の上下の開口部をそれぞれ上部及び下部鏡板22及び23で閉塞して形成されると共に、上部鏡板22にはプロテクタ7が形成されており、かつガス取出弁4を含む各種弁(安全弁11,液取出弁12を含む)がプロテクタ7内の上部鏡板22に設けられている。
【0024】
この容器本体2は、胴部21の下部外周に脚部18が下方に突出するように溶接固着されており、この脚部18の下端部をコンクリート製基礎20に固着させて設置されている。
【0025】
また、プロテクタ7は、下端開口部を上部鏡板22の外側面に固着した円筒状側壁71と、この側壁71の上端開口部に開閉可能に取付けられた蓋部72とから構成されている。
【0026】
さらに、ガス供給ユニット3は、図2に示すようにガス取出弁4とガスメータ5とを第1配管系6で連続して構成されている。このときの第1配管系6はガス取出弁4に近接させて一次側圧力計8が配置されており、以下順次二段減圧一体型調整器9及び検査孔付ねじガス栓10が配置されて構成されると共に、ガス栓10とガスメータ5との間の配管をプロテクタ7の側壁71の内側面に沿わせて取付けられている。そしてこのガス供給ユニット3の供給側には、プロテクタ7の側壁71の外方へ導出する第2配管系13がガスメータ5に連結されると共に側壁71の内側面に沿わせて取付けられている。
【0027】
なお、図1及び図2中、符号14はガス警報器の検知部であり、符号15は一端がガスメータ5及び検知部14に連結し、他端が側壁71の外方へ導出する信号線を収納した樹脂管である。
【0028】
このバルク供給装置1は、容器本体2の上部に設けたプロテクタ7内にガス供給ユニット3を設けたので、従来必要としたガスメータ等の支持用の支柱を不要として、特に地上式の基礎20をその分縮小して地下式のものと同一の大きさに設計することができ、これにより地上式と地下式との間で基礎20を共通使用することができるようになっている。
【0029】
さらにバルク供給装置1は、プロテクタ7内にガス供給ユニット3を設けた容器本体2をも地上式と地下式との間で共通使用可能となっている。
【0030】
すなわち、バルク供給装置1を地上式として使用する場合は、図3(a)に示すように地上に設置した基礎20上に設置することができる。この地上式とした場合は容器本体2の胴部21に液入弁16及び液面計17を設ける(図1参照)。
【0031】
また、バルク供給装置1を地下式として使用する場合は、図3(b)に示すように容器本体2の上部を地上に突出させて孔30の底部に載置した基礎20上に設置する(半地下式)か、あるいは図3(c)に示すように掘削した孔の底部に基礎20を載置しプロテクタ7の上部が地上に突出するように埋設して設置する(地下式)。埋設する地下式の場合(図3(c))は、電気防蝕用配線のターミナル部を収容する収納ボックス31が地上に突設される。この地下式とした場合はプロテクタ7内の上部鏡板22に液入弁16及び液面計17(図2の2点鎖線で示す)を設ける。
【0032】
なお、図1及び図2の符号40は胴部21に突設されて液入弁16及び液面計17を覆うカバーである。
【0033】
以上のように構成されたバルク供給装置1は、地上式と地下式との間で基礎20を共通使用可能とし、以って基礎20の量産化によるコスト低減化を図ることができる。
【0034】
さらにバルク供給装置1は、地上式と地下式との間で容器本体2をも共通使用可能となっており、前述した基礎20のコスト低減と併せて大幅なコスト低減化を図ることができる。
【0035】
また、バルク供給装置1は、容器本体2の胴部を縦型円筒状に形成したので、装置全体の投影面積を極力小さくなるように設計することができ、これに伴って、基礎20を前記投影面積と略同等の面積を有する板体形状に形成して基礎20の縮小化を図ることができる。
【0036】
例えば、容器仕様500kgとしたときに高さL2 及び胴部21の直径L1 をそれぞれ1200mmとして設計することができ、このときの基礎20は上面積を1.44m2 として設計することができる。
【0037】
このように設計したバルク供給装置1は、基礎20の縮小化により設置面積の省スペース化を図ることができると共に、特に容器本体2を高さL2 と胴部21の直径L1 とが略同等(L1 ≒L2 )になるように設計することにより地下式として用いるときの掘削面積と掘削深さを共に小さくすることができ、これにより省スペース化と共に設置の際の良好な作業性を奏することができる。
【0038】
図4は、他の実施形態としての基礎20を示す。この基礎20は正方形上面20aを有するコンクリート製板体として形成されている。
【0039】
この基礎20には、容器本体2に固着した脚部18の位置決め用凹部19が上面20aに開口して設けられると共に、この凹部19の近傍に埋込みナット25が上面20aに開口して埋設されている。このとき凹部19は表面を絶縁塗料27、例えばエポキシ樹脂でコーティングして絶縁処理されている(図4(b)参照)。
【0040】
そしてこの基礎20に容器本体2を据付けるには図5の様にする。
【0041】
まず、図5(b)に示すように容器本体2に固着した脚部18の下端部18a(図1及び図2参照)を凹部19に嵌入させて位置決めし、その後押え板28を下端部18a上に載置し、この押え板28を埋込みナット25に螺合するボルト32で固着することにより脚部18を基礎20に固定する(図5(a)参照)。
【0042】
このとき好ましくは本実施形態のように、脚部18の下端部18aの全体及び押え板28の裏面(下端部18a及び基礎20の上面20aとの接触面)に絶縁処理を施す。例えば下端部18aは全体をエポキシ樹脂でコーティング27し、かつ押え板28の裏面に硬質ブタジエンアクリロニトリル系合成ゴム(NBR)のコーティング層29を形成する。
【0043】
このようにすることにより、容器本体2に防食電流を流す際に防食エリアの拡大を抑制することができると共に、脚部18の基礎20への接触によるマクロセル腐食を防止することができる。
【0044】
なお、絶縁処理は、脚部18の下端部18aと、押え板28及び凹部19とのいずれか一方に施せば良いが、容器本体2の運搬や移動時に下端部18aのコーティング層が剥れたり、あるいは設置において容器本体2自体の荷重や固定時の圧力によりコーティング層にひび割れを生じる等を考慮するとき本実施形態のように両者に施すことが好ましい。
【0045】
この基礎20によれば、脚部18の下端部18aを位置決め用凹部19に嵌め込むことにより基礎20に対する脚部18の位置決めを容易に行なうことができ、これにより地上式及び地下式において共に設置作業の容易化を図ることができる。
【0046】
さらに、基礎20は、好ましくは本実施形態のように四隅にフェンス基礎用孔26を穿設して構成することができる(図4(a)参照)。
【0047】
このように構成した基礎20は、地上式として用いて防護フェンスの必要が生じたときに、他にフェンス用基礎を用意することなく、基礎20のフェンス基礎孔26を利用して容易に防護フェンス(図示せず)を設置することができる。
【0048】
【発明の効果】
以上、詳細に述べたように、本発明によれば次の様な効果を奏することができる。
【0049】
すなわち、請求項1記載の発明によれば、容器本体の上部に設けたプロテクタ内にガス供給ユニットを設けたので、従来必要としたガスメータ支持用の支柱を不要として特に地上式の基礎をその分縮小して地下式のものと同一の大きさに設計することができ、これによって地上式と地下式との間で基礎を共通使用可能とし、以って基礎の量産化によるコスト低減化を図ることができる。
【0051】
また、請求項1記載の発明によれば、脚部の下端部を位置決め用凹部に嵌め込むことにより基礎に対する脚部の位置決めを容易に行うことができ、これにより地上式及び地下式において、共に設置作業の容易化を図ることができる。
【0052】
さらに、請求項1記載の発明によれば、脚部が基礎へ直接接触することを防止することができるので、容器本体に防食電流を流す際に防食エリアの拡大を抑制することができると共に、脚部の基礎への接触によるマクロセル腐食を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのバルク供給装置の側面図である。
【図2】図1のバルク供給装置のプロテクタの蓋部を取外した状態の平面図である。
【図3】図1のバルク供給装置の設置状態の説明図で、(a)は地上式を、(b)は半地下式を、(c)は地下式をそれぞれ示す。
【図4】図1のバルク供給装置に用いられる他の実施形態としての基礎を示し、(a)は斜視図、(b)は(a)のIVb−IVb線に沿う断面図である。
【図5】図4の基礎を用いた脚部の固定構造を示し、(a)は固定状態の要部斜視図、(b)は(a)の分解断面図である。
【図6】従来の地上式バルク供給装置を示し、(a)は一部破断した側面図、(b)は(a)のプロテクタの蓋部を取外した状態のZ矢視側面図である。
【図7】従来の地下式バルク供給装置の一部破断した側面図である。
【符号の説明】
1 バルク供給装置
2 容器本体
3 ガス供給ユニット
4 ガス取出弁
5 ガスメータ
6 第1配管系
7 プロテクタ
18 脚部
18a 下端部(脚部の)
19 凹部(位置決め用凹部)
20 基礎
20a 上面(基礎の)
21 胴部(容器本体の)
22 上部鏡板
23 下部鏡板
26 フェンス基礎用孔
28 押え板
Claims (1)
- 液化プロパンを貯留する容器本体と、この容器本体に設けられたガス取出弁とガスメータとを配管系で連結してなるガス供給ユニットとを備えたバルク供給装置において、
前記ガス供給ユニットが前記容器本体の上部に設けたプロテクタ内に設けられており、
前記容器本体が前記胴部の下部に設けた脚部を介して基礎に固着されており、
前記脚部の位置決め用凹部が前記基礎に形成されており、かつ
前記位置決め用凹部に位置決めされる前記脚部の下端部と、前記位置決め用凹部及び前記脚部の下端部を前記凹部に固定する押え板との少なくとも一方に、絶縁処理が施されていることを特徴とするバルク供給装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP21144096A JP3549678B2 (ja) | 1996-08-09 | 1996-08-09 | バルク供給装置 |
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JPH1054500A JPH1054500A (ja) | 1998-02-24 |
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Family
ID=16605999
Family Applications (1)
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JP21144096A Expired - Fee Related JP3549678B2 (ja) | 1996-08-09 | 1996-08-09 | バルク供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3549678B2 (ja) |
-
1996
- 1996-08-09 JP JP21144096A patent/JP3549678B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH1054500A (ja) | 1998-02-24 |
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