JP3541684B2 - 遠隔制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユーザが携帯機を携帯してドアに対し接近,離反するだけで、機器の作動状態、例えば車両ドアの解錠/施錠、を変える遠隔制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両ドアの施解錠に適用したこの種の遠隔制御装置は、キ−レスエントリ−システムあるいはスマ−トエントリ−システムと言われている。例えば特開平5−106376号公報には、第1の受信手段で呼出信号(送信要求信号)が受信されると、応答信号(返送信号)を送信する第1の送信手段を備えた携帯無線装置と、第2の送信手段から所定の時間間隔で呼出信号を送信し、応答信号を第2の受信手段が受信すると、車両のドアを解錠するための信号を出力し、応答信号が受信されなければ、所定時間経過後に車両のドアを施錠するための信号を出力する制御手段を備えた車載無線装置とを備えるシステムが開示されている。乗車時には、運転者が携帯無線装置を携帯して車両に近付くだけで運転席ドアが解錠となり、降車時には、車両から離れるだけで施錠となる。
【0003】
運転者が車外に居るときに第2の送信手段が呼出信号を発信する。すなわち車両エンジンが停止しているときに呼出信号が発信される。したがって、呼出信号の発信は、車両上電源に対して負荷となり、バッテリ電力を消費する。これを節減するために呼出信号の送信時間間隔を長くすると、通信可能距離が短い場合には、前回の呼出信号の発信と次回の呼出信号の発信の間に、携帯無線装置を身に付けた運転者が、通信不可の位置から運転席ドアに達し、運転者がドアを開こうとしても開かないという問題を生ずる。この問題は、呼出信号の発信パワ−を高くして通信可能距離を長くすることにより改善されるが、1回の呼出信号の発信の電力消費が大きくなるので、バッテリ電力消費の節減とはなりにくい。したがって呼出信号の送信時間間隔は、単純に長くすることはできない。
【0004】
ところで、車室内のロック操作部材を操作してもドアロック装置が施錠状態から解錠状態とならないようにするダブルロック機能を有する施錠装置もあり、例えば特開平9−195601号公報に提示されている。これは、2組の施錠機構と、それぞれが各施錠機構をロック/アンロックに駆動する各電気モ−タを含む2組のロック機構を有し、両機構とも解錠(アンロック)であって、ドアハンドルを引けばドアが開く解錠(アンロック)状態,外からハンドルを引いてもドアは開かず内側より摘子を引き上げるマニュアル解錠をするとドアを開けることができるシングルロック状態、ならびに、内側より摘子を操作してもドアが開かないダブルロック状態、の3状態に設定しうる。ダブルロック状態では、車内のマニュアルロック/アンロック用の摘子を操作しても解錠しないので、盗人が窓の隙間よりはり金などの道具を差込んで摘子をアンロック位置に操作しても、もう1組のロックは解れないので、ドアは開かない。
【0005】
このダブルロック状態は、従来ワイヤレスドアロックのボタンを押す(ロック)ことによりセットされていた。これを電子キ−システムに適用する場合、通常電子キ−システムはキ−を出す必要がない事に利便性がある反面、ユ−ザが意識せずに制御実行されるため、ダブルロックが不要な場合でも、ユ−ザが意識せずにダブルロックに設定されることがある。また通常ダブルロック(2モ−タ)を解除するのに、無視できない時間(例えば500msec)がかかるため、ユ−ザは遅延を感じるという問題がある。
【0006】
すなわち、ダブルロック機能を有する施錠装置は、ダブルロック状態の解除とドアロックの解錠を行う必要があり、上述のキ−エントリ−システムをこれに適用する場合は、ダブルロック状態の解除とドアロックの解錠を、使用者のハンドル操作までに完了しなければならない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところがダブルロック機構を備える分、ドアロックの解錠に至るまでの作動時間が長く、使用者のハンドル操作までに解錠が間に合わず、使用者はキ−エントリ−システムに故障があるかも知れないとして、解錠キ−を操作して見るなどがあり得る。これは、操作性,信頼性を下げてしまう。
【0008】
又、地域ならびに駐車場所によって、ダブルロックの重要性が異なる。したがって、運転者が簡易に、キ−エントリ−システムによる自動施錠をダブルロックにするかシングルロックにするかを設定又は選択しうるのが好ましい。
【0009】
本発明は、このような問題を改善することを目的とする。具体的には、ダブルロック機構付の施錠装置にキ−エントリ−システムを適用する場合においても、円滑な解錠を実現することを第1の目的とし、これを低エネルギ消費で実現することを第2の目的とし、ダブルロック/シングルロックを選択可とすることを第3の目的とし、ダブルロック指定,設定の確認を容易にすることを第4の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明の遠隔制御装置は、送信要求信号を発信する発振器(26,28,23)
該送信要求信号に応答した返送信号を受信するための受信器(32,33)
施錠装置 (40) への物の接近を検知する物体検知センサ (1)
前記送信要求信号に応答して返送信号を送信する携帯機(10);および、
前記受信器が前記携帯機(10)から返送信号を受信したとき前記施錠装置(40)がダブルロック状態であるとこれを解除した後前記物体検知センサ (1) のもの検知の有無を参照して、有になると前記施錠装置 (40) を解錠し、無の間は所定周期で送信要求信号を発信して、返送信号の受信なしが所定回数継続すると前記施錠装置 (40) をダブルロック状態とする作動制御手段(31S100,S101a〜S101c);
を備える。
【0011】
なお、理解を容易にするためにカッコ内には、図面に示し後述する実施例の対応要素又は対応事項の符号を、参考までに付記した。以下同様である。
【0012】
これによれば、携帯機(10)が、送信要求信号に応答した返送信号を送信すると(S100)、作動制御手段(31)がダブルロックを解除する(S101a〜S101c)。その後例えば、施錠装置への携帯機(10)所持者(使用者)の接近又は作用に応じて施錠装置を解錠することにより(S104〜S105)、使用者がハンドル操作するときまでに解錠を完了しておくことができ、操作性,信頼性を高く維持しうる。
【0013】
1回の返送信号なしでダブルロック状態にすると、通信が不安定な領域にいる場合、つまり返送信号を受けてダブルロック状態を解除したが、物体検知センサ(1)が物体検知有りになるのを待っているときに返送信号なしとなってダブルロック状態にすることがある。この様にダブルロック状態の設定と解除が頻繁に繰返えされる(チャタリング)。これは異音ならびに施錠機構の耐久性の低下をもたらし、ダブルロックの信頼性,安定性に不安を与える。本発明によれば、これらが回避される。
【0014】
【発明の実施の形態】
装置は更に、ダブルロック/シングルロックを選択指定する手段(55)を含み、前記作動制御手段(31)は、前記送信要求信号に応答した返送信号が無いとき、前記指定手段(55)がダブルロック指定であるとダブルロック状態にシングルロック指定であるとシングルロック状態に、制御対象に含まれる施錠装置を設定する(図8のS131,S133,134)。
【0015】
これによれば、運転者は乗降作業性の低下を回避するためにシングルロックを選択し、あるいは、保安を確実にするためにダブルロックを選択することができ、使い分けができるので便利である。
)前記選択指定手段(55)によるダブルロック/シングルロックの有効/無効を指定する手段(56)を更に含み、前記作動制御手段(31)は、前記送信要求信号に応答した返送信号が無いとき、前記有効/無効指定手段(56)が有効を指定し前記選択指定手段(55)がダブルロック指定であるとダブルロック状態にシングルロック指定であるとシングルロック状態に、制御対象に含まれる施錠装置を設定し、前記有効/無効指定手段が無効を指定し前記選択指定手段がダブルロック指定であるとシングルロック状態にシングルロック指定であるとダブルロック状態に、施錠装置を設定する(図8の(a))。
【0016】
これによれば、前記選択指定手段(55)によるダブルロック/シングルロックの指定は固定のまま、有効/無効指定手段(56)によって時々に、ダブルロック/シングルロックの指定を入れ替えることができ、便利である。
)前記作動制御手段(31)は、ロック状態を設定するとき、ダブルロック/シングルロックの別でロック設定報知を行なう(S22;S134,S135,S137)。これにより、施錠がダブルロックになったかあるいはシングルロックになったかを容易に認識することができる。
)前記作動制御手段(31)は、ダブルロック指定のときこれを報知する(S4;SS44,S45)。これにより、施錠が行なわれるとそれがダブルロックになるか否かを、予め容易に認識することができる。
)前記発振器(26,28,23),受信器(32,33)および作動制御手段(31)は車両に搭載され、前記施錠装置は該車両のドアを施解錠するものであり、前記作動制御手段(31)は、運転者が操作する車両上機器の状態情報を参照して(S3)、運転者が降車しようとしたとき、指定ロックがダブルロックのときこれを報知する(S4;S42〜S45)。これによれば運転者が降車しようとするとき施錠指定がダブルロックであるとそれを自動的に報知され、運転者はここで認識を新たにして、ダブルロックでよいか否かを決定し、否の場合はシングルロックに指定を変更することができる。
)前記作動制御手段(31)は、指定ロックの切換わり(S48)に応じて報知を切換える(S4;S48-S42〜S45,S47)。運転者が、ダブルロック/シングルロックの指定を変更するとこれが報知されるので、運転者は、自己の操作が意図したものであったか否を容易に認識しうる。
)前記作動制御手段(31)は、ダブルロック指定とダブルロック状態設定の少くとも一方を音声報知する(S44,S45/S134,S135)。これにより運転者は、施錠がダブルロックになることに注意を喚起するので、運転者はここで認識を新たにして、ダブルロックでよいか否かを決定し、否の場合はシングルロックに指定を変更することができる。
)装置は更に、前記施錠装置が装着されたドアの開,閉を示す信号を発生する開閉センサ(52)を含み、前記作動制御手段(31)は、ダブルロック状態を解除した後、所定時間(t5)内に開閉センサ(52)がドアの開を示す信号を発生しなかったときには、前記施錠装置をロック状態とする(S103〜S110,S122,S123)。
10)装置は更に、前記機器(40,60)の近傍に設置された物体検知センサ(1);および、該物体検知センサ(1)が物体非検知で前記受信器(32,33)が返送信号を受信した後前記発信器(26,28,23)の送信要求信号の発信出力を下げる送信パワ−制御手段(31);を備える。これによれば、受信器(32,33)が返送信号を受信すると送信要求信号の発信出力が下がるので、送信電力の節減となる。
11)前記送信パワ−制御手段(31)は、前記受信器(32,33)が返送信号非受信のとき所定周期t1で高い発信出力で前記発信器(26,28,23)にて送信要求信号を発信し、前記受信器(32,33)が返送信号を受信すると送信要求信号の発信を停止し、それから所定時間t2が経過するまで前記物体検知センサ(1)が物体を検知するのを待ち、物体検知センサ(1)が物体非検知で所定時間t2が経過すると、所定周期t4で低い発信出力で前記発信器(26,28,23)にて送信要求信号を発信する。
【0017】
これによれば、受信器(32,33)が返送信号を受信してから物体検知センサ(1)が物体を検知するか又は所定時間t2が経過するまで送信要求信号の発信を停止するので、この間の送信電力が節減となる。所定時間t2が経過しても物体検知センサ(1)が物体非検知であると、送信要求信号の発信を再開するが、発信出力が低いので、電力消費が少い。発信出力は低いが、このときには携帯機(10)が受信器(32,33)に近いので、発信器(26,28,23)(32,33)/携帯機(10)/受信器(32,33)の間の通信は妨げられない。
12)前記作動制御手段(31)は、前記受信器(32,33)が受信した返送信号が所定の識別コ−ドを表わすものであるときに、施錠装置がダブルロック状態であるとこれを解除する(S100,S101a〜S101c)。
13)前記作動制御手段(31)は、ダブルロック状態を解除したときは、物体検知センサ(1)が物体(運転者の手)を検知したとき該ドア施解錠機構(40)を解錠駆動する。
【0018】
これによれば、所定の識別コ−ドを表わす返送信号を送信する携帯機(10)が受信器(32,33)に近付き、物体(運転者の手)をセンサ(1)が検知したときにドアが解錠されるので、ドアを開くことができる。
14)装置は更に、施解錠機構(40)を装備したドアの開,閉を示す信号を発生する開閉センサ(52);を含み、機器はドア付属窓駆動機構(60)を含み、前記作動制御手段(31)は、ドア施解錠機構(40)を解錠駆動した後、物体検知センサ(1)の物体検知および前記開閉センサ(52)のドア閉信号が所定時間t6継続したとき、ドア付属窓駆動機構(60)にてドア付属窓を開駆動する。
【0019】
これによれば、ドアを解錠し、物体検知センサ(1)が物体検知であるにもかかわらず、ドアが開かれず所定時間t6が経過すると、ドアの窓が開かれる。ドアの外で、窓を開けることができる。
15)前記作動制御手段(31)は、ドア施解錠機構(40)を解錠駆動した後、物体検知センサ(1)の物体非検知および前記開閉センサ(52)のドア閉信号が所定時間t5継続したとき、ドア施解錠機構(40)を施錠駆動する。
【0020】
これによれば、ドアを解錠したにもかかわらず、ドアが開けられないで物体検知センサ(1)が物体非検知になると自動的に施錠に戻る。施錠の信頼性が高い。
16)物体検知センサ(1)は、少くとも表面が導電体であるアウトサイドドアハンドル(20),該導電体に開けたスリット(23)および該導電体に設けた給電点(24,25)、を有するスロットアンテナ(21,23〜25)を含み、前記発信器(26,28,23)は、電波発信電圧を前記給電点(24,25)に与える。
【0021】
これによれば、アウトサイドドアハンドル(20)自身を、スロットアンテナの導体板に兼用しているので、アンテナ機能を得るための付加はスリット(23)および給電点(24,25)であって、電波発射のための部品の追加が少い。アウトサイドドアハンドル(20)は有限の大きさでしかも完全平面ではないので、理想的(理論的)なスロットアンテナとの相違が大きく、アンテナ特性は理論的な特性よりかなり低いが、ドア近傍の短距離範囲内には有効な電波が放射される。アンテナを装備するための部品点数および組付加工工程数が少い上、内部又は表面が金属(導電体)のアウトサイドドアハンドルであっても、そこにアンテナを配備(形成)しうる。加えて、アンテナが目立たず、アンテナを装備していることが他者には分りにくいという利点がある。
17)発振器(26)に、発信出力を高電力出力(高ゲイン)と低電力出力(低ゲイン)に切換える切換手段(切換スイッチ26c)を備えた。
【0022】
これによれば、送信要求信号の発信出力を下げること、物体検知センサが物体非検知で所定時間t2経過した後、所定時間t4で低い発信出力で送信要求信号を発信すること、が同じ切換手段(26c)によりなされるので、センサモード時とリクエスト時の部品の共通化により、別々の回路は必要なくして、低消費電力化を図ることができる。
【0023】
本発明の他の目的および特徴は、図面を参照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0024】
【実施例】
図1に本発明の一実施例の構成を示す。車両上運転席ドアには、ダブルロック施解錠装置40がある。この施解錠装置40は、第1作動レバ−を、解錠状態とするアンロック位置と施錠状態とするロック位置に駆動する、モ−タ42によって駆動される施,解錠機構と、この施,解錠機構に対して室内ロック操作部材の操作力の伝達を可能/不能とする、モ−タ44によって駆動されるダブルロック機構を含む。ダブルロック状態にあるときには、それを解除しなければ、解錠(アンロック)操作が出来ないので、ダブルロック状態にあるときには、解錠とするのに、ダブルロック解除操作と解錠操作が必要である。自動では、リレ−回路41を介した電気モ−タ42の正,逆転通電により施,解錠することができ、またリレ−回路43を介した電気モ−タ44の正,逆転通電によりダブルロック/その解除を行なうことができる。ダブルロック状態のときは、ダブルロックポジションスイッチ45が閉じ、信号DLSWが低レベルLである。
【0025】
施解錠装置40のダブルロック解除/ダブルロック,ならびにアンロック(解錠)/ロック(施錠)を行ない、また運転席ドアの窓ガラスの開指示をする制御装置30には、CPUおよび入出力インタ−フェ−ス(入出力電気回路)を含むコンピュ−タであるコントロ−ラ31があり、これには車両のバッテリ54が給電する。この制御装置30のコントローラ31には、イグニッション(IG)スイッチ51,ドアの開状態を検知するドアカーテシスイッチ52,エンジンキーがキーシリンダに入っているか否かを報知するキーアンロックウォーニングスイッチ53,ダブルロックポジションスイッチ45,ダブルロックかシングルロックかを指定するロックモ−ドスイッチ55,該スイッチ55による指定を有効又は無効とする指定を行なうプッシュスイッチ56等の信号が与えられる。
【0026】
コントロ−ラ31には、ダブルロック/シングルロックの指定,指定切換えならびにこれらのロック状態の設定に関する、報知ならびにドライバへのアンサバックを行なうための、ブザ−57,インジケ−タランプ58および音声合成器59aが接続されている。コントロ−ラ31が出力センテンスNo.を音声合成器59aに与えると、音声合成器59aはその内部メモリに保存している該センテンスNo.の発声デ−タを読出してアナログ信号に変換してスピ−カ59bに与える。これによりスピ−カ59bが、該センテンスNo.のアナウンスを発声する。
【0027】
コントロ−ラ31はまた、物体検知センサ1を介して携帯機10に対して、送信要求信号(以下、リクエスト信号)を出力する。即ち発信回路26に発信指令を与え、発信回路26から給電線バラン28を介して、アンテナ23よりリクエスト信号を発信する。物体検知センサ1において、発信回路26の出力は、検知回路2にも与えられ、検知回路2の、物体(人の手)の存否を示す信号が、コントローラ31に与えられる。コントロ−ラ31にはまた、アンテナ32で受信し受信器33で復調した2値信号(IDコード:識別コ−ド)が与えられる。
【0028】
運転席ドアの施解錠装置40の、施解錠駆動モ−タ42に正,逆転(ロック,アンロック)通電するリレ−回路41には、ロック/アンロックを指示するドアコントロ−ルスイッチ43が接続されており、この指示ラインに、コントロ−ラ31も、ロック/アンロック指示信号を与える。
【0029】
運転席ドアの窓駆動装置60の、窓開閉駆動モ−タ62に正,逆転(窓開,閉)通電するリレ−回路61には、窓開/閉を指示する窓開閉スイッチ63が接続されており、この指示ラインに、コントロ−ラ31も、窓開/閉指示信号を与える。 コントローラ31は、携帯機10から受信の有無および受信した場合にはIDコ−ドがコントロ−ラ31に登録している所定のものか否か、ならびに、物体検知センサ1の検知回路2の出力信号(物体の存否)の組合せに対応して、施解錠装置40をロック状態にさせたり、アンロック状態とする。又、窓駆動装置61に対しても、所定の条件が成達すると窓開指示信号を与える。
【0030】
図2に、物体検知センサ1の中の発信回路26および検知回路2の構成を示す。発信回路26には、定周波数の発振回路26a,その発振出力信号を高ゲインと低ゲインの一方で選択的に増幅する可変ゲインアンプ26b,高ゲイン(高電力出力)/低ゲイン(低電力出力)指定バイアスを切換えるアナログ電子切換スイッチ26c、および、アンプ26bの出力をオン/オフする電子スイッチング回路でなる変調器26dがある。アナログ電子切換スイッチ26cには、2値信号Gc(H:低ゲイン指定/L:高ゲイン指定)をコントロ−ラ31が与え、変調器26dには、IDコ−ドの送信を要求するリクエストデ−タRFR(ビット列)をコントロ−ラ31が与える。つまり、この実施例では、発振回路26aが発生する高周波信号をリクエストデ−タRFRでオン/オフ変調(Amplitude Shift Keying:ASK変調)することによって、リクエストデ−タRFRを発信する。給電ラインに送出された、リクエストデ−タRFRでASK変調された高周波信号は、アンテナ23とのインピーダンス整合(ここでは50Ω)をとるバラン28を介してアンテナ23に最適なインピ−ダンスで出力される。給電ラインには検知回路2が接続されている。
【0031】
検知回路2の検波回路2aの回路構成を図3に示す。図2および図3を参照すると、検知回路2は、検波回路2a,検波電圧の交流成分を増幅する交流増幅回路2b,交流増幅出力が所定電圧範囲(所定電圧V1から所定電圧V1よりも高い電圧であるV2までの範囲)を外れるときに、高電位Hとなる相対変化信号を発生する比較回路2c,検波電圧の直流成分を増幅する直流増幅回路2d,直流増幅出力が所定電圧V2よりも高くなった場合に高電位Hとなる絶対変化信号を発生する比較回路2e、及び、比較回路2cから出力された相対変化信号と比較回路2eから出力される絶対変化信号のいずれかが高電位Hの場合に、高電位Hとなるセンサ信号SENを出すORゲート2fから構成される。ORゲート2fのセンサ信号SENが高電位Hであることは、物体(人の手)9がアンテナ23に触れているか、あるいはアンテナ23の極く直近にあることを意味する。
【0032】
発振回路26aは、一定の発振周波数(本実施例では2.45GHZ)で発振しており、可変ゲインアンプ26bが低ゲイン設定であって、変調器26dがオンの場合は、アンテナ23に対して50Ωに整合され接続されている。今アンテナ23の近くに、人の手のような誘電体の物体9が存在すると、アンテナ23の入力インピーダンスが変化し、前記整合状態が不整合状態となる。その結果、物体9がアンテナ23に接近すると、給電ライン上の電圧定在波が変化し、給電ライン上の電圧が一定値上昇する。
【0033】
すなわち、一方アンテナ23から放射された電波は、物体9が接近しているときには物体9で反射し、再びアンテナ23で受信されて、給電ライン上には送信波と受信波の干渉が生じる。物体9が移動中の場合、この干渉度合は接近速度に応じて変化する。この干渉波を検波回路2aにより検波し、検波電圧の交流成分を増幅して、アンテナ23に対する物体9の相対速度に対応した相対変化信号と、検波電圧の直流成分を増幅したアンテナ23に対する物体9の位置に対応する絶対変化信号を生成する。検波電圧の交流成分は、アンテナ23に対して物体9の接近速度に対応した相対変化、即ちドップラー効果による電圧の変動を表わし、検波電圧の直流成分は、アンテナ23に対する物体9の距離を表わす。検波電圧の直流成分からの物体9の検知よりも、交流成分からの物体9の検知が早い段階で可能となる。
【0034】
図4に、アンテナ23の構成を示す。車両の運転席ドアには亜鉛ダイカストの表面にクロムメッキが施されたアウトサイドハンドル(以下ドアハンドルと称す)20が設けられている。ドアハンドル20は、キーシリンダ27を装着し、ドライバーの手が入る側が凹部形状となった基板部21と、基板部21に対して時計方向に回動可能なドアノブ22を備えている。基板部21の底面部21aにアンテナ23用のスリットが直線形状で切られ、スリットには合成樹脂が埋め込まれ、合成樹脂によりスリット開口は閉じられている。尚、このスリット形状は、ここでは一直線形状であるが、これに限定されるものではない。
【0035】
底面部21aには、2つの台座23が設けられ、台座23にはネジ孔が開けられており、この孔にねじ込まれたネジ24,25に一体に、バラン28の出力側が接続されている。またバラン28の入力側には同軸ケーブル(給電線)が接続され、同軸ケーブルは発信回路26に接続される。ドアハンドル20に設けられたスリットが、携帯機10に対してリクエスト信号を送信するアンテナ23として機能する。すなわち、物体検知センサ1は、リクエスト信号を送信する送信器としても機能する。尚、ドアノブの形状は、図4に示されるプルアップ式のドアハンドル(上下方向に回動するドアハンドル)に限定されず、グリップ式のドアハンドル(車幅方向に回動するドアハンドル)であっても良い。
【0036】
キーシリンダ27の近くには、防水合成樹脂被覆を施したプッシュスイッチ56が設置されており、このプッシュスイッチ56は、ラッチ機構を有し、1回の押下によりスイッチ接片がON(スイッチ閉)となってONラッチとなり、この状態でもう1回の押下があるとラッチが外れてスイッチ接片がOFF(スイッチ開)に戻り、このOFF状態で押下を受けるとONに転ずるものである。このプッシュスイッチ56は、図1に示すように、コントロ−ラ31に接続されている。
【0037】
図5に、携帯機10の回路構成を示す。アンテナ18で受信された信号は検波器である受信器17により検波され増幅されてコントローラ11に入力される。受信器17の増幅器17aの出力は、受信信号が存在するとき高電位H、存在しないときは低電位Lとなる。ロックスイッチ14およびアンロックスイッチ13は常開のスイッチであり、運転者によって押されたとき、直流電源50よりのハイレベルの信号をコントロ−ラ11に与える。
【0038】
コントロ−ラ11は、増幅器17a又はロックスイッチ14及びアンロックスイッチ13から高電位Hのトリガ信号が供給されると、内蔵するレジスタに格納しているIDコードをシリアルに読み出し、これにビットK0〜K2を付加して送信器15にシリアル出力する。
【0039】
ここで、増幅器17aの出力Hによるトリガの場合、コントロ−ラ11は、ビットK0を1(H)とし、ロックスイッチ14からの場合はK2を1、アンロックスイッチ13からの場合K1を1とする。
【0040】
IDコードは、携帯機10を特定するためのデータであり、制御装置30のコントローラ31にも同一のIDコードが格納されている。
【0041】
コントロ−ラ11の出力は、共振素子15aおよびバリキャップダイオード15bに加わり、共振素子15aを介してトランジスタ15Cのベースに印加される。このためIDコードが、値1(H)と値0(L)のときで、バリキャップダイオード15bの容量が変化する。トランジスタ15Cのエミッタは、コンデンサ15e及び抵抗15fを介して接地され、コレクタは通信アンテナ16の一端に接続されている。また、ベース・エミッタ間には、コンデンサ15dが接続されている。
【0042】
IDコードのビットが1(H)/0(L)に拘らず、トランジスタ15Cはオン状態であり、IDコードのレベル変化によって共振素子15aの負荷容量が変化し、周波数変調され、アンテナ16から送信される。
【0043】
図6に、ワイヤレスドアロック制御装置30上のコントロ−ラ31の内部にあるCPUの制御動作を示す。ワイヤレスドアロック制御装置30が車上バッテリ54に接続されると、コントロ−ラ31の内部の待機電源回路がコントロ−ラ31のCPUに動作電圧を与え(ステップS1)、CPUはリセット動作(電源オンリセット)を行なう(ステップS2)。なお、以下においては、カッコ内には、ステップという語を省略して図面上のステップNo.のみを表記する。次にコントロ−ラ31のCPUは、コントロ−ラ31の内部の動作電源回路をオンにする。これによりワイヤレスドアロック制御装置30は、送,受信が可能となる。 次にスイッチ51〜53の信号IG,DSWおよびKSWを読込んで、車両が停止(エンジン停止)して(IG:オフ=OFF)、エンジンキ−がエンジンキ−シリンダから抜かれて(KSW:OFF)、運転席ドアが開いた(DSW:オン=ON)かをチェックする(S3)。これはドライバ(運転者)の降車を間接的に検知するチェックである。そしてこのチェック結果が是(YES)であると、「ロックモ−ド予告」(S4)に進む。
【0044】
図8の(a)に、「ロックモ−ド予告」(S4)の内容を示す。ここでは、ロックモ−ドスイッチ55の閉(ダブルロック指定)/開(シングルロック指定)を表わす信号DLSEL(L:ダブルロック指定/H:シングルロック指定)と、プッシュスイッチ56の閉(スイッチ55の指定有効)/開(スイッチ55の指定無効)を表わす信号OHSW(L:スイッチ55の指定有効/H:スイッチ55の指定無効)に基づいて、ダブルロックが指定されている(DLSEL=L & OHSW=L)か、シングルロックが指定されている(DLSEL=H or OHSW=H)かをチェックして(S42,S43)、ダブルロックが指定されているとインジケ−タランプ58を点灯し(S44)、「ダブルロックします」なるアナウンスを指定するセンテンスNo.デ−タを音声合成器59aに与える(S45)。これにより、ランプ58が点灯しかつ「ダブルロックします」とのアナウンスがスピ−カ59bから流れる。シングルロックが指定されているときには、インジケ−タランプ58を消灯する(S47)。そしてコントロ−ラ31は、レジスタ(CPUの内部メモリの一領域)DOFに「1」(ドア開:ドライバ降車中を意味する)を書込む(S46)。そしてまたスイッチの状態チェックS3(図6に戻る)。
【0045】
したがって、降車中と見なす状態(IG:オフ=OFF,KSW:OFF & KSW:OFF、すなわち、エンジン停止,エンジンキ−なし、および、運転席ドアが開)が継続(降車中状態が継続)している間は、S3と「ロックモ−ド予告」(S4)を繰返し実行している。しかし、「ロックモ−ド予告」(S4)では、レジスタDOFに「1」があるので、ステップS41からS48のスイッチ入力有りチェックに進むので、スイッチ(55,56)の入力が無いと、ステップS41〜S46は実行せず、ダブルロック指定であっても、再度のアナウンスは行なわれない。インジケ−タランプ58は点灯を継続する。ここで運転者が指定を、ダブルロックからシングルロックに又はその逆にするために、スイッチ55又は56を操作すると、そのDLSEL又はOHSWのレベルがLからHに又はその逆に切換わる。
【0046】
降車中状態が継続しているときに、スイッチ55又は56が操作されて信号DLSEL又はOHSWのレベルが変化すると、コントロ−ラ31は、ステップS48からS42に進むので、例えばダブルロック指定からシングルロック指定に切換わったときには、インジケ−タランプ58が消灯となる(S47)。シングルロック指定からダブルロック指定に切換わったときには、インジケ−タランプ58が点灯し、「ダブルロックします」とのアナウンスをスピ−カ59bが発声する(S44,S45)。
【0047】
なお、ロックモ−ドスイッチ55がダブルロックを指定している閉(DLSEL=L)のときに、プッシュスイッチ56も閉(OHSW=L:スイッチ55の指示を有効とする)である場合は、ロックモ−ドスイッチ55の指定通りに、ダブルロック状態を設定する(S42−S43−S44)。しかしプッシュスイッチ56が開(OHSW=H:スイッチ55の指示の反転を指定)であればシングルロックを設定する(S42−S43−S47)。
【0048】
なお、図8の(b)に示すように、プッシュスイッチ56の開閉と指示内容とを、上述とは逆に設定してもよい。また、図8に示す例では、ロックモ−ドスイッチ55の閉にダブルロックを、開にシングルロックを割り当てているが、逆の割当てにしてもよい。
【0049】
いずれにしても、ロックモ−ドスイッチ55にて定常的に、ダブルロック/シングルロックの一方を優先に定め、プッシュスイッチ56にて、ドア部にてダブルロック/シングルロックのいずれとするかを折々に確定指定できるので、ダブルロック/シングルロックを仕向地ごとに製造者が設定できかつユ−ザカスタマイズ出来るのに加えて、盗難予防,同乗者の閉じ込み予防,ドライバの降車作業性の確保等を、折々の状況に応じてドライバがプッシュスイッチ56にて選択できるので便利である。
【0050】
再度図6を参照する。その後運転席ドアが閉じる(DSW:OFFになる)と、これをステップS5で認知して、「予告解除」(S6a)を行なう。すなわち、「ロックモ−ド予告」(S4)で設定した報知(表示)を解除する。次に、レジスタDOFに「1」があるかをチェックする(S6b)。
【0051】
レジスタDOFに「1」があると、この段階では、ドライバが降車して運転席ドアを閉めた(ドライバの降車が完了)と見なして、T1時限のタイマT1をスタ−トし(S8)、ID(識別コ−ド)要求(リクエスト)信号を、発信器26に与える。発信器26は、このIDリクエスト信号で搬送波を変調し、変調波電圧を送信アンテナの給電点24,25に印加する。これにより、IDリクエスト信号を担持した電波がスリット23部から車外に発射される(S9)。
【0052】
ドライバが携帯するエンジンキ−ホルダに組込まれた携帯機10のコントロ−ラ11内のCPUは動作電源回路をオフ(待機)にしているが、送信器15を除く回路には図示しない待機電源回路が動作電圧を与えており、受信器17は動作しており、前記IDリクエスト信号を担持した電波を受信すると、受信器17は、受信電波よりIDリクエスト信号を復調してコントロ−ラ11内のCPUに与える。このCPUはこのIDリクエスト信号に応答して動作電源回路をオンにして、内部メモリに格納されている自己IDを応答信号を付加して送信器15に与える。送信器15は該IDおよび応答信号で搬送波を変調し、変調波電圧を送信アンテナ16に印加する。これにより、IDおよび応答信号を担持した電波が送信アンテナ16から発射される。以上の説明は、ドライバ(彼が携帯するキ−)が降車しても、スリット23が発射する電波を携帯機10がキャッチしうる近距離に居る場合である。
【0053】
そして、送信アンテナ16から発射した電波がワイヤレスドアロック制御装置30のアンテナ32および受信器33で受信されて、受信器33がIDおよび応答信号を復調してコントロ−ラ31のCPUに与えると、コントロ−ラ31のCPUは、ステップS10を経て、受信IDがコントロ−ラ31のCPUに格納されているID(登録ID)であるかをチェックする(S11)。そして合致すると、応答信号の付加があるかをチェックして(S12)、それがあるとT3の時間の経過を待ち、それが経過すると、タイマT1がタイムオ−バしているかをチェックして(S13)、タイムオ−バしていないと、再度IDリクエストを送信する(S9)。このIDリクエストに応答して携帯機10がIDおよび応答信号を返送して来る間は、ステップS9〜S13を略T3周期で繰返す。
【0054】
なお、この繰返しの間にタイマT1がタイムオ−バすると、これをステップS14で認知して、ステップS26でレジスタDOFをクリアする。この実施例では、上述の時限値T0〜T3のそれぞれの値は、T0:180msec,T1:30sec,T2:2sec およびT3:5sec である。
【0055】
タイマT1がタイムオ−バするまでに、IDリクエストを発信しても、IDおよび応答信号の少くとも一方が返信されなくなる(ドライバが車から離れる)と、コントロ−ラ31のCPUは、T2時限のタイマT2をスタ−トし(S11−S19,S20、又は、S12−S23−S24−S19,S20)、タイマT2がタイムオ−バすると電動ドアロック装置40にロック信号(施錠指示信号)を与えて(S22)、レジスタDOFをクリアする(S26)。
【0056】
上述のように、コントロ−ラ31のCPUがIDリクエストを送信して(S9)、携帯機10の返信を待っているときに、ドライバがエンジンキ−ホルダのアンロック指示キ−スイッチ13をオンにし、車両上の受信器33がIDとアンロック信号を復調すると、車両上のコントロ−ラ31のCPUは、ステップS10〜S12−S23−S24を経て、電動ドアロック装置40にアンロック信号を与える(S25)。このときドアロック機構がアンロック位置にあれば、ドアコントロ−ルリレ−回路41の逆転通電回路に介挿された、ドアロック機構のアンロックリミットスイッチが機械的に開になっているので、逆転通電回路のリレ−が閉じても、モ−タ42には逆転用の通電はない。仮にロック位置にあったときには、モ−タ42が通電されて逆転しドアロック機構をアンロック位置に駆動する。アンロック信号を与えた後、コントロ−ラ31のCPUは、レジスタDOFをクリアする(S26)。
【0057】
上述のように、コントロ−ラ31のCPUがIDリクエストを送信して(S9)、携帯機10の返信を待っているときに、ドライバがロック指示キ−スイッチ14をオンにし、IDとロック信号を受信器33が復調すると、コントロ−ラ31のCPUは、ステップS10〜S12−S23を経て、電動ドアロック装置40にロック信号を与える(S22)。このときドアロック機構がロック位置にあれば、ドアコントロ−ルリレ−回路41の正転通電回路に介挿された、ドアロック機構のロックリミットスイッチが機械的に開になっているので、正転通電回路のリレ−が閉じても、モ−タ42には正転用の通電はない。仮にアンロック位置にあったときには、モ−タ42が通電されて正転しドアロック機構をロック位置に駆動する。ロック信号を与えた後、コントロ−ラ31のCPUは、レジスタDOFをクリアする(S26)。
【0058】
ここで、車両が駐車であって、ドライバが不在で運転席ドアがロック状態(IG,KSWおよびDSWがすべてOFF)であると、コントロ−ラ31のCPUは、ステップS3〜S6を経て「エントリ処理」(S7)に進む。この内容は、図7を参照して後述する。
【0059】
ドライバが乗車し運転席ドアを閉め、エンジンキ−をエンジンキ−シリンダに差し込んでいる間(エンジン動作中)は、IG ON,KSW ON,DSW OFFであるので、コントロ−ラ31のCPUは、スイッチの状態チェック(S3,S5)のみを行なう。
【0060】
運転席ドアの車室内側にドアコントロ−ルスイッチ43が備わっているので、ドライバシ−トに着座したドライバは、このスイッチ43を操作して運転席ドアの施錠,解錠を行なうことができる。スイッチ43をLOCK側に閉じると、ドアロック機構が解錠状態であると、ドアコントロ−ルリレ−回路41の正転通電回路が閉になりドアロックモ−タ40が正転通電されて正転し、ドアロック機構が施錠位置となる。ドアロック機構が施錠位置にあるときにドライバがスイッチ43をUNLOCK側に閉じると、ドアコントロ−ルリレ−回路41の逆転通電回路が閉になりドアロックモ−タ40が逆転通電されて逆転し、ドアロック機構が解錠位置となる。
【0061】
ドライバがエンジンキ−を抜き、降車し、運転席ドアを閉めると、コントロ−ラ31のCPUは、ステップS3〜S6,S8を経て、IDリクエストを発信する(S9)。
【0062】
図7を参照して、「エントリ処理」(S7)の内容を説明する。この「エントリ処理」(S7)は、車両が駐車中で運転席ドアがロック(施錠)のときに実行される。これにおいてコントローラ31は、ステップS100で発信回路26に、高出力発信指令を出力しリクエストデ−タ(送信要求信号)を発信する。その後、受信器33が返信信号を受信するのを待ち、受信すると、受信信号がコントローラ31に格納しているIDコ−ドを表わすものであるかをチェックする。所定時間内に受信がなかった場合、および、受信があってもIDコ−ドが合致しない場合には、時間t1の経過を待って、再度リクエストデ−タを発信する(ステップS100,S101a,S102)。この実施例では、t1=600msecである。
【0063】
受信した返信信号が、コントロ−ラ31が有するIDコ−ドを表わすものであると、コントロ−ラ31は、施解錠装置40がダブルロック状態(信号DLSW=L)であるかをチェックして(ステップS101b)、そうであるとリレ−回路43へのUNLOCK信号ラインをLとしこれにより電気モ−タ44に逆転通電してダブルロック状態を解除し、レジスタDLFLGに、ダブルロック解除を示す1を書込む(ステップS101c)。そして人センサモード(物体接近監視モ−ド)に入り、検知回路2の出力信号SENが物体(ドアハンドルのスリット23の前部に存在する手)を検知したことを表わすH(物体検知)となるのを待ち、かつ待ち時間tの計測を行なう(ステップS103,104)。
【0064】
検知回路2の出力信号SENがH(物体検知)になると、ステップS105で、ドアロックコントロ−ルスイッチ43の、UNLOCK信号ラインをLとする。すなわち、ドアロックの解錠を行う。
【0065】
解錠後、ステップS106では、経過時間を計測するための計時tdおよびtsを開始し、ドア開になるのを待つ(ステップS107)。ドア開になると、「エントリ処理」(S7)は終了する。
【0066】
ところで、図7に示す「エントリ処理」を実行中であって、ステップS107でドア開でなかったら、ステップS108で、検知回路2の出力信号SENがH(物体検知:ドアノブ22と基板部21の間に手がある)か判定する。そこに手が無く(SEN=L)、かつ計時値tdがt5(30秒)をこえると、ドア開の意志がないと判定し、施錠し(ステップS108〜S110)かつダブルロック状態にして(ステップS122,S123)、ステップS100へ戻る。計時値tdがt5(30秒)以下のときに手を検知すると、計時値tsがt6(1sec)以下のときには、ドア開の可能性が高いので、ドア開になるのを待つが、t6を越えると、窓開駆動を開始し、手を検知している間しかも窓が全開に達するまで、窓開駆動を行なう(ステップS111〜S114)。これにより、IDコード一致後、運転者が一定時間t6だけドアハンドルにふれると、窓開モードとすることができ、特定のスイッチ等不要とすることができる。
【0067】
IDコード一致後、一定時間t2内、検知回路2の出力信号SENがH(手検知)かをチェックしており(S115)、t2内に手を検知しないと、無返信回数カウント用のレジスタnを初期化し(S116b)、次いでレジスタnに1をセットして(S116c)、発信回路26に、低出力発信指令を出力しリクエストデ−タ(送信要求信号)を発信する(S117)。その後、受信器33が返信信号を受信するのを待ち、受信すると、受信信号がコントローラ31に格納しているIDコ−ドを表わすものであるかをチェックする(S118)。所定時間内に受信がなかった場合、および、受信があってもIDコ−ドが合致しない場合には、時間t4(100msec)の経過を待って、レジスタnを1インクレメントして(S116c)、再度リクエストデ−タを発信する(S117)。この低出力発信指令の発信をt3(5秒)の間繰返してもIDコ−ドが受信されず、要求信号を発信したのにIDコ−ドが受信されなかった連続回数nがN1(実施例ではN1=10)を越えていると、元々(ステップS101b)がダブルロック状態であった場合にはダブルロック状態にして(ステップS121a,121b,S122,S123)ステップS100に戻る。元々(ステップS101b)がダブルロック状態でなかったときには、シングルロックのままとする。
【0068】
リクエストデ−タ(送信要求信号)の届くエリアを、図11に示す。高出力発信指令(リクエストデ−タ)を発信するときには、広い領域Aiに携帯機10があれば、携帯機10がリクエストデ−タ(送信要求信号)を受信するが、低出力発信指令を発信するときには、携帯機10が受信しうる領域は狭い領域Asとなる。
【0069】
高出力発信指令を発信する広域モードの発信タイミングは、t1(600msec)の間欠送信となる。低出力発信指令を発信する狭域モードの発信タイミングは、t4(100msec)の間欠送信となり、繰返し周期t4は、t1の1/6である。
【0070】
高出力発信指令に対する応答IDコードが一致後、一定時間t2(5sec)内に、手が検知されないと、送信電力を低下させ、再度IDコードの一致をチェックするため、消費電力の低減がはかられ省電力となる。
【0071】
図9の(a)に、図6に示す「ロック出力」(S22)の内容を示す。ここでは、ロックモ−ドスイッチ55の閉(ダブルロック指定)/開(シングルロック指定)を表わす信号DLSEL(L:ダブルロック指定/H:シングルロック指定)と、プッシュスイッチ56の閉(スイッチ55の指定有効)/開(スイッチ55の指定無効)を表わす信号OHSW(L:スイッチ55の指定有効/H:スイッチ55の指定無効)に応じて、ロックモ−ドスイッチ55がダブルロックを指定している閉(DLSEL=L)のときに、プッシュスイッチ56も閉(OHSW=L:スイッチ55の指示を有効とする)である場合は、ロックモ−ドスイッチ55の指定通りに、ダブルロック状態を設定し(S131〜S133)、モ−ド(MODE)1でブザ−57をオンにし(S134)、そして「ダブルロックしました」とのアナウンスをスピ−カ59bで発声する(S135)。しかしプッシュスイッチ56が開(OHSW=H:スイッチ55の指示の反転を指定)であればシングルロックを設定し(S131,S132,S136)、ブザ−57をモ−ド2でオンにする(S137)。
【0072】
ブザ−57のオンモ−ドを図9の(c)に示す。モ−ド1は、一度1秒間のみ連続してブザ−57をオンにするものであり、モ−ド2は、0.5秒間のオンを、0.5秒間のオフを間に置いて2回行なうものである。
【0073】
なお、「ロックモ−ド予告」(S4)を図8の(b)に示す内容に設定しているときには、「LOCK出力」(S22)は、図9の(b)に示す内容に設定する。これにおいては、プッシュスイッチ56の開閉と指示内容とを、上述とは逆に設定している。
【0074】
図10に、本発明のもう1つの実施例のコントロ−ラ31の「エントリ処理」(S7)の内容を示す。この実施例では、ステップS110で施錠後、ステップS117の狭域モードに進み、一度IDコ−ドの一致と手の存在を検知した後、ドア開とならずにt5が経過し手も非検知となったときには、ステップS117に進んで、低出力発信指令を発信する。ここでも同様に省電力化が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す物体検知センサ1の構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示す検波回路2aの構成を示す電気回路図である。
【図4】図1に示すアンテナ23を装備したドアハンドルを示し、(a)は正面図、(b)は(a)のb−b線断面図である。
【図5】図1に示す携帯機10の構成を示す電気回路図である。
【図6】図1に示すコントロ−ラ31の、ドアロック制御の概要を示すフロ−チャ−トである。
【図7】図6に示す「エントリ処理」(S7)の内容を示すフロ−チャ−トである。
【図8】(a)は図6に示す「ロックモ−ド予告」(S4)の内容を示すフロ−チャ−トであり、(b)はその一変形例を示すフロ−チャ−トである。
【図9】(a)は図6に示す「LOCK出力」(S22)の内容を示すフロ−チャ−トであり、(b)はその一変形例を示すフロ−チャ−トである。(c)は、ダブルロック状態を設定したときのブザ−57の鳴動付勢モ−ド(MODE1)とシングルロック状態を設定したときのブザ−57の鳴動付勢モ−ド(MODE2)を示すタイムチャ−トである。
【図10】本発明のもう1つの実施例のコントロ−ラ31の「エントリ処理」(S7)の内容を示すフロ−チャ−トである。
【図11】図1に示すアンテナ23の、高出力のときの通信可領域Aiと、低出力のときの通信可領域Asを示す平面図である。
【符号の説明】
12:電池 13:アンロックスイッチ
14:ロックスイッチ 16,18,23,32:アンテナ
20:アウトサイドドアハンドル 21:基板部
22:ドアノブ 23:スリット
24,25:ねじ BN:バラン

Claims (8)

  1. 送信要求信号を発信する発振器
    該送信要求信号に応答した返送信号を受信するための受信器
    施錠装置への物の接近を検知する物体検知センサ;
    前記送信要求信号に応答して返送信号を送信する携帯機;および、
    前記受信器が前記携帯機から返送信号を受信したとき前記施錠装置がダブルロック状態であるとこれを解除した後前記物体検知センサのもの検知の有無を参照して、有になると前記施錠装置を解錠し、無の間は所定周期で送信要求信号を発信して、返送信号の受信なしが所定回数継続すると前記施錠装置をダブルロック状態とする作動制御手段;
    を備える遠隔制御装置。
  2. 装置は更に、ダブルロック/シングルロックを選択指定する手段を備え、前記作動制御手段は、前記送信要求信号に応答した返送信号が無いとき、前記指定手段がダブルロック指定であるとダブルロック状態にシングルロック指定であるとシングルロック状態に、前記施錠装置を設定する、請求項1記載の遠隔制御装置。
  3. 前記選択指定手段によるダブルロック/シングルロックの有効/無効を指定する手段を更に含み、前記作動制御手段は、前記送信要求信号に応答した返送信号が無いとき、前記有効/無効指定手段が有効を指定し前記選択指定手段がダブルロック指定であるとダブルロック状態にシングルロック指定であるとシングルロック状態に、制御対象に含まれる施錠装置を設定し、前記有効/無効指定手段が無効を指定し前記選択指定手段がダブルロック指定であるとシングルロック状態にシングルロック指定であるとダブルロック状態に、施錠装置を設定する、請求項記載の遠隔制御装置。
  4. 前記作動制御手段は、ロック状態を設定するとき、ダブルロック/シングルロックの別でロック設定報知を行なう、請求項又は請求項記載の遠隔制御装置。
  5. 前記作動制御手段は、ダブルロック指定のときこれを報知する、請求項又は請求項記載の遠隔制御装置。
  6. 前記発振器,受信器および作動制御手段は車両に搭載され、前記施錠装置は該車両のドアを施解錠するものであり、前記作動制御手段は、運転者が操作する車両上機器の状態情報を参照して、運転者が降車しようとしたとき、指定ロックがダブルロックのときこれを報知する、請求項又は請求項記載の遠隔制御装置。
  7. 前記作動制御手段は、指定ロックの切換わりに応じて報知を切換える、請求項記載の遠隔制御装置。
  8. 前記作動制御手段は、ダブルロック指定とダブルロック状態設定の少くとも一方を音声報知する、請求項2,請求項3,請求項4,請求項5,請求項6又は請求項7記載の遠隔制御装置。
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