JP3543631B2 - サージホッパーへの焼結原料付着防止方法 - Google Patents
サージホッパーへの焼結原料付着防止方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、焼結機の原料装入部に設置されるサージホッパー内の下部両側部分の内壁に焼結原料が付着するのを防止する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ドワイトロイド型焼結機(以下、「DL型焼結機」という)における焼結鉱製造プロセスでは、鉄鉱石粉、石灰粉、コークス粉等を加湿し混合した焼結原料を、サージホッパーを介して焼結機に装入している。
【0003】
図3に示すように、サージホッパー1に貯留した焼結原料2は、サージホッパー1の下部に取付けられている切出しゲート3の開度を調整することによってロールフィーダ4で切出し、装入シュート5を介して移動している焼結機パレット(以下、単に「パレット」という)6の幅方向に一定の層厚になるように装入する。
【0004】
ついで、パレット上に装入した焼結原料の表面に点火し、パレットの下側から空気を吸引しながら原料層中の燃料(コークス)粉を燃焼させ、その燃焼熱で鉄鉱石を焼結させる。この時、サージホッパーからの焼結原料の切出しが、切出しゲートの開度調整によりパレット幅方向において経時変化することなく安定していることが必要となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、通常、サージホッパーは、パレットの全幅にわたり焼結原料を供給するために、図3(b)に示すように、上部の原料供給口1aに比べて、下部の原料切出し口1bをパレット幅に合わせて絞っている。そのため、サージホッパー1の下部の原料切出し口1bの両側部分内壁に焼結原料が付着し、時間の経過と共にその付着物が増大する。なお、図3(b)中の2aは原料切出し口1bの両側部分に付着した焼結原料を示す。
【0006】
従って、サージホッパー1の両側部分からの焼結原料2の切出し量が減少し、図3(b)に示すように、パレット6の両側部分で荷切れが生じることになる。荷切れが生じると、その荷切れ部分2bの通気性が上がり、パレット幅方向で焼成速度に大きな差が生じ、その結果、製品歩留まり及び品質の低下等の問題を引起こす。
【0007】
従って、サージホッパー内下部の原料切出し口の両側部分の内壁に焼結原料が付着し、その付着量が増大した場合には、従来、人手作業により切出しゲートとロールフィーダとの間から図4のような形状の掻き落とし治具7等を挿入し、清掃作業を行っていた。
【0008】
しかしながら、この人手作業による清掃作業は、回転しているロールフィーダと切出しゲートとの狭い隙間に掻き落とし治具を挿入しなければならないことと、毎時500〜600トンもの焼結原料が流れている中に掻き落とし治具を挿入して行う作業であることから、重筋作業であり、かつ危険性が高い。従って、1〜2時間に1回行うのが限界である。そのため、清掃直後は焼結原料の切出しが安定し、焼成も安定するが、30分以上経過すると再び付着が生じて両側部分の切出し量が減少し、焼成状態がばらつくことになる。
【0009】
また、特開平10−47864号では、2つ以上の気体噴出口を有するエアーブラスタで、サージホッパーの下部両側部分に気体を間欠的に噴射し、下部両側部分に付着する焼結原料を除去する方法が提案されているが、気体噴射するのは一点のみであり、かつ、サージホッパー内には焼結原料が充填されているので、十分な除去効率が得られない。また、気体の噴射は間欠的であるから、効果が安定しない。
【0010】
本発明は、上記した従来の問題点に鑑みてなされたものであり、サージホッパー内の下部両側部分の内壁に焼結原料が付着するのを効果的に、かつ、安定して防止する方法を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明に係るサージホッパーへの焼結原料付着防止方法は、掻き板でサージホッパーの最下部両側部分の内壁を擦ることとしている。そして、このようにすることで、サージホッパーの最下部両側部分の内壁への焼結原料の付着を効果的に防止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明者は、サージホッパーから切出される焼結原料について検討したところ、焼結原料は回転しているロールフィーダには付着し難く、ロールフィーダ上方のサージホッパー内壁最下部に付着成長することから、ロールフィーダ両側部分に、サージホッパー内壁に接触するように掻き板を取り付け、ロールフィーダを回転させれば、サージホッパー内壁への焼結原料の付着を効果的に、しかも安定して防止できることを知見した。
【0013】
本発明に係るサージホッパーへの焼結原料付着防止方法は、上記した知見に基づいてなされたものであり、焼結機のパレット上に装入する加湿混合された焼結原料を貯留するためのサージホッパーにおける最下部両側部分の内壁に前記焼結原料が付着するのを防止する方法であって、ロールフィーダの両側における前記サージホッパーの最下部両側部分と対向する位置に、サージホッパーの内壁に接触するように掻き板を配置し、サージホッパーからの焼結原料切出し時、ロールフィーダの回転によって、掻き板でサージホッパーの最下部両側部分の内壁を擦るものである。
【0014】
上記した本発明に係るサージホッパーへの焼結原料付着防止方法によれば、掻き板がサージホッパーの内壁に接触して回転するので、サージホッパーにおける最下部両側部分の内壁に焼結原料が付着するのを効果的に防止することができる。
【0015】
【実施例】
以下、本発明に係るサージホッパーへの焼結原料付着防止方法を図1に示す一実施例に基づいて説明する。なお、図1中、図3と同一符号は同一部分或いは相当部分を示し、詳細な説明は省略する。
図1は本発明に係るサージホッパーへの焼結原料付着防止方法の説明図で、(a)は一部縦断面して示す側面図、(b)は(a)のA−A断面図である。
【0016】
図1において、11は例えば耐摩耗鋼板製で、高さが200〜400mm、厚さが6〜9mmのリング形状の掻き板であり、ロールフィーダ4の両側におけるサージホッパー1の最下部両側部分に対向する位置に、図示省略したが、例えば断面L字状の取付金具を用いて取付けられ、ロールフィーダ4の回転時、掻き板11の側面でサージホッパー1の内壁を擦るようにしている。
【0017】
このようにロールフィーダ4に掻き板11を取付ければ、サージホッパー1に貯留した焼結原料2を、切出しゲート3の開度調整下においてロールフィーダ4を回転させながら、装入シュート5を介して移動しているパレット6上に切出せば、切出し中は常に掻き板11の側面がサージホッパー1の最下部両側部分における内壁を擦っているので、サージホッパーの前記内壁に焼結原料2が付着することがない。また、付着していた焼結原料があった場合でも効果的に除去することができる。これによって、パレット6への焼結原料2の装入が安定し、幅方向に均一な装入が可能になる。
【0018】
なお、掻き板11の側面に焼結原料2が付着することが考えられるが、このような場合には、図1(b)に示したように、掻き板11の内周側側面と近接する位置に、掻き板クリーナ12を配置しておけば、掻き板11の側面に焼結原料2が付着した場合、この掻き板クリーナ12で付着した焼結原料2を除去することができる。
【0019】
本発明の効果を確認するために、本発明方法を実施して焼結原料を装入した場合と、2時間に1回の間隔で掻き落とし治具を使用した従来方法で焼結原料を装入した場合について、焼結原料に着火後、燃焼前線がパレットに到達する位置FFPと、排ガス温度の最高点BTPの間に位置するウインドボックスNo.19(全ウインドボックス数31個)における排ガス温度を、パレット幅方向に設けた直下温度計によって測定した。
【0020】
なお、使用した焼結原料は、水分が6〜8%のもので、焼結機はパレット幅が3700mmで、能力が37T/24H・m2 のものを使用した。また、ロールフィーダは幅が3810mmで、掻き板は高さが300mm、厚さが9mmの、耐摩耗鋼板製のものを使用した。
【0021】
その結果を図2に示すが、図2(b)に示す従来方法では、付着物除去直後の未付着時(■印)にはパレット幅方向のヒートパターンが山型を示していたのに対して、付着物除去直前の付着原料が成長している場合(△印)は、パレット側壁近傍の両側の温度が上昇していた。これは焼結原料をパレットに装入していた際に、パレット両側に図3(b)に示したような荷切れ、若しくは、焼結原料の切出し量が減少することによる装入密度減によって、局部的に通気性が良くなり、その結果、焼成速度にばらつきが生じてパレットの両側が先行して焼成し、温度が上昇したからである。
【0022】
これに対して、本発明方法を実施した場合には、図2(a)に示したように、パレット幅方向のヒートパターンが安定して山型を示し、ばらつきも少なかった。下記表1に本発明方法を実施した場合と、従来方法による場合の操業結果を示す。
【0023】
【表1】
【0024】
表1より明らかなように、従来方法による場合は、焼成状態がパレットの幅方向でばらついていたので、返鉱が多くコークス原単位も高かったが、本発明方法を実施した場合には、パレットの幅方向のばらつきがなくなったので、返鉱が低減し、コークス原単位も低減した。また、焼成状態の安定により、品質も安定した結果、焼結鉱の冷間強度を示すタンブラー指数TIも改善された。これにより、返鉱割合も低減し、改善された。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るサージホッパーへの焼結原料付着防止方法によれば、サージホッパー内の下部両側部分の内壁に焼結原料が付着するのを効果的に、かつ、安定して防止することができる。したがって、パレットの両側に原料の荷切れや、装入密度減が発生せず、その結果、焼成状態が改善され、コークス原単位が低減し、製品強度が向上して返鉱が減少し、歩留まりが改善される。また、危険性の有るサージホッパーの付着原料除去等の重筋作業も解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るサージホッパーへの焼結原料付着防止方法の説明図で、(a)は一部縦断面して示す側面図、(b)は(a)のA−A断面図である。
【図2】パレット直下位置における排ガス温度の説明図で、(a)は本発明方法を実施した場合、(b)は従来方法による場合、(c)はパレット幅方向における測定位置の説明図である。
【図3】サージホッパーからパレットへの焼結原料の供給状態を説明する図で、(a)は一部縦断面して示す側面図、(b)は(a)のB−B断面図である。
【図4】掻き落とし治具の説明図である。
【符号の説明】
1 サージホッパー
2 焼結原料
4 ロールフィーダ
6 パレット
11 掻き板
Claims (1)
- 焼結機のパレット上に装入する加湿混合された焼結原料を貯留するためのサージホッパーにおける最下部両側部分の内壁に前記焼結原料が付着するのを防止する方法であって、ロールフィーダの両側における前記サージホッパーの最下部両側部分と対向する位置に、サージホッパーの内壁に接触するように掻き板を配置し、サージホッパーからの焼結原料切出し時、ロールフィーダの回転によって、掻き板でサージホッパーの最下部両側部分の内壁を擦ることを特徴とするサージホッパーへの焼結原料付着防止方法。
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- 1998-08-31 JP JP24481298A patent/JP3543631B2/ja not_active Expired - Fee Related
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