JP3542636B2 - Ccd信号読出し回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、CCD 信号読出し回路、とくに固体撮像装置として用いられるCCD (電荷結合デバイス)の信号読出し回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
CCD 固体撮像装置は、1次元またはマトリツクス状に配置した光ダイオードに1ラインまたは1フィールド分の画素の信号電荷を記憶し、水平走査により画素の電荷を順次にCCD のフローティング・キャパシタに転送する。このキャパシタには、1画素毎にリセットパルスが加えられて既存の電荷をクリアした後に、光ダイオードからの転送電荷を保持し、この電荷はフローティング・ディフュージョン・アンプ(FDA) を通してCCD 信号すなわち映像信号として出力される。この信号には、フローティング・ディフュージョン・アンプのリセットノイズ(kTC ノイズ)、ならびにこのアンプに含まれる半導体デバイスが発生するゆらぎノイズ(1/fノイズ) が含まれている。これらのノイズは、相関二重サンプリング回路(CDS 回路)またはクランプ回路により除去されていた。相関二重サンプリング回路には、たとえば特開平3-229580、実公平3-36138 および実開平4-66880 に記載の信号読出し装置がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
相関二重サンプリング回路では、1画素期間のうち、リセット期間に続くフィードスルー期間の信号レベルをクランプパルスによりクランプし、さらにこれに続く画素信号期間の信号をサンプリングパルスによりサンプルする。このように、信号をクランプしたりサンプリングしたりすると、基本的には、高周波のノイズを含む信号はサンプリングのナイキスト周波数と不整合となり、サンプリング周波数の1/2 以上の帯域にあるノイズが信号に折り返される。相関二重サンプリングを行なう前に帯域を低域に制限すると、折返しノイズは少なくなる。しかし、信号波形がくずれ、相関二重サンプリングによるノイズ抑制効果が低下し、隣接画素の信号の混信、解像度の劣化、混色などの原因となることがあつた。
【0004】
本発明はこのような従来技術の欠点を解消し、折返しノイズの少ない、SN比の良い画像を得るCCD 信号読出し回路を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述の課題を解決するために、CCD から出力される第1の信号を受け、相関二重サンプリングによってリセットノイズの除去された第2の信号を出力し、第1の信号は、複数の画素期間を含み、複数の画素期間のそれぞれは、リセット期間、これに続くフィードスルー期間、およびさらにこれに続く画素信号期間を含むCCD 信号読出し回路は、第1の信号を受け複数の画素期間のそれぞれにおいてフィードスルー信号および画素信号を分離する信号抽出手段と、フィードスルー信号および画素信号をそれぞれ低域濾波する低域濾波手段と、濾波されたフィードスルー信号をサンプルホールドする信号保持手段と、サンプルホールドされた信号から前記濾波された画素信号を減算して第2の信号を出力する差動増幅器手段とを含む。
【0006】
本発明によればまた、CCD 信号読出し回路は、第1の信号を受け複数の画素期間のそれぞれにおいてフィードスルー信号および画素信号を分離する信号抽出手段と、フィードスルー信号および画素信号をそれぞれ低域濾波する低域濾波手段と、濾波されたフィードスルー信号を画素期間まで遅延させる遅延手段と、遅延された信号から前記濾波された画素信号を減算して第2の信号を出力する差動増幅器手段とを含む。
【0007】
さらに本発明によれば、CCD 信号読出し回路は、第1の信号を画素期間まで遅延させる遅延手段と、遅延された信号を受け、複数の画素期間のそれぞれにおいてフィードスルー信号を分離する第1の信号抽出手段と、第1の信号を受け、複数の画素期間のそれぞれにおいて画素信号を分離する第2の信号抽出手段と、分離されたフィードスルー信号および画素信号をそれぞれ低域濾波する低域濾波手段と、濾波されたフィードスルー信号から前記濾波された画素信号を減算して第2の信号を出力する差動増幅器手段とを含む。
【0008】
さらに本発明によるCCD 信号読出し回路は、第1の信号を受け、複数の画素期間のそれぞれにおいてフィードスルー信号および画素信号を分離する信号抽出手段と、フィードスルー信号および画素信号をそれぞれ平均化し、同相化する平均化手段と、平均化手段の出力する信号を減算して第2の信号を出力する差動増幅器手段とを含む。
【0009】
【作用】
本発明によれば、第1の信号からフィードスルー信号と画素信号を信号抽出手段でそれぞれ分離し、これらを低域濾波手段に与えて高周波ノイズを除いた信号とする。次に、信号保持手段、遅延手段または平均化手段によりフィードスルー信号と画素信号を同相化し、両者を差動増幅器手段で減算して第2の信号として出力する。これにより、ノイズが相殺した信号が出力される。
【0010】
【実施例】
次に添付図面を参照して本発明によるCCD 信号読出し回路の実施例を詳細に説明する。図1は、本発明の実施例のCCD 信号読出し回路10のブロック構成を示し、図2には、その動作のタイミングチャートを示す。たとえば固体撮像カメラに適用される2次元の光ダイオードの配列の電荷結合デバイス(CCD) 11は、本実施例では7.16 MHzのクロックタイミングで画素信号100 を出力する固体撮像デバイスである。以下の説明において、信号はその現れる接続線の参照符号で指定する。画素信号100 は、図2からわかるように本実施例では、140 nsの長さの1画素期間500 を有し、これは、リセット期間 502、それに続くフィードスルー期間 504、およびさらにこれに続く画素信号期間506 からなる。リセット成分aに続くフィードスルー信号b、およびこれに続く画素信号cには、50 MHz程度の帯域を有する高周波ノイズnが含まれている。このような画素信号 100は2つのゲート13および14に入力され、両ゲート13および14は、後述のパルス発生回路(PG)12により駆動され、それぞれゲートパルス101 および102 に応動して信号100 よりフィードスルー信号201 と画素信号301 を抽出する信号抽出回路である。パルス発生回路(PG)12は、本装置の各部を動作させるための様々なタイミングパルスを発生するタイミング信号発生回路であり、たとえば、フィードスルー期間 504の信号bおよび画素信号期間 506の信号cに対応して本実施例では20nsの長さのゲートパルス101 および102 をゲート13および14に発生する。
【0011】
ゲート13および14の各出力201 および301 は低域通過フィルタ(LPF) 15および16にそれぞれ接続され、低域通過フィルタ15および16は、例えば14MHzのカットオフ周波数を有し、それぞれフィードスルー信号201 および画像信号301 より高域ノイズを除去した信号202 および302 を出力する低域通過フィルタである。それらの出力202 および302 は相関二重サンプリング(CDS) 回路17に接続されている。
【0012】
相関二重サンプリング回路17は、フィードスルー信号bおよび画素信号cに相関して重畳されている電荷結合デバイス11のリセットノイズおよび1/f ノイズを相殺し、それらの最小化された画像信号304 を出力する回路である。相関二重サンプリング回路17は3つのサンプルホールド回路(SH)18、19および20を有し、サンプルホールド回路18は、低域通過フィルタ15およびパルス発生回路12と接続され、パルス発生回路12からのサンプリングパルス(クランプパルス)103 に応動して信号202 のピーク値を抽出し、これを信号203 として保持する回路である。他のサンプルホールド回路20は、低域通過フィルタ16およびパルス発生回路12と接続され、パルス発生回路12からのサンプリングパルス104 に応動して信号302 のピーク値を抽出し、このピーク値対応の信号303 を保持する回路である。さらに他のサンプルホールド回路19は、サンプルホールド回路18に接続され、パルス発生回路12からのサンプリングパルス 104に応動して信号 203をサンプリングし、これに対応する信号204 を保持する回路である。サンプルホールド回路19および20の各出力 204および 303は差動アンプ21に接続され、差動アンプ21は、信号204 から信号303 を減算し、画像信号304 を出力する演算回路である。
【0013】
動作状態において、電荷結合デバイス11は、7.16MHzのクロックタイミングで画素信号100 を出力する。画素信号100 はゲート13および14に入力され、ゲート13および14は、それぞれパルス発生回路12からのゲートパルス101 および102 に応動して画素信号100 よりフィードスルー信号201 および画素信号301 を抽出する。抽出されたフィードスルー信号201 は、低域通過フィルタ15に入力され、そのカットオフ周波数より高い帯域の高域ノイズを除去されて信号202 としてサンプルホールド回路18に入力される。サンプルホールド回路18は、サンプリングパルス103 で信号202 のピーク値を抽出し、信号203 として保持する。保持された信号 203は、サンプルホールド回路19に入力され、サンプリングパルス 104でサンプリングされてこれに対応する信号204 として保持される。
【0014】
本実施例によれば、入力の画素信号を低域濾波して高周波ノイズを除き、その後、相関二重サンプリング回路17でサンプルホールドする構成をとっている。したがって、高周波ノイズの折り返しによるSN比の低下が少ない。また、ゲート回路13および14によりフィードスルー信号と画素信号を分離してから低域濾波している。したがって、波形のなまりに起因する相関二重サンプリング回路17のノイズ抑制効果の低減がなく、CCD 信号のリセットノイズおよび1/f ノイズが抑制され、SN比のよい画像を得ることができる。
【0015】
一方、ゲート14で抽出された画素信号301 は低域通過フィルタ16に入力されて、そのカットオフ周波数より高い高域ノイズが除去される。高域の除去された信号302 はサンプルホールド回路20に入力され、サンプルホールド回路20は、サンプリングパルス104 により信号302 のピーク値対応の信号303 を保持する。こうしてサンプルホールド回路19および20にそれぞれ保持された信号 204および 303は差動アンプ21に入力され、差動アンプ21は、前者の信号204 から後者の信号303 を減算し、画像信号304 を出力する。これによって画像信号304 は、フィードスルー信号bおよび画素信号cに相関して重畳されている電荷結合デバイス11のリセットノイズおよび1/f ノイズが相殺された信号となる。とくに、サンプルホールドの際、発生するサンプリングノイズ(クロックノイズ)は、差動増幅器21の減算によって相殺される。
【0016】
本発明によるCCD 信号読出し回路の他の実施例を図3に示す。同図の実施例によるCCD 信号読出し回路23は、図1に示す実施例の回路10に対して、サンプルホールド回路18に代って遅延(DL)回路24を設けた点が相違する。以降の図において、同様の構成要素は同じ参照番号で示す。また、図4には、本発明によるCCD 信号読出し回路のさらに他の実施例を示す。この実施例の回路26は、図3の実施例の回路23における遅延回路24が電荷結合デバイス11の出力 100とゲート13との間に設けられている点が図3の回路23と相違する。両図の実施例において、遅延回路24および27は、図5からわかるように、CCD 信号100 のフィードスルー信号bを遅延し、これを画素信号cと同相にして差動アンプ21に送り、これによって相関ノイズを相殺するものである。
【0017】
これらの実施例によれば、入力の画素信号を低域濾波して高周波ノイズを除き、その後、サンプリング回路19および20でサンプルホールドする構成をとっている。したがって、高周波ノイズの折り返しによるSN比の低下が少ない。また、ゲート回路13および14によりフィードスルー信号と画素信号を分離してから低域濾波している。したがって、波形のなまりに起因する相関二重サンプリング回路17のノイズ抑制効果の低減がなく、CCD 信号のリセットノイズおよび1/f ノイズが抑制され、SN比のよい画像を得ることができる。
【0018】
本発明によるCCD 信号読出し回路のさらに他の実施例を図6に示す。同図に示すCCD 信号読出し回路29は、前述の実施例の回路10におけるサンプルホールド回路18に代わり、ピーク検出回路(PD)30を低域フィルタ15の出力 202に、また他のピーク検出回路31を低域フィルタ16の出力 302に、それぞれ設けたのものである。一方のピーク検出回路30は、図7のタイムチャートに示すように、低域フィルタ15から出力されるフィードスルー信号bを掃引波形206 に変換する回路である。他方のピーク検出回路31は、低域フィルタ16から出力される画素信号cを掃引波形306 (図7)に変換する回路である。これらの掃引波形 206および 306は、図7からわかるように、それぞれ入力信号 202および 302のピークに追随し、その後、緩やかに減衰する波形である。これによって、低域フィルタ16から出力される画素信号cの実質的なピーク値またはそれに対応した信号を得ることができる。このような波形操作を本明細書では、「平均化」と称し、またそのような波形を「掃引波形」と称する。両回路30および31の後段にそれぞれある2つのサンプルホールド回路19および20は、それぞれ掃引波形 206および 306をパルス104 に応動して同時にサンプリングし、それらに保持する。
【0019】
図9および図10に、ピーク検出回路30および31に適用される回路の一例を示す。図9に示す回路は、入力(IN)信号202 または302 が入力されてこれを増幅するトランジスタQ1を有し、そのエミッタ 520が出力(OUT) 端子 206または 306に接続される。エミッタ 520にはまた、定電流回路IおよびコンデンサCが接続されている。また図10に示す回路は、入力信号202 または302 が入力されてこれを差動増幅する差動増幅器 530を有し、その出力 532がダイオードDを介して出力(O端子 206または 306に接続される。差動増幅器 530の出力 532はまた、ダイオードDを介して定電流回路IおよびコンデンサCに接続されるとともに、差動増幅器 530の反転入力(-) にも接続されている。図9に示すピーク検出回路30または31は、入力信号INをトランジスタQ1で増幅し、これによってコンデンサCが急速に充電される。入力信号INの波高値が減少するにつれコンデンサCが徐々に放電し、一定の傾斜の掃引波形206 または306 を出力OUT に出力する。図10に示すピーク検出回路30または31は、増幅器 530で入力信号INを増幅してコンデンサCを急速に充電する。その他の点は、図9に示す回路と同じである。
【0020】
これらの動作の詳細を図8のタイムチャートに示す。同図において、図7に示した入力信号201 および301 のパルス幅TWが互いに同じなら、それらの各ピーク値VFP およびVSP は、式(1) に示すように入力信号INの波高値VFおよびVSの平均値(〜で示す)に比例するから、それぞれ電荷結合デバイス11の出力信号bおよびcと等価である。実際にサンプルホールドされる時点では、ピーク値よりそれぞれΔVFおよびΔVSだけ低下する。
【0021】
【数1】
Figure 0003542636
式(1) より差動アンプ21の出力308 における電圧Voutは、式(2) のようになる。
【0022】
【数2】
Figure 0003542636
式(2) における (ΔVF -ΔVS) は一定値であるから、出力電圧Voutは、入力信号INの波高値VFおよびVSの平均値の差に比例することになる。したがって、図6に示す実施例の回路29は、図1の実施例回路10と同様に、フィードスルー信号bと画素信号cの差分を出力 308に出力する。
【0023】
図11には、本発明によるCCD 信号読出し回路のさらに他の実施例回路33を示す。この回路33は、図6の回路29における低域フィルタ15および16、ならびにピーク検出回路30および31に代わり、平均値検出回路(MD)34および35が配設されている。平均値検出回路34および35は、図12に機能ブロックで示す回路例のように、入力電圧201 または301 を電流に変換する変換器 540、リミッタ40およびコンデンサC1を有し、これにより入力電圧201 または301 を積分し、一定傾斜の掃引信号に変換する回路である。図15および図17に、このようなリミッタ付き積分回路の具体例を示す。
【0024】
図15に示す回路では、トランジスタQ2およびQ3を含む回路が電圧電流変換回路540 を構成し、その出力側にリミッタ40が配設されている。リミッタ40は、コンデンサC1の充電開始電圧を所定の値にする回路である。この具体的回路において、定電流回路37、38および39の電流をそれぞれI1、I1およびI2とする。また、定電流回路39の電流I2はI2=I1+I0とする。図16のタイムチャートを参照すると、期間t1において入力電圧VSはコンデンサC1を電流IC1=VS/R-I0 で充電する。コンデンサC1は、期間t2で放電し、その放電電流はIC1=-I0 となる。期間t3で、リミッタ40がオンして一定電圧V0を保持する。
【0025】
図11に示すCCD 信号読出し回路33のタイムチャートを図13に示す。これからわかるように、フィードスルー信号bおよび画素信号cは、それぞれ平均値検出回路34および35により掃引信号210 および310 に変換され、サンプリングパルス 104に応動してサンプルホールド回路19および20にて同時にサンプルホールドされる。サンプルホールド回路19および20の出力 207および 307の間の差分が差動アンプ21の出力 308から出力される。図14の詳細なタイムチャートを参照すると、式(3) のようになる。
【0026】
【数3】
Figure 0003542636
ただしk およびK は定数である。
【0027】
サンプリング時点での各電位VFS およびVSS は、
VFS=VF0+VFP-ΔVa ΔVa=I0Ta/c
VSS=VS0+VSP-ΔVb ΔVb=I0Tb/c
ただしΔVaおよびΔVbは一定値である。そこで、差動アンプ21の出力308 の出力電圧Voutは、式(4) のようになる。
【0028】
【数4】
Figure 0003542636
ただし、A=VF0-VS0-ΔVa+ ΔVbは一定値である。図6に示す実施例の回路29と同様に、図11に示すCCD 信号読出し回路33の差動アンプ21の出力308 の出力電圧は式(5) に示すようになる。
【0029】
【数5】
Figure 0003542636
図17に示す平均値検出回路34および35の具体例も同様である。
【0030】
本発明によるCCD 信号読出し回路のさらに他の実施例の回路40を部分的に図18に示す。同図に示されていない部分は、前述した他の実施例と同じ構成でよい。この回路40は、図11に示す回路33において、平均値検出回路34の出力 210にサンプルホールド回路18を設け、その出力 211をサンプルホールド回路19に接続したものである。サンプルホールド回路19には、パルス発生回路12からクランプパルス 103が供給される。この場合、平均値検出回路34および35は、低域フィルタおよびピーク値検出回路を含む構成でもよい。
【0031】
電荷結合デバイス11は、カラー撮像デバイスの場合、3原色フィルタを有するが、この3原色信号R、GおよびBに対応して図11のCCD 信号読出し回路33を3組設けてもよい。その構成例を図19に示す。この構成例では、各読出し回路33にあるゲート12および14が電荷結合デバイス11からの3原色信号R、GおよびBの読出しタイミングに同期して付勢され、それぞれの出力 308にリセットノイズおよび1/f ノイズの抑制された原色信号が出力される。
【0032】
図20は、同じく電荷結合デバイス11がカラー撮像デバイスの場合、ゲート13および14と低域フィルタ15および16とが3原色信号、たとえばR、GおよびB、に共通に設けられ、3組のサンプルホールド回路50が3原色信号R、GおよびBのそれぞれに専用に設けられている回路構成例である。この回路例では、各サンプルホールド回路50に含まれているサンプルホールド回路19および20が対応する3原色信号R、GおよびBのタイミングで駆動されることによって、それぞれの出力 308にリセットノイズおよび1/f ノイズの抑制された原色信号が出力される。
【0033】
これらの実施例によれば、入力の画素信号を低域濾波または積分して後、サンプルホールドする構成をとっている。したがって、高周波ノイズの折り返しによるSN比の低下が少ない。また、ゲート回路13および14によりフィードスルー信号と画素信号を分離してから低域濾波または積分している。したがって、波形のなまりに起因する相関二重サンプリングのノイズ抑制効果の低減がない。さらに、ピーク検出または積分を用いる場合は、サンプリングのタイミング精度が大幅に緩和される。また、ピーク検出または積分されたフィードスルー信号および画素信号は、同じタイミングでサンプルホールドすることも可能であり、これにより回路構成が簡略になる。
【0034】
【発明の効果】
このように本発明によれば、フィードスルー信号と画素信号を分離し、低域濾波して高周波ノイズを除き、相関二重サンプリング回路でサンプリングする構成をとっている。したがって、折り返しノイズがなく、しかも相関二重サンプリング回路のノイズ抑制効果を低減することなく、CCD 信号のリセットノイズおよび1/f ノイズを抑制し、SN比のよい画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるCCD 信号読出し回路の実施例を示すブロック図である。
【図2】図1に示す実施例の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図3】本発明によるCCD 信号読出し回路の他の実施例を示すブロック図である。
【図4】本発明によるCCD 信号読出し回路のさらに他の実施例を示すブロック図である。
【図5】図3および図4に示す実施例の動作を説明するための波形図である。
【図6】本発明によるCCD 信号読出し回路のさらに他の実施例を示すブロック図である。
【図7】図6に示す実施例の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図8】図6に示す実施例の動作を説明するための波形図である。
【図9】図6に示す実施例におけるピーク検出回路の例を示す機能回路図である。
【図10】図6に示す実施例におけるピーク検出回路の他の例を示す機能回路図である。
【図11】本発明によるCCD 信号読出し回路のさらに他の実施例を示すブロック図である。
【図12】図11に示す実施例における平均値検出回路の機能構成を示す説明図である。
【図13】図11に示す実施例の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図14】図11に示す実施例の動作を説明するための波形図である。
【図15】図12に示すリミッタ付き積分回路の例を示す回路図である。
【図16】図15に示す回路の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図17】図12に示すリミッタ付き積分回路の他の例を示す回路図である。
【図18】本発明によるCCD 信号読出し回路のさらに他の実施例を部分的に示すブロック図である。
【図19】本発明によるCCD 信号読出し回路をカラー撮像デバイスの回路に適用した例を示すブロック図である。
【図20】本発明によるCCD 信号読出し回路をカラー撮像デバイスの回路に適用した他の例を示すブロック図である。
【符号の説明】
10、23、26、33、40 CCD 信号読出し回路
11 電荷結合デバイス
12 パルス発生回路
13、14 ゲート
15、16 低域通過フィルタ
17 相関二重サンプリング回路
18〜20、50 サンプルホールド回路
21 差動アンプ
24、27 遅延回路
30、31 ピーク検出回路
34、35 平均値検出回路
37、38、39 定電流回路
40 リミッタ

Claims (7)

  1. 電荷結合デバイス(CCD) から出力される第1の信号を受け、相関二重サンプリングによってリセットノイズの除去された第2の信号を出力し、第1の信号は、複数の画素期間を含み、該複数の画素期間のそれぞれは、リセット期間、該リセット期間に続くフィードスルー期間、および該フィードスルー期間に続く画素信号期間を含むCCD 信号読出し回路において、該回路は、
    第1の信号を受け、前記複数の画素期間のそれぞれにおいてフィードスルー信号および画素信号を分離する信号抽出手段と、
    該フィードスルー信号および画素信号をそれぞれ低域濾波する低域濾波手段と、
    該濾波されたフィードスルー信号をサンプルホールドする信号保持手段と、
    該サンプルホールドされた信号から前記濾波された画素信号を減算して第2の信号を出力する差動増幅器手段とを含むことを特徴とするCCD 信号読出し回路。
  2. CCD から出力される第1の信号を受け、相関二重サンプリングによってリセットノイズの除去された第2の信号を出力し、第1の信号は、複数の画素期間を含み、該複数の画素期間のそれぞれは、リセット期間、該リセット期間に続くフィードスルー期間、および該フィードスルー期間に続く画素信号期間を含むCCD 信号読出し回路において、該回路は、
    第1の信号を受け、前記複数の画素期間のそれぞれにおいてフィードスルー信号および画素信号を分離する信号抽出手段と、
    該フィードスルー信号および画素信号をそれぞれ低域濾波する低域濾波手段と、
    該濾波されたフィードスルー信号を前記画素期間まで遅延させる遅延手段と、
    該遅延された信号から前記濾波された画素信号を減算して第2の信号を出力する差動増幅器手段とを含むことを特徴とするCCD 信号読出し回路。
  3. CCD から出力される第1の信号を受け、相関二重サンプリングによってリセットノイズの除去された第2の信号を出力し、第1の信号は、複数の画素期間を含み、該複数の画素期間のそれぞれは、リセット期間、該リセット期間に続くフィードスルー期間、および該フィードスルー期間に続く画素信号期間を含むCCD 信号読出し回路において、該回路は、
    第1の信号を前記画素期間まで遅延させる遅延手段と、
    該遅延された信号を受け、前記複数の画素期間のそれぞれにおいてフィードスルー信号を分離する第1の信号抽出手段と、
    第1の信号を受け、前記複数の画素期間のそれぞれにおいて画素信号を分離する第2の信号抽出手段と、
    前記分離されたフィードスルー信号および画素信号をそれぞれ低域濾波する低域濾波手段と、
    該濾波されたフィードスルー信号から該濾波された画素信号を減算して第2の信号を出力する差動増幅器手段とを含むことを特徴とするCCD 信号読出し回路。
  4. CCD から出力される第1の信号を受け、相関二重サンプリングによってリセットノイズの除去された第2の信号を出力し、第1の信号は、複数の画素期間を含み、該複数の画素期間のそれぞれは、リセット期間、該リセット期間に続くフィードスルー期間、および該フィードスルー期間に続く画素信号期間を含むCCD 信号読出し回路において、該回路は、
    第1の信号を受け、前記複数の画素期間のそれぞれにおいてフィードスルー信号および画素信号を分離する信号抽出手段と、
    該フィードスルー信号および画素信号をそれぞれ平均化し、同相化する平均化手段と、
    該平均化手段の出力する信号を減算して第2の信号を出力する差動増幅器手段とを含むことを特徴とするCCD 信号読出し回路。
  5. 請求項4に記載の回路において、前記平均化手段は、
    前記抽出されたフィードスルー信号および画素信号をそれぞれ低域濾波する低域濾波手段と、
    該濾波されたフィードスルー信号および画素信号の実質的なピーク値を検出するピーク検出手段とを含むことを特徴とするCCD 信号読出し回路。
  6. 請求項4に記載の回路において、前記平均化手段は、前記抽出されたフィードスルー信号および画素信号を積分する積分手段を含むことを特徴とするCCD 信号読出し回路。
  7. 請求項1ないし4のいずれかに記載の回路において、前記CCD は、複数の色信号を生成するカラー撮像デバイスであり、該CCD 信号読出し回路が前記複数の色信号のそれぞれについて配設されていることを特徴とするCCD 信号読出し回路。
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