JP3548166B2 - Catvシステムのヘッドアンプ監視装置及びcatvシステム - Google Patents

Catvシステムのヘッドアンプ監視装置及びcatvシステム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CATVシステムのヘッドアンプから伝送線上に送出される伝送信号を監視し、その信号の異常をシステム管理者に通報するヘッドアンプ監視装置、及びこのヘッドアンプ監視装置を備えたCATVシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、CATVシステムには、大きく分けて、自主放送やインターネットサービス等を行う都市型の双方向CATVシステムと、山間部等で地域の電波障害対策のために構築される単方向のCATVシステムとの2種類のシステムがある。
【0003】
このうち、双方向CATVシステムでは、端末側からヘッドエンド側に各種データを伝送できることから、伝送線に配置された増幅器等の各種伝送機器に、その動作状態を監視する監視装置を設け、この監視装置からヘッドエンド側に定期的に動作状態を表すデータを送信し、ヘッドエンドに設けた所謂ステイタスモニタ装置によって、システム全体の状態を監視するようにしている。
【0004】
また、この種の双方向CATVシステムには、システムの異常をシステム管理者に確実に通報できるようにするために、ステイタスモニタ装置がシステムの異常を検知した際に、電話回線を介して、システム管理者側の電話端末にその旨を自動で報知するようにしたものも知られている。
【0005】
一方、山間部等で電波障害対策等のために構築される単方向のCATVシステムでは、その地域の加入者に対して、テレビ放送信号を伝送できればよいため、ヘッドエンドは、通常、テレビ放送電波を受信する受信設備と、受信設備からの受信信号を各放送チャンネル毎に所望レベルまで増幅して伝送線上に送出するヘッドアンプとから構成される。そして、ヘッドエンドは、テレビ放送電波を受信できるように、山頂等の見晴らしのよい場所に設置され、無人で運用されている。
【0006】
このため、この種のCATVシステムにおいては、通常、システムの状態を監視する装置は設けられておらず、システム管理者は、システムの異常を、加入者からの通報(テレビが映らないといった苦情)により知るしかなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この種の単方向のCATVシステムにおいては、ヘッドエンドが山頂等に設置されており、ヘッドエンドが故障すると、その復旧に手間がかかることから、近年では、ヘッドエンドの故障(異常)を、加入者からの通報を待つことなく、より速やかにシステム管理者に通報できるようにすることが望まれている。
【0008】
そして、この要求に応えるためには、上記のように都市型の双方向CATVシステムで実用化されている技術を利用して、ヘッドエンド側に、各ヘッドアンプからの出力レベルを監視する監視装置を設け、ヘッドアンプからの伝送信号の出力レベルが正規の出力レベルよりも低い異常時には、その旨を電話回線を利用してシステム管理者に自動で通報するようにすることが考えられる。
【0009】
しかし、このように電話回線を利用して異常通報を行うようにするには、ヘッドエンド迄電話線を引く必要があり、多大な出費を招くことになる。
一方、近年では、携帯電話等の無線電話端末の価格が低下したことから、監視装置に無線電話端末を設け、これを利用して、システム管理者に、ヘッドアンプ出力の異常を通報するようにすることも考えられる。そして、このようにすれば、ヘッドエンド迄電話線を引く必要がないため、上記問題は解決できる。
【0010】
しかしながら、双方向CATVシステムにおいて、システム管理者に対してシステムの異常を通報するのは、システムの異常を検出した直後の一回だけであり、その後、異なる異常が発生しても、また異常が正常状態に自動的に復旧しても、その旨を再度通報することはしない。
【0011】
このため、こうした従来の異常通報技術をそのまま単方向のCATVシステムに適用すると、システム管理者にとって不都合な問題が生じてしまう。
つまり、双方向CATVシステムにおいて、システム管理者へのシステム異常の通報を1回だけに制限するのは、双方向CATVシステムでは、伝送線上に設けられた各種伝送機器毎に、その動作状態を監視していることから、例えば、ヘッドエンドからの伝送信号の出力レベルが低下した際には、全ての伝送機器で、出力レベルが低下することになり、各機器の異常を検出する度に異常を通報するようにすると、各機器の異常を通報するために、システム管理者の電話端末が何度も呼び出されることになってしまう。
【0012】
そこで、従来の双方向CATVシステムにおいては、上記のように、システム管理者にシステムの異常を通報するのを、異常検出直後の一回だけに制限しているのであるが、ヘッドエンドが山頂等の辺鄙なところに設置されるCATVシステムにおいても、こうした従来技術をそのまま適用すると、例えば、ヘッドアンプからの伝送信号の出力レベルが電波障害等によって一時的に低下して直ぐに正常に戻ったような場合(ヘッドエンドの点検・修理が不要である場合)であっても、システム管理者にはシステム異常だけが通報されてしまい、システム管理者は、実際には点検・修理が不要であるにも関わらず、修理担当者をヘッドエンドが設置された山頂等の辺鄙な場所まで出向させなければならない、といった問題が生じるのである。
【0013】
また、例えば、監視装置からシステム管理者に通報された異常(換言すれば最初に検出された異常)が比較的軽微な異常で、ヘッドエンドの点検・修理を直ぐに行う必要のない場合には、システム管理者は、システムの点検作業者に対する点検・修理の依頼を直ぐに行わないことが考えられるが、この場合、軽微な異常に続いて、緊急修理が必要な重度な異常が発生しても、その異常については、通報されないことから、システムの点検・修理が遅れ、加入者に対するテレビ放送信号の配信が長時間遮断されてしまう、といった問題も生じる。
【0014】
本発明は、こうした問題に鑑みなされたもので、CATVシステムのヘッドアンプから伝送線上に送出される伝送信号を監視して、その監視状況をシステム管理者に通報する監視装置を容易に実現でき、しかも、システム管理者への通報を、システム管理者がシステムのメンテナンスをし易いように最適に行えるようにすることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載のヘッドアンプ監視装置においては、レベル測定手段が、ヘッドアンプから伝送線上に送出される伝送信号の信号レベルを測定し、レベル判定手段が、その測定された信号レベルが正常か否か判定する。そして、このレベル判定手段による判定結果が変化すると、無線電話端末が、無線電話回線を介してシステム管理者側の電話端末を呼び出し、この電話端末に対してレベル判定手段による判定結果を表す情報を送信する。
【0016】
このため、本発明のヘッドアンプ監視装置によれば、ヘッドアンプから出力される伝送信号の異常をシステム管理者に直接通報できるだけでなく、その異常が一時的なもので直ぐに正常に戻った場合や、異常内容が変化した場合(例えば、特定チャンネルの伝送信号だけが異常である状態から全チャンネルの伝送信号が異常になった場合)にも、その旨をシステム管理者に通報することができる。
【0017】
よって本発明のヘッドアンプ監視装置は、山間部での電波障害対策のためにヘッドアンプが受信設備と共に山頂等の辺鄙な場所に設置される単方向のCATVシステムに適用すれば、システム管理者は、ヘッドアンプ監視装置から自己の所有する電話端末に通報されてくる情報に基づき、ヘッドエンド(ヘッドアンプや受信設備)の点検・修理を速やかに行うべきか否かを適切に判断できるようになり、CATVシステムのメンテナンスを最適に行うことが可能となる。
【0018】
ここで、ヘッドアンプ監視装置は、ヘッドアンプから出力される伝送信号の信号レベルを測定して、その測定結果が変化した時に、その旨を無線電話端末にてシステム管理者に通報するだけでもよいが、より好ましくは、請求項2に記載のように、監視装置自体の動作状態を検出する動作状態検出手段を設けて、その動作状態が変化した際にも、無線電話端末が、その旨を表す情報をシステム管理者側の電話端末に送信するようにするとよい。
【0019】
つまり、このようにすれば、システム管理者は、ヘッドアンプから出力される伝送信号の状態(換言すれば受信設備を含むヘッドエンドの状態)を把握できるだけでなく、監視装置自体の状態をも把握することができるようになり、CATVシステムの動作状況をより適切に判断することができる。
【0020】
具体的には、例えば、請求項3に記載のように、ヘッドアンプ監視装置に、外部電源から当該装置への供給電力によってバッテリを充電し、外部電源からの供給電力が遮断された際(つまり停電時)には、そのバッテリから無線電話端末や動作状態検出手段に電源供給を行うバックアップ電源を設け、動作状態検出手段が、当該装置の動作状態の一つとして、外部電源から当該装置への電力供給状態(換言すれば停電の有無)を検出するようにすれば、無線電話端末からシステム管理者側の電話端末には、ヘッドアンプが設置された地域での停電の状況を把握できることになる。そして、この場合、システム管理者は、CATVシステムの加入者からテレビが見れない等の苦情があった場合に、その理由(停電による伝送信号の停波)を適切に説明できるようになり、システム管理者にとって、使い勝手のよい監視装置を実現できることになる。また、この場合、システム管理者は、ヘッドアンプ監視装置からの停電の通報により、ヘッドアンプの動作の停止を予測し、ヘッドアンプを正常動作させるための対策をとることもできる。
【0021】
一方、無線電話端末は、システム管理者側の電話端末に対して、伝送信号の異常(レベル低下等)や正常状態への復旧等の情報を通報できればよく、例えば、請求項4に記載のように、無線電話端末に、送信する情報としてテキストデータが記憶された記憶媒体を設け、無線電話端末がシステム管理者側の電話端末に情報を送信する際には、所謂携帯電話のメール送信機能を利用して、記憶媒体に記憶されたテキストデータを送信するようにしてもよく、或いは、請求項5に記載のように、無線電話端末に、送信する情報として音声メッセージが記憶された記憶媒体を設け、無線電話端末がシステム管理者側の電話端末に情報を送信する際には、その記憶媒体に記憶された音声メッセージを再生するようにしてもよい。
【0022】
そして、この場合、請求項4に記載のように、システム管理者に対して伝送信号の状態等をメールで通報するようにすると、システム管理者がメールを見るまで、情報を伝えることができないが、請求項5に記載のように、伝送信号の状態等を一般的な電話のように音声で通報するようにすれば、システム管理者に対して情報を確実に通報することができるようになり、システム管理者は、その通報を受けて、適切な対策を速やかに行うことができることから、より好ましくは、無線電話端末を請求項5に記載のように構成するとよい。
【0023】
また、レベル測定手段は、ヘッドアンプから前記伝送線上に送出される伝送信号の内、特定チャンネルの伝送信号の信号レベルを測定するようにしてもよいが、このようにすると、ヘッドエンドから伝送線上に出力される一部の伝送信号の異常は判定できても、ヘッドエンドに各放送チャンネル毎に設けられる各ヘッドアンプからの伝送信号の異常を判定できなくなってしまう。
【0024】
そこで、ヘッドアンプ監視装置において、各ヘッドアンプから出力される伝送信号の異常を各々判定できるようにするには、請求項6に記載のように、レベル測定手段を、ヘッドアンプから伝送線上に送出される伝送信号の信号レベルを各放送チャンネル毎に測定するように構成し、レベル判定手段を、レベル測定手段にて測定された各放送チャンネルの伝送信号毎に、信号レベルが正常か否かを判定するように構成するとよい。
【0025】
また、このように各放送チャンネル毎に伝送信号の異常を判定してその判定結果をシステム管理者に通報するようにした場合、特定チャンネルの伝送信号を出力する特定のヘッドアンプが故障した際には、その故障したヘッドアンプを特定し得る情報をシステム管理者に報知できるので問題ないが、例えば、ヘッドアンプに各放送チャンネルの受信信号を入力する受信設備の故障、或いは、受信設備を含むヘッドエンド全体の故障(例えば電源装置の故障)によって、全てのヘッドアンプから伝送信号が出力されなくなった際には、無線電話端末からシステム管理者側の電話端末に対して、各放送チャンネル毎に異常が報知されることになってしまい、システム管理者にとって極めて煩わしい通報形態となってしまう。
【0026】
そこで、請求項6に記載のヘッドアンプ監視装置においては、更に、請求項7に記載のように、レベル判定手段を、各放送チャンネル毎にレベル判定した判定結果を各放送チャンネルを複数にグループ分けした各グループ毎にまとめて、無線電話端末に出力するように構成するとよい。
【0027】
つまり、このように構成すれば、無線電話端末からシステム管理者側の電話端末には、各種放送チャンネルを複数にグループ分けした各グループ毎に、各グループを構成する放送チャンネルの信号レベルの異常が判定されたときと、信号レベルが正常に復帰したときに、その旨を表す情報が送信されることになり、ヘッドエンド全体或いは一部の受信設備が故障した際に、それに対応する伝送信号の異常が各放送チャンネル毎にシステム管理者に何度も通報されるのを防止できる。
【0028】
また、レベル判定手段を請求項7に記載のように構成した場合、無線電話端末としては、特に、請求項8に記載のように、レベル判定手段にて各グループ内で一つ以上の放送チャンネルの信号レベルの異常が判定されると、そのグループの異常を表す情報をシステム管理者側の電話端末に通報し、レベル判定手段にて全ての放送チャンネルの信号レベルが正常に復帰したと判定されると、信号レベルの正常復帰を表す情報をシステム管理者側の電話端末に通報するように構成するとよい。
【0029】
つまり、無線電話端末をこのように構成すれば、無線電話端末からシステム管理者側の電話端末には、伝送信号の信号レベルの異常については、その異常発生時に各グループ毎に通報されるものの、伝送信号の信号レベルの正常状態への復帰については、全ての放送チャンネルの伝送信号が正常に復帰した際に通報されることになるため、システム管理者側電話端末への通報を必要最小限に抑えることができ、システム管理者は、その通報内容に従い、システム復旧のための作業を効率よく行うことができる。
【0030】
ところで、無線電話端末がシステム管理者側の電話端末へ情報を送信している際に、例えば、システム管理者側の電話端末としての携帯電話を所持したシステム管理者が電波の届かない場所へ移動して、電話回線が切断されてしまうと、システム管理者に情報を伝えることができなくなってしまう。
【0031】
そこで、こうした問題を防止するには、無線電話端末を、請求項9に記載のように構成するとよい。つまり、請求項9に記載のヘッドアンプ監視装置において、無線電話端末は、システム管理者側の電話端末への情報の送信中に電話回線が遮断されると、再度、システム管理者側の電話端末を呼び出し情報を送信する。
【0032】
従って、請求項9に記載のヘッドアンプ監視装置によれば、システム管理者の移動等によってシステム管理者側の電話端末への情報送信中に電話回線が遮断されたとしても、システム管理者側の電話端末を再度呼び出して情報を送信できることになり、システム管理者に対して情報を確実に通報できるようになる。
【0033】
また、本発明のヘッドアンプ監視装置は、監視結果である情報を、無線電話端末を介してシステム管理者側の電話端末へ送信するものであるが、システム管理者側の電話端末を呼び出しても、システム管理者がその呼び出しを受けることができない場合には、システム管理者に情報を伝えることができない。
【0034】
そこで、より好ましくは、無線電話端末を、請求項10に記載のように構成するとよい。即ち、請求項10に記載のヘッドアンプ監視装置において、無線電話端末は、システム管理者側の電話端末として複数の電話端末を登録可能に構成され、そのシステム管理者側の電話端末として複数の電話端末が登録されているときに情報を送信する際には、その登録された複数の電話端末の少なくとも一つに情報を送信できるまで、予め設定された順序で呼び出す電話端末を切り換える。
【0035】
このため、請求項10に記載のヘッドアンプ監視装置によれば、無線電話端末に、情報を送信すべきシステム管理者側の電話端末として複数の電話端末を登録しておけば、その複数の電話端末を夫々管理しているシステム管理者の一人に確実に情報を伝えることができるようになる。
【0036】
次に、請求項11に記載の発明は、上述した請求項1〜請求項10何れか記載のヘッドアンプ監視装置を備えたCATVシステムに関する。
従って、このCATVシステムによれば、ヘッドアンプに異常が生じた際に、その旨を速やかにシステム管理者に伝えることができるようになり、システム管理者は、CATVシステムの加入者からテレビが映らないといった苦情を受ける前に、ヘッドアンプの点検・修理といった対策を講じることができる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
図1は、本発明が適用された実施例のヘッドアンプ監視装置全体の構成を表すブロック図である。
【0038】
本実施例のヘッドアンプ監視装置は、山間部等のテレビ放送電波の届き難い地域で、その地域の加入者に対してテレビ放送信号を配信する、単方向のCATVシステムで用いられるものである。
つまり、この種のCATVシステムのヘッドエンドは、一般に、VHF、UHFといった各種テレビ放送電波(地上波)を受信する受信アンテナ(受信設備)と、これら各アンテナからの受信信号を各放送チャンネル毎に分離し、各放送チャンネルの受信信号を、VHF−Lowチャンネル(チャンネル1〜3)、VHF−Highチャンネル(チャンネル4〜12)、CATVチャンネル(所謂Cチャンネル)、といったCATVシステム専用の放送チャンネルに周波数変換するチャンネル変換装置と、チャンネル変換装置を通過した各放送チャンネルの受信信号を、各々、所望レベルまで増幅する複数のヘッドアンプと、各ヘッドアンプからの出力(各放送チャンネルの受信信号)を混合して、伝送線上に送出する混合器とから構成され、山頂等の電波が届き易い場所に設置されることから、本実施例のヘッドアンプ監視装置も、このヘッドエンド近傍の屋外に配置される。
【0039】
そして、本実施例のヘッドアンプ監視装置では、図1に示すように、ヘッドエンドからCATVシステムの伝送線上に送出される伝送信号の一部を、入力端子Tinを介して取り込み、その信号レベルを、レベルメータ10を用いて、各放送チャンネル毎に測定する。
【0040】
尚、レベルメータ10は、チャンネルSW(SWはスイッチを表す)12により、測定すべき伝送信号の放送チャンネルを外部から設定できるようになっており、しかも、一日の内の動作時間(つまりレベル測定時間)をタイムSW14により外部から設定できるようになっている。
【0041】
次に、ヘッドアンプ監視装置には、レベルメータ10により測定された各放送チャンネル毎の信号レベルを取り込み、その信号レベルが予め設定された正規の範囲内にあるか否か(換言すれば信号レベルが正常か否か)を判定したり、当該装置の動作状態を監視・制御するためのマイクロコンピュータからなる制御部20、及び、制御部20にて信号レベル或いは当該装置の異常が判定されるか、或いは、異常状態から正常状態への復帰が判定された際に、その旨を、無線電話回線を利用して、システム管理者が所有する特定の電話端末に通報する通報装置30が設けられている。
【0042】
尚、通報装置30は、携帯電話を利用した無線電話端末からなり、無線通信用のアンテナ32を備えている。また、通報装置30の内部には、システム管理者に対してヘッドアンプの異常等を音声で通報できるようにするために、通報用の各種音声データが記憶された記憶媒体(例えば、アナログ音声信号を記憶可能なテープ、若しくはデジタル音声信号を記憶可能なメモリ、メモリカード、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等)が収納されている。
【0043】
また次に、ヘッドアンプ監視装置には、ヘッドエンド若しくはCATVシステムの伝送線を介して外部電源装置から供給される例えばAC20〜30V若しくはAC40〜60Vの交流電源を取り込むための電源端子TACが備えられている。そして、電源端子TACに供給された交流電源は、電源部40に入力されて、整流・平滑化、若しくは、所望の交流電圧に変換され、その変換された直流電圧若しくは所望の交流電圧は、上述したレベルメータ10、制御部20、通報装置30に供給される。
【0044】
尚、電源部40からレベルメータ10に至る電源供給経路上には、常閉型のリレーSW42が設けられており、制御部20は、温度センサ22を用いて当該装置の内部温度を測定し、内部温度がレベルメータ10の動作可能温度範囲から外れると、レベルメータ10を保護する目的で、リレーSW42に通電することによりリレーSW42をオフし、レベルメータ10の動作を停止させる。
【0045】
また、電源部40から通報装置30への電源供給経路には、バックアップ電源44が設けられている。バックアップ電源44は、電源部40から電源が供給されているときには、その供給電力をそのまま通報装置30に供給すると共にその供給電力により内蔵バッテリを充電し、停電によって外部から電源部40への電源供給が遮断されて、バックアップ電源44に外部から電源が供給されなくなると、内蔵バッテリに蓄積された電力にて、通報装置30に対する電源供給を継続するためのものである。
【0046】
また、本実施例のヘッドアンプ監視装置は、屋外に設置されることから、上記各部は、合成樹脂製の防水ケース50内に収納される。そして、この防水ケース50には、換気用の窓部50a,50bが形成されており、一方の窓部50aには、内気排出用のファン52が設けられている。
【0047】
また、防水ケース50の上部外壁には、太陽電池54が設けられており、この太陽電池54で得られる電力を利用して、監視装置内に設置したレベルメータ10や、通報装置30などを高温度の環境から保護するために、冷却用のファン52を駆動できるようにされている。つまり、ファン52には、制御部20によりON・OFF制御されるファン駆動用のスイッチ(ファンSW)56が設けられており、制御部20は、温度センサ22で検出された装置内の温度が設定温度を超えると、太陽電池54で得られる電源電圧が設定レベル以上か否かを判定して、設定レベル以上であれば、ファン52に太陽電池54からの出力(電源電圧)を供給してファン52を回転させ、逆に、太陽電池54で得られる電源電圧が設定レベルに達していないときには、ファン52に電源部40からの出力電圧を供給してファン52を回転させる。ファン52が回転すると、換気用の窓部50bから監視装置内に外気が吸入され、レベルメータ10や通報装置30を冷却し、暖められた空気は換気用の窓部50aから排出される。
【0048】
次に、制御部20には、操作部24が設けられている。操作部24は、制御部20を介して、通報装置30に設けられた記憶媒体に所望の音声データを登録(録音)するために設けられており、システム管理者は、この操作部24を操作して制御部20の動作モードを、通常モードから音声録音モードに切り換えることにより、音声データの登録を行うことができる。
【0049】
尚、制御部20は、動作モードが音声録音モードに切り換えられると、レベルメータ10に設けられた信号レベル表示用の表示部10aを、音声データの登録案内を行うモニタとして動作させる。
次に、制御部20が通常モードで動作しているときに制御部20において実行される監視処理及び通報装置30にて実行される通報処理について説明する。
【0050】
まず、図2は、制御部20で実行される監視処理を表すフローチャートである。
この監視処理は、制御部20が電源投入によって起動されてから繰り返し実行される処理であり、処理が開始されると、S100(Sはステップを表す)にて、通報装置30に対して、当該装置が起動した旨を表す「起動」信号を出力する。尚、通報装置30側では、この「起動」信号を受けると、後述する通報処理によって、予め登録されているシステム管理者側の電話端末を呼び出し、システム管理者に対して、当該装置が起動した旨を音声で通報する。
【0051】
次に、S110では、レベルメータ10にて測定された放送チャンネル(詳しくはチャンネルSW12により監視対象チャンネルとして設定された放送チャンネル)の伝送信号の信号レベルをレベルメータ10から読み出し、続くS120にて、その読み出した各放送チャンネルの信号レベルが予め設定された正規のレベル範囲内にあるか否か(つまり、レベル異常があるか否か)を判断する。
【0052】
尚、タイムSW14により設定された動作停止時間によってレベルメータ10が信号レベルの測定動作を停止しているときには、S110において、レベルメータ10から各放送チャンネルの信号レベルが読み出されることはなく、S120では、信号レベルは全て正常であると判定される。
【0053】
そして、S120にて、レベル異常があると判断された場合には、S130に移行して、レベル異常が判定された伝送信号の放送チャンネル(以下、レベル異常chと記載する)を、前述したVHF−Lowチャンネル、VHF−Highチャンネル、CATVチャンネルの、各チャンネルグループに分け、続くS140にて、システム管理者に対して、S130にてグループ分けされたレベル異常chを含む各チャンネルグループ毎に、信号レベルの異常を通報させるための「レベル異常」信号を、通報装置30に出力する。尚、この処理により、通報装置30は、システム管理者側の電話端末を呼び出し、システム管理者に対して、レベル異常chを含むチャンネルグループの伝送信号に異常がある旨を通報する。
【0054】
一方、S120にて、レベル異常はないと判断されると、S145に移行し、ヘッドアンプから出力されている各放送チャンネルの伝送信号は全て正常である旨をシステム管理者に通報させるために、通報装置30に対して、「レベル正常」信号を出力する。尚、この処理により、通報装置30は、システム管理者側の電話端末を呼び出し、システム管理者に対して、ヘッドアンプから出力される各放送チャンネルの伝送信号は全て正常である旨を通報する。
【0055】
こうしてS140又はS145の処理が実行されると、今度は、S150に移行し、温度センサ22により検出された現在の装置内の温度(内部温度)を読み込む。そして、続くS160では、その読み込んだ内部温度が、ファン52を駆動すべき温度(ファン駆動温度)以上になっているか否かを判断し、内部温度がファン駆動温度に達していなければ、S200にて、ファンSW56をOFFすることにより、ファン52の駆動を停止させる。
【0056】
また、逆に、内部温度がファン駆動温度に達していれば、S170に移行して、太陽電池54からの出力(電力)は正常か否か(換言すれば、ファンを駆動できる程度の電力に達しているか否か)を判断し、太陽電池54の出力が正常であれば、S180に移行して、ファンSW56を太陽電池54側に切り換え、ファン52を太陽電池54からの出力により駆動させ、逆に、太陽電池54の出力が正常でなければ、S190に移行して、ファンSW56を電源部40側に切り換え、ファン52を電源部40からの出力により駆動させる。
【0057】
次に、S210では、S150で読み込んだ内部温度が、予め設定された温度範囲内(詳しくは、レベルメータ10の動作可能温度範囲内)にあるか否かを判断する。そして、内部温度がその設定温度範囲内になければ、S220にて、リレーSW42に通電することにより、リレーSW42をOFFして、レベルメータ10の動作を停止させ、続くS230にて、その旨をシステム管理者に通報させるために、通報装置30に対して、「温度異常」信号を出力する。尚、この処理により、通報装置30は、システム管理者側の電話端末を呼び出し、システム管理者に対して、温度異常のためにレベル監視を中断している旨を通報する。
【0058】
一方、S210にて、内部温度が設定温度範囲内にあると判断された場合には、S240にて、リレーSW42への通電を遮断することにより、リレーSW42をONして、レベルメータ10の動作を再開させ、続くS250にて、その旨をシステム管理者に通報させるために、通報装置30に対して、「温度正常」信号を出力する。尚、この処理により、通報装置30は、システム管理者側の電話端末を呼び出し、システム管理者に対して、レベル監視を再開した旨を通報する。
【0059】
そして、制御部20は、S230又はS250の処理を終了すると、S110に移行することにより、上記S110〜S240の一連の処理を繰り返し実行する。
次に図3は、通報装置30にて実行される通報処理を表すフローチャートである。
【0060】
この通報処理は、通報装置30が電源投入によって起動されてから繰り返し実行される処理であり、処理が開始されると、S300にて、制御部20からの出力を読み込む。そして、続くS310では、制御部20から、通常動作時に出力される動作信号が出力されているか否かを判断することにより、制御部20が正常に動作しているか否かを判断し、制御部20が正常動作していれば、続くS320に移行し、逆に、制御部20が正常動作していなければ、S360に移行する。
【0061】
S320では、制御部20から現在出力されている上述の各種状態信号により、システム管理者に通報すべき当該装置の動作状態を識別する。そして、続くS330では、その識別した動作状態が、システム監視者に既に通報した内容であるか否かを判断し、動作状態がシステム管理者に通報済みであれば、再度S300に移行し、逆に、S330にて、制御部20から現在出力されている動作状態に、システム管理者に未だ通報していない内容が含まれると判断されると、S340に移行して、記憶媒体に予め登録されている各種音声メッセージの中から、その未通報の動作状態に対応した音声メッセージを選択し、S350に移行する。
【0062】
尚、S340では、例えば、制御部20から「起動」信号が出力されており、その内容が未だシステム管理者に通報されていない場合には、記憶媒体から、「○○システムの監視装置が起動しました」というような音声メッセージを選択する。
【0063】
同様に、制御部から「レベル異常」信号が出力されている場合には、記憶媒体から、レベル異常chグループを表す音声データ、例えば、「○○システムのVHF−Highチャンネルにレベル低下が発生しました」というような音声メッセージを選択し、制御部から「レベル正常」信号が出力されている場合には、記憶媒体から、「○○システムの伝送信号のレベルは正常に復帰しました」というような音声メッセージを選択する。
【0064】
また、同様に、制御部から「温度異常」信号が出力されている場合には、記憶媒体から、例えば、「○○システムの監視装置は、温度異常により信号レベルの監視動作を停止中です」というような音声メッセージを選択し、制御部から「温度正常」信号が出力されている場合には、記憶媒体から、「○○システムの監視装置は、温度が正常に戻ったので、信号レベルの監視動作を再開しました」というような音声メッセージを読み出す。
【0065】
一方、S310にて、制御部20が正常動作していないと判断された場合には、停電により制御部20が動作していないものとして、S360に移行する。そして、S360では、システム管理者に対して、現在停電中である旨を既に通報しているか否かを判断し、「停電」を既に通報してあれば、そのままS300に移行し、「停電」を通報してなければ、続くS370に移行して、記憶媒体に予め登録されている各種音声メッセージの中から、当該装置が現在停電中である旨を通報するための音声メッセージ、例えば、「○○システムの監視装置は、停電により監視動作を停止しました」というようなメッセージ、を選択し、S350に移行する。
【0066】
そして、S350では、無線電話回線を介して、予め登録されている通報先の電話端末(つまりシステム管理者側の電話端末)を呼び出し、続くS380にて、通報先の電話端末から着信信号が送信されてきたか否かを判断する。そして、着信信号が送信されてこなければ、続くS410にて、電話端末を呼び出す発呼音の回数(発呼回数)が所定回数に達したか否かを判断し、発呼回数が所定回数に達していなければ、再度S380に移行することにより、電話端末から着信信号が送信されてくるのを待つ。
【0067】
次に、S380にて、通報先の電話端末から着信信号が送信されてきたと判断されると、続くS390に移行して、S340又はS370で選択した音声メッセージを再生することにより、通報先の電話端末に音声メッセージを送信する。この結果、システム管理者は、その再生した音声メッセージにより、伝送信号のレベル低下や伝送信号の正常レベルへの復帰、或いは、当該監視装置の動作状態の変化を知ることができ、必要に応じて、当該監視装置が設置されたヘッドエンドの点検・修理を行うことができる。
【0068】
また、S390にて、音声メッセージを再生した後は、続くS400にて、その再生した音声メッセージに対応する動作状態を通報済みであるとして記憶し、続くS420にて、S350で通報先の電話端末を呼び出すために接続した電話回線を遮断し、再度S300に移行する。尚、S420の処理は、S410にて通報先の電話端末の発呼回数が所定回数に達したと判断された際にも実行される。
【0069】
以上説明したように、本実施例のヘッドアンプ監視装置においては、ヘッドエンドからCATVシステムの伝送線上に送出される伝送信号の信号レベルを、各放送チャンネル毎に測定し、信号レベルが正規のレベルから外れたときや、正規のレベルに復帰したときには、その旨を、無線電話回線を利用して、システム管理者に通報するようにされている。このため、システム管理者は、ヘッドアンプ監視装置から電話端末に通報されてくる情報に基づき、ヘッドエンド(ヘッドアンプや受信設備)の点検・修理を速やかに行うべきか否かを適切に判断できるようになり、CATVシステムのメンテナンスを最適に行うことができる。
【0070】
また、本実施例のヘッドアンプ監視装置は、ヘッドエンドから出力される伝送信号の信号レベルを監視するだけでなく、自己の動作状態をも監視し、停電若しくは温度異常によって当該装置が通常の監視動作をできなくなった場合や、正常動作に復帰した場合にも、その旨を、無線電話回線を利用して、システム管理者に通報する。このため、システム管理者は、ヘッドアンプから出力される伝送信号の状態を把握できるだけでなく、監視装置自体の状態をも把握することができるようになり、CATVシステムの動作状況をより適切に判断することができる。
【0071】
また更に、本実施例のヘッドアンプ監視装置では、ヘッドエンドからCATVシステムの伝送線上に送出される伝送信号の信号レベルを、各放送チャンネル毎に測定して、正常・異常を判断するが、その判断結果の通報は、放送チャンネルをグループ化した各グループ毎(本実施例では、VHF−Lowチャンネルグループ、VHF−Highチャンネルグループ、CATVチャンネルグループ)に行うようにされている。従って、ヘッドエンド全体の故障によって、全放送チャンネルの伝送信号を送信できなくなったような場合に、システム管理者側の電話端末に対して、各チャンネル毎に異常が通報されるのを防止できる。
【0072】
また、本実施例のヘッドアンプ監視装置は、システム管理者側の電話端末に対する各種通報を、音声で行うようにされている。このため、システム管理者は、その通報を確実に受け取ることができる。また、システム管理者は、電話端末を操作することなく、音声メッセージを耳で聞けばよいので、通報内容を極めて簡単に把握することができる。
【0073】
また、本実施例のヘッドアンプ監視装置は、ヘッドアンプとは別体に構成され、ヘッドエンドからCATVシステムの伝送線上に送出される伝送信号の一部を入力端子Tinを介して取り込むことによって、ヘッドアンプの動作状態を監視するものであることから、CATVシステムを新たに構築する場合だけでなく、既存の単方向のみならず双方向のCATVシステムにも容易に設置できる。
【0074】
尚、本実施例においては、制御部20で実行されるS110の処理とレベルメータ10とが、本発明のレベル測定手段に相当し、制御部20で実行されるS120及びS130の処理が、本発明のレベル判定手段に相当し、制御部20で実行されるS210の判定処理と通報装置30にて実行されるS310の判定処理とが、本発明の動作状態検出手段に相当する。また、通報装置30は、本発明の無線電話端末として機能する。
【0075】
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様を採ることができる。
例えば、上記実施例では、制御部20が、伝送信号のレベルや当該装置の動作状態を判定して、その判定結果を連続的に出力し、通報装置30が、その出力状態に従い、未通報の音声メッセージを特定して、システム管理者に通報するものとして説明したが、通報装置30を単なる携帯電話にて構成し、制御部20側で、通報用の音声メッセージや音声メッセージの通報の要否を判断するようにしてもよい。
【0076】
また、上記実施例では、通報装置30は、通報用の各種音声データが記憶された記憶媒体(アナログ音声信号を記憶可能なテープ、若しくはデジタル音声信号を記憶可能なメモリ、メモリカード、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等)を備え、システム管理者への通報時には、その記憶媒体から通報すべき情報に対応した音声データを読み出し、再生することにより、通報先の電話端末に音声メッセージを送信するものとして説明したが、通報装置30に設ける記憶媒体には、システム管理者に通報すべき各種情報を表すテキストデータを登録しておき、システム管理者への通報時には、その記憶媒体から通報すべき情報に対応したテキストデータを読み出し、その読み出したテキストデータを、周知のメール送信機能を利用して、通報先の電話端末に送信するようにしてもよい。
【0077】
また、上記実施例において、通報装置30にて実行されるS350の処理では、単に、無線電話回線を介して予め登録されている通報先の電話端末(システム管理者側の電話端末)を呼び出すものとして説明したが、例えば、通報装置30には、周知の電話帳の機能を利用して複数の電話端末を登録しておき、S350の処理において、前回の呼び出しで所定回数発呼しても通報先の電話端末から着信信号が送信されてこなかった場合(S380:NO、S410:YES)に前回と同じ情報(音声メッセージ)を送信するために電話端末を呼び出す際には、電話帳に登録された複数の電話端末の内、優先順位が前回呼び出した電話端末の次に設定されている電話端末を呼び出すようにしてもよい。
【0078】
つまり、S350の処理では、電話帳に登録された複数の電話端末の中から優先順位の高い電話端末を選択して、その電話端末を呼び出すようにし、その後の380〜S420の処理で、その呼び出した電話端末に情報(音声メッセージ)を送信できなかったときには、次に優先順位の高い電話端末を呼び出す、といった手順で、電話帳に登録された複数の電話端末の内の何れかに情報(音声メッセージ)を送信できるまで、呼び出す電話端末を順に切り換えるようにしてもよい。
【0079】
そして、このようにすれば、優先順位の高い電話端末を所持しているシステム管理者が電話にでられないような場合であっても、他のシステム管理者に情報を確実に送信できるようになる。
尚、この場合、S350において、呼び出す電話端末を切り換えていった結果、優先順位が最下位の電話端末を呼び出したにもかかわらず、その電話端末に情報(音声メッセージ)を送信できなかったときには、次に呼び出す電話端末は、優先順位の最も高い電話端末に切り換えるようにすればよい。
【0080】
また次に、上記実施例において、通報装置30は、通報先の電話端末から着信信号を受けると(S380:YES)、S390にて、S340又はS370で選択した音声メッセージを再生することにより、通報先の電話端末に音声メッセージを送信するが、この送信中に、通報先の電話端末側で電話回線が遮断されると、情報(音声メッセージ)をシステム管理者に伝えることができなくなる。
【0081】
そこで、上記実施例においては、S390にて、通報先の電話端末に情報(音声メッセージ)を送信しているときには、電話回線が遮断されたかどうかを判定する判定処理を行い、情報(音声メッセージ)の送信中に電話回線が遮断された際には、S400の処理を実行することなく、そのままS420に移行することにより、S300以降の次回の処理で、再度、通報先の電話端末に同じ情報(音声メッセージ)を送信するようにするとよい。
【0082】
つまり、このようにすれば、例えば、システム管理者側の電話端末が携帯電話であり、この携帯電話への情報(音声メッセージ)の送信中に、システム管理者が電波の届かない場所へ移動して、電話回線が切断されたような場合に、再度、システム管理者側の電話端末を呼び出して、送信が中断された情報(音声メッセージ)を送信できるようになり、システム管理者に対して、その情報(音声メッセージ)を確実に伝えることができるようになる。
【0083】
また更に、上記実施例では、装置内の温度上昇を防止して、レベルメータ10、制御部20、及び通報装置30を熱から保護するために、冷却用のファン52を設け、このファン52の駆動電源として、太陽電池54を利用するようにしているが、この太陽電池54により発電された電力は、単に、ファン52の駆動電源として用いるだけでなく、バックアップ電源44の内蔵バッテリの充電に利用するようにしてもよい。そして、このようにすれば、太陽電池54により発電された電力をより有効に利用することができると共に、当該装置で消費される商用電源の電力量を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のヘッドアンプ監視装置全体の構成を表すブロック図である。
【図2】実施例の制御部の動作(監視処理)を表すフローチャートである。
【図3】実施例の通報装置の動作(通報処理)を表すフローチャートである。
【符号の説明】
10…レベルメータ、20…制御部、22…温度センサ、24…操作部、30…通報装置、32…アンテナ、40…電源部、44…バックアップ電源、50…防水ケース、52…ファン、54…太陽電池。

Claims (11)

  1. CATVシステムのヘッドアンプから伝送線上に送出される伝送信号を監視し、該伝送信号の異常をシステム管理者に通報するヘッドアンプ監視装置であって、
    前記伝送信号の信号レベルを測定するレベル測定手段と、
    該レベル測定手段にて測定された信号レベルが正常か否か判定するレベル判定手段と、
    該レベル判定手段による判定結果が変化する度に、無線電話回線を介してシステム管理者側の電話端末を呼び出し、該電話端末に対して前記レベル判定手段による判定結果を表す情報を送信する無線電話端末と、
    を備えたことを特徴とするCATVシステムのヘッドアンプ監視装置。
  2. 当該装置の動作状態を検出する動作状態検出手段を備え、
    前記無線電話端末は、前記動作状態検出手段により検出される当該装置の動作状態が変化した際にも、該動作状態を表す情報を前記電話端末に送信することを特徴とする請求項1記載のCATVシステムのヘッドアンプ監視装置。
  3. 外部電源から当該装置への供給電力によってバッテリを充電し、前記外部電源からの供給電力が遮断されると、該バッテリから前記無線電話端末及び前記動作状態検出手段に電源供給を行うバックアップ電源を備え、
    前記動作状態検出手段は、当該装置の動作状態の一つとして、前記外部電源から当該装置への電力供給状態を検出することを特徴とする請求項2記載のCATVシステムのヘッドアンプ監視装置。
  4. 前記無線電話端末は、システム管理者側の電話端末に送信する情報としてテキストデータが記憶された記憶媒体を有し、情報送信時には、該記憶媒体に記憶されたテキストデータを送信することにより、前記情報を文書にて通報することを特徴とする請求項1〜請求項3何れか記載のCATVシステムのヘッドアンプ監視装置。
  5. 前記無線電話端末は、システム管理者側の電話端末に送信する情報として音声メッセージが記憶された記憶媒体を有し、情報送信時には、該記憶媒体に記憶された音声メッセージを再生することにより、前記情報を音声にて通報することを特徴とする請求項1〜請求項3何れか記載のCATVシステムのヘッドアンプ監視装置。
  6. 前記レベル測定手段は、前記ヘッドアンプから前記伝送線上に送出される伝送信号の信号レベルを、各放送チャンネル毎に測定し、
    前記レベル判定手段は、前記レベル測定手段にて測定された各放送チャンネルの伝送信号毎に、信号レベルが正常か否かを判定することを特徴とする請求項1〜請求項5何れか記載のCATVシステムのヘッドアンプ監視装置。
  7. 前記レベル判定手段は、前記各放送チャンネル毎にレベル判定した判定結果を、前記各放送チャンネルを複数にグループ分けした各グループ毎にまとめて、前記無線電話端末に出力することを特徴とする請求項6に記載のCATVシステムのヘッドアンプ監視装置。
  8. 前記無線電話端末は、
    前記レベル判定手段にて前記各グループ内で一つ以上の放送チャンネルの信号レベルの異常が判定されると、該グループの異常を表す情報を前記システム管理者側の電話端末に通報し、
    前記レベル判定手段にて全ての放送チャンネルの信号レベルが正常に復帰したと判定されると、信号レベルの正常復帰を表す情報を前記システム管理者側の電話端末に通報することを特徴とする請求項7記載のCATVシステムのヘッドアンプ監視装置。
  9. 前記無線電話端末は、システム管理者側の電話端末への情報の送信中に電話回線が遮断されると、再度、システム管理者側の電話端末を呼び出し情報を送信することを特徴とする請求項1〜請求項8何れか記載のCATVシステムのヘッドアンプ監視装置。
  10. 前記無線電話端末は、前記システム管理者側の電話端末として複数の電話端末を登録可能に構成され、該システム管理者側の電話端末として複数の電話端末が登録されているときに前記情報を送信する際には、該登録された複数の電話端末の少なくとも一つに情報を送信できるまで、予め設定された順序で呼び出す電話端末を切り換えることを特徴とする請求項1〜請求項9何れか記載のCATVシステムのヘッドアンプ監視装置。
  11. 請求項1〜請求項10何れか記載のヘッドアンプ監視装置を備えたことを特徴とするCATVシステム。
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