JP3547766B2 - 易開封密封袋 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、プラスチックのフィルムで作られた密封袋に関し、特に開封を容易に行うことの可能な易開封密封袋に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、破断強度の高いプラスチックのフィルムを折り曲げるか重ね合わせ、その外縁の重なり合った部分をシールして作った密封袋が広く使用されている。このような破断強度の高いフィルムで作った密封袋は、そのままでは引き裂きにくいため手で開封することが困難であり、通常シール部に切り込み(Iノッチ)やVノッチを入れることが行われている。しかしながら、このような切り込みやVノッチは加工が面倒であり、また、その位置でしか密封袋を開封できないという欠点がある。
【0003】
そこで、これらの欠点を解決するものとして、フィルムに帯状に多数の傷痕を形成しておき、製袋に際し、その傷痕群を形成している部分が外縁となるようにフィルムをスリットし、且つその部分をシールして密封袋を形成し、シール部の任意の位置から手指で引き裂くことができるように構成した易開封性の密封袋が提案されている(例えば、特開昭61−60469号、特開昭61−142159号、特開昭62−52065号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の易開封性の密封袋では、引き裂き開始部分での引き裂き性が悪く、このため引き裂き開始部分に大きい力をかけてもなかなか引き裂くことができず、しかも、引き裂きが始まると後は容易に引き裂き点が進行するため勢いあまって内容物を周囲に飛散させてしまうという問題があった。
【0005】
従来の密封袋における引き裂き開始が困難な理由は次のように考えられる。すなわち、従来の密封袋では引き裂きを開始するための傷痕群がシール部分に存在しているが、シール部分は2枚のフィルムを重ねて溶着しているため硬くなっており、そのためその部分を引き裂くために手指でねじることが困難であり、結局引き裂き開始が困難であった。また、シール部分は2枚のフィルム(便宜上、表フィルム、裏フィルムという)を重ねて溶着しているため、そのシール部分を引き裂こうとする場合、引き裂き開始点(作用起点)は表フィルム、裏フィルム共に同じ位置となる必要があるが、表裏各フィルムの作用起点となり得る傷痕が重なる確率は0に等しく、従って表フィルムの一つの傷痕から引き裂きを開始する場合、裏フィルムでは傷痕の無い位置から引き裂きが始まらねばならず、この点からも引き裂き開始が困難であった。更に、使用したフィルムの配向方向(延伸方向)がシール部分の外縁に対して直角で無い場合にはシール部分で重なっている表フィルムと裏フィルムの配向方向が交差しており、従って同一の引き裂き開始点から引き裂きを行う場合、表フィルムと裏フィルムとが異なる方向(配向方向)に切れて行こうとするが、その両フィルムは溶着により固定されているため、引き裂きにくく、特に、配向方向の交差角度が大きくなると、引き裂き性が極めて悪くなっていた。
【0006】
配向方向の交差による引き裂き性の劣化を改善するには、密封袋を形成するフィルムとして、延伸フィルムの両サイドの配向方向が斜めとなった部分を除去し、配向方向が長手方向となっている中央の部分を利用すればよいが、その場合には延伸フィルムの両サイドの部分が使用できず、フィルムのロスが大きくなるという問題が生じる。
【0007】
本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、切り込みやVノッチを形成することなく容易に開封することができ、また、延伸フィルムをあまりロスを生じることなく使用して構成できる易開封性の密封袋を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記問題点を解決するため、少なくとも基材層と接着層を有するフィルムからなる密封袋において、少なくとも一辺のシール部を、重ね合わせたフィルムの外縁から離れた位置に形成し、従って、そのシール部よりも外側に非接着のフィルム外辺部を存在させ、その非接着のフィルム外辺部全長に多数の傷痕を有する傷痕群を形成しておくという構成としたものである。
【0009】
本発明に使用するフィルムは、少なくとも、必要な強度、バリア性等を備えた基材層(基材フィルム)と、溶着を可能にするための接着層を備えたものであり、その基材層としては、PET、ON、OPP、HDPEなど、公知のプラスチックの延伸フィルムを使用できる。また、接着層としては溶着可能なものであればよく、LDPE、MDPE、PP、EVA、EAA、アイオノマーなど公知の熱可塑性樹脂を使用できる。これらの積層には、基材フィルムにアンカーコート後、エキストルージョンラミネートで対応しうる。また、易開封性を向上させる目的で更に1軸延伸フィルムを積層してもよい。
【0010】
本発明に使用する密封袋の形態としては、4方シール袋、3方シール袋、ピロー袋、スティック袋等、各種の袋を挙げることができる。本発明はこれらの密封袋において、少なくとも一辺のシール部を、重ね合わせたフィルムの外縁から離れた位置に形成し、そのシール部よりも外側にある非接着のフィルム外辺部全長に多数の傷痕を有する傷痕群を形成したものである。以下、これらの密封袋の具体的の構造の例を図面を参照して説明する。
【0011】
図1は本発明を4方シール袋に適用した実施例による易開封密封袋1Aを示すものである。この易開封密封袋1Aは、基材層と接着層を有するフィルム2を重ね合わせ、左右の2辺にそれぞれシール部3aを、上下の2辺にそれぞれシール部3bを形成して密封袋としたものであるが、4辺のシール部のうち、左右2辺のシール部3aをフィルム2の外縁2aから離れた位置に形成し、そのシール部3aの外側に、それぞれ非接着のフィルム外辺部2b、2bを残している。そして、この表、裏にある二つのフィルム外辺部2b、2bにそれぞれ、易開封性を与える多数の傷痕を有する傷痕群4が帯状に形成されている。
【0012】
図2は本発明を3方シール袋に適用した実施例による易開封密封袋1Bを示すものである。この易開封密封袋1Bは、フィルム2を折り重ね、折り目以外の3辺をそれぞれシールして密封袋としたものであるが、その3辺のシール部3a、3bのうち、一つのシール部3aをフィルム2の外縁2aから離れた位置に形成し、そのシール部3aの外側に、それぞれ非接着のフィルム外辺部2b、2bを残している。そして、この表、裏の二つのフィルム外辺部2b、2bにそれぞれ、易開封性を与える多数の傷痕を有する傷痕群4が形成されている。
【0013】
図3は本発明をピロー袋に適用した実施例による易開封密封袋1Cを示すものである。この易開封密封袋1Cは、フィルム2を折り重ね、背及び上下端をそれぞれシールして密封袋としたものであるが、背のシール部3aをフィルム2の外縁2aから離れた位置に形成し、そのシール部3aの外側に、それぞれ非接着のフィルム外辺部2b、2bを残している。そして、この表、裏の二つのフィルム外辺部2b、2bにそれぞれ、易開封性を与える多数の傷痕を有する傷痕群4が形成されている。
【0014】
本発明において、フィルム外辺部2b、2bに形成している傷痕群4は、引き裂きの起点となり得る多数の傷痕を有するものであればよく、図3に示すように、基材層6と接着層7とからなるフィルム2において、その両層にわたって形成した微小傷痕4aからなるものであってもよいし、図4に示すように、基材層6のみに形成された微小傷痕4bからなるものであってもよい。ここで、微小傷痕4aはフィルム2を完全に貫通したものに限らず、貫通しないもののみ、或いは貫通するものと貫通しないものとの混在したものであってもよい。また、微小傷痕4bも、基材層6を完全に貫通したもの、貫通しないもの、或いはこれらの双方の混在したものであってもよい。
【0015】
これらの傷痕群4は通常、製袋工程より前に形成される。その傷痕加工方法としては、ラミネート前の基材層(基材フィルム)のみに対して、或いはラミネート後のフィルムに対して、ミシン刃、鋸歯等で加工する方法、微細な粒子を備えた面を圧着させる方法、サンドブラスト加工を施す方法、ワイヤーブラシ等を圧着させる方法等の他、レーザ加工、コロナ放電、プラズマ放電等も利用できる。また、ラミネート後のフィルムを所望の袋の寸法にスリットし、その端面をブラスト加工することによって形成してもよい。
【0016】
【作用】
本発明の易開封密封袋では、図1〜図3の実施例にも示すように、シール部3aの外側に位置する二つの非接着のフィルム外辺部2b、2bに傷痕群4を形成しているので、開封に際しては、その傷痕群4を有する外辺部2b、2bの任意位置を引き裂くことにより、容易に開封できる。この際、引き裂き開始点では、両方のフィルム外辺部2b、2bがそれぞれ非接着であるので柔軟であり、手指で容易にひねって引き裂きを開始できる。また、両フィルム外辺部2b、2bのそれぞれの引き裂き開始点は必ずしも正確に一致する必要がなく、このため、各フィルム外辺部の近接した傷痕を引き裂き開始点とすることが可能であり、引き裂き開始が容易である。更に、一旦引き裂きが開始されると、そのカット作用点に力が集中されるので、容易に引き裂きを進行でき、例えシール部3aで接着している二つのフィルムの配向方向が交差していても、支障なくそのシール部を横切って引き裂くことが可能であり、このため、密封袋に使用するフィルムの配向方向を正確に調える必要がなく、延伸フィルムのほとんどの部分を有効に使用できる。
【0017】
【実施例】
基材層を構成する基材フィルムとして、厚さ12μのポリエステルフィルムT4100(東洋紡績株式会社製)を用意し、そのポリエステルフィルムの処理面に印刷化粧加工を施し、ウレタン系アンカーコート剤コロネートL(日本ポリウレタン株式会社製)をロールコート後、厚さ30μのLDPE M11P(三井石油化学株式会社製)でエキストルージョンラミネートした。その後、切り込み加工用の鋸歯状刃により貫通傷痕を形成した。このフィルムを、その貫通傷痕群が両端になるように切断し且つ重ね合わせ、その貫通傷痕群の少し内側をシールすることにより、図1に示す4方シール袋1Aを作成した。
【0018】
比較のため、同じフィルムを、その貫通傷痕群が両端になるように切断し且つ重ね合わせ、その貫通傷痕群の位置をシールして、4方シール袋(比較例)を作成した。
【0019】
これらの4方シール袋について、手指による開封性をチェックしたところ、比較例の袋ではシール部位置で抵抗が大きく、開封できなかったが、本実施例による袋1Aは容易に開封できた。ちなみに、基材層として使用したT4100は、フィルムとして、特に延伸フィルムの中央部のみを使用するといった配向方向を整えた原反フィルムではない。
【0020】
【発明の効果】
以上のように本発明の易開封密封袋は、シール部の外側に非接着のフィルム外辺部を形成し、その部分に引き裂き開始用の多数の傷痕を有する傷痕群を形成しているので、そのフィルム外辺部から極めて容易に引き裂きを開始することができ、また、基材フィルムとして配向方向を整える必要がなく、このため基材フィルムの製造上の制約がなくなり、フィルムのロス量を削減でき、更に、視覚上も開封起点が明確となり、開封しやすくなった等の効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による易開封密封袋を、一部を破断して示す概略斜視図
【図2】本発明の他の実施例による易開封密封袋を、一部を破断して示す概略斜視図
【図3】本発明の更に他の実施例による易開封密封袋を、一部を破断して示す概略斜視図
【図4】上記実施例に用いるフィルムの1例の断面を拡大して示す概略断面図
【図5】上記実施例に用いるフィルムの他の例の断面を拡大して示す概略断面図
【符号の説明】
1A、1B、1C 易開封密封袋
2 フィルム
2a 外縁
2b フィルム外辺部
3a、3b シール部
4 傷痕群
4a、4b 微小傷痕
6 基材層
7 接着層

Claims (1)

  1. 少なくとも基材層と接着層を有するフィルムからなる密封袋において、少なくとも一辺のシール部がフィルムの外縁から離れた位置に形成されており、そのシール部よりも外側に位置する二つの非接着のフィルム外辺部全長にそれぞれ、多数の傷痕を有する傷痕群が形成されていることを特徴とする易開封密封袋。
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