JP3543691B2 - パンチプレス金型 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種材料をプレス加工する場合に使用されるタレットパンチプレス機あるいはパンチプレス機に代表されるプレス加工機のパンチプレス金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、パンチプレス金型の構造は、例えば特開平10−113725号公報に開示されている。すなわち、パンチを保持あるいはガイドするパンチガイドの先端に、当該パンチガイドに支持されたパンチの先端が挿通するストリッパープレートを組立てた構成のものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記した従来の構成によるパンチプレス金型では、パンチを固定したパンチボディの外径と、パンチガイドの内径による嵌め合いの一個所のみでガイドしているため、加工部であるところのパンチの先端をストリッパープレートにより高精度にガイドすることが困難であった。
【0004】
従って、細いパンチを使用する場合には倒れや傾斜が発生し、打抜きバリなどの製品不良、そして、特に追抜き時にパンチやダイの破損が発生するという問題があった。
【0005】
尚、ストリッパープレートをパンチガイドの先端に芯出しして一体化することにより、パンチとストリッパープレートとの位置精度を高めることも考えられるが、この場合、パンチの変更に際しては、パンチ、パンチガイド、ストリッパープレート等の全体を新規に製作する必要があり、コスト高になるという課題を有していた。
【0006】
本発明は前記した従来のパンチプレス金型の課題を解決しようとするものであり、高精度で確実にパンチの先端をストリッパープレートによりガイドし得るパンチプレス金型を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記した課題を解決するために本発明のパンチプレス金型は、ガイドポストを精度よく平行に摺動し、かつ、上下移動自在なパンチホルダーの下端にパンチを取着したパンチプレートを取付け、このパンチプレートに摺動可能に挿通したガイドポストに上記パンチの先端をガイドするストリッパープレートを圧入して固着したものである。
【0008】
本発明によれば、パンチプレートに取着したパンチの中心軸線に対して上記パンチプレートに摺動可能に挿通したガイドポストをより精度よく平行度を保って支持することができるため、そのガイドポストに固着したストリッパープレートによりパンチの先端を位置精度よくガイドすることができる。よって、ストリッパープレートによるパンチのガイドが高精度で確実となり、パンチやダイの長寿命化を図ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1記載の発明は、ガイドポストを精度よく平行に摺動し、かつ上下移動自在なホルダーの下端部に取付けたパンチプレートと、このパンチプレートに取着したパンチと、このパンチの中心軸線に平行となるようにガイドブッシュが圧入し固着された上記パンチプレートに摺動可能に挿通された少なくとも1本のガイドポストと、上記パンチの先端が挿通されて上記パンチの挙動を規制する規制孔を有し、上記ガイドポストの下端が圧入により固着されたストリッパープレートとを備え、上記ストリッパープレートを、上記ガイドブッシュが圧入し固着されたパンチプレートを基準に精度よく平行に上下動可能に支持したことを特徴とするパンチプレス金型であり、パンチとガイドポストとはその中心軸線の平行度を精度よく保ってパンチプレートに支持することが可能であり、よって上記ガイドポストに圧入し固着したストリッパープレートによるパンチの先端のガイドが高精度かつ確実なものとなるという作用を有する。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、パンチプレートの下端面に取着され、上記パンチプレートに取着したパンチに設けた切込部に係合して上記パンチの下方向への動きを規制する押え板を備え、上記ストリッパープレートに上記押え板の逃げ穴を設けたパンチプレス金型であり、ストリッパープレートに設けた押え板の逃げ穴のため、ストリッパープレートの移動ストロークを確保し得て当該ストリッパープレートの動きを安定化させるという作用を有する。また、押え板の脱着によりパンチの交換が自在となり、パンチ変更を低コストで実現することができる。
【0013】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。図1は本発明の実施の形態におけるパンチプレス金型の構成要部断面図、図2は同パンチとダイで被加工体を加工した状態の構成要部断面図である。
【0014】
図1、図2において、29は矢印方向に搬送される例えば薄板帯状の金属材でなる被加工体、8は加工部となる先端9を下部に、下部の円周側面の一部に切込部23を設けた超鋼材でなるパンチであり、パンチプレート12の中央部に摺動挿入され、先端が切込部23に挿入された押え板10を止ボルト11によりパンチプレート12に取付けることにより下部で下方向への動きを規制され、そして、パンチプレート12の上面に止ボルト22で密着固定されたバッキングプレート7により上部で上方向への動きを規制されてパンチプレート12に固定し装着されている。
【0015】
5はストリッパープレート1を規制あるいはガイドするガイドポストであり、下端を外形が角型あるいは円型でなる前記ストリッパープレート1に設けられた孔に圧入し固着されており、パンチプレート12に圧入し固着されたガイドブッシュ14内を摺動し、上先端はバッキングプレート7に設けられた挿通孔6を挿通する。
【0016】
2は孔、3は孔2に連接した規制孔であり、パンチ8およびその先端9が挿通し、前記止ボルト11のヘッドと押え板10が移動する際、孔2に隣接した逃げ穴4に挿入するのである。13は吊りボルトであり、下端がストリッパープレート1のガイドポスト5と対称位置に平行して固着されており、パンチプレート12およびバッキングプレート7を上下移動自在に挿通し、上部の頭部上面がバネ受プレート17の下面に当接する。
【0017】
18は圧縮タイプのバネであり、下面はバネ受プレート17の上面に、上面は上下移動自在なパンチホルダー21の上部に固定ボルト20により取付けられたバネ押えブロック19の下面に当接しており、吊りボルト13と下部に結合された、ストリッパープレート1、ガイドポスト5およびバッキングプレート7、パンチプレート12を介してパンチ8を下方向に付勢して所定の垂直位置に位置決めしている。
【0018】
21は外形が角筒型あるいは円筒型でなるパンチホルダーであり、パンチプレート12の上部、バッキングプレート7、バネ受プレート17、バネ18そしてバネ押えブロック19の下部を内蔵しており、下端でガイドピン16および固定ボルト15によりパンチプレート12の下部と位置決め結合し固定され、上端で固定ボルト20によりバネ押えブロック19の上部と結合し固定されている。
【0019】
26は外形が円筒型あるいは角筒型の固定されたダイボディであり、中央部で前記パンチ8の先端9と対向する位置に切刃部27、それと連接する抜きカスなどを排出するための排出孔25を設けたダイチップ28を挿入あるいは圧入している。以上によりプレス加工機のパンチプレス金型を構成している。
【0020】
次に動作について説明する。まず、図1に示すように、被加工体29を矢印方向に所定量搬送して所定の位置に載置する。続いてバネ押えブロック19を降下(駆動機構は図示せず)させ、ダイを構成するダイボディ26の上面と、ストリッパープレート1の下面で被加工体29を挟持し保持する。
【0021】
さらにバネ押えブロック19を降下させると、ストリッパープレート1、バネ受プレート17およびガイドポスト5は前記の位置を維持するが、バネ18が圧縮されるとともにパンチホルダー21、バッキングプレート7、パンチ8、そしてパンチプレート12は、ガイドブッシュ14内をガイドポスト5が摺動して降下する。すると、図2に示すようにパンチ8の先端9とダイチップ28の切刃部27により被加工体29を所定のプレス加工を行い、抜きカス30などを排出孔25に排出する。その後、バネ押えブロック19を元の位置に上昇復帰させて一工程を終了するのである。
【0022】
以上、本発明の実施の形態におけるプレス加工機のパンチプレス金型は、パンチ8と被加工体29を分離するストリッパープレート1にガイドポスト5を圧入などにより固着し、ガイドピン16と固定ボルト15で固定されたパンチプレート12に圧入されたガイドブッシュ14内を上記ガイドポスト5が摺動することによりパンチ8をガイドする構成であり、ストリッパープレート1がパンチ8を固着しているパンチプレート12を基準として摺動するため、パンチ8の先端9を高精度かつ確実にガイドでき、また、パンチ8の変更に際してはパンチプレート12、バッキングプレート7、パンチホルダー21などの新規の製作は不要で、パンチ8、ガイドポスト5、ストリッパープレート1のみの製作変更で対応できる。
【0023】
なお、ガイドポスト5は1本だけでなく必要に応じて複数本にすれば、より高精度にパンチ8をガイドすることが可能となる。
【0024】
上記の実施の形態1では、パンチプレート12に止ボルト22により固定したバッキングプレート7と、止ボルト11により固定した押え板10とにより、パンチプレート12にパンチ8を着脱自在に取着したが、これ以外にもパンチ8はパンチプレート12に着脱することなく取着しても良い。この場合、パンチ変更はパンチプレート12およびバッキングプレート7を含めパンチホルダー21に対して交換するように構成すればよい。
【0025】
【発明の効果】
以上、本発明によるパンチプレス金型では、ガイドブッシュが圧入し固着されたパンチプレートにより、ストリッパープレートを精度よく平行に上下動可能に支持し、高精度で確実にパンチの先端をガイドできてパンチやダイの長寿命化が可能となり、パンチとダイのクリアランスを小さく出来て薄板状材料のプレス加工が可能になるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるパンチプレス金型の要部断面図
【図2】同パンチとダイで被加工体を加工した状態の要部断面図
【符号の説明】
1 ストリッパープレート
2 孔
3 規制孔
4 逃げ穴
5 ガイドポスト
6 挿通孔
7 バッキングプレート
8 パンチ
9 先端
10 押え板
11 止ボルト
12 パンチプレート
13 吊りボルト
14 ガイドブッシュ
15 固定ボルト
16 ガイドピン
17 バネ受プレート
18 バネ
19 バネ押えブロック
20 固定ボルト
21 パンチホルダー
22 止ボルト
23 切込部
25 排出孔
26 ダイボディ
27 切刃部
28 ダイチップ
29 被加工体
30 抜きカス
Claims (2)
- ガイドポストを精度よく平行に摺動し、かつ上下移動自在なホルダーの下端部に取付けたパンチプレートと、このパンチプレートに取着したパンチと、このパンチの中心軸線に平行となるようにガイドブッシュが圧入し固着された上記パンチプレートに摺動可能に挿通された少なくとも1本の上記ガイドポストと、上記パンチの先端が挿通されて上記パンチの挙動を規制する規制孔を有し、上記ガイドポストの下端が圧入により固着されたストリッパープレートとを備え、上記ストリッパープレートを、上記ガイドブッシュが圧入し固着されたパンチプレートを基準に精度よく平行に上下動可能に支持したことを特徴とするパンチプレス金型。
- パンチプレートの下端面に取着され、上記パンチプレートに取着したパンチに設けた切込部に係合して上記パンチの下方向への動きを規制する押え板を備え、上記ストリッパープレートに上記押え板の逃げ穴を設けた請求項1記載のパンチプレス金型。
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1999
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