JP3540888B2 - 管継ぎ手 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は管継ぎ手、特に、径違いのホースなどの各種管の連設に用いられる管継ぎ手の改良、更に詳細には、太い管の連設に用いられる継ぎ手管部に、細い管の連設に用いられる継ぎ手管部の内径よりも小さい孔径とされる絞り孔部を設けるようにした管継ぎ手の提供に関する。
【0002】
【従来の技術】
液体あるいは気体などの各種の流体の供給手段として用いられる各種管体の接続手段として、通例、図8及び図9で示されるような管継ぎ手100が用いられている。
【0003】
かかる管継ぎ手100にあっては、連設される管相互間における流体圧などの関係から、通例、連設される太い管101の接続部100aの側に細径孔103を設け、この細径孔103を、102の装着される接続部100aに備えられる流通孔104よりも細い径の孔として構成していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来の管継ぎ手100にあっては、図8に示されるように、細径孔103を構成する接続部100aが、この接続部100aに対して、太い管101を被嵌状態に装着できるように厚肉部として構成してあることから、この管継ぎ手100をプラスチック材などによる型成形によって成形してある場合、成形時のヒケあるいは成形後における収縮歪などにもとづく変形を生じ易い難があった。
【0005】
かかる点から、管継ぎ手100における太い管101の接続側にある接続部100aの外周面、特に、この管継ぎ手100における孔軸の中心線方向を向いた割溝105とリブ106とを、この孔軸から放射状、即ち、この外周面の円周方向に亘って交互に連設するように設け、細径孔103と、太い管101の被嵌外周面との間に肉厚部分が生じないように構成した図9に示されるような管継ぎ手100の提案がなされている。
【0006】
しかしながら、かかる図9で示される管継ぎ手100にあっては、太い管101の取付け部側、即ち、接続部100aが成形時あるいは成形後において歪み出しを生じない特長を有する反面、当該接続部100aにおける歪み出しを防止する手段として構成される割溝105及びリブ106との間から、液体あるいはガスなどの流体の漏れ出しを生ずる難があった。
【0007】
本発明に係る管継ぎ手は、かかる各管の接続に用いられる従来の管継ぎ手における不都合を解消し、太い管Bの取付け部側における管継ぎ手Aの歪み出しが無く、しかも、接続部における流体の漏れ出しを確実に防止することのできる管継ぎ手Aの提供を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る管継ぎ手Aは、叙上の目的を達成するために、請求項1の発明に係る管継ぎ手Aを、この管継ぎ手Aにおける太い管Bの連設に用いられる継ぎ手管部10の内側に備えられ且つその内奥部側で該継ぎ手管部10の内壁に連設されている筒状部51に、前記管継ぎ手Aにおける細い管Cの連設に用いられる継ぎ手管部20の内径よりも小さい孔43を備えた絞り孔部50を備えた構成としてある。
【0009】
更に、請求項2の発明に係る管継ぎ手Aを、前記請求項1の発明に係る管継ぎ手Aにあって、絞り孔部50を備えた筒状部51が、管継ぎ手Aにおける太い管Bの連設に用いられる継ぎ手管部10と同心の筒状体51として構成してある。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る典型的な管継ぎ手Aの一実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明に係る最も典型的な実施の形態に係る管継ぎ手Aを斜視の態様で示すものであり、図2は、これを正面から、図3では、これを右から見て、更に、図4では、これを左から見て夫々示している。
次いで、図5では、この管継ぎ手Aを、この管継ぎ手Aにおける軸孔と直交する向きの縦断面、即ち、図2におけるX−X矢視の向きでの断面を、更に、図6では、軸線の向きでの縦断面、即ち、図5におけるY−Y矢視の向きにおける断面として示してある。
更に、図7では、この管継ぎ手Aを用いて太い管Bと、細い管Cとを具体的に接続した状態を断面の形態で示している。
【0011】
この実施の形態に係る管継ぎ手Aは、この管継ぎ手Aにおける太い管Bの連設に用いられる継ぎ手管部10の内側に、細い管Cの連設に用いられる継ぎ手管部20の内径よりも小さい孔43を備えた絞り孔部50が備えられている構成としてある。
【0012】
かかる構成としたことによって、細い管Cの連設に用いられる継ぎ手管部20の内径よりも小さい孔43を備えた絞り孔部50を、太い管Bの連設に用いられる継手管部10の側に備えさせることができると共に、この継手管部10に対する太い管Bの密着した装着を可能とし、しかも、この太い管Bの連設側に厚肉部分を生ずることがない。
【0013】
次いで、前記の管継ぎ手Aにあって、管継ぎ手Aに備えられる絞り孔部50が、この管継ぎ手Aにおける太い管Bの連設に用いられる継ぎ手管部10の内側に備えられ、且つ、その内奥部側で該継ぎ手管部10の内壁に連設されている筒状部51に備えられている構成としたことを、他の典型的な実施の形態の一つとしている。
【0014】
かかる構成とされた管継ぎ手Aにあっては、管継ぎ手A、特に、太い管Bの連設に用いられる継ぎ手管部10の側に備えられる絞り孔部50を、この管継ぎ手Aを構成する管孔40の成形に際して、同時に、型抜き成形をなすことができる。
【0015】
更に、前記の管継ぎ手Aにあって、絞り孔部50を備えた筒状部51が、管継ぎ手Aにおける太い管Bの連設に用いられる継ぎ手管部10と同心の筒状体として構成したことを、更に他の典型的な実施の形態の一つとしている。
【0016】
かかる構成とされた管継ぎ手Aにあっては、管継ぎ手A、特に、管継ぎ手Aに備えられる絞り孔部50における細径の孔43が、管孔40と同一の軸中心線を有する孔として構成され、この管継ぎ手Aによって案内される流体に対して都合の良い絞り孔部50を構成することができる。
【0017】
先ず、この実施の形態に係る管継ぎ手Aは、略、その中程の円周方向に一対の環状鍔31、31を備えた取り付け部30を有する管継ぎ手Aとしてあり、この取り付け部30の一方の側が、太い管Bの取付けに用いられる継ぎ手管部10として構成してあると共に、他方の側が継ぎ手管部20として構成してある。
【0018】
即ち、ここで構成される管継ぎ手Aは、軸方向に管孔40を備えた管継ぎ手として構成されていると共に、この管継ぎ手Aにおける長さ方向の中程の外周に、円周方向に亙って、且つ半径方向の延長線上に張り出す環状鍔31、31を設け、この一対の環状鍔31、31間を、軸方向に亘って補強仕切板32によって連設することで、該管継ぎ手Aの取り付け部30を構成してある。
【0019】
かかる構成よりなる管継ぎ手Aにおける管孔40にあって、前記太い管Bの連設される継ぎ手管部10の側における当該管孔40を、前記細い管Cの取付けられる継ぎ手管部20の側にある細径孔41に連通する細径孔部41aと、この細径孔部41aに対して、絞り孔部50によって連通されている太径孔部42として構成してある。
【0020】
即ち、この太い管Bの連設に用いられる管継ぎ手Aの継ぎ手管部10は、太い管Bが密に嵌めつけられる太い外径寸法を備えていると共に、この継ぎ手管部10の開口部端側にある太径孔42と、この継ぎ手管部10の内奥側にある細径孔部41aとの間に、この各太径孔42及び細径孔部41aの中心軸線と同一の中心軸線を備えた筒状体としての筒状部51を設けてあり、この筒状部51に備えられている小さい孔43によって、この太径孔42と細径孔41との間に絞り孔部50を構成するようにしてある。
【0021】
この管継ぎ手Aの継ぎ手管部10の側に備えられる筒状部51は、その筒状部の内奥側において、継ぎ手管部10の内周壁に連設された筒状体として構成してあると共に、この筒状部51に備えられる孔43を、前記管孔40における細径孔部41aの孔径よりも細い孔径のものとして構成してある。
【0022】
また、この実施の形態に係る管継ぎ手Aにあっては、管孔40における細径孔部41aから孔43に向けた孔部を、この孔43に向けて先窄まり状の円錐状孔部43aとして構成してあると共に、太径孔42の側にある孔43の孔部を、この太径孔42に向けて漸次拡開状に開き出す円錐状孔部43bとして構成してある。
【0023】
かかる実施の形態に係る管継ぎ手Aにおける絞り孔部50を、より具体的に説明すると、太い管Bの連設側にある継ぎ手管部10の内側に、この継ぎ手管部10と二重の筒体を構成するように筒状部51を筒状体のものとして配し、この筒状体をなす筒状部51の内奥側において、この筒状部51と継ぎ手管部10の内壁とを相互に連設する構成とし、しかも、この筒状部51に開設される孔43を、管継ぎ手Aにおける管孔40、特に細径孔41及びこの細径孔41と同一孔径をなして、該細径孔41に連通されている細径孔部41aと同一の中心軸線上にあって、しかも、この細径孔部41aの孔径よりも小さい孔径として構成してあることから、この管継ぎ手A、特に、絞り孔部50を備えた管孔40を、二面割りの型抜きによるプラスチック成形によって構成することができる。
【0024】
尚、この実施の形態に係る管継ぎ手Aにあっては、夫々の継ぎ手管部10、及び継ぎ手管部20の開口端部側に、夫々の管部の円周方向に向けて環状の係合隆起部11、21を設けると共に、この夫々の係合隆起部11、21における外周面を、夫々の開口端に向けて、この各係合隆起部11、21が薄肉となるように傾斜する傾斜面11a、21aを備えた構成としてあり、この継ぎ手管部10、及び継ぎ手管部20に対するゴムホースなどの各連設管の差入れ結合に都合の良い構成としてある。
【0025】
かくして用意される管継ぎ手Aは、例えば、取り付け部30部分において、この管継ぎ手Aを、各種の機器類に対して取り付けると共に、継ぎ手管部10に対して太い管Bを装着し、また、継ぎ手管部20に対して細い管Cを装着するようにして、太い管Bと細い管Cとが、絞り孔部50を備えた状態において連設される構成としてある。
【0026】
このように組みつけ構成される管継ぎ手Aにあっては、細い管C及び太い管B、特に、細い管Cにおける流体圧などの、流体特性を何等損なうことなく、太い管Bと細い管Cとの連設をなすことができる。
【0027】
かかる点から、この実施の形態に係る管継ぎ手Aは、例えば、自動車エンジンのベンチレ−ションにおける不活性ガスのガス抜き用の管継ぎ手Aなどとして用いることができる。
【0028】
【発明の効果】
この発明に係る管継ぎ手Aは、前記の特長ある構成、特に、管継ぎ手Aにおける太い管Bの連設に用いられる継ぎ手管部10の内側に、細い管Cの連設に用いられる継ぎ手管部20の内径よりも小さい孔43を備えた絞り孔部50が備えられている構成としたこと、即ち、細い管Cの連設に用いられる継ぎ手管部20の内径よりも小さい孔43を備えた絞り孔部50を、太い管Bの連設に用いられる継手管部10の側に備えさせることができると共に、この継手管部10に対する太い管Bの密着した装着を可能とし、しかも、この太い管Bの連設側に厚肉部分を生じないように構成できる特長を有している。
【0029】
次いで、前記の管継ぎ手Aにあって、管継ぎ手Aに備えられる絞り孔部50が、この管継ぎ手Aにおける太い管Bの連設に用いられる継ぎ手管部10の内側に備えられ、且つ、その内奥部側で該継ぎ手管部10の内壁に連設されている筒状部51に備えられている構成としたことによって、管継ぎ手A、特に、太い管Bの連設に用いられる継ぎ手管部10の側に備えられる絞り孔部50を、この管継ぎ手Aを構成する管孔40の成形に際して、同時に、型抜き成形することができる特長を有している。
【0030】
更に、前記の管継ぎ手Aにあって、絞り孔部50を備えた筒状部51が、管継ぎ手Aにおける太い管Bの連設に用いられる継ぎ手管部10と同心の筒状体として構成したことによって、管継ぎ手A、特に、管継ぎ手Aに備えられる絞り孔部50における細径の孔43が、管孔40と同一の軸中心線を有する孔として構成され、この管継ぎ手Aによって案内される流体に対して都合の良い絞り孔部50の構成をなすことができる特長を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】典型的な一実施の形態に係る管継ぎ手の斜視図
【図2】同正面図
【図3】同右側面図
【図4】同左側面図
【図5】図2のX−X線断面図
【図6】図5のY−Y線断面図
【図7】同使用状態を示す断面図
【図8】従来の管継ぎ手の使用状態を示す断面図
【図9】更に他の従来の管継ぎ手の使用状態を示す断面図
【符号の説明】
A 管継ぎ手
B 太い管
C 細い管
10 継ぎ手部
20 継ぎ手部
30 取付け部
40 管孔
50 絞り孔部
51 筒状部
【発明の属する技術分野】
この発明は管継ぎ手、特に、径違いのホースなどの各種管の連設に用いられる管継ぎ手の改良、更に詳細には、太い管の連設に用いられる継ぎ手管部に、細い管の連設に用いられる継ぎ手管部の内径よりも小さい孔径とされる絞り孔部を設けるようにした管継ぎ手の提供に関する。
【0002】
【従来の技術】
液体あるいは気体などの各種の流体の供給手段として用いられる各種管体の接続手段として、通例、図8及び図9で示されるような管継ぎ手100が用いられている。
【0003】
かかる管継ぎ手100にあっては、連設される管相互間における流体圧などの関係から、通例、連設される太い管101の接続部100aの側に細径孔103を設け、この細径孔103を、102の装着される接続部100aに備えられる流通孔104よりも細い径の孔として構成していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来の管継ぎ手100にあっては、図8に示されるように、細径孔103を構成する接続部100aが、この接続部100aに対して、太い管101を被嵌状態に装着できるように厚肉部として構成してあることから、この管継ぎ手100をプラスチック材などによる型成形によって成形してある場合、成形時のヒケあるいは成形後における収縮歪などにもとづく変形を生じ易い難があった。
【0005】
かかる点から、管継ぎ手100における太い管101の接続側にある接続部100aの外周面、特に、この管継ぎ手100における孔軸の中心線方向を向いた割溝105とリブ106とを、この孔軸から放射状、即ち、この外周面の円周方向に亘って交互に連設するように設け、細径孔103と、太い管101の被嵌外周面との間に肉厚部分が生じないように構成した図9に示されるような管継ぎ手100の提案がなされている。
【0006】
しかしながら、かかる図9で示される管継ぎ手100にあっては、太い管101の取付け部側、即ち、接続部100aが成形時あるいは成形後において歪み出しを生じない特長を有する反面、当該接続部100aにおける歪み出しを防止する手段として構成される割溝105及びリブ106との間から、液体あるいはガスなどの流体の漏れ出しを生ずる難があった。
【0007】
本発明に係る管継ぎ手は、かかる各管の接続に用いられる従来の管継ぎ手における不都合を解消し、太い管Bの取付け部側における管継ぎ手Aの歪み出しが無く、しかも、接続部における流体の漏れ出しを確実に防止することのできる管継ぎ手Aの提供を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る管継ぎ手Aは、叙上の目的を達成するために、請求項1の発明に係る管継ぎ手Aを、この管継ぎ手Aにおける太い管Bの連設に用いられる継ぎ手管部10の内側に備えられ且つその内奥部側で該継ぎ手管部10の内壁に連設されている筒状部51に、前記管継ぎ手Aにおける細い管Cの連設に用いられる継ぎ手管部20の内径よりも小さい孔43を備えた絞り孔部50を備えた構成としてある。
【0009】
更に、請求項2の発明に係る管継ぎ手Aを、前記請求項1の発明に係る管継ぎ手Aにあって、絞り孔部50を備えた筒状部51が、管継ぎ手Aにおける太い管Bの連設に用いられる継ぎ手管部10と同心の筒状体51として構成してある。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る典型的な管継ぎ手Aの一実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明に係る最も典型的な実施の形態に係る管継ぎ手Aを斜視の態様で示すものであり、図2は、これを正面から、図3では、これを右から見て、更に、図4では、これを左から見て夫々示している。
次いで、図5では、この管継ぎ手Aを、この管継ぎ手Aにおける軸孔と直交する向きの縦断面、即ち、図2におけるX−X矢視の向きでの断面を、更に、図6では、軸線の向きでの縦断面、即ち、図5におけるY−Y矢視の向きにおける断面として示してある。
更に、図7では、この管継ぎ手Aを用いて太い管Bと、細い管Cとを具体的に接続した状態を断面の形態で示している。
【0011】
この実施の形態に係る管継ぎ手Aは、この管継ぎ手Aにおける太い管Bの連設に用いられる継ぎ手管部10の内側に、細い管Cの連設に用いられる継ぎ手管部20の内径よりも小さい孔43を備えた絞り孔部50が備えられている構成としてある。
【0012】
かかる構成としたことによって、細い管Cの連設に用いられる継ぎ手管部20の内径よりも小さい孔43を備えた絞り孔部50を、太い管Bの連設に用いられる継手管部10の側に備えさせることができると共に、この継手管部10に対する太い管Bの密着した装着を可能とし、しかも、この太い管Bの連設側に厚肉部分を生ずることがない。
【0013】
次いで、前記の管継ぎ手Aにあって、管継ぎ手Aに備えられる絞り孔部50が、この管継ぎ手Aにおける太い管Bの連設に用いられる継ぎ手管部10の内側に備えられ、且つ、その内奥部側で該継ぎ手管部10の内壁に連設されている筒状部51に備えられている構成としたことを、他の典型的な実施の形態の一つとしている。
【0014】
かかる構成とされた管継ぎ手Aにあっては、管継ぎ手A、特に、太い管Bの連設に用いられる継ぎ手管部10の側に備えられる絞り孔部50を、この管継ぎ手Aを構成する管孔40の成形に際して、同時に、型抜き成形をなすことができる。
【0015】
更に、前記の管継ぎ手Aにあって、絞り孔部50を備えた筒状部51が、管継ぎ手Aにおける太い管Bの連設に用いられる継ぎ手管部10と同心の筒状体として構成したことを、更に他の典型的な実施の形態の一つとしている。
【0016】
かかる構成とされた管継ぎ手Aにあっては、管継ぎ手A、特に、管継ぎ手Aに備えられる絞り孔部50における細径の孔43が、管孔40と同一の軸中心線を有する孔として構成され、この管継ぎ手Aによって案内される流体に対して都合の良い絞り孔部50を構成することができる。
【0017】
先ず、この実施の形態に係る管継ぎ手Aは、略、その中程の円周方向に一対の環状鍔31、31を備えた取り付け部30を有する管継ぎ手Aとしてあり、この取り付け部30の一方の側が、太い管Bの取付けに用いられる継ぎ手管部10として構成してあると共に、他方の側が継ぎ手管部20として構成してある。
【0018】
即ち、ここで構成される管継ぎ手Aは、軸方向に管孔40を備えた管継ぎ手として構成されていると共に、この管継ぎ手Aにおける長さ方向の中程の外周に、円周方向に亙って、且つ半径方向の延長線上に張り出す環状鍔31、31を設け、この一対の環状鍔31、31間を、軸方向に亘って補強仕切板32によって連設することで、該管継ぎ手Aの取り付け部30を構成してある。
【0019】
かかる構成よりなる管継ぎ手Aにおける管孔40にあって、前記太い管Bの連設される継ぎ手管部10の側における当該管孔40を、前記細い管Cの取付けられる継ぎ手管部20の側にある細径孔41に連通する細径孔部41aと、この細径孔部41aに対して、絞り孔部50によって連通されている太径孔部42として構成してある。
【0020】
即ち、この太い管Bの連設に用いられる管継ぎ手Aの継ぎ手管部10は、太い管Bが密に嵌めつけられる太い外径寸法を備えていると共に、この継ぎ手管部10の開口部端側にある太径孔42と、この継ぎ手管部10の内奥側にある細径孔部41aとの間に、この各太径孔42及び細径孔部41aの中心軸線と同一の中心軸線を備えた筒状体としての筒状部51を設けてあり、この筒状部51に備えられている小さい孔43によって、この太径孔42と細径孔41との間に絞り孔部50を構成するようにしてある。
【0021】
この管継ぎ手Aの継ぎ手管部10の側に備えられる筒状部51は、その筒状部の内奥側において、継ぎ手管部10の内周壁に連設された筒状体として構成してあると共に、この筒状部51に備えられる孔43を、前記管孔40における細径孔部41aの孔径よりも細い孔径のものとして構成してある。
【0022】
また、この実施の形態に係る管継ぎ手Aにあっては、管孔40における細径孔部41aから孔43に向けた孔部を、この孔43に向けて先窄まり状の円錐状孔部43aとして構成してあると共に、太径孔42の側にある孔43の孔部を、この太径孔42に向けて漸次拡開状に開き出す円錐状孔部43bとして構成してある。
【0023】
かかる実施の形態に係る管継ぎ手Aにおける絞り孔部50を、より具体的に説明すると、太い管Bの連設側にある継ぎ手管部10の内側に、この継ぎ手管部10と二重の筒体を構成するように筒状部51を筒状体のものとして配し、この筒状体をなす筒状部51の内奥側において、この筒状部51と継ぎ手管部10の内壁とを相互に連設する構成とし、しかも、この筒状部51に開設される孔43を、管継ぎ手Aにおける管孔40、特に細径孔41及びこの細径孔41と同一孔径をなして、該細径孔41に連通されている細径孔部41aと同一の中心軸線上にあって、しかも、この細径孔部41aの孔径よりも小さい孔径として構成してあることから、この管継ぎ手A、特に、絞り孔部50を備えた管孔40を、二面割りの型抜きによるプラスチック成形によって構成することができる。
【0024】
尚、この実施の形態に係る管継ぎ手Aにあっては、夫々の継ぎ手管部10、及び継ぎ手管部20の開口端部側に、夫々の管部の円周方向に向けて環状の係合隆起部11、21を設けると共に、この夫々の係合隆起部11、21における外周面を、夫々の開口端に向けて、この各係合隆起部11、21が薄肉となるように傾斜する傾斜面11a、21aを備えた構成としてあり、この継ぎ手管部10、及び継ぎ手管部20に対するゴムホースなどの各連設管の差入れ結合に都合の良い構成としてある。
【0025】
かくして用意される管継ぎ手Aは、例えば、取り付け部30部分において、この管継ぎ手Aを、各種の機器類に対して取り付けると共に、継ぎ手管部10に対して太い管Bを装着し、また、継ぎ手管部20に対して細い管Cを装着するようにして、太い管Bと細い管Cとが、絞り孔部50を備えた状態において連設される構成としてある。
【0026】
このように組みつけ構成される管継ぎ手Aにあっては、細い管C及び太い管B、特に、細い管Cにおける流体圧などの、流体特性を何等損なうことなく、太い管Bと細い管Cとの連設をなすことができる。
【0027】
かかる点から、この実施の形態に係る管継ぎ手Aは、例えば、自動車エンジンのベンチレ−ションにおける不活性ガスのガス抜き用の管継ぎ手Aなどとして用いることができる。
【0028】
【発明の効果】
この発明に係る管継ぎ手Aは、前記の特長ある構成、特に、管継ぎ手Aにおける太い管Bの連設に用いられる継ぎ手管部10の内側に、細い管Cの連設に用いられる継ぎ手管部20の内径よりも小さい孔43を備えた絞り孔部50が備えられている構成としたこと、即ち、細い管Cの連設に用いられる継ぎ手管部20の内径よりも小さい孔43を備えた絞り孔部50を、太い管Bの連設に用いられる継手管部10の側に備えさせることができると共に、この継手管部10に対する太い管Bの密着した装着を可能とし、しかも、この太い管Bの連設側に厚肉部分を生じないように構成できる特長を有している。
【0029】
次いで、前記の管継ぎ手Aにあって、管継ぎ手Aに備えられる絞り孔部50が、この管継ぎ手Aにおける太い管Bの連設に用いられる継ぎ手管部10の内側に備えられ、且つ、その内奥部側で該継ぎ手管部10の内壁に連設されている筒状部51に備えられている構成としたことによって、管継ぎ手A、特に、太い管Bの連設に用いられる継ぎ手管部10の側に備えられる絞り孔部50を、この管継ぎ手Aを構成する管孔40の成形に際して、同時に、型抜き成形することができる特長を有している。
【0030】
更に、前記の管継ぎ手Aにあって、絞り孔部50を備えた筒状部51が、管継ぎ手Aにおける太い管Bの連設に用いられる継ぎ手管部10と同心の筒状体として構成したことによって、管継ぎ手A、特に、管継ぎ手Aに備えられる絞り孔部50における細径の孔43が、管孔40と同一の軸中心線を有する孔として構成され、この管継ぎ手Aによって案内される流体に対して都合の良い絞り孔部50の構成をなすことができる特長を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】典型的な一実施の形態に係る管継ぎ手の斜視図
【図2】同正面図
【図3】同右側面図
【図4】同左側面図
【図5】図2のX−X線断面図
【図6】図5のY−Y線断面図
【図7】同使用状態を示す断面図
【図8】従来の管継ぎ手の使用状態を示す断面図
【図9】更に他の従来の管継ぎ手の使用状態を示す断面図
【符号の説明】
A 管継ぎ手
B 太い管
C 細い管
10 継ぎ手部
20 継ぎ手部
30 取付け部
40 管孔
50 絞り孔部
51 筒状部
Claims (2)
- 管継ぎ手における太い管の連設に用いられる継ぎ手管部の内側に備えられ且つその内奥部側で該継ぎ手管部の内壁に連設されている筒状部に、管継ぎ手における細い管の連設に用いられる継ぎ手管部の内径よりも小さい孔を備えた絞り孔部が備えられていることを特徴とする管継ぎ手。
- 絞り孔部を備えた筒状部が、管継ぎ手における太い管の連設に用いられる継ぎ手管部と同心の筒状体としてあることを特徴とする請求項1記載に係る管継ぎ手。
Priority Applications (1)
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JP07808596A JP3540888B2 (ja) | 1996-03-07 | 1996-03-07 | 管継ぎ手 |
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JP07808596A JP3540888B2 (ja) | 1996-03-07 | 1996-03-07 | 管継ぎ手 |
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Family Applications (1)
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- 1996-03-07 JP JP07808596A patent/JP3540888B2/ja not_active Expired - Fee Related
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