JP3542706B2 - 衛生洗浄装置のタンク用水抜栓 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、便器に装着され、タンクに貯めた温水を洗浄用ノズルから噴射する衛生洗浄装置において、床面に最も近接する前記タンクの底部に下向きに設けられたタンク用水抜栓に関する。
ここで便器とは、洋風の腰掛け式便器の他、いわゆる和風両用便器に、後から便座を含む便器部品を設置して、腰掛け式に改造した便器を含むものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の衛生洗浄装置としては、例えば、図15に示すようなものが知られている。衛生洗浄装置1は、便座5や洗浄ノズル2を備えたケーシング本体3の底面側を、便器側の便座後方に取付用プレートやボルト(図示せず)などによって固定する。
【0003】
かかる衛生洗浄装置1において、最も床面に近接する下方に位置する部位は、ケーシング本体3の片側に配設されたタンク4の底部である。このタンク4の底部には、長期間使用しない場合や保守・点検時に、水を抜くための排水口とその水抜栓(図示せず)が設けられている。水抜栓は、タンク4下方へ手を伸ばして簡単に外せるように、ツマミがある頭部側がタンク4下方にある程度突出していた。
【0004】
前記衛生洗浄装置1を、図11に示す洋風の腰掛け式便器Cに装着する場合、床面から便器上面までの高さが相当あるため、床面に対するタンク4底部の位置を気にする必要はない。従って、タンク4の底部に室内用の暖房装置を組み込んで、タンク底部がさらに下方へ嵩張るタイプの装置でも、何ら問題なく設置することが可能であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の衛生洗浄装置1を、図15,16に示すように、和風両用便器Aに腰掛け改造用の便器部品Bを設置したものに装着する場合、床Fにある段部F1との干渉が問題となる。すなわち、タンク4底部に暖房装置を組み込んだタイプでは、タンク底部自体が段部F1にぶつかるので装着することはできない。
【0006】
また、タンク4底部に暖房装置を組み込んでないタイプでも、タンク4底部が段部F1にぶつかることはないが極めて近接するので、タンク4底部より下方に突出した水抜栓の頭部が段部F1に当たってしまう。そのため、例えばタンクの高さを短くしたような特注品でない限り、図15,16に示すような便器部品Bには装着できないという問題があった。
【0007】
このような問題を回避するために、前記タンク4底部の水抜栓を、その下方に延びる頭部を切断したような、全長の短いものとして規格化することも考えられる。しかしそれでは、一般に大多数をしめる洋風の腰掛け式便器で、前記ツマミのある水抜栓でも何ら問題がなかったにも拘わらず、ツマミをなくすことで水抜栓を開けにくくなるという不具合のみ大きくなる。
【0008】
そのため、ツマミのある長い水抜栓と、ツマミのない短い水抜栓とを別々に製品化することも考えられるが、各製品について別々に製造数や製造工程、それに流通過程を管理する必要が生じてしまい、却ってコストが嵩むなどの問題点が発生し、実現は実質的には困難であった。
【0009】
本発明は、以上のような従来技術が有する問題点に着目してなされたもので、衛生洗浄装置の最下端にあるタンク底部より下方にさらに突出する水抜栓の長さを、簡易な構成で調整することができ、タンク底部が便器下方の床面に極めて近接する場合でも、支障なく取り付けることが可能で、コストアップを招くことなく、製品の施工範囲を広げることができる衛生洗浄装置のタンク用水抜栓を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するための本発明の要旨とするところは、以下の各項に存する。
[1]便器に装着され、タンク(20)に貯めた温水を洗浄用ノズル(14)から噴射する衛生洗浄装置(10)において、床面に最も近接する前記タンク(20)の底部(21)に下向きに設けられたタンク用水抜栓(30)であって、前記タンク(20)の底部(21)に開設された排水口(22)を直接閉塞するプラグ部(31)と、該プラグ部(31)の下端側に分離可能に組み合わされ、通常はプラグ部(31)と一体をなすツマミ部(36)とから成ることを特徴とする衛生洗浄装置(10)におけるタンク用水抜栓(30)。
【0011】
[2]前記衛生洗浄装置(10)を便器に装着する際、前記タンク(20)の排水口(22)を閉塞した状態にあるプラグ部(31)の下端側が、組み合わせてある前記ツマミ部(36)の高さ分よりも床面に近接する場合に、前記ツマミ部(36)をプラグ部(31)から外すように設定したことを特徴とする[1]記載の衛生洗浄装置(10)におけるタンク用水抜栓(30)。
【0012】
[3]前記プラグ部(31)とツマミ部(36)とは、それぞれに螺合する取付ネジ(40)を介して一体に組み合わされることを特徴とする[1]または[2]記載の衛生洗浄装置(10)におけるタンク用水抜栓(30)。
【0013】
[4]前記プラグ部(31)とツマミ部(36)との、互いに組み合わされる対接面側の何れか一方に係合突起(39)を設け、何れか他方に、前記係合突起(39)が相対的に回転不能に係合する被係合溝(33)を設け、
前記係合突起(39)と被係合溝(33)とが少なくとも係合している際、前記ツマミ部(36)に対する回転力がプラグ部(31)に伝達されるように構成したことを特徴とする[1],[2]または[3]記載の衛生洗浄装置(10)におけるタンク用水抜栓(30)。
【0014】
[5]前記プラグ部(31)とツマミ部(36)との、互いに組み合わされる対接面側の何れか一方に、軸心を中心とした半径方向に放射状に延びる係合突起(39)を設け、何れか他方に、前記係合突起(39)に対応して、軸心を中心とした半径方向に放射状に延び、前記係合突起(39)が相対的に回転不能に係合する被係合溝(33)を設け、
前記係合突起(39)と被係合溝(33)とが係合している状態で、プラグ部(31)とツマミ部(36)とは、それぞれの軸心を通るように螺合する一本の取付ネジ(40)を介して一体に組み合わされ、
前記取付ネジ(40)を外しても、前記係合突起(39)と被係合溝(33)とが係合していれば、前記ツマミ部(36)に対する回転力がプラグ部(31)に伝達されるように構成したことを特徴とする[1]または[2]記載の衛生洗浄装置(10)におけるタンク用水抜栓(30)。
【0015】
次に、前述した解決手段に基づく作用を説明する。
[1]記載の衛生洗浄装置(10)におけるタンク用水抜栓(30)は、通常、タンク(20)の底部(21)の排水口(22)を直接閉塞するプラグ部(31)に、ツマミ部(36)が一体に組み合わされており、そのまま一部品として扱われる。
【0016】
このように、プラグ部(31)とツマミ部(36)が一体であるとき、タンク用水抜栓(30)の高さに相当する全長は、各部(31,36)を足した長さになり、実際はタンク(20)の底部(21)よりさらに下方にある程度突出することになる。
【0017】
各部(31,36)が一体のタンク用水抜栓(30)を備えた衛生洗浄装置(10)を、洋風トイレと称される腰掛け式便器(C)に装着する場合、床面から便器上面までの高さが相当あるため、衛生洗浄装置(10)の最下端に位置するタンク(20)の底部(21)は床面からは相当離隔する。
【0018】
そのため、タンク(20)底部(21)より、さらに下方にタンク用水抜栓(30)のツマミ部(36)が突出していても、その先端が床面に当たることはない。従って、タンク用水抜栓(30)を、その各部(31,36)が一体に組み合わされた通常の形態のままで、何ら問題なく使用することができる。
【0019】
衛生洗浄装置(10)を長期間使用しない場合や保守・点検時に、タンク用水抜栓(30)の頭側のツマミ部(36)をそのまま廻して、脚側のプラグ部(31)を緩めた排水口(22)より、タンク(20)内の水を簡単に抜き出すことができる。
【0020】
一方、前述の従来技術で示したように、和風両用便器(A)に腰掛け改造用の便器部品(B)を設置したものに、本発明に係る衛生洗浄装置(10)を装着する場合、タンク(20)の底部(21)が段部(F1)にぶつかることはないが極めて近接する。
【0021】
このような場合、すなわち[2]記載のように、衛生洗浄装置(10)を便器に装着する際、前記タンク(20)の排水口(22)を閉塞した状態にあるプラグ部(31)の下端側が、組み合わせてある前記ツマミ部(36)の高さ分よりも床面に近接する場合は、そのままではツマミ部(36)が床面に当たってしまう。
【0022】
そこで、ツマミ部(36)をプラグ部(31)から外して、タンク用水抜栓(30)をプラグ部(31)のみとして使用すれば、タンク用水抜栓(30)が床面にぶつかるのを防ぐことができる。このように、衛生洗浄装置(10)の便器下方の長さを、床面と干渉するような場合だけ、簡単に短く設定し直すことが可能であり、製品の施工範囲を広げることができる。
【0023】
[3]記載のタンク用水抜栓(30)では、前記プラグ部(31)とツマミ部(36)とを、それぞれに螺合する取付ネジ(40)を介して一体に組み合わせる。従って、取付ネジ(40)を外すだけで、タンク用水抜栓(30)のプラグ部(31)からツマミ部(36)を、容易に分離することができる。
【0024】
[4]記載のタンク用水抜栓(30)では、プラグ部(31)からツマミ部(36)を分離している場合でも、前記プラグ部(31)またはツマミ部(36)の一方にある係合突起(39)に、他方にある被係合溝(33)を係合させた状態でツマミ部(36)を廻せば、特別な工具などを用いることなく、プラグ部(31)を緩めて水を抜き出すことができる。
【0025】
具体的には例えば、[5]記載のようにタンク用水抜栓(30)を構成すれば、一本の取付ネジ(40)だけで、プラグ部(31)とツマミ部(36)を互いに相対的に回転不能に一体化させることができる。また、取付ネジ(40)を外しても、互いに放射状の係合突起(39)と被係合溝(33)とを係合させることで、ツマミ部(36)に対する回転力を確実にプラグ部(31)に伝達することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明を代表する一の実施の形態を説明する。
図1〜図14は本発明の一実施の形態を示している。
本実施の形態に係る衛生洗浄装置10は、便器側の便座後方に取付用プレート6やボルト7を介して装着され、タンク20に貯めた温水を洗浄用ノズル14から噴射する製品である。
【0027】
衛生洗浄装置10を装着する便器には、最近では最も普及している図11に示す洋風の腰掛け式便器Cのみならず、図15,16に示すように、和風両用便器Aに便器部品B(商品名:スワレット)を設置して、腰掛け式に改造したものも含まれる。
【0028】
図9〜図11に示すように、衛生洗浄装置10は、各種の関連部品が収められたケーシング本体11を備え、ケーシング本体11の前部上側に、便座12と便蓋13が開閉可能に取り付けられている。また、ケーシング本体11の前部下側には、洗浄ノズル14が前方に延びるよう突設されている。
【0029】
ケーシング本体11の内部には、洗浄用ノズル14から噴射する水量や温度などを制御するためのコントローラ基板や、洗浄用ノズル14の駆動機構、その他に温水供給機構などの各種部品が収められている。また、図1に示すように、ケーシング本体11の片側には、洗浄用ノズル14に供給する温水を蓄えるタンク20が配設されている。
【0030】
タンク20には、該タンク20に供給される水を所定温度まで加温するための熱交換ユニット20aが一体に組み付けられている。タンク20および熱交換ユニット20aは、ケーシング本体11に一体に連結されるタンクカバー11a内に収められている。なお、タンクカバー11aの上面には、各種操作スイッチを備えた操作部15が設けられている。
【0031】
タンク20の底部21(正確にはタンクカバー11aの底面)が、衛生洗浄装置10で床面に最も近接する最下方に位置する部位となる。タンク20の底部21には、長期間使用しない場合や保守・点検時に、水を抜くための排水口22が開設されている。この排水口22を、本発明の根幹を成すタンク用水抜栓30が塞いでいる。なお、タンクカバー11aにも、排水口22に対応する開口部11bが開設されている。
【0032】
また、タンク20の背面側にはバブルユニット(図示せず)が配設されている。このバブルユニットに、タンク20内に水を導入するための給水口25が配設されている。給水口25の先端は、フレキシブルホース26を介して、便器背後に設置されたロータンクDに接続されている。
【0033】
図2および図3に示すように、タンク用水抜栓30は、前記排水口22を直接閉塞するプラグ部31と、該プラグ部31の頭部32(下端側)に分離可能に組み合わされ、通常はプラグ部31と一体をなすツマミ部36とから成る。プラグ部31とツマミ部36とは、それぞれに螺合する一本の取付ネジ40を介して一体に組み合わされている。
【0034】
図4〜図6に示すように、プラグ部31は、通常はツマミ部36が一体に接合する頭部32と、タンク20の排水口22に螺合するネジ山が設けられた脚部34とから成る。頭部32(対接面側)には、軸心を通るネジ孔35Aを中心とした半径方向に、十字形に延びる被係合溝33が設けられている。また、図1に示すように、排水口22の閉塞に際して、脚部34の基端にはOリング状のパッキン41が装着される。
【0035】
図7および図8に示すように、ツマミ部36は、掴みやすいように外径が波形に加工された頭部37、それに脚部38とから成る。脚部38の先端側(対接面側)には、軸心を通るネジ孔35Bを中心とした半径方向に、十字形に延びる係合突起39が設けられている。
【0036】
前記被係合溝33と係合突起39とは、互いに合致し相対的に回転不能に係合するようになっている。通常、プラグ部31とツマミ部36は、それらの被係合溝33と係合突起39とが係合した状態で、連続する2つのネジ孔35A,35Bに螺合した取付ネジ40により一体に組み合わされている。また、取付ネジ40を外しても、前記被係合溝33と係合突起39とが係合していれば、ツマミ部36に対する回転力がプラグ部31に伝達されるように構成されている。
【0037】
また、タンク用水抜栓30の軸心方向に突出する係合突起39を、プラグ部31ではなくツマミ部36の方に設けたことにより、タンク20の排水口22を直接閉塞するプラグ部31の全長は極力抑えられている。具体的には図1において、プラグ部31の頭部32からツマミ部36を仮に外した場合、プラグ部31の頭部32下端は、タンクカバー11aより僅かしか突出しないように設定されている。
【0038】
逆にツマミ部36は、プラグ部31と一体のとき、掴みやすいように、プラグ部31の頭部32の下端よりある程度突出するように設定されている。なお、プラグ部31およびツマミ部36は、それぞれ合成樹脂で一体成形されており、材料削減のための中抜き加工が施されている。
【0039】
次に、タンク用水抜栓30の取り付けを中心に、作用について説明する。
図12に示すように、衛生洗浄装置10におけるタンク用水抜栓30は、通常はプラグ部31にツマミ部36が一体に組み合わされており、一部品として製造されて流通し、また取り扱われる。
【0040】
図2に示すように、プラグ部31とツマミ部36とが一体であるとき、タンク用水抜栓30の高さに相当する全長は、プラグ部31の全長に、該プラグ部31の被係合溝33内に没入する係合突起39の部位を除いたツマミ部36の長さを足したものになる。このタンク用水抜栓30の全長は、プラグ部31でタンク20の排水口22を閉塞した状態でも、ツマミ部36を手で掴みやすいように、該ツマミ部36側がタンク20の底部より下方にある程度突出する長さとなる。
【0041】
図11において、衛生洗浄装置10を、ごく一般的な腰掛け式便器Cに装着する場合、床面から便器上面までの高さが相当あるため、衛生洗浄装置10の最下端に位置するタンク20の底部21、正確に言えばタンクカバー11aの底面は、床面からかなり離隔する。
【0042】
従って、図1に示すように、タンク20の底部21より、さらに下方にタンク用水抜栓30のツマミ部36が突出していても、その先端が床面に当たることはない。そのため、タンク用水抜栓30のプラグ部31に、ツマミ部36が一体に組み合わされた通常の形態のままで、何ら問題なく衛生洗浄装置10を腰掛け式便器Cに装着することができ、使用できる。
【0043】
衛生洗浄装置10を、長期間使用しない場合や保守・点検時には、タンク用水抜栓30の真下に洗面器などの水受けを置いてから、タンク用水抜栓30の下端側に延びたツマミ部36をそのまま廻して、上端側のプラグ部31を緩め、開いた排水口22より、タンク20内の水を簡単に抜き出すことができる。
【0044】
一方、図15および図16に示したように、和風両用便器Aに腰掛け改造用の便器部品Bを設置したものに、衛生洗浄装置10を装着する場合、タンクカバー11aの底面が段部F1上における床面にぶつかることはないが極めて近接する。このように、衛生洗浄装置10を便器A,Bに装着する際、タンク20の排水口22を閉塞した状態にあるプラグ部31の下端側が、組み合わせてあるツマミ部36の長さ(高さ)分よりも床面に近接する場合は、そのままではツマミ部36が床面に当たってしまう。
【0045】
かかる場合だけ、ツマミ部36をプラグ部31から取り外して、タンク用水抜栓30をプラグ部31のみとして使用すれば、タンク用水抜栓30が床面にぶつかるのを防ぐことができる。図13に示すように、ツマミ部36の頭部37から覗かれる取付ネジ40をドライバーで緩めれば、プラグ部31を排水口22側に残したままの状態で、簡単にツマミ部36のみ取り外すことができる。このように、衛生洗浄装置10におけるタンク20下方の長さを、床面と干渉するような場合だけ、簡単に短く設定し直すことが可能であり、製品の施工範囲を広げることができる。
【0046】
次に、タンク20内の水を簡単に抜き出すときには、衛生洗浄装置10の装着時に外したツマミ部36を使用する。図14に示すように、ツマミ部36側にある係合突起39を、プラグ部31側にある被係合溝33に係合させて、そのままツマミ部36を廻せば、特別な工具などを用いることなく、プラグ部31を緩めて水を抜き出すことができる。
【0047】
被係合溝33と係合突起39とは互いに十字形に合致し、ツマミ部36に対する回転力を確実にプラグ部31に伝達することができる。もちろんツマミ部36を廻す際に、該ツマミ部36を取付ネジ40によりプラグ部31に一体化させる必要はない。
【0048】
なお、本発明に係る衛生洗浄装置のタンク用水抜栓は、前述した実施の形態に限定されるものではなく、例えば、プラグ部31側に被係合溝33を設け、ツマミ部36側に係合突起39を設けたが、逆の態様として、プラグ部31側に係合突起39を設け、ツマミ部36側に被係合溝33を設けてもよい。
【0049】
また、被係合溝33と係合突起39の具体的な形状は、図示した十字形に限定されるものではなく、例えば、軸心を中心とした半径方向に、3本あるいは5本以上の突起または溝が放射状に延びるように設定したり、また、単に互いに回転不能に係合するものであればどんな形状に設定してもかまわない。
【0050】
【発明の効果】
本発明に係る衛生洗浄装置のタンク用水抜栓によれば、タンクの底部にある排水口を直接閉塞するプラグ部と、該プラグ部の下端側に分離可能に組み合わされ、通常はプラグ部と一体をなすツマミ部とから成るので、衛生洗浄装置を便器に装着する際に、前記タンク用水抜栓の下端側が、そのままでは床面に当たってしまう場合だけ、下端側にある前記ツマミ部をプラグ部から取り外すことができる。
【0051】
従って、本来は一部品である水抜栓の長さを、短くする必要があるときだけ、簡易な構成で調整することができ、タンク底部が便器下方の床面に極めて近接する場合でも、支障なく取り付けることが可能で、コストアップを招くことなく、製品の施工範囲を広げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る衛生洗浄装置のタンク用水抜栓を、通常の状態のままタンクの底部に取り付けた状態を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る衛生洗浄装置のタンク用水抜栓を、その片側のみ破断して示す正面図である。
【図3】図2のIII線方向から見た、破断してないタンク用水抜栓を示す側面図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る衛生洗浄装置におけるプラグ部を、その片側のみ破断して示す正面図である。
【図5】図4のV線方向から見た、片側のみ破断したプラグ部を示す側面図である。
【図6】図5のVI−VI線断面図である。
【図7】本発明の一実施の形態に係る衛生洗浄装置におけるツマミ部を、その片側のみ破断して示す正面図である。
【図8】図7のVIII線方向から見た、片側のみ破断したツマミ部を示す側面図である。
【図9】本発明の一実施の形態に係る衛生洗浄装置の全体を示す平面図である。
【図10】本発明の一実施の形態に係る衛生洗浄装置の全体を示す側面図である。
【図11】本発明の一実施の形態に係る衛生洗浄装置を、洋風の腰掛け式便器に装着した状態を示す斜視図である。
【図12】本発明の一実施の形態に係る衛生洗浄装置のタンク用水抜栓を、通常の状態のままタンクの底部に取り付けるときの状態を示す斜視図である。
【図13】本発明の一実施の形態に係る衛生洗浄装置におけるツマミ部を、プラグ部から取り外すときの状態を示す斜視図である。
【図14】本発明の一実施の形態に係る衛生洗浄装置におけるツマミ部を使って、プラグ部を緩めるときの状態を示す斜視図である。
【図15】従来の衛生洗浄装置を、和風両用便器に設置してある便器部品に装着しようとする状態を示す斜視図である。
【図16】和風両用便器に設置してある便器部品を示す側面図である。
【符号の説明】
A…和風両用便器
B…便器部品
C…腰掛け式便器
10…衛生洗浄装置
11…ケーシング本体
11a…タンクカバー
14…洗浄用ノズル
20…タンク
20a…熱交換ユニット
22…排水口
25…給水口
30…タンク用水抜栓
31…プラグ部
32…頭部
33…被係合溝
34…脚部
36…ツマミ部
37…頭部
38…脚部
39…係合突起
40…取付ネジ
41…パッキン
Claims (5)
- 便器に装着され、タンクに貯めた温水を洗浄用ノズルから噴射する衛生洗浄装置において、床面に最も近接する前記タンクの底部に下向きに設けられたタンク用水抜栓であって、
前記タンクの底部に開設された排水口を直接閉塞するプラグ部と、該プラグ部の下端側に分離可能に組み合わされ、通常はプラグ部と一体をなすツマミ部とから成ることを特徴とする衛生洗浄装置のタンク用水抜栓。 - 前記衛生洗浄装置を便器に装着する際、前記タンクの排水口を閉塞した状態にあるプラグ部の下端側が、組み合わせてある前記ツマミ部の高さ分よりも床面に近接する場合に、前記ツマミ部をプラグ部から外すように設定したことを特徴とする請求項1記載の衛生洗浄装置のタンク用水抜栓。
- 前記プラグ部とツマミ部とは、それぞれに螺合する取付ネジを介して一体に組み合わされることを特徴とする請求項1または2記載の衛生洗浄装置のタンク用水抜栓。
- 前記プラグ部とツマミ部との、互いに組み合わされる対接面側の何れか一方に係合突起を設け、何れか他方に、前記係合突起が相対的に回転不能に係合する被係合溝を設け、
前記係合突起と被係合溝とが少なくとも係合している際、前記ツマミ部に対する回転力がプラグ部に伝達されるように構成したことを特徴とする請求項1,2または3記載の衛生洗浄装置のタンク用水抜栓。 - 前記プラグ部とツマミ部との、互いに組み合わされる対接面側の何れか一方に、軸心を中心とした半径方向に放射状に延びる係合突起を設け、何れか他方に、前記係合突起に対応して、軸心を中心とした半径方向に放射状に延び、前記係合突起が相対的に回転不能に係合する被係合溝を設け、
前記係合突起と被係合溝とが係合している状態で、プラグ部とツマミ部とは、それぞれの軸心を通るように螺合する一本の取付ネジを介して一体に組み合わされ、
前記取付ネジを外しても、前記係合突起と被係合溝とが係合していれば、前記ツマミ部に対する回転力がプラグ部に伝達されるように構成したことを特徴とする請求項1または2記載の衛生洗浄装置のタンク用水抜栓。
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1997
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