JP3542741B2 - 電気車の制御装置及び制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気車の制御装置及び制御方法に係り、特に、回転センサの出力を基に演算される位相角を補正する位相補正部を内蔵した電気車の制御装置及び制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
永久磁石により励磁される同期機を使用する場合には、レゾルバ等の回転センサにより同期機の永久磁石(ロータ)の磁極位置と回転角度を検出し、同期機電流を制御している。しかし、レゾルバ等のセンサやセンサ出力処理回路は誤差、特に、速度に依存した位相誤差を含んでいるため、同期機のロータの位置を正確に検出することは不可能である。
【0003】
このような、回転センサの位相誤差を補正するものとして、特開平10−304676号公報には、電気車の停止信号IGNOFF時に電力変換器用平滑コンデンサを放電する際、回転センサの位相誤差を補正する発明が記載されている。この発明では、同期機停止時にのみ位相補正を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
回転センサの出力は温度変化、経年変化や速度に依存した位相誤差を生ずる。この誤差は、同期機停止時の平滑コンデンサ放電時のみだけでなく、通常の運転時にも影響を及ぼす。同期機停止時にのみ位相補正を行うものでは、回転センサの出力に誤差があると、例えば、回転中トルク指令値がゼロの場合、不要な力行あるいは回生トルクを発生してバッテリーの不要な充放電が生じる。
【0005】
本発明は、同期機の全運転範囲にわたって、回転センサの位相誤差を補正する電気車の制御装置とその制御方法を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の特徴は、同期機と、前記同期機の磁極位置と回転角度を検出する回転センサと、前記同期機を駆動する電力変換器と、該電力変換器を制御する制御装置とを備えた電気車の制御装置であって、前記制御装置が、d軸電流指令とq軸電流指令を発生する電流指令発生部と、dq軸電流指令と同期機電流からのdq軸電流を検出値をもとにdq軸電圧指令値Vd*、Vq*、座標変換処理を行って交流電圧指令値Vu*、Vv*、Vw*を演算するdq軸電流制御部と、前記交流電圧指令値をもとに電力変換器の駆動信号を発生するPWM制御部と、前記回転センサの出力から座標変換処理で使用する位相及び速度を演算する位相演算部及び速度演算部を備えた電気車の制御装置において、前記位相演算部の位相を補正する位相補正部を有し、該位相補正部は、前記回転センサの位相誤差特性に基づいて、前記位相演算部で演算された位相の補正を行なうことにある。
【0007】
本発明の他の特徴は、前記電気車の制御装置において、前記位相補正部は、前記電力変換器の入力電圧VB×電流IBで算出された入力電力状態に基づいて、前記位相演算部で演算された位相の補正を行なうことにある。
【0008】
本発明の他の特徴は、前記電気車の制御装置において、前記位相補正部が、前記電力変換器の入力電圧VB×電流IBで算出した電力変換器の入力電力と、電力変換器と同期機の損失WTに加えてトルク指令τM*×速度ωMから算出した目標出力が等しくなるように補正をすることにある。
【0009】
本発明の他の特徴は、前記電気車の制御装置において、前記位相補正部が、前記電力変換器の入力電圧VB×電流IBで算出した前記電力変換器の入力電力と、トルク指令τM*×速度ωMから算出した目標出力が等しくなるように補正をすることにある。
【0010】
本発明によれば、同期機の全運転範囲にわたって、回転センサの温度変化、経年変化や速度に依存する位相誤差を電力変換器の入力電力情報から随時補正するので、トルク指令値に追従した同期機の制御が可能である。例えば、トルク指令値ゼロ時に、位相誤差による不要な力行あるいは回生トルクを発生してバッテリーの不要な充放電を行うようなことを防止できる。
【0011】
【発明の実施の型態】
以下、本発明に係る電気車の制御装置の一実施例について、図面に基づいて説明する。
【0012】
図1は、本発明の一実施例における電気自動車のシステム構成を示す回路図である。図において、バッテリー10は、キースィッチにより開閉制御されるメインコンタクタ11を介して電力変換器12に接続されている。電力変換器12は、バッテリー10からの直流電流を交流電力に変換して電気車駆動用の永久磁石型同期機13に供給するものである。メインコンタクタ11と電力変換器12の間には、直流電力を平滑化するための電解コンデンサがバッテリー10に並列に接続されている。電力変換器12は複数のスイッチング素子を有しており、これらのスイッチング素子は制御装置20によりオンオフ制御される。
【0013】
力行時及び回生時、トルク指令発生部により、それぞれアクセル開度とモータ回転数(速度)に対応したトルク指令τM*が生成され、このトルク指令τM*が制御装置20に送られる。
【0014】
永久磁石型同期機13の磁極位置及び回転角度はレゾルバ15で、また、同期機電流は電流検出器16で検出され、これらの検出値は制御装置20に送られる。
【0015】
制御装置20は、電流検出器16の各検出値と、トルク指令発生部から送られてきたトルク指令τM*を基に、電力変換器12のスイッチング素子のオンオフを制御するPWM信号を生成する。なお、14は電気自動車の変速機、17はタイヤを示す。また、18、19は、電力変換器12の入力電力状態、すなわち入力電流IBと入力電圧VBを検出するための電流検出器及び電圧検出器である。
【0016】
制御装置20は、d軸電流指令id*とq軸電流指令iq*を発生する電流指令発生部21と、dq軸電流指令と同期機電流からのdq軸電流の検出値をもとにdq軸電圧指令値Vd*、Vq*、座標変換処理を行って交流電圧指令値Vu*、Vv*、Vw*を演算するdq軸電流制御部(dq−ACR)22と、交流電圧指令値をもとに電力変換器の駆動信号を発生するPWM制御部23を備えている。
【0017】
制御装置20は、さらに、レゾルバ15の出力をR/D変換するR/D変換部24と、このR/D変換部24の出力である磁極位置信号U、V、W及び角度信号A、Bから、位相演算により位相θ0を演算する位相演算部25及び速度ωMを演算する速度演算部26を備えている。
【0018】
27は位相補正部であり、位相演算部25で演算された位相θ0を、本発明のレゾルバ15の位相誤差特性に基づいて補正し、dq軸電流制御部22で使用する位相θを出力する。位相補正値演算部28において、上記位相θ0の誤差を補正するための補正値Δθが、電流検出器18及び電圧検出器19により検出された電力変換器12の入力電力状態、及び速度演算部26で演算された速度ωMに基づいて演算される。
【0019】
図2に位相補正値演算部28の詳細構成を示す。280は制御モード選択部、281は予め求められたレゾルバ15やR/D変換部24の位相誤差特性(レゾルバ、R/Dにより図示特性とは異なる場合がある。)であり、横軸が速度ωM、縦軸が誤差Δθ1である。また、282は同期機と電力変換器の全損失マップであり、トルク指令τM*をパラメータとして、横軸が速度ωM、縦軸が全損失WTである。283は補正演算の結果を記録するE2PROMなどのメモリ部、284は入力電圧VB×電流IBの演算を行う乗算器、287は加算器である。285、286、289(A、B、C)はスイッチ部であり、制御モードに応じてり、制御モード選択部280で切替られる。
【0020】
また、300は、トルク指令τM*と速度ωMの乗算から目標出力WT*を算出する目標出力演算部であり、301は加算器である。
【0021】
本実施例の位相補正では、次の3つの制御モードを設定できる。
【0022】
(制御モード1):レゾルバやR/D変換部の位相誤差特性に基つく補正であり、電力変換器の入力電力状態に基づく補正はしない。
【0023】
(制御モード2):電力変換器の入力電力状態に基づく補正であり、前記電力変換器の入力電圧VB×電流IBで算出した電力変換器の入力電力と、電力変換器と同期機の全損失WTに加えてトルク指令τM*×速度ωMから算出した目標出力が等しくなるように補正をする。すなわち、τM*=0のときは、VB×IB=WTということになり、実質軸出力をゼロにするように位相を補正する。この制御モードは力行時に有効である。
【0024】
(制御モード3):電力変換器の入力電力状態に基づく補正であり、電力変換器の入力電圧VB×電流IBの入力電力とトルク指令τM*×速度ωMから算出した目標出力が等しくなるように補正をする。すなわち、τM*=0のときは、VB×IB=0となるように補正する。この制御モードは回生時に有効である。
【0025】
次に、本発明の実施例の動作について説明する。
電流指令発生部21において、トルク分電流に相当するq軸電流の指令値Iq*が、トルク指令値τM*をもとに算出される。一方、d軸電流の指令値Id*は、トルク指令値τM*とレゾルバ15からのパルス信号から速度演算部26で演算した速度ωMをもとに、損失最小となるId*を得るための高効率制御テーブルを参照して算出する。このようにして、制御装置20は、高効率制御に必要な電流指令値Iq*、Id*を算出する。
【0026】
dq軸電流制御部(dq−ACR)22は、電流検出器16で検出した同期機電流の3相交流電流について3相/2相の座標変換して算出したd、q軸電流Id、Iqと指令値Iq*、Id*及び位相θをもとに、比例あるいは比例積分電流制御処理を行い、電圧指令値Vq*、Vd*を算出し、さらに、2相/3相の座標変換して3相交流電圧指令値VU*、VV*、VW*を算出する。PWM制御部23は、この電圧指令値VU*、VV*、VW*から三角波信号の搬送波信号との比較処理を行って、電力変換器12のPWM信号を発生する。このようにして同期機13にPWM制御された電圧を印加することにより、同期機電流を電流指令値Iq*、Id*に制御する。このような処理を行って、同期機13はトルク指令値τM*のトルクで、かつ損失最小の高効率で制御される。
【0027】
同期機の出力トルクは(1)式で示される。
τM=Pn[{E0+(1−ρ)LdId}Iq]……(1)
ただし、Pnは定数、ρはLqとLdの比、E0は誘起電圧である。
【0028】
(1)式において、右辺第1項は同期トルク、第2項はリアクタンストルクと呼ばれており、同期トルク及びリアクタンストルクの和が発生トルクτMである。
【0029】
図3に示すように、R/D変換部からは、磁極位置信号U、V、W及び角度信号A、Bが出力される。磁極位置信号U、V、Wは、同期機の誘起電圧位相に同期している。
【0030】
ところで、レゾルバ15やR/D変換部24に位相誤差が有る場合、R/D変換部24からの出力信号U、V、Wにも、位相誤差(進み:+θR、遅れ:−θR)を生ずる。図4(a)に示した同期機のベクトル図において、+θRの位相誤差があった場合、Id*、Iq*の指令に対して同期機の内部電流がIdM、IqMとなり、出力トルクに誤差が生じる。
【0031】
また、(1)式で示される同期機の出力トルクτMに関して、同期機へのdq軸電流一定とした場合の、進み角βを横軸としたトルク特性を、図4(b)に示す。(1)式のρが1よりも大きい逆突極特性をもつ同期機は進み角βが45度付近で最大トルクを発生するので、通常、この角度以上で同期機は制御される。
【0032】
ここで、トルク指令τM*が0の場合、図4(b)のベクトル図に示すように、同期機は進み角β=90度付近で運転される。もし、レゾルバ15やR/D変換部24に位相誤差が有り位相誤差(θR1=β−θR、θR 2=β+θR)を生じた場合について考えると、θR1の位相誤差があった場合は+τM1の力行トルクを生じる。また、θR 2の位相誤差があった場合は−τM1の回生トルクを生じる。このように、レゾルバ15の出力に位相誤差が有ると、トルク指令τM*が0であるにもかかわらず、+τM1、−τM1の誤差トルクを生じる。特に、進み角β=90度付近は、トルク特性の勾配が急なので、位相誤差の影響が大きくなる。
【0033】
本発明では、電力変換器12の入力電圧VB×電流IBの入力電力状態に基づいて、位相演算部25で演算された位相を補正する位相補正部27及び位相補正値演算部28を有しており、トルク指令値τM*がゼロの時には、不要な力行(+τM1)あるいは回生(−τM1)を発生しバッテリーの不要な充放電を行うことを防止する。
【0034】
まず、(制御モード1)では、位相補正値演算部28のスイッチ部289Bが閉じられ、他のスイッチ部は全て開かれる。速度演算部26で演算された速度ωMと位相誤差特性281に基づいて、誤差Δθ1が求められる。この誤差Δθ1が位相補正値演算部28のΔθとして出力される。
【0035】
従って、図4(a)に示した同期機のベクトル図において、位相誤差が有り、+θRの位相誤差があった場合でも、これに対応したΔθの補正が行なわれ、同期機電流はId*=IdM、Iq*=IqMに制御される。
【0036】
次に、(制御モード2)の場合、前記電力変換器の入力電圧VB×電流IBで算出した入力電力WBと、電力変換器と同期機の全損失WTに目標出力(τM*×ωM)を加えた値が等しくなるように補正をする。全損失WT=電力変換器の損失IWT+同期機の損失MWTであり、IWTは、パワー素子IGBTのON損失+スイッチング損失、MWTは、銅損+鉄損+機械損+漂遊損を含む。
【0037】
制御モード2の場合、スイッチ部285、289Cが閉じられ、他のスイッチ部は全て開かれる。まず、速度ωMをもとに全損失マップ282から、全損失WTと目標出力WT*を加算器301で得た値を、スイッチ部285を介して加算器287に入力される。一方、電力変換器12の入力電圧VB×電流IBの入力電力WBが加算器287に入力され、これら全損失WT+目標出力WT*と入力電力WBの差をもとに、制御補償部288を介して、位相角Δθを出力する。換言すると、全損失WT+目標出力WT*と入力電力WBが等しくなるようにフィードバック制御して、位相角Δθを算出する。例えば、τM*=0の場合には、全損失分WT相当の入力電力を供給することになる。全損失マップ282のWTは予め、トルク指令τM*をパラメータに計算と実験でマッチングしておく。すなわち、実質の軸出力がゼロになるように位相を補正する。
【0038】
また、(制御モード3)の場合、スイッチ部286、289Cが閉じられ、他のスイッチ部は全て開かれる。(制御モード3)において、位相補正値演算部28は、電力変換器12の入力電圧VB×電流IBで算出した入力電力WBとトルク指令τM*×速度ωMで算出した目標出力WT*が等しくなるように、(制御モード2)同様にフィードバック制御して、位相角Δθを算出する。従って、軸出力は目標出力に対して、全損失分WT相当分増減する。しかし、目標出力=0(τM*=0)の場合には、入力電力WB=0とすることができる。
【0039】
VB×IB=WT*=k(τM*×ωM)
WT損失分は、負荷側より供給される。
【0040】
バッテリー10の電圧VBがほぼ一定とみなせる場合は、IBを基に、 入力電力WBを算出しても良い。
【0041】
なお、上記(制御モード2)、(制御モード3)の終了時、あるいは制御装置の停止時、これらの制御で得られた補正値を次回利用するために、スイッチ部289Aを閉じられ、E2PROMに保持する。従って、次の制御の開始に先立って、スイッチ部289Aが閉じられ、前回保持された補正値を読み出し、初期値として利用する。
【0042】
また、本発明の実施例の位相補正演算部28を、同期機を駆動中τM*=0時のみ演算するなど、特定の場合に限定させて動作させても良い。
【0043】
図5は、本発明の他の実施例であり、電気自動車の駆動源として2台の同期機(SM1、SM2)13A、13Bとエンジン(図示略)を備えたハイブリット型の電気自動車に、本発明を適用した例である。制御装置20の位相補正部27、28は、電力変換器12A、12Bに共通に供給される入力電圧VB×電流IBから算出した入力電力WBをもとに位相角を補正する。
【0044】
車速が数10km/hr以上で、同期機(SM1)運転からエンジン単独運転で、かつ、同期機SM2が発電運転をしていないとき、すなわち、トルク指令τM1*=τM2*=0という特定の場合のみ制御モード2あるいは3の制御を行う。この場合、同期機SM1、SM2用の制御装置20の位相を交互に1ステップ、例えば、Δθ0=を0.2度ずつ補正するフィードバック制御を行い、その結果を見ながら最適の補正値を求める。
【0045】
SM2が発電運転中や中高速でのSM1による加速運転時には、位相補正部27、28による補正を行わない。
【0046】
図6は、本発明の他の実施例であり、電気自動車の駆動源として2台の同期機(SM1、SM2)13A、13Bとエンジン(図示略)を備え、油圧制御機構などの補機の駆動源として1台の同期機(SM3)13Cを備えたハイブリット型の電気自動車に、本発明を適用した例である。エンジン単独運転で、同期機による発電はなく、補機の駆動も行っていないとき、τM1*=τM2*=τM3*=0という特定の場合のみ、制御装置20の位相補正部27、28は、電力変換器12の入力電圧VB×電流IBの入力電力状態をもとに位相角を補正する。すなわち、本発明の(制御モード2)あるいは(制御モード3)による位相補正処理を実行する。その場合、図5で説明したように、制御装置20は各同期機(SM1、SM2、SM3)13A〜13C用の電力変換器12A〜12Cの位相を順次、ステップ的に位相補正して、最適値を算出する。
【0047】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、回転センサの温度変化、経年変化や速度に依存した位相誤差を電力変換器の入力電力情報から随時位相補正を行なうので、トルク指令値に追従した同期機制御が可能である。特に、トルク指令値ゼロ時にバッテリーの不要な充放電を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における電気自動車のシステム構成を示す回路図である。
【図2】図1の位相補正値演算部の詳細構成を示す図である。
【図3】R/D変換部の出力特性の説明図である。
【図4】同期機のベクトル図及び同期機のトルク特性を示す図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す図である。
【符号の説明】
10…バッテリー、11…メインコンタクタ、12…電力変換器、13…永久磁石型同期機、15…レゾルバ、18…電流検出器、19…電圧検出器、20…制御装置、25…位相演算部25、26…速度演算部、27…位相補正部、28…位相補正値演算部
Claims (7)
- 同期機と、該同期機の回転子の磁極位置と回転角度を検出する回転センサと、前記同期機の駆動を制御する電力変換器と、該電力変換器を制御するものであって、d軸電流指令とq軸電流指令を発生する電流指令発生部と、dq軸電流指令と同期機電流からのdq軸電流を検出値をもとにdq軸電圧指令値Vd*、Vq*を算出しさらに座標変換処理を行って交流電圧指令値Vu*、Vv*、Vw*を演算するdq軸電流制御部と、前記交流電圧指令値をもとに電力変換器の駆動信号を発生するPWM制御部と、前記回転センサの出力から座標変換処理で使用する位相及び速度を演算する位相演算部及び速度演算部を備えた制御装置とを有する電気車の制御装置において、
前記位相演算部の位相を補正する位相補正部を有し、
該位相補正部は、前記回転センサの位相誤差特性、もしくは前記電力変換器の入力電圧VB×電流IBで算出した入力電力状態の選択に基づいて、前記位相演算部で演算された位相の補正を行なうことを特徴とする電気車の制御装置。 - 請求項1において、前記位相補正部は、前記電力変換器の入力電圧VB×電流IBで算出した電力変換器の入力電力と、電力変換器と同期機の損失WTに加えてトルク指令τM*×速度ωMから算出した目標出力が等しくなるように補正をすることを特徴とする電気車の制御装置。
- 請求項1において、前記位相補正部は、前記電力変換器の入力電圧VB×電流IBで算出した前記電力変換器の入力電力と、トルク指令τM*×速度ωMから算出した目標出力が等しくなるように補正をすることを特徴とする電気車の制御装置。
- 同期機と、該同期機の回転子の磁極位置と回転角度を検出する回転センサと、前記同期機の駆動を制御する電力変換器と、該電力変換器を制御するものであって、d軸電流指令とq軸電流指令を発生する電流指令発生部と、dq軸電流指令と同期機電流からのdq軸電流を検出値をもとにdq軸電圧指令値Vd*、Vq*を算出しさらに座標変換処理を行って交流電圧指令値Vu*、Vv*、Vw*を演算するdq軸電流制御部と、前記交流電圧指令値をもとに電力変換器の駆動信号を発生するPWM制御部と、前記回転センサの出力から座標変換処理で使用する位相及び速度を演算する位相演算部及び速度演算部を備えた制御装置とを有する電気車の制御装置において、
前記位相演算部の位相を補正する位相補正部を有し、
該位相補正部は、前記電力変換器の入力電圧VB×電流IBで算出した入力電力状態に基づいて、前記位相演算部で演算された位相の補正であってトルク指令がゼロのときに、実質軸出力をゼロもしくは入力電力VB×電流IB=0となるように選択して位相の補正を行なうことを特徴とする電気車の制御装置。 - 同期機と、該同期機の回転子の磁極位置と回転角度を検出する回転センサと、前記同期機の駆動を制御する電力変換器と、該電力変換器を制御するものであって、d軸電流指令とq軸電流指令を発生する電流指令発生部と、dq軸電流指令と同期機電流からのdq軸電流を検出値をもとにdq軸電圧指令値Vd*、Vq*を算出しさらに座標変換処理を行って交流電圧指令値Vu*、Vv*、Vw*を演算するdq軸電流制御部と、前記交流電圧指令値をもとに電力変換器の駆動信号を発生するPWM制御部と、前記回転センサの出力から座標変換処理で使用する位相及び速度を演算する位相演算部及び速度演算部を備えた制御装置とを有する電気車の制御装置において、
前記位相演算部の位相を補正する位相補正部を有し、
該位相補正部は、前記回転センサの位相誤差特性に基づいて、前記位相演算部で演算された位相の補正、
前記電力変換器の入力電圧VB×電流IBで算出した電力変換器の入力電力と、電力変換器と同期機の損失WTに加えてトルク指令τM*×速度ωMから算出した目標出力が等しくなるように補正、及び
前記電力変換器の入力電圧VB×電流IBで算出した前記電力変換器の入力電力と、トルク指令τM*×速度ωMから算出した目標出力が等しくなるように補正を、選択的に切換して行うことを特徴とする電気車の制御装置。 - 同期機と、該同期機の回転子の磁極位置と回転角度を検出する回転センサと、前記同期機の駆動を制御する電力変換器と、該電力変換器を制御する制御装置とを備え、前記制御装置は電流指令発生部、dq軸電流制御部、PWM制御部、位相演算部及び速度演算部を有する電気車の制御方法において、
前記電流指令発生部により、d軸電流指令とq軸電流指令を発生し、
前記dq軸電流制御部により、dq軸電流指令と同期機電流からのdq軸電流をもとにdq軸電圧指令値Vd*、Vq*を算出しさらに座標変換処理を行って交流電圧指令値Vu*、Vv*、Vw*を演算し、
前記PWM制御部で、前記交流電圧指令値をもとに電力変換器の駆動信号を発生し、
前記位相演算部及び速度演算部で、前記回転センサの出力から座標変換処理で使用する位相及び速度を演算し、
前記位相演算部の位相補正部において、前記回転センサの位相誤差特性、もしくは前記電力変換器の入力電圧VB×電流IBで算出した入力電力状態の選択に基づいて、前記位相演算部で演算された位相の補正を行なうことを特徴とする電気車の制御方法。 - 車両を駆動する同期機と、該同期機に供給される電力を制御して前記同期機の駆動を制御する電力変換器と、該電力変換器を制御するための駆動信号を発生する制御装置とを備え、前記制御装置は、トルク指令値、前記電力変換器から前記同期機に供給される電流値及び前記同期機に設けられた回転センサの出力を入力とするものであって、
前記駆動信号を発生させるための指令値を、前記トルク指令値及び前記電流値をもとに求められた指令値と、前記同期機に設けられた回転センサの出力から求められた位相とをもとに求めると、共に求めた指令値から前記駆動信号を発生し、発生した全気宇Kどう信号を前記電力変換器に出力するものであり、
さらには、前記同期機に設けられた回転センサの位置誤差特性に基づく位相補正値と前記電力変換器に入力される入力電力の状態に基づく位相補正値のいずれかを、車両の運転状態に応じて選択し、選択された前記位相補正値に基づいて、前記同期機に設けられた回転センサの出力から求められた位相を補正するものであることを特徴とする電気車の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17428299A JP3542741B2 (ja) | 1999-06-21 | 1999-06-21 | 電気車の制御装置及び制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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