JP3548058B2 - 光学ヘッド装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光学ハウジングに対物レンズ駆動機構を取り付けて構成される光学ヘッド装置に関し、対物レンズ駆動機構を対物レンズに入射される入射ビームの光軸に直交する方向に位置調整するようにした光学ヘッド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディスク等の信号記録媒体に対して光学的に信号の読み取り、あるいは書き込みを行う光学ヘッド装置は、通常、対物レンズを駆動させる対物レンズ駆動機構を、光源となる発光素子からの光ビームを前記対物レンズに導く光路及び信号記録媒体により反射された光ビームを光検出器に導く光路が形成される光学ハウジングに取り付けて構成されている。
【0003】
このような光学ヘッド装置においては、光学ハウジングに配置される各種光学部品が光学ハウジングに精度良く設置され、かつ対物レンズ駆動機構も光学ハウジングに正しい位置に取り付けられても、発光素子の発光点の位置ズレや対物レンズ駆動機構におけるレンズホルダー取付の位置ズレ等に起因して対物レンズに入射される光ビームの強度分布中心と対物レンズの主点との誤差が必ずしも許容範囲内に収まらない。
【0004】
特に、対物レンズ駆動機構におけるレンズホルダー取付の位置ズレは、レンズホルダーをトラッキング方向に変位可能に支持する構造上からトラッキング方向に発生し易く、対物レンズに入射される光ビームの強度分布中心と対物レンズの主点との誤差は主にトラッキング方向が問題となる。
【0005】
その為、対物レンズに入射される光ビームの強度分布中心と対物レンズの主点とを一致させる光軸調整が必要である。このような光軸調整は、従来、発光素子やその発光素子からの光ビームを対物レンズに導くまでの光路上に配置される光学部品を位置調整して対物レンズに入射される光ビームの光軸を移動させて行われていた。
【0006】
このように対物レンズに入射される光ビームの光軸を移動させる光軸調整方法は、例えば特開平10−256596号公報に示されている。この公報に示される光軸調整方法は、発光素子と記録媒体からの戻り光を受光する受光素子とが一体化された発光受光素子のトラック方向の位置調整によって行っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、発光素子の位置調整を行う方法は、光学ハウジングに配設される他の光学部品との位置関係がズレる、という不利な点がある。
【0008】
また、発光受光素子の場合、通常、光路分離用の回折素子も一体に設置されてユニット化されており、複数の光学部品の複合製品であるために配置位置を変位させると、その変位による影響が大きくなり、位置調整作業が困難となることが危惧される。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本願の請求項1の発明は、光学ハウジングに対して対物レンズ駆動機構を対物レンズに入射される入射ビームの光軸に直交する方向にガイドするガイド手段と、光学ハウジングに対して対物レンズ駆動機構を前記ガイド手段によりガイドさせてそのガイド方向に位置調整する位置調整手段とを設け、前記ガイド手段が対物レンズ駆動機構を光学ハウジングに対してタンジェンシャル方向に傾き調整可能に対物レンズ駆動機構の両側面を光学ハウジングの両側壁にそれぞれ枢支する構成になっており、前記位置調整手段により前記光学ハウジングに対して前記対物レンズ駆動機構を対物レンズに入射される入射ビームの光軸に直交する方向に位置調整すると共に、この位置調整手段による対物レンズ駆動機構の位置調整点が光学ハウジングに対して対物レンズ駆動機構をタンジェンシャル方向に傾き調整する傾き調整軸上に設定されている。これにより前記位置調整手段により光学ハウジングに対して前記対物レンズ駆動機構を前記ガイド手段によるガイド方向に位置調整して対物レンズの傾き調整に影響を及ぼさずに対物レンズに入射される光ビームの光軸と対物レンズの主点との光軸調整を行う。
【0011】
【実施例】
図1は本発明の光学ヘッド装置の一実施例を示す平面図であり、図2は図1の光学ヘッド装置の主要構成を示す側面図である。
【0012】
図3は図1及び図2に示す光学ヘッド装置の光学配置を示す説明図である。
【0013】
レーザーダイオード1及び受光素子2は同一半導体基板3上に隣接配置されて同一パッケージ内に収納され、光路分離機能とフォーカス制御用の非点収差付与機能を有するホログラム素子により構成される回折格子4と共に単一の光学ユニット5として構成されている。
【0014】
レーザーダイオード1から発生されるレーザービームは、回折格子4を介して立ち上げミラー6による反射により折曲されて対物レンズ7に入射され、該対物レンズ7により集光されてディスク8に到達される。
【0015】
ディスク8により反射されたレーザービームは、対物レンズ7に戻り、立ち上げミラー6により折曲された後、回折格子4に到達し、該回折格子4により光軸が折曲されると共に、フォーカス制御に利用する非点収差が付与されて受光素子2に導かれる。
【0016】
光学ユニット5及び立ち上げミラー6は光学ハウジング9に設置されており、対物レンズ7はレーザービームをディスク8の信号面に合焦させると共に、信号トラックに追従させるべく対物レンズ7を駆動する対物レンズ駆動機構10のレンズホルダー11に装着されている。
【0017】
光学ハウジング9はアルミダイキャストにより構成され、その光学ハウジング9には対物レンズ駆動機構10が取り付けられると共に、光学ユニット5と対物レンズ7とを結ぶ光路が形成され、その光路上に立ち上げミラー6が配設されている。
【0018】
対物レンズ駆動機構10は外枠となるフレーム12が金属板の板金加工により形成され、そのフレーム12は所定位置にマグネットが固着されてヨークの役割を担っている。
【0019】
レンズホルダー11は、4本の支持ワイヤー13(下側の2本は図示されず)によりフレーム12に対してフォーカス制御方向及びトラッキング制御方向に変位可能に支持されている。
【0020】
レンズホルダー11には、フォーカシングコイル及びトラッキングコイルの各駆動コイルが装着され、それらの各駆動コイルに供給される駆動電流が対物レンズ駆動機構10で形成される磁界に有効に作用される。
【0021】
このように構成されることにより対物レンズ駆動機構10は、ディスクの信号面に光ビームを合焦させるフォーカス制御及びディスクの信号トラックに光ビームを追従させるトラッキング制御が行えるように対物レンズ7が駆動される構成となっている。
【0022】
ところで、対物レンズ駆動機構10のフレーム12の両側面には、図2に示す如く、対物レンズ7のトラッキング方向の移動軸上に円弧状の係合部14がそれぞれ設けられている。
【0023】
一方、光学ハウジング9は対物レンズ駆動機構10が取り付けられる部分が凹部となっており、その凹部を囲う各側壁に前記各係合部14が係合される被係合部15がそれぞれ設けられている。
【0024】
光学ハウジング9に対物レンズ駆動機構10が設置された状態において、前記各係合部14がそれぞれ前記各被係合部15に係合されて対物レンズ駆動機構10が対物レンズ7のタンジェンシャル方向に光学ハウジング9に対して回動可能に枢支されるので、光学ハウジング9に対物レンズ駆動機構10を取り付ける際に対物レンズ7のタンジェンシャル方向の傾き調整を行うことが出来る。
【0025】
ところで、対物レンズ駆動機構10の側面には光学ハウジング9の一方の側壁に支持される1本のネジ16が螺合させる構成となっている。前記ネジ16は光学ハウジング9の上面を対物レンズ駆動機構10と共に覆うカバー17の側面に嵌着されることにより光学ハウジング9の側壁に支持されており、前記ネジ16はその光学ハウジング9の側壁を介して対物レンズ駆動機構10の側面に螺合されるようになっている。その為、前記ネジ16の螺合度合を調整することにより光学ハウジング9に対して前記対物レンズ駆動機構10が変位される。
【0026】
前記ネジ16の螺合方向は、対物レンズ7のトラッキング方向であるので、対物レンズ駆動機構10をトラッキング方向に変位させることが出来、そのトラッキング方向において対物レンズ7に入射される光ビームの強度分布中心に合わせて対物レンズ7の主点を一致させるべく光軸調整が行える。
【0027】
ここで、対物レンズ駆動機構10は両側面において各係合部14がそれぞれ光学ハウジング9の両側壁の被係合部15にそれぞれ枢支されており、各被係合部15の厚み方向の範囲を各係合部14の厚みに対して広く確保しているので、光軸調整のために光学ハウジング9に対して対物レンズ駆動機構10が変位される際に対物レンズ駆動機構10が各係合部14及び各被係合部15によりガイドされて対物レンズ7のトラッキング方向に円滑に変位される。
【0028】
また、ネジ16が対物レンズ7のトラッキング方向の移動軸X上に螺合されるようにネジ16の位置を設定しているので、対物レンズ7のトラッキング方向からずれて対物レンズ駆動機構10が変位される位置ズレが発生し難い。
【0029】
また、ネジ16により対物レンズ駆動機構10を変位させる力が印加される位置調整点は、各係合部14及び各被係合部15の係合による光学ハウジング9に対して対物レンズ駆動機構10をタンジェンシャル方向に傾き調整する傾き調整軸上に設定されている。その為、対物レンズ駆動機構10の傾き調整によりネジ16による位置調整点が変位されず、対物レンズ駆動機構10の位置調整が対物レンズ7の傾き調整に影響を及ぼさない。
【0030】
【発明の効果】
以上述べた如く、本発明に依れば、光学ハウジングに対して対物レンズ駆動機構をガイドして変位させるようにしているので、対物レンズに入射される光ビームの光軸と対物レンズの主点との光軸調整がガイド手段による対物レンズ駆動機構のガイド方向への位置調整により達成され、その位置調整が円滑に行えると共に、その位置調整を行うための位置調整手段を簡単な構成により達成出来、併せて、光学ハウジングに対して対物レンズ駆動機構をタンジェンシャル方向に傾き調整する傾き調整軸上に位置調整手段による対物レンズ駆動機構の位置調整点を設定しているので、対物レンズの傾き調整に影響を及ぼさずに対物レンズ駆動機構の位置調整を行うことが出来る。
【0031】
また、対物レンズ駆動機構をタンジェンシャル方向に回動可能に枢支する係合部及び被係合部によりガイド手段の役割を担うようにしているので、構成の簡略化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学ヘッド装置の一実施例を示す平面図である。
【図2】図1の光学ヘッド装置の主要構成を示す側面図である。
【図3】図1及び図2に示す光学ヘッド装置の光学配置を示す説明図である。
【符号の説明】
5 光学ユニット
7 対物レンズ
9 光学ハウジング
10 対物レンズ駆動機構
11 レンズホルダー
12 フレーム
14 係合部(ガイド手段)
15 被係合部(ガイド手段)
16 ネジ(位置調整手段)
Claims (3)
- 対物レンズを駆動する対物レンズ駆動機構が対物レンズ以外の各種光学素子が組み込まれる光学ハウジングに取り付けて構成される光学ヘッド装置において、前記光学ハウジングに対して前記対物レンズ駆動機構を対物レンズに入射される入射ビームの光軸に直交する方向にガイドするガイド手段と、前記光学ハウジングに対して前記対物レンズ駆動機構を前記ガイド手段によりガイドさせてそのガイド方向に位置調整する位置調整手段とを設け、前記ガイド手段は対物レンズ駆動機構を光学ハウジングに対してタンジェンシャル方向に傾き調整可能に対物レンズ駆動機構の両側面を光学ハウジングの両側壁にそれぞれ枢支する構成になっており、前記位置調整手段により前記光学ハウジングに対して前記対物レンズ駆動機構を対物レンズに入射される入射ビームの光軸に直交する方向に位置調整すると共に、この位置調整手段による対物レンズ駆動機構の位置調整点が光学ハウジングに対して対物レンズ駆動機構をタンジェンシャル方向に傾き調整する傾き調整軸上に設定されていることを特徴とする光学ヘッド装置。
- 前記位置調整手段は前記光学ハウジングの側壁に支持される1本のネジを前記対物レンズ駆動機構に螺合させてそのネジの螺合度合を調整することにより前記光学ハウジングに対して前記対物レンズ駆動機構を変位させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の光学ヘッド装置。
- 光学ハウジングに対して対物レンズ駆動機構をタンジェンシャル方向に回動可能に枢支するべく対物レンズ駆動機構の外枠を構成するフレームの側面に係合部を設けると共に、光学ハウジングに前記係合部が係合される被係合部を設け、前記係合部と前記被係合部とにより前記ガイド手段の役割を担うようにしたことを特徴とする請求項1記載の光学ヘッド装置。
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JP26907699A JP3548058B2 (ja) | 1999-09-22 | 1999-09-22 | 光学ヘッド装置 |
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JP26907699A Expired - Fee Related JP3548058B2 (ja) | 1999-09-22 | 1999-09-22 | 光学ヘッド装置 |
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JP2001093160A (ja) | 2001-04-06 |
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