JP3547321B2 - 携帯型情報処理システム装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、利用者の正当性を同定確認するための個人認証機構を実装したICカード等の携帯型情報処理装置に関わり、特に当該携帯型情報処理装置の使用権又は当該携帯型情報処理装置に格納された情報に対するアクセス権を特定の複数人のみで共有ならしめるための携帯型情報処理システム装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、通信機器の小型化・低価格化に伴い、個人を主体とした種々の通信要求を可能にする情報通信のパーソナル化が進展している。一方、通信ネットワークが扱う情報も、金銭や秘匿性の高い個人情報が今後増大すると見られ、そのために情報通信システムに対する信頼性や安全性、特に犯罪や悪用等の意図的不正に対するセキュリティ対策が一層重要になっている。
【0003】
このような情報通信のパーソナル化の中で秘匿性の高い個人情報を安全かつ大量に格納・処理できるICカード上に指紋など個人の身体的特徴を用いた個人認証機能を搭載し、ICカードの所有者と使用者の照合を行う個人認証付きICカードの利用が文献「個人認証技術と通信システムへの応用に関する研究調査報告書,平成5年3月,郵政省郵政研究所」で提唱されている。
【0004】
ICカードに個人認証機能を搭載する意義は、ICカードの利用者の正当性、即ちICカードの使用権並びにそのICカードに格納された情報へのアクセス権を特定の個人のみに付与し他者の不正な使用を防ぐことにある。
【0005】
従来、ICカードを含む携帯型情報処理装置は、個人一人々々がそれぞれ異なる携帯型情報処理装置を所有することを前提としているため、携帯型情報処理装置に格納される情報は携帯型情報処理装置の所有者のみが利用可能なサービス情報又は所有者自身の個人情報等の秘匿性の高い情報である。従って、前記個人認証機能付きICカードにおいても、ICカードの所有者の個人認証を経たときのみ利用可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、携帯型情報処理装置に格納された情報を所有者自身の権限において本人以外に利用を許諾する場合が考えられる。即ち、特定の個人(Aとする)が所有する情報機器に対して、AがA以外の人物(B,C,…とする)に使用を許諾する場合、あるいはその機器のみに格納されたAの個人情報に対して、AがB,C,…にそのアクセス権を許諾する場合がある。
【0007】
例えば、今後、高い秘匿性を要する医療情報が電子化されると、個人が自分の医療データ、とりわけ緊急時における処方データを個人認証機能付き携帯情報端末に格納して携行し、緊急時に対処する医療サービスが想定されるが、事故等で本人が意識を失っていると、周囲の医療従事者は本人の処方データを引き出せず適切な医療が施せなくなる畏れがある。このように個人認証という高度なセキュリティ機能が本サービスの利便性を阻害する要因にも成り得る。
【0008】
一方、個人Aが出先等で収集した秘匿性の高いデータをAの所有する個人認証機能付き携帯情報端末に格納し、後にそのデータをAが許諾した特定のメンバー間で共有する場合、Aの個人認証を経ない限りメンバー間での情報の共有は不可能となり、その後の作業の円滑な遂行を阻害する事態となる。
【0009】
このように、個人認証機能は特定の個人以外への情報の漏洩を防止する上では有効な手段であるが、情報を共有化するに際してはその利便性が阻害されるという問題が生じる。この時、B,C,…の各々が各自の携帯情報端末にAの取得情報を移植する方法も考えられるが、この場合には、B,C,…から更に第三者にAの取得情報が移植される畏れがあり、これをA自身が把握できないという問題がある。
【0010】
ここにおいて、本発明の解決すべき主要な目的は次の通りである。
【0011】
本発明の第1の目的は、携帯型情報処理装置を所有者以外の複数の特定利用者が利用をすることができる携帯型情報処理システム装置を提供せんとするものである。
【0012】
本発明の第2の目的は、携帯型情報処理装置の所有者自身の権限で他の利用者である特定登録者を登録することができる携帯型情報処理システム装置を提供せんとするものである。
【0013】
本発明の第3の目的は、携帯型情報処理装置の所有者自身の権限で他の利用者である既特定登録者を抹消することができる携帯型情報処理システム装置を提供せんとするものである。
【0014】
本発明のその他の目的は、明細書、図面、特に特許請求の範囲の各請求項の記載から自ずと明らかとなろう。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題の解決に当たり、個人の認証機能を有し、他の複数の特定個人の認証用参照データを格納する携帯型情報処理装置と、当該携帯型情報処理装置に格納された情報の読み込み及び書き込みを行う読み込み/書き込み装置を有する手段を講じた特徴を有する。
【0016】
更に具体的詳細に述べると、当該課題の解決では、本発明が次に列挙する上位概念から下位概念に亙る新規な特徴的構成手段を採用することにより、前記目的を達成するよう為される。
【0017】
即ち、本発明装置の第1の特徴は、個人の個人的特徴を被照合データとして抽出し、n(n=1,2,…)人の個人の認証用参照データを格納する携帯型情報処理装置の所有者である第1番目(n=1)の個人(以下、所有者とする)以外の第n番目(n≧2)の個人(以下、特定登録者とする)が前記所有者の許諾により、前記携帯型情報処理装置を利用可能とするための登録及び利用不可能とするための登録の抹消を行う装置において、認証機能を有する携帯型情報処理装置と、当該携帯型情報処理装置との通信を介して、当該携帯型情報処理装置内の情報の読み込み及び書き込みを行う読み込み/書き込み装置とを有してなる携帯型情報処理システム装置の構成採用にある。
【0018】
本発明装置の第2の特徴は、上記本発明装置の第1の特徴における前記携帯型情報処理装置が、個人の個人的特徴を被照合データとして抽出する被照合データ入力部と、n(n=1,2,…)人の異なる個人の個人的特徴を認証用参照データとして順次格納する不揮発メモリと、前記被照合データ入力部から取得した前記被照合データと格納された前記認証用参照データとを照合処理する演算処理部とを有してなる携帯型情報処理システム装置の構成採用にある。
【0019】
本発明装置の第3の特徴は、上記本発明装置の第2の特徴における前記携帯型情報処理装置が、前記読み込み/書き込み装置と通信を行う通信インターフェースを有してなる携帯型情報処理システム装置の構成採用にある。
【0020】
本発明装置の第4の特徴は、上記本発明装置の第2又は第3の特徴における前記携帯型情報処理装置が、前記所有者の認証用参照データを格納するROMを有し、前記不揮発メモリが、前記特定登録者の認証用参照データを格納する機能を有してなる携帯型情報処理システム装置の構成採用にある。
【0021】
本発明装置の第5の特徴は、上記本発明装置の第2、第3又は第4の特徴における前記携帯型情報処理装置が、揮発性の情報を記憶する主記憶部と、電力を供給する電力供給部と、それぞれの部材の基体である装置基体とを有してなる携帯型情報処理システム装置の構成採用にある。
【0022】
本発明装置の第6の特徴は、上記本発明装置の第5の特徴における前記演算処理部、前記ROM及び前記主記憶部が、1チップとして一体形成されてなる携帯型情報処理システム装置の構成採用にある。
【0023】
本発明装置の第7の特徴は、上記本発明装置の第2、第3、第4、第5又は第6の特徴における前記不揮発メモリが、追記型である携帯型情報処理システム装置の構成採用にある。
【0024】
本発明装置の第8の特徴は、上記本発明装置の第1、第2、第3、第4、第5、第6又は第7の特徴における前記読み込み/書き込み装置が、認証の可否及び完了を表示するとともに、格納された前記特定登録者の情報を表示する表示部と、既に登録された既特定登録者の中から抹消対象の既特定登録者を検索するための特定登録者検索ボタンと、当該特定登録者検索ボタンにより検索した前記抹消対象の既特定登録者を選択決定する特定登録者選択ボタンとを有してなる携帯型情報処理システム装置の構成採用にある。
【0025】
本発明装置の第9の特徴は、上記本発明装置の第2、第4、第5、第6又は第7の特徴における前記携帯型情報処理装置が、認証の可否及び完了を表示するとともに、格納された前記特定登録者の情報を表示する表示部と、既に登録された既特定登録者の中から抹消対象の既特定登録者を検索するための特定登録者検索ボタンと、当該特定登録者検索ボタンにより検索した前記抹消対象の既特定登録者を選択決定する特定登録者選択ボタンとを有してなる携帯型情報処理システム装置の構成採用にある。
【0026】
本発明装置の第10の特徴は、上記本発明装置の第8又は第9の特徴における前記特定登録者検索ボタンが、当該特定登録者検索ボタンを押す毎に次々と既特定登録者名が前記表示部に表示される機能を有してなる携帯型情報処理システム装置の構成採用にある。
【0027】
本発明装置の第11の特徴は、上記本発明装置の第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9又は第10の特徴における前記被照合データ入力部が、それぞれ個人の身体的特徴である指紋を読み取る指紋センサ、音声の声紋を読み取る声紋センサ、手書き文字を読み取る手書き文字認識センサ、虹彩を読み取る虹彩センサ、非身体的特徴である暗証番号を読み取る暗証番号入力部、パスワードを読み取るパスワード入力部のいずれか又はこれらの組み合わせである携帯型情報処理システム装置の構成採用にある。
【0028】
本発明装置の第12の特徴は、上記本発明装置の第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10又は第11の特徴における前記携帯型情報処理装置が、電源の入切を行うスイッチである電源スイッチを有してなる携帯型情報処理システム装置の構成採用にある。
【0029】
本発明装置の第13の特徴は、上記本発明装置の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第10、第11又は第12の特徴における前記通信が、無線通信、有線通信及びこれらの組合せのうちの1つである携帯型情報処理システム装置の構成採用にある。
【0030】
本発明装置の第14の特徴は、上記本発明装置の第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第10、第11又は第13の特徴における前記携帯型情報処理装置が、前記読み込み/書き込み装置にセットした状態で自動的に電源を入れる電源自動スイッチを有してなる携帯型情報処理システム装置の構成採用にある。
【0031】
本発明装置の第15の特徴は、上記本発明装置の第14の特徴における前記セットが、前記携帯型情報処理装置を前記読み込み/書き込み装置に近づける又は接触させる又は差し込むことのうちのいずれかにより行ってなる携帯型情報処理システム装置の構成採用にある。
【0032】
本発明装置の第16の特徴は、上記本発明装置の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11、第12、第13、第14又は第15の特徴における前記携帯型情報処理装置が、利用するサービスを選択することができる受益サービス選択部を有してなる携帯型情報処理システム装置の構成採用にある。
【0033】
本発明装置の第17の特徴は、上記本発明装置の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9、第10、第11、第12、第13、第14、第15又は第16の特徴における前記携帯型情報処理装置が、ICカードの機能を有してなる携帯型情報処理システム装置の構成採用にある。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0035】
図1は、本実施の形態例である携帯型情報処理システム装置の構成図である。
【0036】
本実施の形態例の携帯型情報処理システム装置αは、認証機能を有する携帯型情報処理装置であるICカード1と、ICカード1との通信を介してICカード1内の情報の読み込み及び書き込みを行うリード/ライト(R/W)装置2からなる。
【0037】
ICカード1は、個人の個人的特徴をディジタルデータである被照合データとして抽出する被照合データ入力部3と、n(n=1,2,…)人の他の異なる特定個人の個人的特徴をディジタルデータである認証用参照データとして順次格納できる不揮発メモリ4とを蔵有する。
【0038】
ここで、n=1に相当する筆頭個人はICカード所有者自身である。ICカード所有者自身(n=1)の認証用参照データは、通常、ICカード発行時において既に不変登録されており、本装置例におけるR/W装置2を用いて、ICカード1上のICカード所有者自身(n=1)の認証用参照データを抹消することはできない。
【0039】
またICカード1は他にも、被照合データ入力部3から取得した被照合データと不揮発メモリ4に格納された認証用参照データとを照合処理する演算処理部5と、情報を記憶する主記憶部6と、同じく主にプログラム情報を記憶するROM7と、R/W装置2と通信を行う通信インターフェース8と、電力を供給する電力供給部9とを有し、それぞれの部材はカードの基体であるカード基板10に実装される。
【0040】
ここで、通常、ICカード1は、演算処理部5、主記憶部6、ROM7は1チップとして一体形成される場合がほとんどであるが、図1に示すように、ICカード1では、分かり易いように分離して記載してある。
【0041】
また、主記憶部6は、通常、揮発性のRAMを使用するが、不揮発性のFRAMを用いることもでき、その場合は、主記憶部6を不揮発メモリ4の一部又は全部とみて、認証用参照データを記憶することができる。
【0042】
また、ROM7には、ICカード1所有者の認証用参照データを記憶しておき、不揮発メモリ4には、当該所有者の許可を得たn=2以降の個人である特定登録者(n≧2)の認証用データを記憶させることもでき、ICカード1所有者の認証用参照データの読み込みが必要な場合には、ROM7から読み込む構成となる。
【0043】
次に、R/W装置2は、自身にICカード1をセットさせて、ICカード1の通信インターフェース8を介して通信を行い、ICカード1所有者の個人認証を得た後に読み取り及び書き込みを行う装置である。
【0044】
R/W装置2は、認証の可否及び完了を表示するとともに、不揮発メモリ4に格納されたICカード1の所有者(n=1)を除くn=2以降(n≧2)の特定登録者を表示する表示部11と、既に登録された既特定登録者の中からICカード1所有者が抹消しようとする抹消対象の既特定登録者を検索するための特定登録者検索ボタン12と、特定登録者検索ボタン12により検索した抹消対象の既特定登録者を選択決定する特定登録者選択ボタン13とを蔵有する。
【0045】
特定登録者検索ボタン12は、例えば、当該ボタンを押す毎に次々と既特定登録者名が表示部11に表示される機能を実現する。
【0046】
また、被照合データ入力部3は、それぞれ個人の個人的特徴のうちの身体的特徴である、指紋を読み取る指紋センサ、音声の声紋を読み取る声紋センサ、手書き文字を読み取る手書き文字認識センサ、虹彩を読み取る虹彩センサ等、又はこれらの組合せにより構成されるものである。
【0047】
また、前記個人的特徴は、身体的特徴によるものだけでなく、非身体的特徴である、暗証番号等の入力を行ってももちろんよい。
【0048】
また、ICカード1とR/W装置2の間の通信は、無線通信だけでなく、有線通信でもよく、例えば、無線通信の場合には、ICカード1をR/W装置2に近づけて又は接触させること等によりセットするが、有線通信の場合には、ICカード1をR/W装置2に接触差込むこと等によりセットする構造にする。勿論、有線通信と無線通信の両方を行うことができる構造にしてよい。
【0049】
また、ICカード1には、電源の入切を行うスイッチである電源スイッチ、又はR/W装置2にセットした状態で自動的に電源を入れる電源自動スイッチを設置してもよい。
【0050】
また、本装置例は、認証に関わる部品を説明しており、その他のICカード1の機能は自由に採る事ができる。例えば、ICカード1に、利用するサービスを選択することができる受益サービス選択部を設置してもよい。
【0051】
本実施の形態例の仕様は、前記のような具体的実施態様を呈するので、その動作処理手順を図1と、他に図2及び図3を参照して説明する。
図2は、図1に示した携帯型情報処理システム装置における認証用参照データの登録処理の手順を示したフローチャートであり、図3は、図1に示した携帯型情報処理システム装置における認証用参照データの抹消処理の手順を示したフローチャートである。
【0052】
携帯型情報処理システム装置αのICカード1への登録対象の特定登録者の認証用参照データの登録処理について図2を参照して説明する。ICカード1の発行時にICカード1所有者(n=1)の個人的特徴がディジタルデータとして格納されているものとし、ICカード1所有者が、本人以外の特定登録者(n≧2)の個人的特徴をディジタルデータとしてICカード1に登録して、当該特定登録者に対して自らの所有するICカード1の使用を許諾する際、先ず、ICカード1をR/W装置2にセットしておく。
【0053】
先ず、R/W装置2からICカード1に所有者の個人認証要求をする(ステップST1)。この個人認証要求を受けて、被照合データ入力部3から個人的特徴を入力して、ICカード1の被照合データ入力部3からの被照合データと、不揮発メモリ4からのICカード1所有者の認証用参照データ(n=1)との照合を行うことにより、ICカード1所有者の個人認証処理が行われる(ステップST2)。
【0054】
ICカード1上で当該個人認証結果が正常であるかどうかの判定を行い(ステップST3)、当該個人認証結果が正常の場合(判定がYESの場合)には、ICカード1に対してのR/W装置2からの読み込み及び書き込みが可能な状態にし、表示部11に特定登録者の認証用参照データの登録可能表示をする(ステップST4)。
【0055】
続いて、R/W装置2から特定登録者の個人認証要求をする(ステップST5)。ICカード1所有者の承諾を得て、ICカード1上で前記特定登録者が被照合データ入力部3から個人的特徴を入力して、入力されたディジタルデータである前記特定登録者の認証用参照データを被照合データ入力部3から読み取り、ICカード1の通信インターフェース8を介してR/W装置2へ転送する(ステップST6)。
【0056】
続いて、R/W装置2は転送された前記特定登録者の認証用参照データをICカード1へ書き込む(ステップST7)。正常に書き込みが行われた場合には、I CカードR/W装置2においては書き込み完了を表示部11に表示して(ステップST8)、特定登録者の認証用参照データの登録処理を終了する。
【0057】
なお、ステップST3で、ICカード1所有者の個人認証結果が不正(失敗)に終わった場合(判定がNOの場合)には、R/W装置2の表示部11においてICカード1所有者の認証不可が表示され(ステップST9)、特定登録者の認証用参照データの登録処理を終了する。
【0058】
次に、携帯型情報処理システム装置αのICカード1への抹消対象の既特定登録者の認証用参照データの抹消処理について図3を参照して説明する。ICカード1の発行時にICカード1所有者(n=1)及び既特定登録者(n≧2)のそれぞれ個人的特徴がディジタルデータとして格納されているものとし、ICカード1所有者が、当該既特定登録者に対して自らの所有するICカード1の使用許諾を抹消する際、先ず、ICカード1をR/W装置2にセットしておく。
【0059】
そして、R/W装置2からICカード1所有者に個人認証要求をする(ステップST1a)。この個人認証要求を受けて、被照合データ入力部3から個人的特徴を入力して、ICカード1の被照合データ入力部3からの被照合データと、不揮発メモリ4からのICカード1所有者の認証用参照データ(n=1)との照合を行うことにより、ICカード1所有者の個人認証処理が行われる(ステップST2a)。
【0060】
ICカード1上で当該個人認証結果が正常であるかどうかの判定を行い(ステップST3a)、当該個人認証結果が正常の場合(判定がYESの場合)には、ICカード1に対してのR/W装置2からの読み込み及び書き込みが可能な状態にし、表示部11に既特定登録者の認証用参照データの抹消登録可能表示をする(ステップST4a)。
【0061】
続いて、ICカード1からR/W装置2へ通信インターフェース8を介して前記既特定登録者情報を転送し、表示部11へ表示する(ステップST5a)。そして、R/W装置2上でICカード1所有者が登録を抹消しようとする前記既特定登録者を特定登録者検索ボタン12を押して検索し(ステップST6a)、該当する当該既特定登録者が表示部11に表示されたときに選択ボタン13を押して選択決定する(ステップST7a)。
【0062】
これにより、ICカード1において該当する前記既特定登録者の認証用参照データがICカード1より抹消される(ステップST8a)。正常に抹消処理が行われた場合には、R/W装置2の表示部11において抹消完了を表示して(ステップST9a)、既特定登録者の認証用参照データの抹消処理を終了する。
【0063】
なお、ステップST3で、ICカード1所有者の個人認証結果が不正(失敗)に終わった場合(判定がNOの場合)には、R/W装置2の表示部11においてICカード1所有者の認証不可が表示され(ステップST10a)、既特定登録者の認証用参照データの抹消処理を終了する。
【0064】
このように、携帯型情報処理システム装置αにおいて、特定登録者の認証用参照データの登録処理、及び既特定登録者の認証用参照データの抹消処理を自在に行うことによって、ICカード1所有者に認証された複数の特定登録者がICカード1を利用することができ、またICカード1所有者が利用者を減らすことができる。
【0065】
なお、ICカード1上の不揮発メモリ4は、特定登録者の認証用参照データを格納するために、追記型の不揮発メモリであるとし、登録を抹消する際には該当する抹消された認証用参照データを通常は読めなくするシーケンスの処理で代用しても、本装置例と同様の効果が得られるばかりでなく、追記登録の履歴を残せること、及び、抹消処理時に誤って抹消すべきでない特定登録者を抹消するという事故を回避することができる。
【0066】
またなお、ICカード1にR/W装置2の機能を一体具備したものにすることも容易に考えられる。その場合、例えば、ICカード1では、通信インターフェース8を設置せず、表示部11、特定登録者検索ボタン12及び登録者選択ボタン13を設置するような構造のシステム装置となり、上記の特定登録処理及び抹消処理をICカード1自身で行う処理となる。
【0067】
しかし、ICカード1とR/W装置2を並有する携帯型情報処理システム装置αに比べて、ICカード1にR/W装置2の機能を一体具備した装置では、ICカード1の構成が複雑になり、また、登録処理及び抹消処理の頻度は随時頻繁にあるものではないので、ICカード1に当該機能を付加するのは好ましくないという面もある。
【0068】
本実施の形態例によれば、利用の都度個人認証処理を行うことに加えて、ICカード1所有者の認証を経ない限り、第三者の認証用参照データの登録及び抹消は行えないので、ICカード1所有者が許諾を与えてない者が不正に提供サービスを利用する畏れがない。
【0069】
その結果、ICカード1所有者が有する個人的な情報資源を、ICカード1所有者自身が許諾した特定登録者に対してだけで共有することができ、なおかつ、ICカード1所有者が必要と認める時にはいつでも既に登録してある第三者である既特定登録者の認証参照データを抹消することが可能である。
【0070】
以上、本発明の実施の形態例につき説明したが、本発明は、必ずしも上述した手段にのみ限定されるものではなく、本発明にいう目的を達成し、本発明にいう効果を有する範囲内において、適宜に変更実施することが可能なものである。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、携帯型情報処理システム装置において、携帯型情報処理装置の所有者の権限で特定登録者の登録及び抹消を行うことができて、当該携帯型情報処理装置の所有者に認証された複数の特定登録者が利用者として当該携帯型情報処理装置を利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例である携帯型情報処理システム装置の構成模式図である。
【図2】同上の携帯型情報処理システム装置における認証用参照データの登録処理の手順を示したフローチャートである。
【図3】同上の携帯型情報処理システム装置における認証用参照データの抹消処理の動作手順を示したフローチャートである。
【符号の説明】
α…携帯型情報処理システム装置
1…ICカード
2…R/W装置
3…被照合データ入力部
4…不揮発メモリ
5…演算処理部
6…主記憶部
7…ROM
8…通信インターフェース
9…電力供給部
10…カード基板
11…表示部
12…特定登録者検索ボタン
13…特定登録者選択ボタン

Claims (17)

  1. 個人の個人的特徴を被照合データとして抽出し、n(n=1,2,…)人の個人の認証用参照データを格納する携帯型情報処理装置の所有者である第1番目(n=1)の個人(以下、所有者とする)以外の第n番目(n≧2)の個人(以下、特定登録者とする)が前記所有者の許諾により、前記携帯型情報処理装置を利用可能とするための登録及び利用不可能とするための登録の抹消を行う装置において、
    認証機能を有する携帯型情報処理装置と、
    当該携帯型情報処理装置との通信を介して、当該携帯型情報処理装置内の情報の読み込み及び書き込みを行う読み込み/書き込み装置とを有する、
    ことを特徴とする携帯型情報処理システム装置。
  2. 前記携帯型情報処理装置は、
    個人の個人的特徴を被照合データとして抽出する被照合データ入力部と、
    n(n=1,2,…)人の異なる個人の個人的特徴を認証用参照データとして順次格納する不揮発メモリと、
    前記被照合データ入力部から取得した前記被照合データと格納された前記認証用参照データとを照合処理する演算処理部とを有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の携帯型情報処理システム装置。
  3. 前記携帯型情報処理装置は、
    前記読み込み/書き込み装置と通信を行う通信インターフェースを有する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の携帯型情報処理システム装置。
  4. 前記携帯型情報処理装置は、
    前記所有者の認証用参照データを格納するROMを有し、
    前記不揮発メモリは、
    前記特定登録者の認証用参照データを格納する機能を有する、
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の携帯型情報処理システム装置。
  5. 前記携帯型情報処理装置は、
    揮発性の情報を記憶する主記憶部と、
    電力を供給する電力供給部と、
    それぞれの部材の基体である装置基体とを有する、
    ことを特徴とする請求項2、3又は4に記載の携帯型情報処理システム装置。
  6. 前記演算処理部、前記ROM及び前記主記憶部は、
    1チップとして一体形成される、
    ことを特徴とする請求項5に記載の携帯型情報処理システム装置。
  7. 前記不揮発メモリは、
    追記型である、
    ことを特徴とする請求項2、3、4、5又は6に記載の携帯型情報処理システム装置。
  8. 前記読み込み/書き込み装置は、
    認証の可否及び完了を表示するとともに、格納された前記特定登録者の情報を表示する表示部と、
    既に登録された既特定登録者の中から前記所有者が抹消しようとする既特定登録者を検索するための特定登録者検索ボタンと、
    当該特定登録者検索ボタンにより検索した既特定登録者を選択決定する特定登録者選択ボタンとを有する、
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7に記載の携帯型情報処理システム装置。
  9. 前記携帯型情報処理装置は、
    認証の可否及び完了を表示するとともに、格納された前記特定登録者の情報を表示する表示部と、
    既に登録された既特定登録者の中から前記所有者が抹消しようとする既特定登録者を検索するための特定登録者検索ボタンと、
    前記特定登録者検索ボタンにより検索した既特定登録者を選択決定する特定登録者選択ボタンとを有する、
    ことを特徴とする請求項2、4、5、6又は7に記載の携帯型情報処理システム装置。
  10. 前記特定登録者検索ボタンは、
    当該特定登録者検索ボタンを押す毎に次々と既特定登録者名が前記表示部に表示される機能を有する、
    ことを特徴とする請求項8又は9に記載の携帯型情報処理システム装置。
  11. 前記被照合データ入力部は、
    それぞれ個人の身体的特徴である指紋を読み取る指紋センサ、音声の声紋を読み取る声紋センサ、手書き文字を読み取る手書き文字認識センサ、虹彩を読み取る虹彩センサ、非身体的特徴である暗証番号を読み取る暗証番号入力部、パスワードを読み取るパスワード入力部のいずれか又はこれらの組み合わせである、
    ことを特徴とする請求項2、3、4、5、6、7、8、9又は10に記載の携帯型情報処理システム装置。
  12. 前記携帯型情報処理装置は、
    電源の入切を行うスイッチである電源スイッチを有する、
    ことを特徴とする請求項2、3、4、5、6、7、8、9、10又は11に記載の携帯型情報処理システム装置。
  13. 前記通信は、
    無線通信、有線通信及びこれらの組合せのうちの1つである、
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、10、11又は12に記載の携帯型情報処理システム装置。
  14. 前記携帯型情報処理装置は、
    前記読み込み/書き込み装置にセットした状態で自動的に電源を入れる電源自動スイッチを有する、
    ことを特徴とする請求項2、3、4、5、6、7、8、10、11又は13に記載の携帯型情報処理システム装置。
  15. 前記セットは、
    前記携帯型情報処理装置を前記読み込み/書き込み装置に近づける又は接触させる又は差し込むことのうちのいずれかにより行う、
    ことを特徴とする請求項14に記載の携帯型情報処理システム装置。
  16. 前記携帯型情報処理装置は、
    利用するサービスを選択することができる受益サービス選択部を有する、
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14又は15に記載の携帯型情報処理システム装置。
  17. 前記携帯型情報処理装置は、
    ICカードの機能を有する、
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15又は16に記載の携帯型情報処理システム装置。
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