JP2003333625A - Catvシステムのヘッドアンプ監視装置及びcatvシステム - Google Patents

Catvシステムのヘッドアンプ監視装置及びcatvシステム

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JP2003333625A
JP2003333625A JP2002135704A JP2002135704A JP2003333625A JP 2003333625 A JP2003333625 A JP 2003333625A JP 2002135704 A JP2002135704 A JP 2002135704A JP 2002135704 A JP2002135704 A JP 2002135704A JP 2003333625 A JP2003333625 A JP 2003333625A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CATVシステムのヘッドアンプから伝送線
上に送出される伝送信号を監視して、その監視状況をシ
ステム管理者に通報する監視装置を簡単に実現でき、し
かも、システム管理者への通報を最適に行えるようにす
る。 【解決手段】 監視装置は、ヘッドアンプからの信号出
力レベルを測定するレベルメータ10と、出力レベルが
正常か異常かを判定し、判定結果を出力する制御部20
と、制御部20からの出力に従い、出力レベルの状態変
化を表す音声メッセージを、無線電話回線を利用してシ
ステム管理者側の電話端末に送信する通報装置30とか
ら構成される。また、通報装置30は、停電や温度上昇
に伴う監視動作の停止、或いは正常動作への復帰時に
も、その旨を表す音声メッセージを、システム管理者側
の電話端末に送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CATVシステム
のヘッドアンプから伝送線上に送出される伝送信号を監
視し、その信号の異常をシステム管理者に通報するヘッ
ドアンプ監視装置、及びこのヘッドアンプ監視装置を備
えたCATVシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、CATVシステムには、大き
く分けて、自主放送やインターネットサービス等を行う
都市型の双方向CATVシステムと、山間部等で地域の
電波障害対策のために構築される単方向のCATVシス
テムとの2種類のシステムがある。
【0003】このうち、双方向CATVシステムでは、
端末側からヘッドエンド側に各種データを伝送できるこ
とから、伝送線に配置された増幅器等の各種伝送機器
に、その動作状態を監視する監視装置を設け、この監視
装置からヘッドエンド側に定期的に動作状態を表すデー
タを送信し、ヘッドエンドに設けた所謂ステイタスモニ
タ装置によって、システム全体の状態を監視するように
している。
【0004】また、この種の双方向CATVシステムに
は、システムの異常をシステム管理者に確実に通報でき
るようにするために、ステイタスモニタ装置がシステム
の異常を検知した際に、電話回線を介して、システム管
理者側の電話端末にその旨を自動で報知するようにした
ものも知られている。
【0005】一方、山間部等で電波障害対策等のために
構築される単方向のCATVシステムでは、その地域の
加入者に対して、テレビ放送信号を伝送できればよいた
め、ヘッドエンドは、通常、テレビ放送電波を受信する
受信設備と、受信設備からの受信信号を各放送チャンネ
ル毎に所望レベルまで増幅して伝送線上に送出するヘッ
ドアンプとから構成される。そして、ヘッドエンドは、
テレビ放送電波を受信できるように、山頂等の見晴らし
のよい場所に設置され、無人で運用されている。
【0006】このため、この種のCATVシステムにお
いては、通常、システムの状態を監視する装置は設けら
れておらず、システム管理者は、システムの異常を、加
入者からの通報(テレビが映らないといった苦情)によ
り知るしかなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この種の単方
向のCATVシステムにおいては、ヘッドエンドが山頂
等に設置されており、ヘッドエンドが故障すると、その
復旧に手間がかかることから、近年では、ヘッドエンド
の故障(異常)を、加入者からの通報を待つことなく、
より速やかにシステム管理者に通報できるようにするこ
とが望まれている。
【0008】そして、この要求に応えるためには、上記
のように都市型の双方向CATVシステムで実用化され
ている技術を利用して、ヘッドエンド側に、各ヘッドア
ンプからの出力レベルを監視する監視装置を設け、ヘッ
ドアンプからの伝送信号の出力レベルが正規の出力レベ
ルよりも低い異常時には、その旨を電話回線を利用して
システム管理者に自動で通報するようにすることが考え
られる。
【0009】しかし、このように電話回線を利用して異
常通報を行うようにするには、ヘッドエンド迄電話線を
引く必要があり、多大な出費を招くことになる。一方、
近年では、携帯電話等の無線電話端末の価格が低下した
ことから、監視装置に無線電話端末を設け、これを利用
して、システム管理者に、ヘッドアンプ出力の異常を通
報するようにすることも考えられる。そして、このよう
にすれば、ヘッドエンド迄電話線を引く必要がないた
め、上記問題は解決できる。
【0010】しかしながら、双方向CATVシステムに
おいて、システム管理者に対してシステムの異常を通報
するのは、システムの異常を検出した直後の一回だけで
あり、その後、異なる異常が発生しても、また異常が正
常状態に自動的に復旧しても、その旨を再度通報するこ
とはしない。
【0011】このため、こうした従来の異常通報技術を
そのまま単方向のCATVシステムに適用すると、シス
テム管理者にとって不都合な問題が生じてしまう。つま
り、双方向CATVシステムにおいて、システム管理者
へのシステム異常の通報を1回だけに制限するのは、双
方向CATVシステムでは、伝送線上に設けられた各種
伝送機器毎に、その動作状態を監視していることから、
例えば、ヘッドエンドからの伝送信号の出力レベルが低
下した際には、全ての伝送機器で、出力レベルが低下す
ることになり、各機器の異常を検出する度に異常を通報
するようにすると、各機器の異常を通報するために、シ
ステム管理者の電話端末が何度も呼び出されることにな
ってしまう。
【0012】そこで、従来の双方向CATVシステムに
おいては、上記のように、システム管理者にシステムの
異常を通報するのを、異常検出直後の一回だけに制限し
ているのであるが、ヘッドエンドが山頂等の辺鄙なとこ
ろに設置されるCATVシステムにおいても、こうした
従来技術をそのまま適用すると、例えば、ヘッドアンプ
からの伝送信号の出力レベルが電波障害等によって一時
的に低下して直ぐに正常に戻ったような場合(ヘッドエ
ンドの点検・修理が不要である場合)であっても、シス
テム管理者にはシステム異常だけが通報されてしまい、
システム管理者は、実際には点検・修理が不要であるに
も関わらず、修理担当者をヘッドエンドが設置された山
頂等の辺鄙な場所まで出向させなければならない、とい
った問題が生じるのである。
【0013】また、例えば、監視装置からシステム管理
者に通報された異常(換言すれば最初に検出された異
常)が比較的軽微な異常で、ヘッドエンドの点検・修理
を直ぐに行う必要のない場合には、システム管理者は、
システムの点検作業者に対する点検・修理の依頼を直ぐ
に行わないことが考えられるが、この場合、軽微な異常
に続いて、緊急修理が必要な重度な異常が発生しても、
その異常については、通報されないことから、システム
の点検・修理が遅れ、加入者に対するテレビ放送信号の
配信が長時間遮断されてしまう、といった問題も生じ
る。
【0014】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
ので、CATVシステムのヘッドアンプから伝送線上に
送出される伝送信号を監視して、その監視状況をシステ
ム管理者に通報する監視装置を容易に実現でき、しか
も、システム管理者への通報を、システム管理者がシス
テムのメンテナンスをし易いように最適に行えるように
することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】かかる目
的を達成するためになされた請求項1に記載のヘッドア
ンプ監視装置においては、レベル測定手段が、ヘッドア
ンプから伝送線上に送出される伝送信号の信号レベルを
測定し、レベル判定手段が、その測定された信号レベル
が正常か否か判定する。そして、このレベル判定手段に
よる判定結果が変化すると、無線電話端末が、無線電話
回線を介してシステム管理者側の電話端末を呼び出し、
この電話端末に対してレベル判定手段による判定結果を
表す情報を送信する。
【0016】このため、本発明のヘッドアンプ監視装置
によれば、ヘッドアンプから出力される伝送信号の異常
をシステム管理者に直接通報できるだけでなく、その異
常が一時的なもので直ぐに正常に戻った場合や、異常内
容が変化した場合(例えば、特定チャンネルの伝送信号
だけが異常である状態から全チャンネルの伝送信号が異
常になった場合)にも、その旨をシステム管理者に通報
することができる。
【0017】よって本発明のヘッドアンプ監視装置は、
山間部での電波障害対策のためにヘッドアンプが受信設
備と共に山頂等の辺鄙な場所に設置される単方向のCA
TVシステムに適用すれば、システム管理者は、ヘッド
アンプ監視装置から自己の所有する電話端末に通報され
てくる情報に基づき、ヘッドエンド(ヘッドアンプや受
信設備)の点検・修理を速やかに行うべきか否かを適切
に判断できるようになり、CATVシステムのメンテナ
ンスを最適に行うことが可能となる。
【0018】ここで、ヘッドアンプ監視装置は、ヘッド
アンプから出力される伝送信号の信号レベルを測定し
て、その測定結果が変化した時に、その旨を無線電話端
末にてシステム管理者に通報するだけでもよいが、より
好ましくは、請求項2に記載のように、監視装置自体の
動作状態を検出する動作状態検出手段を設けて、その動
作状態が変化した際にも、無線電話端末が、その旨を表
す情報をシステム管理者側の電話端末に送信するように
するとよい。
【0019】つまり、このようにすれば、システム管理
者は、ヘッドアンプから出力される伝送信号の状態(換
言すれば受信設備を含むヘッドエンドの状態)を把握で
きるだけでなく、監視装置自体の状態をも把握すること
ができるようになり、CATVシステムの動作状況をよ
り適切に判断することができる。
【0020】具体的には、例えば、請求項3に記載のよ
うに、ヘッドアンプ監視装置に、外部電源から当該装置
への供給電力によってバッテリを充電し、外部電源から
の供給電力が遮断された際(つまり停電時)には、その
バッテリから無線電話端末や動作状態検出手段に電源供
給を行うバックアップ電源を設け、動作状態検出手段
が、当該装置の動作状態の一つとして、外部電源から当
該装置への電力供給状態(換言すれば停電の有無)を検
出するようにすれば、無線電話端末からシステム管理者
側の電話端末には、ヘッドアンプが設置された地域での
停電の状況を把握できることになる。そして、この場
合、システム管理者は、CATVシステムの加入者から
テレビが見れない等の苦情があった場合に、その理由
(停電による伝送信号の停波)を適切に説明できるよう
になり、システム管理者にとって、使い勝手のよい監視
装置を実現できることになる。また、この場合、システ
ム管理者は、ヘッドアンプ監視装置からの停電の通報に
より、ヘッドアンプの動作の停止を予測し、ヘッドアン
プを正常動作させるための対策をとることもできる。
【0021】一方、無線電話端末は、システム管理者側
の電話端末に対して、伝送信号の異常(レベル低下等)
や正常状態への復旧等の情報を通報できればよく、例え
ば、請求項4に記載のように、無線電話端末に、送信す
る情報としてテキストデータが記憶された記憶媒体を設
け、無線電話端末がシステム管理者側の電話端末に情報
を送信する際には、所謂携帯電話のメール送信機能を利
用して、記憶媒体に記憶されたテキストデータを送信す
るようにしてもよく、或いは、請求項5に記載のよう
に、無線電話端末に、送信する情報として音声メッセー
ジが記憶された記憶媒体を設け、無線電話端末がシステ
ム管理者側の電話端末に情報を送信する際には、その記
憶媒体に記憶された音声メッセージを再生するようにし
てもよい。
【0022】そして、この場合、請求項4に記載のよう
に、システム管理者に対して伝送信号の状態等をメール
で通報するようにすると、システム管理者がメールを見
るまで、情報を伝えることができないが、請求項5に記
載のように、伝送信号の状態等を一般的な電話のように
音声で通報するようにすれば、システム管理者に対して
情報を確実に通報することができるようになり、システ
ム管理者は、その通報を受けて、適切な対策を速やかに
行うことができることから、より好ましくは、無線電話
端末を請求項5に記載のように構成するとよい。
【0023】また、レベル測定手段は、ヘッドアンプか
ら前記伝送線上に送出される伝送信号の内、特定チャン
ネルの伝送信号の信号レベルを測定するようにしてもよ
いが、このようにすると、ヘッドエンドから伝送線上に
出力される一部の伝送信号の異常は判定できても、ヘッ
ドエンドに各放送チャンネル毎に設けられる各ヘッドア
ンプからの伝送信号の異常を判定できなくなってしま
う。
【0024】そこで、ヘッドアンプ監視装置において、
各ヘッドアンプから出力される伝送信号の異常を各々判
定できるようにするには、請求項6に記載のように、レ
ベル測定手段を、ヘッドアンプから伝送線上に送出され
る伝送信号の信号レベルを各放送チャンネル毎に測定す
るように構成し、レベル判定手段を、レベル測定手段に
て測定された各放送チャンネルの伝送信号毎に、信号レ
ベルが正常か否かを判定するように構成するとよい。
【0025】また、このように各放送チャンネル毎に伝
送信号の異常を判定してその判定結果をシステム管理者
に通報するようにした場合、特定チャンネルの伝送信号
を出力する特定のヘッドアンプが故障した際には、その
故障したヘッドアンプを特定し得る情報をシステム管理
者に報知できるので問題ないが、例えば、ヘッドアンプ
に各放送チャンネルの受信信号を入力する受信設備の故
障、或いは、受信設備を含むヘッドエンド全体の故障
(例えば電源装置の故障)によって、全てのヘッドアン
プから伝送信号が出力されなくなった際には、無線電話
端末からシステム管理者側の電話端末に対して、各放送
チャンネル毎に異常が報知されることになってしまい、
システム管理者にとって極めて煩わしい通報形態となっ
てしまう。
【0026】そこで、請求項6に記載のヘッドアンプ監
視装置においては、更に、請求項7に記載のように、レ
ベル判定手段を、各放送チャンネル毎にレベル判定した
判定結果を各放送チャンネルを複数にグループ分けした
各グループ毎にまとめて、無線電話端末に出力するよう
に構成するとよい。
【0027】つまり、このように構成すれば、無線電話
端末からシステム管理者側の電話端末には、各種放送チ
ャンネルを複数にグループ分けした各グループ毎に、各
グループを構成する放送チャンネルの信号レベルの異常
が判定されたときと、信号レベルが正常に復帰したとき
に、その旨を表す情報が送信されることになり、ヘッド
エンド全体或いは一部の受信設備が故障した際に、それ
に対応する伝送信号の異常が各放送チャンネル毎にシス
テム管理者に何度も通報されるのを防止できる。
【0028】また、レベル判定手段を請求項7に記載の
ように構成した場合、無線電話端末としては、特に、請
求項8に記載のように、レベル判定手段にて各グループ
内で一つ以上の放送チャンネルの信号レベルの異常が判
定されると、そのグループの異常を表す情報をシステム
管理者側の電話端末に通報し、レベル判定手段にて全て
の放送チャンネルの信号レベルが正常に復帰したと判定
されると、信号レベルの正常復帰を表す情報をシステム
管理者側の電話端末に通報するように構成するとよい。
【0029】つまり、無線電話端末をこのように構成す
れば、無線電話端末からシステム管理者側の電話端末に
は、伝送信号の信号レベルの異常については、その異常
発生時に各グループ毎に通報されるものの、伝送信号の
信号レベルの正常状態への復帰については、全ての放送
チャンネルの伝送信号が正常に復帰した際に通報される
ことになるため、システム管理者側電話端末への通報を
必要最小限に抑えることができ、システム管理者は、そ
の通報内容に従い、システム復旧のための作業を効率よ
く行うことができる。
【0030】ところで、無線電話端末がシステム管理者
側の電話端末へ情報を送信している際に、例えば、シス
テム管理者側の電話端末としての携帯電話を所持したシ
ステム管理者が電波の届かない場所へ移動して、電話回
線が切断されてしまうと、システム管理者に情報を伝え
ることができなくなってしまう。
【0031】そこで、こうした問題を防止するには、無
線電話端末を、請求項9に記載のように構成するとよ
い。つまり、請求項9に記載のヘッドアンプ監視装置に
おいて、無線電話端末は、システム管理者側の電話端末
への情報の送信中に電話回線が遮断されると、再度、シ
ステム管理者側の電話端末を呼び出し情報を送信する。
【0032】従って、請求項9に記載のヘッドアンプ監
視装置によれば、システム管理者の移動等によってシス
テム管理者側の電話端末への情報送信中に電話回線が遮
断されたとしても、システム管理者側の電話端末を再度
呼び出して情報を送信できることになり、システム管理
者に対して情報を確実に通報できるようになる。
【0033】また、本発明のヘッドアンプ監視装置は、
監視結果である情報を、無線電話端末を介してシステム
管理者側の電話端末へ送信するものであるが、システム
管理者側の電話端末を呼び出しても、システム管理者が
その呼び出しを受けることができない場合には、システ
ム管理者に情報を伝えることができない。
【0034】そこで、より好ましくは、無線電話端末
を、請求項10に記載のように構成するとよい。即ち、
請求項10に記載のヘッドアンプ監視装置において、無
線電話端末は、システム管理者側の電話端末として複数
の電話端末を登録可能に構成され、そのシステム管理者
側の電話端末として複数の電話端末が登録されていると
きに情報を送信する際には、その登録された複数の電話
端末の少なくとも一つに情報を送信できるまで、予め設
定された順序で呼び出す電話端末を切り換える。
【0035】このため、請求項10に記載のヘッドアン
プ監視装置によれば、無線電話端末に、情報を送信すべ
きシステム管理者側の電話端末として複数の電話端末を
登録しておけば、その複数の電話端末を夫々管理してい
るシステム管理者の一人に確実に情報を伝えることがで
きるようになる。
【0036】次に、請求項11に記載の発明は、上述し
た請求項1〜請求項10何れか記載のヘッドアンプ監視
装置を備えたCATVシステムに関する。従って、この
CATVシステムによれば、ヘッドアンプに異常が生じ
た際に、その旨を速やかにシステム管理者に伝えること
ができるようになり、システム管理者は、CATVシス
テムの加入者からテレビが映らないといった苦情を受け
る前に、ヘッドアンプの点検・修理といった対策を講じ
ることができる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面と
共に説明する。図1は、本発明が適用された実施例のヘ
ッドアンプ監視装置全体の構成を表すブロック図であ
る。
【0038】本実施例のヘッドアンプ監視装置は、山間
部等のテレビ放送電波の届き難い地域で、その地域の加
入者に対してテレビ放送信号を配信する、単方向のCA
TVシステムで用いられるものである。つまり、この種
のCATVシステムのヘッドエンドは、一般に、VH
F、UHFといった各種テレビ放送電波(地上波)を受
信する受信アンテナ(受信設備)と、これら各アンテナ
からの受信信号を各放送チャンネル毎に分離し、各放送
チャンネルの受信信号を、VHF−Lowチャンネル
(チャンネル1〜3)、VHF−Highチャンネル
(チャンネル4〜12)、CATVチャンネル(所謂C
チャンネル)、といったCATVシステム専用の放送チ
ャンネルに周波数変換するチャンネル変換装置と、チャ
ンネル変換装置を通過した各放送チャンネルの受信信号
を、各々、所望レベルまで増幅する複数のヘッドアンプ
と、各ヘッドアンプからの出力(各放送チャンネルの受
信信号)を混合して、伝送線上に送出する混合器とから
構成され、山頂等の電波が届き易い場所に設置されるこ
とから、本実施例のヘッドアンプ監視装置も、このヘッ
ドエンド近傍の屋外に配置される。
【0039】そして、本実施例のヘッドアンプ監視装置
では、図1に示すように、ヘッドエンドからCATVシ
ステムの伝送線上に送出される伝送信号の一部を、入力
端子Tinを介して取り込み、その信号レベルを、レベル
メータ10を用いて、各放送チャンネル毎に測定する。
【0040】尚、レベルメータ10は、チャンネルSW
(SWはスイッチを表す)12により、測定すべき伝送
信号の放送チャンネルを外部から設定できるようになっ
ており、しかも、一日の内の動作時間(つまりレベル測
定時間)をタイムSW14により外部から設定できるよ
うになっている。
【0041】次に、ヘッドアンプ監視装置には、レベル
メータ10により測定された各放送チャンネル毎の信号
レベルを取り込み、その信号レベルが予め設定された正
規の範囲内にあるか否か(換言すれば信号レベルが正常
か否か)を判定したり、当該装置の動作状態を監視・制
御するためのマイクロコンピュータからなる制御部2
0、及び、制御部20にて信号レベル或いは当該装置の
異常が判定されるか、或いは、異常状態から正常状態へ
の復帰が判定された際に、その旨を、無線電話回線を利
用して、システム管理者が所有する特定の電話端末に通
報する通報装置30が設けられている。
【0042】尚、通報装置30は、携帯電話を利用した
無線電話端末からなり、無線通信用のアンテナ32を備
えている。また、通報装置30の内部には、システム管
理者に対してヘッドアンプの異常等を音声で通報できる
ようにするために、通報用の各種音声データが記憶され
た記憶媒体(例えば、アナログ音声信号を記憶可能なテ
ープ、若しくはデジタル音声信号を記憶可能なメモリ、
メモリカード、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディ
スク等)が収納されている。
【0043】また次に、ヘッドアンプ監視装置には、ヘ
ッドエンド若しくはCATVシステムの伝送線を介して
外部電源装置から供給される例えばAC20〜30V若
しくはAC40〜60Vの交流電源を取り込むための電
源端子TACが備えられている。そして、電源端子TACに
供給された交流電源は、電源部40に入力されて、整流
・平滑化、若しくは、所望の交流電圧に変換され、その
変換された直流電圧若しくは所望の交流電圧は、上述し
たレベルメータ10、制御部20、通報装置30に供給
される。
【0044】尚、電源部40からレベルメータ10に至
る電源供給経路上には、常閉型のリレーSW42が設け
られており、制御部20は、温度センサ22を用いて当
該装置の内部温度を測定し、内部温度がレベルメータ1
0の動作可能温度範囲から外れると、レベルメータ10
を保護する目的で、リレーSW42に通電することによ
りリレーSW42をオフし、レベルメータ10の動作を
停止させる。
【0045】また、電源部40から通報装置30への電
源供給経路には、バックアップ電源44が設けられてい
る。バックアップ電源44は、電源部40から電源が供
給されているときには、その供給電力をそのまま通報装
置30に供給すると共にその供給電力により内蔵バッテ
リを充電し、停電によって外部から電源部40への電源
供給が遮断されて、バックアップ電源44に外部から電
源が供給されなくなると、内蔵バッテリに蓄積された電
力にて、通報装置30に対する電源供給を継続するため
のものである。
【0046】また、本実施例のヘッドアンプ監視装置
は、屋外に設置されることから、上記各部は、合成樹脂
製の防水ケース50内に収納される。そして、この防水
ケース50には、換気用の窓部50a,50bが形成さ
れており、一方の窓部50aには、内気排出用のファン
52が設けられている。
【0047】また、防水ケース50の上部外壁には、太
陽電池54が設けられており、この太陽電池54で得ら
れる電力を利用して、監視装置内に設置したレベルメー
タ10や、通報装置30などを高温度の環境から保護す
るために、冷却用のファン52を駆動できるようにされ
ている。つまり、ファン52には、制御部20によりO
N・OFF制御されるファン駆動用のスイッチ(ファン
SW)56が設けられており、制御部20は、温度セン
サ22で検出された装置内の温度が設定温度を超える
と、太陽電池54で得られる電源電圧が設定レベル以上
か否かを判定して、設定レベル以上であれば、ファン5
2に太陽電池54からの出力(電源電圧)を供給してフ
ァン52を回転させ、逆に、太陽電池54で得られる電
源電圧が設定レベルに達していないときには、ファン5
2に電源部40からの出力電圧を供給してファン52を
回転させる。ファン52が回転すると、換気用の窓部5
0bから監視装置内に外気が吸入され、レベルメータ1
0や通報装置30を冷却し、暖められた空気は換気用の
窓部50aから排出される。
【0048】次に、制御部20には、操作部24が設け
られている。操作部24は、制御部20を介して、通報
装置30に設けられた記憶媒体に所望の音声データを登
録(録音)するために設けられており、システム管理者
は、この操作部24を操作して制御部20の動作モード
を、通常モードから音声録音モードに切り換えることに
より、音声データの登録を行うことができる。
【0049】尚、制御部20は、動作モードが音声録音
モードに切り換えられると、レベルメータ10に設けら
れた信号レベル表示用の表示部10aを、音声データの
登録案内を行うモニタとして動作させる。次に、制御部
20が通常モードで動作しているときに制御部20にお
いて実行される監視処理及び通報装置30にて実行され
る通報処理について説明する。
【0050】まず、図2は、制御部20で実行される監
視処理を表すフローチャートである。この監視処理は、
制御部20が電源投入によって起動されてから繰り返し
実行される処理であり、処理が開始されると、S100
(Sはステップを表す)にて、通報装置30に対して、
当該装置が起動した旨を表す「起動」信号を出力する。
尚、通報装置30側では、この「起動」信号を受ける
と、後述する通報処理によって、予め登録されているシ
ステム管理者側の電話端末を呼び出し、システム管理者
に対して、当該装置が起動した旨を音声で通報する。
【0051】次に、S110では、レベルメータ10に
て測定された放送チャンネル(詳しくはチャンネルSW
12により監視対象チャンネルとして設定された放送チ
ャンネル)の伝送信号の信号レベルをレベルメータ10
から読み出し、続くS120にて、その読み出した各放
送チャンネルの信号レベルが予め設定された正規のレベ
ル範囲内にあるか否か(つまり、レベル異常があるか否
か)を判断する。
【0052】尚、タイムSW14により設定された動作
停止時間によってレベルメータ10が信号レベルの測定
動作を停止しているときには、S110において、レベ
ルメータ10から各放送チャンネルの信号レベルが読み
出されることはなく、S120では、信号レベルは全て
正常であると判定される。
【0053】そして、S120にて、レベル異常がある
と判断された場合には、S130に移行して、レベル異
常が判定された伝送信号の放送チャンネル(以下、レベ
ル異常chと記載する)を、前述したVHF−Lowチ
ャンネル、VHF−Highチャンネル、CATVチャ
ンネルの、各チャンネルグループに分け、続くS140
にて、システム管理者に対して、S130にてグループ
分けされたレベル異常chを含む各チャンネルグループ
毎に、信号レベルの異常を通報させるための「レベル異
常」信号を、通報装置30に出力する。尚、この処理に
より、通報装置30は、システム管理者側の電話端末を
呼び出し、システム管理者に対して、レベル異常chを
含むチャンネルグループの伝送信号に異常がある旨を通
報する。
【0054】一方、S120にて、レベル異常はないと
判断されると、S145に移行し、ヘッドアンプから出
力されている各放送チャンネルの伝送信号は全て正常で
ある旨をシステム管理者に通報させるために、通報装置
30に対して、「レベル正常」信号を出力する。尚、こ
の処理により、通報装置30は、システム管理者側の電
話端末を呼び出し、システム管理者に対して、ヘッドア
ンプから出力される各放送チャンネルの伝送信号は全て
正常である旨を通報する。
【0055】こうしてS140又はS145の処理が実
行されると、今度は、S150に移行し、温度センサ2
2により検出された現在の装置内の温度(内部温度)を
読み込む。そして、続くS160では、その読み込んだ
内部温度が、ファン52を駆動すべき温度(ファン駆動
温度)以上になっているか否かを判断し、内部温度がフ
ァン駆動温度に達していなければ、S200にて、ファ
ンSW56をOFFすることにより、ファン52の駆動
を停止させる。
【0056】また、逆に、内部温度がファン駆動温度に
達していれば、S170に移行して、太陽電池54から
の出力(電力)は正常か否か(換言すれば、ファンを駆
動できる程度の電力に達しているか否か)を判断し、太
陽電池54の出力が正常であれば、S180に移行し
て、ファンSW56を太陽電池54側に切り換え、ファ
ン52を太陽電池54からの出力により駆動させ、逆
に、太陽電池54の出力が正常でなければ、S190に
移行して、ファンSW56を電源部40側に切り換え、
ファン52を電源部40からの出力により駆動させる。
【0057】次に、S210では、S150で読み込ん
だ内部温度が、予め設定された温度範囲内(詳しくは、
レベルメータ10の動作可能温度範囲内)にあるか否か
を判断する。そして、内部温度がその設定温度範囲内に
なければ、S220にて、リレーSW42に通電するこ
とにより、リレーSW42をOFFして、レベルメータ
10の動作を停止させ、続くS230にて、その旨をシ
ステム管理者に通報させるために、通報装置30に対し
て、「温度異常」信号を出力する。尚、この処理によ
り、通報装置30は、システム管理者側の電話端末を呼
び出し、システム管理者に対して、温度異常のためにレ
ベル監視を中断している旨を通報する。
【0058】一方、S210にて、内部温度が設定温度
範囲内にあると判断された場合には、S240にて、リ
レーSW42への通電を遮断することにより、リレーS
W42をONして、レベルメータ10の動作を再開さ
せ、続くS250にて、その旨をシステム管理者に通報
させるために、通報装置30に対して、「温度正常」信
号を出力する。尚、この処理により、通報装置30は、
システム管理者側の電話端末を呼び出し、システム管理
者に対して、レベル監視を再開した旨を通報する。
【0059】そして、制御部20は、S230又はS2
50の処理を終了すると、S110に移行することによ
り、上記S110〜S240の一連の処理を繰り返し実
行する。次に図3は、通報装置30にて実行される通報
処理を表すフローチャートである。
【0060】この通報処理は、通報装置30が電源投入
によって起動されてから繰り返し実行される処理であ
り、処理が開始されると、S300にて、制御部20か
らの出力を読み込む。そして、続くS310では、制御
部20から、通常動作時に出力される動作信号が出力さ
れているか否かを判断することにより、制御部20が正
常に動作しているか否かを判断し、制御部20が正常動
作していれば、続くS320に移行し、逆に、制御部2
0が正常動作していなければ、S360に移行する。
【0061】S320では、制御部20から現在出力さ
れている上述の各種状態信号により、システム管理者に
通報すべき当該装置の動作状態を識別する。そして、続
くS330では、その識別した動作状態が、システム監
視者に既に通報した内容であるか否かを判断し、動作状
態がシステム管理者に通報済みであれば、再度S300
に移行し、逆に、S330にて、制御部20から現在出
力されている動作状態に、システム管理者に未だ通報し
ていない内容が含まれると判断されると、S340に移
行して、記憶媒体に予め登録されている各種音声メッセ
ージの中から、その未通報の動作状態に対応した音声メ
ッセージを選択し、S350に移行する。
【0062】尚、S340では、例えば、制御部20か
ら「起動」信号が出力されており、その内容が未だシス
テム管理者に通報されていない場合には、記憶媒体か
ら、「○○システムの監視装置が起動しました」という
ような音声メッセージを選択する。
【0063】同様に、制御部から「レベル異常」信号が
出力されている場合には、記憶媒体から、レベル異常c
hグループを表す音声データ、例えば、「○○システム
のVHF−Highチャンネルにレベル低下が発生しま
した」というような音声メッセージを選択し、制御部か
ら「レベル正常」信号が出力されている場合には、記憶
媒体から、「○○システムの伝送信号のレベルは正常に
復帰しました」というような音声メッセージを選択す
る。
【0064】また、同様に、制御部から「温度異常」信
号が出力されている場合には、記憶媒体から、例えば、
「○○システムの監視装置は、温度異常により信号レベ
ルの監視動作を停止中です」というような音声メッセー
ジを選択し、制御部から「温度正常」信号が出力されて
いる場合には、記憶媒体から、「○○システムの監視装
置は、温度が正常に戻ったので、信号レベルの監視動作
を再開しました」というような音声メッセージを読み出
す。
【0065】一方、S310にて、制御部20が正常動
作していないと判断された場合には、停電により制御部
20が動作していないものとして、S360に移行す
る。そして、S360では、システム管理者に対して、
現在停電中である旨を既に通報しているか否かを判断
し、「停電」を既に通報してあれば、そのままS300
に移行し、「停電」を通報してなければ、続くS370
に移行して、記憶媒体に予め登録されている各種音声メ
ッセージの中から、当該装置が現在停電中である旨を通
報するための音声メッセージ、例えば、「○○システム
の監視装置は、停電により監視動作を停止しました」と
いうようなメッセージ、を選択し、S350に移行す
る。
【0066】そして、S350では、無線電話回線を介
して、予め登録されている通報先の電話端末(つまりシ
ステム管理者側の電話端末)を呼び出し、続くS380
にて、通報先の電話端末から着信信号が送信されてきた
か否かを判断する。そして、着信信号が送信されてこな
ければ、続くS410にて、電話端末を呼び出す発呼音
の回数(発呼回数)が所定回数に達したか否かを判断
し、発呼回数が所定回数に達していなければ、再度S3
80に移行することにより、電話端末から着信信号が送
信されてくるのを待つ。
【0067】次に、S380にて、通報先の電話端末か
ら着信信号が送信されてきたと判断されると、続くS3
90に移行して、S340又はS370で選択した音声
メッセージを再生することにより、通報先の電話端末に
音声メッセージを送信する。この結果、システム管理者
は、その再生した音声メッセージにより、伝送信号のレ
ベル低下や伝送信号の正常レベルへの復帰、或いは、当
該監視装置の動作状態の変化を知ることができ、必要に
応じて、当該監視装置が設置されたヘッドエンドの点検
・修理を行うことができる。
【0068】また、S390にて、音声メッセージを再
生した後は、続くS400にて、その再生した音声メッ
セージに対応する動作状態を通報済みであるとして記憶
し、続くS420にて、S350で通報先の電話端末を
呼び出すために接続した電話回線を遮断し、再度S30
0に移行する。尚、S420の処理は、S410にて通
報先の電話端末の発呼回数が所定回数に達したと判断さ
れた際にも実行される。
【0069】以上説明したように、本実施例のヘッドア
ンプ監視装置においては、ヘッドエンドからCATVシ
ステムの伝送線上に送出される伝送信号の信号レベル
を、各放送チャンネル毎に測定し、信号レベルが正規の
レベルから外れたときや、正規のレベルに復帰したとき
には、その旨を、無線電話回線を利用して、システム管
理者に通報するようにされている。このため、システム
管理者は、ヘッドアンプ監視装置から電話端末に通報さ
れてくる情報に基づき、ヘッドエンド(ヘッドアンプや
受信設備)の点検・修理を速やかに行うべきか否かを適
切に判断できるようになり、CATVシステムのメンテ
ナンスを最適に行うことができる。
【0070】また、本実施例のヘッドアンプ監視装置
は、ヘッドエンドから出力される伝送信号の信号レベル
を監視するだけでなく、自己の動作状態をも監視し、停
電若しくは温度異常によって当該装置が通常の監視動作
をできなくなった場合や、正常動作に復帰した場合に
も、その旨を、無線電話回線を利用して、システム管理
者に通報する。このため、システム管理者は、ヘッドア
ンプから出力される伝送信号の状態を把握できるだけで
なく、監視装置自体の状態をも把握することができるよ
うになり、CATVシステムの動作状況をより適切に判
断することができる。
【0071】また更に、本実施例のヘッドアンプ監視装
置では、ヘッドエンドからCATVシステムの伝送線上
に送出される伝送信号の信号レベルを、各放送チャンネ
ル毎に測定して、正常・異常を判断するが、その判断結
果の通報は、放送チャンネルをグループ化した各グルー
プ毎(本実施例では、VHF−Lowチャンネルグルー
プ、VHF−Highチャンネルグループ、CATVチ
ャンネルグループ)に行うようにされている。従って、
ヘッドエンド全体の故障によって、全放送チャンネルの
伝送信号を送信できなくなったような場合に、システム
管理者側の電話端末に対して、各チャンネル毎に異常が
通報されるのを防止できる。
【0072】また、本実施例のヘッドアンプ監視装置
は、システム管理者側の電話端末に対する各種通報を、
音声で行うようにされている。このため、システム管理
者は、その通報を確実に受け取ることができる。また、
システム管理者は、電話端末を操作することなく、音声
メッセージを耳で聞けばよいので、通報内容を極めて簡
単に把握することができる。
【0073】また、本実施例のヘッドアンプ監視装置
は、ヘッドアンプとは別体に構成され、ヘッドエンドか
らCATVシステムの伝送線上に送出される伝送信号の
一部を入力端子Tinを介して取り込むことによって、ヘ
ッドアンプの動作状態を監視するものであることから、
CATVシステムを新たに構築する場合だけでなく、既
存の単方向のみならず双方向のCATVシステムにも容
易に設置できる。
【0074】尚、本実施例においては、制御部20で実
行されるS110の処理とレベルメータ10とが、本発
明のレベル測定手段に相当し、制御部20で実行される
S120及びS130の処理が、本発明のレベル判定手
段に相当し、制御部20で実行されるS210の判定処
理と通報装置30にて実行されるS310の判定処理と
が、本発明の動作状態検出手段に相当する。また、通報
装置30は、本発明の無線電話端末として機能する。
【0075】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、
種々の態様を採ることができる。例えば、上記実施例で
は、制御部20が、伝送信号のレベルや当該装置の動作
状態を判定して、その判定結果を連続的に出力し、通報
装置30が、その出力状態に従い、未通報の音声メッセ
ージを特定して、システム管理者に通報するものとして
説明したが、通報装置30を単なる携帯電話にて構成
し、制御部20側で、通報用の音声メッセージや音声メ
ッセージの通報の要否を判断するようにしてもよい。
【0076】また、上記実施例では、通報装置30は、
通報用の各種音声データが記憶された記憶媒体(アナロ
グ音声信号を記憶可能なテープ、若しくはデジタル音声
信号を記憶可能なメモリ、メモリカード、磁気ディス
ク、光ディスク、光磁気ディスク等)を備え、システム
管理者への通報時には、その記憶媒体から通報すべき情
報に対応した音声データを読み出し、再生することによ
り、通報先の電話端末に音声メッセージを送信するもの
として説明したが、通報装置30に設ける記憶媒体に
は、システム管理者に通報すべき各種情報を表すテキス
トデータを登録しておき、システム管理者への通報時に
は、その記憶媒体から通報すべき情報に対応したテキス
トデータを読み出し、その読み出したテキストデータ
を、周知のメール送信機能を利用して、通報先の電話端
末に送信するようにしてもよい。
【0077】また、上記実施例において、通報装置30
にて実行されるS350の処理では、単に、無線電話回
線を介して予め登録されている通報先の電話端末(シス
テム管理者側の電話端末)を呼び出すものとして説明し
たが、例えば、通報装置30には、周知の電話帳の機能
を利用して複数の電話端末を登録しておき、S350の
処理において、前回の呼び出しで所定回数発呼しても通
報先の電話端末から着信信号が送信されてこなかった場
合(S380:NO、S410:YES)に前回と同じ
情報(音声メッセージ)を送信するために電話端末を呼
び出す際には、電話帳に登録された複数の電話端末の
内、優先順位が前回呼び出した電話端末の次に設定され
ている電話端末を呼び出すようにしてもよい。
【0078】つまり、S350の処理では、電話帳に登
録された複数の電話端末の中から優先順位の高い電話端
末を選択して、その電話端末を呼び出すようにし、その
後の380〜S420の処理で、その呼び出した電話端
末に情報(音声メッセージ)を送信できなかったときに
は、次に優先順位の高い電話端末を呼び出す、といった
手順で、電話帳に登録された複数の電話端末の内の何れ
かに情報(音声メッセージ)を送信できるまで、呼び出
す電話端末を順に切り換えるようにしてもよい。
【0079】そして、このようにすれば、優先順位の高
い電話端末を所持しているシステム管理者が電話にでら
れないような場合であっても、他のシステム管理者に情
報を確実に送信できるようになる。尚、この場合、S3
50において、呼び出す電話端末を切り換えていった結
果、優先順位が最下位の電話端末を呼び出したにもかか
わらず、その電話端末に情報(音声メッセージ)を送信
できなかったときには、次に呼び出す電話端末は、優先
順位の最も高い電話端末に切り換えるようにすればよ
い。
【0080】また次に、上記実施例において、通報装置
30は、通報先の電話端末から着信信号を受けると(S
380:YES)、S390にて、S340又はS37
0で選択した音声メッセージを再生することにより、通
報先の電話端末に音声メッセージを送信するが、この送
信中に、通報先の電話端末側で電話回線が遮断される
と、情報(音声メッセージ)をシステム管理者に伝える
ことができなくなる。
【0081】そこで、上記実施例においては、S390
にて、通報先の電話端末に情報(音声メッセージ)を送
信しているときには、電話回線が遮断されたかどうかを
判定する判定処理を行い、情報(音声メッセージ)の送
信中に電話回線が遮断された際には、S400の処理を
実行することなく、そのままS420に移行することに
より、S300以降の次回の処理で、再度、通報先の電
話端末に同じ情報(音声メッセージ)を送信するように
するとよい。
【0082】つまり、このようにすれば、例えば、シス
テム管理者側の電話端末が携帯電話であり、この携帯電
話への情報(音声メッセージ)の送信中に、システム管
理者が電波の届かない場所へ移動して、電話回線が切断
されたような場合に、再度、システム管理者側の電話端
末を呼び出して、送信が中断された情報(音声メッセー
ジ)を送信できるようになり、システム管理者に対し
て、その情報(音声メッセージ)を確実に伝えることが
できるようになる。
【0083】また更に、上記実施例では、装置内の温度
上昇を防止して、レベルメータ10、制御部20、及び
通報装置30を熱から保護するために、冷却用のファン
52を設け、このファン52の駆動電源として、太陽電
池54を利用するようにしているが、この太陽電池54
により発電された電力は、単に、ファン52の駆動電源
として用いるだけでなく、バックアップ電源44の内蔵
バッテリの充電に利用するようにしてもよい。そして、
このようにすれば、太陽電池54により発電された電力
をより有効に利用することができると共に、当該装置で
消費される商用電源の電力量を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のヘッドアンプ監視装置全体の構成を
表すブロック図である。
【図2】 実施例の制御部の動作(監視処理)を表すフ
ローチャートである。
【図3】 実施例の通報装置の動作(通報処理)を表す
フローチャートである。
【符号の説明】
10…レベルメータ、20…制御部、22…温度セン
サ、24…操作部、30…通報装置、32…アンテナ、
40…電源部、44…バックアップ電源、50…防水ケ
ース、52…ファン、54…太陽電池。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CATVシステムのヘッドアンプから伝
    送線上に送出される伝送信号を監視し、該伝送信号の異
    常をシステム管理者に通報するヘッドアンプ監視装置で
    あって、 前記伝送信号の信号レベルを測定するレベル測定手段
    と、 該レベル測定手段にて測定された信号レベルが正常か否
    か判定するレベル判定手段と、 該レベル判定手段による判定結果が変化する度に、無線
    電話回線を介してシステム管理者側の電話端末を呼び出
    し、該電話端末に対して前記レベル判定手段による判定
    結果を表す情報を送信する無線電話端末と、 を備えたことを特徴とするCATVシステムのヘッドア
    ンプ監視装置。
  2. 【請求項2】 当該装置の動作状態を検出する動作状態
    検出手段を備え、 前記無線電話端末は、前記動作状態検出手段により検出
    される当該装置の動作状態が変化した際にも、該動作状
    態を表す情報を前記電話端末に送信することを特徴とす
    る請求項1記載のCATVシステムのヘッドアンプ監視
    装置。
  3. 【請求項3】 外部電源から当該装置への供給電力によ
    ってバッテリを充電し、前記外部電源からの供給電力が
    遮断されると、該バッテリから前記無線電話端末及び前
    記動作状態検出手段に電源供給を行うバックアップ電源
    を備え、 前記動作状態検出手段は、当該装置の動作状態の一つと
    して、前記外部電源から当該装置への電力供給状態を検
    出することを特徴とする請求項2記載のCATVシステ
    ムのヘッドアンプ監視装置。
  4. 【請求項4】 前記無線電話端末は、システム管理者側
    の電話端末に送信する情報としてテキストデータが記憶
    された記憶媒体を有し、情報送信時には、該記憶媒体に
    記憶されたテキストデータを送信することにより、前記
    情報を文書にて通報することを特徴とする請求項1〜請
    求項3何れか記載のCATVシステムのヘッドアンプ監
    視装置。
  5. 【請求項5】 前記無線電話端末は、システム管理者側
    の電話端末に送信する情報として音声メッセージが記憶
    された記憶媒体を有し、情報送信時には、該記憶媒体に
    記憶された音声メッセージを再生することにより、前記
    情報を音声にて通報することを特徴とする請求項1〜請
    求項3何れか記載のCATVシステムのヘッドアンプ監
    視装置。
  6. 【請求項6】 前記レベル測定手段は、前記ヘッドアン
    プから前記伝送線上に送出される伝送信号の信号レベル
    を、各放送チャンネル毎に測定し、 前記レベル判定手段は、前記レベル測定手段にて測定さ
    れた各放送チャンネルの伝送信号毎に、信号レベルが正
    常か否かを判定することを特徴とする請求項1〜請求項
    5何れか記載のCATVシステムのヘッドアンプ監視装
    置。
  7. 【請求項7】 前記レベル判定手段は、前記各放送チャ
    ンネル毎にレベル判定した判定結果を、前記各放送チャ
    ンネルを複数にグループ分けした各グループ毎にまとめ
    て、前記無線電話端末に出力することを特徴とする請求
    項6に記載のCATVシステムのヘッドアンプ監視装
    置。
  8. 【請求項8】 前記無線電話端末は、 前記レベル判定手段にて前記各グループ内で一つ以上の
    放送チャンネルの信号レベルの異常が判定されると、該
    グループの異常を表す情報を前記システム管理者側の電
    話端末に通報し、 前記レベル判定手段にて全ての放送チャンネルの信号レ
    ベルが正常に復帰したと判定されると、信号レベルの正
    常復帰を表す情報を前記システム管理者側の電話端末に
    通報することを特徴とする請求項7記載のCATVシス
    テムのヘッドアンプ監視装置。
  9. 【請求項9】 前記無線電話端末は、システム管理者側
    の電話端末への情報の送信中に電話回線が遮断される
    と、再度、システム管理者側の電話端末を呼び出し情報
    を送信することを特徴とする請求項1〜請求項8何れか
    記載のCATVシステムのヘッドアンプ監視装置。
  10. 【請求項10】 前記無線電話端末は、前記システム管
    理者側の電話端末として複数の電話端末を登録可能に構
    成され、該システム管理者側の電話端末として複数の電
    話端末が登録されているときに前記情報を送信する際に
    は、該登録された複数の電話端末の少なくとも一つに情
    報を送信できるまで、予め設定された順序で呼び出す電
    話端末を切り換えることを特徴とする請求項1〜請求項
    9何れか記載のCATVシステムのヘッドアンプ監視装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項1〜請求項10何れか記載のヘ
    ッドアンプ監視装置を備えたことを特徴とするCATV
    システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016049009A (ja) * 2014-08-28 2016-04-07 トーレック株式会社 電源システム及び医用x線システム

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