JP3548225B2 - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は画像処理装置に関し、特に画像データに他の情報を重ね合わせ、出力または伝送する画像処理装置及び画像処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
画像上に他の情報を直接多重化すると、多重化により付加された情報によって、元の画像の品質が大きく劣化していた。このような問題を解決するために、例えば、特開平4−294682号に開示されているように人間の視覚特性を利用し、人間の眼には識別しにくい特定のパターンや特定色を用いて情報を多重化することが試みられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来例では、その情報を多重化した画像を出力した記録用紙から付加された情報を安定的に取りだすためには、原画像に非常に大きな変調量を加算しなければならず、いくら視覚的に認識しにくいパターンや色であっても付加される変調量が大きいため画質劣化は避けられないという問題があった。
【0004】
本発明は上記従来例に鑑みてなされたものであり、画像に他の情報を多重化したときの画質劣化を抑えた画像処理装置及び画像処理方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の画像処理装置は以下の様な構成からなる。即ち、画像データに対してn×m画素ブロック単位に付加情報を表わすkビットの情報を多重化可能な画像処理装置であって、前記画像データを入力する第1入力手段と、前記付加情報を入力する第2入力手段と、前記第1入力手段によって入力された画像データをn×m画素ブロック単位にブロック化するブロック化手段と、前記第2入力手段によって入力された付加情報に基づいて、前記付加情報を表すビット列を生成するビット列生成手段と、画素毎に所定の微小量増減し、画像を表現する画像空間上の所定の空間スペクトラムに相当する搬送信号を発生する搬送信号発生手段と、前記ビット列生成手段によって生成されるビット列の値に従って、前記搬送信号発生手段によって発生された搬送信号の出力を制御する制御手段と、前記ブロック化手段によってブロック化された画像データに対して、前記制御手段によって制御された搬送信号を、加算する加算手段とを有し、k、n、mは夫々自然数であることを特徴とする画像処理装置を備える。
また他の発明によれば、画像データに対してn×m画素ブロック単位に付加情報を表わすkビットの情報を多重化可能な画像処理方法であって、前記画像データを入力する第1入力工程と、前記付加情報を入力する第2入力工程と、前記第1入力工程において入力された画像データをn×m画素ブロック単位にブロック化するブロック化工程と、前記第2入力工程において入力された付加情報に基づいて、前記付加情報を表すビット列を生成するビット列生成工程と、画素毎に所定の微小量増減し、画像を表現する画像空間上の所定の空間スペクトラムに相当する搬送信号を発生する搬送信号発生工程と、前記ビット列生成工程において生成されるビット列の値に従って、前記搬送信号発生工程において発生された搬送信号の出力を制御する制御工程と、前記ブロック化工程においてブロック化された画像データに対して、前記制御工程において制御された搬送信号を加算する加算工程とを有し、k、n、mは夫々自然数であることを特徴とする画像処理方法を備える。
【0006】
【作用】
以上の構成により、入力付加情報を表わすビット列の値に従って、画素毎に所定の微小量増減し、画像を表現する画像空間上の所定の空間スペクトラムに相当する搬送信号の出力を制御し、その制御された搬送信号をn×m画素ブロック単位にブロック化された画像データに対して加算する。
【0007】
【実施例】
以下添付図面を参照して本発明の好適な実施例を詳細に説明する。
【0008】
[共通装置の説明(図1)]
図1は、本発明の代表的な実施例である画像処理装置の全体構成の概要を示すブロック図である。図1において、10は画像入力部であり、CCDセンサを含むイメージスキヤナ等の画像読取装置やホストコンピユータ、SVカメラ、ビデオカメラ等の外部機器のインタフエース等により構成される。画像入力部10から入力された画像データは、画像処理部11の入力端子100と107とに供給される。12はオペレータが画像データの出力先の指定等を行う操作部、13は出力制御部であり、前者は画像データの出力先の選択、後者は画像データ読み出しの同期信号(画像出力部とともにプリンタエンジン部を構成する出力制御部からのITOP信号などや、例えば、操作部からのマニュアルキー入力により或は画像出力部からの画像出力部(プリンタ解像度)に応じた接続情報)の出力等を行う。104は画像処理部11の出力端子を示している。14はデイスプレイ等の画像表示部、15は公衆回線やLANを介して画像データの送受信を行う通信部、16は例えば感光体上にレーザビームを照射して潜像を形成し、これを可視画像化するレーザビームプリンタ等の画像出力部である。
【0009】
なお、画像出力部16はインクジエツトプリンタ、バブルジェットプリンタ、熱転写プリンタ、或いは、ドツトプリンタ等であっても良い。また、入力端子100には画像データが、入力端子107には入力端子100から入力される画像データの付加データが入力される。
【0010】
以下、画像処理部11に関するいくつかの実施例を説明する。
【0011】
[第1実施例(図2〜図3)]
図2は本実施例に従う画像処理部11の概略構成を示すブロック図である。図1において、102は入力端子101よりの入力画像データに所定の画像処理を施す画像信号処理回路、103は出力端子104への信号を切り替えるスイッチ、105は画像信号処理回路102よりの画像データの順列を変換するブロック化器、106はブロック化器105からの入力データと乗算器109からの入力データとを加算する加算器、108は入力端子107よりの付加データ(パラレルデータ)をシリアルデータに変換するパラレルシリアル変換器である。109はパラレルシリアル(P/S)変換器108からのデータと搬送信号発生器110からのデータとを乗算する乗算器、110は付加データを原画像上での空間スペクトラムとして多重化するための信号を発生する搬送信号発生器である。この信号の詳細は後述する。111は加算器106からの画像データの順列を元のデータ列であるラスタスキャンに変換するラスタライザである。
【0012】
次に、以上の構成を備える画像処理部11の動作を説明する。
【0013】
(1)付加データを多重化しない場合
画像データは、入力端子101から画像信号処理回路102に入力される。画像信号処理回路102では、画像データをプリンタエンジン(出力制御部13と画像出力部16とで構成される)の特性に合わせて色変換等の様々な前処理を行い、スイッチ103のa端子に出力する。また、画像信号処理回路102の出力は同時にブロック化器105にも出力される。スイッチ103は付加データを画像に付加するか否かを制御する働きを持ち、スイッチをa端子側に接続した場合には画像信号処理回路102のデータをプリンタエンジンに出力端子104から直接出力する。
【0014】
プリンタエンジンは、入力された画像データから画像を形成し出力する。このように、画像に付加データを多重化しない時はスイッチ103は常にa端子側に接続されている。
【0015】
(2)付加データを画像に多重化する場合
上述したように画像信号処理回路102の出力は同時にブロック化器105にも入力されており、ブロック化器105は画像信号処理回路102からの画像データの順列を並び変えて所定のサイズのブロックにする。そのブロック化された画像データは、加算器106のa側の入力端子に出力する。
【0016】
一方、付加データは入力端子107からパラレルデータとして入力される。入力されたパラレルデータは、パラレルシリアル変換器108によってシリアルデータ列に変換され、乗算器109のa側の入力端子に入力される。乗算器109のb側の入力端子には搬送信号発生器110からの出力信号が入力されており、乗算器109はこの2つの信号を乗算し、加算器106のb側入力端子に出力する。乗算器109による乗算により原画像上での空間スペクトラム変換が行われる。
【0017】
加算器106ではブロック化器105からの画像データと、乗算器109からの乗算結果のデータを加算し、ラスタライザ111に出力する。この加算により原画像に付加データが加算される。
【0018】
ラスタライザ111ではブロック化器105でブロック化された画像データの順列を元のラスタスキャンの順番に戻す。ラスタライザ111の出力は、スイッチ103のb端子に接続されており、付加データを多重化した時には、スイッチ103はb端子を選択する。その結果、ラスタライザ111からのデータがプリンタエンジンに入力され、プリント出力される。
【0019】
さらに図3を参照して付加データを画像データに多重化する動作について詳細に説明する。図3において、1つの枡目は画像の1画素を示しており、横方向にプリンタエンジンで画像形成が行なわれる際に、プリンタエンジンの主走査方向を縦方向に副走査方向をとっている。ここでいう、主走査方向とは、例えば、プリンタエンジンがレーザビーム方式に従うものであれば、画像データによってそのビーム幅が制御されるレーザ光が感光ドラムを走査する際の、レーザ光の走査方向を表し、副走査方向とはその感光ドラムの回転方向を言う。
【0020】
ブロック化器105は主走査方向4画素、副走査方向4画素の計16画素が1ブロックとなるように入力画像データの順列を変換している。従って、加算器106や乗算器109ではこの4×4画素単位で画像データが処理され、この1ブロック毎に付加データ1ビットを付加多重化することとなる。
【0021】
まず、“1”というビット値をもった付加データ1ビットを多重化する場合について説明する。
【0022】
本実施例では、搬送信号発生器110が1画素ごとに+α、−αと変化し画像空間上のある空間スペクトラムに相当する信号(これを搬送信号という)を発生する。乗算器109では、この搬送信号にP/S変換器108からの出力データ“1”を乗算し、その乗算結果を加算器106に入力する。その結果、加算器106からの出力信号は、図3のブロック31に示すような画像信号となる。ここで“+α”は原画像の画素の値に+αを加算することを、また同様に“−α”は−αを加算することを表わしている。同様な処理が、“0”というビット値をもった付加データ1ビットに対して実行された場合には、図3のブロック32に示すような画像信号、即ち、原画像そのままが加算器106から出力されることになる。このような加算処理は、入力画像の全面にわたって行なわれ、その結果、付加情報が画像上で主走査方向或いは/及び副走査方向に周期的に多重化されることになる。
【0023】
ここでは、1ブロックが4×4画素構成について説明したが、本発明がこれに限定されるものではないこのは言うまでもない。1ブロック当たりの画素数を増減することはもちろん可能である。しかしながら、1ブロック当たりの画素数を少なくするとより多くのデータを多重化することができるが、1ビットを表現する領域(画素数)が小さくなるのでもしプリント出力の表面が傷ついたり汚れたりすると、そのデータが損なわれ、多重化された信号を安定的に復号化することが難しくなる。また、逆に1ブロック当たりの画素数を多くすると多重化された信号を安定的に復号化することが可能になるが、付加できるデータ量が少なくなる。従って、両者の長所と短所とを考慮してバランスのとれた画素構成をとることが必要である。
【0024】
更に±αの値は、大きくすると復号する時の安定性が増し、逆に小さくすると安定性が低下するがその分画質劣化を押さえることができる。“±α”は、原画像に対して変調量となる訳であるが、この加算によって画質劣化が顕著とならないように、或いは、変調信号が原画像上に顕著に現われないように、原画像が表現可能な階調数やプリンタエンジンなどの特性を考慮して、その値は十分に小さな値がとられることは言うまでもない。
【0025】
ともあれ、上述の数々の値は画像形成出力を行なうプリンタエンジンの特性と人間の視覚特性に合わせて最適化すればよい。
【0026】
以上説明したような、乗算器109で得られた付加データの画像データへの多重化は、乗算器109の出力を加算器106に入力しなくとも良い。例えば、図4に示す変形例のように、乗算器109の出力をラスタライザ111に入力し、画像データのブロック化を前提として生成されたデータをラスタスキャンができる形式のデータに変換して、その出力を加算器106に入力し、画像データとの和をとることで、付加データを原画像に直接多重化することができる。この場合、画像処理部からブロック化器105を省略することができ、装置構成の簡略化に資することになる。
【0027】
従って本実施例に従えば、付加データの画像データへの多重化は、複数の画素のデータに付加データ1ビット分の情報を微小量の画素値だけ加算することだけなので、画像全体としては画質の劣化を極力抑えつつ、画像データに他の情報を付加することが可能となる。
【0028】
[第2実施例(図5〜図7)]
図5は本実施例に従う画像処理部11の概略構成を示すブロック図である。図5において、第1実施例で説明したと同様の構成要素には同じ参照番号を付し、その説明を省略する。図5において、201はパラレルシリアル(P/S)変換器108からの信号を入力し、後述するレベル変換を行なって乗算器109に出力するレベル変換器である。
【0029】
以下、本実施例に特徴的な動作について説明する。
【0030】
レベル変換器201は、P/S変換器108から入力される付加データの各ビットを調べ、その値が“1”であるとそのままその信号を乗算器109に出力し、その値が“0”であるとその信号を“−1”に変換して乗算器109に出力する。従って、乗算器109が搬送信号発生器110から第1実施例と同様の搬送信号を入力して乗算を行うと、乗算器109の出力は、付加データの値が“1”の時は搬送信号発生器110からの搬送信号そのままとなり、付加データの値が“0”の時は搬送信号発生器110からの搬送信号の反転信号が出力となる。
【0031】
このようにして乗算器109から出力された信号が加算器106に入力され、ブロック化された画像データと加算されると、加算器106からの出力結果は、図6に示すようになる。図6において、ブロック61が付加データの値が“1”の時の出力結果、ブロック62が付加データの値が“0”の時の出力結果である。この図が示しているように、付加データの値が“0”と“1”とで“+α”と“−α”で構成された空間キャリア信号の位相が異なっていることがわかる。なお、図6に示す1つの枡目や主走査方向と副走査方向との意味は第1実施例と同じである。
【0032】
従って本実施例に従えば、第1実施例では付加データの値が“0”の場合、原画像をそのまま出力するのに対し、本実施例では搬送信号発生器110からの搬送信号の位相を付加データが“1”の場合とは変化させて原画像に多重化することができる。これによって、画像の劣化を極力抑えながら、画像データ内に他の情報を付加することができる。
【0033】
このような付加データの画像データへの多重化における搬送信号の位相の変化させる技術は、図5に示す構成のみならず、図7に示すような構成の画像処理部によっても実現することができる。
【0034】
図7は第2実施例の変形例となる画像処理部の構成を示すブロック図である。図7において、第1〜2実施例と同じ構成要素には同じ参照番号を付してある。ここでは、その変形例に特徴的な構成要素とその動作についてのみ説明する。
【0035】
図7において、202は搬送信号発生器110からの出力である搬送信号の位相を変化させる働きをする、具体的には+αを−αに、−αを+αに変換する位相変換器、203は搬送信号発生器110からの搬送信号と位相変換器203からの信号とをP/S変換器108からの付加データに従って切り換え加算器106に出力するスイッチである。スイッチ203は、付加データのビットの値が“1”の時にa端子を選択し、搬送信号発生器110からの搬送信号を加算器106に出力し、付加データのビットの値が“0”の時にb端子を選択し、位相変換器202によって位相変換された搬送信号を加算器106に出力する。
【0036】
これによって、加算器106の出力は、付加データの値に従って、図6に示したようになる。
【0037】
[第3実施例]
図8は本実施例に従う画像処理部11の概略構成を示すブロック図である。図5において、第1〜2実施例で説明したと同様の構成要素には同じ参照番号を付し、その説明を省略する。図8において、301は第1〜2実施例で用いた搬送信号発生器110とは異なる周期の搬送信号を発生する搬送信号発生器である。なお、搬送信号発生器301からの搬送信号の周期は搬送信号発生器110からのそれの整数倍である。
【0038】
以下、本実施例に特徴的な動作について説明する。
【0039】
スイッチ203は、付加データのビットの値が“1”の時にa端子を選択し、付加データのビットの値が“0”の時にb端子を選択するので、付加データのビットの値が“1”の時には搬送信号発生器110の搬送信号が原画像に加算され、一方、付加データのビット値が“0”の時は搬送信号発生器301の搬送信号が原画像に加算される。
【0040】
このようにして加算器106で搬送信号が加算された画像データは、図9に示すようになる。この図のブロック91と92とから明らかなように、付加データの値が“0”と“1”とで“+α”と“−α”で構成された空間キャリア信号の位相が異なっていることがわかる。なお、図9に示す1つの枡目や主走査方向と副走査方向との意味は第1実施例と同じである。
【0041】
従って本実施例に従えば、周期の異なる2つの搬送信号を用いて付加データの値によってその搬送信号を切り換えながら、付加データを画像データに多重化することができる。これによって、画像の劣化を極力抑えながら、画像データ内に他の情報を付加することができる。
【0042】
なお本実施例では周期の異なる2つの搬送信号を生成するために、2つの搬送信号発生器を用いたが本発明はこれによって限定されるものではない。例えば、図10に示すように、1つの搬送信号発生器と1つの分周器とを用いて周期の異なる2つの搬送信号を生成し本実施例と同じような動作をさせ、同様な効果を得ることができる。
【0043】
図10は第3実施例の変形例となる画像処理部の構成を示すブロック図である。図10において、第1〜3実施例と同じ構成要素には同じ参照番号を付してある。ここでは、その変形例に特徴的な構成要素とその動作についてのみ説明する。
【0044】
図10において、304は搬送信号発生器110からの搬送信号を分周しスイッチ203のb端子に出力する分周器である。分周器304は搬送信号発生器110から出力される搬送信号の周期をn倍(nは整数)した周期の搬送信号を出力する。
【0045】
また、本実施例では搬送信号の取りえる空間周波数を2つとしたが本発明はこれによって限定されるものではなく、2以上であればよい。また、本実施例では図9から明らかなように、主走査、副走査両方向についての搬送信号の周期を変化させた場合について説明したが、いづれか片方向のみの周期を変化させてもよい。
【0046】
[第4実施例(図11〜図13)]
図11は本実施例に従う画像処理部11の概略構成を示すブロック図である。図11において、第1実施例で説明したと同様の構成要素には同じ参照番号を付し、その説明を省略する。図11において、401はパラレルシリアル(P/S)変換器108からの信号を入力し、後述するレベル変換を行なって乗算器109に出力するレベル変換器である。
【0047】
以下、本実施例に特徴的な動作について説明する。
【0048】
レベル変換器401は、P/S変換器108から入力される付加データの各ビットを調べ、その値が“1”であると出力信号の値が“2”となるように、また、その値が“0”であると出力信号を“1”となるようにレベル変換して乗算器109に出力する。
【0049】
従って、乗算器109が搬送信号発生器110から第1実施例と同様の搬送信号を入力して乗算を行うと、乗算器109の出力は、付加データの値が“1”の時は搬送信号発生器110からの搬送信号の2倍の振幅をもつ信号となり、付加データの値が“0”の時は搬送信号発生器110からの搬送信号そのままが出力となる。
【0050】
このようにして乗算器109から出力された信号が加算器106に入力され、ブロック化された画像データと加算されると、加算器106からの出力結果は、図12に示すようになる。図12において、ブロック1201が付加データの値が“0”の時の出力結果、ブロック1202が付加データの値が“1”の時の出力結果である。この図が示しているように、付加データの値が“0”のときには“+α”と“−α”で構成された空間キャリア信号が、付加データの値が“1”のときには“+2α”と“−2α”で構成された空間キャリア信号が画像データに加算されていることがわかる。なお、図12に示す1つの枡目や主走査方向と副走査方向との意味は第1実施例と同じである。
【0051】
従って本実施例に従えば、第1実施例では付加データの値が“0”の場合、原画像をそのまま出力するのに対し、本実施例では付加データの値に従って搬送信号発生器110からの搬送信号の振幅を変化させて原画像に多重化することができる。これによって、画像の劣化を極力抑えながら、画像データ内に他の情報を付加することができる。
【0052】
なお、本実施例では搬送信号の振幅の変化は、レベル変換器と加算器とによって実現したが本発明はこれによって限定されるものではない。例えば、図13に示すように、搬送信号発生器から出力される搬送信号を増幅器によって増幅し、付加データの値に従って増幅された搬送信号と搬送信号そのものをスイッチで切り換えることによって、本実施例と同様の効果を得ることができる。
【0053】
図13は第4実施例の変形例となる画像処理部の構成を示すブロック図である。図13において、第1〜2実施例と同じ構成要素には同じ参照番号を付してある。ここでは、その変形例に特徴的な構成要素とその動作についてのみ説明する。
【0054】
図13において、403は搬送信号発生器110から出力される搬送信号の振幅を2倍に、具体的には+αを+2αに、−αを−2αに増幅させる増幅器である。
【0055】
さらに本実施例では搬送信号の振幅を2倍に増幅する例について説明したが本発明はこれによって限定されるものではなく、また取り得る値についても2値に限らずn値(nは整数)でも良い。
【0056】
[第5実施例(図14〜図16)]
図14は本実施例に従う画像処理部11の概略構成を示すブロック図である。図14において、第1実施例で説明したと同様の構成要素には同じ参照番号を付し、その説明を省略する。図14において、501は付加データを入力しPWM変調器503に出力するビット幅変換器、502は搬送信号発生器110からの搬送信号を分周する分周器、503はビット幅変換器501からの出力信号に従って分周器503から出力である分周された搬送信号をPWM変調するPWM変調器である。
【0057】
以下、本実施例に特徴的な動作について説明する。
【0058】
ビット幅変換器501は、入力された付加データについて2ビットごとに、その2ビットを表す信号パルス幅が、入力端子101から入力される画像データの4画素分を表す信号幅に相当するようにビット幅を調整するとともに、その2ビットのデータが表す値(0、1、2、3)に従い4段階のレベル信号に変換してPWM変調器503に出力する。一方、分周器502は搬送信号発生器110から出力される搬送信号を分周して入力付加データ2ビット分に相当する周期の三角波信号をPWM変調器503に出力する。PWM変調器503は、ビット幅変換器501からのレベル信号と分周器502からの三角波信号を入力してPWM変調を行ない、入力付加データ2ビット毎の値をパルス幅に反映したパルス信号(その値は0、或いは、1をとる)を乗算器109に出力する。
【0059】
乗算器109は搬送信号とパルス信号とを乗算してその出力を加算器106に出力する。従って、乗算器109の出力信号は入力付加データ2ビット毎の値を反映した信号となる。即ち、前述のパルス信号が“0”を表している間は、搬送信号は出力されず、そのパルス信号が“1”を表している間は第1実施例で示したような値(振幅)をもつ搬送信号が出力される。
【0060】
その結果、加算器106から出力される画像信号は入力付加データ2ビット毎の値を反映した多重化が行なわれ、各ブロックに関して、図15に示すような変調信号が加算されることになる。
【0061】
従って本実施例に従えば、図15から明らかなように、搬送信号発生器110からの搬送信号を付加データ2ビット毎の値に従って面積変調し、各ブロックの画像データに関し搬送信号を加算する領域を変化させて、付加データが表す情報を原画像に多重化することができる。このようにして、付加データを画像データに多重化することにより、付加データの加算が目立たなくなるので、多重化された画像の劣化を極力抑えつつ、画像データ内に他の情報を付加することが可能となる。
【0062】
なお本実施例では、図15に示すように1ブロックを主走査方向に4画素、副走査方向に4画素の合計16画素で構成し、その16画素を単位として、付加データ2ビット毎の値を表現できるように面積変調を行なったが本発明はこれによって限定されるものではない。例えば、図16に示すように1ブロックを主走査方向に6画素、副走査方向に2画素の合計12画素で構成し、その12画素を単位として、付加データ2ビット毎の値を表現できるように面積変調を行なうことができるように、搬送信号を加算しても良い。
【0063】
このような1ブロックの構成の方法については第1実施例で述べた様にプリンタエンジンなどの諸特性を考慮して定めればよい。
【0064】
また本実施例では、付加データ2ビット毎の値“0”である場合には原画像をそのまま出力する様にしているが本発明はこれによって限定されるものではなく第2〜4実施例で説明したような方法で搬送信号を加算することもできる。
【0065】
[第6実施例(図17〜図18)]
図17は本実施例に従う画像処理部11の概略構成を示すブロック図である。図17において、第1実施例で説明したと同様の構成要素には同じ参照番号を付し、その説明を省略する。図17において、601は付加データを入力しFSK変調器603に出力するビット幅変換器、602は搬送信号発生器110からの搬送信号を分周する分周器、603はビット幅変換器601からの出力信号に従って分周器603から出力である分周された搬送信号をFSK変調するFSK変調器である。
【0066】
以下、本実施例に特徴的な動作について説明する。
【0067】
ビット幅変換器601は、入力される付加データの各ビットの値(0、1)を表す信号パルス幅が、入力端子101から入力される画像データの16画素分を表す信号幅に相当するようにビット幅を変換してFSK変調器603に出力する。一方、分周器602は搬送信号発生器110から出力される搬送信号を分周して入力画像データ16画素分で1周期となる周波数信号(f1)と、同じく2周期となる周波数信号(f2)をFSK変調器603に出力する。FSK変調器603は、ビット幅変換器601からのビット幅変換された信号と分周器602からの2つの周波数信号を入力してFSK変調を行ない、入力付加データ各ビット毎の値を周波数に反映した周波数信号(f1 、或いは、f2)を乗算器109に出力する。
【0068】
乗算器109は搬送信号と周波数信号とを乗算してその出力を加算器106に出力する。従って、乗算器109の出力信号は入力データ各ビット毎の値を反映した信号となる。即ち、入力付加データの各ビットに関し、その値が“0”ならば搬送信号が周波数(f1)でON/OFFされるような、一方、そのビット値が“1”ならば搬送信号が周波数(f2)でON/OFFされるような信号となる。その結果、加算器106から出力される画像信号は、主走査方向に16画素ごとに入力付加データ各ビット毎の値を反映した多重化が行なわれ、各ブロック(図18の1801〜1803)に関して、図18に示すような変調信号が加算されることになる。
【0069】
従って本実施例に従えば図18から明らかなように、本実施例による付加データの多重化では、主走査方向に付加データの値を反映した周波数で搬送信号を原画像に加算することができる。
【0070】
なお本実施例では、主走査方向に付加データの値を反映した周波数で搬送信号を原画像に加算しているが、本発明はこれによって限定されるものではなく、例えば、副走査方向について、或いは、主/副走査両方向について上記のような多重化を行ってもよい。
【0071】
また1ブロックの構成の方法については第1実施例で述べた様にプリンタエンジンなどの諸特性を考慮して定めればよい。
【0072】
[第7実施例(図19〜図20)]
図19は本実施例に従う画像処理部11の概略構成を示すブロック図である。図19において、第1実施例で説明したと同様の構成要素には同じ参照番号を付し、その説明を省略する。図19において、701は搬送信号発生器110からの搬送信号を分周する分周器、702はP/S変換器108からの出力信号に従って分周器603から出力である分周された搬送信号をPSK変調するPSK変調器である。
【0073】
以下、本実施例に特徴的な動作について説明する。
【0074】
分周器701は搬送信号発生器110から出力される搬送信号を分周して入力画像データ8画素分で1周期となる周波数信号(f0)をPSK変調器702に出力する。PSK変調器702は、P/S変換器108からのビットデータと分周器701からの周波数信号を入力してPSK変調を行ない、入力付加データ各ビット毎の値を信号の位相に反映した周波数信号を乗算器109に出力する。
【0075】
乗算器109は搬送信号と周波数信号とを乗算してその出力を加算器106に出力する。従って、乗算器109の出力信号は入力データ各ビット毎の値を反映した信号となる。即ち、入力付加データの各ビットに関し、その値が“0”ならば搬送信号が周波数信号(f0)でON/OFFされるような、一方、そのビット値が“1”ならば搬送信号が周波数信号(f0)の位相を180゜シフトした信号でON/OFFされるような信号となる。その結果、加算器106から出力される画像信号は、主走査方向に8画素ごとに入力付加データ各ビット毎の値を反映した多重化が行なわれ、図20に示すような変調信号が各ブロック(図20の2001〜2006)に関して加算されることになる。
【0076】
従って本実施例に従えば図20から明らかなように、本実施例による付加データの多重化では、主走査方向に付加データの値を反映した位相で搬送信号を原画像に加算することができる。
【0077】
なお本実施例では、主走査方向に付加データの値を反映した位相で搬送信号を原画像に加算しているが、本発明はこれによって限定されるものではなく、例えば、副走査方向について、或いは、主/副走査両方向について上記のような多重化を行ってもよい。
【0078】
また1ブロックの構成の方法については第1実施例で述べた様にプリンタエンジンなどの諸特性を考慮して定めればよい。
【0079】
[第8実施例(図21〜図22)]
図21は本実施例に従う画像処理部11の概略構成を示すブロック図である。図21において、第1実施例で説明したと同様の構成要素には同じ参照番号を付し、その説明を省略する。図21において、801は付加データを入力し以下に示す変換処理を行なってその変換された信号をレベル変換器802に出力するビット幅変換器、802はビット幅変換器801からの出力信号をレベル変換するレベル変換器である。
【0080】
以下、本実施例に特徴的な動作について説明する。
【0081】
ビット幅変換器801は、入力される付加データの各ビットの値(0、1)を表す信号パルス幅が、入力端子101から入力される画像データの2画素分を表す信号幅に相当するようにビット幅を変換してレベル変換器802に出力する。一方、レベル変換器802は入力されたビット幅変換された付加データについて2ビットごとに、その2ビットのデータが表す値(0、1、2、3)に従い4段階のレベル信号(1、−1、2、−2)に変換して乗算器109に出力する。
【0082】
乗算器109は搬送信号とレベル変換された信号とを乗算してその出力を加算器106に出力する。従って、乗算器109の出力信号は入力付加データ2ビット毎の値を反映した信号となる。即ち、2ビットのデータが表す値が0、1、2、3であるときには、乗算器109の出力信号は各々、搬送信号そのまま、反転された搬送信号、2倍の振幅をもつ搬送信号、2倍の振幅をもった反転された搬送信号となる。
【0083】
その結果、加算器106から出力される画像信号は入力付加データ2ビット毎の値を反映した多重化が行なわれ、図22に示すような変調信号が各ブロック(図22の2201〜2206)に関して加算されることになる。
【0084】
従って本実施例に従えば、図22から明らかなように、搬送信号発生器110からの搬送信号を付加データ2ビット毎の値に従ってその振幅や位相を変化させるように制御して、付加データが表す情報を原画像に多重化することができる。このようにして、付加データを画像データに多重化することにより、付加データの加算が目立たなくなるので、多重化された画像の劣化を極力抑えつつ、画像データ内に他の情報を付加することが可能となる。
【0085】
このような1ブロックの構成の方法については第1実施例で述べた様にプリンタエンジンなどの諸特性を考慮して定めればよく、本実施例で説明したものに限る必要はない。
【0086】
[第9実施例(図23〜図24)]
図23は本実施例に従う画像処理部11の概略構成を示すブロック図である。図23において、第1実施例で説明したと同様の構成要素には同じ参照番号を付し、その説明を省略する。図23において、901は付加データの各ビット値を反映したビットパターンを一時的に記憶するデータビットマップ、902は付加データを変調するための基礎データとなるビットパターンを記憶する変調ビットマップである。
【0087】
以下、本実施例に特徴的な動作について、図24を参照して説明する。
【0088】
変調ビットマップ902には画像データに付加データを多重化するための変調データとなる特定の周波数をもつビットパターンを格納する。一方、データビットマップには入力される付加データの各ビットの値に従って、その値を反映するビットパターンが格納される。このような2つのデータは乗算器109で乗算され、その乗算結果は加算器106に出力される。
【0089】
従って、乗算器109からは、例えば、第1実施例で説明した考え方を適用すれば、図24に示すように10ビット×10ビットで変調データとなるビットパターンが表現されるとすれば、入力付加データ各ビット値が“1”であればそのままのビットパターンが加算器106に出力され、そのビット値が“0”であれば変調データ10ビット×10ビットのすべてが“0”となったビットパターンが加算器106に出力される。乗算器109からの付加データの各ビットの値を反映する出力パターンは、ここで説明した方法のみならず、例えば、そのビット値が“0”であればビット値が“1”の場合の反転パターンを出力パターンとするなど様々な方法が適用できる。
【0090】
また、加算器106での画像データとの多重化の際には、画像データ復調時の付加データの検出が易しくなるように、図24に示すように、主走査方向、副走査方向に所定の周期で、特定の画素値をもつマークブロック(Mark Block)を付加する。
【0091】
以上説明した処理を主走査方向、副走査方向に繰り返し行なうことにより原画像全面にわたって付加データが示す情報とマークブロックを多重化する。
【0092】
以上説明した様に本実施例によっても、付加データを画像データに多重化することにより、付加データの加算が目立たなくなるので、多重化された画像の劣化を極力抑えつつ、画像データ内に他の情報を付加することが可能となる。
【0093】
なお、以上説明した第1〜第9実施例では、多重化した画像情報を出力するのがプリンタエンジンである例について説明したが、本発明はこれによって限定されるものではなく、例えば、スチルビデオカメラ、各種VTR等、画像を記録または伝送する装置を出力装置とすることができる。
【0094】
また付加する情報としては、特に限定するものでなく何でもよい。例えば、フルカラープリンタ装置であれば、有価証券・紙幣等の偽造行為を防止する意味で、プリントした装置または日付などを付加することが有効である。また、スチルビデオ等であればその画像の日付・場所・コメント等を付加することもできる。
【0095】
尚、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、1つの機器から成る装置に適用しても良い。また、本発明は、システム或は装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適用できることはいうまでもない。
【0096】
【発明の効果】
以上説明した様に本発明によれば、大きな画質劣化を招くことなく、画像に付加情報を多重化することができるという効果がある。また、加算変調量が小さいので、付加情報の秘匿性が高く、第三者に多重したデータを知られることがないという利点もある。さらに付加情報の多重化を画像全面に行うことにより、画像の任意の領域から付加情報を復元することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施例である画像処理装置の全体構成の概要を示すブロック図である。
【図2】第1実施例に従う画像処理部11の概略構成を示すブロック図である。
【図3】第1実施例に従う付加データの多重化処理の概要を示す図である。
【図4】第1実施例の変形例となる画像処理部11の概略構成を示すブロック図である。
【図5】第2実施例に従う画像処理部11の概略構成を示すブロック図である。
【図6】第2実施例に従う付加データの多重化処理の概要を示す図である。
【図7】第2実施例の変形例となる画像処理部11の概略構成を示すブロック図である。
【図8】第3実施例に従う画像処理部11の概略構成を示すブロック図である。
【図9】第3実施例に従う付加データの多重化処理の概要を示す図である。
【図10】第3実施例の変形例となる画像処理部11の概略構成を示すブロック図である。
【図11】第4実施例に従う画像処理部11の概略構成を示すブロック図である。
【図12】第4実施例に従う付加データの多重化処理の概要を示す図である。
【図13】第4実施例の変形例となる画像処理部11の概略構成を示すブロック図である。
【図14】第5実施例に従う画像処理部11の概略構成を示す図である。
【図15】第5実施例に従う付加データの多重化処理の概要を示す図である。
【図16】第5実施例の変形例となる付加データの多重化処理の概要を示す図である。
【図17】第6実施例に従う画像処理部11の概略構成を示す図である。
【図18】第6実施例に従う付加データの多重化処理の概要を示す図である。
【図19】第7実施例に従う画像処理部11の概略構成を示す図である。
【図20】第7実施例に従う付加データの多重化処理の概要を示す図である。
【図21】第8実施例に従う画像処理部11の概略構成を示す図である。
【図22】第8実施例に従う付加データの多重化処理の概要を示す図である。
【図23】第9実施例に従う画像処理部11の概略構成を示す図である。
【図24】第9実施例に従う付加データの多重化処理を示す図である。
【符号の説明】
11 画像処理部
13 出力制御部
16 画像出力部
100、107 入力端子
102 画像信号処理回路
103、203 スイッチ
104 出力端子
105 ブロック化器
106 加算器
109 乗算器
110、301 搬送信号発生器
111 ラスタライザ
201、401、802 レベル変換器
202 位相変換器
304、502、602、701 分周器
403 増幅器
501、601、801 ビット幅変換器
503 PWM変調器
603 FSK変調器
702 PSK変調器
901 データビットマップ
902 変調ビットマップ
Claims (14)
- 画像データに対してn×m画素ブロック単位に付加情報を表わすkビットの情報を多重化可能な画像処理装置であって、
前記画像データを入力する第1入力手段と、
前記付加情報を入力する第2入力手段と、
前記第1入力手段によって入力された画像データをn×m画素ブロック単位にブロック化するブロック化手段と、
前記第2入力手段によって入力された付加情報に基づいて、前記付加情報を表すビット列を生成するビット列生成手段と、
画素毎に所定の微小量増減し、画像を表現する画像空間上の所定の空間スペクトラムに相当する搬送信号を発生する搬送信号発生手段と、
前記ビット列生成手段によって生成されるビット列の値に従って、前記搬送信号発生手段によって発生された搬送信号の出力を制御する制御手段と、
前記ブロック化手段によってブロック化された画像データに対して、前記制御手段によって制御された搬送信号を、加算する加算手段とを有し、
k、n、mは夫々自然数であることを特徴とする画像処理装置。 - 前記加算手段からの出力信号に基づいて画像形成を行ない出力する画像形成手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記画像形成手段は、レーザビーム方式によるプリンタエンジン、或いは、インクジェット方式によるプリンタエンジンを含むことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
- 前記制御手段は、
前記ビット列生成手段によって生成されるビットの値に従って、前記搬送信号発生手段によって発生される搬送信号をそのまま出力することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記制御手段は、前記ビット列生成手段によって生成されるビットの値に従って、前記搬送信号発生手段によって発生される搬送信号の反転信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記制御手段は、前記ビット列生成手段によって生成されるビットの値に従って、前記搬送信号発生手段によって発生される搬送信号の振幅を増幅させた信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記制御手段は、前記ビット列生成手段によって生成されるビットの値に従って、前記搬送信号発生手段によって発生される搬送信号の位相を所定量シフトさせた信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記制御手段は、前記ビット列生成手段によって生成されるビットの値に従って、前記搬送信号発生手段によって発生される搬送信号とは異なる周波数をもつ別の搬送信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記制御手段は、
前記ビット列生成手段によって生成されるビット、複数ビットを単位として、前記複数ビットが表す値に対応するパルス信号を生成するパルス幅変調手段を有し、
前記パルス信号と前記搬送信号発生手段によって発生される搬送信号とに従って生成される前記複数ビットを単位とした信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記制御手段は、
前記ビット列生成手段によって生成されるビットの値に対応する周波数変調信号を生成する周波数変調手段を有し、
前記周波数変調信号と前記搬送信号発生手段によって発生される搬送信号とに従って生成される信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記制御手段は、
前記ビット列生成手段によって生成されるビットの値に対応する位相変調信号を生成する位相変調手段を有し、
前記位相変調信号と前記搬送信号発生手段によって発生される搬送信号とに従って生成される信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記第1入力手段は、前記付加情報をビットパターンとして格納する第1記憶手段を含み、
前記制御手段は、
前記搬送信号発生手段によって発生される搬送信号を表現する基本ビットパターンを格納する第2記憶手段と、
前記第1記憶手段に格納されたビットパターンの各ビット値に従って、前記基本ビットパターンから新たなパターンを生成するビットパターン生成手段とを含み、
前記加算手段は、前記ブロック化手段によってブロック化された画像データに対して、前記新たなパターンを前記搬送信号発生手段によって発生される搬送信号として加算することを特徴する請求項1記載の画像処理装置。 - 前記ビットパターン生成手段は、所定の周期で前記付加情報に依存しない特定のパターンを生成することを特徴する請求項12記載の画像処理装置。
- 画像データに対してn×m画素ブロック単位に付加情報を表わすkビットの情報を多重化可能な画像処理方法であって、
前記画像データを入力する第1入力工程と、
前記付加情報を入力する第2入力工程と、
前記第1入力工程において入力された画像データをn×m画素ブロック単位にブロック化するブロック化工程と、
前記第2入力工程において入力された付加情報に基づいて、前記付加情報を表すビット列を生成するビット列生成工程と、
画素毎に所定の微小量増減し、画像を表現する画像空間上の所定の空間スペクトラムに相当する搬送信号を発生する搬送信号発生工程と、
前記ビット列生成工程において生成されるビット列の値に従って、前記搬送信号発生工程において発生された搬送信号の出力を制御する制御工程と、
前記ブロック化工程においてブロック化された画像データに対して、前記制御工程において制御された搬送信号を加算する加算工程とを有し、
k、n、mは夫々自然数であるすることを特徴とする画像処理方法。
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