JP3546278B2 - 内燃機関の動弁装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は内燃機関の動弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
開弁期間が互いに異なる一対の排気弁を具備した内燃機関の動弁装置が公知である(特開平1−159417号公報参照)。この動弁装置では一対の排気弁の開弁期間を互いに異ならせることによって排気脈動を低減し、それによってポンピングロスを低減するようにしている。なお、各排気弁は圧縮ばねにより閉弁方向に付勢されており、カムによる開弁力がこの圧縮ばねのばね力よりも大きくなると排気弁が開弁するようになっている。
【0003】
ところで、上記記載の動弁装置では各排気弁を駆動するカムのプロフィールを互いに異ならせることによってこれら排気弁の開弁期間が互いに異なるようにしている。この場合、排気弁の耐久性および信頼性を考慮してカムのプロフィールを定めると開弁期間が長い排気弁程最大弁リフト量が大きくなる。したがって、上述の動弁装置におけるように排気弁毎に開弁期間を異ならせると排気弁毎に最大弁リフト量が異なることになる。
【0004】
このように排気弁毎に最大弁リフト量が異なる場合、各排気弁に対し最適な動弁装置の構成要素を用いれば各排気弁の動特性を最適にすることができる。ところが、圧縮ばねなどの構成要素を排気弁毎に異ならせるのは部品点数が増え、コストも増大するので好ましくない。また、動弁装置の組付時のことを考えると圧縮ばねなどは各排気弁に対し同一であるのが好ましい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、開弁期間が短い方の排気弁に対し最適な圧縮ばねを開弁期間が長い方の排気弁に用いると圧縮ばねのばね力と排気弁の慣性力との差の最小値である最小余裕荷重が過度に大きくなる。その結果、開弁期間が長い方の排気弁において摩擦が増大し、斯くして燃料消費率が悪化し或いはカム面などが著しく磨耗するという問題点がある。一方、開弁期間が長い方の排気弁に対し最適な圧縮ばねを開弁期間が短い方の排気弁に用いると最小余裕荷重が過度に小さくなる。その結果、開弁期間が短い方の排気弁のカムに対する追従性が悪化してジャンピングやバウンシングが生じるという問題点がある。また、この場合機関回転数が高くなると開弁期間が短い方の排気弁にサージングが生じ、このため機関最高回転数を制限せざるを得なくなるという問題点もある。上記公報はこの問題点について何ら示唆していない。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために1番目の発明によれば、最大弁リフト量が互いに異なる複数の吸気弁または排気弁を具備し、これら弁を駆動するカムのプロフィールが互いに異なることによってこれら弁の最大弁リフト量が互いに異なっており、各弁が圧縮ばねによって閉弁方向に付勢されている内燃機関の動弁装置において、各圧縮ばねを同一の圧縮ばねから形成し、付勢すべき弁の最大弁リフト量が小さい圧縮ばね程初期荷重が大きくなるように付勢すべき弁の最大弁リフト量が小さい圧縮ばね程圧縮ばねの初期長さを短くしている。すなわち1番目の発明では、付勢すべき弁の最大弁リフト量が小さい圧縮ばね程圧縮ばねの初期荷重が大きくされるので圧縮ばねを同一としても各弁において最小余裕荷重が過度に大きくなり或いは過度に小さくなるのが阻止される。
【0007】
2番目の発明によれば上記課題を解決するために1番目の発明において、カムと、シリンダヘッド内に形成されたばね受け面間に各圧縮ばねが配置されており、付勢すべき弁の最大弁リフト量が小さい圧縮ばねのばね受け面程カムシャフトの軸線とばね受け面間の距離が短くなるようにばね受け面を形成して付勢すべき弁の最大弁リフト量が小さい圧縮ばね程圧縮ばねの初期長さを短くしている。すなわち2番目の発明では、シリンダヘッドの形状を変更するだけで圧縮ばねの初期荷重が変更される。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1および図2は本発明を一対の排気弁に適用した場合を示している。
図1に示されるように、シリンダヘッド1の内壁面1aの一側には第1の吸気弁2aおよび第2の吸気弁2bが配置される。これら吸気弁2a,2bは互いに同一の部材から形成されている。一方、シリンダヘッド内壁面1aの他側には第1の排気弁3aおよび第2の排気弁3bが配置される。これら排気弁3a,3bも互いに同一の部材から形成されている。さらに、シリンダヘッド内壁面1aのほぼ中央部には点火栓4が配置される。
【0009】
図2を参照すると、5はシリンダブロック、6は燃焼室、7aは第1の排気ポート、7bは第2の排気ポート、8aは第1の排気弁3aを駆動するための第1のカム、8bは第2の排気弁3bを駆動するための第2のカムをそれぞれ示す。これらカム8a,8bは共通のカムシャフト9上に形成されており、カムシャフト9は軸線K−K回りに回転せしめられる。
【0010】
各排気弁3a,3bの頂部とそれぞれ対応するカム8a,8b間にはバルブリフタ10a,10bがそれぞれ配置される。各バルブリフタ10a,10bはシリンダヘッド1内に形成されたリフタ案内孔11a,11bにより案内されつつリフタ案内孔11a,11b内を摺動する。また、各排気弁3a,3bの頂部には図示しないバルブコッタを介してバルブリテーナ12a,12bがそれぞれ取り付けられる。
【0011】
各排気弁3a,3bのステム部周りのシリンダヘッド1内には凹状をなすバルブスプリングシート13a,13bがそれぞれ形成される。バルブリテーナ12a,12bとそれぞれ対応するバルブスプリングシート13a,13b間には、圧縮ばねを構成するバルブスプリング14a,14bが圧縮状態でそれぞれ挿入される。これらバルブスプリング14a,14bはそれぞれ対応する排気弁3a,3bを閉弁方向に付勢している。
【0012】
図2からわかるように、第1の排気弁3aのバルブスプリングシート13aはカム軸線K−Kからの距離HがH1となるように形成されており、第2の排気弁3bのバルブスプリングシート13bはカム軸線K−Kからの距離HがH1よりもDHだけ長いH2となるように形成されている。排気弁3a,3bの閉弁時においてカム軸線K−Kからバルブリテーナ12a,12bの各底面までの距離は共にhであるので排気弁3a,3bが閉弁しているときのバルブスプリング14a,14bの長さをバルブスプリングの初期長さと称すればバルブスプリング14aの初期長さはH1−hであり、バルブスプリング14bの初期長さはバルブスプリング14aの初期長さよりもDHだけ長いH2−hである。
【0013】
バルブリフタ10a,10b、バルブリテーナ12a,12b、バルブスプリング14a,14bはそれぞれ互いに同一の部材から形成されている。このように、第1の排気弁3a用の構成要素と、第2の排気弁3b用の構成要素とを互いに同一とすることによって組付時に組付違いが生ずるのを阻止することができる。
【0014】
カム8a,8bによる開弁力はバルブリフタ10a,10bを介してそれぞれ対応する排気弁3a,3bに作用し、この開弁力がバルブスプリング14a,14bによる閉弁力よりも大きくなると排気弁3a,3bが開弁する。
図3は排気弁3a,3bの弁リフト曲線を示している。図3においてL1は第1の排気弁3aの弁リフト曲線を示し、L2は第2の排気弁3bの弁リフト曲線を示している。図3に示されるように、第1の排気弁3aはカム角CA1に相当する期間だけ開弁し、第2の排気弁3bはカム角CA2に相当する期間だけ開弁する。すなわち、第2の排気弁3bの開弁期間が第1の排気弁3aの開弁期間よりも長くなっている。このように第1の排気弁3aの開弁期間と第2の排気弁3bの開弁期間とを互いに異ならせることによって排気脈動を低減することができ、その結果機関ポンピングロスを低減することができる。なお、図3からわかるように排気弁3a,3bの閉弁時期はほぼ一致している。その結果、機関アイドリング運転時における機関安定性を確保することができる。
【0015】
これら排気弁3a,3bの開弁期間を互いに異ならせるために、図4に示されるように第1のカム8aのプロフィールと第2のカム8bのプロフィールとが互いに異ならしめられている。このようにカムのプロフィールを変更することによって弁の開弁期間を変更するようにすると動弁装置の構成を簡素化することができる。なお、カム8a,8bの基礎円の半径Rは互いに等しくなっている。
【0016】
ところで、通常カムのプロフィールは、排気弁または吸気弁の最大弁リフト量ができるだけ大きくなるようにしつつ、弁の追従性が悪化しないようにまたは弁の打音が大きくならないように定められる。このため、開弁期間が互いに異なるようにカムのプロフィールを定めるとこれらの制限により最大弁リフト量が互いに異なることになる。すなわち、図3に示されるように第2の排気弁3bの最大弁リフト量M2に対して第1の排気弁3aの最大弁リフト量M1がDLだけ小さくなる。また、上述の制限を受けてカム8a,8bのプロフィールを定めると、排気弁3a,3bの加速度と、最大弁リフト量に対する弁リフト量の比との関係が互いにほぼ等しくなる。
【0017】
次に図5を参照してカム軸線K−Kとバルブスプリングシート13a,13b間の距離Hの設定方法について説明する。図5において、I1は第1の排気弁3aの慣性力の一部を示しており、I2は第2の排気弁3bの慣性力の一部を示している。
ところで、従来では、カム軸線K−Kからバルブスプリングシート13a,13bまでの距離Hが互いに等しくなるようにこれらバルブスプリングシート13a,13bが形成され、このためバルブスプリング14a,14bの初期長さが互いにほぼ等しくされていた。この場合、バルブスプリング14a,14bを同一とするとバルブスプリング14a,14bに作用する初期荷重、すなわち排気弁3a,3bが閉弁しているときにバルブスプリング14a,14bに作用する荷重がほぼ同一となってバルブスプリング14a,14bのばね力曲線が互いにほぼ同一となる。
【0018】
すなわち、例えばバルブスプリング14a,14bの初期長さが共にH1−hとなるようにバルブスプリングシート13a,13bを形成するとバルブスプリング14a,14bの初期荷重が共にIL1となってバルブスプリング14a,14bのばね力曲線が共に図5のS1のようになる。また、バルブスプリング14a,14bの初期長さが共にH2−hとなるようにバルブスプリングシート13a,13bを形成するとバルブスプリング14a,14bの初期荷重が共にIL2となってバルブスプリング14a,14bのばね力曲線が共に図5のS2のようになる。
【0019】
ところが、本実施態様におけるように排気弁3a,3bの最大弁リフト量が互いに異なる場合には図5に示されるように排気弁3a,3bの慣性力曲線I1,I2が互いに異なることになる。このため、バルブスプリング14a,14bのばね力曲線が共にS1となるようにした場合には第1の排気弁3aにおける最小余裕荷重が最適なMALSとなるものの第2の排気弁3bにおける最小余裕荷重が過度に大きなMALxとなってしまう。このように最小余裕荷重が過度に大きくなると、冒頭で述べたようにカム8a,8bとバルブリフタ10a,10b間の摩擦が著しく大きくなって燃料消費率が増大し、或いはカム面やバルブリフタ面の磨耗が著しく増大してしまう。
【0020】
一方、バルブスプリング14a,14bのばね力曲線が共にS2となるようにした場合には第2の排気弁3bにおける最小余裕荷重が最適なMALSとなるが、第1の排気弁3aにおける最小余裕荷重は過度に小さなMALyとなってしまう。このように最小余裕荷重が過度に小さくなると排気弁3a,3bのカム8a,8bに対する追従性が悪化してジャンピングやバウンシングが生じることになる。また、この場合機関回転数が高くなると排気弁にサージングが生じるので機関最高回転数を制限せざるを得ない。
【0021】
したがって、排気弁3a,3bの最大弁リフト量が互いに異なって慣性力曲線が互いに異なる場合には排気弁毎にバルブスプリング14a,14bのばね力曲線を異ならせてそれぞれの最小余裕荷重を最適にする必要がある。すなわち、バルブスプリングを同一としてばね定数が同じ場合には、最大弁リフト量が小さい排気弁のバルブスプリング程その初期長さを短くして初期荷重を大きくすればよいことがわかる。
【0022】
そこで、バルブスプリングシート13bの距離HがH2となるようにバルブスプリングシート13bを形成してバルブスプリング14bの初期長さがH2−hとなるようにし、バルブスプリングシート13aの距離HがH2よりもDHだけ短いH1となるようにバルブスプリングシート13aを形成してバルブスプリング14aの初期長さがH2−hよりもDHだけ短いH1−hとなるようにしている。その結果、バルブスプリング14bの初期荷重がIL2となってばね力曲線がS2に一致し、バルブスプリング14aの初期荷重がIL2よりも大きいIL1となってばね力曲線がS1に一致し、斯くして排気弁3a,3bにおける最小余裕荷重を共に最適値MALSにすることができる。
【0023】
このようにバルブスプリングシート13a,13bの距離Hを調節することによってバルブスプリング14a,14bの初期長さおよび初期荷重を調節するようにするとシリンダヘッド1を例えば鋳造成形するときの鋳型の設計変更のみによってバルブスプリングシート13a,13bの距離Hを定めることができる。すなわち、特別な機械加工や追加の部材を必要としないので動弁装置を容易にかつ安価に製造することができる。
【0024】
なお、駆動すべき排気弁の最大弁リフト量が小さいカム程その基礎円の半径を大きくして対応するバルブスプリングの初期長さが短くなるようにしてもよい。或いは、バルブスプリングシート13a,13bの距離Hを共に例えばH2となるようにバルブスプリングシート13a,13bを形成しつつバルブスプリング14aの底端部とバルブスプリングシート13a間に厚さDHの板材を挿入してもよい。
【0025】
上述の実施態様では本発明を一対の排気弁に適用した場合を示している。しかしながら、本発明を、3つ以上の排気弁、複数の吸気弁、或いは排気弁および吸気弁の両方に適用することもできる。
【0026】
【発明の効果】
1番目の発明では、動弁装置の構成および組付を容易にしつつ弁の良好な作動を確保することができる。
2番目の発明では、容易かつ安価に圧縮ばねの初期長さを定めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シリンダヘッド内壁面の底面図である。
【図2】図1の線II−IIに沿ってみたシリンダヘッドの部分断面図である。
【図3】弁リフト曲線を示す線図である。
【図4】カムの部分側面図である。
【図5】バルブスプリングに作用する荷重と弁リフト量との関係を示す線図である。
【符号の説明】
1…シリンダヘッド
2a,2b…吸気弁
3a…第1の排気弁
3b…第2の排気弁
8a,8b…カム
13a,13b…バルブスプリングシート
14a,14b…バルブスプリング
K−K…カム軸線
【発明の属する技術分野】
本発明は内燃機関の動弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
開弁期間が互いに異なる一対の排気弁を具備した内燃機関の動弁装置が公知である(特開平1−159417号公報参照)。この動弁装置では一対の排気弁の開弁期間を互いに異ならせることによって排気脈動を低減し、それによってポンピングロスを低減するようにしている。なお、各排気弁は圧縮ばねにより閉弁方向に付勢されており、カムによる開弁力がこの圧縮ばねのばね力よりも大きくなると排気弁が開弁するようになっている。
【0003】
ところで、上記記載の動弁装置では各排気弁を駆動するカムのプロフィールを互いに異ならせることによってこれら排気弁の開弁期間が互いに異なるようにしている。この場合、排気弁の耐久性および信頼性を考慮してカムのプロフィールを定めると開弁期間が長い排気弁程最大弁リフト量が大きくなる。したがって、上述の動弁装置におけるように排気弁毎に開弁期間を異ならせると排気弁毎に最大弁リフト量が異なることになる。
【0004】
このように排気弁毎に最大弁リフト量が異なる場合、各排気弁に対し最適な動弁装置の構成要素を用いれば各排気弁の動特性を最適にすることができる。ところが、圧縮ばねなどの構成要素を排気弁毎に異ならせるのは部品点数が増え、コストも増大するので好ましくない。また、動弁装置の組付時のことを考えると圧縮ばねなどは各排気弁に対し同一であるのが好ましい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、開弁期間が短い方の排気弁に対し最適な圧縮ばねを開弁期間が長い方の排気弁に用いると圧縮ばねのばね力と排気弁の慣性力との差の最小値である最小余裕荷重が過度に大きくなる。その結果、開弁期間が長い方の排気弁において摩擦が増大し、斯くして燃料消費率が悪化し或いはカム面などが著しく磨耗するという問題点がある。一方、開弁期間が長い方の排気弁に対し最適な圧縮ばねを開弁期間が短い方の排気弁に用いると最小余裕荷重が過度に小さくなる。その結果、開弁期間が短い方の排気弁のカムに対する追従性が悪化してジャンピングやバウンシングが生じるという問題点がある。また、この場合機関回転数が高くなると開弁期間が短い方の排気弁にサージングが生じ、このため機関最高回転数を制限せざるを得なくなるという問題点もある。上記公報はこの問題点について何ら示唆していない。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために1番目の発明によれば、最大弁リフト量が互いに異なる複数の吸気弁または排気弁を具備し、これら弁を駆動するカムのプロフィールが互いに異なることによってこれら弁の最大弁リフト量が互いに異なっており、各弁が圧縮ばねによって閉弁方向に付勢されている内燃機関の動弁装置において、各圧縮ばねを同一の圧縮ばねから形成し、付勢すべき弁の最大弁リフト量が小さい圧縮ばね程初期荷重が大きくなるように付勢すべき弁の最大弁リフト量が小さい圧縮ばね程圧縮ばねの初期長さを短くしている。すなわち1番目の発明では、付勢すべき弁の最大弁リフト量が小さい圧縮ばね程圧縮ばねの初期荷重が大きくされるので圧縮ばねを同一としても各弁において最小余裕荷重が過度に大きくなり或いは過度に小さくなるのが阻止される。
【0007】
2番目の発明によれば上記課題を解決するために1番目の発明において、カムと、シリンダヘッド内に形成されたばね受け面間に各圧縮ばねが配置されており、付勢すべき弁の最大弁リフト量が小さい圧縮ばねのばね受け面程カムシャフトの軸線とばね受け面間の距離が短くなるようにばね受け面を形成して付勢すべき弁の最大弁リフト量が小さい圧縮ばね程圧縮ばねの初期長さを短くしている。すなわち2番目の発明では、シリンダヘッドの形状を変更するだけで圧縮ばねの初期荷重が変更される。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1および図2は本発明を一対の排気弁に適用した場合を示している。
図1に示されるように、シリンダヘッド1の内壁面1aの一側には第1の吸気弁2aおよび第2の吸気弁2bが配置される。これら吸気弁2a,2bは互いに同一の部材から形成されている。一方、シリンダヘッド内壁面1aの他側には第1の排気弁3aおよび第2の排気弁3bが配置される。これら排気弁3a,3bも互いに同一の部材から形成されている。さらに、シリンダヘッド内壁面1aのほぼ中央部には点火栓4が配置される。
【0009】
図2を参照すると、5はシリンダブロック、6は燃焼室、7aは第1の排気ポート、7bは第2の排気ポート、8aは第1の排気弁3aを駆動するための第1のカム、8bは第2の排気弁3bを駆動するための第2のカムをそれぞれ示す。これらカム8a,8bは共通のカムシャフト9上に形成されており、カムシャフト9は軸線K−K回りに回転せしめられる。
【0010】
各排気弁3a,3bの頂部とそれぞれ対応するカム8a,8b間にはバルブリフタ10a,10bがそれぞれ配置される。各バルブリフタ10a,10bはシリンダヘッド1内に形成されたリフタ案内孔11a,11bにより案内されつつリフタ案内孔11a,11b内を摺動する。また、各排気弁3a,3bの頂部には図示しないバルブコッタを介してバルブリテーナ12a,12bがそれぞれ取り付けられる。
【0011】
各排気弁3a,3bのステム部周りのシリンダヘッド1内には凹状をなすバルブスプリングシート13a,13bがそれぞれ形成される。バルブリテーナ12a,12bとそれぞれ対応するバルブスプリングシート13a,13b間には、圧縮ばねを構成するバルブスプリング14a,14bが圧縮状態でそれぞれ挿入される。これらバルブスプリング14a,14bはそれぞれ対応する排気弁3a,3bを閉弁方向に付勢している。
【0012】
図2からわかるように、第1の排気弁3aのバルブスプリングシート13aはカム軸線K−Kからの距離HがH1となるように形成されており、第2の排気弁3bのバルブスプリングシート13bはカム軸線K−Kからの距離HがH1よりもDHだけ長いH2となるように形成されている。排気弁3a,3bの閉弁時においてカム軸線K−Kからバルブリテーナ12a,12bの各底面までの距離は共にhであるので排気弁3a,3bが閉弁しているときのバルブスプリング14a,14bの長さをバルブスプリングの初期長さと称すればバルブスプリング14aの初期長さはH1−hであり、バルブスプリング14bの初期長さはバルブスプリング14aの初期長さよりもDHだけ長いH2−hである。
【0013】
バルブリフタ10a,10b、バルブリテーナ12a,12b、バルブスプリング14a,14bはそれぞれ互いに同一の部材から形成されている。このように、第1の排気弁3a用の構成要素と、第2の排気弁3b用の構成要素とを互いに同一とすることによって組付時に組付違いが生ずるのを阻止することができる。
【0014】
カム8a,8bによる開弁力はバルブリフタ10a,10bを介してそれぞれ対応する排気弁3a,3bに作用し、この開弁力がバルブスプリング14a,14bによる閉弁力よりも大きくなると排気弁3a,3bが開弁する。
図3は排気弁3a,3bの弁リフト曲線を示している。図3においてL1は第1の排気弁3aの弁リフト曲線を示し、L2は第2の排気弁3bの弁リフト曲線を示している。図3に示されるように、第1の排気弁3aはカム角CA1に相当する期間だけ開弁し、第2の排気弁3bはカム角CA2に相当する期間だけ開弁する。すなわち、第2の排気弁3bの開弁期間が第1の排気弁3aの開弁期間よりも長くなっている。このように第1の排気弁3aの開弁期間と第2の排気弁3bの開弁期間とを互いに異ならせることによって排気脈動を低減することができ、その結果機関ポンピングロスを低減することができる。なお、図3からわかるように排気弁3a,3bの閉弁時期はほぼ一致している。その結果、機関アイドリング運転時における機関安定性を確保することができる。
【0015】
これら排気弁3a,3bの開弁期間を互いに異ならせるために、図4に示されるように第1のカム8aのプロフィールと第2のカム8bのプロフィールとが互いに異ならしめられている。このようにカムのプロフィールを変更することによって弁の開弁期間を変更するようにすると動弁装置の構成を簡素化することができる。なお、カム8a,8bの基礎円の半径Rは互いに等しくなっている。
【0016】
ところで、通常カムのプロフィールは、排気弁または吸気弁の最大弁リフト量ができるだけ大きくなるようにしつつ、弁の追従性が悪化しないようにまたは弁の打音が大きくならないように定められる。このため、開弁期間が互いに異なるようにカムのプロフィールを定めるとこれらの制限により最大弁リフト量が互いに異なることになる。すなわち、図3に示されるように第2の排気弁3bの最大弁リフト量M2に対して第1の排気弁3aの最大弁リフト量M1がDLだけ小さくなる。また、上述の制限を受けてカム8a,8bのプロフィールを定めると、排気弁3a,3bの加速度と、最大弁リフト量に対する弁リフト量の比との関係が互いにほぼ等しくなる。
【0017】
次に図5を参照してカム軸線K−Kとバルブスプリングシート13a,13b間の距離Hの設定方法について説明する。図5において、I1は第1の排気弁3aの慣性力の一部を示しており、I2は第2の排気弁3bの慣性力の一部を示している。
ところで、従来では、カム軸線K−Kからバルブスプリングシート13a,13bまでの距離Hが互いに等しくなるようにこれらバルブスプリングシート13a,13bが形成され、このためバルブスプリング14a,14bの初期長さが互いにほぼ等しくされていた。この場合、バルブスプリング14a,14bを同一とするとバルブスプリング14a,14bに作用する初期荷重、すなわち排気弁3a,3bが閉弁しているときにバルブスプリング14a,14bに作用する荷重がほぼ同一となってバルブスプリング14a,14bのばね力曲線が互いにほぼ同一となる。
【0018】
すなわち、例えばバルブスプリング14a,14bの初期長さが共にH1−hとなるようにバルブスプリングシート13a,13bを形成するとバルブスプリング14a,14bの初期荷重が共にIL1となってバルブスプリング14a,14bのばね力曲線が共に図5のS1のようになる。また、バルブスプリング14a,14bの初期長さが共にH2−hとなるようにバルブスプリングシート13a,13bを形成するとバルブスプリング14a,14bの初期荷重が共にIL2となってバルブスプリング14a,14bのばね力曲線が共に図5のS2のようになる。
【0019】
ところが、本実施態様におけるように排気弁3a,3bの最大弁リフト量が互いに異なる場合には図5に示されるように排気弁3a,3bの慣性力曲線I1,I2が互いに異なることになる。このため、バルブスプリング14a,14bのばね力曲線が共にS1となるようにした場合には第1の排気弁3aにおける最小余裕荷重が最適なMALSとなるものの第2の排気弁3bにおける最小余裕荷重が過度に大きなMALxとなってしまう。このように最小余裕荷重が過度に大きくなると、冒頭で述べたようにカム8a,8bとバルブリフタ10a,10b間の摩擦が著しく大きくなって燃料消費率が増大し、或いはカム面やバルブリフタ面の磨耗が著しく増大してしまう。
【0020】
一方、バルブスプリング14a,14bのばね力曲線が共にS2となるようにした場合には第2の排気弁3bにおける最小余裕荷重が最適なMALSとなるが、第1の排気弁3aにおける最小余裕荷重は過度に小さなMALyとなってしまう。このように最小余裕荷重が過度に小さくなると排気弁3a,3bのカム8a,8bに対する追従性が悪化してジャンピングやバウンシングが生じることになる。また、この場合機関回転数が高くなると排気弁にサージングが生じるので機関最高回転数を制限せざるを得ない。
【0021】
したがって、排気弁3a,3bの最大弁リフト量が互いに異なって慣性力曲線が互いに異なる場合には排気弁毎にバルブスプリング14a,14bのばね力曲線を異ならせてそれぞれの最小余裕荷重を最適にする必要がある。すなわち、バルブスプリングを同一としてばね定数が同じ場合には、最大弁リフト量が小さい排気弁のバルブスプリング程その初期長さを短くして初期荷重を大きくすればよいことがわかる。
【0022】
そこで、バルブスプリングシート13bの距離HがH2となるようにバルブスプリングシート13bを形成してバルブスプリング14bの初期長さがH2−hとなるようにし、バルブスプリングシート13aの距離HがH2よりもDHだけ短いH1となるようにバルブスプリングシート13aを形成してバルブスプリング14aの初期長さがH2−hよりもDHだけ短いH1−hとなるようにしている。その結果、バルブスプリング14bの初期荷重がIL2となってばね力曲線がS2に一致し、バルブスプリング14aの初期荷重がIL2よりも大きいIL1となってばね力曲線がS1に一致し、斯くして排気弁3a,3bにおける最小余裕荷重を共に最適値MALSにすることができる。
【0023】
このようにバルブスプリングシート13a,13bの距離Hを調節することによってバルブスプリング14a,14bの初期長さおよび初期荷重を調節するようにするとシリンダヘッド1を例えば鋳造成形するときの鋳型の設計変更のみによってバルブスプリングシート13a,13bの距離Hを定めることができる。すなわち、特別な機械加工や追加の部材を必要としないので動弁装置を容易にかつ安価に製造することができる。
【0024】
なお、駆動すべき排気弁の最大弁リフト量が小さいカム程その基礎円の半径を大きくして対応するバルブスプリングの初期長さが短くなるようにしてもよい。或いは、バルブスプリングシート13a,13bの距離Hを共に例えばH2となるようにバルブスプリングシート13a,13bを形成しつつバルブスプリング14aの底端部とバルブスプリングシート13a間に厚さDHの板材を挿入してもよい。
【0025】
上述の実施態様では本発明を一対の排気弁に適用した場合を示している。しかしながら、本発明を、3つ以上の排気弁、複数の吸気弁、或いは排気弁および吸気弁の両方に適用することもできる。
【0026】
【発明の効果】
1番目の発明では、動弁装置の構成および組付を容易にしつつ弁の良好な作動を確保することができる。
2番目の発明では、容易かつ安価に圧縮ばねの初期長さを定めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シリンダヘッド内壁面の底面図である。
【図2】図1の線II−IIに沿ってみたシリンダヘッドの部分断面図である。
【図3】弁リフト曲線を示す線図である。
【図4】カムの部分側面図である。
【図5】バルブスプリングに作用する荷重と弁リフト量との関係を示す線図である。
【符号の説明】
1…シリンダヘッド
2a,2b…吸気弁
3a…第1の排気弁
3b…第2の排気弁
8a,8b…カム
13a,13b…バルブスプリングシート
14a,14b…バルブスプリング
K−K…カム軸線
Claims (2)
- 最大弁リフト量が互いに異なる複数の吸気弁または排気弁を具備し、これら弁を駆動するカムのプロフィールが互いに異なることによってこれら弁の最大弁リフト量が互いに異なっており、各弁が圧縮ばねによって閉弁方向に付勢されている内燃機関の動弁装置において、各圧縮ばねを同一の圧縮ばねから形成し、付勢すべき弁の最大弁リフト量が小さい圧縮ばね程初期荷重が大きくなるように付勢すべき弁の最大弁リフト量が小さい圧縮ばね程圧縮ばねの初期長さを短くした内燃機関の動弁装置。
- カムと、シリンダヘッド内に形成されたばね受け面間に各圧縮ばねが配置されており、付勢すべき弁の最大弁リフト量が小さい圧縮ばねのばね受け面程カムシャフトの軸線とばね受け面間の距離が短くなるようにばね受け面を形成して付勢すべき弁の最大弁リフト量が小さい圧縮ばね程圧縮ばねの初期長さを短くした請求項1に記載の内燃機関の動弁装置。
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