JP3541897B2 - 2サイクルエンジンの排気制御構造 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、シリンダブロックに形成される排気通路が、それぞれが別々にシリンダ内に開口してその下流で合流する主排気通路と補助排気通路とからなり、主排気通路と補助排気通路のそれぞれに排気制御バルブが設置されている2サイクルエンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】
ピストン自体が排気弁として作用する2サイクルエンジンでは、シリンダブロックに形成される排気通路を、一端が主排気口としてシリンダ内に開口する主排気通路と、一端が主排気口の側方で補助排気口としてシリンダ内に開口すると共に他端が主排気通路に合流する補助排気通路によって構成すると共に、主排気通路には、エンジンの回転数等に合わせて主排気口の上部を開閉する主排気制御バルブを設置し、補助排気通路には、主排気制御バルブに連動して補助排気通路を開閉する補助排気制御バルブを設置することによって、高速回転時には排気開始のタイミングが早くなって排気面積が増大し、低速回転時にはその逆となるように、排気通路の排気タイミングと排気面積を制御するということが従来から行われている。
【0003】
そして、そのため構造としては、主排気通路と補助排気通路の排気制御バルブを一つの回転軸に形成したもの(特開昭59−101534号公報)や、主排気通路と補助排気通路の排気制御バルブを別個の弁体に構成してピニオン,ラック,カム等の機構で連動するようにしたもの(特開昭63−173817号公報)や、主排気通路と補助排気通路の排気制御バルブをそれぞれに形成された偏心した連動ピンと長穴とで連動させるようにしたもの(特開平4−66721号公報)などが従来公知となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような従来公知の2サイクルエンジンの排気制御構造においては、主排気制御バルブと補助排気制御バルブの連動関係を調整しようとしても、各排気制御バルブを一体的に形成したものでは不可能であり、また、主排気制御バルブと補助排気制御バルブを別体に形成してそれらを連動機構を介して連動させたものでも、シリンダ本体内に配置されている連動機構を適宜変更することは困難であって、主排気制御バルブと補助排気制御バルブの相互の位置(開度)や作動量の関係を任意に調整することが実際にはできないものであるため、何れにしても、エンジンの改善目的に応じて排気制御の仕方を変更するようなことはできない。
【0005】
本発明は、上記のような従来の2サイクルエンジンの排気制御構造の持つ不都合を解消することを目的としており、より具体的には、主排気制御バルブと補助排気制御バルブの連動関係の変更,調整を容易に行えるものとすることにより、各排気制御バルブ相互の位置(開度)や作動量の関係を任意に調整することができて、エンジンの改善目的に合わせた排気効果を引き出すことができる2サイクルエンジンの排気制御構造を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決しかつ目的を達成するために、シリンダの内壁に主排気口と補助排気口が別々に開口してその下流で合流するように主排気通路と補助排気通路がシリンダブロックに形成され、主排気通路には、主排気口の上部を開閉する主排気制御バルブが設置されていると共に、補助排気通路には、主排気制御バルブとリンク機構を介して連動することにより補助排気通路を上下方向に開閉する補助排気制御バルブが設置されている2サイクルエンジンにおいて、主排気制御バルブと補助排気制御バルブを連動させるためにシリンダブロックの外部側方に配置されているリンク機構が、主排気制御バルブ側の入力回動軸に固定される主排気側レバーと、補助排気制御バルブの入力回動軸に固定される補助排気側レバーと、主排気側レバーと補助排気側レバーとを連結するロッドとからなると共に、主排気制御バルブ側の入力回動軸の一端側に固着されるプーリーと他端側に固着されるプレートのそれぞれで、調整用の長孔と嵌合用の嵌合孔とを備えた主排気側レバーが、その嵌合孔によりプーリー又はプレートの外側に回動自在に嵌め込まれ、その長孔にボルトを挿通してプーリー又はプレートにそれぞれ締め付けられることで、プーリーを介してバルブ駆動力が伝達される主排気制御バルブ側の入力回動軸に対して、相対角度の変更が可能で、且つ、取外し自在に固定されていることを特徴とするものである。
【0009】
【作 用】
上記のような構成により、主排気バルブと補助排気制御バルブをシリンダブロック内に設置した状態のまま、シリンダブロックの外部側方に配置されているリンク機構のみを適宜変更,調整することによって、主排気制御バルブと補助排気制御バルブの相互の位置(開度)や作動量の関係を任意に調整することができて、エンジンの改善目的に合わせて異なる排気制御を行うことが可能となる。
【0010】
すなわち、上記のような構成によれば、主排気制御バルブ側の入力回動軸の一端側に固着されるプーリーと他端側に固着されるプレートのそれぞれで、主排気側レバーを、プーリー又はプレートの外側に回動自在に嵌め込み、長孔にボルトを挿通してプーリー又はプレートにそれぞれ締め付けていることから、主排気制御バルブ側の入力回動軸に対して、長孔のボルトを弛めるだけで、主排気側レバーの相対角度を容易に変更することができ、また、長孔のボルトを取り外すことで、主排気側レバーを容易に取り替えることができる。
【0011】
その結果、リンク機構の主排気側レバーと排気制御バルブの入力回動軸の相対角度を容易に変えることができて、それにより、主排気制御バルブと補助排気制御バルブの相互の開度の関係、すなわち、同時期における主排気口での主排気制御バルブの下縁位置と補助排気口での補助排気制御バルブの下縁位置の相対的な位置関係を変えることができる。また、主排気側レバーを容易に取り替えることができ、主排気側レバーと補助排気側レバーのレバー比を容易に変えることができて、それにより、連動する主排気制御バルブと補助排気制御バルブの相互の作動量の関係、すなわち、同時間内における主排気制御バルブの移動量と補助排気制御バルブの移動量の関係を変えることができる。
【0012】
【実施例】
以下、本発明の2サイクルエンジンの排気制御構造の実施例について図面に基づいて説明する。
【0013】
図1〜図4は、本発明の排気制御構造の一実施例が適用されている2サイクルエンジンの要部を示すもので、図1は、シリンダヘッドを連結したシリンダブロックの縦断面を示し、図2は、排気通路付近の横断面を示し、図3は、シリンダヘッドを連結したシリンダブロックの一側面を示し、図4は、シリンダブロックの他側面を示す。
【0014】
2サイクルエンジンは、シリンダヘッド1の下方にシリンダブロック2が一体的に連結され、シリンダブロック2の下方にクランクケース(図示せず)が一体的に連結されるもので、クランクケースには、コンロッドを介してピストンと連結されるクランクシャフトが軸支され、キャブレターに続く吸気通路がクランクケース内に開口されていて(何れも図示せず)、シリンダブロック2には、その中をピストン(図示せず)が上下動するシリンダ3が上下に貫通して形成されている。
【0015】
そのような2サイクルエンジンのシリンダ3の筒状周壁内面には、クランクケース内と連通する複数の掃気通路5の各端部が掃気口5aとして開口され、排気通路を構成する主排気通路6と補助排気通路7の各端部がそれぞれ主排気口6aと補助排気口7aとして開口されている。
【0016】
主排気口6aは、その上端が掃気口5aよりも上方に位置するように開口されており、補助排気口7aは、何れも掃気口5aよりも上方に位置して、主排気口6aのシリンダ円周方向両側にそれぞれ開口されていて、各補助排気口7aから排気下流に続くそれぞれの補助排気通路7の下流側末端は、主排気口6aから排気下流に続く主排気通路6に両側から合流している。
【0017】
主排気通路6には、その主排気口6a近傍において、主排気通路6の天壁から主排気口6aに向かって斜め下方に出入する主排気制御バルブ8aが設置されており、それぞれの補助排気通路7には、その補助排気口7a近傍において、主排気通路6側とは反対側の側壁から補助排気通路7内に突出する補助排気制御バルブ9aがそれぞれ設置されている。
【0018】
主排気制御バルブ8aは、主排気通路6の天壁から主排気通路6内に出入する摺動弁であって、主排気制御バルブ8aをその先端に設けた摺動軸8bの他端には係合ピン8cが設けられており、この係合ピン8cを回動自在に保持するピン係合部10をその中央付近にボルト11で一体的に固着した回動シャフト12が、その両端12a,12bがシリンダブロック2から両側に突出するように、シリンダブロック2によって回動自在に軸支されている。
【0019】
そして、この回動シャフト12を回動させることにより、ピン係合部10が回動して係合ピン8cを摺動軸8bの軸線方向に移動させ、回動シャフト12に直交する摺動軸8bが摺動することとなるため、主排気制御バルブ8aは、回動シャフト12の往復回動に連動して主排気通路6の天壁から主排気通路6内に出入することとなる。
【0020】
シリンダブロック2の一側方に突出した回動シャフト12の端部12aには、円筒外周面が軸線方向で一部平面に切欠かれた筒状のカラー13がボルト14によって固着されており、カラー13にプーリー15が回動不能に嵌め込まれて固着されており、プーリー15には、エンジンの回転数に応じて制御されるサーボモーターユニット(図示せず)の往復回動を伝達するためのワイヤー16a,16bの各端部が連結されている。
【0021】
また、シリンダブロック2の他側方に突出した回動シャフト12の端部12bには、端部12aと同様にカラー13がボルト14で固着されており、カラー13には、プーリー15の代わりにプレート17が回動不能に嵌め込まれて固着されている。
【0022】
さらに、回動シャフト12の両端12a,12bにそれぞれ固着されたプーリー15およびプレート17に対して、それぞれの外側に重なるように、主排気側レバー18が、カラー13に回動自在に嵌め込み、ボルト19でプーリー15あるいはプレート17に締めつけることによって、プーリー15あるいはプレート17に対してその位置関係が調整可能なように固定されている。
【0023】
この主排気側レバー18自体の構造については、図5(A),(B)に示すように、後に述べるロッド21の一端を回動自在に連結するための連結部20がその上部の外側面に固着され、その下部にカラー13に回動自在に嵌め込むための円形の嵌合孔18bが開口され、その中央部にボルト19を挿通するための長孔18aが開口されていて、カラー13に回動自在に嵌め込まれた後、長孔18aの範囲内でプーリー15あるいはプレート17に対する取付角度が調整されてボルト19で固定されるものである。
【0024】
一方、各補助排気通路7に設置されているそれぞれの補助排気制御バルブ9aについては、何れも、主排気通路6の側とは反対側の補助排気通路側壁から補助排気通路7内に片持ち状に突出している回動弁であって、段階的に径が異なる円柱状の回動軸部材9において、補助排気通路7内に突出する拡大径端部が断面略半月乃至三日月状となるようにその外周面が部分的に切欠かれることによって形成されており、図6および図7に示すように、回動軸部材9の回動により補助排気通路7内で回動されて、補助排気通路7をその天壁側から上下方向に開閉するものである。
【0025】
主排気通路6に対して対称的に配置されているそれぞれの回動軸部材9は、回動シャフト12と平行な関係にあり、且つ、全閉時の主排気制御バルブ8aの先端位置よりもシリンダ3の軸心側に近づけられた一本の仮想軸線に対して、各回動軸部材9,9の軸心が一致するように、一線上に配置されている。
【0026】
そして、何れの回動軸部材9においても、補助排気通路7側の拡大径端部が補助排気制御バルブ9aとして形成されていると共に、回動軸部材9の中間径部分は、バルブ支承部として軸受部30を介してシリンダブロック2に回動自在に支持されており、回動軸部材9の縮径された他端側9bは、入力部としてシリンダブロック2から側方に突出している。
【0027】
なお、回動軸部材9のシリンダブロック2への取付けについては、シリンダブロック2の側方から補助排気通路7に貫通されたバルブ取付孔2aに、補助排気制御バルブ9aの部分が補助排気通路7内に突出するように、その中間部を取り囲む軸受部30と共に回動軸部材9を側方から挿入し、抜け止め部材24で軸受部30をバルブ取付孔2a内に外から押さえた状態としてから、ボルト25によって抜け止め部材24をシリンダブロック2に固着することにより行われる。
【0028】
シリンダブロック2の左右両側にそれぞれ突出している各回動軸部材9のそれぞれの端部9bには、円筒外周面が軸線方向で一部平面に切欠かれた筒状のカラー26がピン27によって固着されており、このカラー26には、後に述べるロッド21の他端を回動自在に連結するための連結部22がその外側面に固着された補助排気側レバー23が回動不能に嵌め込まれて固着されている。
【0029】
上記のようにしてシリンダブロック2の両側外部にそれぞれ設置された主排気側レバー18と補助排気側レバー23の間に、それらを連結してリンクさせるためのロッド21がそれぞれ設けられることによって、すなわち、主排気側レバー18の外側面に固着された連結部20にロッド21の一端が回動自在に連結され、補助排気側レバー23の外側面に固着された連結部22にロッド21の他端が回動自在に連結されることによって、シリンダブロック2の両側において、主排気側の回動シャフト12の回動を補助排気側の回動軸部材9に連動させるためのリンク機構がそれぞれ形成されることとなる。
【0030】
なお、シリンダブロック2の両側の何れにおいても、連結部20とロッド21の一端の連結部分はカバー31によって、連結部22とロッド21の他端の連結部分はカバー32によって、それぞれ被覆されている。
【0031】
ところで、上記のように補助排気通路7内に設けられた補助排気制御バルブ9aは、排気ガスの熱を直接受けることによってかなり熱せられることとなるが、本実施例の2サイクルエンジンにおいては、シリンダヘッド1の下方にシリンダブロック2を連結するためのボルト締め構造が、図1および図8に示すように、連結ボルト41を何れもシリンダヘッド1の上方から挿入してシリンダブロック2のボルト孔に螺合するもので、連結ボルト41は、その先端部41aがシリンダブロック2のウォータージャケット2b内に突出するような状態に螺合されている。
【0032】
そのため、シリンダブロック側にボルトを埋め込んでおいて、シリンダブロックの上面から上方に突出するボルトをシリンダヘッドの貫通孔に下方から挿通して、シリンダヘッドの貫通孔から上方に出たボルトの上端をナットで締めるような連結構造のものと比べて、図8に示すように、回動軸部材9が装填されるバルブ取付孔2aの近傍でシリンダブロック2に形成されたウォータージャケット2bの水通路部分がボルトの埋め込み部によって塞がれたり、水の流れが干渉されたりすることがないため、シリンダブロック2における補助排気制御バルブ9aの冷却性が阻害されるようなことはない。
【0033】
上記のような構成を有する本実施例の2サイクルエンジンの各排気制御バルブ8a,9aの作動状態について以下に説明する。
【0034】
エンジンの回転速度が小さい低速運転時には、主排気制御バルブ8aは、その先端縁部がシリンダ4の内面に接近して大きく主排気通路6内に進出しており、補助排気制御バルブ9aは、補助排気通路7を上部から閉鎖するように回動されていて、主排気口6aは主排気制御バルブ8aによってその上部が閉じられ、補助排気口7aは補助排気制御バルブ9aによって閉じられた状態にある。
【0035】
この状態では、ピストンが下方に移動したときに、主排気口6aからの排気開始時期が遅らされ、補助排気口7aからの排気ガスの流出が阻止されて、全排気通路の断面積が低速時に見合った大きさとなり、燃焼エネルギーのトルク変換が効率的に行われることとなる。
【0036】
この状態からエンジンの回転速度が大きくなっていくと、エンジン回転数の検出に基づく制御によってサーボモーターがエンジン回転数に応じた分だけ回動して、このサーボモーターの回動がワイヤー16a,16bを介してプーリー15に伝達され、プーリー15を固定した回動シャフト12が回動され、それに連れてピン係合部10と係合ピン8cを介して摺動軸8bが摺動されて、主排気制御バルブ8aは、その先端縁部がシリンダ3の内面から遠ざかるように後退して、主排気口6aの上部は下方から開かれていく。
【0037】
それと同時に、回動シャフト12の回動に連れて、その両端12a,12bに設けられたそれぞれの主排気側レバー18が同時に回動され、主排気側レバー18の回動がロッド21を介して補助排気側レバー23に伝動され、補助排気側レバー23の回動により回動軸部材9が回動されて、補助排気制御バルブ9aが開弁方向に回動して補助排気口7aは下方から開かれていく。
【0038】
そして、エンジンの回転速度が大きな高速運転時には、上記のようにエンジン回転数に応じて回動するサーボモーターに主排気制御バルブ8aと補助排気制御バルブ9aが連動して作動した結果、主排気制御バルブ8aの先端縁部が主排気通路6の天壁と略一致し、補助排気制御バルブ9aの切欠き面が補助排気通路7の天壁と略一致した状態となって、主排気口6aと補助排気口7aは何れも全開された状態となる。
【0039】
この状態では、ピストンが下方に移動したときに、主排気口6aからの排気開始時期が早められ、補助排気口7aからも排気ガスが充分に流出して、全排気通路の断面積が高速時に見合った大きさとなっていて、早期に大量の排気が行われ掃気が良好に行われて、高出力を得ることができる。
【0040】
なお、高速運転時からエンジンの回転速度が小さくなるときには、エンジン回転数に応じた分だけサーボモーターが上記の場合とは逆方向に回動し、上記の場合とは逆に、主排気制御バルブ8aはその先端縁部がシリンダ3の内面に近づくように前進し、それと連動して補助排気制御バルブ9aは閉弁方向に回動されて、主排気口6aの上部と補助排気口7aは同時に上方から下方に閉じられる。
【0041】
ところで、上記のようにエンジン回転数に応じたサーボモーターの動きに連動して主排気制御バルブ8aと補助排気制御バルブ9aがリンク機構を介して同時に移動することにより、主排気口6aの上部と補助排気口7aが各制御バルブ8a,9aによって同期的に開閉される本実施例の2サイクルエンジンにおいては、補助排気制御バルブ9aが補助排気口7aの近傍に配置されていることによって、補助排気口7a付近での補助排気制御バルブ9aによるガスシール性が確保されている。
【0042】
そのため、ピストンの上下動により開閉する補助排気口7aの開閉時期のタイミングを補助排気制御バルブ9aによって制御することが実質的に可能となり、補助排気制御バルブ9aを閉となっている時の主排気制御バルブ8aによる主排気口6aの排気タイミングの制御がより忠実なものとなる。
【0043】
また、補助排気制御バルブ9aが補助排気口7aに近接して位置しているため、補助排気通路7上流の無効容積が減少して、低速運転時の出力低下を防止することができる。
【0044】
さらに、補助排気制御バルブ9aが、主排気通路6とは反対の側で、シリンダブロック2に対して片持ち状に支持された状態で設置されるため、シリンダブロック2のシリンダ壁部分の肉厚を薄くすることなく、補助排気口7aにできるだけ近づけて補助排気制御バルブ9aを設置することができる。
【0045】
以上に説明したような本実施例の2サイクルエンジンの排気制御構造によれば、主排気制御バルブ8aと補助排気制御バルブ9aを連動させるためのリンク機構の各部材18,21,23の変更や調整を容易に行うことができて、主排気制御バルブ8aと補助排気制御バルブ9aの相互の位置関係(開度)と作動量を任意に調整することが可能である。
【0046】
すなわち、主排気側の回動シャフト12と補助排気側の回動軸部材9は、シリンダブロック2の両外側で、図3および図4に示すように、それぞれ主排気側レバー18,ロッド21,補助排気側レバー23からなるリンク機構を介して連動されるように構成されているため、回動シャフト12や回動軸部材9に対して、リンク機構の各部材18,21,23を適宜取り替えることが容易にでき、また、プーリー15およびプレート17に対する主排気側レバー18の相対角度は、ボルト19を弛めて主排気側レバー18の長孔18aの範囲で移動して調整した後にボルト19を締め直すことによって、簡単に変えることができる。
【0047】
そのため、プーリー15およびプレート17に対する主排気側レバー18の相対角度を変えることによって、主排気制御バルブ8aと補助排気制御バルブ9aの相互の位置関係(主排気口6aでの主排気制御バルブ8aの開度に対して、補助排気口7aでの補助排気制御バルブ9aの開度)を変えることができ、主排気側レバー18と補助排気側レバー23のレバー比を変えることによって、主排気制御バルブ8aと補助排気制御バルブ9aの相互の作動量(主排気制御バルブ8aの移動量に対して、これに連動して移動する補助排気制御バルブ9aの移動量)を変えることができる。
【0048】
例えば、主排気側レバー18のプーリー15およびプレート17に対する相対角度を調整して、主排気制御バルブ8aが全閉(主排気口6aはその上部が閉じられた半開状態)の時の補助排気制御バルブ9aの位置を、図9に示すような状態としておき、主排気口6aの全開時に補助排気口7aが全開となるように主排気制御バルブ8aと補助排気制御バルブ9aの移動量の割合を調整しておくことにより、低速運転時には、ピストンの下降によって主排気口6aが開くまでに、補助排気口7aからまず排気ガスの圧力を逃がすことが可能となる。
【0049】
このように調整した場合には、出力のバラツキをなくすために排気口6a付近での主排気制御バルブ8a閉時のガスシール性を向上させても、主排気口6aに先立って補助排気口7aから排気ガスの圧力が逃がされるため、排気と同時にマフラー内の圧力が急激に上昇するということが抑えられ、マフラー内の圧力の急激な上昇により発生するマフラーからの放射音を低減することができる。
【0050】
また、主排気側レバー18のプーリー15およびプレート17に対する相対角度を調整して、主排気制御バルブ8aと補助排気制御バルブ9aの位置関係を図10に示すような状態としておき(なお、図示したものは中間開度の状態を示すもので、主排気制御バルブ8aが全閉のときには、補助排気口7aは全閉となる)、主排気口6aの全開時に補助排気口7aが全開となるように主排気制御バルブ8aと補助排気制御バルブ9aの移動量の割合を調整しておくことにより、補助排気制御バルブ9aが補助排気口7aに近づけられて補助排気口7a付近でのガスシール性が向上されているため、ピストンの下降によって主排気口6aが開くまでに、補助排気口7aからの排気ガスが漏れが殆どないものとなる。
【0051】
このように調整した場合には、主排気制御バルブ8aの全閉時に、排気口全体のガスシール性が向上して、補助排気口7aからのガスの吹き抜けもなく、主排気制御バルブ8aによる排気タイミングの制御がより忠実なものとなる。
【0052】
上記のように、主排気制御バルブ8aと補助排気制御バルブ9aの相互の位置関係(開度)や作動量を任意に調整することによって、エンジンの改善目的に応じた排気制御バルブによる排気効果を引き出すことができる。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したような本発明の2サイクルエンジンの排気制御構造により、主排気制御バルブと補助排気制御バルブの連動関係の変更,調整を容易に行うことができて、各排気制御バルブ相互の位置(開度)や作動量の関係を任意に調整することが可能となり、エンジンの改善目的に合わせた各排気制御バルブによる排気効果を引き出すことができる。
【0054】
すなわち、リンク機構の主排気側レバーと排気制御バルブの入力回動軸の相対角度を容易に変えることができて、主排気制御バルブと補助排気制御バルブの相互の位置(開度)関係を変えることができ、また、リンク機構の主排気側レバーを容易に取り替えることができ、主排気側レバーと補助排気側レバーのレバー比を容易に変えることができて、連動する主排気制御バルブと補助排気制御バルブの相互の作動量の関係を変えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の排気制御構造の一実施例が適用されている2サイクルエンジンの要部(シリンダヘッドとシリンダブロックの部分)を示す縦断面図。
【図2】
図1に示した2サイクルエンジンの排気通路付近の横断面図。
【図3】
図1に示した2サイクルエンジンの要部の一側を示す側面図。
【図4】
図3に示した2サイクルエンジンの反対側を示す(但しシリンダヘッド部分は省略した)側面図。
【図5】
図1に示した実施例における主排気側のレバー部材を示す(A)側面図,および(B)断面図。
【図6】
図1に示した実施例における補助排気制御バルブの全開状態を示す説明図。
【図7】図1に示した実施例における補助排気制御バルブの全閉状態を示す説明図。
【図8】図1に示した2サイクルエンジンの補助排気制御バルブの支承部付近のウォータージャケットを示す一部断面側面図。
【図9】図1に示した実施例における主排気制御バルブと補助排気制御バルブの位置関係の調整の一例を示す説明図。
【図10】図1に示した実施例における主排気制御バルブと補助排気制御バルブの位置関係の調整の他の例を示す説明図。
【符号の説明】
2 シリンダブロック
3 シリンダ
6 主排気通路
6a 主排気口
7 補助排気通路
7a 補助排気口
8a 主排気制御バルブ
9 回動軸部材
9a 補助排気制御バルブ
9b 回動軸部材の他端部(補助排気制御バルブ側の入力回動軸)
12 回動シャフト(主排気制御バルブ側の入力回動軸)
18 主排気側レバー(リンク機構)
21 ロッド(リンク機構)
23 補助排気側レバー(リンク機構)
【産業上の利用分野】
本発明は、シリンダブロックに形成される排気通路が、それぞれが別々にシリンダ内に開口してその下流で合流する主排気通路と補助排気通路とからなり、主排気通路と補助排気通路のそれぞれに排気制御バルブが設置されている2サイクルエンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】
ピストン自体が排気弁として作用する2サイクルエンジンでは、シリンダブロックに形成される排気通路を、一端が主排気口としてシリンダ内に開口する主排気通路と、一端が主排気口の側方で補助排気口としてシリンダ内に開口すると共に他端が主排気通路に合流する補助排気通路によって構成すると共に、主排気通路には、エンジンの回転数等に合わせて主排気口の上部を開閉する主排気制御バルブを設置し、補助排気通路には、主排気制御バルブに連動して補助排気通路を開閉する補助排気制御バルブを設置することによって、高速回転時には排気開始のタイミングが早くなって排気面積が増大し、低速回転時にはその逆となるように、排気通路の排気タイミングと排気面積を制御するということが従来から行われている。
【0003】
そして、そのため構造としては、主排気通路と補助排気通路の排気制御バルブを一つの回転軸に形成したもの(特開昭59−101534号公報)や、主排気通路と補助排気通路の排気制御バルブを別個の弁体に構成してピニオン,ラック,カム等の機構で連動するようにしたもの(特開昭63−173817号公報)や、主排気通路と補助排気通路の排気制御バルブをそれぞれに形成された偏心した連動ピンと長穴とで連動させるようにしたもの(特開平4−66721号公報)などが従来公知となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような従来公知の2サイクルエンジンの排気制御構造においては、主排気制御バルブと補助排気制御バルブの連動関係を調整しようとしても、各排気制御バルブを一体的に形成したものでは不可能であり、また、主排気制御バルブと補助排気制御バルブを別体に形成してそれらを連動機構を介して連動させたものでも、シリンダ本体内に配置されている連動機構を適宜変更することは困難であって、主排気制御バルブと補助排気制御バルブの相互の位置(開度)や作動量の関係を任意に調整することが実際にはできないものであるため、何れにしても、エンジンの改善目的に応じて排気制御の仕方を変更するようなことはできない。
【0005】
本発明は、上記のような従来の2サイクルエンジンの排気制御構造の持つ不都合を解消することを目的としており、より具体的には、主排気制御バルブと補助排気制御バルブの連動関係の変更,調整を容易に行えるものとすることにより、各排気制御バルブ相互の位置(開度)や作動量の関係を任意に調整することができて、エンジンの改善目的に合わせた排気効果を引き出すことができる2サイクルエンジンの排気制御構造を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決しかつ目的を達成するために、シリンダの内壁に主排気口と補助排気口が別々に開口してその下流で合流するように主排気通路と補助排気通路がシリンダブロックに形成され、主排気通路には、主排気口の上部を開閉する主排気制御バルブが設置されていると共に、補助排気通路には、主排気制御バルブとリンク機構を介して連動することにより補助排気通路を上下方向に開閉する補助排気制御バルブが設置されている2サイクルエンジンにおいて、主排気制御バルブと補助排気制御バルブを連動させるためにシリンダブロックの外部側方に配置されているリンク機構が、主排気制御バルブ側の入力回動軸に固定される主排気側レバーと、補助排気制御バルブの入力回動軸に固定される補助排気側レバーと、主排気側レバーと補助排気側レバーとを連結するロッドとからなると共に、主排気制御バルブ側の入力回動軸の一端側に固着されるプーリーと他端側に固着されるプレートのそれぞれで、調整用の長孔と嵌合用の嵌合孔とを備えた主排気側レバーが、その嵌合孔によりプーリー又はプレートの外側に回動自在に嵌め込まれ、その長孔にボルトを挿通してプーリー又はプレートにそれぞれ締め付けられることで、プーリーを介してバルブ駆動力が伝達される主排気制御バルブ側の入力回動軸に対して、相対角度の変更が可能で、且つ、取外し自在に固定されていることを特徴とするものである。
【0009】
【作 用】
上記のような構成により、主排気バルブと補助排気制御バルブをシリンダブロック内に設置した状態のまま、シリンダブロックの外部側方に配置されているリンク機構のみを適宜変更,調整することによって、主排気制御バルブと補助排気制御バルブの相互の位置(開度)や作動量の関係を任意に調整することができて、エンジンの改善目的に合わせて異なる排気制御を行うことが可能となる。
【0010】
すなわち、上記のような構成によれば、主排気制御バルブ側の入力回動軸の一端側に固着されるプーリーと他端側に固着されるプレートのそれぞれで、主排気側レバーを、プーリー又はプレートの外側に回動自在に嵌め込み、長孔にボルトを挿通してプーリー又はプレートにそれぞれ締め付けていることから、主排気制御バルブ側の入力回動軸に対して、長孔のボルトを弛めるだけで、主排気側レバーの相対角度を容易に変更することができ、また、長孔のボルトを取り外すことで、主排気側レバーを容易に取り替えることができる。
【0011】
その結果、リンク機構の主排気側レバーと排気制御バルブの入力回動軸の相対角度を容易に変えることができて、それにより、主排気制御バルブと補助排気制御バルブの相互の開度の関係、すなわち、同時期における主排気口での主排気制御バルブの下縁位置と補助排気口での補助排気制御バルブの下縁位置の相対的な位置関係を変えることができる。また、主排気側レバーを容易に取り替えることができ、主排気側レバーと補助排気側レバーのレバー比を容易に変えることができて、それにより、連動する主排気制御バルブと補助排気制御バルブの相互の作動量の関係、すなわち、同時間内における主排気制御バルブの移動量と補助排気制御バルブの移動量の関係を変えることができる。
【0012】
【実施例】
以下、本発明の2サイクルエンジンの排気制御構造の実施例について図面に基づいて説明する。
【0013】
図1〜図4は、本発明の排気制御構造の一実施例が適用されている2サイクルエンジンの要部を示すもので、図1は、シリンダヘッドを連結したシリンダブロックの縦断面を示し、図2は、排気通路付近の横断面を示し、図3は、シリンダヘッドを連結したシリンダブロックの一側面を示し、図4は、シリンダブロックの他側面を示す。
【0014】
2サイクルエンジンは、シリンダヘッド1の下方にシリンダブロック2が一体的に連結され、シリンダブロック2の下方にクランクケース(図示せず)が一体的に連結されるもので、クランクケースには、コンロッドを介してピストンと連結されるクランクシャフトが軸支され、キャブレターに続く吸気通路がクランクケース内に開口されていて(何れも図示せず)、シリンダブロック2には、その中をピストン(図示せず)が上下動するシリンダ3が上下に貫通して形成されている。
【0015】
そのような2サイクルエンジンのシリンダ3の筒状周壁内面には、クランクケース内と連通する複数の掃気通路5の各端部が掃気口5aとして開口され、排気通路を構成する主排気通路6と補助排気通路7の各端部がそれぞれ主排気口6aと補助排気口7aとして開口されている。
【0016】
主排気口6aは、その上端が掃気口5aよりも上方に位置するように開口されており、補助排気口7aは、何れも掃気口5aよりも上方に位置して、主排気口6aのシリンダ円周方向両側にそれぞれ開口されていて、各補助排気口7aから排気下流に続くそれぞれの補助排気通路7の下流側末端は、主排気口6aから排気下流に続く主排気通路6に両側から合流している。
【0017】
主排気通路6には、その主排気口6a近傍において、主排気通路6の天壁から主排気口6aに向かって斜め下方に出入する主排気制御バルブ8aが設置されており、それぞれの補助排気通路7には、その補助排気口7a近傍において、主排気通路6側とは反対側の側壁から補助排気通路7内に突出する補助排気制御バルブ9aがそれぞれ設置されている。
【0018】
主排気制御バルブ8aは、主排気通路6の天壁から主排気通路6内に出入する摺動弁であって、主排気制御バルブ8aをその先端に設けた摺動軸8bの他端には係合ピン8cが設けられており、この係合ピン8cを回動自在に保持するピン係合部10をその中央付近にボルト11で一体的に固着した回動シャフト12が、その両端12a,12bがシリンダブロック2から両側に突出するように、シリンダブロック2によって回動自在に軸支されている。
【0019】
そして、この回動シャフト12を回動させることにより、ピン係合部10が回動して係合ピン8cを摺動軸8bの軸線方向に移動させ、回動シャフト12に直交する摺動軸8bが摺動することとなるため、主排気制御バルブ8aは、回動シャフト12の往復回動に連動して主排気通路6の天壁から主排気通路6内に出入することとなる。
【0020】
シリンダブロック2の一側方に突出した回動シャフト12の端部12aには、円筒外周面が軸線方向で一部平面に切欠かれた筒状のカラー13がボルト14によって固着されており、カラー13にプーリー15が回動不能に嵌め込まれて固着されており、プーリー15には、エンジンの回転数に応じて制御されるサーボモーターユニット(図示せず)の往復回動を伝達するためのワイヤー16a,16bの各端部が連結されている。
【0021】
また、シリンダブロック2の他側方に突出した回動シャフト12の端部12bには、端部12aと同様にカラー13がボルト14で固着されており、カラー13には、プーリー15の代わりにプレート17が回動不能に嵌め込まれて固着されている。
【0022】
さらに、回動シャフト12の両端12a,12bにそれぞれ固着されたプーリー15およびプレート17に対して、それぞれの外側に重なるように、主排気側レバー18が、カラー13に回動自在に嵌め込み、ボルト19でプーリー15あるいはプレート17に締めつけることによって、プーリー15あるいはプレート17に対してその位置関係が調整可能なように固定されている。
【0023】
この主排気側レバー18自体の構造については、図5(A),(B)に示すように、後に述べるロッド21の一端を回動自在に連結するための連結部20がその上部の外側面に固着され、その下部にカラー13に回動自在に嵌め込むための円形の嵌合孔18bが開口され、その中央部にボルト19を挿通するための長孔18aが開口されていて、カラー13に回動自在に嵌め込まれた後、長孔18aの範囲内でプーリー15あるいはプレート17に対する取付角度が調整されてボルト19で固定されるものである。
【0024】
一方、各補助排気通路7に設置されているそれぞれの補助排気制御バルブ9aについては、何れも、主排気通路6の側とは反対側の補助排気通路側壁から補助排気通路7内に片持ち状に突出している回動弁であって、段階的に径が異なる円柱状の回動軸部材9において、補助排気通路7内に突出する拡大径端部が断面略半月乃至三日月状となるようにその外周面が部分的に切欠かれることによって形成されており、図6および図7に示すように、回動軸部材9の回動により補助排気通路7内で回動されて、補助排気通路7をその天壁側から上下方向に開閉するものである。
【0025】
主排気通路6に対して対称的に配置されているそれぞれの回動軸部材9は、回動シャフト12と平行な関係にあり、且つ、全閉時の主排気制御バルブ8aの先端位置よりもシリンダ3の軸心側に近づけられた一本の仮想軸線に対して、各回動軸部材9,9の軸心が一致するように、一線上に配置されている。
【0026】
そして、何れの回動軸部材9においても、補助排気通路7側の拡大径端部が補助排気制御バルブ9aとして形成されていると共に、回動軸部材9の中間径部分は、バルブ支承部として軸受部30を介してシリンダブロック2に回動自在に支持されており、回動軸部材9の縮径された他端側9bは、入力部としてシリンダブロック2から側方に突出している。
【0027】
なお、回動軸部材9のシリンダブロック2への取付けについては、シリンダブロック2の側方から補助排気通路7に貫通されたバルブ取付孔2aに、補助排気制御バルブ9aの部分が補助排気通路7内に突出するように、その中間部を取り囲む軸受部30と共に回動軸部材9を側方から挿入し、抜け止め部材24で軸受部30をバルブ取付孔2a内に外から押さえた状態としてから、ボルト25によって抜け止め部材24をシリンダブロック2に固着することにより行われる。
【0028】
シリンダブロック2の左右両側にそれぞれ突出している各回動軸部材9のそれぞれの端部9bには、円筒外周面が軸線方向で一部平面に切欠かれた筒状のカラー26がピン27によって固着されており、このカラー26には、後に述べるロッド21の他端を回動自在に連結するための連結部22がその外側面に固着された補助排気側レバー23が回動不能に嵌め込まれて固着されている。
【0029】
上記のようにしてシリンダブロック2の両側外部にそれぞれ設置された主排気側レバー18と補助排気側レバー23の間に、それらを連結してリンクさせるためのロッド21がそれぞれ設けられることによって、すなわち、主排気側レバー18の外側面に固着された連結部20にロッド21の一端が回動自在に連結され、補助排気側レバー23の外側面に固着された連結部22にロッド21の他端が回動自在に連結されることによって、シリンダブロック2の両側において、主排気側の回動シャフト12の回動を補助排気側の回動軸部材9に連動させるためのリンク機構がそれぞれ形成されることとなる。
【0030】
なお、シリンダブロック2の両側の何れにおいても、連結部20とロッド21の一端の連結部分はカバー31によって、連結部22とロッド21の他端の連結部分はカバー32によって、それぞれ被覆されている。
【0031】
ところで、上記のように補助排気通路7内に設けられた補助排気制御バルブ9aは、排気ガスの熱を直接受けることによってかなり熱せられることとなるが、本実施例の2サイクルエンジンにおいては、シリンダヘッド1の下方にシリンダブロック2を連結するためのボルト締め構造が、図1および図8に示すように、連結ボルト41を何れもシリンダヘッド1の上方から挿入してシリンダブロック2のボルト孔に螺合するもので、連結ボルト41は、その先端部41aがシリンダブロック2のウォータージャケット2b内に突出するような状態に螺合されている。
【0032】
そのため、シリンダブロック側にボルトを埋め込んでおいて、シリンダブロックの上面から上方に突出するボルトをシリンダヘッドの貫通孔に下方から挿通して、シリンダヘッドの貫通孔から上方に出たボルトの上端をナットで締めるような連結構造のものと比べて、図8に示すように、回動軸部材9が装填されるバルブ取付孔2aの近傍でシリンダブロック2に形成されたウォータージャケット2bの水通路部分がボルトの埋め込み部によって塞がれたり、水の流れが干渉されたりすることがないため、シリンダブロック2における補助排気制御バルブ9aの冷却性が阻害されるようなことはない。
【0033】
上記のような構成を有する本実施例の2サイクルエンジンの各排気制御バルブ8a,9aの作動状態について以下に説明する。
【0034】
エンジンの回転速度が小さい低速運転時には、主排気制御バルブ8aは、その先端縁部がシリンダ4の内面に接近して大きく主排気通路6内に進出しており、補助排気制御バルブ9aは、補助排気通路7を上部から閉鎖するように回動されていて、主排気口6aは主排気制御バルブ8aによってその上部が閉じられ、補助排気口7aは補助排気制御バルブ9aによって閉じられた状態にある。
【0035】
この状態では、ピストンが下方に移動したときに、主排気口6aからの排気開始時期が遅らされ、補助排気口7aからの排気ガスの流出が阻止されて、全排気通路の断面積が低速時に見合った大きさとなり、燃焼エネルギーのトルク変換が効率的に行われることとなる。
【0036】
この状態からエンジンの回転速度が大きくなっていくと、エンジン回転数の検出に基づく制御によってサーボモーターがエンジン回転数に応じた分だけ回動して、このサーボモーターの回動がワイヤー16a,16bを介してプーリー15に伝達され、プーリー15を固定した回動シャフト12が回動され、それに連れてピン係合部10と係合ピン8cを介して摺動軸8bが摺動されて、主排気制御バルブ8aは、その先端縁部がシリンダ3の内面から遠ざかるように後退して、主排気口6aの上部は下方から開かれていく。
【0037】
それと同時に、回動シャフト12の回動に連れて、その両端12a,12bに設けられたそれぞれの主排気側レバー18が同時に回動され、主排気側レバー18の回動がロッド21を介して補助排気側レバー23に伝動され、補助排気側レバー23の回動により回動軸部材9が回動されて、補助排気制御バルブ9aが開弁方向に回動して補助排気口7aは下方から開かれていく。
【0038】
そして、エンジンの回転速度が大きな高速運転時には、上記のようにエンジン回転数に応じて回動するサーボモーターに主排気制御バルブ8aと補助排気制御バルブ9aが連動して作動した結果、主排気制御バルブ8aの先端縁部が主排気通路6の天壁と略一致し、補助排気制御バルブ9aの切欠き面が補助排気通路7の天壁と略一致した状態となって、主排気口6aと補助排気口7aは何れも全開された状態となる。
【0039】
この状態では、ピストンが下方に移動したときに、主排気口6aからの排気開始時期が早められ、補助排気口7aからも排気ガスが充分に流出して、全排気通路の断面積が高速時に見合った大きさとなっていて、早期に大量の排気が行われ掃気が良好に行われて、高出力を得ることができる。
【0040】
なお、高速運転時からエンジンの回転速度が小さくなるときには、エンジン回転数に応じた分だけサーボモーターが上記の場合とは逆方向に回動し、上記の場合とは逆に、主排気制御バルブ8aはその先端縁部がシリンダ3の内面に近づくように前進し、それと連動して補助排気制御バルブ9aは閉弁方向に回動されて、主排気口6aの上部と補助排気口7aは同時に上方から下方に閉じられる。
【0041】
ところで、上記のようにエンジン回転数に応じたサーボモーターの動きに連動して主排気制御バルブ8aと補助排気制御バルブ9aがリンク機構を介して同時に移動することにより、主排気口6aの上部と補助排気口7aが各制御バルブ8a,9aによって同期的に開閉される本実施例の2サイクルエンジンにおいては、補助排気制御バルブ9aが補助排気口7aの近傍に配置されていることによって、補助排気口7a付近での補助排気制御バルブ9aによるガスシール性が確保されている。
【0042】
そのため、ピストンの上下動により開閉する補助排気口7aの開閉時期のタイミングを補助排気制御バルブ9aによって制御することが実質的に可能となり、補助排気制御バルブ9aを閉となっている時の主排気制御バルブ8aによる主排気口6aの排気タイミングの制御がより忠実なものとなる。
【0043】
また、補助排気制御バルブ9aが補助排気口7aに近接して位置しているため、補助排気通路7上流の無効容積が減少して、低速運転時の出力低下を防止することができる。
【0044】
さらに、補助排気制御バルブ9aが、主排気通路6とは反対の側で、シリンダブロック2に対して片持ち状に支持された状態で設置されるため、シリンダブロック2のシリンダ壁部分の肉厚を薄くすることなく、補助排気口7aにできるだけ近づけて補助排気制御バルブ9aを設置することができる。
【0045】
以上に説明したような本実施例の2サイクルエンジンの排気制御構造によれば、主排気制御バルブ8aと補助排気制御バルブ9aを連動させるためのリンク機構の各部材18,21,23の変更や調整を容易に行うことができて、主排気制御バルブ8aと補助排気制御バルブ9aの相互の位置関係(開度)と作動量を任意に調整することが可能である。
【0046】
すなわち、主排気側の回動シャフト12と補助排気側の回動軸部材9は、シリンダブロック2の両外側で、図3および図4に示すように、それぞれ主排気側レバー18,ロッド21,補助排気側レバー23からなるリンク機構を介して連動されるように構成されているため、回動シャフト12や回動軸部材9に対して、リンク機構の各部材18,21,23を適宜取り替えることが容易にでき、また、プーリー15およびプレート17に対する主排気側レバー18の相対角度は、ボルト19を弛めて主排気側レバー18の長孔18aの範囲で移動して調整した後にボルト19を締め直すことによって、簡単に変えることができる。
【0047】
そのため、プーリー15およびプレート17に対する主排気側レバー18の相対角度を変えることによって、主排気制御バルブ8aと補助排気制御バルブ9aの相互の位置関係(主排気口6aでの主排気制御バルブ8aの開度に対して、補助排気口7aでの補助排気制御バルブ9aの開度)を変えることができ、主排気側レバー18と補助排気側レバー23のレバー比を変えることによって、主排気制御バルブ8aと補助排気制御バルブ9aの相互の作動量(主排気制御バルブ8aの移動量に対して、これに連動して移動する補助排気制御バルブ9aの移動量)を変えることができる。
【0048】
例えば、主排気側レバー18のプーリー15およびプレート17に対する相対角度を調整して、主排気制御バルブ8aが全閉(主排気口6aはその上部が閉じられた半開状態)の時の補助排気制御バルブ9aの位置を、図9に示すような状態としておき、主排気口6aの全開時に補助排気口7aが全開となるように主排気制御バルブ8aと補助排気制御バルブ9aの移動量の割合を調整しておくことにより、低速運転時には、ピストンの下降によって主排気口6aが開くまでに、補助排気口7aからまず排気ガスの圧力を逃がすことが可能となる。
【0049】
このように調整した場合には、出力のバラツキをなくすために排気口6a付近での主排気制御バルブ8a閉時のガスシール性を向上させても、主排気口6aに先立って補助排気口7aから排気ガスの圧力が逃がされるため、排気と同時にマフラー内の圧力が急激に上昇するということが抑えられ、マフラー内の圧力の急激な上昇により発生するマフラーからの放射音を低減することができる。
【0050】
また、主排気側レバー18のプーリー15およびプレート17に対する相対角度を調整して、主排気制御バルブ8aと補助排気制御バルブ9aの位置関係を図10に示すような状態としておき(なお、図示したものは中間開度の状態を示すもので、主排気制御バルブ8aが全閉のときには、補助排気口7aは全閉となる)、主排気口6aの全開時に補助排気口7aが全開となるように主排気制御バルブ8aと補助排気制御バルブ9aの移動量の割合を調整しておくことにより、補助排気制御バルブ9aが補助排気口7aに近づけられて補助排気口7a付近でのガスシール性が向上されているため、ピストンの下降によって主排気口6aが開くまでに、補助排気口7aからの排気ガスが漏れが殆どないものとなる。
【0051】
このように調整した場合には、主排気制御バルブ8aの全閉時に、排気口全体のガスシール性が向上して、補助排気口7aからのガスの吹き抜けもなく、主排気制御バルブ8aによる排気タイミングの制御がより忠実なものとなる。
【0052】
上記のように、主排気制御バルブ8aと補助排気制御バルブ9aの相互の位置関係(開度)や作動量を任意に調整することによって、エンジンの改善目的に応じた排気制御バルブによる排気効果を引き出すことができる。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したような本発明の2サイクルエンジンの排気制御構造により、主排気制御バルブと補助排気制御バルブの連動関係の変更,調整を容易に行うことができて、各排気制御バルブ相互の位置(開度)や作動量の関係を任意に調整することが可能となり、エンジンの改善目的に合わせた各排気制御バルブによる排気効果を引き出すことができる。
【0054】
すなわち、リンク機構の主排気側レバーと排気制御バルブの入力回動軸の相対角度を容易に変えることができて、主排気制御バルブと補助排気制御バルブの相互の位置(開度)関係を変えることができ、また、リンク機構の主排気側レバーを容易に取り替えることができ、主排気側レバーと補助排気側レバーのレバー比を容易に変えることができて、連動する主排気制御バルブと補助排気制御バルブの相互の作動量の関係を変えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明の排気制御構造の一実施例が適用されている2サイクルエンジンの要部(シリンダヘッドとシリンダブロックの部分)を示す縦断面図。
【図2】
図1に示した2サイクルエンジンの排気通路付近の横断面図。
【図3】
図1に示した2サイクルエンジンの要部の一側を示す側面図。
【図4】
図3に示した2サイクルエンジンの反対側を示す(但しシリンダヘッド部分は省略した)側面図。
【図5】
図1に示した実施例における主排気側のレバー部材を示す(A)側面図,および(B)断面図。
【図6】
図1に示した実施例における補助排気制御バルブの全開状態を示す説明図。
【図7】図1に示した実施例における補助排気制御バルブの全閉状態を示す説明図。
【図8】図1に示した2サイクルエンジンの補助排気制御バルブの支承部付近のウォータージャケットを示す一部断面側面図。
【図9】図1に示した実施例における主排気制御バルブと補助排気制御バルブの位置関係の調整の一例を示す説明図。
【図10】図1に示した実施例における主排気制御バルブと補助排気制御バルブの位置関係の調整の他の例を示す説明図。
【符号の説明】
2 シリンダブロック
3 シリンダ
6 主排気通路
6a 主排気口
7 補助排気通路
7a 補助排気口
8a 主排気制御バルブ
9 回動軸部材
9a 補助排気制御バルブ
9b 回動軸部材の他端部(補助排気制御バルブ側の入力回動軸)
12 回動シャフト(主排気制御バルブ側の入力回動軸)
18 主排気側レバー(リンク機構)
21 ロッド(リンク機構)
23 補助排気側レバー(リンク機構)
Claims (1)
- シリンダの内壁に主排気口と補助排気口が別々に開口してその下流で合流するように主排気通路と補助排気通路がシリンダブロックに形成され、主排気通路には、主排気口の上部を開閉する主排気制御バルブが設置されていると共に、補助排気通路には、主排気制御バルブとリンク機構を介して連動することにより補助排気通路を上下方向に開閉する補助排気制御バルブが設置されている2サイクルエンジンにおいて、主排気制御バルブと補助排気制御バルブを連動させるためにシリンダブロックの外部側方に配置されているリンク機構が、主排気制御バルブ側の入力回動軸に固定される主排気側レバーと、補助排気制御バルブの入力回動軸に固定される補助排気側レバーと、主排気側レバーと補助排気側レバーとを連結するロッドとからなると共に、主排気制御バルブ側の入力回動軸の一端側に固着されるプーリーと他端側に固着されるプレートのそれぞれで、調整用の長孔と嵌合用の嵌合孔とを備えた主排気側レバーが、その嵌合孔によりプーリー又はプレートの外側に回動自在に嵌め込まれ、その長孔にボルトを挿通してプーリー又はプレートにそれぞれ締め付けられることで、プーリーを介してバルブ駆動力が伝達される主排気制御バルブ側の入力回動軸に対して、相対角度の変更が可能で、且つ、取外し自在に固定されていることを特徴とする2サイクルエンジンの排気制御構造。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31584594A JP3541897B2 (ja) | 1994-11-25 | 1994-11-25 | 2サイクルエンジンの排気制御構造 |
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JP31584594A JP3541897B2 (ja) | 1994-11-25 | 1994-11-25 | 2サイクルエンジンの排気制御構造 |
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