JP3540595B2 - セラミックヒーター - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、セラミックス中に抵抗発熱体を埋設したセラミックヒーターに関する。
【0002】
【従来の技術】
セラミックヒーターは、自動車用の酸素センサーやグローシステムに、また半導体加熱用ヒーター並びに石油ファンヒーター等の石油気化器用熱源として、広範囲に使用されている。
【0003】
このセラミックヒーターは、図1に示すように、芯材10とこの芯材10に接着層11を介して巻き付けた絶縁性シート12との間に抵抗発熱体13を埋設し、該抵抗発熱体13の端部を絶縁性シート12の外側に設けた外部端子14と接続して成る。この抵抗発熱体13の端部と外部端子14とは、絶縁性シート12の外部端子14下に設けたスルーホールを介して接続されている。そして、セラミックヒーターをソケットに差し込み、ソケット内の電極に外部端子14を当接させるか、または外部端子14にリード線を接続して、外部端子14から通電することによって、抵抗発熱体13が発熱する結果、ヒーターとして機能する仕組みとなっている。
【0004】
ここで、セラミックヒーターには、その表面に品番、品種および取り付け方向などの情報を表示するマーク15が印刷されているのが普通であり、とりわけセラミックヒーターをソケットに差し込んで使用する場合には、セラミックヒーターの外部端子14をソケット内電極に合致させ易いように、マーク15を外部端子14と同じ母線上に印刷している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このマーク15による情報の提示は、セラミックヒーター製造後の管理やその使用に際して必要なものであるが、ヒーター製造後にマーク15の印刷工程が新たに付加されるために、製造コストの増加をまねくことになる。とくに、マーク15の印刷は、セラミックヒーター表面の曲面に対して行われるため、ある程度の印刷技術が必要となり、印刷自体のコストも高くなる。
【0006】
そこで、この発明は、セラミックヒーターに必要とされる情報を簡単な手段にて表示した、新規な構造のセラミックヒーターを提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は、芯材とこの芯材を被覆する絶縁性シートとの間に抵抗発熱体を埋設し、該抵抗発熱体の端部に接続した端子を、絶縁性シートの切欠きを介して外側に露出して成り、該切欠きの形状にて情報を表示したことを特徴とするセラミックヒーターであり、とりわけ切欠きは、芯材の軸方向に延びる切込みを有することが有利である。
【0008】
【発明の実施の形態】
さて、この発明に従うセラミックヒーターについて、図2を参照して詳しく説明する。すなわち、このセラミックヒーターは、芯材1とこの芯材1を被覆する絶縁性シート2との間に抵抗発熱体3を埋設し、芯材1の周方向に略180 °離間した両側でそれぞれ軸方向に延びる、抵抗発熱体3の両端部に、それぞれ端子4を接続し、絶縁性シート2に形成した切欠き5を介して、各端子4を外側に露出して成る。ちなみに、従来は必須であった抵抗発熱体と端子との間を連絡するスルーホールは不要になる。
【0009】
ここで、図2(b) に示すように、両端子4に対応して周方向に略180 °離間した位置にそれぞれ形成した切欠き5は、絶縁性シート2から端子4が露出するに足る面積を切り取ったものであり、この切欠き5の形状を情報媒体として機能させることが、肝要である。つまり、切欠き5に容易に識別可能の形状を与えることによって、その形状に対応した情報を表示するのである。
【0010】
例えば、図3に切欠き5の展開図を示すように、切欠き5において端子4が露出する矩形部5aから軸方向に延びる切込み5bを設けることによって、この切込み5bの本数および/または長さによって品番などの情報を表示することができる。さらに、切込み5bの存在によって端子4の位置が容易に判明するから、とりわけセラミックヒーターをソケットに差し込んで使用する場合に、切込み5bを目印にして端子4をソケット内電極に合致させることができる。
【0011】
次に、この発明に従うセラミックヒーターの製造手順について詳しく説明する。
すなわち、図4(a) に示すように、離型フィルム6上において、タングステン、モリブデン、タンタル、ニオブおよびチタン等の高融点金属のうちから選ばれる少なくとも1種による導電ペーストを所定のパターンに印刷、そして乾燥して抵抗発熱体3を形成し、その後同図(b) に示すように、抵抗発熱体3の端部に導電ペーストを印刷、そして乾燥して端子4を形成する。次いで、同図(c) に示すように、端子4を除く抵抗発熱体3上に、アルミナ、窒化アルミニウム、ムライトまたはコージェライトなどのセラミックスラリーを印刷、そして乾燥して絶縁性グリーンシート7を形成する。
【0012】
この際、端子4を露出させる切欠き5が所望の形状になるように、セラミックスラリーを印刷することが肝要である。例えば、図3に示した形状を切欠き5に与える場合は、抵抗発熱体3および端子4を印刷にて形成したのち、絶縁性グリーンシート7の形成を、図5に示すように、所定形状の型抜きを施したメタルマスク8を使用して行うことによって、最終的に所望形状の切欠き5が得られる。
【0013】
次に、離型フィルム6から、抵抗発熱体3及び端子4が一体となった絶縁性グリーンシート7を剥離し、その剥離面7a、すなわち抵抗発熱体3が形成された面を内側にして、図4(d) に示すように、芯材1に絶縁性グリーンシート4を巻き付ける。その後、成形体を焼成して図2に示した製品が得られる。
【0014】
【発明の効果】
この発明によって、セラミックヒーターに必要とされる情報を、従来の印刷などの煩雑な手段に比べて、より簡単な手段にて表示する方途が与えられるため、セラミックヒーターを低コストで提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のセラミックヒーターの構造を示す図である。
【図2】この発明に従うセラミックヒーターを示す図である。
【図3】セラミックヒーターに形成する切欠きを示す図である。
【図4】セラミックヒーターの製造工程を示す図である。
【図5】セラミックヒーターの製造工程における絶縁性グリーンシートの形成要領を示す図である。
【符号の説明】
1 芯材
2 絶縁性シート
3 抵抗発熱体
4 端子
5 切欠き
6 離型フィルム
7 絶縁性グリーンシート
8 メタルマスク
Claims (2)
- 芯材とこの芯材を被覆する絶縁性シートとの間に抵抗発熱体を埋設し、該抵抗発熱体の端部に接続した端子を、絶縁性シートの切欠きを介して外側に露出して成り、該切欠きの形状にて情報を表示したことを特徴とするセラミックヒーター。
- 請求項1において、切欠きは、芯材の軸方向に延びる切込みを有することを特徴とするセラミックヒーター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07883098A JP3540595B2 (ja) | 1998-03-26 | 1998-03-26 | セラミックヒーター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07883098A JP3540595B2 (ja) | 1998-03-26 | 1998-03-26 | セラミックヒーター |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11273847A JPH11273847A (ja) | 1999-10-08 |
JP3540595B2 true JP3540595B2 (ja) | 2004-07-07 |
Family
ID=13672758
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07883098A Expired - Fee Related JP3540595B2 (ja) | 1998-03-26 | 1998-03-26 | セラミックヒーター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3540595B2 (ja) |
-
1998
- 1998-03-26 JP JP07883098A patent/JP3540595B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11273847A (ja) | 1999-10-08 |
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