JP3547545B2 - マーカー用の感圧転写具および感圧転写テープ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷物等の特定部分を強調するために当該印刷物を被転写材としてこれに転写させるマーカー用の感圧転写具および転写媒体となる感圧転写テープに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする問題点】
従来より、学生等が暗記作業を能率的に行うために、暗記すべき部分をマーカーで着色することが行われている。
また、暗記すべき部分を濃い色のマーカーで着色し、着色部分にマーカーの色と補色関係にある色で着色された透明なシートで被覆することにより、当該着色部分全体を暗転(黒転)させ、暗記の確認が行われている(特公昭57−37871号)。
【0003】
着色部分を暗転させるためのマーカーとしては、緑色又は赤色に着色するためのマーカーペンが知られている。また、このマーカーによる着色部分(以下、マーカーライン)という)を除去する方法としては、マーカーラインにアルカリ液を塗布し、マーカーラインの染料を還元分解して色を消失させる方法が知られている(特公昭56−37076号)。
【0004】
しかし、上記方法によりマーカーラインを消失させる場合、マーカーラインの色が濃いため多量のアルカリ液を塗布する必要がある。このため、色を完全に消失せさることが困難であると共に、マーカーラインの部分がアルカリ液によって傷んでしまうという問題があった。
また、上記色の濃いマーカーペンでマーカーラインを形成した場合、当該マーカーライン上にボールペンで筆記を行うことは、マーカー液により紙質が変化しており困難であった。
【0005】
さらに、上質紙等の吸水性の良好なものの上にはマーカーラインを容易に形成することができるが、コート紙等の吸水性に乏しいものには、マーカーラインを形成できないという問題があった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、着色転写が容易であるとともに、転写状態を除去することも容易であって、しかもどのような場所にもマーカーラインを形成し易いマーカー用の感圧転写具および感圧転写テープを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成できる本発明によるマーカー用の感圧転写具としては、
請求項1に記載したように、基材テープ上に、補色関係にある色と重ねることにより暗転する色が着色された透明ないしは半透明の着色転写層を設けた転写テープと、この転写テープを巻いた供給リールと、この供給リールより供給される転写テープのうち、上記着色転写層を基材テープから剥離しながら被転写材へ転写させる感圧用ヘッドと、転写使用後に残った基材テープを巻き取る巻取リールを、片手で把持使用可能な器体に装備してあることを特徴としている。
【0007】
上記請求項1記載の感圧転写具によると、片手で器体を把持して感圧用ヘッドを印刷物等の被転写材の必要箇所に対して感圧させながら、供給リールから繰り出される転写テープのうち、着色転写層を基材テープから剥離しながらマーカーラインを転写させればよく、転写使用後に残った基材テープは、巻取リールに回収される。
【0008】
このように本発明による感圧転写具によると、片手使用にて必要とする被転写箇所にテープ状に着色転写層をマーカーラインとして簡単に転写できることになる。
また、請求項2に記載のように、器体のうち、ヘッド近傍となる上面側に感圧用の指を置き易くした凹入部を形成してある場合には、器体を把持しての使用時に片手の人差し指をのせて感圧のための押圧力が加わり易くて感圧用ヘッドを押さえながらの移行がスムーズに行える。
【0009】
さらに請求項3に記載したように、供給リールと、感圧用のヘッドとの間になる転写テープの通過経路途中に、転写テープの基材テープ側に当触する弾力板を設けてある場合には、感圧転写時の転写テープに対するテンション状態を良好にし、転写テープが器体内部でたるんだりすることを解消できることになる。
また請求項4に記載したように、転写テープとして、基材テープ上に、粘着力が200g/cm未満である粘着層を含む着色転写層を設けたものを用いる場合には、消しゴム等で、転写後のマーカーラインを擦ってやると、マーカーテープである着色転写層は簡単に剥がすことができ、マーカーラインの除去も行ない易くなる。
次に、上記マーカー用の感圧転写具による転写に用いられる転写媒体としての転写テープとしては、請求項5に記載するように、感圧転写具に用いられる感圧転写テープのうち、基材テープに積層する着色転写層が、補色関係にある色と重ねることにより暗転する色が着色された透明ないしは半透明層として形成されていることを特徴としている。
【0010】
転写テープとして請求項5に記載されているものは、マーカーラインとして転写される着色転写層が、補色関係にある色を重ねることにより暗転する色であるため、単なるマーカーラインとして転写色を用いるほか、前記した特公昭57−37871号に開示されている補色対となる着色透明シートを用いると暗転させることができ、暗記学習に好適となる。
【0011】
より具体的には、請求項6に記載されてあるように、感圧転写具に用いられる感圧転写テープのうち、着色転写層の色が緑色系又は赤色系からなることを特徴とする場合、着色転写層が赤色系の場合には、緑色系の色を重ねると暗転し、着色転写層が緑色系の場合には、赤色系の色を重ねると暗転するもので、好適な使用例である。
【0012】
さらに感圧転写テープのうち着色転写層の具体例として請求項7に記載したように、基材テープ上に着色転写層として粘着性を有しない保護層、粘着層の順で積層してあり、両層のうち少なくとも一方が色を有することを特徴とした場合、粘着層により被転写部位としてはマーカーラインとしてのテープ状の着色転写層が形成されることになる。この場合、被転写部位となる側の材質如何に拘らず、マーカーラインを簡単に形成できることになる。また、消しゴム等でマーカーラインを擦ってやると、マーカーテープである着色転写層は簡単に剥がすことができ、マーカーラインの除去も行ない易くなる。さらに、マーカーラインの表面は上記請求項7の場合、粘着性を有しない保護層であるから、マーカーラインの表面における筆記性に優れ、上から追記することも可能である。
【0013】
さらに、着色転写層として請求項8に記載したように、基材テープ上に、着色転写層として粘着性を有しない保護層、着色層および粘着層の順に積層してあることを特徴とした場合には、保護層と粘着層との間に独立した着色層を形成しているので、粘着層を色付きのものにしなくてもすむので、色出しがし易い作用上の利点がある。
また、請求項9に記載したように、基材テープ上に、粘着力が200g/cm未満である粘着層を含む着色転写層を設けてあることを特徴とした場合には、消しゴム等でマーカーラインを擦ってやると、マーカーテープである着色転写層をより簡単に剥がすことができ、マーカーラインの除去がさらに行ない易くなるという利点がある。
【0014】
【発明の実施の形態】
次いで、本発明の実施の形態についてマーカー用感圧転写具から順次図を参照しながら説明する。
図1の(a) (b) は、マーカー用感圧転写具の全体を示してあり、10は片手で把持使用可能な感圧転写具の本体となる器体であって、前後のプラスチック成形品による半割体10a,10bを合体して形成している。Tは基材テープ20の上に着色転写層30を設けた転写テープを示している。
【0015】
11は、転写テープTを巻いた供給リール、12は感圧用ヘッドであり、感圧用ヘッド12は、供給リール11より供給される転写テープTのうち、上記着色転写層30を基材テープ20から剥離しながら被転写材Aへ転写するためのものである。13は、転写使用後に残った基材テープ20をローラR又はピンを経て巻き取る巻取リールを示している。上記した感圧用ヘッド12は、先端12aを境にして下方が感圧転写部12b、上方が基材テープ20の帰路部12cとなるよう器体10の外方へ露出しており、感圧用ヘッド12の支持部12dを器体10内に弾力的に軸支14してある。なお、40は、軸支14部分から供給リール11と感圧用ヘッド12との間になる転写テープTの通過経路途中に設けた弾力板を示しており、転写テープTの基材テープ20側に当触して転写テープTに対して良好なテンション状態を保てるようにしてある。図示の場合、感圧用ヘッド12の支持部12dから一体に形成されてあるが、別個な部材を用いてもよい。
【0016】
そして、供給リール11と巻取リール13とは連動して回転するよう供給リール11側のギアG1 と巻取リール13側のギアG2 とを噛み合わせている。なお、供給リール11には図示しないが、ブレーキ機構を装備していて、転写テープTは送り方向のみに回転されように構成されている。
また図中50は、器体10のうち、片手で把持した際、人差し指にて押さえ易いように形成した凹入部を示してあり、感圧使用時の感圧のための押圧作用を行ない易くしている。
【0017】
上記感圧転写具は、器体10を片手で把持し、特に凹入部50に人差し指を当てがい、感圧用ヘッド12を被転写材A上に感圧しながら移行させてやると、転写テープTのうち、着色転写層30だけが基材テープ20から剥がれて被転写材Aへと転写されることになる。
次に、転写テープTについての実施の形態を説明する。
【0018】
転写テープTについて図2の場合には、20は基材テープ、30は透明ないしは半透明な着色転写層であって、着色転写層30のうち31は粘着性を有しない保護層、32は粘着層を示しており、基材テープ20上に保護層31、粘着層32の順で積層され、その少なくとも一方の層、例えば粘着層32が色を有している。
【0019】
図3の場合には、保護層31と粘着層32との間に別途着色層33を介在させてある転写テープTの場合を例示している。
以下に具体例を示す。
基材テープ20としては、グラシン紙、セロハンフィルム、アセテートフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム等の従来公知のフィルムが使用できる。また、マーカーラインの転写を確実に行うために、片面又は両面にシリコン等の離型層を有するものが好ましい。基材テープ20は5〜50μmの厚みを有することが好ましい。5μm未満の場合、破けたり、切断しやすいためであり、50μm以上では着色転写層30によるマーカーテープを転写することが困難になるためである。
【0020】
保護層31は、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、セルロース系樹脂、ポリアミド系樹脂、等の従来公知の粘着性を有しない樹脂を含む。また、筆記性を高めるために体質顔料等を含んでいてもよい。
粘着層32は、アクリル系エマルジョン、天然ゴム、スチレン−ブタジエン共重合体、ブタジエン共重合体、アクリル酸エステル共重合体、ビニルエーテル共重合体、エチレンビニルアルコール等の従来公知の接着剤を含む。特にアクリル系エマルジョンが好ましく用いられる。粘着層の粘着力は、JIS ZO237に基づく測定方法で200g/cm未満である。200g/cm以上の場合、マーカーラインの除去が困難になるためである。又、0℃での保持力はJIS ZO237に基づく測定方法で、60分持てばよい結果をえることができるが、40℃での保持力が60分で5mmの場合、最良の結果が得られる。保持力が弱いと、キレが悪く転写不良が生じる。また、保持力が弱いと、粘着力の安定性に欠け、特定の場所へのマーカーに支障が生じる。
【0021】
保護層31及びまたは粘着層32、もしくは着色層33に含まれる着色剤としては、補色関係にある色と重ねることにより暗転する色の、通常使用される染料や顔料を使用できる。特に、暗転させるために、緑色系又は赤系の顔料や染料を使用することが好ましい。
【0022】
【実施例】
〔実施例1〕
図2に示すように、一方の面に離型処理の施された厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(三菱化学製、ダイアMRN)を基材テープ20として用い、その他方の面に、保護層用溶液(繊維型誘導体溶液:和信科学製、プラスコート♯222)を0.4g/m2の割合で塗布し、乾燥させて形成した保護層31上に、下記組成の塗布液1を塗布し、乾燥させて厚さ6μm粘着層32を形成し、濃い緑色のマーカー用の転写テープTを得た。
【0023】
塗布液1
粘着剤SKダインRE339 100重量部
(アクリルエマルジョン)
硬化剤E−5C 4重量部
着色剤PSMグリーンFB 7重量部
(顔料分散液、固形分38wt%)
水 46重量部
〔実施例2〕
着色剤をPSMカーミンFBを用いる他は、実施例1と同様にして濃い赤色のマーカー用の転写テープTを得た。
〔実施例3〕
図3に示すように、一方の面に離型処理の施された厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(三菱化学製、ダイアMRN)を基材テープ20として用い、その他方の面に、保護層用溶液(繊維型誘導体溶液:和信化学製、プラスコート♯222)を0.4g/m2 の割合で塗布し、乾燥させて保護層31を形成した。
【0024】
ついで、下記組成の塗布液2を保護層31上に塗布し、乾燥させて厚さ3μmの濃い緑色の着色層33を形成した。
塗布液2
ポリアミド系樹脂樹脂 パーサミド 15重量部
着色剤ファストゲングリーン 15重量部
イソプロピルアルコール 65重量部
トルエン 25重量部
そして、下記組成の塗布液3を着色層33上に塗布し、乾燥させて厚さ6μmの粘着層32を形成し、濃い緑色のマーカー用の転写テープTを得た。
【0025】
塗布液3
粘着剤SKダインRE339 100重量部
(アクリルエマルジョン)
硬化剤 4重量部
水 46重量部
〔実施例4〕
着色剤をPSMカーミンFBを用いる他は、実施例3と同様にして濃い赤色のマーカー用の転写テープTを得た。
〔評価試験1〕
実施例1〜4で得たマーカー用の転写テープTを幅6mmにスリットし、上記した感圧転写具を用いて、上質紙にマーカーラインを感圧転写した。
【0026】
感圧転写されたマーカーラインは、その上に、鉛筆、ボールペンで文字を書くことができた。また、上記マーカーラインは、消しゴムや指先で擦ることにより、容易に除去できるものであった。
〔評価試験2〕
実施例1,3で得たマーカー用の転写テープTを幅6mmにスリットし、上記した感圧転写具を用いて、黒色文字上にマーカーラインを転写した。
【0027】
マーカーライン下の黒色文字は容易に読むことができた。
マーカーラインを転写した部分に、赤色に着色されたポリエチレンフィルムを積層したところ、当該転写部分は全体が暗転(黒転)して、マーカーラインの下の文字は読むことができなかった。
〔評価試験3〕
実施例2,4で得たマーカー用の転写テープTを幅6mmにスリットし、上記した転写具を用いて、黒色文字上にマーカーラインを転写した。
【0028】
マーカーラインを転写した部分に、緑色に着色されたポリエチレンフィルムを積層したところ、当該転写部分は全体が暗転して、マーカーライン下の文字は読むことができなかった。
【0029】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載の感圧転写具によると、片手で器体を把持して感圧用ヘッドを印刷物等の被転写材の必要箇所に対して感圧させながら、供給リールから繰り出される転写テープのうち着色転写層を基材テープから剥離しながらマーカーラインを転写させればよく、転写使用後に残った基材テープは、巻取リールに回収される。
【0030】
このように、本発明による感圧転写具によると、片手使用にて必要とする被転写箇所にテープ状に、補色関係にある色と重ねることにより暗転する色の着色転写層をマーカーラインとして簡単に転写できることになる。
また、請求項2に記載のように、器体のうち、ヘッド近傍となる上面側に感圧用の指を置き易くした凹入部を形成してある場合には、器体を把持しての使用時に片手の人指し指をのせて感圧のための押圧力が加わり易くて感圧用ヘッドを押えながらの移行がスムーズに行える。
【0031】
さらに請求項3に記載したように、供給リールと、感圧用のヘッドとの間になる転写テープの通過経路途中に、転写テープの基材テープ側に当触する弾力板を設けてある場合には、感圧転写時の転写テープに対するテンション状態を良好にし、転写テープが器体内部でたるんだりすることを解消できることになる。
また、請求項4に記載したように、転写テープとして、基材テープ上に、粘着力が200g/cm未満である粘着層を含む着色転写層を設けたものを用いる場合には、消しゴム等で、転写後のマーカーラインを擦ってやると、マーカーテープである着色転写層は簡単に剥がすことができ、マーカーラインの除去も行ない易くなる。
次に、上記マーカー用の感圧転写具による転写に用いられる転写テープについては、本発明の場合、請求項5に記載するように、感圧転写具に用いられる感圧転写テープのうち、基材テープに積層する着色転写層が、補色関係にある色と重ねることにより暗転する色が着色された透明ないしは半透明層として形成されていることを特徴としているため、マーカーラインとして転写される着色転写層が、補色関係、例えば請求項6のように赤色系では緑色系を、緑色系では赤色系の色を重ねることにより暗転する色であるため、単なるマーカーラインとして転写色を用いるほか、前記した特公昭57−37871号に開示されている補色対となる着色透明シートを用いると暗転させることができ、暗記学習に好適となる。
【0032】
さらに、感圧転写テープのうち着色転写層として請求項7に記載したように、基材テープ上に着色転写層として粘着性を有しない保護層、粘着層の順で積層してあり、両層のうち少なくとも一方が色を有することを特徴とした場合、粘着層により被転写部位にはマーカーラインとしてのテープ状の着色転写層が形成されることになる。この場合、被転写部位となる側の材質如何に拘らず、マーカーラインを簡単に形成できることになる。また、消しゴム等でマーカーラインを擦ってやると、マーカーテープである着色転写層は簡単に剥がすことができ、マーカーラインの除去をも行ない易くなる。さらにマーカーラインの表面は、上記請求項7の場合、粘着性を有しない保護層であるから、マーカーラインの表面における筆記性に優れ、上から追記することも可能である。
【0033】
さらに、着色転写層として請求項8に記載したように、基材テープ上に、着色転写層として粘着性を有しない保護層、着色層および粘着層の順に積層してあることを特徴とした場合には、保護層と粘着層との間に独立した着色層を形成しているので、粘着層を色付きのものにしなくてもすむので、色出しがし易い作用上の利点がある。
また、請求項9に記載したように、基材テープ上に、粘着力が200g/cm未満である粘着層を含む着色転写層を設けてあることを特徴とした場合には、消しゴム等でマーカーラインを擦ってやると、マーカーテープである着色転写層をより簡単に剥がすことができ、マーカーラインの除去がさらに行ない易くなるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) は転写具の使用状態を示す断面図である。(b) は同上の側面図である。
【図2】3層による転写テープの拡大断面図である。
【図3】4層による転写テープの拡大断面図である。
【符号の説明】
10 器体
11 供給リール
12 感圧用ヘッド
13 巻取リール
40 弾力板
50 凹入部
T 感圧転写テープ
20 基材テープ
30 着色転写層
31 保護層
32 粘着層
33 着色層
Claims (9)
- 基材テープ上に、補色関係にある色と重ねることにより暗転する色が着色された透明ないしは半透明の着色転写層を設けた転写テープと、この転写テープを巻いた供給リールと、この供給リールより供給される転写テープのうち、上記着色転写層を基材テープから剥離しながら被転写材へ転写させる感圧ヘッドと、転写使用後に残った基材テープを巻き取る巻取リールを、片手で把持使用可能な器体に装備してあることを特徴とするマーカー用感圧転写具。
- 器体のうち、ヘッド近傍となる上面側に感圧用の指を置き易くした凹入部を形成してあることを特徴とする請求項1記載の感圧転写具。
- 供給リールと、感圧用のヘッドとの間になる転写テープの通過経路途中に、転写テープの基材テープ側に当触する弾力板を設けてあることを特徴とする請求項1記載の感圧転写具。
- 転写テープとして、基材テープ上に、粘着力が200g/cm未満である粘着層を含む着色転写層を設けたものを用いることを特徴とする請求項1記載の感圧転写具。
- 感圧転写具に用いられる感圧転写テープのうち、基材テープに積層する着色転写層が、補色関係にある色と重ねることにより暗転する色が着色された透明ないしは半透明層として形成されていることを特徴とするマーカー用の感圧転写テープ。
- 感圧転写具に用いられる感圧転写テープのうち、着色転写層の色が緑色系又は赤色系からなることを特徴とする請求項5記載の感圧転写テープ。
- 基材テープ上に着色転写層として粘着性を有しない保護層、粘着層の順で積層してあり、両層のうち少なくとも一方が色を有することを特徴とする請求項5記載の感圧転写テープ。
- 基材テープ上に、着色転写層として粘着性を有しない保護層、着色層および粘着層の順に積層してあることを特徴とする請求項5記載の感圧転写テープ。
- 基材テープ上に、粘着力が200g/cm未満である粘着層を含む着色転写層を設けてあることを特徴とする請求項5記載の感圧転写テープ。
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Publication Number | Publication Date |
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JPH09175719A JPH09175719A (ja) | 1997-07-08 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010208254A (ja) * | 2009-03-12 | 2010-09-24 | Union Chemicar Co Ltd | 学習具 |
-
1995
- 1995-12-25 JP JP33744695A patent/JP3547545B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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