JP3542068B2 - 3周波共用基地局アンテナ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は移動通信における基地局アンテナ装置に利用され、800MHz/1.5GHzの周波数帯においては、水平面内ビーム幅が120°,2GHzの周波数帯においてはビーム幅が90°の指向性をもつ、3周波共用アンテナ装置に適用できる。
【0002】
【従来の技術】
図7に従来のアンテナ装置を示す。多角を有する反射板(優角コーナレフレクタ)1の中央から距離dだけ離れたところに800MHz帯の放射器2(半波長ダイポールアンテナ)が垂直に設けられ、その前方にこれと近接平行に1.5GHzで共振する無給電素子3が配される。d=0.07mで、800MHzも1.5GHzも水平面内指向特性ビーム幅が120°となる2周波共用アンテナが実現できる(図解 移動通信用アンテナシステム,総合電子出版社,1996年,85頁〜87頁)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術のアンテナでは2周波共用である。新規周波数帯でサービスを追加提供するにあたって、アンテナシステムの経済化を考慮して、既存のアンテナ装置を改良し、3周波共用アンテナを実現させる必要がある。
また、利得を高く得るためには、放射器や無給電素子の組を複数上下に配列するアレイ化が有効である。アレイ化する際の間隔を、一番高い周波数の1波長とすると、従来のアンテナパラメータでは、放射器がぶつかってしまうという欠点がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
第1の周波数f1 と第2の周波数f2 と第3の周波数f3 において(f1 <f2 <f3 ),f1 における半波長ダイポールアンテナと、ダイポールアンテナの前方に、長さLのf2 用無給電素子と、ダイポールアンテナの両横に、長さMの2つのf3 用無給電素子を設けたことにより、f1 とf2 における水平面内ビーム幅は同じくして、f3 における水平面内ビーム幅は、f1 とf2 におけるビーム幅よりも小さい値をとる3周波共用アンテナを構成する。
【0005】
アレイ化に際しては、配列する間隔をf3 の1波長としたときに、ダイポールアンテナの両先端を長さnだけf2 の無給電素子と反対側、つまり後方に垂直に折り曲げた3周波共用アンテナを構成する。
【0006】
【発明の実施の形態】
実施例1
図1にこの発明の実施例を示す。従来技術の図7と対応する部分に同一番号をつけてある。多角を有する反射板(優角コーナレフレクタ)1の中央から距離dだけ離れたところに、素子長がλ/2(λ:波長)の800MHz帯用ダイポールアンテナ2が設けられている。ダイポールアンテナ2の両先端は反射板1側に垂直に長さnだけ折り曲げてある。ダイポールアンテナ2から、反射板1と反対側(X軸正方向)に距離Sだけ離れたところに長さLの1.5GHz帯用無給電素子3が設けられている。また、ダイポールアンテナ2から反射板1と平行な方向(Y軸方向)両側に距離G1、反射板1側にこれと垂直方向(X軸負方向)に距離G2の位置に、ダイポールアンテナ2を挟んで2つの2GHz帯用無給電素子4が設けられている。
【0007】
アンテナシステムの経済化を測るため、現在使用されている移動通信網基地局アンテナ装置の反射板を利用して3周波共用アンテナを実現することを目的とするため、反射板1の構造は現在使用されている基地局アンテナの反射板と同じ寸法のものを想定した。図1Bに平面図を示すと共に寸法を示す。つまり反射板1は上下に延長した細長の中央部1aの両側に、徐々にダイポールアンテナ2側、即ち前方に張り出す、斜め板部1b,1cが形成され、その斜板部1b,1cの両前方縁に前方(X軸正方向)に延長した側板部1d,1eが形成されている。
【0008】
3セクタ無線ゾーン構成を採用し、それぞれの周波数帯で共振させ、800MHz帯と1.5GHz帯では水平面内ビーム幅を120°とし、2GHz帯では水平面内ビーム幅を90°とする。
ここで、2GHz帯の水平面内ビーム幅を90°とする理由は、ビーム幅に対する加入者容量を、シャドウイング(ビル陰などでつながらないエリア)なし、ダイバーシチハンドオーバーしきい値を4dB(自基地局と他基地局の受信レベルの差が4dBになったら、他基地局と通信を行える設定をする)、19セル、という条件でシュミレーションした結果、図2に示すようにビーム幅が90°付近で加入者容量が高いという結果が得られた。ここで、加入者容量とは、あるエリアにおける呼量(ある瞬時における平均ユーザ数)を表している。
【0009】
反射板1の中央部1aとダイポールアンテナ2の距離d、ダイポールアンテナ2と無給電素子3の距離S、ダイポールアンテナ2と無給電素子4の距離G1,G2、ダイポールアンテナ2の折り曲げ長さn、無給電素子3の長さL、無給電素子4の長さMはモーメント法による計算値を用いて最適化することができる。ここでは最適な値として、0.23λ2 ≦d≦0.37λ3 ,0.02λ2 ≦S≦0.035λ2 ,0.027λ3 ≦G1≦0.033λ3 ,0≦G2≦0.013λ3 ,0.035λ2 ≦n(≦反射板1にあたらない範囲)、0.46λ2 ≦L≦0.48λ2 ,0.41λ3 ≦M≦0.47λ3 とする。(λ1 :f1 Hzにおける自由空間波長(f1 =800MHzでλ1 =375mm),λ2 :f2 Hzにおける自由空間波長(f2 =1.5GHzでλ2 =200mm),λ3 :f3 Hzにおける自由空間波長(f3 =2GHzでλ3 =150mm))である。
【0010】
以上の値を最適とした理由は、dが0.23λ2 以下であるとf2 帯においてビーム幅が小さくなりすぎ、0.37λ3 以上であるとf3 帯の高い周波数においてビーム幅が大きすぎる。Sが0.02λ2 以下、0.035λ2 以上であるとf2 帯で共振がおこらない。G1が0.027λ3 以下であるとf3 において共振がおこらず、0.033λ3 以上であるとf3 帯の高い周波数でビーム幅が大きすぎる。G2が0以下であるとf3 帯の高い周波数においてビーム幅が大きすぎ、0.013λ3 以上であるとf3 帯の高い周波数においてビーム幅が大きすぎる。nが0.035λ2 以下であるとf2 において共振しない。nは反射板1にあたらない範囲まで折り曲げても水平面内ビーム幅はf1 とf2 では所望の値を得るが、f3 においてビームが小さくなる傾向にある。Lが0.46λ2 以下、0.48λ2 以上であるとf2 帯で共振がおこらない。Mが0.41λ3 以下、0.47λ3 以上であるとf3 帯で共振がおこらない。
【0011】
例えば、d=0.37λ3 (約56mm),S=0.025λ2 (約5mm),G1=0.033λ3 (約5mm),G2=0、n=0.05λ2 (約10mm),L=0.47λ2 (約94mm),M=0.46λ3 (約69mm)において、ビーム幅はf1 (800MHz帯)で、図3、図4、図5に水平面内指向特性を示すようにビーム幅は110.56°,f2 (1.5GHz帯)で107.47°,f3 (2GHz帯)で86.84°が得られた。反射板1は中央部1aの幅が10mm、斜板部1b,1cのY軸方向の長さが42mm、X軸方向の長さが14mm、側板部1d,1eの幅が10mmである。
実施例2
図6にこの発明の実施例2を示す。高い利得を得るために、実施例1の放射素子2と無給電素子3,4の組を複数上下に配列したものである。ダイポールアンテナ2を長さnだけ折り曲げたことにより、上下の素子がぶつからない。上下に配置したことによる指向正のみだれはない。
【0012】
ここでは3組をアレイ化しているが、いくつあっても指向性に影響はない。
【0013】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、ダイポールアンテナの前方に1つの無給電素子と、両横にダイポールアンテナを挟んで2つの無給電素子を設けダイポールアンテナの両先端を折り曲げることにより、ダイポールアンテナと3つの無給電素子の組を複数上下に配列する場合でも、f1 とf2 の水平面内ビーム幅は同じで、f3 の水平面内ビーム幅はそれより小さい値の3周波共用アンテナが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】Aはこの発明の実施例1のアンテナ装置の斜視図、Bはその平面図である。
【図2】ビーム幅と加入者容量のシュミレーション結果を示す図。
【図3】実施例1の数値例における800MHzでの水平面内指向特性を示す図。
【図4】実施例1の数値例における1500MHzでの水平面内指向特性を示す図。
【図5】実施例1の数値例における2GHzでの水平面内指向特性を示す図。
【図6】この発明の実施例2のアンテナ装置を示す斜視図。
【図7】Aは従来の2周波共用アンテナを示す斜視図、Bはその平面図である。
Claims (2)
- 多角を有する反射板の中央から距離dだけ離れたところに配され、第1の周波数f1 (波長λ 1 )で動作する半波長ダイポールアンテナと、
そのダイポールアンテナの前方に、これと距離Sだけ離れたところに平行に配され、第2の周波数f2 (波長λ 2 )(f1 <f2 )で共振する長さLの1つの第1の無給電素子と、
上記ダイポールアンテナの両横にこれと距離G1だけ離れたところに平行に配され、第3の周波数f3 (波長λ 3 )(f2 <f3 )で共振する長さMの2つの第2の無給電素子とを有し、
上記d、S、G1、L、Mの値は、0.23λ 2 ≦d≦0.37λ 3 ,0.02λ 2 ≦S≦0.035λ 2 ,0.027λ 3 ≦G1≦0.033λ 3 ,0.46λ 2 ≦L≦0.48λ 2 ,0.41λ 3 ≦M≦0.47λ 3 とし、
上記第1と第2の周波数f1 とf2 における水平面内ビーム幅がほぼ同じであり、
上記第3の周波数f3 における水平面内ビーム幅は、上記第1と第2の周波数f1 とf2 におけるビーム幅よりも小さい値をとることを特徴とする3周波共用基地局アンテナ装置。 - 請求項1記載のアンテナ装置において、
上記ダイポールアンテナの両先端が長さnだけ後方に垂直に折り曲げられていることを特徴とする3周波共用基地局アンテナ装置。
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