JP3542154B2 - 固体撮像素子 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、カメラ等に用いられる固体撮像素子に関し、特に、不要な背景光を除去可能な固体撮像素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、カメラのオート・フォーカス(AF)には、大別してパッシブ方式とアクティブ方式があり、前者は被写体を2つのレンズ(セパレータ・レンズ)を通し2像に分割し、その分割2像の間隔より被写体までの距離を測定するものであり、後者はカメラ本体からLED等で投光を行い、その反射光の位置を検出して測距するものである。そして前者は被写体が暗い場合や、コントラストが低い場合に測距精度が低下するという問題があり、また後者はLEDからの投光に対して、背景が明るい場合にLEDからの投光が検出できないという問題があり、両者とも被写体により、得意・不得意の領域を有している。
【0003】
このような問題点がある中で、アクティブ式AF用のセンサで、背景光を除去しAF可能な範囲を広げることのできるラインセンサが、特開昭64−18255号公報に開示されている。図16に上記公報開示のラインセンサの一画素の構成を示し、図17にアクティブ式AFモジュールの構成を示す。図16に示す検出セル101 では、MOSトランジスタFT6のドレインDにはpチャンネル型のMOSトランジスタFT10が接続されている。MOSトランジスタFT10のソースS10は基準電位Vref に保持され、ゲートG10には容量素子107 が接続されている。またMOSトランジスタFT10のゲートG10とドレインD10との間にはnチャンネル型のMOSトランジスタFT11が接続されている。MOSトランジスタFT11はゲートG11にスイッチ信号SWが加わることで、MOSトランジスタFT10のゲートG10とドレインD10とを導通させたり遮断したりするようになっている。
【0004】
このような構成の検出セル101 を備えた固体撮像素子を、図17の受光素子124 に用いる場合には、被写体122 の測距を行うのに先立ち、信号光以外の光、すなわち背景光によってフォトダイオード102 で発生する光電流ISH0 分の電荷を容量素子107 に記憶するようになっている。すなわち測距を行うのに先立ち、情報蓄積信号DTを出力せず、フォトダイオード102 と容量素子105 とを切り離しておく。更にスイッチング素子FT3のゲートGにリセット信号RSTを加えて容量素子105 の端子電圧値Vを基準電位Vref に初期設定する。また赤外発光ダイオードの光源120 を駆動せず、信号光をフォトダイオード102 に入射させずに、フォトダイオード102 には背景光だけが加わるようにし、更にスイッチ信号SWをハイレベルにしてMOSトランジスタFT11をONにしておく。このような状態では、MOSトランジスタFT10は所定の抵抗値をもつ負荷として機能し、背景光によりフォトダイオード102 で発生する光電流ISH0 は基準電位Vref から供給されて、MOSトランジスタFT10,トランジスタFT6を介してフォトダイオード102 に流れる。なおこのときフォトダイオード102 と容量素子105 とは切り離されているので、容量素子105 の端子電圧値は初期設定された基準電位Vref となっている。また容量素子107 の端子電圧値は、背景光による光電流ISH0 が流れることにより、負荷として機能するMOSトランジスタFT10の抵抗分だけ基準電位Vref よりも降下した電位となる。すなわち容量素子107 には、背景光による光電流ISH0 に対応した電荷が蓄積される。
【0005】
容量素子107 に蓄積される電荷量が飽和状態となったときには、蓄積された電荷量は、背景光による光電流ISH0 に対応したものとなっているので、このときにスイッチ信号SWをロウレベルにしてMOSトランジスタFT11をOFFにして、背景光による光電流ISH0 により蓄積された電荷を容量素子107 に記憶させることができる。すなわちMOSトランジスタFT10のゲートG10の電圧として背景光による光電流ISH0 を記憶させることができる。
【0006】
この状態で容量素子105 への信号光、すなわち画素情報の情報蓄積を開始することができる。すなわち、光源120 を駆動して信号光をフォトダイオード102 に入射させると同時に、情報蓄積信号DTをスイッチング素子FT1のゲートGに加えてスイッチング素子FT1をONにし、容量素子105 とフォトダイオード102 とを導通状態にする。
【0007】
フォトダイオード102 には、信号光に重畳した形で背景光が入射するが、背景光による光電流ISH0 は、MOSトランジスタFT10のゲートG10に記憶された電圧に基づいて流れるので、容量素子105 からのフォトダイオード102 に流れる電流は、信号光による光電流ISH′だけとなる。これにより容量素子105 の端子電圧値Vは、信号光による光電流ISH′だけに基づいて初期値Vref から降下し、信号光の強度だけに対応したものとなり、背景光の影響をなくすことができる。このようにして蓄積された容量素子105 の端子電圧値Vは、前述のように、トランジスタFT4と定電流原103 とで構成される電流増幅回路、すなわちソースフォロワ回路とスイッチング素子FT5を介してビデオライン104 に読み出される。
【0008】
このような検出セルを、一次元又は二次元状に配列することによってラインセンサ又はエリアセンサを構成するものであるが、この公報記載のラインセンサを要約すると、MOSトランジスタFT10,FT11,容量素子107 で構成される電流記憶回路を追加し、背景光をこの電流記憶回路により除去し、光源から発した投光に対する光電荷のみを、容量素子105 に蓄積し読み出すことによって、背景光の影響を低減させるようにしたものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図16に示した従来提案のセンサには次に述べる不具合がある。すなわち、MOSトランジスタFT6のゲート・ソース電圧をVGS6 、MOSトランジスタFT0のゲート・ソース電圧をVGS0 とすると、情報蓄積信号DTがOFFすなわち容量素子107 に背景光を記憶させる時は、フォトダイオード102 の印加電圧VPDは次式(1)のようになる。
PD=V−VGS6 (ISH0 ) ・・・・・(1)
このときMOSトランジスタFT0はOFF状態なので、VPDはISH0 に対応した電圧がかかることになる。次にDTがONとなった状態を考える。このときVPDは次式(2)で表される。
PD=V−VGS6 (ISH0
PD=V−VGS0 (ISH′) ・・・・・(2)
【0010】
このように、VPDはゲート接地型の2つのMOSトランジスタFT6とFT0の両者の影響を受けて電位が決まり、VGS6 =VGS0 となるように帰還がかかる。例えばMOSトランジスタFT0とFT6のトランジスタ寸法が同一で、ISH0 >ISH′のときは、MOSトランジスタFT6のドレイン電圧が上昇し、MOSトランジスタFT10のソース・ドレイン間電圧が低くなり、電流記憶回路から流れ出す電流ISH0 が記憶した値より小さくなる。その分MOSトランジスタFT0を介して流れる電流が大きくなり、結局はISH0 =ISH′となるような形で帰還がかかるため、容量素子105 に蓄積される電荷は、背景光以外の影響を含んでしまう。すなわち、図16に示した構成の従来提案のラインセンサでは大幅な改善は望めないという問題点がある。
【0011】
本発明は、従来提案のラインセンサの上記問題点を解消するためになされたもので、背景光を精度良く除去し光源からの投光に対する出力を得ることが可能な固体撮像素子を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段及び作用】
上記問題点を解決するため、本発明は、一端が電源に接続されたフォトダイオードと、ソースがフォトダイオードの他端に、ドレインがフォトダイオードで発生した電荷を蓄積する蓄積容量素子に接続された転送用トランジスタと、入力がフォトダイオードの他端に、出力が転送用トランジスタのゲートに接続された反転回路と、転送用トランジスタのドレインに蓄積容量素子と並列に接続され、転送用トランジスタを介して流れ出す電流に対応した電流を保持可能な電流記憶回路とを有する検出セルで固体撮像素子を構成するものである。
【0013】
このように構成した固体撮像素子の検出セルにおいては、電流記憶回路で背景光による光電流を記憶して除去し、光源から発した投光の反射光による光電流のみを容量素子に蓄積することができ、したがって背景光を精度良く除去し、投光による反射光のみを検出することが可能となる。
【0014】
【実施例】
次に実施例について説明する。図1は、本発明に係る固体撮像素子の基本的な第1実施例の1画素部分を示す回路構成図である。図1において、1は転送用トランジスタで、ソースをカソードが電源V DD に接続されたフォトダイオード2のアノードに、ドレインを蓄積容量素子5に接続している。この転送用トランジスタ1のゲートには、ソース接地型増幅トランジスタ10と、その負荷として動作する、ゲートに固定電位VBIAS1 が接続された負荷用トランジスタ11とにより構成された、反転回路12の出力が接続されている。また反転回路12の入力、すなわちソース接地型pMOSトランジスタ10のゲートはフォトダイオード2のアノードに接続されている。この反転回路12と転送用トランジスタ1は、帰還ループを形成しており、フォトダイオード2は実質的に低インピーダンス状態が保たれるため、フォトダイオード2の電位は一定バイアスとなっており、フォトダイオード2で発生した光電荷は、その大きさに関係なく定常的に転送用トランジスタ1を介して蓄積容量素子5に流れる。
【0015】
そこで蓄積容量素子5と並列に、電流記憶用トランジスタ6と、電流記憶容量素子7と、ゲートに記憶する電流のサンプリング及びホールドを制御するための制御パルスφMCが印加されたスイッチングトランジスタ8とにより構成された電流記憶回路13を接続する。この電流記憶回路13は、次のように動作する。φMC=“H”、すなわちスイッチングトランジスタ8がONのときは、ノードN1に流れる電流と電流記憶用トランジスタ6のソース・ドレイン間に流れる電流が等しくなるように、電流記憶用トランジスタ6のソース・ゲート間に接続された電流記憶容量素子7の電圧に帰還がかかる。その状態でφMC=“L”、すなわちスイッチングトランジスタ8をOFFすると、電流記憶容量素子7の電圧は保持されるため、記憶した電流Iは、電流記憶用トランジスタ6を介して流れ続ける。
【0016】
以上で述べた基本的な構成に、蓄積容量素子5に蓄積した信号電荷を、各画素の出力信号を読み出すためのビデオライン4に選択的に出力するための、シフトレジスタ3等にゲートが接続された選択用トランジスタ9を設けて画素を構成している。そして、このような構成の画素を一次元又は二次元状に配列して、固体撮像素子が構成されるようになっている。
【0017】
次にこのように構成された固体撮像素子の動作について説明する。この固体撮像素子の画素は、次のように動作させて、背景光を除去しながら、光源からの投光を読み出すようになっている。まず、光源を投光しない状態で、φMCをONすると、フォトダイオード2で発生した光電流IPDは、全て電流記憶用トランジスタ6に流れ、IPD=Iとなる。このとき、ノードN1、すなわち蓄積容量素子5の電位は、Iに対応した電流記憶用トランジスタ6のソース・ゲート間電圧VGSとなる。その後、スイッチングトランジスタ8をONからOFF状態とする。トランジスタ8のフィード・スルー電荷を無視すれば、この状態でもIPD=Iとなり、ノードN1はフローティング状態で、電位はVGSに保たれる。この状態で、光源からの投光を行うと、反射光を受けた画素のフォトダイオード電流は、投光成分が加わり、IPD+IPD′となる。すると、蓄積容量素子5にはIPD′の電流分に対応した電荷のみが蓄積される。投光終了後に、この蓄積容量素子5の電荷を、シフトレジスタ3を走査させ、選択用トランジスタ9を介して、ビデオライン4より読み出す。このようにして、全画素の出力を検出することにより、投光した反射光の位置を知ることができる。
【0018】
このとき、背景光が一様にフラットならば、正確に投光に対する信号を検出できる。また背景光にコントラストがあったとしても、電流記憶用トランジスタ6がサブスレッショルド領域で動作しているならば、Iに対しVGSは対数的な変化であり、光量が10:1程度変わった場合でも、VGSは約100 mV程度しか変化しない。この程度の誤差が問題ない場合は、図1に示した構成のまま使用できる。また、この誤差を極力減らしたい場合は、ノードN1に一端を基準電圧に接続したリセット用トランジスタを追加して、φMCをOFFとした後、リセット用トランジスタをONしてノードN1の電位を基準電圧としてから、リセット用トランジスタをOFFし、その後に投光すれば良い。
【0019】
このように図1に示した実施例においては、フォトダイオード2は転送用トランジスタ1と反転回路12により、常に低インピーダンスに保たれて、フォトダイオード電流IPDはノードN1に流れる。ここで、電流記憶回路13のサンプリング時、つまりトランジスタ8をONしたときのみ、このノードN1はゲート・ドレインが短絡された電流記憶用トランジスタ6により低インピーダンスとなり、電位がリセットされ、トランジスタ8がOFFするとフローティング状態となり、IPDとIの差分が蓄積容量素子5に蓄積される。このように、すべてのノードは一意に電位が決まるため、従来例のMOSトランジスタFT0とFT6の低インピーダンスによる電位の引き合いによるような誤差は発生しない。したがって、この実施例の構成を用いることによって、正確に背景光を除去し投光に対する反射光のみを検出することができる。
【0020】
次に、図1に示した第1実施例を改良した第2実施例について説明する。図2は第2実施例を示す概念図で、図3,図4,図5にその具体的な構成を示す。図1に示した実施例では、蓄積容量素子5に蓄積した電荷をビデオライン4に直接接続して読み出すようにしているが、この読み出し方式では、画素数が増えた場合、ビデオライン容量も増えるため、S/Nが劣化するという問題がある。この第2実施例では、ビデオライン容量が増えた場合も、S/Nを劣化させずに読み出す手段を採用したものである。この第2実施例の読み出し手段は、蓄積容量素子5と選択用トランジスタ9の間に増幅回路14を挿入して構成されている。このように増幅回路14を設けて、蓄積容量素子5の電圧に対応した増幅出力を、選択用トランジスタ9を介して出力することにより、ビデオライン容量によるS/Nの劣化を防ぐことができる。
【0021】
次に、この増幅回路の具体的な構成例を図3に示す。この構成例は、ソースフォロア構成のpMOSトランジスタ15と、定電流源として動作する、ゲートに一定電圧VBIAS2 が印加されたトランジスタ16を直列に接続した構成をとっている。このようなソースフォロア構成を用いることによって、小さな回路規模で増幅回路を追加することができる。また、この構成例の場合も、背景光にコントラストがあると、その影響が出力に表れるが、これを防ぐには、ノードN1に、一端が基準電圧Vref に接続されるリセット用トランジスタを設ければよい。
【0022】
次に、更に高精度,高S/Nで読み出す増幅回路の構成例を図4に示す。図1に示した第1実施例及び図3に示した構成例の説明で、背景光にコントラストがあるとき、蓄積容量素子5の初期電位が異なり、それを防ぐためには、リセット用トランジスタをノードN1に設ければよいことを説明した。リセット用トランジスタを設けて基準電圧にリセットする場合、電流記憶回路13の電流記憶用トランジスタ6のソース・ドレイン間電圧が電流サンプリング時と異なるため、記憶電流Iからずれ、誤差を生じさせる。そこで、図4に示す構成例はリセット用トランジスタをノードN1に設けずに、投光に対応した信号たけを正確に出力するようにしたもので、その構成は、正側入力が基準電圧に接続され、負側入力と出力の間に、帰還用の容量素子19(容量値C)及びリセットパルスφで制御されるリセット用トランジスタ21が並列に接続されたオペアンプ17を、図3に示したソースフォロア出力の後段に、容量素子18(容量値C)を介して接続したものである。
【0023】
このような構成においては、φMC=ONの期間中φもONとしておき、φMCをONからOFFとしてから、φをONからOFFとすることにより、φをOFFしてから出力Vの変化を次式(3)に示す形で出力する。
=Vref −(C/C)×ΔV ・・・・・(3)
【0024】
このように、出力VにはVの変化分ΔVのみが表れるため、ノードN1の初期電位が画素によって異なっても、出力には投光に応じて変化した蓄積容量素子5の電位変化分しか伝わらないため、正確に投光を検出することができる。
【0025】
また、この構成を用いることにより、次の効果も得られる。すなわち、蓄積容量素子5の容量値が小さいと、φMCをOFFしたときのリセット雑音電圧が大きいが、これをφにより再サンプリングするため、帰還容量素子19の容量値Cの値を大きくすると、φMCのスイッチングによるリセット雑音も除去することができる。したがって、図3に示した構成例よりも更にS/Nを向上させることができる。
【0026】
しかしながら、図4に示した構成例では、オペアンプ17のオフセット電圧が各画素で異なると、そのオフセット電圧のばらつきによる固定パターン雑音(FPN:Fixed Pattern Noise )が発生するという問題を含んでいる。そこで図5に、FPNを抑圧すると共に、読み出し信号をサンプルホールド可能にした構成例を示す。図5に示す構成例は、ソース接地型のnMOSトランジスタ24と、負荷として動作するトランジスタ25で構成される反転増幅回路に、サンプルホールド用スイッチングトランジスタ28と、ホールド容量素子29と、ソースフォロア構成のnMOSトランジスタ26及びその負荷として動作するトランジスタ27によるサンプルホールド回路とを縦続に接続し、その入出力間、すなわちnMOSトランジスタ24のゲートとnMOSトランジスタ26のソースの間に、リセットパルスと逆相の/φで制御されるトランジスタ22を介した容量素子19を帰還接続すると共に、トランジスタ15,16で構成されたソースフォロアの出力と、この増幅回路の入力を容量素子18で結合させ、更に容量素子18及び19を初期化するための2つのリセット用トランジスタ21,23を設けた構成をとっている。
【0027】
この構成例は、本件発明者が特願平4−36923号において提案した構成を、本発明に応用したものであり、更に詳細な動作は上記出願に述べているが、本構成例においては、更に出力ノードN2に、出力をピーク検出モニターするためのソースフォロアとして動作する、ドレインが接地されたpMOSトランジスタ28のゲートを接続している。そして、そのソース端子は、他の画素のモニター用トランジスタのソースと共通にモニター信号線30に接続される。このモニター用トランジスタは、ピーク検出回路を構成しており、各画素の出力ノードN2のうち、最低電圧に対応した信号を出力するようになっている。
【0028】
次に、図6のタイミングチャートを用いて、図5に示した構成例を図2の増幅回路14に用いた場合の動作について説明する。図6において、Tの期間は、リセット期間であり、φMC=“H”として、背景光を電流記憶回路13に記憶すると共に、増幅回路の容量素子18,19をリセット状態にしておく。φMCを“H”から“L”にすると、スイッチングトランジスタ8のフィードスルー電荷の影響で、ノードN1の電位Vは若干変化するため、φはこのφMCの立ち下がりより若干遅らせて、“H”から“L”とする。
【0029】
次に、期間Tの投光を積分する期間に移る。φを“H”から“L”とすると、ノードN2の電位VはVref に立ち上がる。その後、光源を発光させると、反射光を受光した画素のノードN1は、受光分だけ電位が増え、ノードN2はVref から電位が減少する。図6において、V,Vの実線は反射光の多く入射した画素の電位変化を、破線は反射光の少ない画素の電位変化を示している。ここで、モニター信号端子の電位をモニターし、一定レベルに到達した時点で、光源の発光を止めると共に、φSHをONからOFFとして、積分を終了する。各画素の電位は、この積分終了時の電位が保たれている。これを期間Tでシフトレジスタを走査させて順次読み出し、投光に対する信号を得る。
【0030】
このように、図5に示した構成例は、トランジスタのVTHのばらつきを受けずに、基準電圧Vref から信号が変化するため、FPNが抑圧できると共に、図4に示した構成例と同様に、電流記憶用トランジスタ6のソース・ドレイン間電圧の変化による記憶電流の誤差を小さくでき、且つ蓄積容量素子5とスイッチングトランジスタ8によるリセット雑音も除去できる。
【0031】
以上、読み出し回路の改良した構成例について説明を行ったが、図1及び図2に示した実施例における電流記憶回路13の誤差の発生要因としては、スイッチングトランジスタ8をOFFにする際に発生するフィードスルー電荷が蓄積容量素子5に混入することにより、電流記憶用トランジスタ6のソース・ドレイン間電圧VGSが変化して引き起こされる成分がある。
【0032】
この誤差を抑えるには、図7に示す第3実施例のように、この電流記憶回路13の電流記憶容量素子7に、φMCと逆相のパルスで動作するソース・ドレイン間がショートしたトランジスタ31を接続すればよい。このトランジスタ31はφMCと逆相で動作するため、スイッチングトランジスタ8に発生するフィードスルー電荷と反極性の電荷を発生させるため、トランジスタ8及び31のサイズを適切に決めることにより、フィードスルー電荷をキャンセルすることが可能である。
【0033】
次に、更に電流記憶回路の精度を上げる第4実施例について説明する。電流記憶用トランジスタ6のVGSに対するドレイン電流Iは、電流が小さく、サブスレッショルド領域の場合、指数関数で表すことができ、次式(4)で近似される。
=Iexp (VGS/VT0) ・・・・・(4)
GSがΔVGS変化して、IがΔI変化したとすると、
+ΔI=Iexp [(VGS+ΔVGS)/VT0] ・・・・・(5)
上記(4),(5)式より次式(6)が得られる。
(I+ΔI)/I= exp(ΔVGS/VT0) ・・・・・(6)
なお、ここで、VT0は電圧のディメンジョンを有する定数で、Iは電流のディメンジョンを有する定数である。
【0034】
MOSトランジスタのサブスレッショルド特性が、Iが10倍の変化でVGSは約100 mV変化するとすると、VT0=43mVとなる。したがって誤差を10%以下とするには、ΔVGS<4mVとし、1%以下とするには、ΔVGS<0.4mVとしなければならず、図7に示した第3実施例のように、逆相でフィードスルー電荷を打ち消す場合でも、製造ばらつきによるトランジスタ8,31の寸法ばらつきや、スレッショルド電圧VTHの影響を受けるため、1%以下の精度は困難であると共に、精度を上げるためには、電流記憶容量素子7の値を上げなければならず、チップ面積の拡大や記憶電流のサンプリング時間が大きくなる等の問題点を引き起こす。
【0035】
そこで、比較的小さな容量値で精度を上げるようにした第4実施例の構成を図8に示す。この実施例は、図2に示した第2実施例の構成のノードN1に、φMTで駆動されるスイッチングトランジスタ35を介して、電流記憶回路13と同じ構成の電流記憶回路34を追加して構成したものである。
【0036】
この実施例は、次のように動作させる。まず、φMTを“L”としてトランジスタ35をOFF状態にして、電流記憶回路13でフォトダイオード電流IPDを記憶する。その後、電流記憶回路13を、トランジスタ8をOFFとしてホールド状態としたとき、フィードスルー電荷を利用して、IPD>IM1となるようにする。その後、φMTをONして、(IPD−IM1)の電流を電流記憶回路34を用いてIM2として記憶する。例えば、最初の動作で10%の引き残りが発生するような設定とし、次にその10%の引き残りが更に±1/10の精度でその電流が除去できるとすると、トータルとして1%以下の精度(引き残りまたは引き過ぎ)が実現できる。通常10%から1%に精度を上げるには記憶容量を10倍にしなければならないが、このような構成を用いることによって、増加するトランジスタの面積は小さく、約2倍の面積の増加で、10倍精度が得られることになる。
【0037】
次に、上記第4実施例の応用例を図9に示す。図8に示した実施例では、ノードN1に並列に電流記憶回路を設けたが、この追加の電流記憶回路は図9に示すように、フォトダイオード2に対して接続してもよい。このように構成した場合は、まずトランジスタ35をOFFして、電流記憶回路13で電流を記憶し、残留電流を電流記憶回路34により除去するものである。このような構成の応用例では、図8に示した構成のものに比較して、ノードN1に寄生容量を増やしたくないときに効果がある。
【0038】
次に、上記図1〜図9に示した各実施例における電流記憶回路のスイッチング時のフィードスルーを抑圧するという異なった観点で対応した実施例について説明する。上記フィードスルーを抑圧する手段の1つは、フィードスルー電荷の総量を抑えることであり、このためにはスイッチングトランジスタ8の寸法を小さくすると共に、印加駆動パルスφMCの振幅を極力小さくすることである。そのためには、印加駆動パルスφMCの駆動回路の電源電圧を、他のパルスより小さくする必要がある。更に、図7に示した実施例のように、フィードスルーをキャンセルする方式でも、トランジスタのVTHによりフィードスルー電荷が変わってしまう。このVTHの影響をなるべく少なくするためには、印加駆動パルスφMCの振幅をトランジスタのVTHにより変化させればよい。
【0039】
図10に、印加駆動パルスφMCの振幅をVTHに追従させるようにした第5実施例の駆動パルス発生回路の一例を示す。この駆動パルス発生回路は、定電流源41にゲート・ドレイン短絡のトランジスタ42,43を接続し、その2段積みのトランジスタの電位をバッファ44で増幅し、インバータ45,46の電源電圧として印加した構成をとっている。そして、このインバータ45の入力には、電源電圧で振幅するパルスφMC′を印加するようになっている。
【0040】
この構成の駆動パルス発生回路を用いることにより、インバータ45,46の印加電圧は2×VTHとなるため、/ΦMC,φMCの振幅も2×VTHとなる。これにより、VTHのばらつきによるフィードスルー電荷の影響を抑圧することができる。
【0041】
以上、電流記憶回路を用い背景光を除去することが可能な検出セルの実施例を種々示してきたが、次に、更に高精度に背景光の除去を実現すると共にDレンジを大きくできるようにした第6実施例について説明する。図11は、第6実施例を示す回路構成図で、この実施例は図9に示した第4実施例の応用例を更に変形したものである。図9に示した応用例では、フォトダイオード2に接続した電流記憶回路13で引き残された電流を、もう1つの電流記憶回路34によって除去する方式をとっているが、図11に示す本実施例では、引き残された電流を検出して、引き残された成分が無くなるように、電流記憶回路13の蓄積容量素子5にフィードバックをかけて、電流誤差を除去するようにしたものである。
【0042】
図9に示した応用例と異なる構成部分を説明すると、ノードN1はスイッチングトランジスタ55を介して、トランジスタ51,52で構成されたカレントミラーに接続される。また、このカレントミラーの折り返しの出力(トランジスタ52のドレイン)は、トランジスタ53,54で構成されたカレントミラーに接続され、更にその折り返しの出力(トランジスタ54のドレイン)は、電流記憶回路13を構成する電流記憶容量素子7に接続される。このように構成されたカレントミラー部60を備えている他の構成は、図9に示した応用例と全く同様である。
【0043】
次に、このように構成された第6実施例の動作について説明する。まず、φMC1 =“H”とすると、トランジスタ35はOFFとなり、IPDは全て電流記憶回路13に流れ込み、IPD=Iとなる。その後、φMC1 を“H”から“L”とすると、スイッチングトランジスタ8のフィードスルーの影響で電流記憶容量素子7の電位が下がり、すなわち電流記憶用トランジスタ6のVGSが低下するため、Iは最初に記憶したIPDの値より小さくなる。φMC1 を“L”とすると、トランジスタ35がONするため、IPDとIの差の電流IがノードN1に流れ込む。このとき、φMC2 =“H”としておくと、この電流Iはカレントミラーのトランジスタ51のドレインに流れる。したがって、2つのカレントミラーで折り返される、トランジスタ54のドレインからの出力電流I′は、次式(7)で表される。
′=αI ・・・・・(7)
ここでαは、トランジスタ51,52のゲート幅ゲート長比w/lの比及びトランジスタ53,54のw/lの比によって決定され、トランジスタ51と52及びトランジスタ53と54のサイズが等しい場合には、I′=Iとなる。
【0044】
このようにIが流れると、カレントミラーにより折り返された電流I′が電流記憶容量素子7を充電することになる。したがって、φMC1 を“H”から“L”とした後、IPDとIの誤差I(I=IPD−I)が存在すると、I′により電流記憶容量素子7が充電されるため、VGSが増加しIが増える。このように帰還がかかり、IPD=Iとなると、I=0となる。この状態で、φMC2 を“H”から“L”とする。このとき、トランジスタ53及び54の共通ゲート電位が動かないように、スイッチング用のpMOSトランジスタ56を設けて電位をVDDに固定し、トランジスタ54を完全にOFFさせる。この状態で、光源からの投光を行うことにより、その反射光に対応した光電荷のみが、蓄積容量素子5に蓄積される。その後は、図2〜図5に示した各実施例で述べたのと同様に、シフトレジスタ3を走査して、ビデオライン4より蓄積容量素子5の電位に対する出力を読み出せばよい。
【0045】
この実施例では、図1〜図9に示した各実施例に対し、次の2つの優位点がある。第1点は、フィードバックされる電流Iは徐々に小さくなるため、トランジスタ54のゲート電位は徐々にOFF状態に変化し、したがってスイッチ55及び56のフィードスルーの影響が非常に小さく、精度良くフォトダイオード2で発生した電流を記憶できることである。第2点は、Iが小さくなると、ノードN1の電位も0V近辺まで下がるが、図1〜図9に示した各実施例では初期電位はVGSなので、その分Dレンジを大きくすることができる点である。
【0046】
したがって、この実施例を用いることによって、より精度良く背景光の除去ができると共に、低電源電圧動作にも向いている。なお、この実施例における増幅回路14は、図1に示した基本実施例と同様に、無くても良い。またこの増幅回路14の構成は、図3〜図5に示した構成を同様に用いることができる。
【0047】
次に、上記図11に示した第6実施例を更に改良した第7実施例について説明する。図11に示した第6実施例においては、φMC1 =“H”となり、電流記憶回路13がサンプリング状態のとき、フォトダイオード2のアノードにかかる電位は、Iと電流記憶用トランジスタ6で決まるVGS6 となっている。次に、φMC1 =“L”のときの電位を考えると、反転回路12によって決まり、反転回路12の構成が図1の第1実施例に示すように、ソース接地型のpMOSトランジスタ10と負荷のnMOSトランジスタ11で構成されるとすると、フォトダイオード2のアノードの電位は、pMOSトランジスタ10のゲート・ソース電圧をVGS10とすると、VDD−VGS10となる。
【0048】
このように、フォトダイオード2の両端に印加される電圧は、φMC1 の切り換えにより、VDD−VGS6 からVGS10へと変わるため、フォトダイオード容量をCpdとすると、Cpd×(VDD−VGS6 −VGS10)の電荷が転送用トランジスタ1を介して流れ、カレントミラー部60により折り返されて電流記憶容量素子7を充電する。このため、トランジスタ8に発生させるフィードスルー電荷を、この折り返される電荷以上としなければならない。したがって、フォトダイオード容量Cpdが大きいときは、トランジスタ8をその分大きくしなければならず、実用的な寸法とならないという問題がある。
【0049】
第7実施例では、この問題が発生しないように、常にフォトダイオード2にかかる電圧が一定となるように改良したもので、図12に示すように、図11に示した第6実施例における電流記憶回路13のスイッチングトランジスタ8の接続を、電流記憶用トランジスタ6のゲート・ドレイン間ではなく、ゲート・ソース間に置き換えた構成としたものである。これにより、フォトダイオード2の印加電圧は常に反転増幅回路12によって決まるため、図11に示した第6実施例におけるスイッチングトランジスタ35は不要となる。
【0050】
次に、第7実施例の動作を図13のタイミングチャートに基づいて説明する。初期状態においてφMC1 =φMC2 =“H”としておくと、この状態では電流記憶用トランジスタ6のVGSはほぼ0Vとなっているため、I=0となっている。したがって、フォトダイオード電流IPDは全て転送用トランジスタ1を介してカレントミラー部60に流れ込むため、折り返される電流I′はα・IPDとなる。次に、φMC1 を“L”とすると、I′により電流記憶容量素子7が充電され、電流記憶用トランジスタ6のVGSが上がり、Iが流れ始める。そのため、Iは(IPD−I)となり、徐々に減少していく。これは、IPD=Iとなるまで、すなわちI=0となるまで行われる。その後、φMC2 =“L”とした後に、これまでの各実施例と同様に、投光を行えばよい。
【0051】
この第7実施例では、フォトダイオードの電位は常に一定であると共に、電流記憶用トランジスタ6のソース・ドレイン間電圧も一定であるため、図11に示した第6実施例における問題も発生せずに、精度良く背景光の除去ができる。
【0052】
しかしながら、精度を良くしようとして電流記憶容量素子7の値を大きくすると、背景光が小さな場合、電流記憶容量素子7を充電する時間がかかるという問題がある。これについては、次のような対策が可能である。すなわち、電流記憶容量素子7を充電する電流I′はI′=αIで表されるが、背景光が暗い場合には、αを大きくするような切り換えを行えばよい。
【0053】
図14に、この動作を実行するための具体的な構成を備えた第8実施例を示す。図14においては、図12で示した第7実施例のカレントミラー部60の部分のみを示しているが、他の構成は図12で示した第7実施例と同様である。図14において、61はトランジスタ51と52のゲートと共通なゲートを有するトランジスタで、そのドレインは各画素共通な背景光モニター信号線62に接続されている。その背景光モニター信号線62は、カレントミラーで折り返され基準電流66と比較され、基準電流よりもモニター信号線62に流れる電流が大きいときは“L”、小さいときは“H”がCOMP端子より出力される電流比較器63に接続されている。また画素内におけるカレントミラー部には、トランジスタ53,54のゲートとゲートが共通なトランジスタ64、及びその電流をON,OFFさせるスイッチングトランジスタ65が追加されている。
【0054】
このように構成された第8実施例のカレントミラー部においては、COMP=“L”のときは、I′はトランジスタ54による折り返し分のみとなるが、COMP=“H”のときは、更にトランジスタ64による電流が加算される。したがって、I′=αIにおいて背景光が明るいときはαが小さく、暗いときはαが大きくなる。これにより、暗い場合でも電流記憶容量素子7の充電時間を速くすることが可能である。このように、明るさによりαの値を切り換えることによって、電流記憶容量素子7の充電時間に対応することが可能となる。
【0055】
また上記第8実施例の構成以外に、電流記憶回路13を、図15に示すような構成とすることによって充電時間の短縮が可能である。図15に示す第9実施例の図12に示した第7実施例と異なる点は、スイッチングトランジスタ8と直列に、ゲート・ドレイン間が短絡されたトランジスタ67を挿入した点である。このトランジスタ67のサイズを電流記憶用トランジスタ6と同サイズにしておくことによって(α=1の場合)、電流記憶容量素子7は初期電圧を有する。α=1として、トランジスタ6と67のトランジスタ寸法が同程度とすると、VGS6 は1/2IPDに対する電位を保つことになる。このため、φMC1 =“H”から“L”としたときは、このスイッチングトランジスタのフィードスルー分の電荷、及びIを2倍とするためのVGS6 の不足分の電荷(約30mV×電流記憶容量素子7の容量値)を充電するだけで良いため、充電時間が節約できる。このように図12に示した第7実施例をもとに、一部改良するだけで、電流記憶回路における記憶時間(図13における期間T)を小さくすることができる。
【0056】
以上、背景光を除去し投光に対する反射光のみを検出する検出セルの実施例を示してきたが、それぞれの実施例は、求める精度やフォトダイオードの寸法、又は1次元か2次元か等の条件により使い分ければ良い。
【0057】
【発明の効果】
以上実施例に基づいて説明したように、本発明によれば、背景光を精度良く除去し、投光に対する反射光を明るい背景光の中でも検出することが可能となる固体撮像素子を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る固体撮像素子の基本的な第1実施例の1画素部分を示す回路構成図である。
【図2】本発明の第2実施例を示す概念図である。
【図3】図2に示した第2実施例の増幅回路の具体的な構成例を示す図である。
【図4】図2に示した第2実施例の増幅回路の他の構成例を示す図である。
【図5】図2に示した第2実施例の増幅回路の更に他の構成例を示す図である。
【図6】図5に示した構成例の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図7】本発明の第3実施例の要部を示す回路構成図である。
【図8】本発明の第4実施例を示す回路構成図である。
【図9】図8に示した第4実施例の応用例を示す回路構成図である。
【図10】本発明の第5実施例における要部を示す回路構成図である。
【図11】本発明の第6実施例を示す回路構成図である。
【図12】本発明の第7実施例を示す回路構成図である。
【図13】図12に示した第7実施例の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図14】本発明の第8実施例の要部を示す回路構成図である。
【図15】本発明の第9実施例の要部を示す回路構成図である。
【図16】従来のアクティブ式AF用ラインセンサの構成例を示す回路構成図である。
【図17】アクティブ式AFモジュールの構成を示す図である。
【符号の説明】
1 転送用トランジスタ
2 フォトダイオード
3 シフトレジスタ
4 ビデオライン
5 蓄積容量素子
6 電流記憶用トランジスタ
7 電流記憶容量素子
8 スイッチングトランジスタ
9 選択用トランジスタ
10 ソース接地型pMOSトランジスタ
11 負荷用トランジスタ
12 反転回路
13 電流記憶回路

Claims (17)

  1. 一端が電源に接続されたフォトダイオードと、ソースがフォトダイオードの他端に、ドレインがフォトダイオードで発生した電荷を蓄積する蓄積容量素子に接続された転送用トランジスタと、入力がフォトダイオードの他端に、出力が転送用トランジスタのゲートに接続された反転回路と、転送用トランジスタのドレインに蓄積容量素子と並列に接続され、転送用トランジスタを介して流れ出す電流に対応した電流を保持可能な電流記憶回路とを有する検出セルで構成されていることを特徴とする固体撮像素子。
  2. 一端が電源に接続されたフォトダイオードと、ソースがフォトダイオードの他端に、ドレインがフォトダイオードで発生した電荷を蓄積する蓄積容量素子に接続された転送用トランジスタと、入力がフォトダイオードの他端に、出力が転送用トランジスタのゲートに接続された反転回路と、転送用トランジスタのドレインに蓄積容量素子と並列に接続され、転送用トランジスタを介して流れ出す電流に対応した電流を保持可能な電流記憶回路と、蓄積容量素子の電位に対応した増幅出力を発生する増幅回路とを有する検出セルで構成されていることを特徴とする固体撮像素子。
  3. 前記増幅回路は、蓄積容量素子の電位の変化分を、基準電圧からの電圧変化として出力するように構成されていることを特徴とする請求項2記載の固体撮像素子。
  4. 前記電流記憶回路は、ソースが接地され、ソース・ゲート間に並列に容量素子を接続した電流記憶用トランジスタと、該電流記憶用トランジスタのゲート・ドレイン間に接続され、ゲート印加パルスを制御することによってON・OFFするスイッチングトランジスタとで構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  5. 前記電流記憶回路は、ソースが接地され、ソース・ゲート間に並列に容量素子を接続した電流記憶用トランジスタと、該電流記憶用トランジスタのゲート・ドレイン間に接続され、ゲート印加パルスを制御することによってON・OFFする第1のスイッチングトランジスタと、前記電流記憶用トランジスタのゲートに接続され、前記第1のスイッチングトランジスタのゲート印加パルスの反転パルスがゲートに印加されると共にソース・ドレイン間が短絡されており、前記第1のスイッチングトランジスタにより発生したフィードスルー電荷を打ち消す第2のスイッチングトランジスタとで構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  6. 前記電流記憶回路を蓄積容量素子と並列に複数個接続したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  7. 前記電流記憶回路を蓄積容量素子と並列に接続すると共に、別個の電流記憶回路をフォトダイオードに接続したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  8. 前記電流記憶回路内のスイッチングトランジスタのゲートに印加されるパルス電圧は、他の制御信号よりも小さくしてフィードスルー量を抑えるように構成したことを特徴とする請求項に記載の固体撮像素子。
  9. 前記電流記憶回路内のスイッチングトランジスタのゲートに印加されるパルス電圧は、トランジスタの閾値電圧に対応して変化し、閾値電圧の変化に対しフィードスルー量のばらつきを抑えるように構成したことを特徴とする請求項に記載の固体撮像素子。
  10. 前記転送用トランジスタのドレインに一端が、他の一端が基準電圧に接続されたリセットトランジスタを備えたことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  11. 一端が電源に接続されたフォトダイオードと、ソースがフォトダイオードの他端に、ドレインがフォトダイオードで発生した電荷を蓄積する蓄積容量素子に接続された転送用トランジスタと、入力がフォトダイオードの他端に、出力が転送用トランジスタのゲートに接続された反転回路と、フォトダイオードの他端に接続され、ソース・ゲート間に容量素子を接続した電流記憶用トランジスタを備え、容量素子に保持された両端の電圧に対応した電流を電流記憶用トランジスタのドレイン・ソース間に流すようにした電流記憶回路と、転送用トランジスタのドレインから流れる電流に対応した電流を電流記憶回路の容量素子にフィードバックしながら流すカレントミラーとを有する検出セルで構成されていることを特徴とする固体撮像素子。
  12. 一端が電源に接続されたフォトダイオードと、ソースがフォトダイオードの他端に、ドレインがフォトダイオードで発生した電荷を蓄積する蓄積容量素子に接続された転送用トランジスタと、入力がフォトダイオードの他端に、出力が転送用トランジスタのゲートに接続された反転回路と、フォトダイオードの他端に接続され、ソース・ゲート間に容量素子を接続した電流記憶用トランジスタを備え、容量素子に保持された両端の電圧に対応した電流を電流記憶用トランジスタのドレイン・ソース間に流すようにした電流記憶回路と、転送用トランジスタのドレインから流れる電流に対応した電流を電流記憶回路の容量素子にフィードバックしながら流すカレントミラーと、蓄積容量素子の電位に対応した増幅出力を発生する増幅回路とを有する検出セルで構成されていることを特徴とする固体撮像素子。
  13. 前記増幅回路は、蓄積容量素子の電位の変化分を、基準電圧からの電圧変化として出力するように構成されていることを特徴とする請求項12記載の固体撮像素子。
  14. 前記電流記憶回路は、電流記憶用トランジスタのゲート・ドレイン間に接続したスイッチングトランジスタを備えていることを特徴とする請求項11 13のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  15. 前記電流記憶回路は、電流記憶用トランジスタのゲート・ソース間に接続したスイッチングトランジスタを備えていることを特徴とする請求項11 13のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  16. 前記電流記憶回路は、電流記憶用トランジスタのゲートにドレインを接続したスイッチングトランジスタと、スイッチングトランジスタのソースにゲート及びドレインを接続し、ソースを電流記憶用トランジスタのソースに接続したトランジスタとを備えていることを特徴とする請求項11 13のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  17. 前記カレントミラーは、該カレントミラーでフィードバックされる電流量の比が、フォトダイオードに入射される光量により切り換わるように構成されていることを特徴とする請求項11 16のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
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