JP3545699B2 - 鋼製セグメントの二次覆工法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄道用トンネル、道路用トンネル、導水トンネル等のトンネル壁に使用されている鋼製セグメントの二次覆工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、都市に築造される各種トンネル、例えば地下鉄、下水道、及び雨水排水用のトンネルは、専ら道路直下を通すことが多く、直線状の部分とカーブの多い部分とで施工構造が異なる場合がある。即ち直線状の部分であっても、本来円筒状のトンネル内面は二次曲面であるため、カーブ部分ではトンネル内面は三次曲面となる。したがって、直線状の部分については、内面がコンクリートで構成されるコンクリートセグメントが適用され、カーブの多い部分については、内面がスチールで構成される鋼製セグメントが適用されることが多い。この鋼製セグメントは、防食の視点からその表面に一般的に防錆塗料などによる塗装が施されている。しかし、下水道や雨水排水路では水を流すために粗度係数を小さくする必要があり、その表面を防食も兼ねたコンクリートで被覆することが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、およそ50mm厚程度のコンクリートで被覆する方法では、コンクリート層の厚さが鋼製セグメントの大きさに比して薄く、しかも内部に鉄筋等を配設することもできないので、クラックが鋼製セグメントのリブに沿って発生し易く、耐久性を確保できない。
また、壁面の覆工の方法として、施工面にFRP(繊維強化プラスチック)管或いは塩ビ管を挿入し、その裏面側の鋼製セグメントとの間にコンクリートを打設する方法も知られているが、FRP管や塩ビ管はコンクリート打設時の硬化熱で変形したり、そもそもR区間に挿入することが困難であった。
そこで本発明は、施工に必要な曲げ強度と、作業(施工)性との両方を満足し、特にトンネル壁等の鋼製セグメントを使用した二次覆工に好適に利用できるような工法を提案することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記に鑑み提案されたもので、鋼製リブが突出する施工面に基準の薄肉の高強度コンクリート板を配設し、予めこの基準の高強度コンクリート板に取り付けた非直線状の杆部分を有する固定金具を鋼製リブと当接させて溶接すると共に、端縁から外方へ延在するように固定した押さえプレートの内側に、第2の薄肉の高強度コンクリート板を沿うように配設し、順次同様な操作を繰り返して薄肉の高強度コンクリート板を固定し、その後、薄肉の高強度コンクリート板と鋼製セグメントの間にコンクリートを充填することを特徴とする鋼製セグメントの二次覆工法に関するものである。
【0005】
また、本発明は、第2発明として鋼製リブが突出する施工面に基準の薄肉の高強度コンクリート板を固定し、第2の薄肉の高強度コンクリート板を、その端縁から外方へ延在するように固定した押さえプレートで前記基準の高強度コンクリート板を押さえるように配設すると共に、押さえプレートの表面側から取付具を基準のコンクリート板に挿着して固定し、さらに予め第2の高強度コンクリート板に取り付けた非直線状の杆部分を有する固定金具を鋼製リブと当接させて溶接し、順次同様な操作を繰り返して薄肉の高強度コンクリート板を固定し、その後、薄肉の高強度コンクリート板と鋼製セグメントの間にコンクリートを充填することを特徴とする鋼製セグメントの二次覆工法をも提案するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明を図示実施例に基づいて施工順に詳細に説明する。
【0007】
1.まず施工面に基準の薄肉の高強度コンクリート板(高強度PC板)を配設する。
鋼製セグメントの内面である施工面は、鋼製リブ1が突出しており、この鋼製リブ1は、C型鋼、H(I)型鋼などの一部である。
【0008】
高強度PC板2は、前記鋼製リブ1の外側に配されるものであって、後述する固定金具3を挿通させるための孔21と、後述する取付具4を挿着して固定させるための通孔22とが形成されている。
この高強度PC板2としては、それ以外の形状構成及び素材構成を限定するものではないが、例えばポリマー含浸コンクリート(PIC)を用いることが好ましい。このPIC板は、短繊維で補強した薄肉のコンクリート板にポリマーを含浸処理したもので、微細な空隙までポリマーで充填されている。そのため、水密性が高く、且つ高強度で、凍結融解性、化学抵抗性及び耐摩耗性などにも優れている。またレジンコンクリート板も同様に不飽和ポリエステル或いはエポキシ樹脂を使用しているため、PIC板と同様の性能を有している。さらに、各種の短繊維、硬鋼線、ガラス繊維、炭素繊維等にて補強した繊維補強コンクリート(FRC)を用いるようにしても良い。
このように高強度PC板2としてPIC板やレジンコンクリート板、FRC板を用いた場合、薄肉、軽量化が可能となり、特に巨大な圧力が作用する下方部分に配置しても圧壊が生じ難く、しかもその現場搬入は極めて容易なものとなる。また、例えば特別な機械装置を必要とせず、人力による搬入及び取付施工も可能となる。さらに、搬入や取付施工に機械装置等を必要としないということは、時間的制約が少なくなることをも意味し、結果的に施工時間の短縮にも貢献する。尚、図示実施例では高強度PC板としてFRC板を用いた。
【0009】
このFRC板2には、前述のように固定金具3を挿通させるための孔21が形成されているが、この孔21は、固定金具が回転可能な構成、基本的に単なる貫通孔であれば良いが、図示実施例のように貫通孔を有する埋設金具により形成したものでも良く、その形成方法は特に限定するものではなく、適当な治具により後付け(穿設)しても良いし、予めFRC板2の作製時に孔21が形成されるように前付けしても良く、その設置個数も特に限定するものではない。また、この孔21の位置は、裏面側方からの作業(後述する固定金具3の溶接作業)が可能なように端縁に近い部分に形成する。図示実施例では、孔21は上端に近い部分に形成されている。
一方、取付具4を挿着するための通孔22は、貫通孔の裏面にナットが固着された構成でも良いし、FRC板(の内部)2にナット等の雌螺子部を有する部材が一体的に取り付けられた(埋設された)構成でも良く、その形成方法は特に限定するものではなく、後付けでも前付けでも良い。この通孔22は、施工方向の逆、即ち下端に近い部分に形成されている。
また、本発明において「基準の」、「第2の」とは、説明を容易にするために便宜的に付記したものであって、図面でも別符号(2,2’)を付したが、何等構成が異なるものではない。
【0010】
2.基準のFRC板に固定金具を挿入して杆部分を鋼製リブに当接させる。
固定金具3は、ボルトのように頭部に対して直線状の雄螺子部が形成される構成ではなく、頭部31に対して非直線状(湾曲状の)の杆部分32が形成される構成である。その杆部分32は図示実施例のように途中が湾曲した形状であっても良いし、FRC板2の孔21からの挿入を妨げないものであれば特にその形状を限定するものではない。
そして、施工面に配設した(この時点では固定されていない)基準のFRC板2の孔21に表面側から前記固定金具3を挿入し、途中が湾曲した杆部分32をFRC板2の裏面側に位置させる。
その後、固定金具3を回転すると、杆部分32が回動してその回動範囲に位置する鋼製リブ1に当接する。その際、鋼製リブ1の位置が仮に想定位置よりズレていたとしても杆部分32は途中が湾曲しているので、その回動によりズレを解消することができ、確実に杆部分32を鋼製リブ1に当接させることができる。
【0011】
3.この状態で固定金具の杆部分と鋼製リブとを溶接する。
前述のように固定金具3を挿入するための孔21は、FRC板2の上端に近い部分に形成されている。したがって、孔21から挿入した固定金具3の杆部分32も上端に近い部分に位置しており、この杆部分32と鋼製リブ1との当接状態も作業者が目視にて明確に視認することができ、それらを溶接する作業も上端側からFRC板2の裏面側へ手や工具を挿入して容易に且つ確実に実施することができる。
【0012】
4.FRC板の端縁から外方へ延在するように押さえプレートを固定する。
押さえプレート5は、外方へ延在する部分に後述する取付具4を挿通する貫通孔51が形成されていれば良く、その他の形状構成、素材構成については何等限定するものではない。また、この押さえプレート5は、配設前のFRC板2に固定しておくようにしても良いし、FRC板2の配設後に固定するようにしても良く、その固定方法も特に限定するものではない。FRC板2の配設後に固定する場合には、図示実施例のように固定金具3とは別箇所に設けるようにしても良いし、固定金具3により一体的に固定するようにしても良い。その際、押さえプレート5は、基準のFRC板2と次に配設する第2のFRC板2’とに跨るように位置させるものであるから、図示実施例における第2のFRC板2’の配設前では、基準のFRC板2(表面)から上側に向かって延在するように取り付けられる。
【0013】
5.押さえプレートの内側に、第2のFRC板を沿うように配設する。
前述のように基準のFRC板2も第2のFRC板2’も何等構成が異なるものではないので、取付具4を挿着させるための通孔22が下端に近い部分に設けられている。図示実施例の通孔22は、FRC板2に一体状に設けた埋設金具6に貫通孔が形成され、さらにFRC板2の裏面側に一体状にナット7及び支持板8が位置する構造である。そして、第2のFRC板2’を押さえプレート5の内側に沿うように配設するのであるが、支持板8は押さえプレート5とは逆にFRC板2’(裏面)から下方に向かって延在するように取り付けられているので、この状態で基準のFRC板2の裏面は支持板8の表面に沿うものとなる。言い換えれば恰も押さえプレート5と支持板8との間に、基準のFRC板2と第2のFRC板2’とを挟み込むように配設する。そして、第2のFRC板2’に設けられた通孔22が前記押さえプレート5に形成した貫通孔51と連通するように配設する。
【0014】
6.取付具を挿着して固定する。
押さえプレート5の表面側から取付具4を第2のFRC板2’の通孔22に挿着して固定する。この取付具4としてはボルト等が用いられるが、表面側から操作でき、押さえプレート5に第2のFRC板2’を固定できる構成であれば、挿着する通孔22の構成に応じてどのようなものであっても良い。尚、この第2のFRC板2’も前記2.3.と同様に固定金具3を用いて行うが、この固定金具3による固定により、位置決めが十分に行えるのであれば、必ずしも取付具を用いて固定しなくても良い。取付具を用いない場合には、勿論、通孔22も必要ではない。
【0015】
7.順次同様な操作を繰り返してFRC板を順に固定する。
第2のFRC板2’の下端は、前述のように押さえプレート5に固定されるが、上端は、前記2.の工程と全く同様にして孔21から固定金具3を挿入して杆部分32を鋼製リブ1に当接させた状態で溶接する。第3,第4・・・のFRC板についても同様に、即ち下端側は押さえプレート5と取付具4の固定により、上端側は固定金具3と鋼製リブ1との溶接により、容易に且つ確実に固定することができる。
尚、説明するまでもなく前記固定金具3や取付具4等は、耐食性を有する素材からなるものを用いることが好ましい。また、隣接するFRC板2の配設間隔にエポキシ樹脂やシリコーン樹脂等の防水剤を充填して水分の侵入を防止しても良い。
【0016】
8.FRC板の裏面側にコンクリートを打設する。
このようにFRC板2を固定した後、その裏面側の空間にコンクリート9を打設する。即ちFRC板2は捨て型枠(埋設型枠)として機能する。この後打ちコンクリート9としては、その組成や性状を限定するものではなく、どのような組成のものでも良い。例えば、鋼製リブ1やその他の部材の腐食を考慮すれば適宜に防錆剤やアルカリ金属塩等を配合すれば良いし、その他どのようなものでも良い。
また、FRC板2の裏面側空間には複数の鉄筋を配設しておくようにしても良く、その場合、後打ちコンクリート9は鉄筋コンクリート層を形成することとなる。
【0017】
固定金具3の頭部や押さえプレート5については、コンクリート9の打設前、或いは打設後でも良いが、除去するので、施工後の鋼製セグメントの内面は、多数のFRC板2が連なる略平滑状の施工面となり、例えば雨水排水用トンネルとして適用した場合などにも耐摩耗性等に優れ、美観が優れたものとなる。
【0018】
第2のFRC板2’を基準のFRC板2に固定した押さえプレート5の内面に沿うように設置したが、本発明の第2発明では、第2のFRC板2’に予め押さえプレート5を固定しておき、この押さえプレート5で既に固定されている基準のFRC板2が押さえられるように設置する点で相違するが、それ以外の構成は全く同様である。即ち基準のFRC板2に対して第2のFRC板2’を固定するに際し、それに跨って配設される押さえプレート5を、先に基準のFRC板2に固定しておくのが前記発明、先に第2のFRC板2’に固定しておくのが第2発明である。尚、前記発明のように基準のFRC板2に押さえプレート5を固定しておく場合には、前述のように必ずしも取付具を用いなくても良い場合もあるが、第2の発明のように第2のFRC板2’に押さえプレート5を固定しておく場合には、取付具4等による固定は必須の構成となる。
【0019】
図2(a)〜(d)は、コンクリートセグメントに連なる鋼製セグメントに、前述の本発明の二次覆工法を適用する手順を概略的に示すものである。
【0020】
図2(a)は基準のFRC板2の設置を示す。
まず、コンクリートセグメントAに、側方に延在するように連結プレートBを取り付け、これに対して基準のFRC板2を固定する。連結プレートB、及びこれに対する固定方法は、前記押さえプレートと全く同様である。
次に、前記連結プレートBの反対側の側端(図面右上、右下)を前記固定金具を用いて溶接することにより固定する。尚、同図では固定金具や取付具等については符号を省略しているが、前記図1の実施例と同様に行う。また、前記図1の実施例ではこの基準のFRC板2の上端に近い部分に孔を形成して固定金具を挿入したが、可能であればこの実施例のように裏面側方(図面右側)から固定金具の溶接作業を行うようにしても良く、要するに孔及び固定金具の取付位置は特に限定されるものではない。
【0021】
図2(b)は第2のFRC板2’の設置を示す。
まず、コンクリートセグメントAに、側方に延在するように連結プレートBを取り付け、基準のFRC板2には上方に延在するように押さえプレート5を取り付け、これらに対して第2のFRC板2’を固定する。尚、第2発明では第2のFRC板2’に下方に延在するように押さえプレート5を取り付けておいて固定する。
次に、図面右上を前記固定金具を用いて溶接することにより固定する。
【0022】
この第2のFRC板2’と同様にして以降のFRC板を図面上側に向かって取り付ける。こうしてコンクリートセグメントAに隣接する第一リングが設置される。
【0023】
図2(c)は第二リングにおける基準のFRC板2の設置を示す。
前記図2(a)ではコンクリートセグメントAの側端に連結プレートBを取り付けたが、この連結プレートBが第一リングにおける基準のFRC板2に代わった以外は全く同様にして第二リングにおける基準のFRC板2を設置する。
【0024】
図2(d)は第二リングにおける第2のFRC板2’の設置を示す。
前記図2(b)ではコンクリートセグメントAの側端に連結プレートBを取り付けたが、この連結プレートBが第一リングにおける第2のFRC板2’に代わった以外は全く同様にして第二リングにおける第2のFRC板2’を設置する。以降のFRC板についても全く同様である。
【0025】
図3は、FRC板の取付手順を示す別の例である。
図面中央下側の既に固定されたパネルを基準のFRC板2とし、その上方に固定するパネルを第2のFRC板2’とする。まず、押さえプレート5は、基準のFRC板2でも第2のFRC板2’でも良いが、取り付けておき、この押さえプレート5が両者に跨るように第2のFRC板2’を配設する。基準のFRC板2に取り付けた場合にはそのままでも良いが、第2のFRC板2’に取り付けた場合には少なくともコンクリートを打設する以前に取付具で固定する必要がある。
次に、左側上端に連結プレートBを配して、左側のFRC板と連結する。
続いて右側上端に固定金具3を配して裏面の鋼製リブ1と溶接する。
その後、上端に複数の固定金具3を配して裏面の鋼製リブ1と溶接する。
【0026】
図4(a)は前述のような本発明の二次覆工法を適用したトンネル壁におけるFRC板の割付図であり、図4(b)はその一部拡大図である。
また、図5はその施工途中の平面図であり、図6はその一部拡大図、図7は図6の水平断面図、図8は図6の側断面図である。
尚、各図における符号は、前記図1〜図3と全く同様である。
【0027】
以上本発明を実施形態に基づいて説明したが、本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した構成を変更しない限りどのようにでも実施することができる。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の鋼製セグメントの二次覆工法は、非直線状の杆部分を有する固定金具を用いて鋼製リブと溶接することにより固定するものであるから、押さえプレートによる押さえ込みと併用することにより容易に且つ取付ズレを生ずることなく高強度コンクリート板を固定することができる。したがって、本発明は、強度等の補修面特性と、作業(施工)性との両方を満足し、特にトンネル壁等の補修にも好適に利用できるものである。
特に高強度コンクリート板としてPICやレジンコンクリート、繊維補強コンクリートを用いた場合には、極めて高強度であるため、上方部分では補強材を配設せずに施工することも可能であり、また薄肉で、軽量化が可能であるため、人力による施工も可能となり、搬送作業、取付作業並びに施工全体が極めて容易なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鋼製セグメントの二次覆工法を示す側面図である。
【図2】(a)本発明をトンネル壁に適用する場合の施工手順を示す斜視図であって、一次リングにおける基準高強度コンクリート板の設置を示す斜視図、(b)一次リングにおける第2の高強度コンクリート板の設置を示す斜視図、(c)二次リングにおける基準高強度コンクリート板の設置を示す斜視図、(d)二次リングにおける第2の高強度コンクリート板の設置を示す斜視図である。
【図3】本発明を適用したトンネル壁の側断面図である。
【図4】(a)本発明を適用したトンネル壁における高強度コンクリート板の割付図、(b)その一部拡大図である。
【図5】図4の二次覆工法の施工途中の平面図である。
【図6】図5の一部拡大図である。
【図7】図6の水平断面図である。
【図8】図6の側断面図である。
【符号の説明】
1 鋼製リブ
2 基準の高強度コンクリート板(高強度PC板)
2’ 第2の高強度コンクリート板(高強度PC板)
3 固定金具
32 杆部分
4 取付具
5 押さえプレート
9 後打ちコンクリート
A コンクリートセグメント
B 連結プレート

Claims (3)

  1. 鋼製リブが突出する施工面に基準の薄肉の高強度コンクリート板を配設し、予めこの基準の高強度コンクリート板に取り付けた非直線状の杆部分を有する固定金具を鋼製リブと当接させて溶接すると共に、端縁から外方へ延在するように固定した押さえプレートの内側に、第2の薄肉の高強度コンクリート板を沿うように配設し、順次同様な操作を繰り返して薄肉の高強度コンクリート板を固定し、その後、薄肉の高強度コンクリート板と鋼製セグメントの間にコンクリートを充填することを特徴とする鋼製セグメントの二次覆工法。
  2. 鋼製リブが突出する施工面に基準の薄肉の高強度コンクリート板を固定し、第2の薄肉の高強度コンクリート板を、その端縁から外方へ延在するように固定した押さえプレートで前記基準の高強度コンクリート板を押さえるように配設すると共に、押さえプレートの表面側から取付具を基準の高強度コンクリート板に挿着して固定し、さらに予め第2の薄肉の高強度コンクリート板に取り付けた非直線状の杆部分を有する固定金具を鋼製リブと当接させて溶接し、順次同様な操作を繰り返して薄肉の高強度コンクリート板を固定し、その後、薄肉の高強度コンクリート板と鋼製セグメントの間にコンクリートを充填することを特徴とする鋼製セグメントの二次覆工法。
  3. 薄肉の高強度コンクリート板は、ポリマー含浸コンクリート、レジンコンクリート、繊維補強コンクリートから選ばれることを特徴とする請求項1又は2に記載の鋼製セグメントの二次覆工法。
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